JP3132819U - 広告塔付き自転車 - Google Patents

Abstract

【課題】コストを抑えながら容易に製造することができ、ひいては効率的に広告物を配布することが可能な広告塔付き自転車を提供する。
【解決手段】広告塔Ｂは、自転車Ａの後部に固定される基台１と、該基台１上において平面方向に回転可能に設けられた広告塔本体２とを備える。広告塔本体２は、基台１に回転軸を介して設けられた底板と、底板から上方に立設された立体形状の支柱枠２２と、支柱枠２２間に設けられた側板２３と、支柱枠２２の上部に設けられた天板２４とからなり、側板２３にはチラシ、パンフレットあるいはクーポンなどの広告物１００を挿入状態で受ける広告物受け部２６が上下多段に複数形成されている。
【選択図】図１

Description

自転車の後部に広告塔が設けられた広告塔付き自転車に関する。

従来、飲食店や風俗店などを宣伝するためにチラシ、パンフレットあるいはクーポンなどの広告物を街頭で配ることが多いが、極力、少ない労力で多くの種類の広告物を配るものとして固定型の広告塔が知られている。

この固定型の広告塔は、おおよそ１〜２ｍ程の広告塔本体に複数の種類の広告物が設けられたものであり、街頭の目立つ所などの所定箇所に設置して、そこで通りがかる者が所望の広告物を自由に取っていくようになっている。

ところが、このような広告塔は、簡易なものとはいうものの、容易に移動させることができず、限られた場所においてのみ設置される場合が多かった。このため時間帯や顧客層に応じて広告塔を移動させて、より多くの顧客に広告物を配布するのは難しかった。

そこで、自転車の後部に広告塔を設けて、容易に移動させるようにした広告塔付き自転車が提案されている。例えば、特許文献１には、三輪自転車と一体となった移動式回転広告塔であって、移動中はペダルをこぐと同時に、広告塔が回転するものである。

特開２００２−１３２１９８号公報

しかしながら、上述の広告塔付き自転車はその構成が複雑であり、事実上、量産することが難しく、製造コストが高くなるという問題があった。

本考案は、上記問題に鑑みてなされたものであって、製造コストを抑えながら容易に製造することができ、ひいては効率的に広告物を配布することが可能な広告塔付き自転車の提供を課題とする。

本考案は、上記課題を解決するために、自転車の後部に広告塔が設けられた広告塔付き自転車であって、前記広告塔は、自転車の後部に固定される基台と、該基台上において平面方向に回転可能に設けられた広告塔本体とを備え、該広告塔本体は、前記基台に回転軸を介して設けられた底板と、該底板から上方に立設された立体形状の支柱枠と、支柱枠間に設けられた側板と、該側板の上部に設けられた天板とからなり、側板にはチラシ、パンフレットあるいはクーポンなどの広告物を挿入状態で受ける広告物受け部が上下多段に複数形成されていることを特徴とする。これによれば広告塔の構成が簡易なものであるため、回転可能な広告塔が後部に設けられた自転車について製造コストを抑えながら容易に製造することができる。

また、前記基台は、基台本体と、前記基台本体の下部に配置される補助板と、基台本体と補助板を近接方向に連結する連結部材とを備え、それら基台本体と補助板との間に自転車の後部の枠を挟み込んだ状態で連結部材が締め付けられることにより基台が自転車の後部に固定されるものとなされているのが好ましい。これによれば広告塔を既存の自転車に簡単に取り付けることができ、汎用性が高いものとなる。

また、前記基台と広告塔本体の底板との間に複数のボール部材が設けられているのが好ましい。これによれば広告塔本体がボール部材を介して基台に安定良く支承されながらスムーズに回転することができる。

また、前記側板において各側板に囲まれる内部空間と連通可能な開口部が設けられ、該開口部に開閉扉が設けられているのが好ましい。これによれば開閉扉を開けることにより側板に囲まれた空間に予備の広告物やその他の物を出し入れすることができる。

また、前記天板の周縁部に複数の引掛具が設けられ、該引掛具に上端部を引掛けられるようにして広告塔本体の周囲を取り囲む態様の雨避けシートが設けられているのが好ましい。これによれば広告塔に雨避けシートを簡単に取り付けることができ、雨天時においても広告物が閲覧可能となる。

また、前記支柱枠に少なくも２つ以上の接続部材が設けられ、一の接続部材に一端部が接続され、かつ他方の接続部材に他端部が接続されるベルト部材が設けられているのが好ましい。これによれば肩にベルトをかけながら自転車をこぐことができるため、広告塔を安定よく移動させることが可能となる。

本発明によれば、広告塔の構成が簡易なものであるため、回転可能な広告塔が後部に設けられた自転車について製造コストを抑えながら容易に製造することができ、ひいては効率的に広告物を配布することが可能となる。

＜実施形態１＞
次に本考案の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。

図１は本実施形態に係る広告塔付き自転車（Ａ）（以下、本自転車という）の斜視図、図２は本自転車（Ａ）に使用される広告塔（Ｂ）の分解斜視図である。

この広告塔（Ｂ）は、図１および図２に示すように、自転車（Ａ）の後部に固定される基台（１）と、該基台（１）上において平面方向に回転可能に設けられた広告塔本体（２）とを備える。

前記基台（１）は、図３に示すように、基台本体（１１）と、該基台本体（１１）の上部に固定される支承板（１２）と、基台本体（１１）の下部に配置される補助板（１３）と、基台本体（１１）と補助板（１３）を近接方向に連結するボルトとナットからなる連結部材（１４）とを備える。

前記基台本体（１１）は、１辺の長さが３４０ｍｍ、高さが１００ｍｍ程の平面視正方形の金属製枠体となされており、基台本体（１１）の下部には前記補助板（１３）に対応する突出板（１１ａ）が溶接等により固定されている。この突出板（１１ａ）は、長さが２４０ｍｍ、幅が２５ｍｍ、厚さが５ｍｍ程の金属板であり、その両側部にはボルトを挿通するための挿通孔（１１ｂ）が穿設されている。

前記支承板（１２）は、１辺の長さが４８０ｍｍ、厚さが１０ｍｍ程の平面視正方形の金属板となされており、前記基台本体（１１）の上部に溶接等により固定される。また、支承板（１２）の上面中央部には回転軸（１５）が設けられており、後述するように該回転軸（１５）が広告塔本体（２）の底板（２１）に嵌合するものとなされている。

前記補助板（１３）は、長さが２４０ｍｍ、幅が２５ｍｍ、厚さが５ｍｍ程の平面視矩形状の金属板となされており、その両側部にボルトを挿通するための挿通孔（１３ａ）が穿設されている。これにより図４に示すように基台本体（１１）の突出板（１１ａ）と補助板（１３）との間に自転車（Ａ）の後部の枠（３）を挟み込んだ状態において、両板の挿通孔（１１ｂ）（１３ａ）にそれぞれ連結部材（１４）を挿通して締め付ければ、基台本体（１１）と補助板（１３）を近接方向に連結し得ることになり、基台（１）を自転車（Ａ）の後部に固定することができる。

前記広告塔本体（２）は、底板（２１）と、該底板（２１）の周縁部から上方に立設された立体形状の支柱枠（２２）と、各支柱枠（２２）間に設けられた側板（２３）と、前記支柱枠（２２）の上部に設けられた天板（２４）とからなる。

前記底板（２１）は、一辺の長さが４８０ｍｍ、厚さが１０ｍｍ程の平面視正方形の金属板となされており、その中央部に前記回転軸（１５）を挿着するための挿着孔（２１ａ）が穿設されている。これにより底板（２１）は回転軸（１５）を中心に回転可能なものとなり、それに伴って広告塔本体（２）も基台（１）上において平面方向に回転可能なものとなる。 また、図５に示すように、底板（２１）の隅部近くにボール部材（２５）が設けられており、該ボール部材（２５）が基台（１）の支承板（１２）と接することにより、広告塔本体（２）を安定良く支承しながらスムーズに回転させることができるようになっている。

前記支柱枠（２２）は、長さが１３７５ｍｍ、幅が３８０ｍｍ、厚さが１５ｍｍ程の正面視矩形状の４枚の金属枠からなり、各金属枠の両側部が互いに直角に溶接等により連結されることにより一つの立体形状を形成している。

前記側板（２３）は、長さが１３４５ｍｍ、幅が３５０ｍｍ、厚さが５ｍｍ程の正面視矩形状の４枚のアクリル板からなり、それぞれ前記支柱枠（２３）間に嵌め込まれるようにして固定されている。

また、各側板（２３）には、図４に示すように、チラシ、パンフレットあるいはクーポンなどの広告物（１００）を挿入状態に受けるために、高さが１７０ｍｍ、幅が１１５ｍｍ、奥行き８０ｍｍ程の上部開口の広告物受け部（２６）が横方向に３列、縦方向に５段の合計１５個設けられている。これにより各広告物受け部（２６）に広告物（１００）を上部開口部から挿入すれば、各側板ごとに最大１５種類の広告物、広告塔（Ｂ）全体として１５×４＝６０種類の広告物（１００）を移動させることができる。

前記天板（２４）は、１辺の長さが６００ｍｍの平面視正方形の金属板となされており、前記支柱枠（２２）の上部開口部を閉口する態様で溶接等により固定されている。このように天板（２４）の１辺の長さを前記支柱枠（２２）の幅よりも大きくすることにより、多少の雨から広告物を守ることができる。

＜実施形態２＞
次に第２の実施形態について図６を参照しつつ説明する。

本実施形態では、前記広告塔本体（２）を構成する４枚の側板（２３）のうち、一枚の側板（２３）において各側板に囲まれる内部空間と連通可能な開口部（２７）が設けられている。

この開口部（２７）は、当該側板（２４）において広告物受け部（２６）の２段分に相当する高さの分だけ空けられたものであり、該開口部（２７）には開閉扉（２８）が兆番（２８ａ）を介して上下に開閉可能に設けられている。

これにより当該開閉扉（２８）を開けることにより予備の広告物（１００）や雨避けシート、その他の物を空間内部から出し入れできるようになっている。

なお、開閉扉（２８）の素材は特に限定されるものではないが、側板と同じアクリル板で構成し、表面に広告物受け部（２６）を設けるのがよい。これにより開閉扉（２８）の部分においても広告物を受けることができる。

＜実施形態３＞

次に第３の実施形態について図７を参照しつつ説明する。

本実施形態では、前記広告塔本体（２）の天板の周縁部に複数の引掛具（３１）が設けられ、該引掛具（３１）に上端部を引掛けられるようにして広告塔本体（２）の周囲を取り囲む態様の雨避けシート（３２）が設けられている。

これにより、これによれば広告塔に雨避けシート（３２）を簡単に取り付けることができ、雨天時においても広告物（１００）が閲覧可能となる。

＜実施形態４＞
次に第４の実施形態について図８を参照しつつ説明する。

本実施形態では、前記支柱枠（２２）に４つの接続部材（４１）が設けられ、一の接続部材（４１）に一端部が接続され、かつ他方の接続部材（４１）に他端部が接続される２つのベルト部材（４２）（４２）が設けられている。

これにより肩にベルトをかけながら自転車（Ａ）を漕ぐことができるため、広告塔（Ｂ）を安定よく移動させることが可能となる。

なお、各実施形態における形状や大きさについて上述のものに限定されるものではなく、種々に設計変更可能である。

本発明の第１の実施形態に係る広告塔付き自転車の斜視図である。 広告塔の分解斜視図である。 基台を自転車の後部の枠に取り付ける構造を示す図である。 広告塔の側面図である。 基台と広告塔本体との間の状態を示す図である。 第２の実施形態に係る広告塔付き自転車の斜視図である。 第３の実施形態に係る広告塔付き自転車の斜視図である。 第４の実施形態に係る広告塔付き自転車の斜視図である。

符号の説明

Ａ・・・自転車
Ｂ・・・広告塔
１・・・基台
１１・・・基台本体
１２・・・支承板
１３・・・補助板
２・・・広告塔本体
２１・・・底板
２２・・・支柱枠
２３・・・側板
２４・・・天板
２５・・・ボール部材
２６・・・広告物受け部

Claims (6)

1. 自転車の後部に広告塔が設けられた広告塔付き自転車であって、
   前記広告塔は、自転車の後部に固定される基台と、該基台上において平面方向に回転可能に設けられた広告塔本体とを備え、
   該広告塔本体は、前記基台に回転軸を介して設けられた底板と、該底板から上方に立設された立体形状の支柱枠と、支柱枠間に設けられた側板と、前記支柱枠の上部に設けられた天板とからなり、側板にはチラシ、パンフレットあるいはクーポンなどの広告物を挿入状態で受ける広告物受け部が上下多段に複数形成されていることを特徴とする広告塔付自転車。
2. 前記基台は、基台本体と、前記基台本体の下部に配置される補助板と、基台本体と補助板を近接方向に連結する連結部材とを備え、それら基台本体と補助板との間に自転車の後部の枠を挟み込んだ状態で連結部材が締め付けられることにより基台が自転車の後部に固定されるものとなされている請求項１に記載の広告塔付き自転車。
3. 前記基台と広告塔本体の底板との間に複数のボール部材が設けられている請求項１または請求項２に記載の広告塔付き自転車。
4. 前記側板において各側板に囲まれる内部空間と連通可能な開口部が設けられ、該開口部に開閉扉が設けられている請求項１ないし請求項３のいずれかに記載の広告塔付き自転車。
5. 前記天板の周縁部に複数の引掛具が設けられ、該引掛具に上端部を引掛けられるようにして広告塔本体の周囲を取り囲む態様の雨避けシートが設けられている請求項１ないし請求項４のいずれかに記載の広告塔付き自転車。
6. 前記支柱枠に少なくも２つ以上の接続部材が設けられ、一の接続部材に一端部が接続され、かつ他方の接続部材に他端部が接続されるベルト部材が設けられている請求項１ないし請求項５のいずれかに記載の広告塔付き自転車。