JP3140784U - ゴルフクラブとその快速分解構造 - Google Patents

Abstract

【課題】ゴルフクラブのシャフトおよびクラブヘッドの迅速交換を達成できる快速分解構造、ならびに快速分解構造を備えたゴルフクラブを提供する。
【解決手段】快速分解構造１５０が外部チューブ１５２とシャフト連結スリーブ１５４とテーパード・ライニング・スリーブ１５６とロック部材１５８とを含む。外部チューブがクラブヘッド内に配置され、かつ外部チューブのロック端が開口を有して、クラブヘッド１１０外に露出される。テーパード・ライニング・スリーブがシャフト連結スリーブおよび外部チューブ間に配置されるものであって、シャフトの長さ方向に垂直な断面積が第１端から第２端へ向けて次第に増大するものである。ロック部材が外部チューブのロック端をロックするとともに、テーパード・ライニング・スリーブに押し当てられて、テーパード・ライニング・スリーブの第１端をシャフト連結スリーブおよび外部チューブ間に嵌入する。
【選択図】図１

Description

この考案は、ゴルフクラブ（golf club）に関し、特に、快速分解構造（quick disassemble
structure）を有するゴルフクラブに関する。

現在、社会のスポーツ気運は普及を見せており、ゴルフスポーツは、早くから既に大衆の愛好するスポーツの１つであるとともに、ゴルフスポーツに参加する人口も急速に増加している。そのうち、ゴルフクラブ（golf club）は、グランドの地形ならびに用途の違いにより、ウッドンクラブ（wooden
club）・アイアンクラブ（iron club）およびパター（putter）など多種類の異なる形式のゴルフクラブに区分することができる。

ゴルフクラブは、通常、シャフトとクラブヘッドとを含み、そのうち、ウッドンクラブについて言えば、クラブヘッド（club head）の製作は、通常、金属材質またはカーボンファイバー（carbon
fiber）と組み合わせた材質でボディ（body）を製作してから、ボディ上に打撃プレート（striking plate）を結合させて、打球に用いる。一般のゴルフクラブは、いずれも直接、あるいは単一シャフトネックおよび／またはネックカバーを介してクラブヘッドベース部と連接しなければならず、かつ使用目的に合わせて、現在、市場にはＰＩＮ型・Ｔ型およびＬ型など異なる形式のシャフトおよびクラブヘッドの結合方式がある。

現在、市場では２種類の異なる接合方式のゴルフクラブを見ることができ、１種類はシャフトおよびクラブヘッドを一体成形したゴルフクラブであり、もう１種類は従来のシャフトおよびクラブヘッドを分けたゴルフクラブである。従来のシャフトおよびクラブヘッドの接合方式は、樹脂（エポキシ epoxy）を利用してシャフト尖端およびクラブヘッドのホーゼル（hosel）内側へ均一に薄い一層を塗布した後、ゴルフクラブを２４時間以上放置して樹脂を自然乾燥ならびに硬化させ、クラブヘッドおよびシャフトを緊密に結合する。

樹脂を利用してクラブヘッドおよびシャフトを緊密に結合する又はシャフトおよびクラブヘッドを一体成形することに関わりなく、使用者が個人の打撃習慣により他の規格のシャフトあるいはクラブヘッドに交換したいと思う時、手軽に交換することができないばかりか、新しいゴルフクラブを購入しなければならないことさえある。

そこで、この実用新案の目的は、ゴルフクラブのシャフトおよびクラブヘッドの迅速交換を達成できるゴルフクラブの快速分解構造を提供することにある。

この実用新案の別な目的は、快速分解構造を備えて、使用者のニーズによりシャフトおよびクラブヘッドを迅速に交換できるゴルフクラブを提供することにある。

この考案の内容を具体的に記載するために、ここにゴルフクラブの快速分解構造を提供するものであって、ゴルフクラブのシャフトおよびクラブヘッドの連接に適したものである。快速分解構造が外部チューブとシャフト連結スリーブとテーパード・ライニング・スリーブとロック部材とを含むものである。外部チューブがクラブヘッド内に配置され、かつ外部チューブのロック端が開口を有して、前記クラブヘッド外に露出される。シャフト連結スリーブがシャフトの一端に連結されるとともに、ロック端の開口を介して外部チューブに挿入される。テーパード・ライニング・スリーブがシャフト連結スリーブおよび外部チューブ間に配置されるものであって、テーパード・ライニング・スリーブが第１端ならびに第２端を有し、第２端が第１端および外部チューブのロック端間に位置し、かつテーパード・ライニング・スリーブは、シャフトの長さ方向に垂直な断面積が第１端から第２端へ向けて次第に増大するものである。ロック部材が外部チューブのロック端をロックするとともに、テーパード・ライニング・スリーブに押し当てられて、テーパード・ライニング・スリーブの第１端をシャフト連結スリーブおよび外部チューブ間に嵌入する。

この考案の実施形態中、上記したロック部材がナットであり、シャフト上に嵌められるとともに、外部チューブのロック端をネジ止めするものである。

この考案の実施形態中、上記したテーパード・ライニング・スリーブがその上に多数個のスリットを有して、テーパード・ライニング・スリーブにシャフトの軸径方向上の伸縮余裕を与えるものである。

この考案の実施形態中、上記したシャフト連結スリーブが連接端および底端を有し、連接端がシャフトを連接し、かつシャフト連結スリーブは、シャフトの長さ方向に垂直な断面積が連接端から底端へ向けて次第に増大するものである。

この考案の実施形態中、ゴルフクラブの快速分解構造が更に回転防止構造を含み、シャフト連結スリーブおよび外部チューブ間に配置するものである。

この実用新案が更にゴルフクラブを提供するものであり、クラブヘッドとシャフトと快速分解構造とを含み、シャフトおよびクラブヘッド間に連接されるものであって、シャフトおよびクラブヘッドが迅速かつ便利な速解ならびに組み立て動作を達成し、使用者が使用する時の利便性ならびに互換性とを増進するものである。

この実用新案のゴルフクラブが快速分解構造を採用して、使用者が実際のニーズによりシャフトおよびクラブヘッドを交換することに便利なものとする。従来技術と比較して、この考案の快速分解構造を備えるゴルフクラブは、比較的優れた使用利便性と互換性とを有する。また、テーパード・ライニング・スリーブとシャフト連結スリーブと回転防止構造との幾何形状設計は、シャフトおよびクラブヘッドを緊密に組み合わせることができ、シャフトおよびクラブヘッドを結合する時の信頼性を向上させることができる。

つまり、この実用新案は、快速分解構造を採用しているので、ゴルフクラブがシャフトまたはクラブヘッドを交換する時、従来技術と比較して迅速かつ便利に分解できる。また、快速分解構造が幾何形状設計を採用しているため、快速分解構造の構成部材間が緊密に接合できるだけでなく、使用者がゴルフクラブのシャフトおよびクラブヘッドを交換する時も、迅速にゴルフクラブを分解することができるので、快速分解構造を使用する時の利便性と互換性とを向上させることができる。

以下、この考案を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図１は、この実用新案にかかる実施形態のゴルフクラブを示す説明図である。図１において、ゴルフクラブ１００は、クラブヘッド１１０と、シャフト１３０と、快速分解構造１５０とを含み、そのうち、快速分解構造１５０がクラブヘッド１１０とシャフト１３０とを連接する。一般的に言って、シャフト１３０は、ウッドンクラブ・アイアンクラブなど異なる材料のシャフトに区分することができ、クラブヘッド１１０は、セル（shell）とすることができ、一般の金属材質（例えばステンレススチールまたはチタン合金などの金属材質）を選択採用することができ、かつロストワックスキャスティング（lost-wax casting）方式により一体成型で製造することができる。

図２Ａは、図１のゴルフクラブの快速分解構造を示す分解説明図である。図１と図２Ａとにおいて、快速分解構造１５０は、外部チューブ１５２と、シャフト連結スリーブ１５４と、テーパード・ライニング・スリーブ１５６と、ロック部材１５８とを含む。外部チューブ１５２がクラブヘッド１１０内に設置され、かつ外部チューブ１５２のロック端１５２ａが開口１５２ｂを有して、クラブヘッド１１０外に露出される。

さらに詳しく言うと、図２Ｂは、図２Ａの快速分解構造およびシャフトを組み合わせる状態を示す分解説明図である。図２Ａと図２Ｂとにおいて、快速分解構造１５０のシャフト連結スリーブ１５４がシャフト１３０の一端を連接するとともに、ロック端１５２ａの開口１５２ｂを介して外部チューブ１５２に挿入される。シャフト連結スリーブ１５４が連接端１５４ａと底端１５４ｂとを有し、連接端１５４ａがシャフト１３０を連接し、かつシャフト連結スリーブ１５４は、シャフト１３０の長さ方向に垂直な断面積が連接端１５４ａから底端１５４ｂへ向けて次第に増大している。

この実施形態中、快速分解構造１５０のテーパード・ライニング・スリーブ１５６がシャフト連結スリーブ１５４および外部チューブ１５２間に配置され、テーパード・ライニング・スリーブ１５６が第１端１５６ａと第２端１５６ｂとを有し、第２端１５６ｂが第１端１５６ａおよび外部チューブ１５２のロック端１５２ａ間に位置し、かつテーパード・ライニング・スリーブ１５６は、シャフト１３０の長さ方向に垂直な断面積が第１端１５６ａから第２端１５６ｂへ向けて次第に増大している。言い換えれば、シャフト連結スリーブ１５４を例えば正錐形状と見なすことができ、テーパード・ライニング・スリーブ１５６を逆錐形状と見なすことができて、両者は、相互マッチングすることができる。

この実施形態中、幾何形状の設計を利用して、正錐形状のシャフト連結スリーブ１５４と逆錐形状のテーパード・ライニング・スリーブ１５６とを緊密に接合させることができるので、快速分解構造１５０を組み合わせる時、テーパード・ライニング・スリーブ１５６は、シャフト連結スリーブ１５４と外部チューブ１５２とを固定ロックするために用いることができる。この外、テーパード・ライニング・スリーブ１５６上に多数個のスリット１５６ｃを備えて、テーパード・ライニング・スリーブ１５６にシャフト軸径方向への伸縮余裕を与え、テーパード・ライニング・スリーブ１５６の挟持効果を増加させるものである。

図２Ａと図２Ｂとにおいて、快速分解構造１５０のロック部材１５８が例えばナットであり、シャフト１３０上に嵌められるとともに、外部チューブ１５２のロック端１５２ａにロックする。また、ロック部材１５８がロック端１５２ａをロックする時、テーパード・ライニング・スリーブ１５６に押し当てられて、テーパード・ライニング・スリーブ１５６の第１端１５６ａをシャフト連結スリーブ１５４および外部チューブ１５２間に嵌入し、シャフト１３０とクラブヘッド１１０との緊密な結合を確保する。

さらに、シャフト連結スリーブ１５４と外部チューブ１５２とが緊密にマッチングでき、回動変移を回避できるようにするために、ゴルフクラブの快速分解構造１５０は、回転防止構造１６０を含み、シャフト連結スリーブ１５４および外部チューブ１５２間に設置することができる。回転防止構造１６０は、シャフト１３０およびクラブヘッド１１０間に打撃によって緩みや変移を生じることを防止する。

図１と図２Ｃとにおいて、図２Ｃは、快速分解構造およびシャフトを組み合わせた後の状態を示す説明図である。外部チューブ１５２とシャフト連結スリーブ１５４とテーパード・ライニング・スリーブ１５６とロック部材１５８と回転防止構造１６０とが互いの部材間の幾何形状を利用して、相互に嵌合され、一体的に結合されると、シャフト１３０およびクラブヘッド１１０が組み合わされてゴルフクラブ１００を形成する。互いの部材間の幾何形状を利用しているので、ゴルフクラブ１００を分解する時、快速分解構造１５０の部材の一部を回転または引き抜くだけで快速分解構造１５０をシャフト１３０およびクラブヘッド１１０と分解することができ、使用者がゴルフクラブを交換する時により早く且つより便利なものとできる。

以上のごとく、この実用新案を最良の実施形態により開示したが、もとより、この実用新案を限定するためのものではなく、当業者であれば容易に理解できるように、この考案の技術思想の範囲内において、適当な変更ならびに修正が当然なされうるものであるから、その実用新案権保護の範囲は、実用新案請求の範囲および、それと均等な領域を基準として定められなければならない。

この実用新案の実施形態にかかるゴルフクラブを示す説明図である。 図１のゴルフクラブの快速分解構造を示す分解説明図である。 図２Ａの快速分解構造およびシャフトを組み合わせる分解説明図である。 この発明にかかる快速分解構造およびシャフトを組み合わせた後の説明図である。

符号の説明

１００ ゴルフクラブ
１１０ クラブヘッド
１３０ シャフト
１５０ 快速分解構造
１５２ 外部チューブ
１５２ａ ロック端
１５２ｂ 開口
１５４ シャフト連結スリーブ
１５４ａ 連接端
１５４ｂ 底端
１５６ テーパード・ライニング・スリーブ
１５６ａ 第１端
１５６ｂ 第２端
１５６ｃ スリット
１５８ ロック部材
１６０ 回転防止構造

Claims (10)

1. ゴルフクラブの快速分解構造であり、前記ゴルフクラブのシャフトおよびクラブヘッドに適したものであって、前記快速分解構造が：
   外部チューブであり、前記クラブヘッド内に配置され、かつ前記外部チューブのロック端が開口を有して、前記クラブヘッド外に露出される外部チューブと；
   シャフト連結スリーブであり、前記シャフトの一端に連結されるとともに、前記ロック端の開口を介して前記外部チューブに挿入されるシャフト連結スリーブと；
   テーパード・ライニング・スリーブ（tapered lining sleeve）であり、前記シャフト連結スリーブおよび外部チューブ間に配置されるものであって、前記テーパード・ライニング・スリーブが第１端ならびに第２端を有し、前記第２端が前記第１端および前記外部チューブのロック端間に位置し、かつ前記テーパード・ライニング・スリーブは、前記シャフトの長さ方向に垂直な断面積が前記第１端から前記第２端へ向けて次第に増大するテーパード・ライニング・スリーブと；
   ロック部材であり、前記外部チューブの前記ロック端をロックするとともに、前記テーパード・ライニング・スリーブに押し当てられて、前記テーパード・ライニング・スリーブの第１端を前記シャフト連結スリーブおよび外部チューブ間に嵌入するロック部材と
   を含むものであるゴルフクラブの快速分解構造。
2. 前記ロック部材がナットであり、前記シャフト上に嵌められるとともに、前記外部チューブのロック端をネジ止めするものである請求項１記載のゴルフクラブの快速分解構造。
3. 前記テーパード・ライニング・スリーブがその上に多数個のスリットを有して、前記テーパード・ライニング・スリーブにシャフトの軸径方向上の伸縮余裕を与えるものである請求項１記載のゴルフクラブの快速分解構造。
4. 前記シャフト連結スリーブが連接端および底端を有し、前記連接端が前記シャフトを連接し、かつ前記シャフト連結スリーブは、前記シャフトの長さ方向に垂直な断面積が前記連接端から前記底端へ向けて次第に増大するものである請求項１記載のゴルフクラブの快速分解構造。
5. 前記快速分解構造が更に回転防止構造を含み、前記シャフト連結スリーブおよび前記外部チューブ間に配置するものである請求項１記載のゴルフクラブの快速分解構造。
6. ゴルフクラブであって：
   クラブヘッドと；
   シャフトと；
   快速分解構造であり、前記シャフトおよび前記クラブヘッド間に連接されるものであって：
   外部チューブであり、前記クラブヘッド内に埋設され、かつ前記外部チューブのロック端が開口を有して、前記クラブヘッド外に露出する外部チューブと；
   シャフト連結スリーブであり、前記シャフトの一端に連結されるとともに、前記ロック端の開口を介して前記外部チューブに挿入されるシャフト連結スリーブと；
   テーパード・ライニング・スリーブ（tapered lining sleeve）であり、前記シャフト連結スリーブおよび外部チューブ間に配置されるものであって、前記テーパード・ライニング・スリーブが第１端ならびに第２端を有し、前記第２端が前記第１端および前記外部チューブのロック端間に位置し、かつ前記テーパード・ライニング・スリーブは、前記シャフトの長さ方向に垂直な断面積が前記第１端から前記第２端へ向けて次第に増大するテーパード・ライニング・スリーブと；
   ロック部材であり、前記外部チューブの前記ロック端をロックするとともに、前記テーパード・ライニング・スリーブに押し当てられて、前記テーパード・ライニング・スリーブの第１端を前記シャフト連結スリーブおよび外部チューブ間に嵌入するロック部材と
   を含むものであるゴルフクラブ。
7. 前記快速分解構造のロック部材がナットであり、前記シャフト上に嵌められるとともに、前記外部チューブのロック端をネジ止めするものである請求項６記載のゴルフクラブ。
8. 前記快速分解構造のシャフト連結スリーブがその上に多数個のスリットを有して、前記テーパード・ライニング・スリーブにシャフトの軸径方向上の伸縮余裕を与える請求項６記載のゴルフクラブ。
9. 前記快速分解構造のシャフト連結スリーブが連接端および底端を有し、前記連接端が前記シャフトを連接し、かつ前記シャフト連結スリーブは、前記シャフトの長さ方向に垂直な断面積が前記連接端から前記底端へ向けて次第に増大するものである請求項６記載のゴルフクラブ。
10. 前記快速分解構造が更に回転防止構造を含み、前記シャフト連結スリーブおよび前記外部チューブ間に配置するものである請求項６記載のゴルフクラブ。

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