JP3140805U - しのび返し - Google Patents

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克巳 八木
準人 八木
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株式会社八木
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Abstract

【課題】本考案は、現場での作業をできるだけ少なくし、部品点数を少なくし、かつ歩留りの良いしのび返しを提供することを目的とする。
【解決手段】本考案のしのび返しは、門扉または塀の上端に、第1単位板状体が零個または整数倍個、第2単位板状体が零個または整数倍個および第3単位板状体が零個または整数倍個それぞれ長手方向に並べられ、かつ固着され、前記第1、第2および第3単位板状体の長手方向の長さが相異なり、前記第1、第2および第3単位板状体の端縁に、上方に延びる鋭利な尖端を有する複数の串棒を備えた列が、対向して一対形成されてなることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案はしのび返しに関する。さらに詳しくは、門扉または塀の上端に、第1単位板状体が零個または整数倍個、第2単位板状体が零個または整数倍個および第3単位板状体が零個または整数倍個それぞれ長手方向に並べられ、かつ固着され、前記第1、第2および第3単位板状体の長手方向の長さが相異なり、前記第1、第2および第3単位板状体の端縁に、上方に延びる鋭利な尖端を有する複数の串棒を備えた列が、対向して一対形成されてなるしのび返しに関する。
しのび返しとして従来、基体と中間支持体と複数の棒状体とがボルトやネジ等の固定手段で連結されたものが知られている(特許文献1参照)。特許文献1記載のしのび返しは、基体と中間支持体と複数の棒状体がそれぞれ着脱自在にされており、しのび返しの1ユニットの長手方向の長さは、30〜60cm程度である。特許文献1記載のしのび返しは、現場で組立てたり、門扉や塀の長さに合わせて現場で切断加工し、門扉や塀に取り付けられている。しかし、特許文献1のしのび返しは、基体と中間支持体と棒状体とを連結するための現場での作業が必要であり、部品点数が多いという問題がある。さらに、1ユニットが長手方向の長さが1種類に限られているので、歩留りがよくないという問題がある。
実用新案登録第3103221号公報
本考案は、現場での作業をできるだけ少なくし、部品点数を少なくし、かつ歩留りの良いしのび返しを提供することを目的とする。
本考案のしのび返しは、門扉または塀の上端に、第1単位板状体が零個または整数倍個、第2単位板状体が零個または整数倍個および第3単位板状体が零個または整数倍個それぞれ長手方向に並べられ、かつ固着され、前記第1、第2および第3単位板状体の長手方向の長さが相異なり、前記第1、第2および第3単位板状体の端縁に、上方に延びる鋭利な尖端を有する複数の串棒を備えた列が、対向して一対形成されてなることを特徴とする。
本考案のしのび返しによれば、部品点数が少なく、現場での作業を少なくすることができる。また、長手方向の長さが異なる第1、第2および第3単位板状体から構成されることにより、歩留りがよく、産業廃棄物の量を減らすことができ、環境問題に配慮したしのび返しを提供することができる。
本考案の実施の形態にかかわるしのび返しを添付図面を参照しながら以下に詳細に説明する。
図1は本考案のしのび返しの一実施の形態を示す図であり、図2(a)は本考案のしのび返しに用いられる第1単位板状体を示す図、(b)は本考案のしのび返しに用いられる第2単位板状体を示す図、(c)は本考案のしのび返しに用いられる第3単位板状体を示す図であり、図3(a)は本考案のしのび返しの使用状態を説明するための図、(b)は本考案のしのび返しの他の使用状態を示す図であり、図4は本考案のしのび返しの他の実施の形態を示す斜視図であり、図5(a)は本考案のしのび返しの他の実施の形態を示す斜視図、(b)は本考案のしのび返しの他の実施の形態を示す側面図であり、図6(a)は本考案のしのび返しの他の実施の形態を示す斜視図、(b)は本考案のしのび返しの他の実施の形態を示す側面図であり、図7(a)は本考案のしのび返しの他の実施の形態を示す斜視図であり、(b)は本考案のしのび返しの他の実施の形態を示す側面図である。
実施の形態1
図1を参照すると、しのび返し1は、単位板状体10に複数の串棒2が長手方向に並べられ構成されている。ここで単位板状体とは、所定の長さを有するモジュール(ないしはユニット)として機能する板状の部材であって、塀や門扉に取り付けられる部材である。単位板状体10を塀や門扉に取り付けるには、公知の固着手段が用いられ、固着手段には、公知の固着手段である螺子やくぎ、接着剤などが好適に採用されるが特に限定されることはない。図1における単位板状体10は、細長帯状を呈しているが、平板状に限られることはなく、折り曲げられた板状でも構わない。単位板状体10は、堅牢性を持ち、破壊しにくいものであれば特に限定されないが、金属材料が好適に採用される。
単位板状体10の端縁、すなわち単位板状体10長手方向の側縁には、長串棒21と短串棒22が交互に連続して上方に延びるように形成されている。本実施の形態においては、長串棒21と短串棒22が交互に並んでいるが、「長串棒・長串棒・短串棒」の順で連続するように形成しても構わないし、「短串棒・短串棒・長串棒」の順に形成しても構わないし、長串棒21、短串棒22をランダムに形成しても構わない。また、長短だけでなく、異なる形状の串棒を交互に形成することもランダムに形成することも可能である。本考案において、串棒とは、鋭利な尖端を有する部材をいい、特に形状は限定されない。串棒2の材質は、単位板状体10と同様、堅牢性を持ち、破壊しにくいものであれば特に限定されないが、金属材料が好適に採用される。串棒2は、単位板状体10と一体に成形されても別体に成形されても構わないが、部品点数を少なくし、現場での加工の容易性、製造コストの面からも一体に成形されることが好ましい。
図1において長串棒21と短串棒22は、同一面上に一列に形成されているが、後述する図6、図7に示されるごとく串棒2を2列、3列に形成することもできる。本考案のしのび返し1は、複数の串棒2を備えた当該列が対向して一対形成されている。図1における串棒2は、単位板状体10に対して垂直な状態から、対向する串棒2の尖端が互いに離れる方向に傾いて形成されているが、互いの串棒2が平行に対向しても構わないし、対向する串棒2の尖端が互いに近づく方向に傾いていても良い。実施の形態1では、長串棒21と長串棒21が対向し、短串棒22と短串棒22とが対向し、対向する列が同じ形状を呈しているが、対向する列が同じ形状を呈する必要はなく、それぞれ別形状を呈していても構わない。
図2(a)〜(c)に示されるように、単位板状体10は、長さの異なる3種類の第1単位板状体11、第2単位板状体12、第3単位板状体13が用いられる。しのび返し1は、図2、図3に示すように、単位板状体が複数、すなわち第1単位板状体11、第2単位板状体12および第3単位板状体13がそれぞれ零個または整数倍個並べられて構成されている。第1〜第3単位板状体は、門扉や塀の長さに合わせてどの単位板状体をいくつ用いるかを選択することができ、長さの異なる3種類の単位板状体を用いるので、歩留りをよくすることができ、現場での切断等によるしのび返し部材の廃棄量を減らすことができる。
たとえば1150mmの門の上にしのび返しを設置したい場合に本考案のしのび返しを使用する一例を図3(a)に示す。門の全長Xが1150mmである場合、500mmのしのび返ししかない場合には、500mmのしのび返しを2つ用いて、残りの150mmは500mmのしのび返しを現場で切断して設置することになるが、余った350mm分のしのび返しは廃棄しなければならない。それに対して本考案のように3種類の単位板状体、たとえば第1単位板状体11が100mm、第2単位板状体12が200mm、第3単位板状体13が300mmの場合には、300mmの第3単位板状体13を3つ用い、200mmの第2単位板状体12を1つ用いることにより、門の上端には、X1=(L3×3)+(L2×1)+(L1×0)=1100mmのしのび返しが形成される。残りの50mmについては、現場で第1単位板状体11を切断することにより、廃棄するのは50mmで済むので、歩留りをよくすることができ、現場での切断等によるしのび返し部材の廃棄量を減らすことができるので、産業廃棄物を減らすことができ、環境に配慮したしのび返しを提供することができる。同様に門の全長Xが1050mmである場合、500mmのしのび返ししかない場合には、450mm分のしのび返しを廃棄しなければならないが、本考案によれば、300mmの第3単位板状体13を3つ用い、第1単位板状体11を1つ用いることにより、X2=(L3×3)+(L2×0)+(L1×1)=1000mmのしのび返しが形成されるので、不足分の50mmは第1単位板状体11を切断して設置し、廃棄するしのび返しは50mmで済むので、歩留りをよくすることができる。
なお、第1〜第3単位板状体は、長手方向に並べられしのび返し1を構成するが、単位板状体10同士の連結の仕方は、特に限定されず、単位板状体を単に並べてそれぞれを上記固着手段により、塀や門扉の上端に取り付ける他、単位板状体同士を螺子、くぎ、接着剤により固着することも可能である。
実施の形態2
つぎに、本考案のしのび返しの他の実施の形態を図4に示す。図4における実施の形態は、単位板状体10の形状が、U字状に折り曲げられた板状体であり、その長手方向の側縁に、焼き鳥の串状の串棒2が形成されている。その他の点については、図1と同様であるので、省略する。実施の形態2の単位板状体10には、合成樹脂を用いることも可能であり、U字状の合成樹脂製板状体10の対向する長手方向の側縁にそれぞれ複数の串棒2が植え込まれている。串棒2は、金属が好適に採用され、インサート成形等により、金属製の串棒2を合成樹脂製板状体に植え込むことが可能であり、一体的に成形することが可能である。また、対向する串棒2を互いに串棒2の尖端と反対側の端部を互いに連結し、U字型に一体的に成形することにより、インサート成形が容易になる。単位板状体10に合成樹脂を用いることにより、コストを削減することができ、現場での加工作業も容易になる。
実施の形態3
つぎに、本考案の他の実施の形態を図5に示す。図5を参照すると、細長帯状の単位板状体10に、所定の間隔をあけて尖端が三角形状の串棒2が複数形成されている。実施の形態3では、対向する串棒2が互いに平行に形成されている。串棒2は、単位板状体10と一体に成形し、三角形状の串棒部分を折り曲げて図5のように形成することが可能であるし、溶接により、三角形状の串棒2を単位板状体10と一体的にすることもできる。
図6および図7は、実施の形態3の変形例を示す図である。単位板状体10の形状、串棒2の形状は図5と同様である。図6は、単位板状体10のそれぞれの側縁に串棒が2列形成されているしのび返し1であり、単位板状体10に対して垂直な状態、すなわち、図5における串棒の状態から、対向する串棒側に向かって折り曲げられた串棒23の列と、単位板状体10に対して垂直な状態から対向する串棒から離れるように折り曲げられた串棒24の列との2列から構成されている。このようにそれぞれの側縁に串棒を2列形成することにより、威圧感を増すことが可能である。図7は、単位板状体10のそれぞれの側縁に串棒が3列形成されているしのび返し1であり、単位板状体10に対して垂直な串棒の列と、対向する串棒側に向かって折り曲げられた串棒の列と、対向する串棒から離れるように折り曲げられた串棒の列の3列から構成されている。単位板状体のそれぞれの側縁に3列ずつ串棒の列が形成されているので、侵入者や動物に対する威圧感を増すことができる。本考案における串棒の列は1〜3列に限られることはなく、当業者に自明な修正、変更、変形は本考案に含まれる。
本考案のしのび返しの一実施の形態を示す図である。 (a)は本考案のしのび返しに用いられる第1単位板状体を示す図、(b)は本考案のしのび返しに用いられる第2単位板状体を示す図、(c)は本考案のしのび返しに用いられる第3単位板状体を示す図である。 (a)は本考案のしのび返しの使用状態を説明するための図であり、(b)は本考案のしのび返しの他の使用状態を示す図である。 本考案のしのび返しの他の実施の形態を示す斜視図である。 (a)は本考案のしのび返しの他の実施の形態を示す斜視図であり、(b)は本考案のしのび返しの他の実施の形態を示す側面図である。 (a)は本考案のしのび返しの他の実施の形態を示す斜視図であり、(b)は本考案のしのび返しの他の実施の形態を示す側面図である。 (a)は本考案のしのび返しの他の実施の形態を示す斜視図であり、(b)は本考案のしのび返しの他の実施の形態を示す側面図である。
符号の説明
1 しのび返し
10 単位板状体
11 第1単位板状体
12 第2単位板状体
13 第3単位板状体
2、21、22、23、24、25、26、27 串棒

Claims (1)

  1. 門扉または塀の上端に、第1単位板状体が零個または整数倍個、第2単位板状体が零個または整数倍個および第3単位板状体が零個または整数倍個それぞれ長手方向に並べられ、かつ固着され、前記第1、第2および第3単位板状体の長手方向の長さが相異なり、前記第1、第2および第3単位板状体の端縁に、上方に延びる鋭利な尖端を有する複数の串棒を備えた列が、対向して一対形成されてなるしのび返し。
JP2008000403U 2008-01-29 2008-01-29 しのび返し Expired - Lifetime JP3140805U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITVR20110185A1 (it) * 2011-09-29 2013-03-30 Betafence Italia Spa Dissuasore per cancellate e recinzioni

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