JP3138242U - リサイクル食器 - Google Patents

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Abstract

【課題】箸やスプーン、フォーク、マドラー等の飲食に使用する食器に直接、リサイクル素材の仕分けのための表示を行い、リサイクルがしやすいリサイクル食器を提供するとともに、より確実にリサイクル作業を行なうことができるリサイクル食器を提供しようとするものである。
【解決手段】
箸やスプーン、フォーク、マドラー等の飲食に使用する食器であって、当該食器の原料として使用するプラスチック素材の種類を認識するためのマークを、その表面の適所に表示したことを特徴とするリサイクル食器。
【選択図】図1

Description

この考案は、下記のような特徴を備えたリサイクル食器を提供しようとするものである。
1)箸やスプーン、フォーク、マドラー等の飲食に使用する食器であって、当該食器の原料として使用するプラスチック素材の種類を認識するためのマークを、その表面の適所に表示したので、リサイクルのための仕分けを簡単に行なうことができる。
2)プラスチック素材の種類を認識するためのマークが、リサイクル食器を使用する飲食店や仕出し弁当店、コンビニエンスストア等のユーザの社名や社章、あるいはリサイクル食器のメーカの社名や社章等からなり、各店舗からのリサイクル原料がひとまとめで扱いやすく、よりリサイクルしやすいリサイクル食器を提供することができる。
3)プラスチック素材の種類を認識するためのマークが、プラスチック素材の名称や略称、略号等からなり、他店のリサイクル原料と混在した場合でも簡単に仕分けることができ、より確実にリサイクル作業を行なうことができる。
従来使用されている箸はそのほとんどが木製の塗箸である。この塗箸の素材は外国から輸入された木材であり、これを国内で加工したり、外国で割り箸等に加工されて輸入されてきたものを消費者が使用しているのが現状である。
しかしながら、世界的な木材資源の枯渇等によって、箸に対する木製素材の使用に赤信号がともってきているのが実情である。
そこで本発明者は、先に特許第2688590号公報(特許文献1参照)において、箸を使用する施設において汚れた箸を回収する段階と、この回収された箸を直ちに再利用できる箸と、再生する必要のある箸とに選別する段階と、直ちに再利用できる箸を洗浄する段階、また再生する必要のある箸を粉砕・溶解し再度成形する段階と、上記洗浄ないし再成形された箸を密封包装する段階と、密封包装された箸を上記箸を使用する施設に配送する段階とを有することを特徴とする箸のリサイクルシステムと提案した。
ところが、箸やスプーン、フォーク、マドラー等の飲食に使用する食器においては、金属製の飲料容器のような素材のリサイクル表示が何ら施されておらず、リサイクル時に問題となるリサイクル素材の仕分けが難しいという問題があった。
例えば、箸の表示法について以前から行われているものは、実開昭51−92378号公報(特許文献2参照)に記載されているような、素材の使用限界又は品質表示を箸に施す程度である。
もちろん、箸の表示法については従来、箸の包装部に表示することが行なわれている。すなわち、一般家庭用品、台所用品で比敬的容積の大きいものについてはその商品の一部位にその表示をすることは充分可能であるが筈についてはその本体の大きさからそれ等の表示は、包装紙等に表示することしか行われていない。しかしこれ等の重大な事項を包装部位にしてもその包装を取り外してしまった後はその表示が無印しとなり、リサイクルの意志表示は無視されてしまう。
特許第2688590号公報 実開昭51−92378号公報
そこでこの考案は箸やスプーン、フォーク、マドラー等の飲食に使用する食器に直接、リサイクル素材の仕分けのための表示を行い、リサイクルがしやすいリサイクル食器を提供するとともに、より確実にリサイクル作業を行なうことができるリサイクル食器を提供しようとするものである。
上記目的を達成するためこの考案のリサイクル食器は、箸やスプーン、フォーク、マドラー等の飲食に使用する食器であって、当該食器の原料として使用するプラスチック素材の種類を認識するためのマークを、その表面の適所に表示したことを特徴とするものである。
この考案のリサイクル食器は、前記プラスチック素材の種類を認識するためのマークが、使用する飲食店や仕出し弁当店、コンビニエンスストア等のユーザの社名や社章、あるいは食器メーカの社名や社章等からなることをも特徴とするものである。
さらに、この考案のリサイクル食器は、前記プラスチック素材の種類を認識するためのマークが、プラスチック素材の名称や略称、略号等からなることをも特徴とするものである。
この考案のリサイクル食器は以上のように構成したので、下記のような効果を奏するものとなった。
1)箸やスプーン、フォーク、マドラー等の飲食に使用する食器であって、当該食器の原料として使用するプラスチック素材の種類を認識するためのマークを、その表面の適所に表示したので、リサイクルのための仕分けを簡単に行なうことができる。
2)プラスチック素材の種類を認識するためのマークが、リサイクル食器を使用する飲食店や仕出し弁当店、コンビニエンスストア等のユーザの社名や社章、あるいはリサイクル食器のメーカの社名や社章等からなり、各店舗からのリサイクル原料がひとまとめで扱いやすく、よりリサイクルしやすいリサイクル食器を提供することができる。
3)プラスチック素材の種類を認識するためのマークが、プラスチック素材の名称や略称、略号等からなり、他店のリサイクル原料と混在した場合でも簡単に仕分けることができ、より確実にリサイクル作業を行なうことができる。
4)飲食品を提供する食堂、レストラン、ホテル等はもちろん、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、ホームセンター等のリサイクル食器を使用あるいは販売する店の店頭に近接して上記マークを付したリサイクル食器専用の回収ボックスを設置し、異素材の混入の少ない状態でリサイクル食器類を回収することが可能である。
もちろん、家庭から排出される自然ゴミとなった場合でも、上記マークにより分別回収することができるので、リサイクルに好適である。
以下この考案のリサイクル食器の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。
図1はこの考案のリサイクル食器を箸に適用した実施例を示す正面図、図2はその要部拡大図、図3はこの考案のリサイクル食器の他の実施例を示す正面図である。
以下、図1ないし図3この考案のリサイクル食器を箸に適用した場合について説明するためのものである。
図1および図2において、この考案のリサイクル食器を構成する透明プラスチック製割箸は、先端側を断面円形にして細くし、基端側を断面角形として太くしたプラスチック棒状体11,11を二本並列し、前記角形の隅部を連結したものからなっている。
前記断面角形とは、三角、四角、五角、六角及び八角形その他の多角形をいう。また連結部分12は細くするか肉厚を薄くして、二本並列させたプラスチック棒状体11,11を分断しやすくしてある。
この考案において、前記プラスチック棒状体11,11は透明プラスチック素材を使用して成形してある。
すなわち、前記透明プラスチック棒状体11,11は、顔料もしくは染料を配合して所定の色彩に着色されていることが望ましい。透明であることが条件であるが、半透明であってもよいことはもちろんである。
なお、この考案に使用するプラスチック素材としては、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネイト等の外、とうもろこし、さとうきび、じゃがいもから得た樹脂(生分解性樹脂)等が挙げられ、成型や強度に問題がなければ、充填材を多量に含んでいてもよい。
前記プラスチック素材は再生することができるとともに、生分解性樹脂等は約200℃程度と燃焼値が低くダイオキシンが発生しないし、原料に毒性がない。また放置すれば微生物によって分解されるので、地球環境にもやさしいものである。
特にこの考案においては、リサイクル食器としてくり返し再生することを考慮し、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネイト等から選ばれたプラスチック素材を利用することが望ましい。
前記透明プラスチック棒状体11,11は、基端側21の平面部分に所定の間隔でひし形の凹部13が形成してある。図ではこの凹部13はV字またはU字状の断面を有している。このようにひし形の凹部13を多数形成することにより、手で持つ部分を滑りにくく、かつ過度に透明であることを避けて抵抗なく使用できるようにしてある。
なお、前記基端側の平面部分に設けたひし形の凹部13は、異なる形状、例えばひし形以外の幾何学的形状や点状としたり、異なる断面形状(図では垂直壁)に形成することもできる。このようにすれば、強度の低下を防ぎながらより軽くすることが可能となり、使用するプラスチック素材の量を大幅に低減することができる。
さらに、中間部22および先端側23の物を挟む挟着部16の四面にはプラスチック棒状体11,11の長さ方向に沿って断面凹状の溝17が設けてある。この溝17はプラスチック棒状体11,11の補強リブとして作用するとともに、先端側23の物を挟む挟着部16においては物を挟みやすくし、またうどんやそば、ラーメンなどを食するときのつゆを保持してそれらをおいしく食することができるようにも機能する。
先端側23の物を挟む挟着部16に設けた複数段の環状溝18は、物を挟む際に滑らないようにするためのものである。
なお、この先端側23を断面円形にしてあるので、二本の箸の向きがどのようであろうと、物を均等に挟むことができる。
この考案は、前記透明プラスチック棒状体11,11表面の適所、例えば基端側24に、当該透明プラスチック棒状体11,11の原料として使用するプラスチック素材の種類を認識するためのマーク21を表示したことを特徴としている。
そして本実施例では、前記プラスチック素材の種類を認識するためのマーク21として、使用する飲食店や仕出し弁当店、コンビニエンスストア等のユーザの社名が表示してある。すなわち、飲食店や仕出し弁当店、コンビニエンスストア等のユーザごとに契約等で決まったプラスチック素材を使用することにしてあるのである。したがってユーザの社名を表示したマーク21を見れば、自動的にどのプラスチック素材が使用されているかを認識することができるのである。
もちろん、上記ユーザの社名のみならず、ユーザの社章、あるいは食器メーカの社名や社章等であってもよい。
以上のマーク21は、前記透明プラスチック棒状体11,11を成形する際に同時に刻設することができ、金型に反転したマーク21を彫刻しておくだけでマーク21を形成することができる。
もちろん、成形後にホットプレス等によって打刻しても、またシール等を貼付することによってマーク21表示を行なってもよい。
図3に示した、この考案のリサイクル食器の他の実施例としての箸においては、前記透明プラスチック棒状体11,11表面の適所に、当該透明プラスチック棒状体11,11の原料として使用するプラスチック素材の種類を認識するためのマーク31が、プラスチック素材そのものの名称や略称、略号等からなっている。
図示した実施例では、プラスチック素材の略称である「PS」(ポリスチレン)が表示されている。
以上のマーク31も、前記透明プラスチック棒状体11,11を成形する際に同時に刻設することができ、金型に反転したマーク31を彫刻しておくだけでマーク31を形成することができる。
もちろん、成形後にホットプレス等によって打刻しても、またシール等を貼付することによってマーク31表示を行なってもよい。
この考案のリサイクル食器に使用に際しては、飲食品を提供する食堂、レストラン、ホテル等はもちろん、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、ホームセンター等のリサイクル食器を使用あるいは販売する店の店頭に近接して専用の回収ボックスを設置し、異素材の混入の少ない状態でリサイクル食器類を回収することが望ましい。
その際、上記食堂等ごとに使用するプラスチック素材を決めておけば、当該店ごとに回収を促進することができ、またより異素材の混入の少ない状態でリサイクル食器類を回収することができる。
以上においてはリサイクル可能な透明プラスチック製割箸として説明したが、箸や割箸以外のスプーン、フォーク、マドラー等の飲食に使用する食器に適用してもよく、また目的を共通するものであれば他の用途に使用してもよいことはもちろんである。
この考案のリサイクル食器を箸に適用した実施例を示す正面図である。 その要部拡大図である。 この考案のリサイクル食器の他の実施例を示す正面図である。
符号の説明
11 プラスチック棒状体
12 連結部分
13 凹部
16 挟着部
17 溝
18 環状溝
21 マーク
22 中間部
23 先端側
24 基端側
31 マーク

Claims (3)

  1. 箸やスプーン、フォーク、マドラー等の飲食に使用する食器であって、当該食器の原料として使用するプラスチック素材の種類を認識するためのマークを、その表面の適所に表示したことを特徴とするリサイクル食器。
  2. プラスチック素材の種類を認識するためのマークが、使用する飲食店や仕出し弁当店、コンビニエンスストア等のユーザの社名や社章、あるいは食器メーカの社名や社章等からなることを特徴とする請求項1に記載のリサイクル食器。
  3. プラスチック素材の種類を認識するためのマークが、プラスチック素材の名称や略称、略号等からなることを特徴とする請求項1に記載のリサイクル食器。
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