JP3141495U - 個人認証システム - Google Patents

個人認証システム Download PDF

Info

Publication number
JP3141495U
JP3141495U JP2008000954U JP2008000954U JP3141495U JP 3141495 U JP3141495 U JP 3141495U JP 2008000954 U JP2008000954 U JP 2008000954U JP 2008000954 U JP2008000954 U JP 2008000954U JP 3141495 U JP3141495 U JP 3141495U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
user
personal
client
authentication
personal authentication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008000954U
Other languages
English (en)
Inventor
真由美 佐藤
Original Assignee
株式会社クリックベネフィット
真由美 佐藤
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社クリックベネフィット, 真由美 佐藤 filed Critical 株式会社クリックベネフィット
Priority to JP2008000954U priority Critical patent/JP3141495U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3141495U publication Critical patent/JP3141495U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Storage Device Security (AREA)

Abstract

【課題】個人認証システムを一元化して、認証結果をそれぞれの団体や組織に提供し、団体、組織内の個人情報を当該個人に提供する。
【解決手段】個人認証システム10は、個々のユーザが属する複数のクライアントと、個々のユーザに対してユニークなIDを付与するID管理部104と、IDとパスワードにより個人を認証する認証処理部102と、認証結果を提供する認証結果提供部103と、各クライアントに属する個々のユーザの個人情報を保有するクライアント情報処理システム40と、ユーザPCにブラウザ画面を提供するWEB管理部107と、閲覧処理部108と、を備え、認証処理部102は、ブラウザ画面を介して送信されるIDおよびパスワードに基づいて認証処理を行い、認証結果提供部103は認証結果をクライアント情報処理システム40に提供し、クライアント情報処理システム40は、該当する個人情報を個人認証システム10に送信し表示させる。
【選択図】図2

Description

本考案は、個々の個人宛てに発行したIDカードと個人が設定したパスワード、暗証番号などを用いて個人認証する個人認証システムに関するものであり、特に、種々の団体や組織においてそれぞれ個別に登録管理していた個人認証システムを一元化して、認証結果をそれぞれの団体や組織に提供するとともに、当該団体や組織内に蓄積された該当個人の情報のうち、当該団体や組織が許可したデータを、当該認証を受けた個人に提供できるようにした個人認証システムに関するものである。
一般的に個人が属する種々の会社などの組織や団体が当該個人に対してユニークなID番号を付与してIDカードを発行し、個人はそのIDカードをカードリーダに読み取らせて当該個人を識別させ各種のサービスを提供するシステムが広く採用されている。例えば、病院やクリニックが患者や受診者に発行するIDカード(受診カード)や銀行やクレジット会社が預金者や会員に発行するIDカード(キャッシュカードやクレジットカード)、会社が従業員に対して発行するIDカードなどもその1つである。
個人を識別するにあたってIDカードから読み取ったID番号だけでなく、個人が自身にあてて発行されたIDカードに対して付与したパスワードや暗証番号を登録しておき、IDカードの使用に際してパスワードや暗証番号の照合を行うことで、正規のIDカードの利用者でない者による不正使用を防止することも広く行われている。
最近ではパスワードや暗証番号の流出によるIDカードの不正使用も多発しており、例えば銀行が発行するIDカードには指紋認証などの生体認証手段が付加されるようになってきている。
例えば、下記の特許文献1(特開平11−272816号公報)には、個人情報と共にカード所有者の指紋画像を合わせてコード化した2次元コードを印刷したIDカードの考案、およびこのIDカードのように暗証番号情報をカ−ド自体に印刷することにより、ホストコンピュータがユーザ情報データベースを保持する必要をなくすようにしたIDカードを認証する個人認証システムの考案が開示されている。
また、インターネットを用いて各種のサービスを提供する組織や団体も増加しており、これらの組織や団体から委託を受けて、個人にユニークなID番号を付与し、パスワードや暗証番号を登録させ、物理的なIDカードを発行することなく、ネットワーク接続された認証システムによって個人認証を行う個人認証システムも広く採用されている。例えば、インターネットを用いて個々の株主が株を保有する会社の株主総会における議決を行うシステムなどが知られている。
ところで、これらのIDカードは一般的に個々の組織や団体ごとに独立に発行、管理されている。従って、個人は属する組織や団体がそれぞれ発行するIDカードを持ち、自己管理しなければならない。また組織や団体は属する個人の管理およびIDカードの発行、認証の管理をそれぞれが独自に行わなければならない。
このように多種のIDカードを個人が保有、管理する不便を解消するため、例えば下記の特許文献2(特表平1−502013号公報)には、医療データ、身分証明および健康保険兼用カードの考案が開示されている。このカードは保有者がポケットに入れて携帯することができ、医療履歴データやその他のデータを記憶することができるカードである。
一方、上記のような民間の組織や団体の他、各種の公的機関にも個人が関心を持つ情報が数多く蓄積されており、各個人は必要に応じてそれらの公的機関から自身に関する情報を取得したり、サービスを受けたりしなければならないケースも多い。これらの例としては、公的年金や健康保険、雇用保険などの社会保障に関する情報などがあげられる。これらの情報を取得する場合、個人情報の保護の観点から本人確認の手段が必要になる。最近では健康保険の被保険者証もIDカードのような形態をとるようになってきている。
本人確認の手段としては運転免許証が一般的であるが、これを持たない人のためには個人の居住する地方公共団体が整備している住民基本台帳に基づく住民基本台帳カード(いわゆる住基カード)を用いることができる。しかしながら、組織や団体ごとのIDカードや前述のような個人認証手段を個人が管理するのは煩雑になり、また、共通する情報も多いため、個人の情報をそれぞれの組織や団体で個別に管理する現状のシステムでは無駄が多い。
このような問題を解決するため、各組織や団体の保有する個人情報を一元的に蓄積し、共通のIDカードを発行してこれに基づいて個人認証を行い、当該個人に対するサービスの提供や、個人情報の提供を行うシステムが下記の特許文献3(特開平11−120184号公報)にはそのような個人情報管理システムが開示されている。
この個人情報管理システムは、個人に係る各種情報を集約管理する個人用情報処理システムからなる個人データベースと、個人の各種サービスの利用に伴う個人情報をサービス機関毎に集約管理するコンピュータシステムからなる外部データベースと、個人データベース並びに外部データベースとの間に設けられた個人情報管理センターと、外部データベースと個人データベース及び個人情報管理センター間を結ぶ通信網と、個人情報管理センターからの配送情報を、個人データベースにおいて読み出す個人認証用のIDカード及び暗証番号と、を備えて構成されたシステムである。
個人の各種サービスの利用に伴う個人情報をサービス機関毎に集約管理するコンピュータシステムからなる外部データベースとは、例えば、クレジット会社、銀行、保険会社、証券会社及び郵便局等の金融機関、デパート、商店等の販売機関、役所、税務署、警察署、電気、ガス、水道等の居住環境に係る公的機関、電話、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ等の通信娯楽機関、学校、研修所等の教育機関、病院、診療所等の診療機関、雇用、委託等に係る機関のデータベースであり、また、個人自身のデータ、例えば、個人宅並びに個人
宅に従属するLAN及び情報処理装置のデータ、会社、事務所等の法人並びに法人内の各部所のデータを委託管理させることもできる。
このようなシステムによれば、種々の組織や団体の保有する個人に関する情報が一元化され、各個人はシステムが管理、発行する共通のIDカードを用いて個人認証を受けた上で自身のデータを取得し、あるいは自身に対する種々のサービスを受けることができるようになり、多くのIDカードを管理する必要がなくなる。各組織や団体は個別に個人認証を行うシステムを必要としなくなる。
特開平11−272816号公報 特表平1−502013号公報 特開平11−120184号公報
上記特許文献2に開示されたカードは複数の機能を有するカードを一体化したものではあるが、カード保有者が携帯することを前提としており、個人認証の方法や個人情報の管理については何ら考慮されていない。
また、上記特許文献3に開示されたシステムは、各種の団体、組織に個別に蓄積された個人情報そのものを集約して一元管理するものであり、認証や個人情報の提供には暗号化技術を用いて秘匿性の高いものにしたとしても、現実には解決を要する種々の問題がある。更に、それぞれの組織、団体が個人から提供された情報にはそれぞれの組織、団体として個別に保持しておきたい情報があり、共通的なデータベースへの蓄積にはなじまない情報が存在する。例えば、病院におけるカルテなどがそれにあたる。
本願の考案者は上記の問題点を解消すべく種々検討を重ねた結果、各種の団体や組織が有するシステムをそのまま活かし、種々の団体や組織においてそれぞれ個別に登録管理していた個人認証システムを一元化して、認証結果をそれぞれの団体や組織に提供するとともに、当該団体や組織内に蓄積された該当する個人の情報のうち、当該団体や組織が許可したデータを、当該認証を受けた個人に提供できるようになせば上記問題点を解消し得ることに想到して本考案を完成するに至ったものである。
すなわち、本考案は上記の問題点を解消することを課題とし、個人認証システムを一元化し、各種の団体や組織に認証結果を提供し、当該個人が属する団体や組織からサービスの提供を受けあるいは個人情報を取得することができる個人認証システムを提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本願の請求項1にかかる考案は、
ユーザ個人に付与したIDと当該IDに対してユーザが設定したパスワードに基づいて個人認証を行う個人認証システムにおいて、
前記個人認証システムは、個々のユーザが属する団体・組織である複数のクライアントと、当該クライアントに属する個々のユーザを管理するためのユーザ・クライアント管理部と、前記個々のユーザに対してユニークなIDを付与するID管理部と、前記IDとパスワードにより個人を認証する認証処理部と、前記認証処理部における認証結果を提供する認証結果提供部と、前記クライアントに属する個々のユーザの個人情報を保有するクライアント情報処理システムとをネットワーク接続するためのゲートウェイと、前記ユーザPCにブラウザ画面を提供するWEB管理部と、閲覧処理部と、を備え、
前記ゲートウェイは前記ユーザが操作するユーザPCとネットワークを介して接続可能
であり、
前記認証処理部は、前記ブラウザ画面を介して入力されたIDおよびパスワードに基づいて認証処理を行い、前記ブラウザ画面を介して入力されたクライアントに応じて、前記認証結果提供部は前記ゲートウェイを介して前記認証結果を前記クライアント情報処理システムに提供し、
前記クライアント情報処理システムは、前記ゲートウェイを介して、該当する個人情報を前記個人認証システムに送信し、
前記閲覧処理部は前記個人情報を前記ブラウザ画面上に表示させることを特徴とする。
本願の請求項2にかかる考案は、請求項1にかかる個人認証システムにおいて、前記クライアント情報処理システムは内部ネットワークに接続されたIDカードリーダを備え、該IDカードリーダはパスワード入力手段を備え、前記ユーザが挿入したIDカードから前記ユーザに付与されたIDを読み取るとともに、前記読み取ったID情報とともに前記入力手段を用いて入力されたパスワードを前記個人認証システムに送信し、認証処理部は前記IDカードリーダから送信されたID情報とパスワードに基づいて個人認証を行うことを特徴とする。
本願の請求項3にかかる考案は、請求項1にかかる個人認証システムにおいて、前記個人認証システムは、IDカード発行ユニットを備え、該IDカード発行ユニットは、前記ID管理部が個々のユーザに対して付与したユニークなIDに基づいてIDカードを発行することを特徴とする。
本願の請求項4にかかる考案は、請求項1にかかる個人認証システムにおいて、前記個人認証システムは、ユーザ・クライアントデータベースを備え、前記ユーザ・クライアントデータベースにユーザ個人データ、クライアント管理データと、を蓄積し、前記ID管理部は該ユーザ個人データに基づいて個々のユーザにユニークなIDを付与することを特徴とする。
本願の請求項5にかかる考案は、請求項1にかかる個人認証システムにおいて、前記個人認証システムは前記ユーザの利用履歴を記憶する履歴管理部と、課金処理部とを備え、利用履歴は少なくともユーザのIDおよび認証結果を提供したクライアントのIDを含み、前記課金処理部は、前記利用履歴に基づいて、前記クライアントへの認証結果の提供に応じた所定の金額の課金処理を行うことを特徴とする。
本願の請求項6にかかる考案は、請求項5にかかる個人認証システムにおいて、前記個人認証システムは、ポイント処理部を備え、該ポイント処理部は前記利用履歴に基づいて、認証処理を行ったユーザのIDに対して所定のポイントを付与することを特徴とする。
請求項1にかかる考案においては、個人認証システムは、個々のユーザが属する団体・組織である複数のクライアントと、当該クライアントに属する個々のユーザを管理するためのユーザ・クライアント管理部と、前記個々のユーザに対してユニークなIDを付与するID管理部と、前記IDとパスワードにより個人を認証する認証処理部と、前記認証処理部における認証結果を提供する認証結果提供部と、前記クライアントに属する個々のユーザの個人情報を保有するクライアント情報処理システムとをネットワーク接続するためのゲートウェイと、前記ユーザPCにブラウザ画面を提供するWEB管理部と、閲覧処理部と、を備え、
前記ゲートウェイは前記ユーザが操作するユーザPCとネットワークを介して接続可能
であり、
前記認証処理部は、前記ブラウザ画面を介して入力されたIDおよびパスワードに基づいて認証処理を行い、前記ブラウザ画面を介して入力されたクライアントに応じて、前記認証結果提供部は前記ゲートウェイを介して前記認証結果を前記クライアント情報処理システムに提供し、
前記クライアント情報処理システムは、前記ゲートウェイを介して、該当する個人情報を前記個人認証システムに送信し、
前記閲覧処理部は前記個人情報を前記ブラウザ画面上に表示させる。
このような構成によれば、個人認証システム側は個人データを集約するデータベースそのものを必要としないので、コストが膨大になることがない。クライアント側は個人情報を保持したまま、ユーザ管理や認証処理システムを個人認証システム側に代行させることができ、コストを抑制することができるようになる。また、ユーザ側はクライアントごとにIDカードやパスワードを管理する必要がなくなり、利便性を向上させることができる。また個人情報はクラインアトの情報システム内にそのまま保存し、適切に管理、利用することができるようになる。
更に、ユーザは自身のPCを用いて個人認証システムに接続し、ブラウザ画面から認証を要求し、自身が属する所望のクライアントの情報処理システムに保存された個人情報の閲覧サービスを受けることができるようになる。また、クライアント側は、ユーザに提供する個人情報を当該クライアント内で設定した所定の情報とすることができる。
請求項2にかかる考案においては、請求項1にかかる個人認証システムにおいて、前記クライアント情報処理システムは内部ネットワークに接続されたIDカードリーダを備え、該IDカードリーダはパスワード入力手段を備え、前記ユーザが挿入したIDカードから前記ユーザに付与されたIDを読み取るとともに、前記読み取ったID情報とともに前記入力手段を用いて入力されたパスワードを前記個人認証システムに送信し、認証処理部は前記IDカードリーダから送信されたID情報とパスワードに基づいて個人認証を行う。
このような構成によれば、ユーザは自身が属するクライアントの施設に出向いた時、当該施設に設置されたIDカードリーダを用いて個人認証システムに認証要求し、当該クライアントの情報処理システムに保存された個人情報を取得したり、当該施設において提供される種々のサービスを受けたりすることができるようになる。また、クライアント側はユーザ管理や認証処理システムを個人認証システム側に代行させることができ、コストを抑制することができるようになる。
請求項3にかかる考案においては、請求項1にかかる個人認証システムにおいて、前記個人認証システムは、IDカード発行ユニットを備え、該IDカード発行ユニットは、前記ID管理部が個々のユーザに対して付与したユニークなIDに基づいてIDカードを発行する。
このような構成によれば、個人認証システムは、複数のクライアントに属する複数の個人に対してIDを一元管理して各ユーザにユニークなIDを付与し、ユーザが属する複数のクライアントに共通に利用できる多機能のIDカードの発行が可能になる。また、ユーザはクライアントごとに発行される個別のIDカードを保有、管理する必要がなくなる。
請求項4にかかる考案においては、請求項1にかかる個人認証システムにおいて、個人認証システムは、ユーザ・クライアントデータベースを備え、前記ユーザ・クライアントデータベースにユーザ個人データ、クライアント管理データと、を蓄積し、前記ID管理部は該ユーザ個人データに基づいて個々のユーザにユニークなIDを付与する。
このような構成によれば、個人認証システムは、複数のクライアントに属する複数の個人に対してIDを一元管理して各ユーザにユニークなIDを付与することができるようになる。また、クライアント側は、ユーザ管理や認証処理システムを個人認証システム側に代行させることができ、コストを抑制することができるようになる。
請求項5にかかる考案においては、請求項1にかかる個人認証システムにおいて、前記個人認証システムは前記ユーザの利用履歴を記憶する履歴管理部と、課金処理部とを備え、利用履歴は少なくともユーザのIDおよび認証結果を提供したクライアントのIDを含み、前記課金処理部は、前記利用履歴に基づいて、前記クライアントへの認証結果の提供に応じた所定の金額の課金処理を行う。
このような構成によれば、個人認証システムの運営者はユーザおよびID管理、認証情報の提供に対する対価をクライアントから得られるようになる。クライアント側は、ユーザ管理や認証処理システムを個人認証システム側に代行させることができ、コストを抑制することができるようになる。
請求項6にかかる考案においては、請求項5にかかる個人認証システムにおいて、前記個人認証システムは、ポイント処理部を備え、該ポイント処理部は前記利用履歴に基づいて、認証処理を行ったユーザのIDに対して所定のポイントを付与する。
このような構成によれば、個人認証システムを利用したユーザに対してポイントを付与し、ユーザは付与されたポイントに応じてクライアントが有償で提供するサービスの割引などを受けることが可能になり、本考案による個人認証サービスの利用を促進することができるようになる。
以下、本考案の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施例は、本考案の技術思想を具体化するための個人認証システムを例示するものであって、本考案をこの実施例の個人認証システムに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態の個人認証システムにも等しく適用し得るものである。
図1は本考案の実施例にかかる個人認証システムの概略構成を示すシステム構成図である。個人認証システム10は、組織や団体41〜44をクライアント(顧客)とし、各組織や団体41〜44に会員や構成員、サービス対象者として属する複数(多数)の個人をユーザとする個人認証サービスシステムである。
この個人認証システム10のクライアントとしては、クレジット会社、銀行、保険会社、証券会社及び郵便局等の金融機関、デパート、商店等の販売機関、役所、税務署、警察署、電気、ガス、水道等の居住環境に係る公的機関、電話、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ等の通信娯楽機関、学校、研修所等の教育機関、病院、診療所等の診療機関、雇用、委託等に係る機関などのあらゆる団体、組織がサービス対象になる。
個人認証システム10はこれらの団体、組織に属する個人a(21)、個人b(22)などの各個人をユーザとし、個々の個人に対してユニークなIDを付与し、IDカードを発行する。ここで個人が団体、組織に属するとは、会社の従業員として当該会社に所属する個人や、団体、組織にサービスを受けるために会員登録している個人、役所などの行政単位に居住しサービスを受ける権利を有している個人などをいう。
当然に個人a(21)や個人b(22)は複数の団体、組織に属する場合がある。個人認証システム10は個人a(21)や個人b(22)に唯一のユニークなIDを付与しIDカードを発行し、個人a(21)や個人b(22)が属する団体、組織ごとに複数のIDが付与されることはない。本個人認証システム10においてはIDカードが発行された個人をユーザということとする。IDカードの発行を受けたユーザは、当該IDに対して任意のパスワードを個人認証システム10に登録、設定する。ここで、パスワードは暗証番号のようなものでもよいが、数字、英文字、各種記号を所定桁数組み合わせたものあるいは生体認証のデータなどが好ましい。本考案においては暗証番号や生体認証のデータを含めパスワードと称することとする。
従って、個人認証システム10はクライアントおよびユーザとユーザに付与したID、パスワードを管理するためユーザ・クライアント管理データベースを備えている。個人認証システム10は、前述のようなIDカード発行、管理、IDカード認証、認証情報提供、WEB認証、個人情報閲覧などの機能を有しており、IDカードに基づく個人認証結果をクライアント、ユーザに提供する。
個人認証システム10から個人認証結果を得たクライアントは、クライアントの情報処理システムに蓄積された個人情報から、当該認証された個人に関する情報を抽出してその個人(ユーザ)に提供したり、所定のサービスをユーザに提供したりすることができるようになる。この場合、ユーザはクライアントの施設に設置されたIDカードリーダによりID情報を読み取らせ、パスワードを入力してこれらの情報を個人認証システム10に送信する。認証結果は個人認証システム10から認証要求をしたクライアントの情報処理システムに提供される。
個人認証システム10とクライアントとの間の認証要求や認証結果の送受信はゲートウェイを介してインターネットなどのネットワークを利用した通信により行われる。従って、クライアントの情報処理システムは個人認証システム10のシステムとは独立したシステムとして動作でき、ユーザに提供する個人情報をクライアントの実情に応じた項目に制限することも可能である。例えば、病院や診療所におけるカルテの情報は開示することなく、健康診断結果や健康指導情報などを提供するように運用することが可能である。
また、ユーザが個人認証システム10が提供するブラウザを用いてIDカードの情報(ID情報、パスワード)を入力して個人認証システム10に送信して個人認証を要求し、指定したクライアントの情報処理システムに蓄積された個人情報の閲覧を要求することができる。個人認証システム10は認証結果が正しければ、指定されかクライアントの情報処理システムから当該個人の個人情報を閲覧のため取得し、ブラウザ画面上で閲覧させ、あるいは、印刷出力させることができる。これをWEB認証と略称することとする。
この場合も前述と同様に、個人認証システム10と指定されたクライアントとの間の認証情報や閲覧情報の送受信はゲートウェイを介してインターネットなどのネットワークを利用した通信により行われる。従って、クライアントの情報処理システムは個人認証システム10のシステムとは独立したシステムとして動作でき、ユーザに提供する個人情報をクライアントの実情に応じた項目に制限することができる。
このWEB認証機能を利用すれば、ユーザは自身が属する種々の団体、組織に保有された個人情報を集約して閲覧することができる。例えば、定期的な健康診断を複数の診療所で受診しているような場合、各診療所で受けた健康診断の結果をそれぞれの診療所から取得して集約して閲覧することができる。
クライアント間の閲覧可能な個人情報を個人認証システムが中継すれば、WEB認証機能によることなく、1ヶ所のクライアント施設で他のクライアントシステムに保有された個人情報を集約して閲覧することもできるようになる。このようなサービスは各クライアント間、例えば、健康診断を扱う診療所間の合意があれば実現可能である。もちろん、ID情報やパスワードおよび閲覧のための個人情報の送受信には適切な暗号化技術を用いれば個人情報の流出に対するセキュリティーを高めることができる。
このような個人認証システム10によれば、各ユーザは属する団体、組織ごとのIDカードや会員カードを保有することがなく、共通のIDカードで属する団体、組織のサービズを受けたり、個人情報を取得することができるようになる。また、各クライアントは独自にID管理したり、個人認証したりする必要がなく、クライアントにおける情報処理システムのコストを抑制することができ、また個人情報はクラインアトの情報システム内にそのまま保存し、適切に管理、利用することができるようになる。
このようなサーヒズを提供する個人認証システム10には、課金処理手段を設け、クライアントに属するユーザに対してIDカードを発行したり、個人認証要求を送信したクライアントに対して認証結果を提供したりするごとに当該クライアントに対して課金を行うように構成することができる。また、クライアント施設やWEB認証機能を用いてユーザが認証要求を行うごとにクライアントが設定したポイントを付与することでユーザによる本個人認証システム10の利用を奨励するように構成することもできる。
次に図1の個人認証システム10の詳細な構成を説明する。図2は図1の個人認証システムの詳細な構成を示すブロック図である。個人認証システム10はゲートウェイ11〜13を備えており、インターネットなどのネットワークを介してユーザPC(パーソナルコンピュータ)50やIDカードリーダ30、クライアント情報処理システム(ゲートウェイ19を備える)40とデータの送受信が可能である。
また、個人認証システム10はユーザ・クライアント管理データベース15、IDカード発行ユニット14を備えて構成される。ユーザ・クライアント管理データベース15には、個人認証システム10にサービス提供を登録した複数の団体、組織であるクラインアトのデータおよび各クライアントに属する複数の個人(ユーザ)のデータが蓄積される。IDカード発行ユニット14は各ユーザ(個人)に付与されたIDに基づいてIDカードを発行する。
個人認証システム10は、コントローラ101、認証処理部102、認証結果提供部103、ID管理部104、ポイント処理部105、ユーザ・クライアント管理部106、WEB管理部107、閲覧処理部108、履歴管理部109、課金処理部110、アプリ連携処理部111を備えて構成されている。
コントローラ101は、マイクロプロセッサから構成され、図示しないROM、RAMを有し、ROMに記憶されたプログラムにより個人認証システム10の各部を制御する。ユーザ・クライアント管理部106は個人認証システム10がサービスを提供するクライアントおよび各クライアントに属する全ての個人(ユーザ)に関するデータを管理し、ユーザ・クライアント管理データベース15のデータの記録、更新を行う。
ID管理部104は、各クライアントに属する全てのユーザ(個人)を対象に、個人識別のためのユニークなIDを付与し、IDカード発行ユニット14によりIDカードを発行する。IDカードは磁気カードであってもICカードであってもよい。IDカードの発行を受けたユーザはネットワークを介してあるいは書面で任意のパスワードを登録する。ユーザに付与されたIDおよび登録されたパスワードのデータはユーザ・クライアント管理データベース15に記録される。
図3は、ユーザ・クライアント管理データベース15に蓄積されるユーザ個人のデータの一例を示す図である。ユーザ個人データとしては基本的に個人を識別するために必要なデータとして氏名、住所、性別、と個人が保有する社会保障関連の記号、番号、例えば、健康保険記号番号、基礎年金番号などが蓄積される。また、必要に応じて生年月日、電話番号、電子メールアドレスなどを記憶してもよいが、データのメンテナンスが生じるので変更や更新の予想されるデータは極力排除し、個人の特定に必要な最低限度のデータであることが好ましい。
また、当然ながら図3に示すユーザ個人データには、個人認証のためにID、パスワードの情報が記憶される。
図4は、ユーザ・クライアント管理データベース15に蓄積されるクライアント管理データの一例を示す図である。クラアント管理データには、クライアントを識別するためのID、名称、住所、団体・組織の種別、ネットワークアドレス(ホームページアドレス)や課金口座の情報が記憶される。ユーザ個人データとクライアント管理データの紐付けは何れか一方に他方のIDを記憶して行うことができる。例えば、クライアント管理データにユーザのID一覧を記憶したり、ユーザ個人データに属するクライアントのID一覧を記憶すればよい。紐付けの情報はユーザ個人からあるいはクライアントから取得する。
IDカードリーダ30によりIDカード20から読み取ったID情報とユーザが入力したパスワードの情報が個人認証システム10に送信されると、認証処理部102は、送られたID情報に基づいてユーザ・クライアント管理データベース15を参照してユーザ個人データ(図3参照)のIDおよびパスワードとを照合して認証を行う。IDおよびパスワードが一致すると、認証結果提供部103は、IDカードリーダ30が設置されたクラインアトに対して認証結果(認証OK)を送信する。ID、パスワードが一致しない場合、認証結果(認証NG)がクライアントに対して送信される。
WEB管理部107は、個人認証システム10へのインターネットからのアクセスを許容するためのホームページを管理するものであり、ユーザPC50にブラウザ画面を提供する。ユーザはユーザPCから個人認証システム10のWEBページにアクセスし、ブラウザ画面においてID情報やパスワードを入力することで個人認証システム10に認証要求することができる。同時にブラウザ画面から自身の個人情報の閲覧を希望するクライアントを指定する。例えば、自身の健康診断の結果や健康指導の情報を閲覧したい場合、自身が過去に健康診断を受診した診療所や医療機関を指定する。
認証処理部102はブラウザから入力されたID、パスワードに基づいて個人認証を行い、認証結果がOKであれば、閲覧処理部108はブラウザにより入力(指定)されたクライアントのクライアント情報処理システム40に対して認証結果とIDを送信し、該当する個人データのうち、当該クライアントが閲覧を許可している個人情報の送信要求を行う。
個人認証システム10から個人情報の送信要求を受けたクライアント情報処理システム40は、該当する個人情報のうち、当該クライアントが提供を許可する個人データを個人認証システム10に送信する。個人認証システム10が個人情報を受診すると、閲覧処理部108はブラウザ上に受診した個人情報を表示して閲覧に供する。ユーザが指定したクライアントが複数ある場合は、それぞれのクライアント情報処理システムから該当する個人情報が個人認証システム10に送信され、閲覧処理部108は各クライアント情報処理システム40からの個人情報を一覧形式に編集してブラウザに表示する。
これによりユーザは自身が属する複数のクライアントに分散している同種の個人情報を同時に閲覧することが可能になる。例えば、毎年異なる診療所、病院で健康診断を受診している場合にそれらの団体、組織に分散している自身の健康診断の結果や健康指導のデータを同時に閲覧することができる。また、印刷まで許可される個人情報であればブラウザ上に表示された個人情報を印刷出力して利用することもできる。
履歴管理部109は、各IDごとの認証履歴や閲覧履歴を記録、管理するものであり、これらの情報に基づいてクライアントへの課金処理やユーザへのポイント処理が行われる。課金処理部110は当該クライアントに属するユーザ(個人)に対してIDカードを発行すると当該クライアントに所定の課金を行う。またユーザが認証要求を行いクライアントに認証結果を提供するごとに当該クライアントに課金を行う。
ポイント処理部105はユーザにインセンティブを与えるために個人認証システムに対して認証処理が要求される都度そのIDに対してポイントを付与する。ポイントはクライアントが提供するサービスに対する料金の割引きなどに利用できる。クライアントごとにポイント還元方法を定めておき、クライアントごとのポイント累計とすることもできる。これにより本個人認証システム10のユーザにおける利用促進を図ることができる。
アプリ連携処理部111は、個人認証システム10に用意された上記の閲覧サービスやポイント付与などのアプリケーションョンを認証処理に連携させて起動する制御を行う。従って、個人認証システム10に新たな機能をアプリケーションとして構築して機能拡張を図ることもできる。
次に、本考案の実施例にかかる個人認証システム10における動作手順を詳細に説明する。図5は、ユーザが個人認証システム10のクライアントが各施設に設置したIDカードリーダ30を用いて認証を行う場合の手順を示すフローチャートである。
ユーザは、個人認証システム10から発行されたIDカード20(図2参照)を利用することのできるクライアントの施設においてサービスや個人情報の閲覧をしたい場合、当該施設に設置されたIDカードリーダ30(図2参照)にIDカード20を挿入してIDカードリーダ30にIDを読み取らせる(ステップS101)。次いでユーザはIDカードリーダ30の入力手段から個人認証システム10に登録したパスワードを入力する(ステップS102)。
IDカードリーダ30は個人認証システム10にIDカード20から読み取ったIDの情報および入力されたパスワードの情報を送信する(ステップS103)。この時、個人認証システム10に送信する情報は、予めクライアントとの間で定めた暗号方式によって暗号化することが好ましい。
次いで、IDカードリーダ30は、クライアント識別情報(クライアントのIDの情報)を送信する(ステップS104)。なお、この情報はステップS103の処理で送信されるIDおよびパスワードの情報とともに個人認証システム10に送信するように構成することもできる。
次に、個人認証システム10はIDカードリーダ30(クライアント)から送信されたIDおよびパスワードの情報に基づいて認証処理部102は、ユーザ・クライアント管理データベース15に記憶されたユーザ個人データ(図3参照)を参照してIDおよびパスワードを照合して認証処理を行う(ステップS105)。ステップS106の処理では、認証処理の結果がOK(一致)であるかNG(不一致)であるかを判別する。
認証結果がOK(一致)である場合、個人認証システム10は、ステップS104の処理で送信されたクライアント識別情報(クライアントのID)に基づいて、該当するクライアント情報処理システム40にこの認証結果を送信し(ステップS107)、処理を終了する。認証結果も前述と同様に暗号化して送受信することが好ましい。また、クライアント情報処理システム40は、個人認証システム10から受信した認証結果がNGであれば、IDカードリーダ30はエラー処理(警告表示など)を行い(ステップS108)、処理を終了する。
なお、認証結果は個人認証システム10からIDカードリーダ30に送信してもよく、上述したようにクライアント識別情報に基づいて、クライアント情報処理システム40にゲートウェイ12、19を介して送信してもよい。また、後述する課金処理、ポイント付与のため、個人認証システム10は、クライアント情報処理システム40に対して認証結果を送信した後、履歴管理部109が当該認証結果を提供したクライアントの情報とユーザの情報を利用履歴として所定の記憶場所に記憶しておくことができる。
クライアント情報処理システム40は、個人認証システム10から受信した認証結果がOKであれば、当該施設において個人認証を得たユーザが要求するサービスを提供し、あるいは、クライアント情報処理システム40に蓄積されている個人データから該当する個人情報を読み出してユーザに提供することができる。この時、クライアント情報処理システム40は個人認証システム10や他のシステムとは独立に動作するものであるから、ユーザに提供する個人情報の範囲をクライアントが独自に定めた範囲とすることができる。
例えば、クライアントの施設が病院である場合、ユーザの受診記録や病歴、処置の状況などクライアントがユーザ本人に開示する設定をした個人情報のみを提供し、カルテに記録された情報などについてはクライアントの機密事項とし、本人に開示するか否かはクライアント内の然るべき権限ある者によって決定するように構成することができる。
一方、ユーザがサービスを受けたり、個人情報を取得したりする場合、その都度、クライアントの施設に出向いてIDカードリーダ30を用いて認証要求するのは不便である。このため、個人認証システム10は、WEB管理部107によりホームページを管理し、各ユーザが所有するPCに対してブラウザを提供している。ユーザは自身のPC(ユーザPC50、図2参照)からインターネットを通じて個人認証システム10のホームベージにアクセスしてブラウザ画面からIDやパスワード、クライアントを指定して、個人認証システムに認証要求することができる。
図6は、個人認証システム10が提供するブラウザを用いてユーザがネットワークを経由して認証を行う場合の手順を示すフローチャートである。図6のフローチャートは、ユーザが属する1または複数のクライアントから自身の個人情報を、個人認証システム10を介して閲覧する場合の処理手順を例にとったものである。この処理は、ユーザがブラウザ画面から要求したサービスの種別に基づいてアプリ連携処理部111が対応するアプリケーションを起動することによって行われる。
先ず、ユーザはユーザPC50を用いてインターネットを経由して個人認証システム10に接続する(ステップS201)。ステップS201において、個人認証システム10にユーザPC50が接続されると、ユーザPC50にはブラウザ画面が表示される。
次に、ユーザはブラウザ画面を用いてIDカード20に付与されているID情報とパスワードを入力する(ステップS202)。ユーザPC50は入力された情報を個人認証システム10に送信する(ステップS203)。
個人認証システム10はブラウザを用いてユーザPC50から送信されたIDおよびパスワードの情報に基づいて認証処理部102は、ユーザ・クライアント管理データベース15に記憶されたユーザ個人データ(図3参照)を参照してIDおよびパスワードを照合して認証処理を行う(ステップS204)。ステップS204の処理では、認証処理の結果がOK(一致)であるかNG(不一致)であるかを判別する(ステップS205)。
認証結果がOK(一致)である場合、ユーザPC50のブラウザにはユーザがサービスまたは個人情報の閲覧を求めるクライアントを識別するためのクライアントID、サービスの要求を求めるための入力画面が表示される。ユーザはこの画面を用いて、例えば、個人情報の閲覧を要求する場合は、個人情報閲覧を選択し、閲覧請求先のクライアントIDを入力する(ステップS206)。閲覧請求先のクライアントIDは複数指定することができる。
例えば、ユーザが複数の診療所、病院などで健康診断を受診したことがある場合、それらのクライアントIDを指定することで、ユーザは各クライアント情報処理システム40が保存している個人データを集約して閲覧することができるようになる。図6においてはステップS207以降の手順によりこのような閲覧が可能になる。
すなわち、個人認証システム10はステップS206の処理で指定されたデータ閲覧先であるクライアント情報処理システム40に、ユーザのID、認証結果(認証OK)および閲覧要求を送信する(ステップS207)。クライアント情報処理システム40はシステムに保存している個人情報からユーザのIDに基づいて、閲覧要求された個人情報を個人認証システム10に送信する。データの送受信に際しては所定の暗号化処理を行うことが好ましい。
また、クライアント情報処理システム40から個人認証システム10に送信される個人情報の範囲は、図5において説明したのと同様にクライアントが独自に定めた範囲とすることができる。ユーザに開示する個人情報の範囲を複数のクライアントで共通化すれば、ユーザは複数のクライアントに分散した自身の個人情報を集約して一元的に閲覧することができるようになる。例えば、健康診断のデータや健康指導のデータは受診場所(受診したクライアント施設)が毎年異なっていても集約して閲覧することができる。
ユーザのID、認証結果および閲覧要求を受信したクライアント情報処理システム40は、当該ユーザの個人情報を個人認証システムに送信し、個人認証システムは当該個人情報を取得する(ステップS208)。
なお、クライアント情報処理システム40から個人認証システム10に送信される個人情報は、閲覧のために一時的に個人認証システム10に提供される情報であり、閲覧の用に供した後、当該個人データは削除され、個人認証システム10に蓄積、保存されることはない。
閲覧処理部108は、ステップS208で取得した個人データに基づいて、ユーザPC50のブラウザ画面に当該個人情報を表示するデータ閲覧処理を行う(ステップS209)。なお、データ閲覧処理において、クライアントによりユーザに対して印刷出力を許可された範囲の個人情報である場合、ブラウザ画面をユーザPC50において印刷可能な構成とすればよい。
次に、履歴管理部109は、ユーザのIDおよびユーザが行ったサービス要求、クライアント、サービス実行日時、処理時間などの利用履歴を所定の記憶場所に蓄積する(ステップS210)。そしてネットワーク接続を切断し(ステップS211)、処理を終了する。
一方、ステップS205の認証処理結果の判別処理において、認証結果がNGであれば、個人認証システム10はユーザPC50のブラウザ画面にエラーメッセージを表示(ステップS212)し、そしてネットワーク接続を切断し(ステップS211)、処理を終了する。
図5、図6の処理手順において、課金処理部110、ポイント処理部105の処理手順について省略しているが、ユーザが個人認証システム10に対して個人認証を要求し、属するクライアントのサービスを利用した場合、次のように課金処理、ポイント処理を行い、クライアントへの課金、ユーザへのポイント付与を行うことができる。
すなわち、前述したように、課金処理部110は履歴管理部109により蓄積された利用履歴を参照して一定の期間における各クライアントに対する認証結果の提供数を集計して課金を行う。また、ポイント処理部105は、ユーザIDごとに個人認証システム10の利用回数などに応じたポイントを付与する。ユーザに付与されたポイントはクライアントが有償で提供するサービスの割引などに利用できるようにすれば、本考案による個人認証システムの利用を促進することができる。
以上、詳細に説明した本考案にかかる個人認証システム10による認証サービスを利用する各種の具体例を図7に示している。図7に示すように、ユーザが属する種々の団体・組織について共通のIDカードを持つことができる。従って、IDカードは複数の機能を有することになる。図7では、ユーザが属するクライアントである団体、組織の種別に応じて、ユーザに発行されるIDカードは、健康保険証、社員証、各種の会員証、保険証書、年金カードの機能を有している。
クライアントが病院、福利厚生施設である場合、IDカードは健康保険証の機能を持ち、ユーザはIDカード、IDを用いて個人認証システム10による個人認証処理の結果を得て、当該病院や福利厚生施設が提供するサービスを受けることができる。サービスの一例は図7に示すようなものである。そのための手順は図5または図6を参照して説明した手順である。
クライアントがユーザが所属する会社、福利厚生施設、企業年金基金である場合、IDカードは社員証の機能を持ち、個人認証の結果、ユーザは図7に示すように企業の施設の入館管理の他、企業年金記録の閲覧、受給シミュレーションのサービスなどを受けることができる。
クライアントが金融機関、クレジット会社、保険会社などの各種民間企業である場合、IDカードは会員証や保険証書の機能の個人識別機能を持ち、ユーザは会員である各種民間企業や保険会社が提供する各種サービスや、保険記録の閲覧などのサービスを受けることができる。
また、クライアントが社会保険庁や社会保険事務所である場合、IDカードは年金手帳の機能を持ち、ユーザは自身の年金記録の閲覧や受給シミュレーションのサービスなどを受けることがきできる。
図7に示す例は、本考案にかかる個人認証システム10の利用の一例を示すものであり、クラインアトを拡大することにより、利用範囲を更に拡大することができる。
その際、個人認証システム10側は個人データを集約するデータベースそのものを必要としないので、コストが膨大になることがない。クライアント側は個人情報を保持したまま、ユーザ管理や認証処理システムを個人認証システム10側に代行させることができ、コストを抑制することができる。また、ユーザ側はクライアントごとにIDカードやパスワードを管理する必要がなくなり、利便性を向上させることができる。
本考案にかかる個人認証システム10においては、種々の団体や組織においてそれぞれ個別に登録管理していた個人認証システムを一元化して、認証結果をそれぞれの団体や組織に提供するとともに、当該団体や組織内に蓄積された該当する個人の情報のうち、当該団体や組織が許可したデータを、当該認証を受けた個人に提供するものであるから、公共団体から民間の団体まで広く利用することができ、またユーザ個人はIDカードを一元化でき、その管理が容易になる。
本考案の実施例にかかる個人認証システムの概略構成を示すシステム構成図である。 図1に示す個人認証システムの詳細な構成を示すブロック図である。 個人認証システムが保有するユーザ個人データのデータ項目の一例を示す図である。 個人認証システムが保有するクライアント管理データのデータ項目を示す図である。 個人認証システムの動作手順を示すフローチャートであり、クライアントが施設に設置したIDカードリーダを用いて認証を行う場合の手順を示すフローチャートである。 個人認証システムの動作手順を示すフローチャートであり、個人認証システムが提供するブラウザを用いてユーザがネットワークを経由して認証を行う場合の手順を示すフローチャートである。 個人認証システムによる認証サービスを利用する各種の具体例を示す図である。
符号の説明
10・・・・個人認証システム
11〜13、19・・・ゲートウェイ
14・・・・IDカード発行ユニット
15・・・・ユーザ・クラインアト管理データベース
20・・・・IDカード
21、22・・・ユーザ(個人)
30・・・・IDカードリーダ
41〜44・・・団体、組織(クライアント)
40・・・・クライアント情報処理システム
101・・・コントローラ
102・・・認証処理部
103・・・認証結果提供部
104・・・ID管理部
105・・・ポイント処理部
106・・・ユーザ・クライアント管理部
107・・・WEB管理部
108・・・閲覧処理部
109・・・履歴管理部
110・・・課金処理部
111・・・アプリ連携処理部

Claims (6)

  1. ユーザ個人に付与したIDと当該IDに対してユーザが設定したパスワードに基づいて個人認証を行う個人認証システムにおいて、
    前記個人認証システムは、個々のユーザが属する団体・組織である複数のクライアントと、当該クライアントに属する個々のユーザを管理するためのユーザ・クライアント管理部と、前記個々のユーザに対してユニークなIDを付与するID管理部と、前記IDとパスワードにより個人を認証する認証処理部と、前記認証処理部における認証結果を提供する認証結果提供部と、前記クライアントに属する個々のユーザの個人情報を保有するクライアント情報処理システムとをネットワーク接続するためのゲートウェイと、前記ユーザPCにブラウザ画面を提供するWEB管理部と、閲覧処理部と、を備え、
    前記ゲートウェイは前記ユーザが操作するユーザPCとネットワークを介して接続可能
    であり、
    前記認証処理部は、前記ブラウザ画面を介して入力されたIDおよびパスワードに基づいて認証処理を行い、前記ブラウザ画面を介して入力されたクライアントに応じて、前記認証結果提供部は前記ゲートウェイを介して前記認証結果を前記クライアント情報処理システムに提供し、
    前記クライアント情報処理システムは、前記ゲートウェイを介して、該当する個人情報を前記個人認証システムに送信し、
    前記閲覧処理部は前記個人情報を前記ブラウザ画面上に表示させることを特徴とする個人認証システム。
  2. 前記クライアント情報処理システムは内部ネットワークに接続されたIDカードリーダを備え、該IDカードリーダはパスワード入力手段を備え、前記ユーザが挿入したIDカードから前記ユーザに付与されたIDを読み取るとともに、前記読み取ったID情報とともに前記入力手段を用いて入力されたパスワードを前記個人認証システムに送信し、認証処理部は前記IDカードリーダから送信されたID情報とパスワードに基づいて個人認証を行うことを特徴とする請求項1に記載の個人認証システム。
  3. 前記個人認証システムは、IDカード発行ユニットを備え、該IDカード発行ユニットは、前記ID管理部が個々のユーザに対して付与したユニークなIDに基づいてIDカードを発行することを特徴とする請求項1に記載の個人認証システム。
  4. 前記個人認証システムは、ユーザ・クライアントデータベースを備え、前記ユーザ・クライアントデータベースにユーザ個人データ、クライアント管理データと、を蓄積し、前記ID管理部は該ユーザ個人データに基づいて個々のユーザにユニークなIDを付与することを特徴とする請求項1に記載の個人認証システム。
  5. 前記個人認証システムは前記ユーザの利用履歴を記憶する履歴管理部と、課金処理部とを備え、利用履歴は少なくともユーザのIDおよび認証結果を提供したクライアントのIDを含み、前記課金処理部は、前記利用履歴に基づいて、前記クライアントへの認証結果の提供に応じた所定の金額の課金処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の個人認証システム。
  6. 前記個人認証システムは、ポイント処理部を備え、該ポイント処理部は前記利用履歴に基づいて、認証処理を行ったユーザのIDに対して所定のポイントを付与することを特徴とする請求項5に記載の個人認証システム。
JP2008000954U 2008-02-22 2008-02-22 個人認証システム Expired - Fee Related JP3141495U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008000954U JP3141495U (ja) 2008-02-22 2008-02-22 個人認証システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008000954U JP3141495U (ja) 2008-02-22 2008-02-22 個人認証システム

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007316245 Continuation 2007-09-11

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3141495U true JP3141495U (ja) 2008-05-08

Family

ID=43291550

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008000954U Expired - Fee Related JP3141495U (ja) 2008-02-22 2008-02-22 個人認証システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3141495U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103856340A (zh) * 2012-12-04 2014-06-11 广州智域电子有限公司 基于第二代身份证的人民银行信息网接入系统及访问方法
JP2020086620A (ja) * 2018-11-19 2020-06-04 三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社 認証装置および認証プログラム
CN111626397A (zh) * 2020-05-25 2020-09-04 成都市迈德物联网技术有限公司 基于卡纹的射频卡用户身份匹配和识别方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103856340A (zh) * 2012-12-04 2014-06-11 广州智域电子有限公司 基于第二代身份证的人民银行信息网接入系统及访问方法
JP2020086620A (ja) * 2018-11-19 2020-06-04 三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社 認証装置および認証プログラム
CN111626397A (zh) * 2020-05-25 2020-09-04 成都市迈德物联网技术有限公司 基于卡纹的射频卡用户身份匹配和识别方法
CN111626397B (zh) * 2020-05-25 2023-08-01 成都市迈德物联网技术有限公司 基于卡纹的射频卡用户身份匹配和识别方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220222329A1 (en) Systems and methods for securely processing a payment
JP6897953B2 (ja) 入場受付端末、入場受付方法、入場受付プログラム、および入場受付システム
JP2002175241A (ja) 文書提供装置、印刷文書提供システム及び印刷サービス方法
CN108171860A (zh) 一种医疗服务信息处理方法和自助操作终端
CN109949120A (zh) 涉及数字身份的系统和方法
WO2021042086A1 (en) A method and a system to locally store and authenticate a data of a user
US10296716B1 (en) System of and method for collecting and transmitting advance care planning and directives documentation
JP3141495U (ja) 個人認証システム
WO2000039714A1 (en) Methods, systems and apparatus for managing data storage and transfer
US20020169666A1 (en) Ordering-and-reserving management method using paper medium attached with unique code and advertising effect analysis method and system thereof
JP6871296B2 (ja) 仲介サーバ、プログラム、及び情報処理方法
US11769209B2 (en) Method and system for conducting and recording insurance claim transactions using blockchain
KR101047140B1 (ko) 지문 인식을 이용한 무인 의료 접수 및 정보 제공시스템과 그 방법
JP2004295507A (ja) 携帯機器を用いた身分証明方法,システム及びプログラム
Maharjan et al. System architecture for social security cash transfer through branchless banking in Nepal
KR20090036036A (ko) 인터넷 환경 기반의 학력조회 검증 서비스 시스템
JP2003030591A (ja) 携帯情報端末を利用した個人認証システム
JP4718131B2 (ja) 個人情報管理システム
JP2013171395A (ja) 近接場型無線通信装置を利用するユーザに関するデータを管理するための方法、システム、端末装置、サーバ装置およびプログラム
WO2024095377A1 (ja) サーバ装置、システム、サーバ装置の制御方法及び記憶媒体
WO2024095376A1 (ja) サーバ装置、システム、サーバ装置の制御方法及び記憶媒体
WO2022185543A1 (ja) サーバ装置、認証端末、システム、サーバ装置の制御方法及び記憶媒体
WO2022044205A1 (ja) 認証システム、端末、管理サーバ、個人情報提供方法及び記憶媒体
KR101798581B1 (ko) 모바일 단말기를 이용한 대부적격 심사 및 계약서 작성 시스템
Mattatia An Overview of Some Electronic Identification Use Cases in Europe

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110416

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120416

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120416

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120416

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120416

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323113

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323117

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees