JP3138994U - インデックススペーサー付き積層ディスクケース - Google Patents

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秀夫 阿部
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Abstract

【課題】 積層された多数枚のディスクの記録内容が速やかに把握でき、ディスクの取り出し・取り付けが容易となるディスクケースを提供すること。
【解決手段】多数枚のディスクを積層する台座と、台座の中心部に着脱自在に立設しディスクを挿通する平面十字形のシャフトと、シャフトに合致する挿孔を有し各ディスクの記録面に接するインデックス付きスペーサーと、ディスクに被せる透明の蓋体で構成される。前記台座と蓋体が平面方形でスペーサーのインデックスが蓋体の隅部に配置される。
【選択図】図1

Description

本考案は、多数枚の光ディスクを収納するのに適するインデックススペーサー付き積層ディスクケースに関する。
CD・DVDなどの光ディスクは通常一枚づつプラスチックの方形容器に収納された状態で市販されているが、多数枚を欲するユーザーに対してはディスクを裸状態にして積層できる筒状容器、いわゆるスピンドルパック又はコンテナが用いられている(例えば特許文献1〜4参照)。
特開2000−168872号公報 特開2001−315882号公報 特開2007−204150号公報 特開2007−118994号公報
特許文献1に記載のものは、底板の中心部にディスクを積層するシャフトと底板の外周に鍔部を有する本体(台座)、及び鍔部と嵌合し且つディスクを覆う筒状の蓋体からなる容器であり、鍔部の外側又は内側には複数個の突起、蓋体の下端には回転によって突起と嵌合係止する突起受けを設けたことを主旨としており、こうすることで梱包の際にデッドスペースを生じることがなく、強度があって製作費も低減できるケースを提供できる、としている。而して特許文献2に記載のものも、特許文献1とは構成及び目的が多少異なるものの、確実なロック力を得て、省スペース化に適した本体と筒状の蓋体からなることを主旨としている点では共通している。上記二つの特許文献に記載された技術は、内部に収容されるディスクの外形に合わせて蓋体が密接するため例えば記録後に目的とするディスクを探そうとすると、蓋体を取り外して一枚ごとディスクに表示した記録内容を確認しなければならず、このため確認作業に多大な負担がかゝるという不具合がある。そのためあらかじめディスクにインデックスとなるポスト・イット(登録商標)を貼付する方法もあるが、その貼付作業に手間がかゝるのと、蓋体を被せるとポスト・イットが屈曲して見づらくなるなどの不都合がある。
特許文献3に記載のものは、筒状の蓋体を本体に装着すべき時にシャフト先端の位置と蓋体の凹部の位置とがずれている場合にもシャフト先端を凹部と嵌合させつつ、蓋体を本体に対して押圧するだけで蓋体を本体に装着できる、とした技術である。この技術は蓋体とシャフトの係合手段に係るものであり、積層したディスクの外側に蓋体を密接状に被せて保管する点では特許文献1・2と同様であり、したがって目的とするディスクを探すには蓋体を取り外したのちディスクをシャフトに沿って持ち上げて確認するなどの手間がかゝる点では前記二つの特許文献と共通の問題点がある。
特許文献4に記載のものは、特許文献1〜3とは異なりディスクの種類等を外側から確認できることを目的としたディスクケースに関するもので、そのために蓋体の外周壁には、下端部まで切り取るように形成される複数個の開口部を設ける構成としてある。そして蓋体内部のディスクにはインデックスを取り付けるので開口部からインデックスが目視でき、蓋体を取り外さないでもディスクの種類等を確認でき、また開口部を設けた分、蓋体を軽量化できる、としている。この技術ではインデックスにディスクの種類等を表示するため蓋体を取り外さないでも記録内容の確認作業が迅速にできるというメリットはあるが、この技術によると開口部の縦横幅が著しく大きく、蓋体の側板部がテーブルの脚のような構成となるので、多数枚のディスクをシャフトに挿通した後で上方から蓋体を被せる際に一部の側板部下端がディスク表面に突き当たると蓋体がすんなりと嵌合できなくなる懸念がある。また開口部が広いためその分ディスクが露出して外部からの衝撃を受けやすく、汚れなども密閉状態と比べてはるかに付着しやすく、ケースの持つ本来的な防塵機能を果たすことができない。更に蓋体は開口部の存在により強度が不足して耐久性に欠け歪曲変形する不具合も予測される。
以上のように従来技術にあっては、内部に積層したディスクの記録内容などの確認をするための構成に問題を有するとともに、ディスクを挿通する中心シャフトは本体底部に固定されたものであるからディスクの取り出し・確認などは常にディスクの外周面をつかんで作業するため能率的でないのと、裸のディスクでは上下のものが直接触れるため勢いキズが付きやすくなるなどの問題点があった。
本考案はこのような従来技術に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、多数枚のディスクの記録内容を迅速に確認でき、ディスクの取り出し・取り付けが能率的に行えて取り扱いしやすく、積層されたディスク同士が傷つかないで安定的に保護されるディスクケースを提供することを意図している。
上記目的を達成するため本考案は、多数枚のディスクを積層する台座と、台座の中心部に着脱自在に立設しディスクを挿通する平面十字形のシャフトと、シャフトに合致する挿孔を有し各ディスクの表面に載置されるインデックス付きスペーサーと、ディスクに被せる透明の蓋体からなるインデックススペーサー付き積層ディスクケースであって、前記台座と蓋体が平面方形でスペーサーのインデックスが蓋体の隅部に配置されることを特徴としている。
本考案は蓋体を円筒形ではなく平面方形すなわち四角柱状としたため円形であるディスクに被せると四隅に空きが生じる。そしてスペーサーに突設したインデックスは蓋体の四つの隅部のいずれかにそのまゝ配置すると折り曲げる必要がなく、ディスクの種類等を示す文字を上方から視認でき、蓋体は透明のため外側からも容易に確認ができて目的とするディスクの取り出しに手間がかゝらない。
台座と蓋体が四角形状であるため運搬や保管時に隣接する多数個のケース同士を縦横に並設すると隙間なく相互が密接し、無駄な占有空間をとらず横揺れなどにも耐えることができて安定状態を維持できる。
インデックス付きスペーサーをディスク表面又は裏面(記録面)に載置するので上下のディスク同士が直接擦ることがなく、したがって記録されるディスク面に擦過痕などの生ずるおそれもないので記録や再生が正常に機能する。
台座に立設したシャフトが着脱自在のため、シャフトを台座から引き抜くことでディスクの中心孔・スペーサーの挿孔に指を差し込むことができ、したがって多数枚のディスクを一度に取り出すことができる。すなわち従来はシャフトが台座に固定されているためシャフトに沿ってディスクを取り出すという手間がかかったが、シャフトを抜き取ることでこの不便が一挙に解消されるという多大な効果がある。
図面を参照して本考案を説明すると、図1において1は中心部にシャフト10を着脱自在に立設した方形の台座で、シャフト10に挿通されてディスク20が積層される。シャフト10は平面十字形でディスク20の中心孔21に適合するよう十字形の外周は弧状に形成され、下端には横向きに突片11が対設され、突片11と係合する横溝4が台座1下面に設けられている。すなわち台座1の中心部にシャフト10の取付孔2が形成され、取付孔2は前記突片11が介入できる案内溝3を有し、案内溝3を通って横溝4に入ったシャフト10を右回すると突片11が横溝4に嵌合係止するためシャフト10は台座1に固定されるが、左回すると突片11が横溝4から外れて突片11が案内溝3に移動しそのまゝシャフト10を取付孔2から抜き取れて台座1との結合が解かれる仕組みである。
30はディスク20と同形の保護用スペーサーで、周縁の一部にインデックス31が張り出し形成されている。中心部にはシャフト10と密に嵌合するように十字形の挿孔32があり、ディスク20と異なりシャフト10の外側を回動することはない。このスペーサー30は強靱な合成紙(例えば王子製紙製の厚口カラーペーパーが好適する)からなり、シャフト10との抜き差しを繰り返しても挿孔32が広がったり変形するおそれはなく、また厚みは0.18mmであり40枚重ねたとしても7.2mmですむ。そして各ディスク20の表面に一枚のスペーサー30が載置されるので上下のディスク20同士が直接触れることはなく、信号の記録面が他のディスク20によって傷つくおそれはない。
図2において40はディスク20に被せるPP製の透明蓋体で、従来の円筒形と異なり方形の台座1に見合うように平面方形に形成されている。当然ながら蓋体40には四つの隅部41があるため、スペーサー30に張り出し形成されたインデックス31を隅部41の内部に配置でき、インデックス31にディスク20の種類・内容などを書き込んでおけば、いちいち持ち上げて探さないでも取り出したいディスクの所在を確認できる。なお蓋体40を台座1に取り付け・取り外しするための相互の係合手段は、例えば台座1に図1に示すようなスリット4を形成し、蓋体40の下端にスリット4に係合する引っ掛け片42を突設して相互を着脱するなど従来周知の方法でよく、当然ながら蓋体40が台座1に固定されると相互の隅部が合致する。
ディスク20に記録した内容、例えば音楽であればジャンル別或いは風景であれば地域別などにまとめたときに四つの隅部41の夫々に種類別のインデックス31を区分けできるので、透明の蓋体40の外部から目的とする内容確認が容易に目視できる。またスペーサー30を四種類の異なる色彩のものとすると、蓋体40の各隅部41には色別としたインデックス31を位置決めでき、探したい記録済みのディスク20などを素早く取り出しできる。
蓋体40を台座1から取り外すと、ディスク20とスペーサー30をシャフト10から取り出しできるが、シャフト10を台座1から抜き取ることもできるため、あらかじめシャフト10だけ抜き取ると台座1上に残ったディスク20の中心孔21が露出状態となり、したがってこの中に指を差し入れて積層されているディスク20を容易に取り出しでき任意位置に移動できる。このときディスク20とともにスペーサー30の挿孔32も指が入ると拡開し、指を抜き取ると復元する。
台座1と蓋体40によってケースA全体が四角柱状となり、同じケースAを縦横・上下方向に隙間なく並べることができる。したがって例えば多数のケースAを箱体(不図示)内一杯に収納すると搬送時などに箱内ががたついたりケースAが傾倒することなく安全に取り扱いできる。
本考案は上記の構成であり、収容するディスク20の枚数に応じてシャフト10の長さや蓋体40の高さが異なることは当然であり、録音・録画用のみならず市販の音楽ディスクなどの保管にも好適する。而して上記の実施形態は本考案の一例であり、例えば台座1上のシャフト10の着脱手段、蓋体40と台座1との係合手段なとも図示した例に限定されないこと勿論であり、その他スペーサー30の素材・厚みなども本考案の目的・効果を奏する範囲において任意に選択できるものである。
(a)は台座上にシャフトを立設しディスクを仮想線で示した斜視図、(b)はシャフトの取り付け例を示す説明図、(c)はスペーサーの平面図である。 (a)はディスクに蓋体を被せた概略斜視図、(b)は(a)の説明図である。
符号の説明
1 台座
10 シャフト
20 ディスク
21 中心孔
30 スペーサー
31 インデックス
32 挿孔
40 蓋体
41 隅部

Claims (1)

  1. 多数枚のディスクを積層する台座と、台座の中心部に着脱自在に立設しディスクを挿通する平面十字形のシャフトと、シャフトに合致する挿孔を有し各ディスクの記録面に接するインデックス付きスペーサーと、ディスクに被せる透明の蓋体からなるインデックススペーサー付き積層ディスクケースであって、前記台座と蓋体が平面方形でスペーサーのインデックスが蓋体の隅部に配置されることを特徴とするインデックススペーサー付き積層ディスクケース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013119421A (ja) * 2011-12-08 2013-06-17 Osamu Furuichi 変形スピンドルケース

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