JP3138398U - 哺乳瓶のためのシースユニット - Google Patents

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【課題】滑り防止並びに衝撃防止のために哺乳瓶の外面に装着される、ボトル本体とニップルとカバーとを有する哺乳瓶のためのシースユニットを提供する。
【解決手段】このシースユニットは、円錐台形状のように形成された上側のシース20と、円筒形状のように形成された下側のシース30とを有している。上側のシースの表面からは、複数の半球形の粒体22が突出し、このシースの内面には、ボトル本体10のネック部とショルダー部とに対応した円錐台形状の受入れ部分が形成されている。前記下側のシースの表面からは、複数の半球形の粒体32が突出し、このシースの内面には、ボトル本体の下部に対応した円筒形状の受入れ部分が形成されている。下側のシースの下端部には、軸線に向けて突出している当接部分が形成されている。
【選択図】図2

Description

本考案は、哺乳瓶が滑ったり衝撃を受けたりするのを防止するように、上側のシースがボトル本体のネック並びにショルダー部の外面に装着され、下側のシースがボトル本体の下部に装着されている哺乳瓶のためのシースユニットに関する。
通常、一般に立場が弱く免疫システムがしっかりしていない赤ちゃんを保護するために哺乳瓶を洗浄するには、高温殺菌が、一般的な処理方法として利用されている。哺乳瓶に関して、ガラスの哺乳瓶は、洗浄するのが容易であり、高温での煮沸消毒において良好な安全性を有しているが、このような哺乳瓶は脆い。一方、プラスチックの哺乳瓶は、脆くはなく安価であり、このため、市場シェアの特定部分を占めている。しかし、プラスチック材料は、高温の殺菌処理において、赤ちゃんに危険であり得る有害物質を放出する傾向にある。従って、プラスチック材料は、哺乳瓶を形成するのに適していない。
ガラスで形成された通常の哺乳瓶は、むき出しの状態において、不注意に衝撃を受けた場合に簡単に砕けてしまい、鋭いエッジのガラスの破片は、使用者を傷つける潜在的な危険性を有している。ガラスからなる通常の哺乳瓶の脆さの欠点を改善するために、「ガラスの哺乳瓶のためのシース構造体」というタイトルの台湾実用新案特許第384705号(以下、実用新案Iとして示される)が、提案されている。この中で、シースは、透明、非有害、並びに、無臭の特性を有するシリカゲルで形成されている。このシース(10’)は、円筒形状であり、これの直径は、ボトル本体(20’)の直径よりも小さい。かくして、このシースは、ボトルが手から滑り落ちるのを防止するように、ボトル本体の外面にぴったりと巻かれることができる。ボトル本体は、衝撃を受けて砕かれるのを避けることはできないが、ガラスの破片が飛び散ることは、シースによって防止されることができる。
上記の実用新案Iは、滑り防止、衝撃防止、若しくは、砕かれた状態のガラスの破片の分散防止の目的を基本的に達成することができる。しかし、当業者が理解し得るように、シース(10’)は、ボトル本体(10’)の直径よりも小さな直径を有し、また、小さくされた開口部(11’)は、上端部に形成され、従って、ボトルにシースを装着したりボトルからシースを外したりするのは、簡単ではない。さらに、このシース(10’)は、液乳の熱が分散しにくいように、ガラスの哺乳瓶(20’)全体をすっぽり囲んでいる。さらに、液乳の実際の温度は、シース(10’)の表面の温度よりもはるかに高い。従って、ユーザが、シースの表面の温度をボトル内の液乳の実際の温度と勘違いして、赤ちゃんに液乳を早まって授乳してしまった場合、赤ちゃんは、やけどをしてしまう可能性がある。
さらに、図5に示されているように、「ガラス容器用の衝撃防止デバイス」というタイトルの台湾実用新案特許第286814号(以下、実用新案IIとして示される)が、本考案の考案者により提案された。この中で、ガラス容器(1’)は、水平の底面(11’’)と垂直の外周面(10’’)とを有している。この垂直の外周面(10’’)の上部には、突出した第1の保護リング(20’’)が巻かれ、垂直の外周面の下部には、突出した第2の保護リング(30’’)が巻かれている。第2の保護リング(30’’)の下端部は、前記水平の底面(11’’)のレベルよりも低い。
上記の実用新案IIは、滑り防止若しくは衝撃防止の目的を達成することができる。さらに、保護リング(20’’,30’’)のみがボトル本体(1’’)の上部と下部とをカバーしているので、ボトル本体(1’’)の表面温度は、液乳の実際の温度に実質的に対応し、液乳の熱は、ボトル本体(1’’)から発散されることができる。使用者は、ボトル本体(1’’)の表面温度を感じることにより、液乳が赤ちゃんに授乳されるのに適しているかどうかを判断することができる。従って、実用新案Iの欠点は、この実用新案IIにより改善されることができる。しかし、この出願の考案者は、第1の保護リング(20’’)が、ボトル本体(1’’)のショルダー部より下方に装着され、かくして、ショルダー部から容易に外されてしまうことに気が付いた。従って、更なる改善が、期待されている。
本考案の主な目的は、ガラスの哺乳瓶を、不注意な衝撃による粉砕の危険から保護することができ、従って、哺乳瓶が転倒するのを避けられない場合であっても、衝撃が哺乳瓶の表面に直接与えられない哺乳瓶のためのシースユニットを提供することである。
上記の目的は、ボトル本体と、ニップルと、カバーとを有する哺乳瓶のための本考案のシースユニットによって達成されることができる。このシースユニットは、円錐台形状のように形成された上側のシースと、円筒形状のように形成された下側のシースとを有している。上側のシースの表面からは、複数の半球形の粒体が突出しており、このシースの内面には、ボトル本体のネック部とショルダー部とに対応した円錐台形状の受入れ部分が、ボトル本体の上部に装着されるように形成されている。前記下側のシースの表面からは、複数の半球形の粒体が突出し、また、下側のシースの内面には、ボトル本体の下部に対応した円筒形状の受入れ部分が、ボトル本体の下部に装着されるように形成されている。また、下側のシースの下端部には、当接部分が、ボトル本体の底部と当接するように、軸線に向けて突出するように形成されている。
本考案に従えば、前記上側のシースと下側のシースとは、発泡材料、ゴム、若しくはシリカゲルのような弾性並びに耐熱性の特性を有する材料により形成されている。上側のシースの表面と下側のシースの表面とから突出している複数の半球形の粒体は、滑り防止と衝撃吸収との効果を有している。
本考案に従えば、前記上側のシースの受入れ部分の内径は、ボトル本体のネック部並びにショルダー部の外径よりもわずかに小さいように形成されている。また、前記下側のシースの受入れ部分の内径は、ボトル本体の下部の外径よりもわずかに小さいように形成されている。従って、両シースは、ボトル本体の上部と下部とにそれぞれしっかりと装着されることができる。さらに、上側のシースは、ネック部と、ショルダー部と、カバーとの間に規定され、従って、外されることのない優れた安定性が、達成されている。
本考案に従えば、前記上側のシースには、衝撃防止のために径方向外方に突出したフランジ部分が、このシースの上部のところに形成されている。
本考案に従えば、前記下側のシースは、このシースの上部と下部のところに、それぞれ径方向外方に突出しているフランジ部分が形成されている。これらフランジ部分は、衝撃防止の機能に加えて、また、哺乳瓶を安定させる機能も有している。
本考案に従えば、前記上側のシースと下側のシースとだけが、ボトル本体の上部と下部とをカバーしているので、ボトル本体の表面の温度は、液乳の実際の温度に実質的に対応し、熱は、ボトル本体から発散されることができる。使用者は、ボトル本体の表面の温度を感じることにより、液乳が赤ちゃんに授乳されるのに適しているかどうかを判断することができる。
本考案の技術的な特徴は、本考案の範囲を限定するのではなく、単なる説明のためのものである以下の実施形態の、添付図面に関連した詳細な説明により明らかになるだろう。
最初に図1,2,並びに3を参照すると、本考案の哺乳瓶のためのシースユニットは、滑り防止並びに衝撃防止のために、哺乳瓶の外面に装着されている。この哺乳瓶は、ボトル本体10と、ニップル11と、カバー12とを主に有している。哺乳瓶のためのシースは、円錐台形状のように形成された上側のシース20と、円筒形状のように形成された下側のシース30とを有している。上側のシースの下部には、外方に突出したフランジ部分21が設けられており、上側のシースの表面からは、複数の半球形の粒体が突き出している。ボトル本体10のネック部101とショルダー部102との形状に対応した円錐台形状の受入れ部分23が、ボトル本体10の上部の外面に装着されるように、内側に形成されている。また、前記下側のシースの上部と下部とには、外方に突出した2つのフランジ部分31が形成されており、下側のシースの表面からは、複数の半球形の粒体が突出している。下側のシースの内面には、ボトル本体10の下部103に対応した円筒形状の受入れ部分33が、ボトル本体10の下部103の外面に装着されるように形成されている。この受入れ部分32の下端部には、当接部分34が形成され、この当接部分は、ボトル本体10の底部104と当接するように、軸線方向に向けて突出している。
この考案に従えば、前記上側のシース20と下側のシース30とは、理想的な場合において、中レベルの衝撃を吸収並びに緩和し得るべきである。従って、これらシースは、高い安全性を有するゴム、ゲル、シリカゲル、発泡材料、若しくはプラスチックの高分子材料のような、弾性並びに耐熱性の特性を有する材料で形成されることが好ましい。上側のシースの表面と下側のシースの表面から突出している複数の半球形の粒体22,32は、滑り防止並びに衝撃吸収の効果をそれぞれ有している。
本考案に従えば、上側のシース20の前記受入れ部分23の内径は、ボトル本体10のネック部101とショルダー部102との外形よりもわずかに小さいように形成されている。また、下側のシース30の前記受入れ部分33の内径は、ボトル本体10の下部103の外径よりもわずかに小さいように形成されている。従って、両シース20,30は、ボトル本体10の上部と下部とにぴったりと装着されることができる。さらに、上側のシース20は、ネック部101と、ショルダー部102と、カバー12との間に規定され、従って、外されることのない優れた安定性が、達成されている。
本考案に従えば、前記下側のシース30には、このシースの上部と下部とのところで径方向外方に突出しているフランジ部分31が、それぞれ形成されている。これらフランジ部分31は、衝撃防止の機能に加えて、また、ボトル本体10を安定させる機能も有している。
さらに、前記上側のシース20と下側のシース30とだけが、ボトル本体10の上部と下部とをカバーしているので、ボトル本体10の表面温度は、液乳の実際の温度に実質的に対応し、熱は、ボトル本体10から発散されることができる。使用者は、ボトル本体10の表面温度を感じることにより、液乳が赤ちゃんに授乳されるのに適しているかどうかを判断することができる。
上記を要約すると、本考案の哺乳瓶のためのシースは、ガラスの哺乳瓶を、不注意な衝撃による粉砕の危険から保護することができるという上述された利点を確実に有しており、哺乳瓶が転倒するのを避けられない場合であっても、衝撃が、哺乳瓶の表面に直接与えられない。従って、本考案の哺乳瓶のためのシースは、斬新であり、明瞭であり、産業上の有用性が、また、高い。
上記の実施形態は、単なる説明のためのものであり、本考案の範囲を制限するものではない。本考案の精神並びに原理から逸脱することなくなされた様々な変更並びに変形が更に本考案の範囲内であると考えられることに、注意すべきである。
本考案の哺乳瓶のためのシースを示す斜視図である。 哺乳瓶が装着された、本考案の哺乳瓶のためのシースの一実施形態を示す概略図である。 哺乳瓶が装着された、本考案の哺乳瓶のためのシースの一実施形態を示す概略的な部分断面図である。 従来技術の「ガラス製の哺乳瓶用シース構造体」というタイトルの台湾実用新案特許第384705号を示す概略的な断面図である。 従来技術の「ガラス製の容器用の衝撃防止装置」というタイトルの台湾実用新案特許第286814号を示す概略的な断面図である。
符号の説明
10…ボトル本体、11…ニップル、12…カバー、20…上側のシース、30…下側のシース、21…上側のシースのフランジ部分、31…下側のシースのフランジ部分、23…上側のシースの受入れ部分、33…下側のシースの受入れ部分、34…当接部分、101…ネック部、102…ショルダー部、

Claims (7)

  1. ボトル本体と、ニップルと、カバーとを有する哺乳瓶のためのシースユニットであって、このシースユニットは、哺乳瓶の外周を囲むように装着され、
    円錐台形状のように形成された上側のシースと、
    円筒形状のように形成された下側のシースとを具備し、
    前記上側のシースの内面には、前記ボトル本体のネック部とショルダー部とに対応した円錐台形状の受入れ部分が、ボトル本体の上部に装着されるように形成されており、前記下側のシースの内面には、前記ボトル本体の下部に対応した円筒形状の受入れ部分が、ボトル本体の下部に装着されるように形成されており、前記下側のシースの下端部には、当接部分が、前記ボトル本体の底部と当接するように、軸線に向けて突出するように形成されているシースユニット。
  2. 前記上側のシースは、このシースの下部のところに外方へと突出するように設けられたフランジ部分と、このシースの表面から突出するように形成された複数の半球形の粒体とを有している請求項1の哺乳瓶のためのシースユニット。
  3. 前記上側のシースの受入れ部分の内径は、前記ボトル本体のネック部とショルダー部との外径よりもわずかに小さいように形成されている請求項1又は2の哺乳瓶のためのシースユニット。
  4. 前記下側のシースには、径方向外方に突出したフランジ部分が、このシースの上部と下部のところにそれぞれ形成されている請求項1ないし3のいずれか1の哺乳瓶のためのシースユニット。
  5. 前記下側のシースの受入れ部分の内径は、前記ボトル本体の下部の外径よりもわずかに小さいように形成されている請求項1ないし4のいずれか1の哺乳瓶のためのシースユニット。
  6. 前記上側のシースと前記下側のシースとは、発泡材料により形成されている請求項1ないし5のいずれか1の哺乳瓶のためのシースユニット。
  7. 前記上側のシースと前記下側のシースとは、ゴム、ゲル、並びにシリカゲルから選択された材料により形成されている請求項1ないし5のいずれか1の哺乳瓶のためのシースユニット。
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