JP3138389U - 砂場設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】 砂場に小動物等が入り込めなくして、砂場の環境を衛生的なものとするとともに、子供達が安心して快適に遊べる砂場設備を提供する。
【解決手段】 本考案の砂場設備は、砂場の周囲に立設される支柱と、砂場の周囲に張り巡らされるネット部材と、ネット部材を吊り下げた状態で保持するワイヤーと、支柱間に掛け渡されて設けられる支持部材と、支持部材に支持させて設けられるシート状の天井部材とを備えている。天井部材は、砂場の上空に垂れ下げて所定間隔を隔てて複数個設けられる。この天井部材には、その下部にワイヤーが結合され、これにより、砂場の上空を閉状態とすることができる。砂場の上空を閉状態とした際には、所定の絵柄が現れるように天井部材には色彩が施されている。また、天井部材にはUV光をカットするフィルムが備えられている。
【選択図】 図2

Description

本考案は、犬や猫等の小動物が侵入しないようにし、且つ、子供達に快適な空間を提供する砂場用の設備に関する。
公園や幼稚園等に設備されている砂場は、犬や猫等の小動物の排泄物により、汚染されていることがある。このような汚染により、子供たちへの健康被害が懸念されており、砂場の管理者は砂場の砂を定期的に入れ替えること等、作業を強いられている。このような作業を軽減させるために、実用新案登録第3069379号公報には、猫や犬の侵入を防止するための砂場用防護ネットが開示されている。この砂場用防護ネットの考案は、砂場の周囲に立設して設けられた支柱に砂場の周囲を囲むようにネットを取付けるものである。そして、砂場は子供達が安心して遊べる空間であるから、外に砂場に屋根を設備している施設もある。しかし、砂場に日光を当てて砂場を消毒することは、砂場を衛生的に保つために必要である。
実用新案登録第3069379号公報
砂場に小動物等が入り込めなくして、砂場の環境を衛生的なものとするとともに、子供達が安心して快適に遊べる砂場設備を提供する。
本考案の請求項1に記載の砂場設備は、砂場に設けられる設備であって、砂場の周囲に立設される支柱と、砂場の周囲に張り巡らされるネット部材と、前記ネット部材を吊り下げた状態で保持するワイヤーと、前記支柱間に掛け渡されて設けられる支持部材と、該支持部材に支持させるとともに、所定間隔を隔てて、砂場の上空で垂れ下げて設けられる複数のシート状の天井部材と、該天井部材を傾ける操作装置とを備え、砂場に日陰が出来るようにするとともに、その日陰の範囲が調節できるようにしたことを特徴とする。
請求項2の考案は、天井部材を傾けて砂場の上空を閉状態とした際に、所定の絵柄が現れるように、前記天井部材には色彩が施されていることを特徴とする。
請求項3の考案は、前記天井部材がUV光をカットする部材で形成されていることを特徴とする。
請求項4の考案は、犬や猫などの小動物が砂場に入り込めないようにする砂場の設備であって、砂場の周囲に立設される支柱と、隣り合う前記支柱間の幅で形成されるネット部材と、前記ネット部材を吊り下げた状態で保持するワイヤーと、前記ネット部材の下縁に沿って設けられる線状の重り部材と、互いに係合するように、隣り合う前記ネット部材の側端に設けられる係止手段と、を備えていることを特徴とする。
請求項5の考案は、前記支柱の下部にフックを設け、該フックに係止できるように前記線状の重り部材の両側端部に下部リングを設けたことを特徴とする。
ワイヤーに吊り下げられたネット部材が、砂場の周囲に張り巡らされることにより、小動物は砂場に侵入できないから砂場の環境を衛生的なものとすることができる。さらに、シート状の天井部材が設けられることにより、砂場に照射される日差しを避けることができ、特に、日差しの強い日には、砂場で遊ぶ子供達の日射病や熱射病等の健康被害を防止することができる。
この天井部材は、砂場の上空で垂れ下げて設けられているから、砂場の上空を閉鎖しない状態で日差しを避けることができる。
砂場の上空を閉状態とした際に、所定の絵柄が現れることで、子供達にとって砂場が快適な空間となる。
UV光をカットするフィルムを天井部材に備えることにより、人体に悪影響を及ぼす紫外線が遮断できるので、子供達が安心して快適に遊べるようになる。
ネット部材の下縁に沿って線状の重り部材が設けられることにより、犬や猫などの小動物が砂場に入り込めなくなる。さらに、隣り合うネット部材の側端が係止手段により、係合されて閉じられるので、小動物が砂場に入り込めなくなる効果は向上する。
線状の重り部材の両側端部に下部リングを設け、これを支柱の下部に設けたフックに係止させることにより、風でネット部材の裾が舞い上がることもなくなり、小動物が砂場に入り込めなくなる効果は向上する。
本考案の実施の形態について、図面を基に詳述する。
図1は、本考案の砂場設備10であり、砂場を開放した状態で示したものである。この砂場設備10は、略矩形状の砂場の角部に立設させた支柱1間に、ワイヤー3aを張り渡し、ネット部材3を吊り下げた状態で保持させて、ネット部材3を砂場の周囲に張り巡らすことができるものである。
砂場の周囲に張り巡らされるネット部材3は、繊維の束を編んで造った網で構成され、犬や猫などの小動物の攻撃に対して充分な強度を備えるとともに、耐候性を備えたものが利用される。その高さは、犬や猫が飛び越えられない程度の高さ(約1.8m程度)とし、下縁には、例えば、チェーンや太めの紐等(線状の重り部材6(図3参照)を取付け、犬や猫などの小動物が、砂場に侵入することが出来ないようにする。また、ネット部材3は、リングを介して吊り下げられ、手で容易に開閉ができるように設けられる。
支柱1間には、掛け渡されて支持部材4が設けられ、該支持部材4に支持させてシート状の天井部材2が設けられる。天井部材2は、砂場に日陰ができるように、所定間隔を隔てて、砂場の上空に垂れ下げて設けられる。天井部材2の上部にはワイヤー2aが結合されており、天井部材2が所定間隔を隔てて配置された状態と、複数の天井部材2が集められた状態(図省略;日陰ができない状態)とが、巻き取り器7を利用して自在に操作できるように構成されている。支持部材4は天井部材2を支持するとともに、天井部材2が移動する際には、この移動をガイドする。天井部材2は支柱1間を自在に移動するように構成されているので、砂場に日陰ができるように天井部材2を垂れ下げた状態では、日差しの強い日中でも子供達は快適に過ごすことができる。
図2は、天井部材2の下部に、天井部材2を斜めに傾けるワイヤー2bを設け、日陰の部分の増減を調節できるようにしたものである。天井部材2を斜めに傾ける操作は、天井部材2の下部に結合したワイヤー2bを、太陽側に引き寄せる(巻き取る)ようにする。他方、ワイヤー2bを緩めると砂場の上空で天井部材2が垂れ下がる。このように、天井部材2の下部に結合したワイヤー2bの操作で、天井部材2の傾斜角度は自在に調節される。これにより、シート状の天井部材2を斜めに傾けて、太陽光の遮断がコントロールできるようになる。
因みに、このような操作を手動もしくは自動で行うための操作装置7aが支柱1に設けられている。
ちなみに、砂場の前面(太陽側)を完全に日陰にするには、支柱1間よりも外側に張り出させて日差し避け(図省略)を設けること、もしくは、砂場の前面に設けられた天井部材2の長さを上下方向に長くすることで実施可能である。図2の状態は、砂場の上空を閉状態とし、砂場が直射日光を直接受けることがないようにするものであるが、上空を封鎖するものでないから、開放感が損なわれることはない。
天井部材2は、ネット部材3と同様の網(繊維の束を編んだもの)で形成される。しかし、好ましくは、フレームを設けて板状にし、さらに、支持部材4と係合する係合部を設けて形成される。そして、UV光(紫外線)をカット(遮断)するフィルムを設けて人体に悪影響を及ぼすUV光だけを遮断するようにする。天井部材2は、網状の部材に限定されることはなく、UV光(紫外線)を遮断するガラス素材や合成樹脂で形成することもできる。
天井部材2を色彩が施されたガラス素材や合成樹脂で形成し、砂場の上空を閉状態とした時に、上空に所定の絵柄が現れるようにすると、遊び場として好適なものになる。また、図1および図2に示したように、砂場8の領域に足洗い場5を設けると、水で砂場が湿るので、砂場遊びが楽しいものになる。
図3に示す砂場設備10は、砂場の周囲をネット部材3で閉じた形態を示したものである。この砂場設備10には、ネット部材3の下縁に沿って線状の重り部材6(例えば、金属製のチェーン、螺旋状のワイヤー、太めの紐、ゴム等)が取付けられているので、犬や猫などの小動物はネット3の下縁を潜り、砂場に侵入することが出来ないものである。尚、線状の重り部材6を風で吹き上げられることがない程度の重さとすることによって、ネット部材3の下縁と地面との間には、風等の影響で隙間が出来難くなる。よって、小動物の侵入防止効果が向上する。
各コーナーの外側に立設される支柱1は、その高さが約2m程度で、上部にはワイヤー2を固定するためのワイヤー用リング3bを備える。このワイヤー用リング3bによって、ワイヤー3aが固定もしくは係止される。ネット部材3の側端にはピンチ16を設け、隣り合うネット部材3間に隙間が出来ないように、ピンチ16で互いに隣り合うネット部材3を挟んで止める。これにより、砂場8の周囲に隙間なく壁を張り巡らせることができ、簡易な構造で小動物の侵入防止設備が構築される。また、このように設けられたピンチ16は、ネット部材3を支柱1近傍に束ねる際にも利用できる。尚、ピンチ16を支柱1に設けること、もしくは、ピンチ16に替えて、紐等の係止手段を設けてもよい。
図4(a)は、砂場設備10の左隅を示した説明図である。この図4(a)に示すように、ネット部材3の下縁にはチェーン6a(線状の重り部材)が設けられ、このチェーン6aを係止するために、支柱1の下部にフック14を設けている。このフック14にチェーン6aを係止させることにより、ネット3の下端が風で舞い上がらなくなるので、犬や猫の侵入防止に役立つ。尚、ネット部材3にチェーン6a以外の部材、例えば太い紐を設けた場合には、支柱1のフック14に係止できるようなリング(下部リング)を太い紐の両端部に設ければよい。
図4(b)は、支柱1をネット部材3の内側に設けた形態の砂場設備10である。このような形態の砂場設備10とした場合には、隣接するネット部材3の合わせ部分(ネット3の側端部)が、支柱1に支えられる構造となることから、さらに、風による影響が出難いものになる。しかし、この形態の場合、支柱1の下部でネット部材3をチェーン6aで係止させていないことから、隣接するネット3の合わせ部分に相当の力が加わる。従って、この形態の砂場設備10とした場合には、ピンチ16でネット部材3を挟持しただけでは不十分であり、他の係止手段を併用するのが好ましい。
図4(c)は、ネット部材3の長さを支柱1に対して充分長くすることによって、ネット部材3の裾面3cを地面に接触させている状態を示したものである。このように、地面に接触する裾面3cを設けることによって、小動物の侵入防止効果はさらに向上する。
隣接するネット部材3の合わせ部分における係止手段に関し、図5は、ピンチ16以外の係止手段を説明するものである。これらの係止手段は、周囲の環境や目的に応じて適宜選択されるものであるが、図5(a)に示したようにファスナー11をネット部材3の側端部に設けた場合には、ほぼ隙間なく、ネット部材3の合わせ部分を繋ぎ合わすことができるので、小動物の砂場への侵入が完全に規制できる。因みに、エレメントをスライダーで噛み合わせるファスナー11に代えて、面ファスナー(図省略)を設けることもできる。
図5(b)に示す留具12については、図5(c)、及び、図5(d)に、その構造および作動を示す。これら図5の(b)、(c)、(d)に示ように、留具12は、ネット部材3の一方の側端部に棒状部材13を設け、これを嵌める嵌合部材12a、12bをネット部材3の他方の側端部に設けて構成される。これにより、棒状部材13と嵌合部材12a、12bとを嵌合させ、互いに隣接するネット部材3が、閉じた状態で保持できる。因みに、図5の(c)に示す留具12の嵌合部材12aは、断面三日月状の2個の部材を軸支して、それぞれの部材をバネで内側に付勢させたものである。この形態の留具12は、嵌合部材12aの付勢力に抗して棒状部材13を開口部から挿入することで、棒状部材13が嵌合部材12aに嵌め込まれる。同様に、図5の(d)に示す留具12は、嵌合部材12bが断面馬蹄形状に形成された弾性部材であり、棒状部材13はその開口部を押し開き挿入することにより保持される。
図6は、連続する1枚のネット部材で砂場8を囲むように構成したものである。この砂場設備20は、砂場の形状に合わせて固定部材15を支柱1の上部に設け、さらに、固定部材15にワイヤー2aを担持させるとともに、ワイヤー2aにネット用リング9を挿通させ、固定部材15の外周壁に沿って、ネット用リング9が移動できるようにしたものである。すなわち、ネット用リング9には、ネット部材3が取り付けられているので、ファスナー11を開いてネット部材3を束ねること、もしくは、図6に示したように、ネット部材3で砂場を囲った状態で閉じることができるので、犬や猫の侵入を防止することができる砂場の設備となる。
砂場の上空に天井部材を垂れ下げて設けた砂場設備である。 天井部材を傾けて砂場の上空を閉状態にした砂場設備である。 砂場の周囲をネット部材で閉じた形態を示した砂場設備である。 (a)、(b)、(c)は、それぞれ、砂場設備の左隅を示した説明図である。 (a)、(b)、(c)、(d)は、それぞれ係止手段を説明する説明図である。 他の形態の砂場設備である。
符号の説明
1 支柱
2 天井部材
2a、2b ワイヤー
3 ネット部材
3a ワイヤー
4 支持部材
5 足洗い場
6 線状の重り部材
7 巻き取り器
8 砂場
10、20 砂場設備

Claims (5)

  1. 砂場に設けられる設備であって、
    砂場の周囲に立設される支柱と、砂場の周囲に張り巡らされるネット部材と、前記ネット部材を吊り下げた状態で保持するワイヤーと、前記支柱間に掛け渡されて設けられる支持部材と、該支持部材に支持させるとともに、所定間隔を隔てて、砂場の上空で垂れ下げて設けられる複数のシート状の天井部材と、該天井部材を傾ける操作装置とを備え、砂場に日陰が出来るようにするとともに、その日陰の範囲が調節できるようにしたことを特徴とする砂場設備。
  2. 天井部材を傾けて砂場の上空を閉状態とした際に、所定の絵柄が現れるように、前記天井部材には色彩が施されていることを特徴とする請求項1に記載の砂場設備。
  3. 前記天井部材は、UV光がカットされる部材で形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の砂場設備。
  4. 犬や猫などの小動物が砂場に入り込めないようにする砂場の設備であって、
    砂場の周囲に立設される支柱と、隣り合う前記支柱間の幅で形成されるネット部材と、前記ネット部材を吊り下げた状態で保持するワイヤーと、
    前記ネット部材の下縁に沿って設けられる線状の重り部材と、
    互いに係合するように、隣り合う前記ネット部材の側端に設けられる係止手段と、を備えていることを特徴とする砂場設備。
  5. 前記支柱の下部にフックを設け、該フックに係止できるように前記線状の重り部材の両側端部に下部リングを設けたことを特徴とする請求項4に記載の砂場設備。
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