JP3137431B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

Info

Publication number
JP3137431B2
JP3137431B2 JP04153722A JP15372292A JP3137431B2 JP 3137431 B2 JP3137431 B2 JP 3137431B2 JP 04153722 A JP04153722 A JP 04153722A JP 15372292 A JP15372292 A JP 15372292A JP 3137431 B2 JP3137431 B2 JP 3137431B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
substrate
integrated circuit
semiconductor integrated
circuit device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP04153722A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05182909A (ja
Inventor
豊 斉藤
潤 小山内
Original Assignee
セイコーインスツルメンツ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by セイコーインスツルメンツ株式会社 filed Critical セイコーインスツルメンツ株式会社
Priority to JP04153722A priority Critical patent/JP3137431B2/ja
Priority to EP9393109060A priority patent/EP0573921A3/en
Publication of JPH05182909A publication Critical patent/JPH05182909A/ja
Priority to US08/127,822 priority patent/US5923071A/en
Priority to US09/174,687 priority patent/US6100570A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3137431B2 publication Critical patent/JP3137431B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Recrystallisation Techniques (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路装置に関
するもので、とくには該装置を形成する各素子が形成さ
れる半導体基板の構成および素子間分離の構成にかかっ
て、論理処理半導体集積回路装置(以下、ロジックIC
と称する)や記憶用半導体集積回路装置(以下、メモリ
ICと称する)から光電変換用半導体集積回路装置(フ
ォトセンサICと称する)やバイポーラとMOS混在半
導体集積回路装置(以下、BiCMOSICと称する)
にまでいたる広範囲の半導体集積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CMOS等で構成されるロジック
IC(以下、CMOSICと称する)やメモリICにお
いて素子形成がなされる(以下、用いられると称する)
半導体基板はチョコラルスキー(Czochralski)法にて結
晶成長された単一のSi半導体基板(以下、CZ基板と
称する)が主である。図24にこのCZ基板上形成され
た従来の一般的CMOSICの断面図を示す。
【0003】また、DRAM等に代表されるメモリIC
やCCD等に代表される一部のフォトセンサICやBi
CMOSICにおいてはCZ基板261上にSiをエピ
タキシャル成長したエピタキシャル層(以下、エピ層と
称する)を設けた半導体基板(以下、CZエピ基板と称
する)を用いている。半導体基板の欠陥に起因する歩留
低下を防ぐためである。エピ層には製造工程中の熱処理
により析出してSiと結合して欠陥の原因となる酸素が
微量しか含まれていないからである。
【0004】図25に従来の半導体集積回路装置を示す
CZエピ基板上に形成された一般的なDRAMセルの模
式的断面図を、又図26には従来の半導体集積回路装置
を示すCZエピ基板上に形成された一般的なBiCMO
SICの模式的断面図を示す。
【0005】また、PINダイオードやフォトダイオー
ドまたはその複数個配列されたフォトダイオードアレイ
や太陽電池に代表される光起電力素子等のフォトセンサ
IC類ではゾーンメルティング法にて結晶成長された単
一のSi半導体基板(以下、FZ基板と称する)を用い
ていることもある。CZ基板に比べ高比抵抗が得られる
からである。
【0006】PINダイオードや電子正孔対なだれ増幅
フォトダイオード(アバラシェフォトダイオードとも言
う、以下、APDと称する)やフォトダイオードまたは
その複数個配列されたフォトダイオードアレイ等のフォ
トセンサIC類やBiCMOSIC類ではFZ基板上に
Siをエピタキシャル成長したエピタキシャル層(以
下、エピ層と称する)を設けた半導体基板(以下、FZ
エピ基板と称する)を用いることもある。エピ層によっ
て高比抵抗を得ると同時に下地FZ基板によってシリー
ズ抵抗の低減も図れるからである。またBiCMOSI
Cにおいては素子分離が図れるからである。
【0007】図27に従来のFZエピ基板上に形成され
たAPDの模式的断面図を示す。光起電力素子等におい
てとくにはPN接合ひとつ分の起電力では充分ではなく
図30に示すように複数個の素子を直列に接続した出力
が得たい場合、図29に示すように誘電体分離法という
製造方法で形成された基板を用いる(以下、誘電体分離
基板と称する)。
【0008】例えば、図29(a)に示すようにN型S
i基板291にまずV溝292を形成し、次にその表面
に熱酸化などで分離誘電体となるSiO2 293を形成
する。つぎにその上(図では下)にポリSiを数100
μm形成しポリSi基板294とする。つぎに反対側の
Si基板291を研磨していき、V溝292にて各Si
基板が分離されるまで研磨する、しかるのち図29
(b)に示されるようにP + 層295、N+ 層296、
電極297が形成されるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体集積回路
装置は前述したような半導体基板構成を取っているが以
下のような解決すべき課題があげられる。第1の問題と
して、まずCZ基板単一の構成をとった場合、図24に
おいて、例えばP型不純物ソース領域241とN型不純
物ウエル領域242とP型CZ半導体基板領域243
N型不純物ドレイン領域244とで構成される寄生サイ
リスタによって起こるラッチアップに対する耐量の少な
さがある。CMOS構成を採るDRAM等のメモリIC
も同様である。また、前述したようにCZ基板特有の析
出酸素による欠陥の増加即ち歩留の低下はすべてのIC
に共通の問題である。
【0010】また該析出酸素によってもたらされるエレ
クトロンとホールが再結合するバンド内再結合中心の増
加はキャリアーライフタイムの低下となって、メモリ電
荷保持特性の低下でDRAM、光電変換効率及び電荷輸
送ロスの悪化でCCDにおいて致命的な問題となる。
【0011】第2の問題として、CZエピ基板の構成を
とった場合、図25においてCZ基板251が上層のエ
ピ層252に比べて例えば基板比抵抗が数Ωcmと低い
場合前述したラッチアップの問題はほぼ解決される。し
かしながら、エピ層は一般に含有酸素は少ないとされて
いるが、製造工程中比較的酸素を多く含有する下地CZ
基板からエピ層に酸素が拡散析出し、前述したようにこ
の析出酸素による欠陥の増加、またこの析出酸素による
エレクトロンとホールが再結合するバンド内再結合中心
の増加がキャリアライフタイムの低下をひきおこす。放
射線耐量も顕著な向上は期待できない。図26において
CMOS部260があることから前述したような問題は
もちろん内在しているが、特には例えば高耐圧が必要と
される(ということは高比抵抗が必要ということ)LD
(Lateral Diffusion) MOS部261などでN型エピ層
263がCZのP型基板204上に形成されているとし
たらそのCZが故に高比抵抗が得られないという問題が
ある。
【0012】また、NPNバイポーラトランジスタ部
62等ではキャリアライフタイムの低下で良好なバイポ
ーラ特性が得られないという問題がある。さらには、衆
知のこととしてこの手のBiCMOSICはつとに製造
工程が多くなおかつ複雑でコストの高いものとされてい
る。
【0013】第3の問題として、FZ基板の構成を取っ
た場合、図示しないが確かに前述した析出酸素による問
題はかなり解決される。しかしながら、FZ基板は酸素
含有量が少ない(1×10 17 atms/cm 3 以下) ためそれ故
物理的強度に問題があるとされている。すなわち、製造
工程中の熱処理で基板に変形(ウエハーのそり)が生じ
たり、ディスロケイションスリップが増加したりするの
である。一旦、そりなどが発生するとその後の製造工程
を継続することが困難になってくる。半導体製造工程に
おけるウエハー径の大型化にともなってそりの問題はよ
り大きなものとなってきた。また、前述したラッチアッ
プと放射線耐量については改善は全く期待できない。
【0014】第4の問題として、FZエピ基板の構成を
取った場合、図示しないがラッチアップの改善は図れる
が、そりについては解決にはならない。図28は図27
の断面A−A’方向における半導体層の模式的不純物濃
度プロファイルである。ここでP−型エピ層(π層)は
エピタキシャルで形成されていることから超高比抵抗に
することができない。またあまり厚くできないという問
題がある。すなわちFZエピでも、CZよりは高比抵抗
が実現できるが、それでも数100Ωcmが限界である
からである。
【0015】またエピで形成する場合の厚みは常識的に
は数10μmであり、せいぜい100μmが限界である
からである。さらに、APDでX線などを検出する場合
+ 型層212は入射線の散乱領域となりその長さaは
できるだけ短いほうがよいのであるが、例えば裏面から
研磨で薄くしていったとしてもエピ基板を使う限りアノ
ード電極とのコンタクト抵抗を低くするため濃度の濃い
+ 型層を残す必要があるために領域bの部分が存在
し、ある程度以上薄くすることができない。この領域b
はエピタキシャル成長をする際の下地基板からの不純物
の拡散部であり非常に少ない場合でも数μmは領域bの
ようななだらかなプロファイルを持つ部分ができてしま
う。
【0016】第5の問題として、誘電体分離基板の構成
を取った場合、前述したように基板そのものの製造工程
が多く複雑であるため大変時間もコストもかかるという
問題がある。また、その製造工程故やはりウエハーの大
口径化が期待できないという問題がある。したがって、
最新製造工程を利用するという恩恵に浴することもでき
ないわけである。
【0017】上記課題を解決し、品質欠陥の原因となる
酸素が製造工程中に析出することの少ない、また素子間
が完全に分離されラッチアップや近接した素子からのキ
ャリアの不要な回り込みのない、さらに特性の安定し
た、かつ、簡便な工程で製造できる半導体集積回路装置
を得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明では以下の手段をとった。第1の手段として、半
導体集積回路装置に用いられる半導体基板として、第1
の基板上にシリコン酸化膜(SiO2)を介してFZ基板
を貼り合わせた半導体基板(以下、FZ−SOI基板と
称する)を用い、このFZ基板に素子を設けた。また、
第1の基板としてCZ基板を用いた。
【0019】第2の手段として、第1の手段に加えて半
導体集積回路装置を形成する各素子間に素子分離領域
を、該シリコン酸化膜上に接して設けた。第3の手段と
して、第1、第2の手段に組み合わせて、FZ基板の下
部にシリコン酸化膜と接してFZ基板よりも不純物濃度
の濃い領域を設けた。
【0020】第4の手段として、第1、第2の手段に組
み合わせて、FZ−SOI基板において、シリコン酸化
膜とFZ基板との間に接してポリシリコン膜又は半絶縁
性ポリシリコン膜を設けた。第5の手段として、半導体
集積回路装置として、シリコン酸化膜上にFZ基板を有
する構造とし、FZ基板に素子が形成されており、前記
第1の基板の少なくも部分を開放し該FZ基板もしくは
該シリコン酸化膜もしくは前記不純物濃度の濃い領域も
しくはポリシリコン層または半絶縁性ポリシリコン膜も
しくは素子形成において形成された電極等を露出させ
た。
【0021】第6の手段として、第1、第2、第3、第
4の手段に組み合わせて、FZ−SOIにおいてCZ基
板のかわりに石英基板のような透明な基板を用いた。
【0022】
【作用】前記、手段を取ることで以下の作用が得られ
る。第1の手段を取ることで以下の作用が得られる。す
なわち、FZ基板は下地である第1の基板とシリコン酸
化膜を介して分離しているため、製造工程を経ても第1
の基板からFZ基板に酸素が拡散しないのでFZ基板は
その特長を保っている。したがって析出酸素が少ない。
【0023】第2の手段を取ることで以下の作用が得ら
れる。素子間が完全に分離し、ラッチアップや隣接もし
くは近接エレメントからのキャリアの不要な回り込みが
ない。第3の手段を取ることで以下の作用が得られる。
FZ基板下部のFZ基板と下地SiO2 の界面を安定さ
せる。
【0024】第4の手段を取ることで、第3の手段と同
様にFZ基板下部のSiO2 との界面の安定化が図れる
と共に、トランジスタの導電型に合わせてポリシリコン
膜又は半絶縁性ポリシリコン膜を変える必要がないので
工程の簡略化が図れる。第5の手段を取ることで以下の
作用が得られる。裏面からX線あるいは光の検出を可能
とする。
【0025】第6の手段を取ることで以下の作用が得ら
れる。第5の手段においては裏面を露出するため、第1
の手段において下地基板を取り去って製造するが、本手
段においては一旦基板を取り去ることなく裏面からの検
出を可能とする。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好適な実施例
を詳細に説明する。図1は本発明にかかる第1の実施例
の半導体集積回路装置を示すメモリICを構成するDR
AMセルの模式的断面図である。ここで、本図はあくま
で模式的図面であり実際にはキャパシタ電極15やソー
ス電極16やゲート電極17やドレイン電極18の上方
には中間絶縁層や電極配線等が形成され一般的半導体集
積回路装置を形成していることは言うまでもない。この
ことは以下種々の図面すべてに共通である。
【0027】図20は第1の実施例の半導体集積回路装
置を形成するのに用いられるFZ−SOI基板を示す模
式的断面図である。かかるFZ−SOI基板は数100
μmの厚さを持つCZ基板141上にSiO2 142を
1μm程度形成し、しかる後FZ基板143をSiO2
142上に貼り合わせさらに、FZ基板143を数μm
の厚さまで研磨して得られたものである。貼り合わせの
前には、逆にFZ基板側にしてSiO2 を形成しておい
てもよい。
【0028】実施の仕方によってはこの方が良好なFZ
−SiO2 界面が得られることもある。該下地CZ基板
と該FZ基板は6インチなら6インチの同じ直径のウエ
ハーを使用するのが妥当であるが、場合によっては6イ
ンチのCZ基板に4インチのFZ基板を貼り合わせると
いうような異なる直径のウエハー同士の組合せでもよ
い。なぜなら、後述するAPDなどで必要とされるほど
の高比抵抗のFZ基板はCZ基板に比べて口径の大型化
が遅れているからである。
【0029】さて、該DRAMセルはかかるFZ−SO
I基板を用いて一般的な半導体集積回路装置の製造工程
を経て形成されており、すなわち、FZ基板13は下地
CZ基板11と完全に分離しているため、製造工程を経
てもFZ基板はその特長を保っている。したがって析出
酸素による欠陥の増加がおさえられ良好な歩留が得られ
る。またしたがって該析出酸素によってもたらされるエ
レクトロンとホールが結合するバンド内再結合中心の増
加によるキャリアライフタイムの低下も抑えられキャパ
シタ電極15下の反転層14内の再結合電流が減少し電
荷保持特性が向上しリフレッシュ時間の向上がなされ
る。
【0030】また、同様にFZ基板13は下地CZ基板
と完全に分離されているので下地CZ基板内での放射線
によって誘起された欠陥はFZ基板13へ上がってこれ
ず放射線耐量の顕著な向上が図られる。なおかつ、半導
体集積回路装置の製造工程を経てもFZ単体ウエハーに
あったような物理的強度の問題であるそり等は発生しな
い。
【0031】本実施例はEEPROM等の各種不揮発性
メモリーIC類や各種CMOSIC類やフォトセンサI
C類やBiCMOSIC類に実施すれば同様の効果があ
ることは言うまでもない。特に、BiCMOSIC等で
はその中に含まれる高耐圧を必要とされる部分などでの
高比抵抗の確保、バイポーラ要素での良好なキャリアラ
イフタイムの確保の面でも有益である。また特に、CC
Dなどでは前述した析出酸素による欠陥の低減とキャリ
アライフタイム低下防止は絶大な効果となる。また、C
CDやフォトダイオードアレイや光起電力素子等のフォ
トセンサIC類では検出部を通過してしまった光も下地
SiO2 とCZ基板との界面からの反射も利用できるた
め感度向上と効率の向上が大幅に図れる。
【0032】図3は本発明にかかる第2の実施例の半導
体集積回路装置を示すCCDを構成する感知拡散部と電
荷転送経路から成る単位セルの模式的断面図である。該
CCDはかかるFZ−SOI基板を用いて一般的な半導
体集積回路装置の製造工程を経て形成されており、その
際感知拡散部N型層35に隣接する素子間分離用のLO
COS酸化膜34はその下部がSiO2 32まで到達す
るよう形成される。こうすることで、本実施例において
は第1の実施例と同様に析出酸素の問題や放射線耐量の
問題や物理的強度の問題は良好に改善されるのはもちろ
ん、各単位セル同士が電気的に完全に分離されるため隣
接セルなどからの不要なキャリアの回り込みが完全に防
げるので大幅な特性の向上が図れる。
【0033】分離の方法については、オーソドックスな
LOCOS酸化膜による分離でも良いし、近年盛んなト
レンチ法でも良いし、アイランド状にFZ基板をエッチ
ングしても良いし、ICによってはダイシングソー等に
よる分離でもかまわない。この分離による効果はフォト
ダイオードアレイや各種イメージセンサ等のフォトセン
サIC類すべて共通して有益である。また、素子間が完
全に分離できるのでCMOSIC全般において完全にラ
ッチアップを排除できるようになる。EEPROMなど
の内部電圧昇圧回路の高性能化が図れる。BiCMOS
IC製造工程においてはエピ工程の多用する必要がなく
なり大幅に工程が簡略化できる等の効果が得られる。
【0034】図7は本発明にかかる第2の実施例のその
他の応用例の半導体集積回路装置を示すフォトダイオー
ドアレイを構成する複数の単位セルの模式的断面図であ
る。図7で71はSiアイランド分離、73はシリコン
酸化膜、74はCZ基板、75はN- 型FZ基板、76
はN+ 型層、77はカソード電極、78はアノード電
極、79はP型層である。分離方法としてはSiエッチ
ングによるSiアイランド分離71を用いたものであ
る。前述したようにキャリアの回り込みがないためフォ
トセンサとして非常に高性能が得られる。また、このよ
うなアレイにおいて各PN接合を直列に接続したものが
ソリッドステートリレーに使用されるホトボルセルアレ
イや太陽電池に代表される光起電力素子であるが、本発
明によれば誘電体分離基板を使う必要がなくなり、大幅
に時間とコストが低減できると同時にウエハーの大口径
化も可能となる、さらに高電圧化、高効率化が可能とな
る。
【0035】図2は本発明にかかる第3の実施例の半導
体集積回路装置を示すCMOSICを構成するPMO
S、NMOS両トランジスタの模式的断面図である。F
Z基板の下部に下地SiO2 と接してN+ 型層21の浅
い不純物層をPMOSトランジスタ23の下部に、P+
型層22の浅い不純物層をNMOSトランジスタ24の
下部にそれぞれ設けてある。この下地界面への不純物層
導入はあらかじめ、貼り合わせる前に形成されていても
良いし、素子形成の製造工程中でイオン注入等で形成さ
れても良い。P+ 層形成にはBF2 、N+ 層形成にはA
sなどを1E14atms/cm2 〜7E14atms/cm2 の量
導入しておくのが良い。ボロンのみやリンに比べて拡散
係数が小さいからである。
【0036】このようにすることで、前記第1および第
2の実施例で得られる効果に加えて、FZ基板と下地S
iO2 の界面を安定させるのでSOIトランジスタ特有
のいわゆるバックチャネルを防止できる。図4は本発明
にかかる第3の実施例の第1の応用例の半導体集積回路
装置を示すAPDの模式的断面図である。図4で、47
はP+ 層、46はカソード電極、45はN+ 型層、44
はN型層、43はアノード電極、48はP+ 型層、42
はFZ基板P- 型層(π層)、41はP+ 型層、49は
シリコン酸化膜、50はCZ基板である。
【0037】図5は断面B−B’方向における半導体領
域の模式的不純物濃度プロファイルである。FZ−SO
I基板を使用することで、まずFZ基板P- 型(π層)
42の比抵抗をエピでは得られない数kΩcm以上とい
う高比抵抗(FZ基板単体ではこのような高比抵抗のウ
エハーも製造可能であるからである、エピタキシャル成
長ではせいぜい数100Ωcmが限界である)も得られ
所望のものとすることができ、また厚みも数10μmか
ら必要なら数100μmのものも容易に得られる。こう
することで、光やX線や放射線等の検出したいエネルギ
ー領域や波長領域に応じて、また必要な応答速度や検出
効率を実現できるような前記π層42の厚みなどの各デ
イメンジョン設計を行うことがはじめて可能となる。
【0038】例えば、O.数ナノ秒以下の時間分解能
(時間スペクトル上でのピーク半値幅)が得られ、ピー
ク波形にすそが現れずガウシアン近似できるためにはP
+ 型層は1μm以下が必要である。また、例えば15k
evのX線を効率40%で検出するためにはπ層42は
200μm程度必要である。50μmのπ層だと11%
となる。20kevでは200μm18%、50μmだ
と5%の効率となるので厚くすることは有益であるが、
ピーク波形のすそが大きくなるのでいずれにしてもデイ
メンジョンの決定は必要な特性による。
【0039】そしてさらに、本実施例のごとく浅いP+
型層41を設けることによってAPDとして必要な構成
を満たすことになる。しかしながら従来のFZエピのよ
うな高温処理はないため、P+ 型層41はあまりπ層4
2へ拡散せず、散乱領域Cも非常に小さくできることに
なる。
【0040】P+ 型層41はイオン注入にてBF2 を1
E14atms/cm2 〜7E14atms/cm2 の量を導入して
おくのが良い。ボロンのみに比べて拡散係数が小さいに
もかかわらずアノード電極との必要なオーミックコンタ
クトを得るための表面濃度1E18atms/cm3 以上が得
られるからである。
【0041】図6は本発明にかかる第3の実施例の第2
の応用例の半導体集積回路装置を示すBiCMOSIC
の模式的断面図である。図6でN型FZ基板621表面
にはそれぞれNPNバイポーラトランジスタ67、LD
MOS66、CMOS65が形成され、NPNバイポー
ラトランジスタ67を構成する、68はN型エミッタ、
69はP型ベース、610はN型コレクタであり、LD
MOS66を構成する、611はP+ 型ソース、612
はN型サブ、613はゲート電極、614はP型ドレイ
ン、623はP型ウエル拡散層であり、又、CMOS6
5を構成する。615はP型ドレイン、616はゲート
電極、617はP型ソース、618はN型ドレイン、6
19はゲート電極、620はN型ソース、626はP型
ウエル拡散層である。
【0042】FZ−SOI基板を用いると同時に、前記
分離方法として下地SiO2 63に到達するトレンチ溝
分離64と下地界面へのN+ 型層61およびP+ 型層6
2を形成することで、CMOS部分65でのラッチアッ
プフリーやバックチャネル防止、高耐圧LDMOS部分
66での高比抵抗確保、NPNバイポーラトランジスタ
部分67での良好なキャリアライフタイムの確保等で非
常に優れた特性を実現すると同時に前述したごとく複雑
なエピ工程や埋め込み拡散等の製造工程の大幅な簡便化
を実現するものである。製造工程数の具体的比較の記述
は本発明の主旨とはずれるので割愛するが従来技術で記
述した内容と図26を含めて比較すれば容易に判明す
る。
【0043】図8は本発明にかかる第4の実施例の半導
体集積回路装置を示す光起電力素子の模式的断面図であ
る。第1から第3の実施例で説明してきたごとく本発明
で作成された光起電力素子の製造工程の終盤において、
パイレックスガラス板や石英板や金属板や樹脂材による
板等のなんらかの補強板81を表面に付加、しかるのち
下地CZ基板をSiO2 83をストッパーとしてエッチ
ングや研削、研磨などで取り去るものである(特願平0
2−196462参考)。入射光82に対して裏面から
の検出を可能とするので自己の電極84等に光が妨げら
れずより高い効率の受光が可能となる。
【0044】また、該電極84を反射率の高い物質を用
いたり面積を大きくすることで検出素子が形成されてい
るFZ基板85を通過した入射光の戻りも利用すること
ができ、より効率の高い受光が可能となる。もちろん、
最終的に再度保護等のため入射線に対して透明であれば
基板を装着してもかまわない。本実施例は第1から第3
の実施例および後述するが第5の実施例等と組み合わせ
て有益である。
【0045】図9は本発明にかかる第4の実施例の第1
の応用例の半導体集積回路装置を示すAPDの模式的断
面図である。図9で、92はカソード電極、93は絶縁
膜、94はN+ 型層、95はP+ 型層、96はN型層、
97は補強板、98はπ層、99はP+ 型層、91はア
ノード電極である。
【0046】本発明にて作成されたAPDにおいて前述
したごとく、下地CZ基板を取り去ったのちさらにはS
iO2 も取り去り、アノード電極91を設けたものであ
る。このようにして、検出すべきX線90などを裏面か
ら入射することで、不感領域であるN+ 型層94や絶縁
膜93やカソード電極92等に遮られることなく例えば
10kev以下のような非常に低エネルギーのX線の検
出も損失少なく行うことが可能となる。さらには、図示
しないが図4のようにアノード電極43をカソード電極
92の面に設けることで、さらに損失の少ない検出を可
能とすることができるものである。本応用例はCCDや
フォトダイオードアレイ等の他のフォトセンサIC類と
組合せ使用しても有益である。
【0047】図11は本発明にかかる第4の実施例の第
2の応用例の半導体集積回路装置を示す半導体イメージ
センサ装置の模式的断面図である。かかる半導体イメー
ジセンサ装置はいわゆる個々のフォトセンサ要素がPI
N構造を取り容量結合にて信号を取り出す2次元検出お
よびリアルタイム検出可能なもので、本願出願人による
出願である特願平04−066364にくわしいが、本
応用例はかかる半導体イメージセンサ装置に応用したも
のである。以下、若干紹介しておく。
【0048】図12及び図13は特願平04−0663
64における半導体イメージセンサ装置の一実施例のフ
ォトセンサ要素の配列を示す模式的平面図である。図に
示すごとくフォトセンサ要素(以下、ピクセルと称す
る)は同一半導体表面上に配列してある。交互に配列さ
れたピクセルはX座標の情報として読み出されるべきも
のはXピクセル431、Y座標の情報として読み出され
るべきものはYピクセル432として配列される。
【0049】図14はこの半導体イメージセンサ装置の
ピクセルの一実施例の模式的平面図であるが、基本的に
は特願平04−066364における第1、第2あるい
は第3の実施例のストリップを短小にしたものと考えて
よい。しかしながら、従来のストリップ構造では本実施
例実現は困難である。すなわち、本実施例の半導体イメ
ージセンサ装置は、少なくとも1層ゲート電極の他に少
なくとも2層の金属(以下、メタルと称する)配線層が
必要であるからである。
【0050】図15は特願平04−066364にかか
る半導体イメージセンサ装置の一実施例の回路を示す模
式的ブロック図であるが、Y軸方向に複数配列されたX
1 ピクセル(1、1)453〜(1、n)455それぞ
れの出力はX1 信号ライン460で接続され、X1 出力
端子451へと導き出される。また、それぞれへバイア
ス電圧を加えるバイアスラインもX1 バイアスライン4
59で接続され、抵抗RB414を介してアノード41
6へ導き出される。X軸方向に複数配列されたY1 ピク
セルについても同様である。
【0051】このようにして2次元的に多数配列され2
次元情報が得られる。今、例えばX 1 バイアスライン4
59、X1 信号ライン460、Y1 バイアスラインたて
461、Y1 信号ラインたて462を1層目のメタル配
線として、Y1 バイアスラインよこ464とY1 信号ラ
インよこ463を2層目のメタル配線とすることで、
X、Y出力やアノード等の全ての端子も1方向に設ける
ことができる。
【0052】このようにして、特願平04−06636
4において片面のみでの2次元情報が得られる半導体イ
メージセンサ装置が実現できたわけだが、本半導体イメ
ージセンサ装置の必要な特性として例えばN- 型FZ基
板501は感度と物質量の関係から比抵抗4−8kΩc
m程度で厚み200から300μmが必要である。これ
より厚くても薄くてもいけない。最新の大口径ウエハー
プロセスの場合、薄くても500から900μm厚のウ
エハーである。
【0053】特願平04−066364では製造工程終
盤での裏面研削を採用したが本発明を適用することで、
より一層便利になる。すなわち、N+ 型層502を形成
したFZ−SOIにおいてFZ基板は製造工程の最初か
ら200から300μmの必要な厚みとしておき工程終
盤にてCZ基板とSiO2 を除去し、アルミニウムなど
のカソード電極503を形成すればよいからである。工
程終盤裏面研削等でのダメージや歩留低下の心配がなく
なり、大変有益であるといえる。また裏面へのN+ 型層
形成を考えると実質上本発明を適用して初めてかかる半
導体イメージセンサ装置を実現出来ると言える。本応用
例では最終的には前記応用例での補強版はなくてもかま
わない。
【0054】図17は本発明にかかる第4の実施例の第
3の応用例の半導体集積回路装置を示すフォトダイオー
ドアレイの模式的断面図である。後述する第5の実施例
との組合せであるが、下地CZ基板およびSiO2 を取
り去った後放射線に反応する蛍光体171例えばGd2
2 S:TbやZnWO4 やCsI:Tl等を付加する
ことでX線等の放射線を効率よく検出することが可能と
なるものである。本応用例はCCDやフォトダイオード
アレイ等の他のフォトセンサIC類と組合せ使用しても
有益である。
【0055】図10は本発明にかかる第5の実施例の第
1応用例の半導体集積回路装置を示すAPDの模式的断
面図である。図10で102はカソード電極、107は
補強板、103は絶縁膜、108はπ層、109はP+
型層、101はアノード電極、106はSIPOS膜で
ある。
【0056】第4の実施例の第1の応用例のAPDに加
えてSIPOS膜入りFZ−SOI基板を使用したもの
である。SIPOS膜入りFZ−SOI基板とは図21
に示すように使用するFZ−SOI基板においてFZ基
214とSiO2 212の間にSIPOS膜213
形成したものである。SIPOSとは半絶縁性ポリSi
(Semi Insulated Poly-Si) 膜のことで、この絶縁性の
高いポリSiはCVD法によりポリSiを堆積させる際
にO2 またはNを含有させる処理を行うことにより形成
される。従って条件によってはSiO 2 とポリSiの界
面にSi x y (Si窒化膜)が形成されることもある
がそういう構成でももちろん良い。かかるSIPOS膜
213はFZ基板214の貼り合わせ前、SiO2 21
形成後、形成されるが貼り合わせ前に表面をマイクロ
ポリッシングしても貼り合わせが良好となってよい。も
ちろん、SIPOSはFZ側に形成しておいても良い。
その方が界面の特性が良い場合もある。
【0057】本実施例におけるSIPOS106は数1
000Åの厚みでπ層108に接して形成される形にな
る。下地CZ基板とSiO2 を取り去った後も残されπ
層108の表面を安定化することでP+ 型層109は例
えば図示しないが受光面領域になく領域を囲むような形
状とすることができるので、完全に散乱領域の無いAP
Dが実現可能となる。ここで、図4のようにアノード電
極43をカソード電極92の面に設けることも電気的実
装面を考えるとさらに有益である。
【0058】上記実施例において、SIPOS膜のかわ
りに比較的抵抗の高い(100 Ω/□以上)ポリSi膜を
用いてもよいが、SIPOSO膜の方がπ層の表面の安
定に有効である。図16は本発明にかかる第5の実施例
の第2の応用例の半導体集積回路装置を示す光起電力素
子の模式的断面図である。300〜600Åの範囲のS
IPOS膜161は他の不純物領域に代わって界面の安
定化が図れると同時に全波長領域の光に対して、透過性
が良くなおかつ、入射光に対して反射防止膜として作用
するのでより一層の高効率が得られる。貼り合わせ時に
ポリッシングがおこなわれたとしてもポリSiグレーン
が反射防止の役目を果たすからである。
【0059】図19は本発明にかかる第5の実施例の第
3の応用例の半導体集積回路装置を示すBiCMOSI
Cの模式的断面図である。P+ 型層やN+ 型層に代わっ
てFZ基板SiO2 界面の安定化が図れるのでCMOS
部195やLDMOS部196においてSIPOS膜1
92を設けたことで、P+ 、N+ のように各素子の要求
に合わせて変える必要がないので工程の簡略化が図れ
る。図18ではSIPOS膜185はトレンチ溝183
によって分断されてないが図19のように各アイランド
ごとに分断しても、電位の分離の意味で有益である。
【0060】図18は本発明にかかる第6の実施例の半
導体集積回路装置を示す光起電力素子の模式的断面図で
ある。第5の実施例の第1の応用例の光起電力素子に加
えて、図22および23に示すようなFZ−SOI基板
のCZ基板部分を石英基板で形成した基板を用いたもの
である。
【0061】前述してきたように、高効率化のため裏面
からの光入射181を可能とするが、この場合製造工程
途中での補強板の取り付けや下地基板の取り去りなどが
必要なく、工程短縮と同時に補強板を付けたり下地基板
を取り去ったりすることでの歩留低下を避けることが可
能となる。該基板は入射線に対して透明であれば他の材
質でも、もちろんかまわない。本実施例はCCDやフォ
トダイオードアレイ等の他のフォトセンサIC類と組合
せ使用しても有益である。
【0062】以上本発明の第1から第6までの実施例に
ついて説明してきたが、第2から第6までの実施例につ
いては第1の実施例にたいして独立で実施しても有益で
ある。すなわちFZ基板がCZ基板であるCZ−SOI
基板において第2から第6の実施例を実施すれば、FZ
基板固有の特長にかかわる効果以外のものは全て前述し
たごとく得られるからである。全てを再度記述しないが
例えばCMOSIC類におけるラッチアップ耐量の向
上、放射線耐量の向上、CCDや光起電力素子等のフォ
トセンサIC類における分離方法や検出方法にかかって
高感度、高効率等の高性能化、BiCMOSIC類にお
けるやはり性能向上、工程簡便化、等々である。前述し
たように、高比抵抗FZ基板の大口径化の問題、価格、
納期の問題等があるからで必要な性能と価格に応じてC
Z−SOI基板に本発明を実施例してもそれなりに有益
である。
【0063】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば以下の効果が得られる。半導体集積回路装置に用いら
れる半導体基板の構成として、CZ基板上にSiO2
介してFZ基板を貼り合わせた半導体基板(以下、FZ
−SOI基板と称する)を用いることでFZ基板は下地
CZ基板と完全に分離しているため、製造工程を経ても
FZ基板はその特長を保っている。したがって析出酸素
による欠陥の増加がおさえられCMOSICやDRAM
やCCDやBiCMOSICにおいて良好な歩留が得ら
れる。またキャリアライフタイムの低下もおさえられD
RAMやCCDやBiCMOSICにおいて良好な特性
が得られる。
【0064】また、同様に下地基板と完全に分離されて
いるのでIC全般において前述したような放射線耐量も
顕著な向上が期待できる。なおかつ、下地基板はCZ基
板なので半導体集積回路装置の製造工程を経ても前述し
たような物理的強度の問題は発生しない。また、CCD
やフォトダイオードアレイや光起電力素子等のフォトセ
ンサIC類では検出部を通過してしまった光も下地Si
2 とCZ基板との界面からの反射も利用できるため感
度向上と効率向上という効果が得られる。
【0065】半導体集積回路装置を形成する各素子間の
分離を下地SiO2 まで到達させることで、素子間が完
全に分離できるのでCMOSIC全般において完全にラ
ッチアップを排除できる。また、CCDやフォトセンサ
IC全般において隣接もしくは近接エレメントからのキ
ャリアの不要な回り込みを完全に排除できる。また、B
iCMOSIC製造工程においてはエピ工程の多用する
必要がなくなり大幅に工程が簡略化できる。同様に、光
起電力素子等においては誘電体分離基板を使う必要がな
くなり、大幅に時間とコストが低減できると同時にウエ
ハーの大口径化も可能となる。さらに高電圧化、高効率
化が可能となる等の効果が得られる。
【0066】FZ基板の下部に下地SiO2 と接してN
+ 型もしくはP+ 型の薄い不純物層を設けることで、F
Z基板と下地SiO2 の界面を安定させるのでCMOS
IC等においてはMOSトランジスタのSOIトランジ
スタ特有のいわゆるバックチャネルを防止できる。Bi
CMOSICにおいてはバイポーラトランジスタの埋め
込み領域の代わりをはたして良好な特性が得られる。フ
ォトダイオードアレイや光起電力素子等でも同様に界面
の安定化と直列抵抗の低減が図れる。APD等において
は、第1の手段によってπ層の比抵抗をエピでは得られ
ない高抵抗も得られ所望のものとすることができ、また
厚みも数10μmから必要なら数100μmのものも容
易に得られるようになったことと併せて本手段によっ
て、従来のFZエピのような高温処理はないため、P+
型層はあまりπ層へ拡散せず、散乱領域も非常に小さく
できる等の効果が得られる。
【0067】FZ−SOI基板においてFZ基板154
とSiO2 152の間にSIPOSO膜153を形成し
たものであることで、MOSトランジスタやバイポーラ
トランジスタでは第3の手段と同様に界面の安定化が図
れるが、P+ 、N+ のように各素子の要求に合わせて変
える必要がないので工程の簡略化が図れる。APD等で
はやはり界面の安定が可能となるがP+ 型層が要らなく
なるので散乱領域を完全に無くすことができる。また、
光起電力素子等でもやはり他の不純物領域に代わって界
面の安定化が図れると同時に第5、第6の手段と組合せ
た場合入射光に対して反射防止膜として作用するのでよ
り一層の高効率が得られる等の効果が得られる。
【0068】半導体集積回路装置の製造工程の終盤にお
いてFZ基板側になんらかの補強板を形成した後、下地
CZ基板をエッチングや研削、研磨などで取り去ること
で、APD等では裏面からの検出を可能とするので、例
えば10kev以下のような非常に低エネルギーのX線
の検出も全く損失なく行うことが可能となる。フォトダ
イオードアレイや光起電力素子でも裏面からの検出を可
能とするので自己の電極等に光が妨げられずより高い効
率の受光が可能となる等の効果が得られる。
【0069】FZ−SOIにおいてCZ基板のかわりに
石英基板を用いることで、APDやフォトダイオードア
レイや光起電力素子において、一旦基板を取り去ること
なく裏面からの検出を可能とするので、工程短縮と同時
に補強板を付けたり下地基板を取り去ったりすることで
の歩留低下を避けることが可能となる等の効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第1の実施例の半導体集積回路
装置を示すメモリICを構成するDRAMセルの模式的
断面図である。
【図2】本発明にかかる第3の実施例の半導体集積回路
装置を示すCMOSICを構成するPMOS、NMOS
両トランジスタの模式的断面図である。
【図3】本発明にかかる第2の実施例の半導体集積回路
装置を示すCCDを構成する感知拡散部と電荷転送経路
から成る単位セルの模式的断面図である。
【図4】本発明にかかる本実施例の第1の応用例の半導
体集積回路装置を示すAPDの模式的断面図である。
【図5】断面B−B’方向における模式的不純物濃度プ
ロファイルである。
【図6】本発明にかかる本実施例の第2の応用例の半導
体集積回路装置を示すBiCMOSICの模式的断面図
である。
【図7】本発明にかかる第2の実施例のその他の応用例
の半導体集積回路装置を示すフォトダイオードアレイを
構成する複数の単位セルの模式的断面図である。
【図8】本発明にかかる第4の実施例の半導体集積回路
装置を示す光起電力素子の模式的断面図である。
【図9】本発明にかかる本実施例の第1の応用例の半導
体集積回路装置を示すAPDの模式的断面図である。
【図10】本発明にかかる第5の実施例の半導体集積回
路装置を示すAPDの模式的断面図である。
【図11】本発明にかかる第4の実施例の第2の応用例
の半導体集積回路装置を示す半導体イメージセンサ装置
の模式的断面図である。
【図12】半導体イメージセンサ装置の一実施例のフォ
トセンサ要素の配列を示す模式的平面図である。
【図13】半導体イメージセンサ装置の一実施例のフォ
トセンサ要素の配列を示す模式的平面図である。
【図14】半導体イメージセンサ装置のピクセルの一実
施例の模式的平面図である。
【図15】半導体イメージセンサ装置の一実施例の回路
を示す模式的ブロック図である。
【図16】本発明にかかる本実施例の第1の応用例の半
導体集積回路装置を示す光起電力素子の模式的断面図で
ある。
【図17】本発明にかかる本実施例の第2の応用例の半
導体集積回路装置を示すフォトダイオードアレイの模式
的断面図である。
【図18】本発明にかかる第6の実施例の半導体集積回
路装置を示す光起電力素子の模式的断面図である。
【図19】本発明にかかる本実施例の第2の応用例の半
導体集積回路装置を示すBiCMOSICの模式的断面
図である。
【図20】本発明にかかるFZ−SOI基板を示す模式
的断面図である。
【図21】本発明にかかるSIPOSが挿入されたFZ
−SOI基板を示す模式的断面図である。
【図22】本発明にかかるFZ−SOQ基板を示す模式
的断面図である。
【図23】本発明にかかるSIPOSが挿入されたFZ
−SOQ基板を示す模式的断面図である。
【図24】従来の半導体集積回路装置を示すCZ基板上
に形成された一般的CMOSICの模式的断面図であ
る。
【図25】従来の半導体集積回路装置を示すCZエピ基
板上に形成された一般的なDRAMセルの模式的断面図
である。
【図26】従来の半導体集積回路装置を示すCZエピ基
板上に形成された一般的なBiCMOSICの模式的断
面図である。
【図27】従来の半導体集積回路装置を示すFZエピ基
板に形成されたAPDの模式的断面図である。
【図28】断面A−A’方向における模式的不純物濃度
プロファイルである。
【図29】(a)〜(b)は従来の半導体集積回路装置
を示す誘電体分離基板上に形成された光起電力素子の製
造方法を示す模式的工程順断面図である。
【図30】光起電力素子の内部結線を示す模式的回路図
である。
【符号の説明】
11、28、68、141、151 CZ基板 12、27、32、63、83、142 152、16
2、172 SiO2 13、26、85、143、154、163、174
FZ基板 21 N+ 型層 22 P+ 型層 33 P型FZ基板 34 LOCOS酸化膜 41 P+型層 42 FZ基板P- 型層 96、101、113、125、153、173 SI
POS膜 97 P+ 型層 111 蛍光体 122、161、171 石英基板 183 P型CZ基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 31/10 H01L 31/04 H (56)参考文献 特開 平4−127437(JP,A) 特開 平1−215041(JP,A) 特開 平4−266047(JP,A) 特開 平4−361555(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/20 H01L 21/02 H01L 27/12 H01L 31/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石英基板である支持基板上に多結晶Si
    膜を有し、前記多結晶Si膜上に接して単結晶Si膜を
    有し、前記単結晶Si膜表面に素子が形成されているこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 石英基板である支持基板上にSi酸化膜
    を有し、前記Si酸化膜上に多結晶Si膜を有し、前記
    多結晶Si膜上に接して単結晶Si膜を有し、前記単結
    晶Si膜表面に素子が形成されていることを特徴とする
    半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 石英基板である支持基板上にSi酸化膜
    を有し、前記Si酸化膜上に多結晶Si膜を有し、前記
    多結晶Si膜上に接して単結晶Si膜を有し、前記単結
    晶Si膜は同一前記支持基板上において複数の電気的分
    離された領域から構成されている状態すなわち島状単結
    晶Si膜であることを特徴とし、前記島状単結晶Si膜
    表面に素子が形成されていることを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  4. 【請求項4】 石英基板である支持基板上にSi酸化膜
    を有し、前記Si酸化膜上に多結晶Si膜を有し、前記
    多結晶Si膜上に接して単結晶Si膜を有し、前記単結
    晶Si膜と前記多結晶Si膜は同一前記支持基板上にお
    いて、同一形状で同一位置において複数の電気的分離さ
    れた領域から構成されている状態すなわち島状単結晶S
    i膜および多結晶Si膜であり、前記島状単結晶Si膜
    表面に素子が形成されていることを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  5. 【請求項5】 蛍光体化合物の支持基板上に多結晶Si
    膜を有し、前記多結晶Si膜上に接して単結晶Si膜を
    有し、前記単結晶Si膜表面に素子が形成されているこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 蛍光体化合物の支持基板上にSi酸化膜
    を有し、前記Si酸化膜上に多結晶Si膜を有し、前記
    多結晶Si膜上に接して単結晶Si膜を有し、前記単結
    晶Si膜表面に素子が形成されていることを特徴とする
    半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】 蛍光体化合物の支持基板上にSi酸化膜
    を有し、前記Si酸化膜上に多結晶Si膜を有し、前記
    多結晶Si膜上に接して単結晶Si膜を有し、前記単結
    晶Si膜は同一前記支持基板上において複数の電気的分
    離された領域から構成されている状態すなわち島状単結
    晶Si膜であることを特徴とし、前記島状単結晶Si膜
    表面に素子が形成されていることを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  8. 【請求項8】 蛍光体化合物の支持基板上にSi酸化膜
    を有し、前記Si酸化膜上に多結晶Si膜を有し、前記
    多結晶Si膜上に接して単結晶Si膜を有し、前記単結
    晶Si膜と前記多結晶Si膜は同一前記支持基板上にお
    いて、同一形状で同一位置において複数の電気的分離さ
    れた領域から構成されている状態すなわち島状単結晶S
    i膜および多結晶Si膜であり、前記島状単結晶Si膜
    表面に素子が形成されていることを特徴とする半導体集
    積回路装置。
JP04153722A 1991-06-13 1992-06-12 半導体集積回路装置 Expired - Lifetime JP3137431B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04153722A JP3137431B2 (ja) 1991-06-13 1992-06-12 半導体集積回路装置
EP9393109060A EP0573921A3 (en) 1992-06-12 1993-06-04 Semiconductor device having a semiconductor film of low oxygen concentration
US08/127,822 US5923071A (en) 1992-06-12 1993-09-27 Semiconductor device having a semiconductor film of low oxygen concentration
US09/174,687 US6100570A (en) 1992-06-12 1998-10-19 Semiconductor device having a semiconductor film of low oxygen concentration

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14210591 1991-06-13
JP3-142105 1991-06-13
JP04153722A JP3137431B2 (ja) 1991-06-13 1992-06-12 半導体集積回路装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05182909A JPH05182909A (ja) 1993-07-23
JP3137431B2 true JP3137431B2 (ja) 2001-02-19

Family

ID=26474213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04153722A Expired - Lifetime JP3137431B2 (ja) 1991-06-13 1992-06-12 半導体集積回路装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3137431B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3778581B2 (ja) 1993-07-05 2006-05-24 三菱電機株式会社 半導体装置およびその製造方法
JP2002094032A (ja) * 2000-09-12 2002-03-29 Fuji Electric Co Ltd 半導体基板およびその製作方法と、その基板を用いた半導体装置およびその製造方法
US6927383B2 (en) * 2002-07-26 2005-08-09 Raytheon Company Radiation hardened visible P-I-N detector
RU2416840C2 (ru) * 2006-02-01 2011-04-20 Конинклейке Филипс Электроникс, Н.В. Лавинный фотодиод в режиме счетчика гейгера
US7791031B2 (en) * 2008-06-09 2010-09-07 Honeywell International Inc. Neutron detection structure

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05182909A (ja) 1993-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6100570A (en) Semiconductor device having a semiconductor film of low oxygen concentration
US6027956A (en) Process for producing planar dielectrically isolated high speed pin photodiode
US4875084A (en) Optoelectric transducer
US6458619B1 (en) Process for producing an isolated planar high speed pin photodiode with improved capacitance
EP0488174B1 (en) Photoelectric converting device and information processing apparatus employing the same
Yamamoto et al. Si-OEIC with a built-in PIN-photodiode
US5719414A (en) Photoelectric conversion semiconductor device with insulation film
US7985612B2 (en) Method and device for reducing crosstalk in back illuminated imagers
US11888003B2 (en) Photodetector
US20080054319A1 (en) Transparent-channel thin-film transistor-based pixels for high-performance image sensors
US9806121B2 (en) Solid-state imaging device
US20130040417A1 (en) Substrate bias for cmos imagers
US6303967B1 (en) Process for producing an isolated planar high speed pin photodiode
JP3137431B2 (ja) 半導体集積回路装置
JPS61133659A (ja) 半導体受光素子の製造方法
EP0573921A2 (en) Semiconductor device having a semiconductor film of low oxygen concentration
US7759154B2 (en) Ultrashallow photodiode using indium
JP2901649B2 (ja) 半導体装置及びそれを用いたカメラ
JP2584010B2 (ja) 固体撮像装置およびその製造方法
JPS61187267A (ja) 固体撮像装置
US20230042681A1 (en) Spad pixel for a backside illuminated image sensor
JPH07120774B2 (ja) 固体撮像装置
JPS63273365A (ja) 赤外線検出デバイス
JP2817435B2 (ja) 配列型赤外線検知器の製造方法
CN117954511A (zh) 沟槽电极单光子雪崩阵列、传感器及制备方法

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081208

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091208

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101208

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101208

Year of fee payment: 10

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101208

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111208

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111208

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121208

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121208

Year of fee payment: 12