JP3138157U - ポータブル岩盤浴装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置や移動の際の搬送性に優れ、一般家庭でも本格的な設置工事をすることなく設置でき、しかも気軽に、低ランニングコストで岩盤浴を楽しむことができる岩盤浴装置を提供する。
【解決手段】本考案の岩盤浴装置1では、使用者が横たわるベッド部に配置されかつ加熱されると遠赤外線を放射する遠赤外線放射部5と、遠赤外線放射部5を下方から加熱する発熱部3と、遠赤外線放射部5と発熱部3を受け容れる凹状受容部2aを有する装置本体2とが設けられ、発熱部3の下方に発熱部3の放出熱を蓄熱する蓄熱部4が設置されている。
【選択図】図2

Description

本考案は、一般家庭でも使用可能な岩盤浴装置に関する。
従来から、岩盤浴のための様々な岩盤浴装置が知られている(特許文献1等参照)。
岩盤浴とは、岩石を使用して作られた温熱台の上に横たわって汗をかくことを目的としたサウナ形式の風呂の一種であり、この加熱された岩石から放射される遠赤外線をからだに浴びて、遠赤外線による温熱効果により発汗を促すことにより、代謝をよくして健康を増進させるものである。
特許文献1には、面状のヒーターの表面側に鉱石を含有したモルタル板が配置され、面状のヒーターの背面側に断熱材が設けられた可搬式簡易ラジウム岩盤浴ベッドが提案されている。
特開2007−117682号公報
ところで、従来、岩盤浴は、岩盤浴の専用設備を備えたスパや大型入浴施設などの特別な施設に足を運ばないと利用できず、その都度、高額の入浴料を支払わなければならないために、それほど気軽に利用できるものではなかった。
また、自宅に、このような設備を設けるためには、比較的広い設置スペースと、高額な設置費用とが必要となるだけでなく、高額のランニングコストを必要とするという問題があった。
これに対して、特許文献1の可搬式簡易ラジウム岩盤浴ベッドは、一般家庭での使用を前提に構成されている。
しかしながら、特許文献1の発明では、電熱ヒーターの背面側に断熱材が設けられているものの、電熱ヒーターの背面側から放出される熱を必ずしも有効に利用しているものではなく、一般家庭で使用するには、ランニングコストが増大してしまうおそれがあった。
そこで、設置や移動の際の搬送性に優れ、一般家庭でも本格的な設置工事をすることなく設置でき、しかも気軽に、低ランニングコストで岩盤浴を楽しむことができる岩盤浴装置を提供することを目的にしている。
上記目的を達成するために請求項1に記載の考案は、使用者が横たわるベッド部に配置されかつ加熱されると遠赤外線を放射する遠赤外線放射部と、
該遠赤外線放射部を下方から加熱する発熱部と、
前記遠赤外線放射部と前記発熱部を受け容れる受容部を有する装置本体と、
が設けられ、
前記発熱部の下側に該発熱部の放出熱を蓄熱する蓄熱部が設置されているポータブル岩盤浴装置を特徴としている。
そして、請求項2に記載の考案は、前記装置本体に対して、前記遠赤外線放射部と前記蓄熱部とが着脱可能とされている請求項1に記載のポータブル岩盤浴装置を特徴としている。
また、請求項3に記載の考案は、前記遠赤外線放射部が板状の分割部材またはシート状のシート部材によって構成されている請求項1または請求項2に記載のポータブル岩盤浴装置を特徴としている。
さらに、請求項4に記載の考案は、前記蓄熱部が板状の分割部材によって構成されている請求項1ないし請求項3に記載のポータブル岩盤浴装置を特徴としている。
そして、請求項5に記載の考案は、前記遠赤外線放射部がブラックシリカを含有している請求項1ないし請求項4に記載のポータブル岩盤浴装置を特徴としている。
また、請求項6に記載の考案は、前記蓄熱部が、炭と骨材と珪藻土とを水硬性物質に配合した形成体である請求項1ないし請求項5に記載のポータブル岩盤浴装置を特徴としている。
さらに、請求項7に記載の考案は、移動のためのキャスターが前記装置本体に設けられている請求項1ないし請求項6に記載のポータブル岩盤浴装置を特徴としている。
そして、請求項8に記載の考案は、水を加熱する熱源と、該熱源により加熱された温水を循環させる循環ポンプと、該循環ポンプから排出される温水を流通させる温水配管とを有する温水循環システムが設けられ、
前記発熱部が前記温水配管によって構成されている請求項1ないし請求項7に記載のポータブル岩盤浴装置を特徴としている。
また、請求項9に記載の考案は、前記発熱部が電熱ヒーターによって構成されている請求項1ないし請求項7に記載のポータブル岩盤浴装置を特徴としている。
このように構成された本考案の請求項1のものは、蓄熱部が発熱部の下側に設置されているので、発熱部から下方に放射される熱を蓄熱して有効利用することができるので、熱のエネルギーを無駄にせず、結果として、低ランニングコストで岩盤浴を楽しむことができる。
また、蓄熱体の熱容量は比較的大きいので、熱源の温度が変化しても、使用者の人体と直接に接触する遠赤外線放射部の温度変化はなだらかなものとなり、急激な温度変化が生じないので、使用者の体に優しく、しかも、使用者が高温により火傷を負ってしまう危険性などを回避でき、安全に使用することができる。
特に、発熱部の温度制御がON/OFF制御されている場合には、上述の温度変化のスムーズさが有効となる。
そして、本考案の請求項2のものは、装置本体に対して、遠赤外線放射部と蓄熱部とが、着脱可能となっているので、設置や移動の際に、遠赤外線放射部と蓄熱部とを装置本体から取り外した状態で搬送できるので、一般家庭でも本格的な搬送作業や設置工事をすることなく、本装置を購入して気軽に岩盤浴を楽しむことができる。
また、本考案の請求項3のものは、遠赤外線放射部が板状の分割部材またはシート状のシート部材によって構成されているので、これらを分割して搬送することが可能となり、請求項1の岩盤浴装置に比べて一層、設置や移動の際の搬送性に優れたものとなる。
さらに、本考案の請求項4のものは、蓄熱部が板状の分割部材によって構成されているので、これらを分割して搬送することが可能となり、請求項1の岩盤浴装置に比べて一層、設置や移動の際の搬送性に優れたものとなる。
そして、本考案の請求項5のものは、遠赤外線放射部にブラックシリカを含んでいるので、ブラックシリカから放射されるスーパー遠赤外線による人体組織の昇温効果、さらには、それによる発汗効果により、使用者の新陳代謝を促進し、使用者の健康維持に役立てることができる。
特に、遠赤外線放射部に、ブラックシリカを混練した樹脂シートなどを使用すれば、本装置全体が軽量化され、一層搬送性が高まる。
また、本考案の請求項6のものは、蓄熱部が、炭と骨材と珪藻土とを水硬性物質に配合した形成体であるので、蓄熱体の珪藻土による吸湿性および炭による脱臭効果により、使用者の汗や汗の臭いがある程度吸収されて衛生的である。
さらに、本考案の請求項7のものは、移動のためのキャスターが装置本体に設けられているので、搬送時のみならず、日常の使用時の可搬性に優れ、使い勝手がよい。
そして、本考案の請求項8のものは、遠赤外線放射部と熱源との間に温水配管系を介することによって、循環ポンプや熱源などに給電する電気系統から、使用者が横たわる遠赤外線放射部を電気的に隔絶することにより、使用者が感電する危険性を回避することができる。
しかも、発熱部を循環する水自体も比較的高い蓄熱性を有しているので、蓄熱性が高まり、請求項1のポータブル岩盤浴装置に比べて、一層、熱のエネルギーを有効利用でき、このため、省エネルギーとなり、結果として、低ランニングコストで岩盤浴を楽しむことができる。
さらに、発熱部を循環する水自体の熱容量により、加熱系全体の熱容量が高まるので、請求項1のポータブル岩盤浴装置に比べて、一層、温度変化がスムーズとなるだけでなく、発熱部を電熱ヒーターなどとして、遠赤外線放射部を直接加熱する場合に比べて、遠赤外線放射部への熱の伝達速度が遅延するので、温度の変化が一層スムーズとなって、火傷の危険性などが回避でき、一層安全に装置を使用することができる。
また、本考案の請求項9のものは、発熱部が電熱ヒーターによって構成されているので、請求項8に係る発熱部に比べて構成が単純になり軽量かつコンパクトになるので、軽量化と、これに伴う一層の可搬性を発揮することができる。
以下、本考案を実施例に基づいて説明する。
図1は本考案のポータブル岩盤浴装置の斜視図であり、図2は分解斜視図である。
図1において、符号1は本考案のポータブル岩盤浴装置を示している。
図2に示すように、ポータブル岩盤浴装置1は、装置本体2と、蓄熱部3と、発熱部としての温水配管4と、遠赤外線放射部5とを有している。
本実施例に係る装置本体2は、概ね合板によって構成されており、外観視が略直方体形状を呈している。
装置本体2の外形寸法は、図1に示すように、長さL約1900mm×幅W約650mm×高さH約300mmであり、装置本体2は、一人用の岩盤浴装置1を構成している。
装置本体2が、この外形寸法であれば、一般家庭のドアや階段などを通すことができるので、ポータブル岩盤浴装置1の可搬性を十分に発揮することができる。
装置本体2には、使用者が横たわるベッド部Bと、図2に示すように、ベッド部Bの平面視略中央部に蓄熱部3と温水配管4と遠赤外線放射部5とを受け容れる平面視矩形形状の凹状受容部2aと、後述する温水循環システムなどを納める収納空間2bとが設けられている。
また、装置本体2の底部の四隅付近には、移動用の4個のキャスターCが設けられている。
蓄熱部3は、複数の分割部材としての蓄熱体3aによって構成されており、図3に示すように、受容部2aの底部には8個の蓄熱体3aが敷き詰められ、これらの蓄熱体3aの隙間にコーキング剤が充填されている。
図4(a)に示すように、蓄熱体3aは、平面視矩形形状の略直方体形状を呈しており、蓄熱体3aのサイズは、1枚のサイズは、長さ300mm×幅300mm(または250mm)×厚さ30mmである。
蓄熱体3aは、セメントなどの水硬性物質に、珪藻土と炭と骨材とを配合して、板状に成形したものである。本実施例に係る蓄熱体3aは、本考案の考案者自ら考案した蓄熱体(実用新案登録第3116182号参照)と同様のものである。
蓄熱体3aは、加熱されると、水硬性物質、珪藻土、炭、骨材により、遠赤外線やマイナスイオンが発生し、さらには、吸湿性、脱臭性および断熱性が付加されて、使用者の汗をある程度吸収し、汗の臭いを防止することができる。
また、炭の遠赤外線による温熱効果と珪藻土の断熱性で蓄熱効果が強化され、ランニングコストの削減を図ることができる。
蓄熱体3aには、一対の配管溝3b,3bが設けられており、各一対の配管溝3b,3bには、温水循環パイプとしてのビニル製の温水配管4が配設されている。
なお、蓄熱体を、例えば、ポリスチレンフォーム板のような合成樹脂発泡板によって構成してもよい。この場合、上述のセメントを使用した蓄熱体3aに比べて軽量化できる。
そして、図3に示すように、温水配管4が配設された8個の蓄熱体3aの上には、遠赤外線放射部5の分割部材としての8個のプレート盤5aが敷き詰められている。
蓄熱体3aにより構成される蓄熱部3は、温水配管4の放出熱を蓄熱する温水配管4の下側に設置されており、温水配管4から下方に放射される熱を蓄熱して利用するようになっている。
一方、遠赤外線放射部5は、温水配管4の上部に配置しているので、温水配管4により下方から加熱される。
図1に示すように、遠赤外線放射部5は、使用者が横たわるベッド部Bに配置されており、この遠赤外線放射部5は加熱されると遠赤外線を放射する。
本考案では、遠赤外線放射部5が、板状の分割部材としての8個のプレート盤5aによって構成されている。
図4に示すように、本考案に係るプレート盤5aは、1枚あたり4kgのモルタルに対して、粒状のブラックシリカ(図4の(b)参照)または片状ブラックシリカ(図4の(c)参照)を3kgを含んだ1枚あたりトータル7kgの方形形状の板材であり、これを8枚使用する。
プレート盤5aのサイズは、1枚のサイズは、長さ300mm×幅300mm(または250mm)×厚さ30mmである。
なお、遠赤外線放射部5は、ブラックシリカを含んだ一枚板(図5参照)であってもよい。
また、遠赤外線放射部5は、遠赤外線を放射し、マイナスイオンを発生する鉱物を含有しているか、または、コーティングするなどしたプレート部材、または、シート部材(布、不織布、合成樹脂、ゴムなどのシート)であってもよい。
ここで、ブラックシリカ、および、ブラックシリカが放射するスーパー遠赤外線について説明する。
一般に、熱作用を示す波長約0.8μm〜1000μmの赤外線のうち、特に、波長約4μm〜1000μmの赤外線を遠赤外線と呼び、さらに、遠赤外線のうち、波長約4μm〜14μmのスーパー遠赤外線(または、生育線)と呼ぶ。
スーパー遠赤外線は、動植物を構成している物質の共鳴吸収波長域となっており、生体細胞への高い共鳴吸収特性が確認されている。
本考案のポータブル岩盤浴装置1に使用されるブラックシリカは、スーパー遠赤外線域における分光放射率が高いことが確認されている。具体的には、遠赤外線放射率が約39℃で最大放射率98%となる。
本考案のポータブル岩盤浴装置1に係る温水配管4は、温水が循環する温水配管4からの放熱によって加熱される温水循環タイプであり、ポータブル岩盤浴装置1の内部に内蔵された自立型の温水循環システムとなっている。
図2に示すように、本考案のポータブル岩盤浴装置1に係る温水循環システムは、小型電気給湯器8と、小型ポンプ9と、上述の温水配管4とを有している。
小型電気給湯器8は、循環させる水を加熱する熱源であり、小型ポンプ9は、小型電気給湯器8により加熱された温水を循環させる。
小型電気給湯器8によって供給される温水を温水配管4によって、蓄熱部3と遠赤外線放射部5との間に流通させることにより、蓄熱部3と遠赤外線放射部5とを加熱するようになっている。
なお、熱源には、比較的効率のよい熱交換機を用いてもよいし、温水配管4は、例えば、金属製のフレキシブル管であってもよい。
金属製のフレキシブル管は高価で、しかも柔軟性が樹脂製のホースなどに比べ乏しいために組立施工性は損なわれるが、金属製の方が熱伝導性がよく熱効率がよい。
また、前記温水循環システムには、図示省略の温度コントローラーが設けられており、温水配管4の温度を使用者の所望の温度に設定可能としている。
なお、本実施例では、発熱部としての温水配管4に供給される熱は、前記温水循環システムの小型電気給湯器8により供給されるが、温水配管4の代わりに、面状発熱体や電熱線などによって供給されてもよい。
〈組立方法〉
次に、本考案のポータブル岩盤浴装置1の設置時の組立方法について述べる。
まず、図2に示すように、装置本体2に形成された収納空間2bに、小型電気給湯器8と、小型ポンプ9とを取り付け、温水配管4や金属製のフレキシブル管によって接続し、温水の循環路を形成する。
なお、小型電気給湯器8と小型ポンプ9との設置は製品の出荷前になされていてもよい。
次に、図3に示すように、蓄熱体3aの各配管溝3bが装置本体2の長手方向に沿うように、8個の蓄熱体3aを、装置本体2に形成された凹状受容部2aに敷き詰め、これらの隙間に防水コーキング剤などを充填する。
そして、ポータブル岩盤浴装置1の長手方向両側に位置する一対の仕切り板2c,2dに設けられた図2に示す各4個の挿通孔2e,2fに温水配管4を通しつつ、温水配管4を図3に示す各配管溝3bに配管する。
次に、温水配管4の両端部のうち一端を小型電気給湯器8の給湯口に接続し、温水配管4の両端部のうち他端を小型ポンプ9に接続された給水栓10に接続する。
また、小型電気給湯器8と小型ポンプ9とを金属製のフレキシブル管などによって接続する。
なお、給水栓10には、本装置に循環させる水を補給するための吸水口10aが設けられている。
次に、温水配管4が配設された状態で、各蓄熱体3a上に8枚のプレート盤5aを配置する。
必要とあれば、これらのプレート盤5aの隙間に防水コーキング剤を充填してもいが、プレート盤5aの間に僅かな隙間があった方が、本考案の蓄熱体3aが有する防臭作用などが有効に作用する。
本考案のポータブル岩盤浴装置1では、装置本体2に対して、蓄熱部3と遠赤外線放射部5とが固定されずに着脱可能となっており、しかも、温水配管4の両端の接続部も容易に着脱できるので、設置や移動の際に、蓄熱部3と遠赤外線放射部5とを装置本体2から取り外した状態で搬送できる。
〈使用方法〉
本考案のポータブル岩盤浴装置1を使用する際には、コンセント(図示省略)を差し込み、電源スイッチ(図示省略)をONにして、設定温度を所望の温度に設定して、遠赤外線放射部5が、ある程度、暖まったら、ベッド部B上に横たわる。
〈作用効果〉
本考案のポータブル岩盤浴装置1に係る装置本体2の外形寸法は、長さL約1900mm×幅W約650mm×高さH約300mmであり、装置本体2は一人用の岩盤浴装置を構成している。
装置本体2が、この寸法であれば、一般家庭のドアや階段などを通すことができるので、本装置の搬送性能を十分に発揮することができる。
また、遠赤外線放射部5だけでなく、蓄熱部3も分割可能かつ着脱可能となっているので、導入時の可搬性および組立施工性がよい。
そして、温水循環システムは、一般に組立施工に手間が掛かるであるが、本考案のポータブル岩盤浴装置1に係る温水循環システムは、温水循環システムであっても、温水配管4の両端部を、小型電気給湯器8と小型ポンプ9とに差し込み、予め蓄熱体3aに形成された配管溝3bに沿って配管するだけでよいので、組立施工が容易であり、設置現場でも短時間で組立が可能である。
さらに、蓄熱部3が発熱部としての温水配管4の下方に設置されているので、発熱部としての温水配管4から下方に放射される熱を蓄熱して有効利用することができるので、熱のエネルギーを無駄にせず、結果として、低ランニングコストで岩盤浴を楽しむことができる。
また、蓄熱体3aの熱容量は比較的大きいので、熱源の温度が変化しても、使用者の人体と直接に接触する遠赤外線放射部5の温度変化はなだらかなものとなり、急激な温度変化が生じないので、使用者の体に優しく、しかも、使用者が高温により火傷を負ってしまう危険性などを回避でき、安全に使用することができる。
特に、発熱部としての温水配管4の温度制御がON/OFF制御されている場合には、上述の温度変化のスムーズさが有効となる。
そして、装置本体2に対して、遠赤外線放射部5と蓄熱部3とが、着脱可能となっているので、設置や移動の際に、遠赤外線放射部5と蓄熱部3とを装置本体2から取り外した状態で搬送できるので、一般家庭でも本格的な搬送作業や設置工事をすることなく、本装置を購入して気軽に岩盤浴を楽しむことができる。
また、遠赤外線放射部5が板状のプレート盤5aまたはシート状のシート部材(図示省略)によって構成されているので、これらを分割して搬送することが可能となり、一層、設置や移動の際の搬送性に優れたものとなる。
しかも、遠赤外線放射部5に、ブラックシリカを混練した樹脂シートなどを使用すれば、本装置全体が軽量化され、一層搬送性が高まる。
さらに、蓄熱体3aには、熱源となる温水配管4などを保持する配管溝3bが形成されているので、組み立ての際に容易に配管作業が行える。
そして、遠赤外線放射部5にブラックシリカを含んでいるので、ブラックシリカから放射されるスーパー遠赤外線による人体組織の温熱効果、さらには、それによる発汗効果により、使用者の新陳代謝を促進し、使用者の健康維持に役立てることができる。
遠赤外線放射部5がブラックシリカを含んだプレート盤5aにより構成されているので、ブラックシリカにより放出されるスーパー遠赤外線の温熱効果により、体の芯まで温まり、優れた岩盤浴による発汗作用を発揮する。
ブラックシリカは、他の岩石などと比べ生育光線の放射強度が強いので、人体細胞に直接無駄なく働きかけ、同じ熱量で加熱しても高い効果が得られるので、結果として装置全体の高効率化が達成できる。
さらに、ブラックシリカは、加熱するとマイナスイオンが発生することが知られており、マイナスイオンの界面活性作用により、水のクラスターを小さくする作用がある。
この作用と、遠赤外線による共鳴作用との協働作用により、水のクラスターを一層小さくする効果があり、使用者がかいた汗がサラサラして蒸発しやすく、汗による体温の冷却効果が高い。
また、遠赤外線放射部5と熱源との間に温水配管系を介することによって、循環ポンプや熱源などに給電する電気系統から、使用者が横たわる遠赤外線放射部5を電気的に隔絶することにより、使用者が感電する危険性を回避することができる。
しかも、発熱部としての温水配管4を循環する水自体も比較的高い蓄熱性を有しているので、蓄熱性が高まり、電熱ヒーターなどを使用した場合に比べて、一層、熱のエネルギーを有効利用でき、このため、省エネルギーとなり、結果として低ランニングコストで岩盤浴を楽しむことができる。
さらに、発熱部としての温水配管4を循環する水自体の熱容量により、加熱系全体の熱容量が高まるので、電熱ヒーターなどを使用した場合に比べて、一層、温度変化がスムーズとなるだけでなく、遠赤外線放射部5への熱の伝達が遅延するので、温度の変化が一層スムーズとなって、火傷の危険性などが回避でき、一層安全に装置を使用することができる。
そして、蓄熱体3aの珪藻土による吸湿性および炭による脱臭効果により、使用者の汗や汗の臭いがある程度吸収されて衛生的である。
また、移動のためのキャスターCが装置本体2に設けられているので、搬送時のみならず、日常の使用時の可搬性に優れ、使い勝手がよい。
さらに、発熱部としての温水配管4が電熱ヒーター(図示省略)によって構成された場合には、本実施例の温水循環システムに比べて構成が単純になり、軽量かつコンパクトとなるので、軽量化と、これに伴う一層の可搬性を発揮することができる。
また、量産により低価格化が可能となれば、本考案のポータブル岩盤浴装置1全体を1つのユニットとして使用することにより、設置コストの削減が図れる。
しかも、本考案のポータブル岩盤浴装置1の構成では、装置本体2の設計サイズ、ポンプの圧力、ヒーターの発熱量などの僅かな設計変更により、例えば、小型化して足専用の岩盤浴装置や、逆に、大型化して体が大きい人用の岩盤浴装置、2人用の岩盤浴装置を作ることも容易である。
以上、実施例に基づいて本考案を説明してきたが、具体的な構成については、この実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る考案の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
なお、本考案のポータブル岩盤浴装置1は、一般家庭での使用を前提にしているが、小規模な複合型の健康施設や、福祉施設、スポーツ施設などの、1コーナーに設置して使用してもよい。
本考案のポータブル岩盤浴装置の斜視図である。 本考案のポータブル岩盤浴装置の分解斜視図である。 本考案のポータブル岩盤浴装置の分解斜視図であり、設置時の組立方法を説明する図である。 本考案のポータブル岩盤浴装置に係る蓄熱体および遠赤外線放射部のプレート盤の斜視図であり、(a)は蓄熱体、(b)は粒状のブラックシリカを含有するタイプのプレート盤の図、(c)は片状のブラックシリカを含有するタイプのプレート盤の図である。 本考案のポータブル岩盤浴装置に係るブラックシリカを含有する一枚板タイプのプレート盤の斜視図である。
符号の説明
1 ポータブル岩盤浴装置
2 装置本体
2a 凹状受容部(受容部)
3 蓄熱部
3a 蓄熱体(蓄熱部の分割部材)
4 発熱部
4 温水配管
5 遠赤外線放射部
5a プレート盤(遠赤外線放射部の分割部材)
8 小型電気給湯器(熱源)
9 小型ポンプ(循環ポンプ)
B ベッド部
C キャスター

Claims (9)

  1. 使用者が横たわるベッド部に配置されかつ加熱されると遠赤外線を放射する遠赤外線放射部と、
    該遠赤外線放射部を下方から加熱する発熱部と、
    前記遠赤外線放射部と前記発熱部を受け容れる受容部を有する装置本体と、
    が設けられ、
    前記発熱部の下側に該発熱部の放出熱を蓄熱する蓄熱部が設置されていることを特徴とするポータブル岩盤浴装置。
  2. 前記装置本体に対して、前記遠赤外線放射部と前記蓄熱部とが着脱可能とされていることを特徴とする請求項1に記載のポータブル岩盤浴装置。
  3. 前記遠赤外線放射部が板状の分割部材またはシート状のシート部材によって構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のポータブル岩盤浴装置。
  4. 前記蓄熱部が板状の分割部材によって構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3に記載のポータブル岩盤浴装置。
  5. 前記遠赤外線放射部がブラックシリカを含有していることを特徴とする請求項1ないし請求項4に記載のポータブル岩盤浴装置。
  6. 前記蓄熱部が、炭と骨材と珪藻土とを水硬性物質に配合した形成体であることを特徴とする請求項1ないし請求項5に記載のポータブル岩盤浴装置。
  7. 移動のためのキャスターが前記装置本体に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項6に記載のポータブル岩盤浴装置。
  8. 水を加熱する熱源と、該熱源により加熱された温水を循環させる循環ポンプと、該循環ポンプから排出される温水を流通させる温水配管とを有する温水循環システムが設けられ、
    前記発熱部が前記温水配管によって構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7に記載のポータブル岩盤浴装置。
  9. 前記発熱部が電熱ヒーターによって構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7に記載のポータブル岩盤浴装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6139006B1 (ja) * 2016-08-18 2017-05-31 株式会社マグマスパジャパン ミネラル蒸気生成装置、ミネラル蒸気室及びミネラル蒸気の供給方法

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JP2018027220A (ja) * 2016-08-18 2018-02-22 株式会社マグマスパジャパン ミネラル蒸気生成装置、ミネラル蒸気室及びミネラル蒸気の供給方法

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