JPH0444387Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本願は、書類を直接またはこれを綴じ込んだホ
ルダーやフアイルを多数収納保管するフアイルボ
ツクスの見出しカードに関する。

従来の技術 従来、書類を直接またはこれを綴じ込んだホル
ダーやフアイルを多数収納保管するフアイルボツ
クスは例えば実公昭61−32787号公報において公
知であり、このフアイルボツクスは、活用期間中
は上面を開口した状態で、これに書類などを収納
した書架などの棚上に配列し、必要に応じて随時
引き出すことができ、また多数の書類などを収納
して、その活用が終了したときは、蓋片によりボ
ツクスの上面を閉じて、保管場所の棚に載置して
所要期間保存される。

またこのフアイルボツクスの正面には、例えば
ナンバーシールを貼つて大分類のコードナンバー
を表示すると共に、その名称（例えば「販売」の
文字）を表示する表示欄と、ナンバーシールを貼
つて中分類のコードナンバーを表示すると共に、
その名称（例えば「販売計画」の文字）を表示す
る表示欄と、販売実績、販売分析、販売予算、売
上見込、調査区画、調査実態などのように、フア
イルボツクス内に収納する書類などの名称を作成
順に表示し乃至小分類に相当する表示をなす複数
の細目の表示欄及びアルフアベツトのナンバーシ
ールとを貼つて棚の連と棚の段を表示する活用期
間中に専用の表示欄とを高さ方向に配置した活用
期間中の見出し部が、またフアイルボツクスの背
面には、上記した見出し部における大分類用表示
欄と中分類用表示欄と複数の細目用表示欄と共通
の各表示欄のほかに、例えば管理部署名の表示
欄、保管ナンバーの表示欄及び保存期限の表示欄
などの保存期間中に専用の表示欄を高さ方向に配
列した保存期間中の見出し部が夫々設けてあり、
活用期間中においては、正面の見出し部の各表示
欄に所要のシールを貼付し、かつ、所要事項を表
示し、また活用期間が終了後においては、背面の
見出し部の各表示欄に、改めて所要のシールを貼
付し、かつ、所要の事項を表示していた。

ところで、上記した従来の構成において、例え
ば活用期間当初と活用期間中における分類の仕方
によつて、表示欄に表示した事項を変更すること
なしに或いは表示事項をふやすことにより、大分
類或いは大分類と中分類とのコードナンバーを
夫々変更したい場合があり、この場合、従来は表
示欄の左位置に新たなナンバーシールを貼付して
いた。

考案が解決しようとする課題 ところが、一般にナンバーシールの使用におい
て、連続数字を夫々切線により区画して表示した
ナンバーシールの裏面に感圧性接着剤を塗布し、
これに剥離紙を仮着して成るシール体を用い、そ
のシール体のうちから、所望のナンバーシールの
みを剥離して見出しカードに貼付し、その余は予
備として保存するか或いは廃棄されるものであつ
た。

このことは、ナンバーシールが、アルフアベツ
トシールである場合或いは色別シールである場合
も同様である。

即ち、大分類表示乃至大分類と中分類の表示を
分類する方法として、ナンバーシールに代えてア
ルフアベツトシール或いは色別シールを使用する
場合があり、このような場合においても、一連の
アルフアベツト或いは複数の色を表示したシート
体のうちから、所望のシールのみを使用し、その
余は予備として保存するか或いは廃棄されるもの
であつた。

考案が解決しようとする手段 ところが、シール体のうちから、所望のナンバ
ーシール、アルフアベツトシール或いは色別シー
ルなど、所望の分類シールのみを使用したのち、
その余の分類シールを後日の使用のために保存し
ておくことは非常に煩わしく、往々にして紛失し
てしまう惧れがあり、また廃棄されるときは、不
経済である。

そこで、本願は上記したような欠陥を改善する
ことを目的としたものである。

課題を解決するための手段 本願は、上記した目的を達成するために、上方
から、左位置に分類表示部を有した大分類用表示
欄と、中分類用表示欄及び複数の細分類用表示欄
を順次配置し、かつ前記大分類用表示欄における
左位置の分類表示部の上下位置に、夫々横方向に
延びる切溝を施した見出しカードと、前記分類表
示部に適合する大きさの小間を折線を介して複数
配列し、その小間が、ナンバー、アルフアベツト
或いは色などの分類表示機能を有する帯状の分類
表示シートとから成り、前記分類表示シートを、
その１つの小間が、大分類用表示欄の分類表示部
の表面に位置するように、前記切溝に挿通したこ
とを特徴とするものであり、また上において、中
分類用表示欄における分類表示部の上下位置に
も、横方向に延びる切溝を施し、この切溝にも他
の分類表示シートを挿通して、その１つの小間
が、中分類用表示欄の分類表示部の表面にも位置
するように構成したことを特徴とするものであ
る。

作 用 しかして、使用に際し、分類表示シートを、見
出しカードに設けた各切溝に挿通して、分類表示
シートの１つの小間を、大分類用或いはそれと中
分類用の表示欄の各分類表示部に位置せしめ、こ
の状態で、分類表示シールの一端を摘持して、上
方または下方に引くことにより、大分類或いは中
分類の分類に適合した所望のナンバー、アルフア
ベツト或いは色が１小間毎に選択される。

実施例 以下本願の実施例を図面にもとづいて詳述する
と、第４図において、１はＢ列４番の大きさの書
類、ホルダー乃至フアイルを充分に収納し得る大
きさをもつた横長方形状のフアイルボツクスで、
公知のように一方の側面上部には手掛け用の横孔
２が設けられ、また他方の側面上縁は逆台形状に
切り込んでおり、その切込部３の下辺には、蓋片
４が連結していて、使用状態においてフアイルボ
ツクス１の内部に折畳まれて、フアイルボツクス
１の上面は開口状態にある。

５，６はフアイルボツクス１の正面及び背面に
透明の合成樹脂片を重合し、その上縁を除く三周
縁を接着乃至溶着することにより設けたカード挿
入部で、その裏面上位置即ちフアイルボツクス１
の正面及び背面の上方位置に見出しカード引き出
し用の指孔７が穿設してある。８は棚に載置した
状態で、フアイルボツクス１を手前に引き出す際
に用いる指掛部である。１０は見出しカードを示
しており、この見出しカード１０の表面には、例
えば活用期間中に必要な事項を表示する表示欄が
配置してある。

即ち左位置に、例えば大分類用のコードナンバ
ーを表示する分類表示部a′を有し、かつ、大分類
の見出しを表す例えば「販売」の文字を記入した
表示欄ａと、左位置に例えば中分類用のコードナ
ンバーを表示する分類表示b′を有し、かつ、中分
類の見出しを表す例えば「販売計画」の文字を記
入した表示欄ｂと、例えば販売実績、販売分析、
販売予算、売上見込、調査企画及び調査実態な
ど、フアイルボツクス１内に収納する書類などの
名称を作成順に表示し乃至小分類に相当する表示
をなす複数の細目用の記入欄ｃと、予備空欄ｄ
と、保管棚の連を表す例えば欧文字「Ａ」のアル
フアベツトシールe′と、棚の段を表示する「２」
のナンバーシールe″とを左位置に夫々貼付した表
示欄ｅとが高さ方向に順次配置してある。

１１，１２，１３は上記した見出しカード１０
における各分類表示部a′，b′の上下位置に夫々設
けた横方向の切溝、１４は上記した各分類表示部
a′，b′に適合する大きさの小間１５を折線１６を
介して連続配列して成る帯状の分類表示シート
で、その各小間１５に、分類表示機能として本例
では連続番号を付している。

しかして、使用に際し、見出しカード１０の切
溝１１と１２には、第１の分類表示シート１４ａ
を、また切溝１２と１３には、第２の分類表示シ
ート１４ｂを夫々第３図で示すように挿通するこ
とにより、第１の分類表示シート１４ａによつ
て、例えば大分類のコードナンバーを表示する
「３」の小間１５を、また第２の分類表示シート
１４ｂによつて、例えば中分類のコードナンバー
を表示する「５」の小間１５を、見出しカード１
０の対応する分類表示部a′，b′に夫々位置せし
め、この状態で、見出しカード１０をフアイルボ
ツクス１の正面側カード挿入部５に挿入する。そ
して、上記において、活用期間中に、見出しカー
ド１０における大分類の分類表示或いはこれと共
に中分類の表示を変更しようとするときは、指孔
７を介して指により見出しカード１０の裏面を押
し上げて、該カード１０をカード挿入部５から一
度抜き出し、次いで分類表示シート１４ａ或いは
１４ｂの一端を摘持して、上方または下方に引い
て小間１５の位置を移動するものである。なお大
分類用表示欄の分類表示のみを変更するときは、
第２の分類表示シート１４ｂが省略されること、
また分類表示機能として、アルフアベツト、色な
どが使用されることは勿論である。

考案の効果 以上のように本願によれば、分類表示シートを
引く操作のみによつて、大分類用の分類表示或い
は大分類用の中分類用との分類表示を簡単に変更
することができて、極めて便利であると共に、経
済的であるという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図は見
出しカードの平面図、第２図は分類表示シートの
一部省略した平面図、第３図は要部の拡大断面
図、第４図はフアイルボツクスの斜視図である。 図中、１０は主見出しカード、１１，１２，１
３は切溝、１４は分類表示シート、１５は小間、
１６は折線、ａは大分類用表示欄、ｂは中分類用
表示欄、ｃは細分類用表示欄、a′，b′は分類表示
部である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上方から、左位置に分類表示部を有した大分
   類用表示欄と、中分類用表示欄及び複数の細分
   類用表示欄を順次配置し、かつ前記大分類用表
   示欄における左位置の分類表示部の上下位置
   に、夫々横方向に延びる切溝を施した見出しカ
   ードと、前記分類表示部に適合する大きさの小
   間を折線を介して複数配列し、その小間が、ナ
   ンバー、アルフアベツト或いは色などの分類表
   示機能を有する帯状の分類表示シートとから成
   り、前記分類表示シートを、その１つの小間
   が、大分類用表示欄の分類表示部の表面に位置
   するように、前記切溝に挿通したことを特徴と
   するフアイルボツクス用見出しカード。 (2) 上方から、左位置に分類表示部を有した大分
   類用表示欄と、中分類用表示欄及び複数の細分
   類用表示欄を順次配置し、かつ、前記大分類用
   表示欄と中分類用表示欄における各分類表示部
   の上下位置に、夫々横方向に延びる切溝を施し
   た見出しカードと、前記分類表示部に適合する
   大きさの小間を折線を介して複数配列し、その
   小間が、ナンバー、アルフアベツト或いは色な
   どの分類表示機能を有する帯状の一対の分類表
   示シートとから成り、前記一対の分類表示シー
   トを、その各１つの小間が、前記各分類表示部
   の表面に夫々位置するように、前記切溝に夫々
   挿通したことを特徴とするフアイルボツクス用
   見出しカード。