JP3141075U - 可変指向性スピーカー - Google Patents

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Abstract

【課題】 本考案は、スピーカー自体の物理的特性を用いて指向性の変化による音響効果を生み出すものである。
【解決手段】 本考案は、単体又は複数のスピーカーの上下左右に可動式の板を設置し、用途に応じて電子回路,モータによる板の制御装置と各種入力装置を組み合わせることにより指向性を変化させることによる音響効果を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、現存する一般的なスピーカーに指向性を変化させるための板を設けたスピーカーに関するものである。
音響効果を得るために、音源の波形を電子機器等を用いて変化させている。しかし、従来の電子機器等を用いたソフトウエア的な音響効果では、リスナーが聴くことのできる範囲をリアルに変化させることができない。
現在のソフトウエアに依存している音響効果では得ることができない、指向性の変化という物理的特性を用いた新たな効果を提供する。
スピーカーユニットの上下左右に可動式の板を設置し、スピーカーの指向性を変化させる。その上で、それぞれの板を用途に応じて制御し、音響効果を生む。
これまでのスピーカーでは不可能であった指向性をスポットライトのように変化させることが可能になる
指向性の変化により、音の聴こえてくる方向や音の移動感をリアルに表現することができるので、電子的な音響効果と比較して、より自然な音響効果や臨場感を得ることができる。
図1が正面から見た本考案の装置の外形である。この装置は、中央に配置されているスピーカーから音声を出力し、A〜Dの板を上下左右に動かして指向性を変化させる。その上で、スピーカーに設置された板を手動入力装置や音声認識装置,画像認識装置等からの信号に従って制御し、音響効果を生み出す。
尚、以下の説明は全て正面から見た図1を基にした記述である。
(1)上方向へ指向性を高めるには、AとCの板を共に上方向に移動させる。
下方向へ指向性を高めるには、逆にAとCの板を下方向に移動させる。
(2)左方向へ指向性を高めるには、BとDの板を共に左方向に移動させる。
右方向へ指向性を高めるには、逆にBとDの板を共に右方向に移動させる。
(1),(2)の両者を組み合わせることにより、指向性の変化に伴う可聴範囲の変化や、音響効果を得ることができる。
図3のように当該スピーカー,制御装置,手動操作装置又は、自動操作装置,音源を組み合わせることにより、指向性の変化に伴う音響効果を得ることができる。
このスピーカーをライブ等の会場で使用する場合、規模の大きさに応じて任意の個数のスピーカーを設置する。そこで、音響効果を加えたいパートの音声信号を当該スピーカーに入力する。その上で、効果を加えるときにのみ手動信号又は、自動信号を制御装置に入力し、スピーカーの板を可動させることで音響効果を得る。そのことにより、リスナーがリアルな音の移動感を得ることができる。
図4のようにマイク(図は省略),当該スピーカー,制御装置,音声認識装置を組み合わせることにより、遠隔地での電話会議をより自然に行うことができる。スピーカー装置内の構造は、図5のようになっており、上に座っている人用のスピーカーと下に座っている人用のスピーカーで構成される。以下の3項目が図2の構成を基にした具体例である。
地点IのPe1が地点JのPe10に話したい場合、Pe1は「Pe10さん、あなたのご意見は」などのように初めに話したい相手の名前を言う。その呼びかけをJ地点に設置されている音声認識装置が認識して、制御装置に信号を送信し、制御装置が下部のスピーカーに設置されているモータを制御して主にPe10さんに聞えるように指向性を制御する。
地点IのPe5が、地点JのPe7とPe8に話したい場合、Pe5は「Pe7さん、Pe8さん、あなた達のご意見は」などのように初めに話したい相手両者に対して呼びかける。その言葉をJ地点に設置されている音声認識装置が認識して制御装置に信号を送信し、制御装置が上部のスピーカーに設置されているモータを制御して主にPe7,Pe8さんの両者に主に聞えるように指向性を制御する。
地点IのPe5が、地点JのPe7とPe12に話したい場合、Pe5は「Pe7さん、Pe12さん、あなた達のご意見は」などのように初めに話したい相手両者に対して呼びかける。その呼びかけをJ地点に設置されている音声認識装置が認識して、J地点に設置されている制御装置に信号を送信し、制御装置が上下部のスピーカーに設置されているモータを制御して主にPe7,Pe12さんの両者に主に聞えるように指向性を制御する。
尚、下の参加者にのみ話している場合上のスピーカーは音声を出力せず、逆に上の参加者にのみ話している場合、下のスピーカーは音声を出力しない。
図6のように当該スピーカー,制御装置,画像認識装置,音源を組み合わせることにより、街頭での宣伝をより強く印象付けることが可能になる。
具体的には、図7のように当該スピーカーを店舗内に設置する。その上で、画像認識装置を使用し、人の動きを認識する。両者を連携させることにより通行人が、「P1」→「P2」→「P3」と移動した場合に、音が人を追うように指向性を変化させればよい。
図6のように当該スピーカー,制御装置,画像認識装置,音源を組み合わせることにより、視覚障害者の緊急時における避難をサポートするシステムを実現できる。
具体的には、図8のように「P1」にいる人を「H」へ誘導する場合、x1とx2のスピーカーを利用する。そして「P4」に設置されたカメラで、人を認識しながら、「P1」に指向性を高める。その後「前へ進むこと」をアナウンスしながら徐々に「P2」→「P3」→「P4」と、人の歩く速度に合わせて可聴範囲を変化させていく。
人が、「P4」の位置に来たとき「H」方向に進むために「左へ向くこと」をアナウンスする。「H」の方向を向いたことが確認でき次第、y1とy2のスピーカーから再び「前へ進むこと」をアナウンスし、「P7」→「P8」と人の歩く速度に合わせて可聴範囲を変化させていく。
これらのプロセスを複数回行うことで視覚障害者を音で誘導し、目的の場所へ避難させることが可能となる。
本考案の可変指向性スピーカーの実施例を示す正面図である。 実施例0011を解説した図である。 実施例0009を解説したブロック図である。 実施例0011を解説したブロック図である。 実施例0011を解説した図である。 実施例0016と0018を解説したブロック図である。 実施例0016を解説した図である。 実施例0019を解説した図である。
符号の説明
A 指向性制御用上板
B 指向性制御用左板
C 指向性制御用下板
D 指向性制御用右板
SP スピーカー
Pe1 地点Iの会議参加者
Pe5 地点Iの会議参加者
Pe7 地点Jの会議参加者
Pe8 地点Jの会議参加者
Pe10 地点Jの会議参加者
Pe12 地点Jの会議参加者
P4 カメラの設置場所
x1 可変指向性スピーカー
x2 可変指向性スピーカー
y1 可変指向性スピーカー
y2 可変指向性スピーカー

Claims (2)

  1. スピーカーの指向性を変化させるための装置を現存するスピーカーに設置することで、指向性を変化させることができるスピーカー。
  2. 請求項1のスピーカー,制御装置,モータ等を組み合わせて指向性を制御することにより、スピーカーの物理的特性を利用した音響効果を生むスピーカー
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010118909A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Yamaha Corp スピーカ装置
JP7573098B2 (ja) 2020-07-31 2024-10-24 維沃移動通信有限公司 スピーカ構造及び電子機器

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