JP3140609U - 発光装飾装置 - Google Patents

Abstract

【課題】発光体の光を暖かく柔らかな感じにすることで、装飾部材を装飾的に照明することができ、見る人の気持ちに癒しと安らぎを与える発光装飾装置を提供する。
【解決手段】鉢部材２に盛り付けた装飾部材４に、電源からの給電で点灯する発光体５を組合わせて配置した発光装飾装置であって、前記発光体５にＬＥＤを用い、この発光体５を覆うように、合成樹脂の細い繊維を綿状に集合させて形成した覆い部材７を配置する。
【選択図】図１

Description

この考案は、花又は花を模した造形物からなる装飾部材を鉢部材に盛り付け、この装飾部材を発光体の点灯によって照明すると共に、発光体の照明を柔らかく拡散させることによって、見た目にやさしく装飾効果を向上させるようにした発光装飾装置に関する。

室内に飾る従来の発光装飾装置としては、花又は花を模した造形物からなる装飾部材を鉢部材に盛り付け、この装飾部材に電源からの給電で点灯する発光体を組合わせて配置し、発光体で装飾部材の花をその内部から照明したり（例えば、特許文献１）、ブーケのような花束を装飾部材として用い、この花束に複数の発光体を組合わせ、花を外部から照明することで、装飾部材の盛り付け形態と照明の組合わせによって装飾効果を上げるようにしたものが提案されている（例えば、特許文献２参照）。
実用新案登録第３０３６０９５号公報 実用新案登録第３１３２８５７号公報

ところで、装飾部材の花をその内部から照明するようにしたものは、見た目に不自然で現実離れしたものとなり、どうしても装飾性に劣るという問題がある。

また、花束に複数の発光体を組合わせた発光装飾装置は、点灯した発光体の光が直接又は間接的に目に入ることになり、発光装飾装置を見たときに眩しさを感じるため、長く連続して見ると目が疲れると共に、発光体の光は暖かさに欠け、見る人に冷たい感じを与え、癒し効果が少ないという問題がある。

そこで、この考案の課題は、装飾部材と組合わせた発光体の光を暖かく柔らかな感じにすることで、装飾部材を装飾的に照明することができ、見る人の気持ちに癒しと安らぎを与えることができる発光装飾装置を提供することにある。

上記の課題を解決するため、この考案は、鉢部材に盛り付けた装飾部材に、電源からの給電で点灯する発光体を組合わせて配置した発光装飾装置において、前記発光体に対して、この発光体を覆うように、合成樹脂の細い繊維を綿状に集合させて形成した覆い部材を配置した構成を採用したものである。

上記装飾部材が、花又は花を模した造形物の一つからなる装飾部材であり、上記発光体にＬＥＤを用い、このＬＥＤを装飾部材の外部近傍に配置し、前記ＬＥＤを点灯させる電源ボックスが前記鉢部材の内部に出し入れ可能に収納されている構造とすることができる。

ここで、上記鉢部材は、各種材料を用いて植木鉢風に形成され、上記装飾部材は、生花、プリザーブドフラワー、ドライフラワー、造花(アートフラワー)のような花又は花を模した造形物の一つからなる花装飾部材や各種オーナメントを用い、鉢部材の内部に組み込んだ発泡スチロール等の支持部材に突き刺すことによって、鉢部材に対して装飾性のあるように盛り付ける。

上記発光体として用いるＬＥＤは、所望する発光色のものを採用し、例えばフラックス型を用いると共に、常灯型と点滅型の何れでもよく、この発光体は、装飾部材を見た目に美しく効果的に照明することができるよう、装飾部材に対して下から上向きに照射する位置に配置し、この発光体を覆う覆い部材は、ビニール、ナイロンやポリエチレン等の合成樹脂の細い透明や着色の繊維を綿状にまるめるように集合させて形成され、発光体を覆うことにより、発光体の光を受けてこれを拡散させ、光を暖かく柔らかな感じにすることで、装飾効果を向上させる。

上記電源ボックスは、内部に電池と抵抗を収納し、外部にオン、オフ用のスイッチを備え、リード線を介して発光体と電気的に接続し、スイッチのオンにより発光体を点灯させるものであり、この電源ボックスは、鉢部材の内部空間に外部から見えないように収めるようにする。

この考案によると、発光体に対して、この発光体を覆うように、合成樹脂の細い繊維を綿状に集合させて形成した覆い部材を配置したので、装飾部材を照明して浮き上がらせる発光体の光を、覆い部材で拡散させることにより、発光体の光を暖かく柔らかな感じにすることができ、装飾部材を装飾的に照明することで、見る人の気持ちに癒しと安らぎを与える装飾品となる。

また、発光体の光を覆い部材で拡散させることにより、装飾部材に対する照明が広範囲に行なえ、一点集中式の照明に比べて照明効果が向上すると共に、覆い部材自身も光を受けて輝き、装飾効果を向上させることができる。

以下、この考案の実施の形態を図示例に基づいて説明する。

図示のように、発光装飾装置１は、鉢部材２と、この鉢部材２の内部に組み込んだ支持部材３に差し込むことによって盛り付けた装飾部材４と、装飾部材４を照明するようこの装飾部材４と組合わせて配置した発光体５と、この発光体５の電源となり、鉢部材２の内部に収納された電源ボックス６と、前記発光体５を覆うように配置した覆い部材７とで形成されている。

上記鉢部材２は、陶器、樹脂、木等を用いた植木鉢、花器に形成され、この鉢部材２の内部に収納した支持部材３は、発泡スチロール等を用い、平面的に鉢部材２の内部にきっちりと納まるような形状と大きさに形成されている。

上記装飾部材４は、バラ、アジサイ等の生花、プリザーブドフラワー、ドライフラワー、造花(アートフラワー)のような花又は花を模した造形物の一つからなる花装飾部材や各種オーナメントを用い、鉢部材２の内部に組み込んだ支持部材３に突き刺すことによって、鉢部材２に対して装飾性のあるように盛り付けられる。

上記発光体５は、所望する発光色のＬＥＤを採用し、例えばフラックス型を用いると共に、常灯型と点滅型の何れでもよく、この発光体５は、装飾部材４を見た目に美しく効果的に照明することができるよう、装飾部材４に対して下から上向きに光を照射する位置に配置する。なお、発光体５の数は、一つに限るものではなく、複数個を用いるようにしてもよい。

上記電源ボックス６は、図３の回路図に示すように、ボックスの内部に電池８と抵抗９を収納し、外部にオン、オフ用のスイッチ１０を備え、リード線１１を介して電池８と発光体５を電気的に接続し、スイッチ１０のオンにより発光体５を点灯させるようになっており、この電源ボックス６は、鉢部材２の内部空間に外部から見えないよう出し入れ可能に収めるようにする。

前記覆い部材７は、ビニール、ナイロンやポリエチレン等の合成樹脂の細い透明や着色の繊維を綿状にまるめるように集合させて形成され、この覆い部材７としては、華道の装飾材であるエンゼルヘアー（商品名）を用いることができ、この覆い部材７で発光体５を覆うことにより、装飾部材４を照射する発光体５の光を受けてこれを拡散させ、光を暖かく柔らかな感じにすることで、装飾効果を向上させることになる。

この考案の発光装飾装置１は、上記のような構成であり、鉢部材２の内部に電源ボックス６を納めてその上に支持部材３を嵌め込み、配色や種類の組合わせを考慮しながら複数の装飾部材４の下部を支持部材３に差し込んで生け花のように盛り付け、電源ボックス６の電池８とリード線１１を介して接続した発光体５を盛り付け後の装飾部材４に、下から上向きに照明するように組み合わせ配置し、図２のように、この発光体５を覆い部材７で覆うようにすることで、図１に示したような発光装飾装置１が完成し、室内の装飾品として適所に飾るようにする。

上記の発光装飾装置１において、電源ボックス６のスイッチ１０をオンすると、発光体５に通電となり、発光体５の光は、覆い部材７で拡散させられ、装飾部材４に対して下から上向きに光を照射することで装飾部材４を浮き上がらせて発光装飾を行う。

発光体５の光が覆い部材７で拡散することにより、装飾部材に対する照明が広範囲に行なえ、一点集中式の照明に比べて照明効果が向上すると共に、覆い部材自身も光を受けて輝き、装飾効果を向上させることができる。

この考案に係る発光装飾装置の縦断正面図 この考案に係る発光装飾装置の発光体と覆い部材の組合わせ構造を示す拡大した正面図 この考案に係る発光装飾装置の電源ボックスと発光体の電気回路図

符号の説明

１ 発光装飾装置
２ 鉢部材
３ 支持部材
４ 装飾部材
５ 発光体
６ 電源ボックス
７ 覆い部材
８ 電池
９ 抵抗
１０ スイッチ
１１ リード線

Claims (2)

1. 鉢部材に盛り付けた装飾部材に、電源からの給電で点灯する発光体を組合わせて配置した発光装飾装置において、
   前記発光体に対して、この発光体を覆うように、合成樹脂の細い繊維を綿状に集合させて形成した覆い部材を配置したことを特徴とする発光装飾装置。
2. 上記装飾部材が、花又は花を模した造形物の一つからなる花装飾部材であり、上記発光体にＬＥＤを用い、このＬＥＤを装飾部材の外部近傍に配置し、前記ＬＥＤを点灯させる電源ボックスが前記鉢部材の内部に出し入れ可能に収納されていることを特徴とする請求項１に記載の発光装飾装置。
   

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