JP3139711U - 業務用容器 - Google Patents

業務用容器 Download PDF

Info

Publication number
JP3139711U
JP3139711U JP2007009462U JP2007009462U JP3139711U JP 3139711 U JP3139711 U JP 3139711U JP 2007009462 U JP2007009462 U JP 2007009462U JP 2007009462 U JP2007009462 U JP 2007009462U JP 3139711 U JP3139711 U JP 3139711U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
surface portion
lid
business
edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2007009462U
Other languages
English (en)
Inventor
高徳 及川
Original Assignee
株式会社タマチュウ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社タマチュウ filed Critical 株式会社タマチュウ
Priority to JP2007009462U priority Critical patent/JP3139711U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3139711U publication Critical patent/JP3139711U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Stackable Containers (AREA)

Abstract

【課題】積み重ねが可能な流水溝を備えた業務用容器を提供する。
【解決手段】蓋体2と左右に把持部4を備えた器体3とからなる業務用容器1であって、前記器体3は上方を開口し、側面部32は前記開口方向に向かうに従って外方に傾斜したテーパ状に形成され、前記蓋体2は端縁を巻き締めた縁部5を設けており、その縁部5には少なくとも1以上の凹部を設けて隙間=流水溝を設けたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、積み重ねが可能で、洗浄水などの流水溝を備えた業務用容器に関する。
特に給食用の食パンのバットで、重なるパン箱に関する。
学校給食などでは、配給するために運搬する料理の量が一般家庭に比べると膨大であり、運搬や料理の一時保管に使用する容器も相当な数を必要とし、使用する容器の保管するスペースも確保しなければならない。
運搬や料理・材料の一時保管に使用した容器はすべて洗浄し、次回使用するまで保管庫で保管しなければならない。
しかし、学校給食などでは全校生徒に一律に同じ時間に提供するので、大量の容器を、一時に使用し、一時に洗浄し、一時に乾燥し、保管する作業が連続する。
又、容器運搬中に転倒で料理がこぼれてしまうなど急に料理を創作し運搬しなければならない場合などがあり、洗浄してから次回使用時までの時間が短時間となるケースが多々起こる。
ちなみに、学校給食では各教室に配給する時間には、すでに使用済み容器の洗浄を終えている場合や使用済み容器の洗浄作業している場合がほとんどである。
使用した容器を洗浄してから食パンなどを入れる場合は、容器はよく乾燥しておくことが衛生上必要である。
通常厨房では、多数のパン箱等の容器を洗浄し、乾燥のために底を上にして、水を切るようにして、スペース確保のため積み重ねて静置され、乾燥される。
但し、容器には、乾かすという目的や容器自体積み重ねて保管することを目的として開発されていないものが多い。
つまり、水切りや乾燥に配慮されてない容器は、乾燥して短時間で使用する場合、容器が乾いていないことがほとんどである。
厨房では、扇風機で風を送ったりもするが、非効率であるという課題があった。
一般に家庭で使用する食器類は積み重ねを目的として開発されていない食器でも、一つ一つの物品があまり大きくないため2段、3段に積み重ねて保管しておいても倒れたりすることが少ない。
家庭内で家族が使用するカップなどの食器類を2段、3段重ねて保管し、乾燥させることは日常的に行われている。
家庭で使用する積み重ね可能な食器は数件知見(特許文献1)できるが、しかし、学校給食等の業務用の比較的大きな容器に関しては、フランジを設けて重ねるものはある〔特許文献2〕が、重ねる大きさのせいか、重ねて乾燥させるという作業に合うパン箱などの大きな容器はほとんどないのが現状である。
特開2004−358159号公報 「食器セット」 特開2005−239286号公報 「容器」
しかしながら、いずれの文献技術も、給食用パン箱のような大型業務用容器において、水きり、乾燥、重ね積み上げ、を効率良く実行したいという実際の給食厨房の要請には、十分応えてはいない。
解決しようとする課題は、以下の通りである。
給食厨房品であるパン箱などの大型の業務用サイズ容器において、
(1)運搬しやすく保管スペースを有効活用できる積み重ね可能な形状の業務用容器の開発を課題とする。
(2)また積み重ねた状態のままでの速乾性や、積み重ねた状態からの取り出し分離容易化も課題とする。
(3)さらに積み重ねた状態での個々の容器の接触部分を最小限に抑えることも課題とする。磨耗や変形を防止する。
(4)従来の大型容器には可動式の取手が設けられている。その取手は、容器を静置しているときは下方に垂れているので邪魔にならず、一方運搬するときは立ち起こして使用される機構になっている。しかし容器をひっくり返して水きり乾燥するときは、取手が横に起きてしまい、その分横幅をとることになる。そこで、本考案では、取手部分(本考案の把持部)にあたる部分は、非可動にして、取手を固定式にすることと、容器を正逆のいずれの位置においても幅を取らず短すぎない持ちやすい構成にすることを課題とする。
(5)アルミニウム板などの比較的薄い材料を使用している従来の食品容器では、変形防止のために容器の底面部に凹凸条を形成したり、波状凹凸を設けて強度を保持させているものがある。しかし底面部の凹凸は、その大小や深浅を問わず汚れが付着し易く、洗浄時には手間取る構造である。
そこで、厚手のアルマイト板を用いることとして底面には凹凸を設けずに強度を保持させることも課題とする。
本考案は、特に学校給食、飲食店などで使用する積み重ね可能で、かつ速乾性のある業務用容器を提供することを最も主要な目的とする。
この目的及び前記課題を解決するため、本考案は、次の蓋体(2)と、左右に把持部(4)を備えた器体(3)とからなる比較的大型のパン箱等の業務用容器(1)を提案する。
器体(3)は、上方を開口し、平坦な底面部(31)と側面部(32)からなり、前記側面部(32)は前記底面部(31)から上方に延設して端縁は巻締めた形状とし、かつ前記側面部(32)は前記開口方向に向かうに従って外方に傾斜したテーパ状に形成された構成である。
蓋体(2)は平面部(21)と前記平面部(21)から垂下した側面部(22)を備え、前記側面部(22)は前記器体(3)に被せる方向に向かうに従って外方に若干傾斜したテーパ状に形成され、かつ前記側面部(22)は端縁を巻き締めた縁部(5)を設けており、その縁部(5)には少なくとも1以上の凹部(6)を設けた構成である。
前記蓋体(2)は、後述の器体(3)の開口形状に合わせて全体を矩形としており、前記蓋体(2)はテーパ状側面部(22)を合わせて数個の蓋体(22)を多段に積み重ねることができる。
前記蓋体(2)は、正逆いずれの姿勢でも数個の蓋体(22)を上下多段に安定して積み重ねることができる。
重ねた状態では、側面部(22)の縁部(5)が上下の蓋体(2)で当接するが、その縁部(5)には少なくとも1以上の凹部(6)を設けているので、その凹部(6)の部分には自ずと凹み分の隙間が生じる。
又前記器体(3)は、全体を長方体等の矩形としており、左右側に丸棒を]状に取付けた把持部(4)を備えており、前記のようなテーパ状側面部(32)を合わせて、数個の器体(3)を前記左右の把持部(4)に係止して多段に積み重ねることができる
本考案の業務用容器は上記構成であり、多段に積み重ねができることを特徴としている。
多段に積み重ねる際に、相互に自然と合致するテーパを形成してあるので、下に置いた状態の容器に上から被せる容器の位置を細かく確認する必要がなくそのまま被せるだけでよい。
上下に重ねた状態で、上下の縁周囲に隙間=流水溝ができるものとなっているので、空気・風の流れができ、水切りがよく、乾燥しやすい。
因みに前記蓋体(2)及び前記器体(3)の縁部(5)の内側の底に適宜数の小さな孔を設けた構成の業務用容器も提案できる。
孔を設ける位置は巻き締め始める部分=縁の内側の底に設けることで、水切りの速度を増す効果を得ることができる。
本考案は前記の構成であり、次の技術的効果がある。
a:本考案の業務用容器は、強度・耐久性があり、洗浄容易で、速乾性が図れる構造で、衛生的である。給食用パン箱等にはたいへん実用的である。
軽量でもあるので、作業性(運搬や積み重ね保管)もよい。
b:蓋体、器体双方とも重ねて保管するときの、作業が簡便である。自然と重ねてもしっかり整合して重ねられる。又重ねた状態からの分離も容易にできる。
c:蓋体、器体双方とも水切りが良い。容器全体に凹凸なく、ひっくり返すだけで水切りが容易である。
d:蓋体を数枚重ねて保管するときは、蓋体の周囲には上下との縁部周囲に凹部が作る隙間=流水溝ができ、空気が流れて風通しが良く速乾性があり衛生的である。
e;器体を、裏返して水を切り、数個の器体を重ねて保管するときは、上の器体は下の器体の把持部で係止するので、上下の器体は、空隙をおいて重ねることができる。
空気が流れて風通しが良く、速乾性があり衛生的である。
f:器体は多段に積み重ねたときでも接触部分を少なく抑え傷が付くのを防ぐとともに、把持部が立ち起きることのもないので、空きスペースを確保できる。
把持部は丸棒であり固定されていて動かないので、一人又は二人でも安定して持ち運びができ、容器を持った状態でも手が痛くならない。
g:器体は、製造過程において改良を加えて、側面部に数段階にテーパをかけてプレス加工延伸して形成することで肉厚のアルマイト等の肉厚金属板で作成している。そのため強度を保持し、強度補強のための凹凸部分も排除でき洗浄しやすい形状となっている。
このように、本考案によれば、使用し熱湯で洗浄した後、多段に積み重ねて保管した状態で次回使用時までの時間が短時間でも、蓋体に凹部を設けているためその凹部の隙間=流水溝から液体(水滴)が流れ落ち、蒸発し、早く乾くことになる。速乾性がある構造といえる。
学校給食調理場や社員食堂の厨房の保管庫や飲食店の保管庫などには、衛生上、食器を乾かすための熱風を起こす設備や業務用温風機がある場合があるが、凹部はその熱風も通りやすく、通気性効果もあり、乾燥時間を短縮できる。
蓋体と蓋体の間や、器体と器体の間に水が残ってしまうこともなく、いつも衛生的である。
また、本考案は、多段に積み重ねた状態から、蓋体を取り外すときも分離容易である。凹部は蓋体を多段に積み重ねても指先が十分にかかる大きさ又は隙間を形成しており、指先を入れて積み重ね集合から、蓋体を一つ分離するのは容易にできる。
蓋体、器体の縁部の内側に排水用の孔を設けた構成では、さらに水切りがよくなる。
この孔は、容器としての内部には連通しないので、容器の平面や側面に穴を開けるのとは異なる。
本考案で示す平面部にあたる部分の数カ所に、孔を設けたら、内部食品に連通するので、孔があることで逆に厨房内の蒸気や、水滴や虫が入る事態が生じかねない。
なお、孔を設けることで強度に影響を与えることも予測できるが、本考案は肉厚の素材を用いており、勿論必要以上に孔を設けなければ強度が減退することはない。
多段に積み重ねが可能で、積載にスペースを多くとらない。
従来のものであると積み重ねを目的とした容器を製造する場合、個々の容器を異なる大きさに形成し一番大きい容器を一番下の位置に配置し、大きい容器から順番に積載していくという方法であったが、個々の容器が異なる大きさであると積載したときに、振動で容器同士が中で接触するという事態が生じる。
このような事態が起こらないよう本考案では、容器自体の形状を同一に構成し積み重ねたときでも容器同士が接触する部分を把持部の一部分のみに限定し最小限に抑えている。
また底面や上面に凹凸があるとか底面が狭い形状だと、内容物が入った状態で蓋をして積み重ねると重心が安定せず不安定になるということがあったが、本考案では多段に積み重ねることを目的として開発おり、同一形状の容器を使用する場合は10段積み重ねても重心がほぼ変化することなく不安定になることはない。
本考案の器体は、肉厚の金属板を特殊な数段階プレス加工でテーパを形成する技術開発で製作したものである。
容器自体の強度を向上させる目的で、製造段階においても試行錯誤し加工機に改良を加え、従来課題とされていた肉厚のアルマイトやアルミニウムなどの素材でもプレス加工を段階的に行うことで肉厚を均等にしたテーパ成型をし、不要な凹凸や補強のための波条構造他を採用しなくても良いように改良した。
業務用に使用される薄手素材の容器の底面は強度を保持させるため故意に凹凸を設け製造されていたが、加工工程を改良することにより凹凸部分も排除でき洗浄しやすい形状となるとともに設置したときの不安定となる形態を回避できた。
把持部は、器体の左右側に丸棒を上面視で]状に取付けたもので、リベット固定されていて動かない。
従来のものであると取手(本考案の把持部に相当する部分)を容器の中に押し込める構成のものであるとか、使用していない時の状態は下に垂れ下がるように可動に取付けられているものを知見できるが、取手を中に押し込めることができる容器であると液状の料理には不適なことがあり、下に垂れ下がる構成のものは、可動ゆえに破損する事態も多々起こりその都度メンテナンス作業をしなければならなかった。
本考案では学校給食調理などの厨房実情を考慮し、耐久性を高めて、把持部の突出幅を一定化して、短かすぎない固定式でアルミニウム製の丸棒を屈折成形して]状に器体の左右に取付けた。
本考案の把持部は、大人も子供も、一人又は二人でも安定して持ち運びが可能な寸法であり、長時間容器を持った状態でも手が痛くならない。
本考案に係る業務用容器の最良の基本形態を説明する。
本考案は、次の蓋体(2)と、左右に把持部(4)を備えた次の器体(3)とからなる比較的大型のパン箱等の業務用容器(1)である。
パン箱にした場合は、全体を浅い長方形の蓋付きで、底細に絞った直方体形状で数個の食パンを並べる程度の浅い容器になる。
器体(3)は、上方を開口し、平坦な底面部(31)と側面部(32)からなり、前記側面部(32)は前記底面部(31)から上方に延設して端縁は巻締めた形状とし、かつ前記側面部(32)は前記開口方向に向かうに従って外方に傾斜したテーパ状に形成された構成である。
蓋体(2)は平面部(21)と前記平面部(21)から垂下した側面部(22)を備え、前記側面部(22)は前記器体(3)に被せる方向に向かうに従って外方に若干傾斜したテーパ状に形成され、かつ前記側面部(22)は端縁を巻き締めた縁部(5)を設けており、その縁部(5)には少なくとも1以上の凹部(6)を設けた構成である。
凹部(6)は、蓋の4辺の側面部(32)を略円筒形に巻き締めた縁部(5)のうち、1以上の個所好ましくは対称位置の2以上の個所を上方から両端部側を残してプレスして上半分ほどを潰して平坦にして形成(凹部(6)は、断面下半分を円形にする半円状になる。)するか、或いは両端部側を残して上下を平坦に形成する。
この隙間が、流水溝となる。
前記蓋体(2)は、後述の器体(3)の開口形状に合わせて全体を矩形としており、前記蓋体(2)はテーパ状側面部(22)を合わせて数個の蓋体(22)を多段に積み重ねることができる。
前記蓋体(2)は、平面部(21)表面を上にしても、平面部(21)の内面を上にしても、正逆いずれの姿勢でも数個の蓋体(22)を上下多段に安定して積み重ねることができる。
重ねた状態では、側面部(22)の縁部(5)が上下の蓋体(2)で当接するが、その縁部(5)には少なくとも1以上の凹部(6)を設けているので、その凹部(6)の部分には自ずと凹み分の隙間が生じる。
又前記器体(3)は、全体を長方体等の矩形としており、左右側に丸棒を]状に取付けた把持部(4)を備えており、前記のようなテーパ状側面部(32)を合わせて、数個の器体(3)を前記左右の把持部(4)に係止して多段に積み重ねることができる
ここで、図面に示す業務用容器の実施例1について説明する。
図1は、本考案に係る業務用容器の実施例1を示すものであるが、3枚の蓋体(2)を重ねて、3個の器体(3)を重ねて、保管している状態を示す斜視図である。
図2は、業務用容器の実施例1の部品となる蓋体(2)を2段に重ねた状態を示す正面図である。
図3は、業務用容器の実施例1の部品となる蓋体(2)を示すもので、上の蓋体(2)の縁部と下の蓋体(2)の縁部(5)との間に隙間=流水溝が生じることを示す凹部(6)を示す図2のA−A線断面の中間を略した説明図である。
図1のように、実施例1の業務用容器(1)は、蓋体(2)と、左右に把持部(4)を備えた次の器体(3)とからなる一組の比較的大型のパン箱となる業務用容器(1)である。
器体(3)は、図10のように、全体を浅い長方形とする形状で、底細に絞った直方体形状で8個の食パンを並べる浅い容器である。
器体(3)は、上方を開口し、平坦な底面部(31)と側面部(32)からなり、前記側面部(32)は前記底面部(31)から上方に延設して端縁は少し外側に湾曲して巻締めた形状とする縁部とし、かつ前記側面部(32)は前記開口方向に向かうに従って外方に傾斜したテーパ状に形成された構成である。
蓋体(2)は平面部(21)と前記平面部(21)から垂下した側面部(22)を備え、前記側面部(22)は前記器体(3)に被せる方向に向かうに従って外方に若干傾斜したテーパ状に形成され、かつ前記側面部(22)は端縁を巻き締めた縁部(5)を設けており、その縁部(5)に凹部(6)を設けた構成である。
実施例1の凹部(6)は、蓋の4辺の側面部(32)を略円筒形に巻き締めた縁部(5)のうち、長手辺の対称位置の2個所を両端部を残して上方からプレスして上半分ほどを潰して平坦にして形成したものである。
凹部(6)は、断面下半分を円形にする半円状になる。
凹部(6)は、短辺の対称位置の2箇所にも設けてもよい。
図2に示す凹部(6)は、蓋体(2)を二枚以上重ねたときに隙間=流水溝を形成する窪み部分であり、凹部(6)が形成されることにより内部に残った水や液体が凹部(6)から流れ落ちる。
もし内部に水滴が残った場合でも通気性があるので、乾きが早い。
蓋体(2)を2枚重ねた場合、相互に接触する部分は縁部(5)の4隅の一部分だけであり、内部は図3に示すように平面部(21)、側面部(22)いずれも相互に接触することはない。
因みに図3に示す矢印は水や液体が流れる方向を示し、縁部(5)の上端を実線ではなく点線で示しているのは凹部(6)が設けてあることを理解しやすく示すためである。
実施例1に示す業務用容器であるパン箱の略寸は以下の通りである。
蓋体(2)は高さ2cm、幅45cm、奥行き39cmの寸法で構成し、
器体(3)は高さ18,8cm、幅42.5cm、奥行き36cmの寸法で構成したものである。
器体(3)の把持部(4)は、直径6mmの丸棒で、幅12cm、奥行き3cmで構成している。
実施例1の器体(3)は、10段重ねても、わずか74,5cmの高さである。
二段重ねの場合で、上段器体(3)の突出は6,3cmであり、12,2cm
が収納される組み合わせになる。
比較的厚い金属板を用いて器体(3)を作成するには底面部(31)からプレスで側面部(32)を延伸してテーパを形成し、そのテーパを複数回段階的に延伸してテーパを連続させて、側面部(32)を形成し、巻き締め機で側面部(32)の上端に巻き締め部を作る。
実施例では3回の延伸を行って均等なテーパを作成している。
矩形の実施例1を示したが、楕円形や多角形など、肉厚の素材でも任意の形状やテーパに加工できる。
蓋体(2)、器体(3)の肉厚は約3mmのアルマイト板で構成し、把持部(4)は丸棒で構成し端部を平坦に加工してリベットを用いて器体(3)の短辺である左右側面部(32)に夫々固定している。
実施例1は、シルバーアルマイト製であるが、業務用容器の用途によっては軽量なアルミニウム板を使用してもよく、素材は限定されない。
なお、分野によってはアルマタイトでもよい。アルマタイトとはアルミニウムの表面を酸化させて膜を形成したもので酸化・腐食に強いとされている。
図4は、本考案に係る業務用容器の実施例2を示すもので、異なる形態の凹部を形成した蓋体(2)を2段に重ねた状態を示す正面図である。
図5は、同じく実施例2を示すもので、水が流れ出る凹部を示す要部断面説明図である。
実施例2に示す蓋体(2)は、蓋体(2)を2枚以上重ねたときに形成される凹部(6)の面積を広く形成したことを示すものである。
実施例1では縁部(5)の上端部分の一部を圧縮したものであるが、実施例2で示すものは縁部(5)の上端部分及び下端部分も圧縮したものを示しており、凹部(6)の面積が広くなり、流水溝が広く、速乾性の向上が期待できる。
凹部(6)は、蓋の4辺の側面部(32)を略円筒形に巻き締めた縁部(5)のうち、1以上の個所好ましくは対称位置の2以上の個所を上方から端部側を残して、上下を平坦に形成したもので、この隙間が、流水溝となる。
図6は、本考案に係る業務用容器の実施例3を示すもので、縁部(5)の異なる態様の蓋体を2段に重ねた状態を示す正面図である。
図7は、業務用容器の実施例3を示すもので、水が流れ出る凹部(6)及び排水用の孔(11)を設けた縁部(5)を示すB−B線断面の説明図である。
前記実施例1の構成に加えて、蓋体(2)の縁部(5)の内側の底に適宜数の小さな孔(11)を設けた構成の実施例3の業務用容器も提案できる。
孔(11)を設ける位置は巻き締め始める部分=縁の内側の底に設けることで、水切りの速度を増す効果を得ることができる。
孔(11)の形状は直径略1〜2mmの円形状であり、実施例3では孔(11)を設けた位置は縁部(5)の4隅の4カ所と縁部(5)の端と端との略中央付近に4カ所設けた構成である。
実施例として図示していないが、孔(11)は器体(3)の縁部に設ける構成も提案する。
器体(3)を洗浄後保管する場合は裏返して多段に積み上げて保管することが実情であり、孔(11)を設けることにより水切りを早くし速乾性の向上が期待できる。
図8は、本考案に係る業務用容器の実施例1を、多段に重ねた状態を示す正面図である。
図9は、同じく実施例1の業務用容器を多段に重ねた状態を示すもので、多段に重ねた状態でも空間(33)が形成されていることを示す説明図である。
図9で示すように器体(3)を多段に積み重ねた状態のときには空間(33)が形成され、器体(3)内部では積載した器体(3)同士接触することはない。
また、実施例1のように、器体(3)の高さを約18.8cm、把持部(4)から器体(3)の縁部までの高さを約6.3cmで構成した場合、10段重ねた場合でもわずか約74.5cmの高さしかならず、作業場に保管して置いても邪魔にならない。
本考案は肉厚のアルミニウム板等で構成されているため器体(3)の底面部(31)に凹凸を設ける必要がなく、多段に積み重ねても不安定な状態にはならない。凹凸があると洗浄しにくくなるとともに、汚れが凹凸部分に残りやすく雑菌の繁殖につながるケースもあったが、本考案はそれらの課題を克服している。
前記したように、図10は、実施例1の業務用容器のなかに、内容物として食パンを収納した状態を示す説明図である。
図10で示す器体(3)の内寸は530×350×185mmであり、この構成の場合は一般的に市販されている食パン(12)の4枚切りが48枚、図10に示すように並べることができる。
また、器体の内寸が410×350×185mmの構成であると、一般的に市販されている食パン(12)の4枚切りが36枚並べることができる。
以上の実施例はあくまで一例であり、寸法、素材、などはこれに限定されるものではなくない。
また、必要があれば、抗菌塗料や防錆処理をすること、耐熱性を保持させるためのことなどは、本考案者が予想する設計変更事項である。
本考案は、主として業務用での利用を目的としている業務用容器であるが、多段に積み上げて省スペース保管し、必要なときだけ出して使用する用途であれば、家庭や、小店舗での利用も当然できる。
また、容器の深さをプレス加工の段階で調節すれば、深浅の品揃えもでき、各種調理用バットも製造可能であるし、食料品以外の容器や運搬容器としても利用可能性がある。
さらに、本考案にかかる業務用容器は、蓋体と器体との一組のシンプルな構造であるので、量産性もあるし、夫々独立した機能もあるので、蓋体と器体とを、夫々別の用途にも転用できる。
本考案に係る業務用容器の実施例1を示す斜視図。 同じく業務用容器の実施例1を示すもので、蓋体を2段に重ねた状態を示す正面図。 同じく業務用容器の実施例1を示すもので、水が流れ出る隙間を形成する凹部を示すA−A線断面説明図。 本考案に係る業務用容器の実施例2を示すもので、異なる形態の凹部を形成した蓋体を2段に重ねた状態を示す正面図。 同じく業務用容器の実施例2を示すもので、水が流れ出る凹部の断面形態を示す要部断面説明図。 本考案に係る業務用容器の実施例3を示すもので、排水用の孔を設けた蓋体を2段に重ねた状態を示す正面図。 同じく業務用容器の実施例3を示すもので、水が流れ出る凹部及び排水用の孔を示すB−B線断面説明図。 本考案に係る業務用容器の実施例1を示すもので、開口を上にして器体を多段に重ねた状態を示す正面図。 同じく業務用容器の実施例1の器体を二段に重ねた状態を示す説明図。 本考案に係る業務用容器の実施例1の使用状態を示すもので、内容物として食パンを設置した状態を示す説明図。
符号の説明
1 業務用容器
2 蓋体
21 平面部
22 側面部
3 器体
31 底面部
32 側面部
33 空間
4 把持部
5 縁部
6 凹部
11 孔
12 食パン

Claims (5)

  1. 蓋体(2)と左右に把持部(4)を備えた器体(3)とからなる業務用容器(1)であって、
    前記器体(3)は、上方を開口し、平坦な底面部(31)と側面部(32)からなり、前記側面部(32)は前記底面部(31)から上方に延設して外側に湾曲して端縁を巻締めた縁部とし、かつ前記側面部(32)は前記開口方向に向かうに従って外方に傾斜したテーパ状に形成された構成であり、
    前記蓋体(2)は平面部(21)と前記平面部(21)から垂下した側面部(22)を備え、前記側面部(22)は前記器体(3)に被せる方向に向かうに従って外方に若干傾斜したテーパ状に形成された構成であり、かつ前記側面部(22)は端縁を巻き締めた縁部(5)を設けており、その縁部(5)には少なくとも1以上の凹部(6)を設けたことを特徴とする業務用容器。
  2. 前記蓋体(2)と把持部(4)を備えた前記器体(3)とは、全体を矩形としており、前記蓋体(2)はテーパ状側面部(22)を合わせて数個の蓋体(22)を多段に積み重ねることができ、又前記器体(3)はテーパ状側面部(32)を合わせて数個の器体(3)を丸棒を]状に取付けた左右の把持部(4)に係止して多段に積み重ねることができる請求項1記載の業務用容器。
  3. 前記器体(3)の側面部(32)のテーパは、シルバーアルマイト板やアルミニウム板を複数回段階的にプレス成型してテーパ形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の業務用容器。
  4. 前記蓋体(2)及び又は前記器体(3)の巻き締め縁部の底に孔(11)を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の業務用容器。
  5. 前記蓋体(2)の縁部(5)に設けた凹部(6)は、テーパ状側面部(22)に続く巻き締め縁部(5)の両端部を残して中央部分を扁平に押圧して形成したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の業務用容器。
JP2007009462U 2007-12-10 2007-12-10 業務用容器 Expired - Lifetime JP3139711U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007009462U JP3139711U (ja) 2007-12-10 2007-12-10 業務用容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007009462U JP3139711U (ja) 2007-12-10 2007-12-10 業務用容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3139711U true JP3139711U (ja) 2008-02-28

Family

ID=43289905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007009462U Expired - Lifetime JP3139711U (ja) 2007-12-10 2007-12-10 業務用容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3139711U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2704974A (en) Trays
US7874454B2 (en) Universal lid for large solid waste containers
US7347327B2 (en) Stackable and nestable receptacles
US3547309A (en) Stackable and nestable plastic lugs
US3369659A (en) Tray for stacking of cups and the like
US3342397A (en) Divided food service tray
US3752352A (en) Stackable nestable container
CA2605870C (en) Blow molded universal lid
US3926321A (en) Stacking aid
CA2386308A1 (en) Dolly for supporting and transporting bakery trays
US3169659A (en) Receptacle
CA1125193A (en) Three-level baler
JP3139711U (ja) 業務用容器
US20140231299A1 (en) Bakery delivery and merchandising system
KR102191985B1 (ko) 덮개부의 분리가 용이한 시니어용 배려식 도시락 용기
JP2016052900A (ja) 物品搬送箱
US20090065428A1 (en) Disposable strainer
US11420791B2 (en) Plastic pallet with handle
EP2980512B1 (en) Spacer
US5588373A (en) Liquid containment pallet
US20150260446A1 (en) Removable shelf liner
KR200483857Y1 (ko) 식자재 운반 및 보관용 용기
KR200449586Y1 (ko) 수산물 운반상자
ITMI20030190U1 (it) Recipiente accatastabile
US8578848B2 (en) Food processing apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110206

Year of fee payment: 3

A624 Registrability report (other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A624

Effective date: 20100521

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140206

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term