JP3138658B2 - タスク・トレース装置 - Google Patents

タスク・トレース装置

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JP3138658B2
JP3138658B2 JP09111397A JP11139797A JP3138658B2 JP 3138658 B2 JP3138658 B2 JP 3138658B2 JP 09111397 A JP09111397 A JP 09111397A JP 11139797 A JP11139797 A JP 11139797A JP 3138658 B2 JP3138658 B2 JP 3138658B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オペレーティング
・システムとタスクのトレース機能に関し、特に、その
トレース収集の効率を向上したタスク・トレース装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5および図6は、情報処理学会発行の
『第48回(平成6年前期)全国大会講演論文集(分冊
4)』の“インサーキット・エミュレータを利用したO
Sデバッグ機能の実現”に示された従来のタスク・トレ
ース装置を示すブロック図と動作図である。
【0003】図5を用いて従来のタスク・トレース装置
のブロック図について説明する。図5において、ユーザ
システム1は、ユーザ・プログラムを実行するシステム
である。ユーザ・プログラムは、オペレーティング・シ
ステム(以下OSと記す)と、OS上で動作するタスク
で構成されており、ユーザ・メモリ3に格納されてい
る。なお上述のOSは、マルチタスクリアルタイムOS
を想定している。インサーキット・エミュレータ(以下
IEと記す)21は、ユーザ・プログラムをハードウェ
ア・エミュレーションによりデバッグするための装置で
あり、ユーザ・システム1上のCPUの代わりに装着さ
れるプローブ先端部25と、アドレス・バス4およびデ
ータ・バス5を介してユーザシステム1に接続されてい
る。IE21の構成を以下に説明する。エバチップ22
は、ユーザ・プログラムを実行するためのCPUに対し
てデバッグ用の機能と端子を付加したものである。IE
モニタ用メモリ23は、IEモニタ・プログラムが格納
されている。IEモニタ・プログラムとは、ユーザ・プ
ログラムとは排他的にエバチップ22によって実行さ
れ、ユーザ・プログラムのモニタリングを行なうプログ
ラムである。また、IEモニタ・プログラムによりユー
ザ・プログラムをトレースおよびモニタリングした結果
は、トレース・バッファ用メモリ24に格納保存され
る。上述したように、エバチップ22はユーザ・プログ
ラムとIEモニタ・プログラムを排他的に実行する。こ
の場合、ユーザ・プログラムを実行するときはユーザ・
メモリ3を使用し、IEモニタ・プログラムを実行する
ときはIEモニタ用メモリ23およびトレース・バッフ
ァ用メモリ24を使用する。このために、エバチップ2
2は、実行するプログラムに応じてバス切替え信号26
をバス切替え回路27に対して発生し、使用するメモリ
を切替える。
【0004】次に従来のタスク・トレース装置の動作を
説明する。タスク・トレース装置は、タスクがOSに対
して何らかのシステム・コールを発行したときに、CP
U(エバチップ22)およびユーザ・メモリ3の状態を
検証するために、これらCPUのレジスタや、ユーザ・
メモリ3の内容を収集する。これをトレース処理とい
う。図6に、タスクがOSに対してシステム・コールを
発行した時の処理と、OSに対して割り込みが発生した
時の処理のフロー・チャートを示す。はじめに、システ
ム・コールの発行から終了までのフローを説明する。ま
ず、タスクがシステム・コールを発行すると、OSはそ
の発行直後にIEモニタ・プログラムへ移動するための
移動処理Aを呼び出す。移動処理Aは、システム・コー
ル発行の場合、IE用のブレーク命令を実行し、続いて
バス切替え信号26を発生してアドレス・バス4および
データ・バス5をIEモニタ用メモリ23に接続し、I
Eモニタ・プログラムに制御を移動する(ステップST
21)。移動処理は、OSに組み込まれているもので、
図中ST21〜ST25として示されており、処理A
(ST21)がシステム・コール入口,処理B(ST2
2)がシステム・コール出口,処理C(ST23)が割
り込みハンドラ入口,処理D(ST24)が割り込みハ
ンドラ出口,処理E(ST25)がタスク切替の状況に
それぞれ対応している。いま、これらシステム・コール
入口等をトレース条件と呼ぶと、OSはトレース条件の
処理に遭遇したとき、条件に応じて異なる移動処理を呼
び出して実行する。IEモニタ・プログラムに制御が移
動すると、まず、IEモニタ・プログラムで使用するエ
バチップ22のレジスタをトレース・バッファ用メモリ
24へ退避する(ステップST31)。次に、ステップ
ST21〜25に示したIEモニタへの移動処理のう
ち、どの処理によりIEモニタ・プログラムに制御移動
したかをチェックすることにより、トレース処理の種類
を決定する(ステップST32)。この場合は、移動処
理Aの実行によりIEモニタ・プログラムに制御が移動
したので、システム・コール入口と判断する。続いて、
バス切替え信号26を発生して一時的にバスをユーザ・
システム側に切替え、タスク・トレースに必要な情報を
収集する(ステップST33)。この場合は、システム
・コール入口の情報として、例えば、システム・コール
の種類を示す識別番号とシステム・コールの引数とをそ
れらが格納されているエバチップ22内のレジスタまた
はユーザ・メモリ3から収集する。ステップST33で
収集したデータは、トレース・バッファ用メモリ24に
格納保存する(ステップST34)。次に、ステップS
T31で退避したレジスタを復旧し(ステップST3
5)、IEモニタ・プログラムからOSに制御を戻す
(ステップST36)。IEモニタ・プログラムからO
Sに制御が戻ると、タスクが発生したシステム・コール
の要求にもとづき、所定のシステム・コールの処理が行
われる(ステップST1)。システム・コールの処理結
果により、OSはタスクを切替える必要があるかを判断
する(ステップST2)。ステップST2でタスクを切
替える必要があると判断された場合は、タスク切替えの
処理の直前で、移動処理EによってIEモニタ・プログ
ラムに制御を移動し(ステップST25)、上述したス
テップST31〜36の処理が行われる。IEモニタ・
プログラムからOSに制御が戻ると、タスク切替えの処
理が行われる(ステップST5)。前述のステップST
2でタスクを切替える必要がないと判断された場合は、
移動処理BによってIEモニタ・プログラムに制御を移
動する(ステップST22)。IEモニタ・プログラム
がステップST31〜36の処理を行い、ユーザ・プロ
グラムに制御が戻ると、システム・コールは終了する。
次に、OSに対して割り込みが発生した場合の、割り込
み処理が終了するまでのフローを説明する。割り込みが
発生すると、OSはその発行直後に移動処理Cによって
IEモニタ・プログラムに制御を移動する(ステップS
T23)。IEモニタ・プログラムは、ステップST3
1〜36の処理を行う。IEモニタ・プログラムからO
Sに制御が戻ると、OSは所定の割り込みハンドラの処
理を行ない(ステップST3)、その処理結果により、
タスクを切替える必要があるかを判断する(ステップS
T4)。ステップST4でタスクを切替える必要がある
と判断した場合は、前述のステップST25およびST
5と同様の処理を行なう。ステップST4でタスクを切
替える必要がないと判断した場合は、移動処理Dによっ
てIEモニタ・プログラムに制御を移動する(ステップ
ST24)。IEモニタ・プログラムはステップST3
1〜36の処理を行い、OSに制御が戻ると、割り込み
に対する処理は終了する。ここで、従来のタスク・トレ
ース装置の一回のトレース処理の内訳とそれぞれの実行
時間の一例を、図7(A)に示す。CPUの処理速度が
10MIPSである場合、各々の処理時間は、IEモニ
タへの移動処理が1.5μ秒,レジスタの退避処理が3
5命令で3.5μ秒,トレース種類チェック処理が35
命令で3.5μ秒,データの収集処理が35命令で3.
5μ秒,トレース・バッファへのデータ格納処理が35
命令で3.5μ秒,レジスタの復旧処理が35命令で
3.5μ秒,IEモニタからの復帰処理が1.5μ秒と
なる。したがって、1回のトレース処理にかかる合計時
間は20.5μ秒となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のタスク・トレー
ス装置は、ソフトウェアで構成されたIEモニタ・プロ
グラムでトレース処理を行なっている。このトレース処
理は上述したように、メモリ空間を切替えてIEモニ
タ・プログラムに制御を移動し、IEモニタ・プログ
ラム内で使用するレジスタを退避し、トレースの種類
をチェックし、タスク・トレースに必要な情報を収集
し、収集したデータをトレース・バッファ用メモリに
格納保存し、退避したレジスタを復旧し、メモリ空
間を切替えてIEモニタ・プログラムからユーザ・プロ
グラムに制御を戻す処理を行なう。この多段にわたる処
理を、システム・コールの入口,システム・コールの出
口,割り込みハンドラの入口,割り込みハンドラの出
口,およびタスク切替え位置の処理時に行うため、ユー
ザ・プログラムの実行において、トレース処理の時間は
多大になる。
【0006】このため、ユーザ・プログラムの実行が多
大なトレースの処理時間分遅れることになる。このた
め、割り込み発生前にシステム・コールが発行されてい
たプログラムが、トレース処理を行なうことによって、
割り込み発生後にシステム・コールが遅れて発行されて
しまうという現象が生じる。つまり、トレース処理を行
なった場合と行なわなかった場合とで、プログラムの実
行シーケンスが変ってしまうことがある。
【0007】このように、従来のタスク・トレース装置
は、トレース処理を全てソフトウェアで処理しているた
め、トレース処理を行なった場合と行なわなかった場合
とで、プログラムの実行シーケンスが変ってしまい、ト
レースした結果がプログラムのデバッグに対して意味を
持たないことがあるという欠点が存在する。
【0008】本発明の目的は、上記の課題を解決するた
めに、トレース処理にかかる時間を短縮することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のタスク・トレー
ス装置は、ユーザ・プログラムを実行するユーザ・シス
テムと、トレース情報を収集,格納するトレース装置と
で構成されている。この内、ユーザ・システムは、ユー
ザ・プログラムが格納されたユーザ・メモリと、当該ユ
ーザ・メモリとアドレス・バスおよびデータ・バスで接
続されユーザ・プログラムを実行するCPUとを有し、
トレース装置は、ユーザ・システムのアドレス・バスお
よびデータ・バスが接続され、CPUがデバッグのため
のトレース・データをユーザ・メモリに格納したことを
検出してトレース・データを収集するデータ書き込み検
出・データ収集部と、収集されたトレース・データを格
納するトレース・メモリとを有する。また、前述のユー
ザ・プログラムは、オペレーティング・システムとタス
クで構成され、オペレーティング・システムはトレース
条件の処理に遭遇したときにトレース・データをユーザ
・メモリに書き込むデータ・ライト処理を含んでいる。
【0010】上述した本発明の構成によれば、トレース
処理をOSのタスク切替え等の処理と平行して行うこと
ができるため、トレース処理にかかる時間を大幅に短縮
することができ、トレース処理を行なった場合と行なわ
なかった場合とでの、プログラムの実行シーケンスの変
化を大幅に抑えることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
もとづいて説明する。図1に、本発明の第1の実施の形
態のブロック図を示す。なお、簡単のために、従来と同
様の部分には同一符号を付し、説明を省略する。ユーザ
・システム1は、ユーザ・プログラムが動作するシステ
ムであるが、本実施の形態では、ユーザ・メモリ3に格
納されたユーザ・プログラムを実行するCPU2を内蔵
している。このCPU2は、従来例のようにデバッグ機
能を特別に付加したものでなくともよい。またユーザ・
システム1とユーザ・プログラムのトレース処理を行な
うトレース装置11とは、アドレス・バス4およびデー
タ・バス5を介して接続されている。トレース装置11
の構成を説明する。データ書き込み検出・データ収集部
12は、ユーザ・メモリ3のある特定領域にデータが書
き込まれたか否かを検出し、書き込まれたデータのみを
トレース・データとして収集する装置である。データ書
き込み検出・データ収集部12で収集したトレース・デ
ータは、トレース・アドレス・バス14およびトレース
・データ・バス15を使用してトレース・メモリ13に
格納保存される。なお、データ書き込み検出・データ収
集部12はハードウェアで構成されており、ユーザ・プ
ログラムの実行にウエイトをかけることなく、処理を行
う。次に本実施の形態のタスク・トレース装置の動作に
ついて説明する。図2に、従来例と同様に、タスクがO
Sに対してシステム・コールを発行した時の処理と、O
Sに対して割り込みが発生した時の処理のフロー・チャ
ートを示す。はじめに、システム・コールの発行から終
了までのフローを説明する。まず、タスクがシステム・
コールを発行すると、OSはその発行直後に、デバッグ
に必要なデータを集めるためのデータ・ライト処理Aを
呼び出す。データ・ライト処理Aは、システム・コール
入口の情報として、システム・コールの入口を通過した
旨を示す番号とシステム・コールの種類を示す識別番号
とシステム・コールの引数とをユーザ・メモリ3の空き
領域のある特定領域に書き込む(ステップST11)。
データ書き込み検出・データ収集部12は、かかるデー
タ書き込みをトリガにして、ユーザ・メモリ3に書き込
まれたデータを、トレース・メモリ13に格納する。す
なわち、データ書き込み検出・データ収集部12は、ユ
ーザ・システム内のアドレス・バス4およびデータ・バ
ス5が接続されているため、これらバスを流れる情報に
もとづき、データ書き込みを検出し、トレース・データ
をトレース・メモリ13に格納する。これと同時に、O
Sは要求された所定のシステム・コールの処理を行ない
(ステップST1)、タスクを切替える必要があるかを
判断する(ステップST2)。OSがステップST2で
タスクを切替える必要があると判断した場合は、タスク
切替えの処理の直前でデータ・ライト処理Eを呼び出
し、タスク切替えの情報として、タスク切替えの処理を
通過した旨を示す番号と切替え先のタスクの識別番号と
をユーザ・メモリ3の空き領域のある特定領域に書き込
む(ステップST15)。ここで書き込まれたデータ
は、データ・ライト処理Aの場合と同様に、データ書き
込み検出・データ収集部12により検出され、トレース
・メモリ13に格納される。同時に、OSはタスク切替
えの処理を行なう(ステップST5)。前述のステップ
ST2でタスクを切替える必要がないと判断した場合は
データ・ライト処理Bが呼び出され、システム・コール
出口の情報として、システム・コールの出口を通過した
旨を示す番号とシステム・コールの戻り値とをユーザ・
メモリ3の空き領域のある特定領域に書き込む(ステッ
プST12)。書き込まれたデータは、データ書き込み
検出・データ収集部12により検出され、トレース・メ
モリ13に格納される。以上でシステム・コールが終了
する。次に、OSに対して割り込みが発生した場合の、
割り込み処理が終了するまでのフローを説明する。割り
込みが発生すると、OSはその発行直後にデータ・ライ
ト処理Cを呼び出し、割り込み入口の情報として、割り
込みの入口を通過した旨を示す番号と割り込みの種類を
示す識別番号とをユーザ・メモリ3の空き領域のある特
定領域に書き込む(ステップST13)。書き込まれた
データは、データ書き込み検出・データ収集部12によ
り検出され、トレース・メモリ13に格納される。同時
に、OSは所定の割り込みハンドラの処理を行ない(ス
テップST3)、この割り込みハンドラの処理結果によ
り、タスクを切替える必要があるかを判断する(ステッ
プST4)。OSがステップST4でタスクを切替える
必要があると判断した場合は、前述のステップST15
およびステップST5と同様の処理を行なう。ステップ
ST4でタスクを切替える必要がないと判断した場合は
データ・ライト処理Dが呼び出され、割り込み出口の情
報として、割り込みの出口を通過した旨を示す番号をユ
ーザ・メモリ3の空き領域のある特定領域に書き込む
(ステップST14)。書き込まれたデータは、データ
書き込み検出・データ収集部12により検出され、トレ
ース・メモリ13に格納される。以上で、割り込みに対
する処理が終了する。以上の説明から明らかなように、
本実施の形態では従来のトレース処理のうちOSが行う
のはデータ・ライト処理のみであり、デバッグに必要な
情報であるトレース情報をトレース・メモリに格納する
動作は、ハードウェアによりOSの処理と平行して行わ
れる。したがって、ユーザ・プログラムにおけるトレー
ス処理の時間を幅に削減することができる。このため、
プログラムの実行シーケンスの変化を大幅に抑えること
ができる。ここで、本実施の形態の発明の一回のトレー
ス処理の内訳とそれぞれの実行時間を図7(B)に示
す。CPUの処理速度が10MIPSで、データライト
処理が平均4命令で0.4μ秒とすると、1回のトレー
ス処理にかかる合計時間は0.4μ秒となる。
【0012】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図3は、本実施の形態のブロック図である。図3に
おいて図1と同一符号を付した部分は、第1の実施の形
態と同一であるため、説明を省略する。本実施の形態に
おいては、トレース装置11に、割り込み検出・割り込
み情報収集部18およびIRET命令検出・IRET情
報収集部19を有している点で、第1の実施の形態と異
なる。またこれら割り込み検出・割り込み情報収集部1
8およびIRET命令検出・IRET情報収集部19
も、データ書き込み検出・データ収集部12と同様に、
トレース・アドレス・バス14およびトレース・データ
・バス15によりトレース・メモリ13と接続されてい
る。割り込み検出・割り込み情報収集部18は、ユーザ
・システム1からアドレス・バス4およびデータ・バス
5が入力され、さらにCPU2から、割込み信号16が
入力されている。この割込み信号16は、割り込み発生
により割り込みハンドラへ制御移動することを知らせる
信号である。これらの入力により、割り込み検出・割り
込み情報収集部18は割り込みハンドラへの制御移動を
検出し、割り込み入口の情報として、割り込みの種類を
示す識別番号を収集し、トレース・メモリ13に書き込
む処理を行う。IRET命令検出・IRET情報収集部
19は、ユーザ・システム1からアドレス・バス4およ
びデータ・バス5が入力され、さらにCPU2から、命
令フェッチ信号17が入力されている。この命令フェッ
チ信号17は、CPU2が命令をフェッチしたことを通
知する信号である。これらの入力により、IRET命令
検出・IRET情報収集部19は実行命令が割り込みハ
ンドラを終了する命令(戻り命令)か否かを検出し、割
り込みの出口の情報として、割り込みハンドラを終了す
る命令のアドレスを収集し、トレース・メモリ13に書
き込む処理を行う。
【0013】割り込み検出・割り込み情報収集部18お
よびIRET命令検出・IRET情報収集部19も、デ
ータ書き込み検出・データ収集部12と同様にハードウ
ェアで構成された装置であり、ユーザ・プログラムの実
行にウエイトをかけることなく、処理が行われる。次に
本実施の形態のタスク・トレース装置の動作について説
明する。図4に、タスクがOSに対してシステム・コー
ルを発行した時の処理と、OSに対して割り込みが発生
した時の処理のフロー・チャートを示す。図4と図2を
比較すれば明らかなように、本実施の形態では、割り込
み発生時の処理において、OSはタスク処理発生時以外
のデータ・ライト処理を実行しない。すなわち、第1の
実施の形態のデータ・ライト処理Cの代わりに、割り込
み検出・割り込み情報収集部18で割り込みハンドラへ
の制御移動を検出し、割り込み入口の情報を収集してト
レース・メモリ13に格納保存し、データ・ライト処理
Dの代わりに、IRET命令検出・IRET情報収集部
19で割り込みハンドラから復帰する命令の実行を検出
し、割り込み出口の情報を収集してトレース・メモリ1
3に格納保存する。本実施の形態によれば、割り込み発
生時の処理におけるデータ・ライト処理をOSの処理と
平行してハードウェアで行うため、第1の実施の形態に
比較して、割り込み発生によるプログラムのシーケンス
の変化をさらに抑えることができる。
【0014】なお、第1および第2の実施の形態におけ
る、データ・ライト処理A〜Eがユーザ・メモリ3に書
き込む情報は、上記説明に特に限定されるものではな
い。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、トレース処理をOSの
タスク切替え等の処理と平行して行うため、ユーザ・プ
ログラムの実行において、トレース処理にOSが占有さ
れる時間は、従来のタスク・トレース装置の20.5μ
秒から0.4μ秒へと、98%短縮することができる。
したがって、本発明によれば、トレース処理を行なった
場合と行なわなかった場合とで、プログラムの実行シー
ケンスの変化を大幅に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のタスク・トレース
装置のブロック図。
【図2】本発明の第1の実施の形態のタスク・トレース
装置のプログラムの動作を示すフロー・チャート。
【図3】本発明の第2の実施の形態のタスク・トレース
装置のブロック図。
【図4】本発明の第2の実施の形態のタスク・トレース
装置のプログラムの動作を示すフロー・チャート。
【図5】従来のタスク・トレース装置のブロック図。
【図6】従来のタスク・トレース装置プログラムの動作
を示すフロー・チャート。
【図7】従来のタスク・トレース装置と本発明のタスク
・トレース装置の一回のトレース処理時間。
【符号の説明】
1 ユーザ・システム 2 CPU 3 ユーザ・メモリ 4 アドレス・バス 5 データ・バス 11 トレース装置 12 データ書き込み検出・データ収集部 13 トレース・メモリ 14 トレース・アドレス・バス 15 トレース・データ・バス 16 割り込み信号 17 命令フェッチ信号 18 割り込み検出・割り込み情報収集部 19 IRET命令検出・IRET情報収集部 21 インサーキット・エミュレータ(IE) 22 エバチップ 23 IEモニタ用メモリ 24 トレース・バッファ用メモリ 25 プローブ先端部 26 バス切替え信号 27 バス切替え回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 貴 神奈川県川崎市中原区小杉町一丁目403 番53号 日本電気アイシーマイコンシス テム株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−50392(JP,A) 特開 平6−149615(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 11/28 - 11/34 G06F 15/78

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オペレーティング・システムとタスクで
    構成されたユーザ・プログラムが格納されたユーザ・メ
    モリと、当該ユーザ・メモリとアドレス・バスおよびデ
    ータ・バスで接続され前記ユーザ・プログラムを実行す
    るCPUとを有するユーザ・システムと、 前記アドレス・バスおよびデータ・バスが接続され、前
    記CPUがデバッグのためのトレース・データを前記ユ
    ーザ・メモリに書き込みを行ったことを検出して前記ト
    レース・データを前記データバスより収集するデータ書
    き込み検出・データ収集部と 収集された前記トレース・データを格納するトレース・
    メモリとを有するトレース装置とを備え、 前記オペレーティング・システムは、システムコール入
    口と、システムコール出口と、タスク切替え処理直前
    と、割り込み入口と、割り込み出口とで、前記CPUに
    前記トレース・データの前記ユーザーメモリへの書き込
    みを行わせ、 前記データ書き込み検出・収集部は、前記アドレス・バ
    ス及び前記データ・バスに流れる情報にもとづき、前記
    トレース・データの書き込みを検出して前記トレース・
    データを前記データ・バスより収集し、前記オペレーテ
    ィングシステムの処理と平行して前記トレース・データ
    前記トレース・メモリに格納することを特徴とするタ
    スク・トレース装置。
  2. 【請求項2】 前記オペレーティング・システムが、前
    記割り込み出口で、前記CPUに前記トレース・データ
    の前記ユーザーメモリへの書き込みを行わせることに代
    えて、 前記アドレス・バスと、前記データ・バスと、CPUが
    命令をフェッチしたときに発生するフェッチ信号とを入
    力し、実行命令が割り込みハンドラを終了する命令か否
    かを検出し、割り込み出口の情報として、前記割り込み
    ハンドラを終了する命令のアドレスを収集し、前記トレ
    ース・メモリに格納するIRET命令検出・IRET情
    報収集部を設けたことを 特徴とする請求項1記載のタス
    ク・トレース装置。
  3. 【請求項3】 前記オペレーティング・システムが、前
    記割り込み入口で、前記CPUに前記トレース・データ
    の書き込みを行わせることに代えて、 割り込み処理の開始時にCPUが発生する 割り込み信号
    が入力され、かつ前記アドレス・バス及び前記データ・
    バスが接続されて前記割り込み処理発生時のトレース・
    データを収集する割り込み情報収集手段を備えたことを
    特徴とする請求項1または2記載のタスク・トレース装
    置。
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