JP3133786U7 - - Google Patents

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サンバイザー
本考案は、主に屋外でレジャーチェア等に装着する日除け器具に関する。
従来、レジャーチェアやサマーベッド等の屋外使用の椅子に簡単に装着できる日よけがいくつか考案されている。例えば、あるサマーベッド用日よけは、撓曲自在な芯材で長円リング体を形成すると共に、リング体内方に遮光布を張設し、長円の短尺端縁近傍に連結部を設け、長尺縁中間に紐体を連結してなる日よけ部材と、装着対象の椅子の背もたれ部分に覆着できる下縁開口の袋状本体の両側部並びに頂部中間に、日よけ部材の連結部並びに紐体の連結止着を可能とした連結部を設けてなる背凭れ装着部材とで構成してなる(特許文献1参照)。
また、サンバイザーとその支持部があらかじめチェアの背もたれ部等に固定されているサンバイザー一体型チェアも考案されている。 特開2002−209668号公報
しかし、従来の装着型のチェア用サンバイザーは、構造が複雑で、装着することができるレジャーチェアが装着部の構造上制限されたり、装着できる場合であっても装着に時間と手間がかかったり、価格が高価になるという問題等があるため、一般に普及するまでには至っていない。
また、サンバイザー一体型のチェアは、装着する手間はない代わりに、サンバイザーの部分を折りたたんでもかさばってしまうので保管や運搬する際に不便であり、サンバイザーが不要な天候であっても外すことができず、さらに一般的に高価であるという問題がある。
そこで、本考案は、構造が簡単で、ほとんどのレジャーチェア等に装着することができ、装着に時間と手間がかからない、低価格のサンバイザーを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本考案に係るサンバイザーは、日光を遮断する遮光部と、前記遮光部を支持する第1支持部と、前記第1支持部を支持する第2支持部と、前記第1支持部と前記第2支持部と固定角度、および、横方向の固定位置を調節して装着する角度調節部と、前記第2支持部と外部の支柱とを、装着する高さおよび方向を調節して装着する装着部とを備える。
さらに、前記第1支持部は、前方に開口部を有し、前記装着部および前記角度調節部は、前記第2支持部を把持する第1凹部と、内面に小凹部を有し、前記装着部の場合は前記支柱を、前記角度調節部の場合は前記第1支持部をそれぞれ把持する第2凹部とを有する把持部と、前記小凹部に嵌合する凸部を外面に有し、前記第2凹部に嵌合する複数の径調節用パッドと、軸に凸部を有する雄ねじと、締め付け用突起部を有する雌ねじと、を備え、前記把持部は、前記雄ねじの凸部に嵌合する凹部が形成されたねじ挿通孔を有し、前記把持部は、前記複数の径調節用パッドのうちの1つを使用することにより、前記第1凹部の径と前記第2凹部の径の中間の径を有する前記支柱を把持する。
本考案に係るサンバイザーによれば、遮光部、第1支持部、第2支持部、角度調節部及び装着部という部品のみで構成することで、レジャーチェア等に簡単に装着することができる。また、製造コストを低くすることができ、低価格で実現可能である。
また、装着部を上記のような把持部と径調節用パッドとを含む構成にすることにより、本考案に係るサンバイザーを装着するチェアの支柱の様々な径に対応可能となり、ほとんどのレジャーチェアに時間と手間をかけずに装着することができる。
以下では、本考案を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明を行う。
図1は、本考案の実施例1に係るチェア用サンバイザーの斜視図である。チェア用サンバイザー1は、日光を遮断する遮光部4と、遮光部4を支持する略U状のパイプ(第1支持部)2と、U状パイプ2を略水平に支持する略L状のパイプ(第2支持部)3と、U状パイプ2とL状パイプ3との固定角度を調節して装着する角度調整部6と、L状パイプ3とレジャーチェアの支柱のパイプとを装着する装着部5とを備える。
U状パイプ2は、材質がアルミニウムであり、遮光部4に縫い合わされた2つのU状パイプ挿通部9に両直線部が挿通され、遮光部4を支持している。
L状パイプ3は、材質がアルミニウムであり、その短辺部とU状パイプ2の中央部とが角度調整部6により固定されている。通常、使用者はL状パイプ3の長辺部の端部近傍において装着部5により、本チェア用サンバイザー1をレジャーチェアの支柱のパイプに装着する。
以上の構成によるチェア用サンバイザー1の総重量は約750gと軽量であるので、装着及び運搬が容易である。
図2は、本考案の実施例1に係るチェア用サンバイザー1のレジャーチェア装着時の全体斜視図である。
レジャーチェア7における背部支柱パイプ8に、チェア用サンバイザー1が装着部5により装着されている。このようにすれば、つり、運動会、プール等のレジャーのためにアウトドアでレジャーチェア7に座っている利用者は、炎天下であっても日光を遮光することができ、快適に過ごすことができる。
レジャーチェア7の設置方向や時間の経過により太陽の位置が変わった場合には、角度調整部6により遮光部4の水平からの角度を変えたり、または、装着部5の装着位置を調節して遮光部4の高さを上下に調節したりすることで、利用者にとって適切な位置に簡便に日陰をつくることができる。
図3は、本考案の実施例1に係るチェア用サンバイザーの構成部品の平面図である。図3(a)はU状パイプ2、図3(b)はL状パイプ3、図3(c)は遮光部4の裏面をそれぞれ示している。U状パイプ2のサイズについては、縦約650mm、横約510mm、径は約16mm、厚0.7mmである。L状パイプ3の長辺部の長さ(縦)は約650mm、短辺部は約360mm、径及び厚はU状パイプ2と同様である。
略長方形状を有する遮光部4においては、四隅に扇型の切り欠きを有しており、長辺に沿って裏側の両側にU状パイプ2の両直線部を挿通するための挿通部9が縫い合わされている。生地がポリエステルであり、裏PVCコーティングが施され、紫外線を遮断する。サイズは縦約820mm、横約600mmである。
図4は、本考案の実施例1に係るチェア用サンバイザーの装着部5の分解斜視図である。装着部5は、把持部11、21、径調節用パッド31、41、雄ねじ51及び雌ねじ61からなる。把持部11と21、径調節用パッド31と41とはそれぞれ全く同一形状の部品である。
把持部11、21は、ABS樹脂製であり、横面の中央付近に位置するねじ挿通孔15、25の両側に、縦軸方向に平行に、軸垂直断面が半円状の凹部(第1凹部)13、23と大凹部(第2凹部)12、22とをそれぞれ有している。凹部(第1凹部)13、23は、L状パイプ3を把持するためのものであり、径は約16mmである。大凹部(第2凹部)12、22はレジャーチェア7における背部支柱パイプ8を把持するためのものであり、径は約22mmである。把持部11、21のサイズについては、縦約40mm、横約56mm、厚さ約17mmである。
径調節用パッド31、41は、ABS樹脂製であり、背部支柱パイプ8の直径が大きい場合(約22mm)には使用しないが、直径が小さい場合(約16mm)に使用するものである。径調節用パッド31、41は、大凹部(第2凹部)12、22に嵌合するように軸垂直断面が半円の弧状であり、外側の径は約22mmで、内側の凹部32、42の径は約16mmである。縦約40mm、横約21mm、厚さ約14mmである。
また、径調節用パッド31、41は外側の中央部に円柱状の凸部33、43をそれぞれ有している。それに対応するように、把持部11、21の大凹部(第2凹部)12、22の中央部に円柱状の小凹部14、24が設けられている。この構造により、径調節用パッド31、41の使用時に凸部33、43が小凹部14、24に嵌合することで、チェア用サンバイザー1の装着中に径調節用パッド31、41が脱落することがないので、装着作業が容易となる。凸部33、43及び小凹部14、24の高さは約3mm、直径約3mmである。
なお、径調節用パッド31、41のうちのいずれか一方のみを使用することにより、約16〜22mmの間の中間的な径を有する背部支柱パイプ8にも対応して装着することが可能である。
雄ねじ51は、ステンレス製であり、丸型の頭の付け根に略直方体部52を有している。一方、雌ねじ61は、土台部62がステンレス製であり、その外側にABS樹脂製の蝶型の締め付け用突起部63、63を有している。
装着時には、雄ねじ51は把持部11、21のねじ挿通孔15、25を通され、先端を雌ねじ61で締め付けられる。円筒状のねじ挿通孔15、25の外側の入り口付近には、雄ねじ51の略直方体部52に嵌合するように略直方体の形状を有する凹部が形成されているので、締め付け時に雄ねじ51が回転することなく、締め付け用の器具を一切使用せずに、使用者が手で雌ねじ61を締め付けることができる。
図5(a)は、本考案の実施例1に係るチェア用サンバイザー1の装着部5の把持部11の軸垂直方向(水平方向)の断面図である。図5(b)は、ねじ挿通孔15の挿通方向の平面図である。
なお、角度調整部6も上記構成の装着部5と同様の構成となっており、径調節用パッド31、41を使用して、U状パイプ2とL状パイプ3とを固定する。これにより、角度調整部6は、遮光部4の水平からの固定角度を無段階で調節することができる。
このように、本考案に係るチェア用サンバイザー1は、極めて簡単な構造の部品のみで構成することで、製造コストを低くすることができ、低価格で実現可能である。また、本考案に係るチェア用サンバイザー1を装着するレジャーチェアの支柱の様々な径に対応可能となり、ほとんどのレジャーチェアに時間と手間をかけずに装着することができる。
また、U状パイプ2を使用しているので、遮光部4の前側にはパイプがなく、利用者が立ち上がるとき及び座るときに誤って頭部をU状パイプ2に衝突させることを防止している。
なお、本考案に係るチェア用サンバイザーは、以上述べた実施例の構成や構造に限定されることはない。例えば、遮光部、U状パイプ、L状パイプ、角度調整部及び装着部の全部又はいずれか2つ以上を一体とする構成にしてもよい。装着部の各凹部の構造については、軸垂直断面が多角形状であってもよい。径調節用パッドについては、さらにいくつかの厚みや断面形状のバリエーションを有する複数のパッドを用意する構成にしてもよい。小凸部については、円柱状ではなく多角形状等であってもよく、また、径調節用パッドが小凸部を複数有する構造でもよい。
本考案は、屋外においてレジャーチェア等に装着するサンバイザーに適用できる。
本考案の実施例1に係るチェア用サンバイザーの斜視図である。 本考案の実施例1に係るチェア用サンバイザーのレジャーチェア装着時の全体斜視図である。 本考案の実施例1に係るチェア用サンバイザーの構成部品の平面図である。 本考案の実施例1に係るチェア用サンバイザーの装着部の分解斜視図である。 本考案の実施例1に係るチェア用サンバイザーの装着部の把持部の断面図等である。
符号の説明
1 チェア用サンバイザー 2 U状パイプ
3 L状パイプ 4 遮光部
5 装着部 6 角度調整部
7 レジャーチェア 8 レジャーチェアの背部支柱パイプ
9 遮光部におけるU状パイプ挿通部 11、21 把持部
12、22 大凹部(第2凹部) 13、23 凹部(第1凹部)
14、24 小凹部 15、25 挿通孔
31、41 径調節用パッド 32、42 径調節用パッドの凹部
33、43 径調節用パッドの凸部 51 雄ねじ
52 雄ねじの略直方体部 61 雌ねじ
62 雌ねじの土台部 63 締め付け用突起部

Claims (2)

  1. 日光を遮断する遮光部と、
    前記遮光部を支持する第1支持部と、
    前記第1支持部を支持する第2支持部と、
    前記第1支持部と前記第2支持部と固定角度、および、横方向の固定位置を調節して装着する角度調節部と、
    前記第2支持部と外部の支柱とを、装着する高さおよび方向を調節して装着する装着部と
    を備えることを特徴とするサンバイザー。
  2. 前記第1支持部は、前方に開口部を有し、
    前記装着部および前記角度調節部は、
    前記第2支持部を把持する第1凹部と、内面に小凹部を有し、前記装着部の場合は前記支柱を、前記角度調節部の場合は前記第1支持部をそれぞれ把持する第2凹部とを有する把持部と、
    前記小凹部に嵌合する凸部を外面に有し、前記第2凹部に嵌合する複数の径調節用パッドと
    軸に凸部を有する雄ねじと、
    締め付け用突起部を有する雌ねじと、を備え
    前記把持部は、前記雄ねじの凸部に嵌合する凹部が形成されたねじ挿通孔を有し、前記把持部は、前記複数の径調節用パッドのうちの1つを使用することにより、前記第1凹部の径と前記第2凹部の径の中間の径を有する前記支柱を把持する
    ことを特徴とする請求項1記載のサンバイザー。
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