JP3136169U - 鼻腔内用薬剤投与装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便であり、且つ使い捨てタイプ(ディスポーザブルタイプ)である鼻腔内へのアジュバント等の薬剤を噴霧投与できる、投与装置を提供すること。
【解決手段】鼻腔内挿入筒の内部にアジュバント等の薬剤を充填し、該挿入筒内部でスライドするピストン部材を押し下げることにより挿入筒先端に設けた開口部から、充填した薬剤を鼻腔内に噴霧投与されるように構成され、ピストン部材の挿入筒内でのスライドをガイドするガイド部材を、挿入筒上部に設けたことを特徴とする、ディスポーザブルな鼻腔内用薬剤投与装置である。
【選択図】図1

Description

本考案は、鼻腔内にワクチン、アジュバント等の薬剤を噴霧投与することを可能とするディスポーザブルな鼻腔内用薬剤投与装置に関する。
インフルエンザ、SARS(重症急性呼吸器症候群)等のウイルス、或いは細菌からの感染を防御するために、ワクチンやアジュバントを投与し、生体の免疫機能を高め、生体防御を図ることが行われている。
投与するアジュバントとは、ワクチンや免疫療法に用いられる助剤、免疫強化剤、免疫調整剤とも呼ばれるものであり、一般的には、不活化ワクチンやコンポーネントワクチンに添加される免疫刺激物質のことをいう。
アジュバントは、抗原と混合して生体に投与した場合、免疫原性の弱い抗原でも効果的に抗体を作らせることができ、ワクチンの効果を高めることなる。
これまで知られているワクチン、アジュバント等の投与方法としては、皮下投与(皮下接種)が一般的ではあるが、感染経路が呼吸器感染経路であるインフルエンザ、SARS等のウイルスに対しては、鼻腔内粘膜投与が効果的なものである。したがって、鼻腔内に噴霧投与するワクチン、アジュバント等の開発が行われている。
しかしながら、鼻腔内投与のためのワクチンを始めとするアジュバント等薬剤の投与装置として、使用に際して簡便であり、且つディスポーザブルタイプのものは登場してきていない。
また、アレルギー性鼻炎などのアレルギー症状に対して投与される抗アレルギー薬、或いはぜんそく症状に対して投与される抗ぜんそく薬も経鼻投与し、生体内吸収を行うのが好ましい場合がある。
更に、経口投与により分解をきたす生理活性ペプチド製剤は注射投与製剤のみに限定されているが、経鼻投与により鼻粘膜からの生体内吸収性を図る検討が行われている。
本考案者は、簡便であり、且つ使い捨てタイプの鼻腔内への薬剤投与装置を開発するべく検討を行い、本考案を完成させるに至った。
したがって本考案は、簡便であり、且つ使い捨てタイプ(ディスポーザブルタイプ)である、鼻腔内へ薬剤を噴霧投与できる、投与装置を提供することを課題とする。
かかる課題を解決する本考案は、以下の構成からなるものである。
(1)鼻腔内挿入筒の内部に薬剤を充填し、該挿入筒内部でスライドするピストン部材を押し下げることにより挿入筒先端に設けた開口部から、充填した薬剤を鼻腔内に噴霧投与されるように構成されたことを特徴とする、ディスポーザブルな薬剤投与装置;
(2)ピストン部材の挿入筒内でのスライドをガイドするガイド部材を、挿入筒上部に設けたことを特徴とする(1)に記載の薬剤投与装置;
(3)ピストン部材を指圧により押し下げられるように端部に円盤状の指圧部を設けたことを特徴とする(1)又は(2)に記載の薬剤投与装置;
(4)前記ピストン部材をガイドするガイド部材が、鼻腔内への挿入筒をカバーするキャップ構造であり、且つ可撓性部材からなることを特徴とする(1)〜(3)に記載の薬剤投与装置;
(5)投与する薬剤が、抗アレルギー薬、抗ぜんそく薬、ワクチン、生理活性ペプチド、アジュバント、モルヒネ、コカインである(1)〜(4)に記載の薬剤投与装置;
である。
本考案により、鼻腔内へ簡便に薬剤を噴霧投与できる薬剤投与装置が提供される。
本考案が提供する薬剤投与装置は、一回〜数回の押圧運動により、装置内に充填されたアジュバント等の薬剤を、効率良く鼻粘膜に噴霧投与することができる。
したがって、インフルエンザウイルス、SARSウイルス等、或いは細菌からの感染を効率良く防止するために、生体の免疫機能を高め、生体防御を図ることが容易に行える利点を有する。
さらに、経口投与により分解をきたす生理活性ペプチドについても、効率良く経鼻吸収させることができ、また、抗アレルギー薬、抗ぜんそく薬なども本考案の薬剤投与装置により、簡便に生体内吸収性を得ることができる点で優れたものである。
また、使い捨て(ディスポーザブル)タイプの薬剤投与装置であることから、薬剤を充填したまま滅菌することが可能であり、衛生的である利点を有している。
本考案は、上記したように、その基本的態様として、鼻腔内挿入筒の内部に薬剤を充填し、該挿入筒内部でスライドするピストン部材を押し下げること(押圧すること)により挿入筒先端に設けた開口部から、充填した薬剤を鼻腔内に噴霧投与されるように構成されたことを特徴とする使い捨て(ディスポーザブル)タイプの薬剤投与装置である。
本考案の装置により投与しうる薬剤としては、特に限定されないが、好ましくは、抗アレルギー薬、抗ぜんそく薬、ワクチン、生理活性ペプチド、アジュバント、モルヒネ、コカイン等である。
これらの薬剤は、凍結乾燥製剤であってもよい。また、薬剤を充填したまま、例えばエチレンオキサイド(EO)等により、装置ごと滅菌することが可能である。
以下、図面を参照にしながら、本考案を説明する。
図1は、本考案が提供する薬剤投与装置の一実施例を、その側面からみて、模式的に表した図である。
図中、100は、薬剤投与装置を示し、当該薬剤投与装置100は、鼻腔内への円形の挿入筒10の内部15に、粉末状の薬剤、例えばアジュバント200を充填しており、該アジュバント200は、挿入筒10の内部でスライドするピストン部材50を押し下げることにより、ピストン部材の先端に設けた摺動キャップ51の動きにより、挿入筒10の先端11に設けた開口部12から、充填したアジュバント200を鼻腔内に噴霧投与されるように構成されている。
なお、挿入筒10の先端11には、挿入筒内に充填した内容物である薬剤(例えば、アジュバント)の漏れを防止するための封止キャップ20が装着されている。
かかる構成を有する本考案の薬剤投与装置100は、ピストン部材50の挿入筒10内でのスライドをガイドするガイド部材30を、挿入筒10の上部に設けてあり、ピストン部材50の挿入筒10内での動きをスムースになるよう構成されている。
このピストン部材50を、図2に示した。
ピストン部材50は、挿入筒10内をスライド可能な太さを有し、その先端部52に挿入筒10の内壁に密接して摺動する径を有する、ゴム等で構成された摺動キャップ51が装着され、他端部には、指でのピストン押圧を容易にし得る円盤状の指圧部53が設けられている。
図3に、当該ピストン部材50の挿入筒10内でのスライドをガイドするガイド部材30を示した。
ガイド部材30は、その上端部にピストン部材50を案内することができる円形の空隙部31が設けられると共に、その下端部においては、挿入筒10と嵌合固定し得る爪34が数カ所設けられている。
また、その高さaは、挿入筒10内に充填されたアジュバント等の薬剤を押圧噴霧しうるピルトン運動を可能とするに充分な高さであればよい。
図4に、挿入筒10を、その先端部11に設けた開口部12に装着される封止キャップ20と共に示した。
本実施例においては、挿入筒10の上部にガイド部材30に設けられた複数の爪34を嵌合固定するのに対応する孔を設けた縁部18を有し、挿入筒10の径よりも大きめの径を有する円形板16が一体に構成されている。
なお、この円形板16は、本考案の薬剤投与装置100を用いてアジュバント等の薬剤を鼻腔内部に噴霧投与する際に、例えば、人差し指及び中指で挟んでピストン部材50の指圧部53を親指で押圧するべく、好適なものとなっている。
以上の構成に基づく本考案の薬剤投与装置は、その材料としては挿入筒10、ピストン部材50の両者は硬質プラスチックで構成され、ガイド部材30は、軟質プラスチックで構成されている。
特に、ガイド部材30が軟質プラスチックで構成されているために、ピストン部材50の押圧がスムースに行えると共に、挿入筒内に充填されたアジュバント等の薬剤を噴霧投与した後に、ガイド部材が元の形状に戻る作用が働き、一回の押圧によりアジュバント等の薬剤が完全に噴霧できなかった場合であっても、更に数回の押圧運動が可能となっており、充填されている薬剤を無駄なく、鼻腔内へ噴霧投与することができるものとなっている。
本考案に基づく薬剤投与装置を使用して、鼻腔内へアジュバント等の薬剤を噴霧投与する場合は、挿入筒10の先端部に装着された封止キャップを取り除き、挿入筒を鼻腔内に挿入し、装置自体を、例えば人差し指及び中指で挟み、ピストン部材50の指圧部53を親指で強く押圧することにより、挿入筒内部でピストン部材が押し下げられ、それにより挿入筒先端に設けた開口部から、充填したアジュバント等の薬剤を鼻腔内に噴霧投与される。
押し下げられたピストン部材は、ガイド部材の働きにより元の位置にまで戻ることから、一回の押圧により薬剤が完全に噴霧できなかった場合であっても、更に数回の押圧運動が可能となり、充填された薬剤を完全に鼻腔内へ噴霧投与することができる。
本考案が提供する薬剤投与装置は、一般的にヒトの鼻腔内へ投与することを目的として構成されることより、その大きさは、ヒトの鼻腔内への挿入しうる大きさであればよい。
なお、牛等の家畜の鼻腔内への投与も可能であり、その場合には、かかる家畜への適用を可能とする大きさに構成すればよい。
したがって、上記で説明した本考案が提供する薬剤投与装置は、ヒトの鼻腔内部へのアジュバント等の薬剤の噴霧投与を目的として実施例であるが、その目的を変更しない限り種々の変形が可能であり、かかる変形も本考案の技術的範囲内に包含されるものである。
なお、本考案が提供する鼻腔内用薬剤投与装置は、各種薬剤を充填した後、そのまま滅菌することも可能であり、特に凍結乾燥して得た薬剤をそのまま充填し、容器毎の滅菌が可能となっている点で、特に優れたものといえる。
以上記載のように、本考案により、鼻腔内へ簡便にアジュバント等の薬剤を噴霧投与できる薬剤投与装置が提供され、一回〜数回の押圧運動により、投与装置内に充填されたアジュバント等の薬剤を効率良く鼻粘膜に噴霧投与することができる。
したがって、インフルエンザウイルス、SARSウイルス等、或いは細菌からの感染を効率良く防止するために、生体の免疫機能を高め、生体防御を図ることが容易に行える点で、産業上の利用性は多大なものである。
本考案の薬剤投与装置100の一実施例を、その側面からみた模式図である。 本考案の薬剤投与装置100を構成するピストン部材50を、摺動キャップ51と共に示した図である。 本考案の薬剤投与装置100を構成するガイド部材30を示した図である。 本考案の薬剤投与装置100を構成する挿入筒10を、封止キャップ20と共に示した図である。
符号の説明
100 薬剤投与装置
10 挿入筒
30 ガイド部材
50 ピストン部材
200 薬剤(アジュバント)

Claims (5)

  1. 鼻腔内挿入筒の内部に薬剤を充填し、該挿入筒内部でスライドするピストン部材を押し下げることにより挿入筒先端に設けた開口部から、充填した薬剤を鼻腔内に噴霧投与されるように構成されたことを特徴とする、デイスポーザブルな薬剤投与装置。
  2. ピストン部材の挿入筒内でのスライドをガイドするガイド部材を、挿入筒上部に設けたことを特徴とする請求項1に記載の薬剤投与装置。
  3. ピストン部材を指圧により押し下げられるように端部に円盤状の指圧部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の薬剤投与装置。
  4. 前記ピストン部材をガイドするガイド部材が、鼻腔内への挿入筒をカバーするキャップ構造であり、且つ可撓性部材からなることを特徴とする請求項1〜3に記載の薬剤投与装置。
  5. 投与する薬剤が、抗アレルギー薬、抗ぜんそく薬、ワクチン、生理活性ペプチド、アジュバント、モルヒネ、コカインである請求項1〜4に記載の薬剤投与装置。
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