JP3135683U

JP3135683U - 電力線通信装置内臓回胴式遊技機（スロットマシン）

Info

Publication number: JP3135683U
Application number: JP2007005299U
Authority: JP
Inventors: 正晃金城
Original assignee: 正晃金城
Priority date: 2007-06-14
Filing date: 2007-06-14
Publication date: 2007-09-27
Anticipated expiration: 2017-06-14

Abstract

【課題】回胴式遊技機（スロットマシン）の規定を遵守した状態で、遊技場内で電力線通信を行うため、回胴式遊技機へあらゆるデータが送信されないような電力線通信モデムを内蔵した回胴式遊技機を提供する。
【解決手段】回胴式遊技機１１に電力線通信モデム２１を内蔵させ、新たに電力線通信モデムを設置しなくても、電力線通信が利用できるようにする。回胴式遊技機へデータが送信されてもデータを復調する機能を持たず、データを解読することができない電力線通信モデムを、回胴式遊技機に内蔵する。
【選択図】図１

Description

本考案は、電力線通信を遊技場において使用するために必要な電力線通信モデムを内蔵した回胴式遊技機（スロットマシン）に関するものである。

従来の回胴式遊技機（スロットマシン）と遊技場全体の遊技機のデータを管理するホールコンピューターの通信は、ＬＡＮケーブルで接続されている。
電力線通信（ＰＬＣ）は、電力を供給するために配設されている電力線を利用して情報を伝送するものであり、通信速度が高速で、しかも通信線路を新たに敷設する必要がなく設備投資を抑える事が可能であるため、近年、インターネットアクセス用や家庭内のホームネットワークを構築するための通信手段として注目されている。
回胴式遊技機（スロットマシン）とホールコンピューターの通信に電力線通信を利用するためには、新たに通信線を敷設する必要はないが、回胴式遊技機（スロットマシン）１台につき電力線通信モデム１台を接続する必要があるため、物理的に電力線通信モデムを置く場所や電力線通信モデムの購入費用がかかってしまう。
さらに、回胴式遊技機（スロットマシン）はメーカーごとにコンピューター線の形状がまちまちであり、統一規格がないため、回胴式遊技機（スロットマシン）の機種の入替を行う際に、接続するコンピューター線も一緒に交換することが多い。また、入替を行うたびに遊技場を管轄する警察署に変更承認申請を行うなどの煩雑な手続きが必要である。
現在、回胴式遊技機（スロットマシン）は、規定により、遊技データの受信は認められず、送信のみ認められるため、通信が一方通行となっている必要がある。回胴式遊技機（スロットマシン）とホールコンピューターの通信に電力線通信を利用するために、従来の電力線通信装置モデムを利用すると、全ての電力線の中をアナログデータが通過してしまい、回胴式遊技機（スロットマシン）がデータを受信する状態になってしまう。

そこで、本考案は、このような回胴式遊技機（スロットマシン）の規定を遵守した状態で、遊技場内で電力線通信を行うため、回胴式遊技機（スロットマシン）へあらゆるデータが送信されないような電力線通信モデムを内蔵した回胴式遊技機（スロットマシン）を提供することを課題とする。

回胴式遊技機（スロットマシン）に電力線通信モデムを内蔵させ、新たに電力線通信モデムを設置しなくても、電力線通信が利用できるようにする。
回胴式遊技機（スロットマシン）に内蔵した電力線通信モデムは、遊技データ等を送信するために電力線通信に適したアナログ信号に変調する機能はあるが、受信したデータをデジタル信号へ復調する機能を持たない。そのため、回胴式遊技機（スロットマシン）へデータが送信されても解読できない。

本考案の電力線通信モデム内臓回胴式遊技機（スロットマシン）によれば、新たに電力線通信モデムを設置しなくても、電力線通信が利用できる。電源コード以外の配線が不要になるため、遊技場内の配線が簡素化され、遊技場の通信設備を設置する際の費用を抑えることができる。また、配線が簡素化、統一化され、不正行為に対する検査や保守等が簡易に出来るようになる。
さらに、回胴式遊技機（スロットマシン）の機種の入替を行う際にコンピューター線を交換する必要がなくなり、警察署に変更承認申請をする必要もなくなることが予想される。
回胴式遊技機（スロットマシン）からのデータは送信できるが、回胴式遊技機（スロットマシン）に内臓した電力線通信モデムの働きにより、データの受信をしても解読できないため、規格を遵守した状態で遊技場内での電力線通信が可能となる。

本考案の電力線通信モデム内臓遊技機を使用すると、ホールコンピューターから情報を発信しても、回胴式遊技機（スロットマシン）までデータが伝わらないため、ホールコンピューターによる回胴式遊技機（スロットマシン）の不正操作を防ぐことができる。
また、遊技場の電力線に不正な操作を行った場合も、回胴式遊技機（スロットマシン）までデータが伝わらないため、回胴式遊技機（スロットマシン）の不正操作や誤作動を防ぐことができる。
さらに、本考案の電力線通信モデム内蔵回胴式遊技機（スロットマシン）を用いて遊技場で電力線通信を利用した場合、従来のようにＬＡＮケーブルで接続するよりも、通信速度が高速で配線が簡略化できる上に、通信機器を新たに設置する必要がないため、低コストで省スペースである。

図１は、遊技場での本考案に係る電力線通信装置モデム内臓回胴式遊技機（スロットマシン）１１の実施例が示されている。
図１に示されるように、電力線通信モデム部分２１は、回胴式遊技機（スロットマシン）１１の電源ボックス２９の内部にある電源供給基盤１３のさらに内部に設置される。回胴式遊技機（スロットマシン）１１の遊技データは、電力線通信モデム部分２１の内部にある信号重畳装置１２により、信号をアナログのＰＬＣ信号に変調され、電源コード１４を通じて、電力線１５へ送信される。

電力線１５に送られたアナログデータは、電力線通信モデム１６の電源コード２０を通じ、電力線通信モデム１６に伝送される。ホールコンピューター１７へ接続した電力線通信モデム１６はアナログデータを抽出し、デジタルデータへと復調する。電力線通信モデム１６は、復調したデータを信号線１９を通じホールコンピューター１７へ送信し、ホールコンピューター１７は情報を受信し処理する。

電力線通信モデム部分２１は、電力線通信装置モデム内臓回胴式遊技機（スロットマシン）１１の電源ボックス２９の内部の電源供給基盤１３のさらに内部に設置され、電源コード１４に接続する。電力線通信モデム部分２１の内部には、通常の電力線通信モデムにはある復調を行う機能が設置されていない。復調を行う機能がないことにより、回胴式遊技機（スロットマシン）１１はデータを受信しても解読することができず、受信したデータを無視する形になる。

電力線通信装置モデム内臓回胴式遊技機（スロットマシン）１１の電源供給基盤１３は、封印シール及び嵌め殺しのネジ等で封印し、電力線通信モデム部分２１への改ざんができないようにする。

図２は、遊技場での従来の電力線通信モデム１８を用いた場合の実施例が示されている。もちろん、従来の電力線通信装置を使用しても、データの送受信は行うことができる。
従来の回胴式遊技機（スロットマシン）２８の遊技データは、信号線２６により、台ユニット２３に送信される。コイン貸出機の売上データは、信号線により台ユニット２３へ送信される。台ユニット２３は、遊技データと売上データを処理し、信号線２７により、処理したデータを電力線通信モデム１８に送信する。電力線通信モデム１８は、遊技データと売上データをアナログのＰＬＣ信号に変調し、電力線通信モデム１８の電源コード３１を通じて電力線１５へ送信する。
電力線１５に送られたアナログデータは、電力線通信モデム１６の電源コード２０を通じ、電力線通信モデム１６に伝送される。ホールコンピューター１７へ接続した電力線通信モデム１６はアナログデータを抽出し、デジタルデータへと復調する。電力線通信モデム１６は、復調したデータを信号線１９を通じホールコンピューター１７へ送信し、ホールコンピューター１７は情報を受信し処理する。

図２では、従来の回胴式遊技機（スロットマシン）２８の電源コード３０は、直接電力線１５へ接続してある。電力線１５の中を流れるデータはすべて回胴式遊技機（スロットマシン）２８で受信できてしまう。回胴式遊技機（スロットマシン）がデータを受信し作動してしまうことは行政の規格上認められないものであり、このような使用方法では、遊技場では実用化が不可能といえる。
また、図１と比較すると、周辺機器や接続のための信号線などが複数必要になり、複雑であることは一目でわかる。

さらに、図３は、遊技場で電力線通信ではなく従来の接続方法を図示したものである。
従来の回胴式遊技機（スロットマシン）２８は、内部に信号送信部３２を備える。信号送信部３２より、信号線２６に遊技データが送信され、コイン貸出機の遊技データも台ユニット２３に送信される。台ユニット２３は、遊技データと売上データを処理し、信号線３３により、処理したデータをホールコンピューター１７に送信する。
ホールコンピューター１７の電源コード２０は、電力線１５に接続してある。図３の場合は、回胴式遊技機（スロットマシン）２８の信号送信部３２には遊技データを送信する機能しかないため、データは送信されるだけで受信はできない。また、この場合電力線１５の中にはデータは存在しないので、電源コード１４よりデータを受信することはない。
また、図１と比較すると、接続のための信号線などが複数必要になり、複雑であることは一目でわかる。

図４は、実施例の電力線通信装置モデム内臓回胴式遊技機（スロットマシン）１１の裏面の図である。
裏面には電力線１５と接続するための電源コード１４を有している。この電源コード１４から、回胴式遊技機（スロットマシン）１１に電力を供給する。回胴式遊技機（スロットマシン）１１の電源ボックス２９の外側には、回胴式遊技機（スロットマシン）１１の電源スイッチ２５がある。回胴式遊技機（スロットマシン）１１の遊技データは、遊技機基盤２２から、電力線２４を通じ、電源ボックス２９の内部の電力線通信モデム部分２１に送られる。
電力線通信モデム部分２１内部には、回胴式遊技機（スロットマシン）１１から送信されるデジタルデータをアナログデータに変調し、電力線へ送信する信号重畳装置１２を備える。

電力線通信モデムは、イーサネット（登録商標）信号と電力線通信信号（ＰＬＣ信号）を相互に変換する装置である。一般的には、パソコンなどの機器と電力線通信モデムをＬＡＮケーブルで接続し、電源ケーブルをコンセントに挿して使う。電力線通信モデムをつないだパソコンがデータを送信すると、そのデータは電力線通信モデムから電気配線を経由して相手先の電力線通信モデムに伝わり、再びＬＡＮケーブル経由で相手先のパソコンなどの機器に届けられる。

次に、電力線通信モデム部分２１の内部にある、信号重畳装置１２について詳細な説明を行う。
電力線通信モデム部分２１にイーサネット（登録商標）信号として送信されたデータは、まず、イーサネット（登録商標）・チップに入る。イーサネット（登録商標）・チップは、イーサネット（登録商標）の伝送に使われる電気信号を復調し、デジタル信号に戻す。
デジタル信号に復調されたイーサネット（登録商標）信号は、次にＰＬＣチップへと進む。ＰＬＣチップは、取り込んだデジタル信号を電力線通信で扱うアナログの電力線通信信号（ＰＬＣ信号）に変調するための前処理を行う。また、ＰＬＣチップは複数のモデムが混信することなく通信できるように制御する役目も担っている。
ＰＬＣチップの次にＤ／Ａコンバータが、電力線で運ぶためのアナログ信号に変調する。アナログ信号は、さらにアナログ・フロントエンドという部分で波形を整える、ノイズとなる電流を減らす、等の処理が加えられる。Ｄ／Ａコンバータとアナログ・フロントエンドは、アナログ処理の回路を行い、電力線通信信号（ＰＬＣ信号）とノイズを選り分け、受信したアナログの電力線通信信号（ＰＬＣ信号）の波形を送信側が送り出したときの波形に近づけるための処理を行う。
電力線通信信号（ＰＬＣ信号）は次に電源基板に進む。ＰＬＣ基板との受け渡し役であるパルス・トランスが、電力線通信信号（ＰＬＣ信号）を電源基板に送る。パルス・トランスは、受信した信号の中から電力線通信信号（ＰＬＣ信号）のみを取り出す、または注入するための部品である。こうしてアナログの電力線通信信号（ＰＬＣ信号）は、信号重畳装置１２により、電源基板の回路から電源プラグを通って電力線１５へと送り出される。

図５は、呼び出しランプに電源を供給するとともに、必要な情報を呼び出しランプに送信するための送信口となる電源差込口３４を持った、回胴式遊技機（スロットマシン）１１（請求項２）の裏面図である。電源差込口３４に、呼び出しランプの電源コードを差し込み、呼び出しランプにデータが送信されるようにする。

実施例の回胴式遊技機（スロットマシン）とホールコンピューターの図従来の電力線通信モデム利用時の回胴式遊技機（スロットマシン）とホールコンピューターの図従来の回胴式遊技機（スロットマシン）とホールコンピューターの図実施例の回胴式遊技機（スロットマシン）の裏面図台ユニットの電源差込口を持つ回胴式遊技機（スロットマシン）の裏面図

符号の説明

１１本考案の電力線通信モデム内臓回胴式遊技機（スロットマシン）
１２信号重畳装置
１３電源供給基盤
１４本考案の電力線通信モデム内臓回胴式遊技機（スロットマシン）の電源コード
１５電力線
１６電力線通信モデム
１７ホールコンピューター
１８従来の電力線通信モデム
１９信号線
２０電力線通信モデムの電源コード
２１電力線通信モデム部分
２２遊技機制御基盤
２３台ユニット
２４信号線
２５本考案の電力線通信モデム内臓回胴式遊技機（スロットマシン）の電源スイッチ
２６信号線
２７信号線
２８従来の回胴式遊技機（スロットマシン）
２９内臓回胴式遊技機（スロットマシン）の電源ボックス
３０回胴式遊技機（スロットマシン）の電源コード
３１電力線通信モデムの電源コード
３２信号送信部
３３信号線
３４電源差込口

Claims

回胴式遊技機（スロットマシン）の遊技に関するデータを、電力線通信（ＰＬＣ）を介して遊技場全体の遊技機の情報を処理するホールコンピューターに送信するための電力線通信モデムを内蔵した回胴式遊技機（スロットマシン）。
回胴式遊技機（スロットマシン）の遊技に関するデータを、電力線通信（ＰＬＣ）を介して遊技場全体の遊技機の情報を処理するホールコンピューターに送信するための電力線通信モデムを内蔵した回胴式遊技機（スロットマシン）であって、
呼び出しランプに電源を供給するとともに、必要な情報を呼び出しランプに送信するための送信口となる電源差込口を持った、回胴式遊技機（スロットマシン）。