JP3132629B2 - カルテの管理装置およびカルテ管理用のホルダー - Google Patents

カルテの管理装置およびカルテ管理用のホルダー

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JP3132629B2
JP3132629B2 JP06180805A JP18080594A JP3132629B2 JP 3132629 B2 JP3132629 B2 JP 3132629B2 JP 06180805 A JP06180805 A JP 06180805A JP 18080594 A JP18080594 A JP 18080594A JP 3132629 B2 JP3132629 B2 JP 3132629B2
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剛弘 宗像
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、病院におけるカルテの
管理に用いるカルテの管理装置とこれに用いるカルテ管
理用のホルダーについての改良に関する。
【0002】
【従来の技術】病院におけるカルテの管理は、通院中の
患者のカルテを対象とする1次の管理と、通院による治
療が終了して通院を要しない状態となった患者のカルテ
を、一定の法定期間管理する2次の管理とがある。
【0003】1次の管理は、通常、患者が通院してきた
度ごとに直ちに検索抽出ができるようにラックに収容し
て行なわれる。この1次の管理は、目視により手作業で
行なう検索抽出だけでなく、ラックには、所定のカルテ
の選択抽出が自動的に行なえる選択抽出機構を装備せし
めて、自動検索機を構成し、それのコントローラに、カ
ルテのコード番号に対応する入力信号を入力すること
で、所定のカルテの検索抽出が自動的に行なえるように
する場合がある。
【0004】この自動検索抽出手段は、通常、カルテ
は、それを紙挟み状に保持するように形成したホルダー
に挟持せしめてラックに収納していくようにして、その
ホルダーの背峰側に、折り曲げることで切除可能な多数
の係合爪を、上下に多連に並列させて装設しておき、ラ
ック側には、前記ホルダーの背峰側に設けた多数の係合
爪の数に対応させて上下に多段に並列させて多数本の選
択レバーとホルダーをラックの前面側に押し出す押し出
しレバーらよりなる選択抽出機構を設けて自動検束機を
構成する。そして、カルテを挟み込んだホルダーは、そ
れの係合片を設けた背峰側が、ラックの後面側に向う姿
勢としてラック内に収納していく。このとき、背峰側の
多連に並列する係合爪は、挟み込んだカルテの患者のコ
ード番号に対応する組合わせに従い選択される係合爪を
切除しておく。これにより、選択抽出機構のコントロー
ラーに、取り出そうとするカルテのコード番号に対応す
る入力信号を入力することにより、所定のカルテがホル
ダーに保持された状態でラックの前面側に押し出される
ようにした構成のものである。
【0005】また、2次の管理は、殆んどカルテを検索
する必要がないことから、通常の書籍棚状に形成したラ
ックに収納して管理するが、ときたまある検索に対応さ
せるため、カルテを保持さすホルダーに、カラーラベル
を付して、4桁のコード番号で整理してあるカルテのコ
ード番号の下2桁の検索をカラーラベルにより行なうよ
うにしている。
【0006】これは、カルテに振られた4桁のコード番
号のうちで、下2桁の番号が同じになるものは10種類
しかないことから、これに対応する10種類のカラーラ
ベルを用意して、コード番号の下2桁に対応させてホル
ダーに貼着しておき、同じ色のカラーラベルとなるもの
を、10枚づつのブロックに整理してラックに収納して
おけば、このカラーラベルにより下2桁の第1段階の検
索を行なった後、その10枚の中から4桁のコード番号
を探し出せば良いようになるからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従前のカルテの管理手
段は、カルテの1次の管理に通常用いられている、ラッ
ク側に装備する選択抽出機構とホルダーの背峰側に設け
ておく係合爪とで構成する自動検索機を用いる手段は、
ラックを特殊に構成することで設備するのに費用が嵩む
問題がある。さらに、カルテに付してあるコード番号を
用いて、そのコード番号に対応させてホルダーの背峰側
の係合爪を切除し、また、コード番号に対応する入力信
号をコントローラーに入力することで所定のカルテの抽
出しを行なうことから、カルテにコード番号が付されて
いることを前提としている。ところで、カルテにコード
番号を付していくには、索引簿を作成しておき、これに
従って、コード番号を付していくことが必要となること
から、このための作業が面倒になる問題がある。
【0008】また、2次の管理に用いられている10色
のカラーラベルを用いて4桁のコード番号の下2桁を探
し出すようにする手段も、カルテにコード番号が付され
ていることを前提としているもので、索引簿を作成しな
ければならないもので前述と同様の問題が生じてくるも
のである。
【0009】本発明は、従来手段に生じている上述の問
題を解消せしめるためになされたものであって、費用の
負担が嵩む自動検索機を用いないで、通常の書籍棚状の
ラックにカルテを収納するようにして、人手により手作
業でカルテの検索を行なうようにしながら、その手作業
によるカルテの検索が、迅速、かつ、簡単に行なえるよ
うにする新たなカルテの管理手段を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そして、本発明において
は、上述の目的を達成するための手段として、合成樹脂
材または紙材により、カルテを挟み込んで保持する紙挟
み状に形成するホルダーHを、10色に色別けした10
種類に形成し、その色別けした各種類のホルダーH…
を、日本語の音節を表わす仮名文字の50音図の縦の行
にそれぞれ割り当て、その割当てた各色別のホルダーH
には、該ホルダーHを背峰側が下縁となる姿勢として、
前面側が開放する書籍棚状のラック5の棚段50…に収
納したときに、そのラック5の前面側に露出してくる側
の辺縁部に、前面側に突出する突出縁aを形成し、その
突出縁aには50音図の5段階の母音に対応させて上下
に5段階に区画60…したインデックス部6を装設し、
そのインデックス部6の区画60…には、患者のカルテ
をその患者の氏名の第1音節に対応する種類の色のホル
ダーHに挟み込んだときのその患者の氏名の第1音節の
母音に対応する区画60を濃色に彩色するか濃色のテー
プを貼着して標識部bに形成し、この患者のカルテを挟
み込んだホルダーH…を、色別けした種類ごとにそれら
ホルダーH…のインデックス部6…の濃色の彩色または
濃色のテープの貼着による標識部b…が同じ高さ位置に
揃うように整列させてラック5の棚段50…に収納する
ことを特徴とするカルテの管理装置を提起し、また、こ
れに併せて、合成樹脂材または紙材によりカルテを挟み
込んで保持する紙挟み状のホルダーHの、前面側が開放
する書籍棚状のラック5の棚段50に収納したときの正
面側に露出してくる辺縁部に、前面側に突出する突出縁
aを形成し、その突出縁aに彩色した帯紙を装着するか
彩色して、その帯紙または彩色によりホルダーH…を1
0色に色別けした10種類に形成し、その色別けした各
種類のホルダーHを、日本語の音節を表わす仮名文字の
50音図の縦の行にそれぞれ割り当て、その割り当てた
各色別のホルダーH…の、前記突出縁に、50音図の5
段階の母音に対応させて上下に5段に区画60…したイ
ンデックス部6を形成し、患者のカルテをその患者の氏
名の第1音節に対応する種類の色のホルダーHに挟み込
み、そのホルダーHのインデックス部6の5段の区画6
0…のうちの、挟み込んだカルテの患者の氏名の第1音
節の母音に対応する区画60を、濃色に彩色するか濃色
のテープを貼着して標識部bに形成し、このホルダーH
…を色別けした種類ごとに、それらのインデックス部6
の濃色に彩色するか濃色のテープを貼着した標識部bを
整列させてラック5に収納することを特徴とするカルテ
の管理装置を提起し、さらに、透明または半透明の合成
樹脂材のシートによりカルテを挟み込む紙挟み状のホル
ダーHを成形し、そのホルダーHには、ラックの棚段に
収納したときにそのラック5の前面に露出してくる側の
辺縁に、前面側に突出する突出縁aを設けて鞘状に形成
し、そのホルダーHの前面側に形成した鞘状の突出縁a
の内部に、10色に色別けした10種類の帯紙を、色分
けした各種類ごとに1種類づつ挿入して、その帯紙の色
により10種類に色別けしたホルダーH…を形成し、前
記突出縁aに、50音図の5段階の母音に対応させて上
下に5段に区画60…したインデックス部6を装設し、
患者の氏名の第1音節に対応する種類の色ホルダーHに
その患者のカルテを挟み込んだときの、そのホルダーH
のインデックス部6の5段の区画60…のうちで前記患
者の氏名の第1音節の母音に対応する区画60を、濃色
に彩色するか、濃色のテープを貼着して標識部bに形成
し、色別けしたホルダーHの種類ごとにこの標識部bが
同じ高さに揃うように整列させてラック5に収納するよ
うにしたことを特徴とするカルテ管理用のホルダーを提
起するものである。
【0011】
【作用】このように構成する本発明によるカルテの管理
装置は、基本的には、患者のカルテを、紙挟み状のホル
ダーに閉じ込んで、そのホルダーを、通常の書籍棚状ラ
ックに収納しておき、そこから、所定の患者のカルテを
手作業で検索・抽出することから、設備費が嵩むことこ
とはなく極く安価に施設できる。
【0012】また、カルテの管理は、患者のカルテを、
50音図の10列の縦の行に対応させて10色に色別け
した10種類のホルダーのうちから、患者の氏名の第1
音節に対応する行に割り当てた色のホルダーを選択し
て、それに挟み込み、そのホルダーのインデックス部の
5段の区画のうちの、患者の氏名の第1音節の母音に対
応する区画を、濃墨等の濃色に塗り潰すか濃色のテープ
を貼着して標識部としておき、このホルダーを、色別け
した種類ごとにラックに収容し、かつ、そのときにイン
デックス部に形成した標識部が同じ高さ位置に揃うよう
横に整列させて収納していくことで、図3にあるよう
に、50音図の10行の縦の行に対応する10種類の色
に区分けされたホルダーのブロックに、それそれ標識部
が、5段に高さ位置を変えて整列する状態となる。
【0013】そして、カルテの検索・抽出は、まず、患
者の氏名の第1音節から、それに対応する種類の色のブ
ロックを選び、次いで、そのブロックの中から、第1音
節の母音に対応する標識部を選び、その標識部が整列し
ている範囲のホルダーの中から、実際の患者の氏名を目
視により検索することで、簡単に抽出できるようにな
る。この検索の作業は、仮りに、患者の氏名の第1音節
が、50音図の各縦の行に均等に分配され、また、その
第1音節の母音が、5段に均等に分配されているとすれ
ば、全体のカルテの50分の1の分量のカルテを、50
音に従って分類されている中から、それにより分類され
ている1つの音の範囲だけを検索すれば良いことになる
ので、殆んど負担を感じないで行なえることになる。
【0014】また、抽き出したカルテをラックに戻すと
きは、場所を誤ったときには、色ちがいと、標識部の高
さのちがいにより簡単に識別されることで、誤りもなく
なる。
【0015】しかも、コード番号を付す必要がないの
で、牽引簿を作ることも不要となる。
【0016】
【実施例】次に実施例を図面に従い詳述する。図1は、
本発明手段のカルテの管理装置に用いるカルテ管理用の
ホルダーHの斜視図で、厚手の紙材により、カルテの略
2倍以上の面積の長方形状に板取りした厚紙を、それの
長手方向の中間部位から2つ折りに折り曲げ成形するこ
とで、おもて表紙1とうら表紙2とが背峰部3により連
続して重合する紙挟み状に成形してあり、カルテを、開
いたおもて表紙1とうら表紙2との間に挿入して、おも
て表紙1またはうら表紙2に組付けるファスナー4によ
り綴じ込み、おもて表紙1とうら表紙2とを閉じ合わせ
ることで、それらの間にカルテを挟持するようにしてあ
る。
【0017】そして、このホルダーHは、それにカルテ
を挟持せしめてラック5に収納するが、そのラック5は
図2に示している如く、通常の書籍棚状に形成したもの
が用いられ、それの棚段50…に、前面側の開放口から
挿し込んで収納する。
【0018】このとき、各ホルダーHは、それの背峰部
3が棚段50の棚面に摺接していく姿勢として収納す
る。即ち、前述の図1に示している如く、背峰部3が下
縁となる姿勢として収納していく。
【0019】しかして、ホルダーHは、上述の状態でラ
ック5の棚段50に収納していくときの、ラック5の前
面側に露出してくる側の辺縁部に、図1にあるよう、お
もて表紙1またはうら表紙2の一方の前面側の辺縁を切
欠いて、他方の前面側の辺縁に舌片状に突出する突出縁
aを形成する。そして、この突出縁aは、ホルダーHを
紙材により成形するときに、その紙材に着色した材料を
使用することで、ホルダーH全体とともに着色した状態
とするか、この突出縁aに着色した帯紙を巻き付けるよ
うに貼着するか、絵の具を塗布するなどで、彩色した状
態に形成してある。
【0020】この彩色するときの色は、日本語の仮名文
字の50音図の縦の行の数である10行に対応させて1
0色に分け、これにより、色ちがいの10種類のホルダ
ーH…に形成しする。そして、それらを色ごとに50音
図の縦の行に割り付ける。即ち、10種類の色に、例え
ば、赤色・橙色・黄色・緑色・紺色・青色・紫色・茶色
・桃色・灰色の10色を選び、これらの色に分けた10
種類のホルダーH…を作ったとすると、それらの色別の
各ホルダーH…を、例えば、赤色のホルダーH…を50
音図の「ア行」に割り当て、橙色のホルダーH…を「カ
行」に割り当て、黄色のホルダーH…を「サ行」に割り
付けるようにして、各行にそれぞれ異なる色のホルダー
H…を割り付けていくようにする。このとき、色別けし
た各種類のホルダーH…は、それぞれ図1にあるよう
に、おもて表紙1の良く見える位置に、例えば『ア行の
ホルダー』の如く、確認票10を貼着して、割り付けた
縦の行の専用のホルダーH…としての使用に混乱が生じ
ないように、する場合がある。
【0021】そしてまた、これら10種類のホルダーH
…には、それの突出縁aに、50音図の5段階の母音に
対応させて、5つの区画60…が上下に並列するインデ
ックス部6を形設する。
【0022】このインデックス部6は、ホルダーHの内
面側と外面側の両面に対称するように設け、それの各区
画60…内には、母音を表示する文字を、例えば「A]
[I][U][E][O]の如く、50音図に従う母音
の順に上から順次記載しておく。
【0023】bはインデックス部6の区画に、濃墨等の
濃色の絵の具を塗るか濃墨等の濃色のテープを貼着する
ことで形成した標識部で、患者の氏名が例えば「新井
正」である場合には、最上段の区画60を濃色に塗るか
その区画60に濃色のテープを貼着するようにし、患者
の氏名が「井上一」である場合には、2段目の区画60
を濃色に塗り潰すか濃色のテープを貼着するようにし
て、各患者の氏名の第1音節の母音に対応する区画60
が、標識部bに形成するようにする。
【0024】このとき、所定の区画60…を絵の具また
はサインペン等で濃色に塗り潰す際、インデックス部6
の内面側と外面側との両面に渡るように彩色していく。
また、濃墨等の濃色のテープを貼着する場合も同様で、
インデックス部6の内面側から外面側に渡って巻き付け
るように貼着する。
【0025】次に、図4は別の実施例を示している。こ
の実施例は、ホルダーHを、ポリプロピレン等の透明な
プラスチック材を用いて成形した例である。この実施例
においても、おもて表紙1およびうら表紙2とが背峰部
3により連続する紙挟み状に成形することについては、
前述の実施例と変わりがない。また、10色に色別けし
て10種類に形成する際、材料に着色剤を添加して、ホ
ルダーH…自体を10種類に成形する場合があることに
ついても前述の実施例と変わりがない。
【0026】しかし、この実施例においては、ホルダー
H自体は着色のない通常の透明または半透明の合成樹脂
材のシートにより成形してあり、それのおもて表紙1ま
たはうら表紙2の一方の前面側の辺縁に、前面側に舌片
状に突出する突出縁aを連続させて形成するとともに、
この突出縁aを二重に成形して、上方に挿入口70を具
備する透明な鞘状に形成し、ここら10色の色ちがいの
帯紙または帯板8をそれぞれ挿し込むことで、挿し込ん
だそれぞれの帯紙または帯板8の色が透して見えてくる
ことで、辺縁の突出縁aを所定の色相に着色された状態
となって、色ちがいの10種類のホルダーH…を構成す
るようにしてある。
【0027】また、この突出縁aには、5つの区画60
…が上下に整列するインデックス部6を印刷しておき、
それの各区画60…には、50音図の5段の母音を表示
する例えば「A」、「I」、「U」、「E」、「O」の
文字を上から順次記載しておくこと、前述の実施例と変
わりがない。
【0028】そして、10色に色別けした10種類の各
ホルダーH…を、50音図の10行の縦の行にそれぞれ
割り付け、それに従って、患者のカルテを保持させ、か
つ、その患者の氏名の第1音節の母音に対応するインデ
ックス部6の区画60…を、濃色に塗り潰すかその区画
60…に濃色のテープを貼着して標識部bに形成し、ホ
ルダーHの色とこの標識部bの高さ位置とを揃えて、ラ
ック5の棚段50…に収納しておき、検索・抽出すると
きには、50音に従い整理されている中から、目視と手
作業で探し出すように用いること前述の実施例と変わり
がない。
【0029】次に図5は、本発明によるホルダーの別の
実施例を示している。この実施例は、ホルダーHをポリ
プロピレン等の透明なプラスチック材を用いて成形する
場合の変形例である。
【0030】この実施例は、ホルダーHのおもて表紙1
およびうら表皮2ならびにそれらの前面側の辺縁の一方
に形成する鞘状の突出縁aを含む全体を、透明なプラス
チック材で透明に形成し、その鞘状の突出縁a内に挿し
込む帯紙または帯板8を10種類に色別けしておくこと
で、この挿し込む帯紙または帯板8の色が外部に透けて
見えることによりホルダーH…を10種類の色ちがいに
作ることについては前述の実施形と変わりがない。
【0031】しかし、鞘状の突出縁aに帯紙または帯板
8を挿入する前のホルダーH…には、50音図の縦の各
行に対応することを表示するための確認票10…は貼着
せず、全てが同じ形態の同一種類に形成しておく。そし
て、鞘状の突出縁aに挿し込む10色の色ちがいの各帯
紙または帯板8…に、50音図の縦の各行に対応するこ
とを表示する確認票10…を貼着するか印刷しておき、
この帯紙または帯板8…の挿し込みで10種類の色ちが
いのホルダーHが形成されるようにする。
【0032】また、この帯紙または帯板8…を挿し込む
前のホルダーHは、おもて表紙1とうら表紙2との間に
挟み込むカルテが外部に透けて見えてくることから、患
者の氏名の記載欄11も印刷が省略してあり、さらに、
突出縁aのインデックス部6の印刷も省略した形態とし
てある。
【0033】そして、突出縁aに設けるインデックス部
6は、図5にあるよう色を変えて10種類に作る帯紙ま
たは帯板8の前縁側に印刷しておき、この帯紙または帯
板8を突出縁a内に挿し込むことで、図6にあるよう突
出縁aを形成している透明または半透明のプラスチック
材よりなるシートを介して外面側に透けて見えてくるよ
うにしてある。
【0034】また、この帯紙または帯板8…に印刷して
おくインデックス部6の区画60…に対する彩色または
濃色のテープ9の貼着は、帯紙または帯板8を突出縁a
内に挿し込む前に、患者の氏名の第1音節の母音に対応
する区画60を選択して、そこに彩色または貼着して標
識部bを形成するようにする。
【0035】そしてまた、ホルダーHの突出縁aの前縁
部で、挿し込む帯紙または帯板8に設けたインデックス
部6の各区画60…と対応する部位には、各区画60…
を前面側に覗かせる窓孔71…が、突出縁aの表面側か
ら裏面側に跨がるように形設してあって、突出縁a内に
挿し込んだ帯紙または帯板8に設けたインデックス部6
の区画60に彩色またはテープ9を貼着して形成した標
識部bを、この窓孔71を介して明瞭に目視し得るよう
にしてある。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるカル
テの管理手段は、カルテを挟持する紙挟み状のホルダー
を、日本語の仮名文字の50音図の縦の行の数に対応さ
せて、10色に色別けした10種類に形成して、各色を
50音図の縦の行に割り付けておき、それらホルダー
の、ラックの棚段に収納したときのラックの前面に露出
する側の辺縁に、50音図の5段階の母音に対応させて
上下に5段に区画が整列するインデックス部を形成して
おいて、患者のカルテを管理するときに、その患者の氏
名の第1音節が対応する50音図の縦の行を割り付けた
色のホルダーに挟み込み、その氏名の第1音節の母音に
対応するインデックス部の区画を、濃色に塗り潰すか濃
色のテープを貼着することで標識部に形成して、ホルダ
ーの色とこの標識部の高さ位置を揃えてラックの棚段に
収納していくことで、自動的に50音に分類されて収納
されていくようになり、カルテを検索・抽出するとき
は、そのカルテの患者の氏名の第1音節が50音図にお
いて位置する行に対応する色のホルダーのうちで、その
第1音節の母音に対応する高さ位置の標識部が整列して
いる範囲から、探し出せばよいことになるので、検索・
抽出を目視と手作業で行なうようにしながら、簡単にか
つ正確に行なえるようになる。
【0037】そして、コード番号を使用しなくてよいこ
とから、牽引簿も不要となり、かつ、設備のためのコス
トの負担も著しく低減できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に用いるカルテ管理用のホルダー
の斜視図である。
【図2】本発明の実施に用いるカルテ管理用のラックの
斜視図である。
【図3】カルテ管理用のホルダーにカルテを保持せしめ
てラックに収納した状態の本発明によるカルテの管理装
置の要部の前面図である。
【図4】本発明の実施に用いるカルテ管理用のホルダー
の別の実施例の斜視図である。
【図5】本発明の実施に用いるカルテ管理用のホルダー
のさらに別の実施例の帯板を挿入する前の状態における
斜視図である。
【図6】同上実施例の帯板を挿し込んだ状態の斜視図で
ある。
【符号の説明】
H…ホルダー、a…突出縁、b…標識部、1…おもて表
紙、10…確認票、11…記載欄、2…うら表紙、3…
背峰部、4…ファスナー、5…ラック、50…棚段、6
…インデックス部、60…区画、70…挿入口、71…
窓孔、8…帯板、9…テープ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B42F 21/04 B42F 21/04 B 21/06 21/06 F

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂材または紙材により、カルテを
    挟み込んで保持する紙挟み状に形成するホルダーHを、
    10色に色別けした10種類に形成し、その色別けした
    各種類のホルダーH…を、日本語の音節を表わす仮名文
    字の50音図の縦の行にそれぞれ割り当て、その割当て
    た各色別のホルダーHには、該ホルダーHを背峰側が下
    縁となる姿勢として、前面側が開放する書籍棚状のラッ
    ク5の棚段50…に収納したときに、そのラック5の前
    面側に露出してくる側の辺縁部に、前面側に突出する突
    出縁aを形成し、その突出縁aには50音図の5段階の
    母音に対応させて上下に5段階に区画60…したインデ
    ックス部6を装設し、そのインデックス部6の区画60
    …には、患者のカルテをその患者の氏名の第1音節に対
    応する種類の色のホルダーHに挟み込んだときのその患
    者の氏名の第1音節の母音に対応する区画60を濃色に
    彩色するか濃色のテープを貼着して標識部bに形成し、
    この患者のカルテを挟み込んだホルダーH…を、色別け
    した種類ごとにそれらホルダーH…のインデックス部6
    …の濃色の彩色または濃色のテープの貼着による標識部
    b…が同じ高さ位置に揃うように整列させてラック5の
    棚段50…に収納することを特徴とするカルテの管理装
    置。
  2. 【請求項2】 合成樹脂材または紙材によりカルテを挟
    み込んで保持する紙挟み状のホルダーHの、前面側が開
    放する書籍棚状のラック5の棚段50に収納したときの
    正面側に露出してくる辺縁部に、前面側に突出する突出
    縁aを形成し、その突出縁aに彩色した帯紙を装着する
    か彩色して、その帯紙または彩色によりホルダーH…を
    10色に色別けした10種類に形成し、その色別けした
    各種類のホルダーHを、日本語の音節を表わす仮名文字
    の50音図の縦の行にそれぞれ割り当て、その割り当て
    た各色別のホルダーH…の、前記突出縁に、50音図の
    5段階の母音に対応させて上下に5段に区画60…した
    インデックス部6を形成し、患者のカルテをその患者の
    氏名の第1音節に対応する種類の色のホルダーHに挟み
    込み、そのホルダーHのインデックス部6の5段の区画
    60…のうちの、挟み込んだカルテの患者の氏名の第1
    音節の母音に対応する区画60を、濃色に彩色するか濃
    色のテープを貼着して標識部bに形成し、このホルダー
    H…を色別けした種類ごとに、それらのインデックス部
    6の濃色に彩色するか濃色のテープを貼着した標識部b
    が同じ高さに揃うように整列させてラック5に収納する
    ことを特徴とするカルテの管理装置。
  3. 【請求項3】 透明または半透明の合成樹脂材のシート
    によりカルテを挟み込む紙挟み状のホルダーHを成形
    し、そのホルダーHには、ラックの棚段に収納したとき
    にそのラック5の前面に露出してくる側の辺縁に、前面
    側に突出する突出縁aを設けて鞘状に形成し、そのホル
    ダーHの前面側に形成した鞘状の突出縁aの内部に、1
    0色に色別けした10種類の帯紙を、色分けした各種類
    ごとに1種類づつ挿入して、その帯紙の色により10種
    類に色別けしたホルダーH…を形成し、前記突出縁a
    に、50音図の5段階の母音に対応させて上下に5段に
    区画60…したインデックス部6を装設し、患者の氏名
    の第1音節に対応する種類の色ホルダーHにその患者の
    カルテを挟み込んだときの、そのホルダーHのインデッ
    クス部6の5段の区画60…のうちで前記患者の氏名の
    第1音節の母音に対応する区画60を、濃色に彩色する
    か、濃色のテープを貼着して標識部bに形成し、色別け
    したホルダーHの種類ごとにこの標識部bが同じ高さに
    揃うように整列させてラック5に収納するようにしたこ
    とを特徴とするカルテ管理用のホルダー。
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