JP3135409U - タッチペン - Google Patents

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和弘 関根
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有限会社関根精機工業所
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Abstract

【課題】タッチパネルを備える機器の入力装置として機能するタッチペンであって、機器とストラップ紐で結ばれることにより紛失を防止し、機器とストラップ紐で結ばれた状態で、機器に完全に格納することのできるタッチペンを提供する。
【解決手段】タッチパネルを備える機器に格納可能な棒状の本体を備え、タッチパネルに接触させることにより入力装置として機能するタッチペンであって、本体の上端部において本体の径方向に沿って形成された孔1cと、本体の上端から本体の軸線方向に沿って形成され、下端が孔1cに連通するストラップホール1dとを有し、ストラップホール1dの直径d2は、孔1cの直径d1よりも小さい。
【選択図】図2

Description

本考案は、PDA(携帯情報端末)等のタッチパネルを備える機器への情報入力に用いるタッチペンに関する。
従来、PDA(携帯情報端末)等のタッチパネルを備える機器に対し、情報入力、操作を行なうための入力装置として、タッチペン(スタイラスペンともいう)が用いられている。このタッチペンは通常、棒状の形状を有し、表示画面(タッチパネル)にその先端を接触させて座標指定を行ない、その座標に割り当てられた所定の動作を実行させるものである。
近年では、PDAと通話機能とを統合したスマートフォンの需要が増え、それらスマートフォンにおいても、入力手段としてタッチペンを採用しているものが多い。
図5に従来のスマートフォンの斜視図を示す。図5(a)に示すように、スマートフォン本体200の上端面には、タッチペン201を格納するための挿入口200aが形成されている。図5(b)に示すように、タッチペン201をスマートフォン本体200に完全に格納した状態では、タッチペン201の上端201aとスマートフォン本体200の上端面とが略面一となる。このタッチペン201を取り出す際には、スマートフォン200本体に設けられたイジェクトスイッチ等を操作することにより、タッチペン201の上端201aを突出させ、突出したタッチペン上端部を指で摘んで取り出すことができる。
尚、PDA等の機器本体に格納可能なタッチペン(スタイラスペン)については、特許文献1に記載されている。
実用新案登録第3111141号公報
しかしながら、図5に示す従来のスマートフォン200にあっては、タッチペン201を取り出すと、フォン本体と完全に分離するため、紛失し易いという課題があった。
この課題を解決するには、フォン本体にストラップ紐の一端部を取り付け、他端をタッチペン201aの上端に取り付けることで、タッチペン201とフォン本体とがストラップ紐で結ばれ、タッチペン201の紛失を防ぐことができる。
しかしながら、タッチペン201の上端にストラップ紐の結び目があると、その結び目の突起によりタッチペン201がフォン本体内に完全に格納できないという別の課題があった。
本考案は、前記したような事情の下になされたものであり、タッチパネルを備える機器の入力装置として機能するタッチペンであって、前記機器とストラップ紐で結ばれることにより紛失を防止し、前記機器とストラップ紐で結ばれた状態で、前記機器に完全に格納することのできるタッチペンを提供することを目的とする。
前記した課題を解決するため、本考案に係るタッチペンは、タッチパネルを備える機器に格納可能な棒状の本体を備え、前記タッチパネルに接触させることにより入力装置として機能するタッチペンであって、前記本体の上端部において該本体の径方向に沿って形成された孔と、前記本体の上端から該本体の軸線方向に沿って形成され、下端が前記孔に連通するストラップホールとを有し、前記ストラップホールの直径は、前記孔の直径よりも小さいことに特徴を有する。
このように構成することにより、ストラップ紐を本体に取り付ける際、ストラップ紐の一端部をストラップホールから挿入し、前記孔から引き出して結び目を形成した後、ストラップ紐を引っ張ることにより、結び目を本体1内に係止させることができる。(前記結び目の大きさは、前記孔の直径よりも小さく、ストラップホールの直径よりも大きく形成する。)
即ち、ストラップ紐の一端部をタッチペンに取り付けるための結び目は本体内に収容され、ストラップ紐の一端部は本体の上端から引き出された状態となる。
したがって、タッチペンにストラップ紐を取り付けた状態で、タッチペンを完全に機器内に格納することができ、タッチペンの紛失も防止することができる。
尚、前記孔は、貫通孔であってもよいし、貫通していない孔であってもよいが、前記孔が貫通孔の場合、前記本体は、ステンレス鋼により形成され、前記孔が貫通していない孔の場合、前記本体は、アルミニウム、真ちゅう、プラスチック、銅のいずれか、あるいは、それらいずれかの合金により形成されていることが望ましい。
通常、タッチペンの軸径は細く形成されるため、前記孔が形成されている本体上端部の強度は他の部分に比べ弱い。しかしながら、前記孔が貫通しない孔である場合は、貫通孔である場合よりも本体上端部の強度を高くすることができる。
したがって、前記孔が貫通しない孔の場合には、本体の材質としてステンレス鋼よりも低強度の材料、即ち、前記した材料を用いることができる。
また、前記孔が貫通孔の場合には、前記本体をステンレス鋼で形成することで、十分な強度を維持でき、また、本体を手で握って操作する際に適度な重さを有することができ、さらに、めっき剥がれや錆が発生し難いという効果を得ることができる。
本考案によればタッチパネルを備える機器の入力装置として機能するタッチペンであって、前記機器とストラップ紐で結ばれることにより紛失を防止し、前記機器とストラップ紐で結ばれた状態で、前記機器に完全に格納することのできるタッチペンを得ることができる。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づき説明する。図1は本考案のタッチペンの斜視図である。図2は、ストラップ紐取り付け部分を示すタッチペンの一部拡大図である。
図1に示すように本考案に係るタッチペン10は、棒状の本体1を備え、その先端1aをPDA(携帯情報端末)やスマートフォン等の画面(タッチパネル)に接触させることにより入力装置として機能させ、情報入力や操作を行なうものである。
また、このタッチペン10は、本体1を手で握って操作する際に適度な重さを有するように、全体がステンレス鋼により形成されている。また、本体1がステンレス鋼で形成されることにより、めっき剥がれや錆が発生し難いという効果を得ることができる。
尚、本体1のグリップ部1bには、複数の溝が形成されることにより滑り止め加工がなされている。
また、図1に、この本体1の上部エリアAを拡大して示すように、本体1の上端部には該本体1の径方向に沿って貫通孔1cが形成されている。さらに本体1の上端には該本体1の軸線方向に沿って、ストラップホール1dが形成されている。
尚、このように本体1上端部に貫通孔1cとストラップホール1dとが形成されているため、本体1上端部の強度は他の部分に比べて弱くなるが、前記のように本体1の材質としてステンレス鋼が用いられることで、十分な強度が維持される。
図2(a)に示すように、ストラップホール1dはその下端から貫通孔1cに連通しており、ストラップホール1dの直径d2は貫通孔1cの直径d1よりも小さく形成されている。この構造は、ストラップ紐の一端部11をタッチペン10の本体1の上端に取り付けるための構造である。
より詳細に説明すると、ストラップ紐の一端部11を本体1に取り付ける際、先ず、ストラップ紐の一端部11をストラップホール1dから挿入し、その先端を貫通孔1cの左右いずれかに引き出す。
次いで貫通孔1cから引き出したストラップ紐の一端部11に結び目11aを作る。尚、この結び目11aを形成する際、その大きさが、貫通孔1cの直径d1よりも小さく、ストラップホール1dの直径d2よりも大きくなるよう形成する。
結び目11aを作成後、本体1に対しストラップ本体を引っ張ると、ストラップ紐の一端部11は、図2(b)に示すように、その結び目11aがストラップホール1dの下端部1e(ストラップホール1dと貫通孔1cとが連通する接続部)において係止し、取り付けが終了する。
このような取り付け方法によれば、ストラップ紐の一端部11の結び目11aが本体1内に隠れた状態となり、ストラップ紐の一端部11はタッチペン10(本体1)の上端に形成されたストラップホール1dから引き出された状態となる。
図3は、前記の方法によりタッチペン10にストラップ紐20の一端部11を取り付け、タッチペン10をスマートフォン本体100に格納する状態を示す斜視図である。ストラップ紐20の他端12は、スマートフォン本体100に形成されたストラップホール(図示せず)に接続されている。
図3(a)に示すように、ストラップ紐20が接続されたタッチペン10は、スマートフォン本体100の上面に形成された挿入口100aから挿入することができる。
前記したように、ストラップ紐20の一端部11はタッチペン10の上端に形成されたストラップホール1dから引き出されているため、図3(b)に示すように、タッチペン10をスマートフォン本体100に完全に格納することができる。
また、このようにタッチペン10の上端からストラップ紐20の一端部11が引き出されているため、タッチペン10が格納された状態からストラップ紐20を引き出し方向に引っ張ることにより、容易にタッチペン10を取り出すことができる。
以上の本発明に係る実施の形態によれば、ストラップ紐をタッチペン10に取り付ける際、ストラップ紐の一端部11をストラップホール1dから挿入し、貫通孔1cから引き出して結び目11aを形成した後、ストラップ紐を引っ張ることにより、結び目11aをタッチペン10の本体1内に係止させることができる。
即ち、ストラップ紐の一端部11をタッチペン10に取り付けるための結び目11aは本体1内に収容され、ストラップ紐の一端部11は本体1の上端から引き出された状態となる。
したがって、タッチペン10にストラップ紐を取り付けた状態で、タッチペン10を完全に機器(スマートフォン本体100等)内に格納することができ、タッチペン10の紛失も防止することができる。
尚、前記実施の形態においては、本体1の径方向に沿って形成する孔を貫通孔1cとしたが、本発明のタッチペンにおいては、それに限定されず、貫通孔ではなく貫通しない孔を形成した構造であってもよい。
即ち、その場合、図4(a)に示すように、本体1の径方向に沿って貫通しない孔1fを形成し、この孔1fにストラップホール1dが連通する構造となされる。
この場合においても、ストラップホール1dの直径d2は孔1fの直径d3よりも小さく形成される。
図4(a)の構造において、ストラップ紐の一端部11を本体1に取り付ける際は、先ず、ストラップ紐の一端部11をストラップホール1dに挿入し、その先端を孔1fから引き出す。
次いで孔1fから引き出したストラップ紐の一端部11に結び目11aを作る。尚、この結び目11aを形成する際、その大きさが、孔1fの直径d3よりも小さく、ストラップホール1dの直径d2よりも大きくなるよう形成する。
結び目11aを作成後、本体1に対しストラップ本体を引っ張ると、ストラップ紐の一端部11は、図4(b)に示すように、その結び目11aがストラップホール1dの下端部1e(ストラップホール1dと孔1fとが連通する接続部)において係止し、取り付けが終了する。
このような取り付け方法により、図4に示す構造においても、ストラップ紐の一端部11の結び目11aが本体1内に隠れた状態となり、ストラップ紐の一端部11がストラップホール1dから引き出された状態とすることができる。
尚、通常、タッチペンの軸径は細く形成されるため、前記孔1fが形成されている本体1上端部の強度は他の部分に比べ弱い。しかしながら、孔1fは貫通しないため、貫通孔である場合よりも本体1上端部の強度を高くすることができる。
したがって、貫通しない孔1fを形成する場合には、本体1の材質として、ステンレス鋼より低強度の材料、例えば、アルミニウム、真ちゅう、プラスチック、銅のいずれか、あるいは、それらいずれかの合金を用いることができる。
本考案は、PDA(携帯情報端末)等のタッチパネルを備える機器に情報入力を行なうために用いるタッチペンに関するものであり、電子機器の製造業界において好適に利用され得る。
図1は本考案のタッチペンの斜視図である。 図2は、ストラップ紐取り付け部分を示すタッチペンの一部拡大図である。 図3は、本考案のタッチペンにストラップ紐の一端部を取り付け、タッチペンをスマートフォン本体に格納する状態を示す斜視図である。 図4は、ストラップ紐取り付け部分の他の形態を示すタッチペンの一部拡大図である。 図5は、従来のタッチペンをスマートフォン本体に格納する状態を示す図である。
符号の説明
1 本体
1a 先端
1b グリップ部
1c 貫通孔(孔)
1d ストラップホール
1f 孔
10 タッチペン
11 ストラップ紐の一端部
11a 結び目
12 ストラップ紐の他端部
100 スマートフォン本体

Claims (3)

  1. タッチパネルを備える機器に格納可能な棒状の本体を備え、前記タッチパネルに接触させることにより入力装置として機能するタッチペンであって、
    前記本体の上端部において該本体の径方向に沿って形成された孔と、
    前記本体の上端から該本体の軸線方向に沿って形成され、下端が前記孔に連通するストラップホールとを有し、
    前記ストラップホールの直径は、前記孔の直径よりも小さいことを特徴とするタッチペン。
  2. 前記孔は、貫通孔であることを特徴とする請求項1に記載されたタッチペン。
  3. 前記孔が貫通孔の場合、前記本体は、ステンレス鋼により形成され、
    前記孔が貫通していない孔の場合、前記本体は、アルミニウム、真ちゅう、プラスチック、銅のいずれか、あるいは、それらいずれかの合金により形成されていることを特徴とする請求項1に記載されたタッチペン。
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