JP3137829U - 歯間ブラシ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ブラシを櫛状の形態とする。さらにブラシの毛に適度な(ナイロン程度の)弾力をもたせ、櫛状とすることで、ブラシの幅は狭くなり、幅を狭くすることで歯と歯茎の間に入り込み、同時に、他の部分を傷つけることなく、微細で正確で負担や痛みの少ない患部の洗浄が可能となる。
【選択図】図1
Description
考案者自身の実体験として、従来の歯間ブラシで歯周病を治すことはできなかった。そして、従来の道具では歯周病の治療は不可能であることを認識して、本考案を作るにいたった。歯と歯茎の間の溝、歯周ポケットを極めて微細に外科的に掃除する以外に歯周病を改善する方法はないのではないかと考え、本考案を考案するに至った。試作品として、従来の円筒形ブラシをハサミで成形し櫛状として(つまり、櫛状に並んだ毛だけを残し、他の部分をハサミで切り取ることで本考案の形態として)、本考案を作成し、効果を試した。
以下実体験としての効果を述べる。
まず、歯周ポケットを直接的に掃除できることが実感できて、いわば痒いところ(患部)に手が届く感がある。進行した歯周病においては、歯を強く噛み締めると、深くて尾を引くような強いを痛みを感じるのであるが、本考案を使い始めると、速い段階で(即日、あるいは数日中に)その痛みがなくなる。そして歯周病の回復にともない、口の中のネバネバがなくなり、痰も減少し、最終的には歯周病由来のネバネバと痰はまったくなくなり、痛みもなくなり、完治したことを実感できる。
考案者(使用体験者)は43歳で、口の中のネバネバ、歯茎の腫れなどの歯周病の症状を20年以上にわたり経験し、深い部分で腫れが起こることにより生じると思われる堪え難い痛みも経験している。歯周病の患部はおよそ下の顎全体におよんでおり、奥歯は特にその進行、ポケットの深さが著しかった。歯周病はかなりのところまで進行していたはずで、完治するまでには1年以上を要した。その経過を、効果を示す一助として述べる。まず、使い始めた一番最初の段階で、口の中がかつてなかったように一時的にすっきりする。その段階で本考案の効果は実感できる。次の段階として、もっとも症状がひどい部位を集中的にブラッシングすることとなるが、その一点に集中すると他の部分の症状は気にならなくなる。身体が自然とそのように反応するものと思われるが、結果として、治癒は最低限の苦痛ですむ。本考案を用いた治療には苦痛も伴うので、下顎全体を一斉に治療することとなると、大変なことになると思われるが、そのようなことはおきない。歯と歯の間に本考案を差し込みブラッシングすると、ブラシの幅の狭さにより、ブラシの毛先はおのずと歯と歯茎の間の溝をブラッシングすることとなる。また両脇の歯のどちら側をブラッシングするかも識別して非常に細かくブラッシングすることができる。歯周ポケットをブラッシングすることを連日続けると歯茎は後退する。考案者の場合、数ミリにわたって後退した部分もあった。さらに患部が深い場合には、歯茎の後退は一定の部分で止まり、その状態で患部の最奥からの治癒を待つことになるものと思われる。そのときの自覚症状としては、ブラッシングする患部の表面の変化は見られないのであるが、その部分を吸うようにすると痛みを覚える。その状態がかなりの期間(考案者の場合は、2ヶ月弱)続くこともあり、治癒が進行していることの実感も得難いのであるが、毎日ブラッシングを続けるうちに回復が進んでいることが実感できるようになり、痛みの解消とともに健康な歯茎が回復する。歯茎が後退した部分がすべて元にもどるわけではないが、溝状に後退した部分は他の歯茎の部分と連続して平らに復元する。ブラッシングには出血や痛みを伴うのであるが、歯周病の奥深く尾を引くような痛みと比べたら、なんでもない。苦痛に堪えてブラッシングするというよりも、ブラッシングすることは癖となる。つまり、思わずやってしよう癖のようなものとしてブラッシングを毎日続けることができる。歯周病が治っていくこと自体は快感であり、また、楊子を使うことを習慣にする感覚に似ているかもしれない。考案者の場合は、毎日テレビを見ながら、一時間以上にわたりブラッシングした。それは過剰であったかもしれないし、効果的であったのかもしれないが、要するに、癖として治療行為は比較的に楽に進む。ただし完治への道のりは長い。最も患部が深い部分ではその部分の治癒だけに3ヶ月ほどを要した。比較的あっさりと治ったと思われた部位が、他の部位が治った後でまた気になりだし、実はさらに患部が深かったということもある。治療の途中で、歯茎と歯が極めて強く結合している部分と、それに隣り合って深く落ち込む歯周病の患部とが、はっきりと識別できる場合がある。その場合がもっともブラッシングが困難なのであるが、ブラッシングできる範囲でブラッシングを続けていると、最終的には出っ張った歯茎は削られ、一方窪んだ歯周ポケットは奥から回復してくるような形で患部は平らになり、滑らかにブラッシングできるようになる。その状態にいたるとその部位の完治も近いことが実感できる。
また、回復の途中で知覚過敏のような症状を呈することもある。その場合も、丁寧にブラッシングをすることで比較的早急に(一週間程度で)症状は治る。そこから、本考案は知覚過敏と呼ばれる症状に対しても効果があるものと思われる。
歯周病の回復にともない、歯の色は白くなる。考案者の場合、歯が白くなったような気がするというところから始まり、最終的には極めて健康的な白さとなった。歯周病にともなう匂いもなくなる。
さらに、あらゆる病気に対して一般的に言えることではあるが、症状から解放されることで、それだけのゆとりが生まれる。特に、歯周病の場合は口の中、いわば顔の一部に不快感を抱えている状態なので、それから解放されることによる良い影響は大きい。
考案者の実体験はおよそ以上であるが、症状が軽い人はより容易に完治にいたるであろうし、本考案は歯周病の予防あるいは再発防止にももちろん役立つ。また逆に考案者よりも歯周病が進んでいる人の場合、本考案の使用に際しては一層の注意が必要であると思われるが、それについては従来の歯間ブラシと同様である。あるいは、本考案は従来の歯間ブラシにはないほど直接的に患部に働きかけるので、従来の歯間ブラシ以上の注意が必要であるとは言えるかもしれない。考案者自身、本考案を使う以前に歯がぐらつくことを経験したりもしたし、早晩歯を失うものと思っていたのであるが、無理のないことを確認しながら治療を完了することができた。最末期の歯周病においてもその症状を軽減する効果があるかもしれないし、若干なりとも回復する可能性はある。
毛1の並び方は櫛状であり、基本的な形態は上記の実施例と同じであるが、毛1を固定する方法として2本の針金を捩る方法を用いる。図1に示した軸2が2本の針金を寄り合わせた形態となっている実施例である。また、製造の方法としては、従来の円筒形のブラシを成形してから櫛状の部分だけを残して、他の毛をカットするなどの方法も考えられる。試作品を作るにあたってはその方法を用いた。
2 軸
3 柄
Claims (3)
- ブラシの毛を櫛状に、すなわち毛先の向きを一方向にそろえて縦列させる形で並べ配置した歯間ブラシ。
- ナイロン製あるいはそれに類する張りと弾力を有する素材からなる毛を、櫛状に、すなわち毛先の向きを一方向にそろえて縦列させる形で並べ配置した請求項1に記載の歯間ブラシ。
- 2本の針金の間にナイロン製あるいはそれに類する張りと弾力を有する素材からなる毛を挟み、2本の針金を捻り、縒り合せることで毛を固定し、かつ、毛を櫛状に、すなわち毛先の向きを一方向にそろえて縦列させる形に成形した、請求項1に記載の歯間ブラシ。
Priority Applications (1)
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JP2007006158U JP3137829U (ja) | 2007-07-13 | 2007-07-13 | 歯間ブラシ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007006158U JP3137829U (ja) | 2007-07-13 | 2007-07-13 | 歯間ブラシ |
Publications (1)
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JP3137829U true JP3137829U (ja) | 2007-12-13 |
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ID=43288164
Family Applications (1)
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JP2007006158U Expired - Fee Related JP3137829U (ja) | 2007-07-13 | 2007-07-13 | 歯間ブラシ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3137829U (ja) |
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2007
- 2007-07-13 JP JP2007006158U patent/JP3137829U/ja not_active Expired - Fee Related
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