JP3140677U - 伸縮装置及び傘取付け具 - Google Patents
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Abstract
【課題】耐久性を向上させた伸縮装置及び該伸縮装置を備えて傘の高さ調整が容易となる傘取付け具を提供する。
【解決手段】外筒1内に遊嵌された内筒2の端部にテーパ部3と該テーパ部の小径側端部に隣接するネジ軸4とが筒軸と同軸に設けられ、ネジ軸4に螺合する筒状の制動部材6が外筒1の内周面に接して追従回転してネジ軸方向に移動し、制動部材6のテーパ部側端部の拡縮部6bにテーパ部3が圧入されて拡径し、外筒1と内筒2とが当接固定される伸縮装置において、制動部材6のテーパ部側とは反対側端部に、外筒1の内周面よりも大径で外筒1の内周面に弾性的に摩擦係合する摺接部6dが設けられている。傘取付け具は、外筒1及び内筒2の非遊嵌側の各端部の一方に傘の柄の保持部を設け、他方に取付け対象物に連結支持させる支持部を設けてある。
【選択図】図3
【解決手段】外筒1内に遊嵌された内筒2の端部にテーパ部3と該テーパ部の小径側端部に隣接するネジ軸4とが筒軸と同軸に設けられ、ネジ軸4に螺合する筒状の制動部材6が外筒1の内周面に接して追従回転してネジ軸方向に移動し、制動部材6のテーパ部側端部の拡縮部6bにテーパ部3が圧入されて拡径し、外筒1と内筒2とが当接固定される伸縮装置において、制動部材6のテーパ部側とは反対側端部に、外筒1の内周面よりも大径で外筒1の内周面に弾性的に摩擦係合する摺接部6dが設けられている。傘取付け具は、外筒1及び内筒2の非遊嵌側の各端部の一方に傘の柄の保持部を設け、他方に取付け対象物に連結支持させる支持部を設けてある。
【選択図】図3
Description
本考案は、外筒内に内筒を遊嵌して筒軸方向に伸縮可能に構成した伸縮装置、及び該伸縮装置を備えた傘取付け具に関する。
自転車のハンドル等に傘を支持させ、傘の高さを調整できるようにした傘取付け具が公知である(特許文献1、2参照)。特許文献1に記載の傘取付け具は、自転車のハンドル等に固定される支持部に内面の一部にスリットを備えた案内孔を設け、傘の柄を上端に把持した柱体の下部を該案内孔に上下動自在に挿通させ、柱体を上下して傘の高さを調節した後、案内孔をスリットと直交する方向に締め付けて案内孔内の柱体を固定する構造である。特許文献2に記載の傘取付け具は、自転車のフレーム側に連結固定される円筒状アームの先端部に、傘の柄を保持する保持部を先端に備えた伸縮アームが出没可能に内嵌保持され、円筒状アームの先端部に外周側から螺合させた係止部材によって伸縮アームを挟圧して固定する構造である。
また、傘取付け具とは異なる杖の分野において、外筒内に内筒を筒軸方向に遊嵌挿通して杖の長さを調整できるようにした伸縮装置が公知である(特許文献3、4参照)。具体的には、内筒の一端部に先端側が小径となるテーパ部を同軸に形成すると共に該テーパ部にネジ軸を同軸に固着し、又は内筒の一端部にネジ軸を筒軸と同軸に固着すると共に該ネジ軸にネジ軸に近い側が小径となるテーパ部を同軸に固着し、外筒の内周面に摩擦係合する円筒状の制動部材がネジ軸に螺合されると共に該制動部材のテーパ部側の端部に軸方向に沿う割溝により弾性的に拡縮自在な拡縮部を形成し、外筒と内筒との相対回転により制動部材が外筒の内周面に追従して回転してネジ軸の軸方向に移動し、制動部材の拡縮部がテーパ部によって圧入されて拡径し又は圧入されない状態で縮径することにより、外筒と内筒とを当接固定又は固定解除する構造である。そして制動部材が外筒の内周面と摩擦係合する手段として、拡縮部に外筒の内周面側に突出したリップ体を設けるか、あるいは拡縮部の外径を外筒の内周面と略同一径に形成している。
特開2004−358070号公報
実用新案登録第3114576号公報
特開平9−206115号公報
特開2006−239153号公報
特許文献1、2に記載の傘取付け具では、上端に傘の柄が保持された柱体(アーム)を手に持って柱体の上下位置を調整した後、一方の手を締付部材に持ち替えて柱体(アーム)を締め付けて固定する必要があるため、高さ調整の操作が面倒であった。
特許文献3、4に記載の伸縮装置では、長さ調整した後、外筒と内筒とを相対回転させるだけで筒同士が固定されるので、長さ調整の操作が容易である利点はあるが、筒同士の固定時に拡径されて外筒の内周面に強力に押し付けられる制動部材の拡縮部の外周面又は外周面に設けたリップ体により、摩擦係合の手段を構成しているので、外筒の内周面に対する拡縮部の当接の繰り返しにより拡縮部の外周面又はリップ体が摩耗して、外筒の回転に追従回転するために必要な制動部材の摩擦係合力が低下するおそれがある。
特許文献3、4に記載の伸縮装置では、長さ調整した後、外筒と内筒とを相対回転させるだけで筒同士が固定されるので、長さ調整の操作が容易である利点はあるが、筒同士の固定時に拡径されて外筒の内周面に強力に押し付けられる制動部材の拡縮部の外周面又は外周面に設けたリップ体により、摩擦係合の手段を構成しているので、外筒の内周面に対する拡縮部の当接の繰り返しにより拡縮部の外周面又はリップ体が摩耗して、外筒の回転に追従回転するために必要な制動部材の摩擦係合力が低下するおそれがある。
本願考案は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、外筒の内周面に対する制動部材の摩擦係合力の低下を抑制して、耐久性を向上させた伸縮装置を提供することを目的とする。
また本願考案は、前記伸縮装置を備えて傘の高さ調整が容易である傘取付け具を提供することを他の目的とする。
第1の考案に係る伸縮装置は、外筒内に内筒が遊嵌され、該内筒の一端部にテーパ部と該テーパ部の小径側端部に隣接するネジ軸とが筒軸と同軸に設けられ、前記外筒の内周面に接触して追従回転する筒状の制動部材が前記ネジ軸に螺合され、該制動部材のテーパ部側の端部に拡縮部が設けられ、該拡縮部に前記テーパ部が圧入されて拡縮部が拡径することにより前記外筒と内筒とが当接固定され、両筒が筒軸方向に相対移動して長さ調整された位置に保持されるように構成してある伸縮装置において、前記制動部材のテーパ部側とは反対側の端部に、前記外筒の内周面よりも大径で、前記外筒の内周面に弾性的に摩擦係合する摺接部が設けてあることを特徴とする。
第1の考案においては、外筒と内筒との相対回転により、内筒の一端部に同軸に設けたネジ軸に螺合する筒状の制動部材のテーパ部側とは反対側の端部の摺接部が外筒の内周面に弾性的に摩擦係合することにより、制動部材が外筒に追従回転してネジ軸の軸方向に移動するので、制動部材の拡縮部に内筒の一端部に同軸に設けたテーパ部が圧入される向きの反対側に制動部材が移動するように外筒と内筒とを相対回転させ、外筒と内筒との当接固定を解除した状態で両筒を筒軸方向に相対移動させて、筒体全体の長さを調整する。次に、外筒と内筒とを上記とは逆向きに相対回転させると、制動部材の拡縮部にテーパ部が圧入されて拡縮部が拡径し、拡径した制動部材の拡縮部を間にして外筒と内筒とが当接固定され、筒体全体の長さを調整した位置に保持される。
第2の考案に係る伸縮装置は、前記摺接部は軸方向に沿う割溝を備えていることを特徴とする。
第2の考案においては、軸方向に沿う割溝によって筒状の摺接部が周方向に分割され、各分割片が細長い形状となって弾性係数が小さくなり、摺接部は外筒の内周面に対して比較的小さい押圧力によって弾性的に良好に摩擦係合することができる。
第2の考案においては、軸方向に沿う割溝によって筒状の摺接部が周方向に分割され、各分割片が細長い形状となって弾性係数が小さくなり、摺接部は外筒の内周面に対して比較的小さい押圧力によって弾性的に良好に摩擦係合することができる。
第3の考案に係る伸縮装置は、前記摺接部は外周面に突部を備えていることを特徴とする。
第3の考案においては、外筒と内筒との相対回転時に、摺接部の外周面に備えた突部が外筒の内周面を押圧して滑りが抑制された状態で摩擦係合し、制動部材が外筒に対して良好に追従回転することができる。
第3の考案においては、外筒と内筒との相対回転時に、摺接部の外周面に備えた突部が外筒の内周面を押圧して滑りが抑制された状態で摩擦係合し、制動部材が外筒に対して良好に追従回転することができる。
第4の考案に係る伸縮装置は、前記拡縮部は外周面に摩擦部材を備えていることを特徴とする。
第4の考案においては、拡径した制動部材の拡縮部の外周面に備えた摩擦部材によって拡縮部の外周面と外筒の内周面との間に強い摩擦力が働くため、外筒と内筒とを緩みが生じにくい状態を良好に当接固定させることができる。
第4の考案においては、拡径した制動部材の拡縮部の外周面に備えた摩擦部材によって拡縮部の外周面と外筒の内周面との間に強い摩擦力が働くため、外筒と内筒とを緩みが生じにくい状態を良好に当接固定させることができる。
第5の考案に係る傘取付け具は、前述の伸縮装置を備え、前記外筒及び内筒の遊嵌されていない側の各端部の一方に傘の柄を保持する傘保持部を設け、該各端部の他方に取付け対象物に連結して支持させるための支持部を設けてあることを特徴とする。
第5の考案においては、外筒及び内筒の遊嵌されていない側の各端部の一方に設けた傘保持部を他方に設けた支持部の上方に位置させ、該支持部を取付け対象物に連結して支持させると共に傘保持部に傘の柄を保持させた後、外筒と内筒とを相対回転させて外筒と内筒との当接固定を解除した状態で筒の長さを変更して傘の高さを調整し、次に外筒と内筒とを逆向きに相対回転させて、調整した傘の高さを維持するように外筒と内筒とを当接固定させる。
第5の考案においては、外筒及び内筒の遊嵌されていない側の各端部の一方に設けた傘保持部を他方に設けた支持部の上方に位置させ、該支持部を取付け対象物に連結して支持させると共に傘保持部に傘の柄を保持させた後、外筒と内筒とを相対回転させて外筒と内筒との当接固定を解除した状態で筒の長さを変更して傘の高さを調整し、次に外筒と内筒とを逆向きに相対回転させて、調整した傘の高さを維持するように外筒と内筒とを当接固定させる。
第6の考案に係る傘取付け具は、前記傘保持部及び支持部は、前記外筒又は内筒の筒軸方向と交差する向きの貫通孔を備えて、前記外筒又は内筒の端部に固着された基部と、該基部の貫通孔の軸心周りに回動自在で該基部に取り付け固定され、前記貫通孔の軸心方向に変位して傘の柄又は取付け対象物を把持する把持部材とを有することを特徴とする。
第6の考案においては、外筒又は内筒の端部に固着された傘保持部側の基部に外筒又は内筒の筒軸方向と交差する向きに備えた貫通孔の軸心回りに回動自在な把持部材を取り付け、該把持部材を貫通孔の軸心方向に変位させることにより傘の柄を把持して保持し、また、支持部側の基部に把持部材を取り付け、該把持部材を貫通孔の軸心方向に変位させることにより取付け対象物を把持して支持させる。
第6の考案においては、外筒又は内筒の端部に固着された傘保持部側の基部に外筒又は内筒の筒軸方向と交差する向きに備えた貫通孔の軸心回りに回動自在な把持部材を取り付け、該把持部材を貫通孔の軸心方向に変位させることにより傘の柄を把持して保持し、また、支持部側の基部に把持部材を取り付け、該把持部材を貫通孔の軸心方向に変位させることにより取付け対象物を把持して支持させる。
第1の考案に係る伸縮装置によれば、外筒の回転に追従するために外筒の内周面に弾性的に摩擦係合する摺接部が制動部材の拡縮部とは反対側の端部に設けてあるので、拡縮部を外筒の内周面に摺接させて外筒に追従回転させる構成とした場合には、外筒と内筒の固定時に拡径された拡縮部の外周面が繰り返し外筒の内周面に当接して摩耗し、追従回転に必要な摩擦係合力が低下するおそれを回避することができる。
従って、外筒の内周面に対する制動部材の摩擦係合力の低下を抑制して、耐久性を向上させた伸縮装置が提供される。
従って、外筒の内周面に対する制動部材の摩擦係合力の低下を抑制して、耐久性を向上させた伸縮装置が提供される。
第2の考案に係る伸縮装置によれば、軸方向に沿う割溝によって筒状の摺接部が外筒の内周面に対して比較的小さい押圧力によって弾性的に良好に摩擦係合するので、摺接部の摩耗を抑制した状態で制動部材を外筒の内周面に追従回転させることができる伸縮装置が提供される。
第3の考案に係る伸縮装置によれば、摺接部の外周面に備えた突部により滑りが抑制された状態で摺接部が外筒の内周面に摩擦係合するので、外筒の内周面に対する制動部材の摩擦係合力の低下をさらに抑制した伸縮装置が提供される。
第4の考案に係る伸縮装置によれば、拡径した制動部材の拡縮部の外周面に備えた摩擦部材により、外筒と内筒とが相対回転しにくい状態で当接固定されるので、調整した筒体の長さを安定に維持できる伸縮装置が提供される。
第5の考案に係る傘取付け具によれば、外筒と内筒とを手に持って相対回転させて外筒と内筒との当接固定を解除した状態で両筒の長さを変更して傘の高さを調整した後、外筒と内筒とを同じ手に持ったままで逆向きに相対回転させて外筒と内筒とを当接固定することができるので、傘の高さ調整の操作が容易な傘取付け具が提供される。
第6の考案に係る傘取付け具によれば、基部に取り付けた把持部材を貫通孔の軸心方向に変位させることにより、傘保持部に傘の柄を把持して保持させ、支持部に取付け対象物を把持して連結支持させることができるので、傘の保持及び取付け対象物への連結保持の操作が容易な傘取付け具が提供される。
以下、本考案に係る伸縮装置及び傘取付け具の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1は本考案に係る伸縮装置を備えた傘取付け具の正面図、図2は本考案に係る伸縮装置の主要部の正面図、図3は伸縮装置の構造及び動作を示す正面一部断面図である。
本考案に係る伸縮装置では、図2及び図3に示すように、外筒1の内径が内筒2の外径より少し大径に形成されて、外径1内に内筒2が遊嵌されている。外径1内に挿通される内筒2の一端部にはテーパ部3と該テーパ部3の小径側端部に隣接するネジ軸4とが筒軸と同軸に設けられている。テーパ部3は内筒2の一端部から遠い側が小径となる円錐状をなして内筒2の端部に固着され、テーパ部3の先端にネジ軸4が固着されている。ネジ軸4は長手方向の中央部分にのみネジ部4aを有している。外筒1及び内筒2は金属製のパイプ材にて構成される。テーパ部3は硬質のプラスチック材料等で構成され、ネジ軸4は金属製であるが、テーパ部3を金属製とし、ネジ軸4を硬質のプラスチック材料等で構成してもよい。尚、内筒2の外周には、外筒1の端部と内筒2の外周面との隙間を覆う円筒状のキャップ8が遊嵌されている(図1)。
ネジ部4には外筒1の内周面に摩擦係合する筒状の制動部材6が螺合され、ネジ部4の先端には制動部材6に対するナット状の抜け止め部5が設けてある。制動部材6は硬質のプラスチック材料等で構成され、制動部材6のテーパ部3側の端部に軸方向に沿う割溝6aにより弾性的に拡縮自在な拡縮部6bが形成してある。拡縮部6bは外周面に摩擦部材7を備えている。割溝6aは制動部材6の周方向の180度回転対称の位置に2個設けてあり、摩擦部材7は割溝6aの部分を除く制動部材6の周方向の範囲に摩擦係数の大きいゴムシート材を張り付けて形成してある。
制動部材6のテーパ部3(拡縮部6b)側とは反対側の端部には、軸方向に沿う割溝6cを備えると共に外筒1の内周面よりも大径に形成されて、外筒の内周面に弾性的に摩擦係合する摺接部6dが設けてある。摺接部6dは外周面に突部6eを備えている。割溝6cは制動部材6の周方向の90度回転対称の位置に4個設けてあり、突部6eは割溝6cの間の制動部材6の各領域の中央に周方向に長軸が沿った楕円形状に形成してある。
上記構成の伸縮装置において、外筒1と内筒2とを相対回転させると、制動部材6の摺接部6dが突部6eにて外筒1の内周面に摩擦係合して外筒1に追従回転し、制動部材6がネジ軸4に螺合してネジ軸4の軸方向に移動する。外筒1と内筒2との相対回転により制動部材6が移動し、拡縮部6bにテーパ部3が圧入されて拡径することにより、外筒1と内筒2とが当接固定され、逆向きに制動部材6が移動し拡縮部6bがテーパ部3から離脱して拡縮部6bにテーパ部3が圧入されない状態で縮径することにより、外筒1と内筒2との当接固定が解除される。
次に、本考案に係る傘取付け具の実施の形態について説明する。図4は本考案に係る伸縮装置を備えた傘取付け具の右側面図、図5は左側面図、図6は背面図、図7は平面図、図8は底面図、図9は図1のIX−IX線における断面図、図10は図1のX−X線における断面図である。
傘取付け具は、外筒1及び内筒2の遊嵌されていない側の各端部の一方に傘の柄を保持する傘保持部10を設け、該各端部の他方に取付け対象物に連結して支持させるための支持部20を設けてある。本実施の形態では、傘保持部10を内筒2の端部に設け、支持部20を外筒1の端部に設け、傘保持部10及び支持部20は同一構造である。
傘保持部10は、内筒2の筒軸方向と交差する向きの貫通孔11d(図10)を備えて、内筒2の遊嵌されていない側の端部に固着された基部11と、該基部11の貫通孔11dの軸心周りに回動自在で基部11に取り付け固定され、貫通孔11dの軸心方向に変位して傘の柄を把持する把持部材12,13とを有する。基部11は内筒2の端部に同軸に外嵌圧入された円筒部11aと該円筒部11aの横側部に連なる板状部11bとからなり、板状部11bの中央に貫通孔11dを備えるとともに貫通孔11dの周りに菊座11cを備えている。
把持部材12,13は長手方向一端側に把持凹部12a,13aを有し、他端部が枢軸17によって開閉可能に連結された一対の略対称形の部材12,13からなる。把持凹部12a,13aと枢軸17との間の両部材12,13を貫通する貫通孔12b,13bが設けられ、一方の部材12の貫通孔12bが丸孔に形成され、その縁部外周側に菊座12cが設けられている。他方の部材12の貫通孔13bは把持部材12,13の長手方向に長い長孔に形成されている。
各把持凹部12a,13aは、外周面の中央部と枢軸17側への延長部の端部との2箇所に設けた円筒リブ18によって各部材12,13の内壁側の円筒部に内嵌支持されている。一方の把持凹部12aは対応する部材12の貫通孔12bと同一形状の丸孔を有し、他方の把持凹部13aは対応する部材13の貫通孔13bと略同一形状の長孔を有する。把持凹部12a,13aは比較的柔軟な合成樹脂材料により構成してある。
一方の把持凹部12aと他方の把持部材13との間に配置したコイルバネ16を軸方向に通り、把持部材12,13の各貫通孔12b,13bと板状部11bの貫通孔11dとを挿通するように、後端にナット部14aを備えたねじ軸14を配置し、ねじ軸14の先端に調整ネジ15を螺着することにより、把持部材12,13が板状部11bに対して回転可能に取り付けられる。調整ネジ15を回すことによって把持部材12,13の把持力が調整され、貫通孔12bの縁部外周側の菊座12cが板状部11bの貫通孔11d周りの菊座11cに係合することにより、把持位置に良好に維持できる。
支持部20は、外筒1の筒軸方向と交差する向きの貫通孔21d(図9)を備えて、外筒1の遊嵌されていない側の端部に固着された基部21と、該基部21の貫通孔21dの軸心周りに回動自在で基部21に取り付け固定され、貫通孔21dの軸心方向に変位して取付け対象物を把持する把持部材22,23とを有する。基部21は外筒1の端部に外嵌圧入された円筒部21aと該円筒部21aの横側部に連なる板状部21bとからなり、板状部21bの中央に貫通孔21dを備えるとともに貫通孔21dの周りに菊座21cを備えている。
把持部材22,23は長手方向一端側に把持凹部22a,23aを有し、他端部が枢軸27によって開閉可能に連結された一対の略対称形の部材22,23からなる。把持凹部22a,23aと枢軸27との間の両部材22,23を貫通する貫通孔22b,23bが設けられ、一方の部材22の貫通孔22bが丸孔に形成され、その縁部外周側に菊座22cが設けられている。他方の部材23の貫通孔23bは把持部材22,23の長手方向に長い長孔に形成されている。
各把持凹部22a,23aは、外周面の中央部と枢軸27側への延長部の端部との2箇所に設けた円筒リブ28によって各部材22,23の内壁側の円筒部に内嵌支持されている。一方の把持凹部22aは対応する部材22の貫通孔22bと同一形状の丸孔を有し、他方の把持凹部23aは対応する部材23の貫通孔13bと略同一形状の長孔を有する。把持凹部22a,23aは比較的柔軟な合成樹脂材料により構成してある。
一方の把持凹部22aと他方の把持部材23との間に配置したコイルバネ26を軸方向に通り、把持部材22,23の各貫通孔22b,23bと板状部21bの貫通孔21dとを挿通するように、後端にナット部24aを備えたねじ軸24を配置し、ねじ軸24の先端に調整ネジ25を螺着することにより、把持部材22,23が板状部21bに対して回転可能に取り付けられる。調整ネジ25を回すことによって把持部材22,23の把持力が調整され、貫通孔22bの縁部外周側の菊座22cが板状部21bの貫通孔21d周りの菊座21cに係合することにより、把持位置に良好に維持できる。
図11は本考案に係る傘取付け具を自転車に装着した状態を示す斜視図である。
傘取付け具の支持部20側の調整ネジ25を緩め、把持部材22,23の把持凹部22a,23a間を離間させた状態で把持凹部22a,23aを自転車のパイプからなるハンドル30に嵌合し、外筒1の角度を所定角度にした状態で調整ネジ25を締め付けることにより支持部20がハンドル30に連結支持される。次に、傘保持部10側の調整ネジ15を緩め、把持部材12,13の把持凹部12a,13a間を離間させた状態で把持凹部12a,13aを傘の柄31に嵌合し、傘の角度を所定角度にした状態で調整ネジ15を締め付けることにより傘保持部10に傘の柄31が保持される。
傘取付け具の支持部20側の調整ネジ25を緩め、把持部材22,23の把持凹部22a,23a間を離間させた状態で把持凹部22a,23aを自転車のパイプからなるハンドル30に嵌合し、外筒1の角度を所定角度にした状態で調整ネジ25を締め付けることにより支持部20がハンドル30に連結支持される。次に、傘保持部10側の調整ネジ15を緩め、把持部材12,13の把持凹部12a,13a間を離間させた状態で把持凹部12a,13aを傘の柄31に嵌合し、傘の角度を所定角度にした状態で調整ネジ15を締め付けることにより傘保持部10に傘の柄31が保持される。
次に上記のように支持部20を自転車のハンドル30に連結支持させ、傘保持部10に傘の柄31を保持した後、外筒1と内筒2とが当接固定されていない状態で外筒1に対して内筒2の位置を上下することにより傘の高さを調整する。そして調整した高さ位置で外筒1と内筒2とを相対回転させて外筒1と内筒2とを当接固定することで高さ調整ができる。なお、外筒1と内筒2とが当接固定されるときの両筒1,2の相対回転位置には範囲あり、その範囲内で調整することにより、支持部20の貫通孔21dの軸方向と傘保持部10の貫通孔11dの軸方向とを互いに平行状態、直交状態、その間の角度状態に設定することができる。
必要により、支持部20側の調整ネジ25を緩め、ねじ軸24の回りに外筒1を回転させることにより、傘の柄31の位置を自転車の幅方向に変更調整することができ、また、傘保持部10側の調整ネジ15を緩め、ねじ軸14の回りに内筒2を回転させることにより、支持部20の貫通孔21dの軸方向と傘保持部10の貫通孔11dの軸方向との関係に応じて、傘の角度を自転車の幅方向及び前後方向に調整することができる。これにより、日差しの方向及び風雨の方向が変化する状況下で、傘の位置・角度を適切に調整することができる。
図12は本考案に係る傘取付け具を手押し車に装着した状態を示す斜視図である。支持部20を手押し車のパイプからなるフレーム35の横側部に連結支持させている点が異なるが、その他の取付け、傘の位置・角度の調整手順は図11の場合と同様である。
前述の実施の形態の伸縮装置では、内筒2の一端部に固着したテーパ部3の小径側先端に隣接してネジ軸4を固着する構成としたが、逆に内筒2の一端部にネジ軸4を固着し、該ネジ軸4の先端に小径側端部が隣接する状態でテーパ部3を固着する構成としてもよい。この場合、制動部材6の両端部に設けてある拡縮部6bと摺接部6dとの位置も入れ替える必要がある。
前述の実施の形態の傘取付け具では、傘保持部10を内筒2の端部に設け、支持部20を外筒1の端部に設ける構成としたが、逆に傘保持部10を外筒1の端部に設け、支持部20を内筒2の端部に設ける構成としてもよい。
1 外筒
2 内筒
3 テーパ部
4 ネジ軸
6 制動部材
6a 割溝
6b 拡縮部
6c 割溝
6d 摺接部
6e 突部
7 摩擦部材
10 傘保持部
11 基部
11d 貫通孔
12,13 把持部材
20 支持部
21 基部
21d 貫通孔
22,23 把持部材
2 内筒
3 テーパ部
4 ネジ軸
6 制動部材
6a 割溝
6b 拡縮部
6c 割溝
6d 摺接部
6e 突部
7 摩擦部材
10 傘保持部
11 基部
11d 貫通孔
12,13 把持部材
20 支持部
21 基部
21d 貫通孔
22,23 把持部材
Claims (6)
- 外筒内に内筒が遊嵌され、該内筒の一端部にテーパ部と該テーパ部の小径側端部に隣接するネジ軸とが筒軸と同軸に設けられ、前記外筒の内周面に接触して追従回転する筒状の制動部材が前記ネジ軸に螺合され、該制動部材のテーパ部側の端部に拡縮部が設けられ、該拡縮部に前記テーパ部が圧入されて拡縮部が拡径することにより前記外筒と内筒とが当接固定され、両筒が筒軸方向に相対移動して長さ調整された位置に保持されるように構成してある伸縮装置において、
前記制動部材のテーパ部側とは反対側の端部に、前記外筒の内周面よりも大径で、前記外筒の内周面に弾性的に摩擦係合する摺接部が設けてあることを特徴とする伸縮装置。 - 前記摺接部は軸方向に沿う割溝を備えていることを特徴とする請求項1に記載の伸縮装置。
- 前記摺接部は外周面に突部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の伸縮装置。
- 前記拡縮部は外周面に摩擦部材を備えていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の伸縮装置。
- 請求項1から4の何れかに記載の伸縮装置を備え、前記外筒及び内筒の遊嵌されていない側の各端部の一方に傘の柄を保持する傘保持部を設け、該各端部の他方に取付け対象物に連結して支持させるための支持部を設けてあることを特徴とする傘取付け具。
- 前記傘保持部及び支持部は、前記外筒又は内筒の筒軸方向と交差する向きの貫通孔を備えて、前記外筒又は内筒の端部に固着された基部と、該基部の貫通孔の軸心周りに回動自在で該基部に取り付け固定され、前記貫通孔の軸心方向に変位して傘の柄又は取付け対象物を把持する把持部材とを有することを特徴とする請求項5に記載の傘取付け具。
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JP2008000335U JP3140677U (ja) | 2008-01-25 | 2008-01-25 | 伸縮装置及び傘取付け具 |
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-
2008
- 2008-01-25 JP JP2008000335U patent/JP3140677U/ja not_active Expired - Fee Related
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