JP3131736U - きものに再生できるのれん - Google Patents

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Abstract

【課題】生地の材質および新古を問わず、きものなどの生地を使用して作るのれんであり、再度きものとして再生させることができるものである。心のこもったきもので、愛情の絆を深め有効に再利用でき、日本の伝統文化の良さを再認識できる方法をのれんを通して提供する。
【解決手段】きものなどの生地をいろいろな方法で縫い合わせ、他の布およびひも飾りや房飾りなどを組み合わせて使い、個性的なのれんを作成する。
【選択図】図1

Description

本考案は、きものの生地などを花嫁のれんおよび普通ののれんとして再生利用することができ、さらにそののれんが使用後にきものなどに再生できるというのれんに関するものである。
花嫁のれんは加賀百万石の金沢を中心とした地域での結婚式にまつわるのれんであり、現在は正絹の生地で作られ、おめでたい絵柄を加賀友禅作家などが染めて、花嫁の実家の紋が入っており、大変高価なのれんである。通常は5枚の布を縫い合わせてあり、幅は約180cm程度、高さも180cm程度が多い。
上部の縫い目には房飾りがつけられている。こののれんは絵画的要素が多く、きものとして再生することができず、思い出の品としてたんすで眠ることがほとんどで一生に一度の贅沢なのれんである。
また、ふつうののれんは部屋の間仕切りとしてや、店の入り口で開店中と広告の意味を持っているが、どちらもきものに再生されることはなかった。
花嫁が結婚式の当日、嫁ぎ先の家の仏壇参りをする習慣がある北陸地域では、この花嫁のれんを仏間の入り口にかけておき、花嫁がそののれんをくぐってご先祖に手を合わせるという習慣がある。最近はホテルなどの結婚披露宴会場で入場の際にかけられ、新郎新婦入場の時に二人でくぐってお披露目されることもある。美しく憧れののれんなのだが、一生に一度しか使わないのれんが相当高価なものであるから、現在需要は低迷している。そこで娘の晴れの日に愛情こめて、嫁入りに持たせるきものを使って花嫁のれんを作れば、再利用と再生ができて、愛の絆を結ぶ感動とお披露目ができることになる。品物と心を大切にし伝統文化を継承しており、自分の結婚披露宴に対するこだわりが強い新郎新婦にとっても新しい自己表現ができ、イメージアップにつながるのは間違いない。
また、各家のたんすの中には、たんすの肥やしといわれるほど使用していない古い着物や嫁入りの際に作った着物などが何枚かしまわれている。祖母や母から譲り受けたり、まだ若い時に買ったもの、子供のころに着用した着物などいろいろであるが、それぞれにそのきものの思い出があり、そのきものを着たときの姿を思い出すため処分することができず、しまいこまれているのである。その思い出を大切に、親子の絆などをより強くするために、それらの着物をのれんにして部屋に飾っていると世界にたった一つのオーダーメイドののれんとしてよみがえることができる。
母親世代や祖母世代の身長は今ほど高くないため、個人差はあるが着物の身丈は10センチから20センチ程度の差がある。袖の部分の裄丈も、腕が伸びたため相当伸ばさなくては着ることはできない。その大切な着物を仕立て直すとなると、着物をほどいて、しわをなくして汚れを落とすという大変な作業となる。その作業までしてあるとすぐにのれんにすることができるので、イベントなどでお披露目が終わったら、再び自分にフィットした着物に仕立てて楽しめる。
着物姿が珍しくなった現在、美しい伝統文化としての着物を多くの方に再認識して復興していただきたく、さらに、問屋や小売店の商品が活発に流通できるように、そして作家の先生方の渾身の力をこめて製作された着物がたくさんの方に着ていただけるよう考案したものである。
本考案ののれんは通常ののれんよりもデザインが凝っているため、インテリア性にも富んでおり、癒しの効果もあり、和の文化の再認識ができるものである。
本考案は着物などの無駄をなくすとともに、着物に親しんでもらい、着物についての思い出をそのまま残してもらえるように、さらに愛情の絆をより強く育んでいただけるような方法で有効再利用する方法を提供するものである。
上記課題を解決するために成された本考案は、着物の反物および着物をほどいて得られた生地の一部を仕立て直しし、それをのれんの本体の生地として再生利用するものであり、後にそののれんの縫い目をほどけば反物にもどるため、着物としてもう一度再生することができるのれんである。
調査中に、実用新案登録にきものから作る几帳の記載が1件あった。それは実用新案平08−005196であり、その権利消失日は平成14年5月14日であった。しかし、残念ながらそれは几帳から着物に再生することはできなかった。その点が本考案と決定的に違うところである。
反物からのれんに使う部分を除いた残りの生地とのれんのセットで販売できるし、持ち込まれた反物や着物を加工してのれんに仕上げることができる。生地をなるべくいたませないように、縫いとめるところも要所のみの必要最小限にするため、簡単に縫い目をはずしていくと、すぐにきものに再生可能な生地となる。それを和裁のできる人に依頼すればきものに仕立てることができる。
このように作成したのれんは、結婚披露宴会場にて新しいタイプの花嫁のれんとしても使用することができることはもちろん、各家庭で絆を深めることのできるのれんとして新しい感覚の室内インテリア、あるいはパーテイションなどとして利用できる。嫁入りの際のきもの準備に、祖母や母からのプレゼントとしても喜んでいただけるし、子供のお祝い事や、師匠や家元をお呼びした改まった会、祝賀会などのイベントに利用していただける。さらに、着物が亡き人のものであるときには、故人を偲ぶ会に使用することもできる。こののれんが話題となり、お互いの思いやりが伝わり、絆が深まる。やさしい心がこもった着物を大切にしようという気持ちが高まり、和服に親しんで着物を着ようと着物の需要が高まり、次の世代に着物文化が継承されていくことになる。
着物はほどかれると元の反物の形に戻る。着物用の反物のため、もともと絵柄が合うようになっている。そのほどいた反物から何枚かを絵柄がきれいに合うように上部を縫い合わせ、さらにのれん棒が入るように筒状に縫い、下の部分のすそをほつれないように縫い、のれんの形にする。お好みで、大切な着物をほこりから守り傷がつかないように、インテリア性も考慮してのれん棒を通す部分に別布をかけ、さらに帯状の飾り布やひも飾りや房飾りなどをつけて仕上げる。
花嫁の打ち掛けの生地などはほつれないように、絞りを施した生地ではその粒がつぶれないように裏地を裏全面につけて補強する。その裏地には記念に、年月日、名前、思い出の言葉などを書いておくこともできる。
のれんを飾る場所によって横幅が決定し、反物を何枚並べるかが決定する。用途に合わせて選ぶことができる。図1は2枚、図2は4枚、図3は5枚分を使用している。また5枚分使用の場合は落款が入った部分をどの位置に持ってくるかによって配置が変化する。
生地と絵柄によってのれんの仕立てが1枚仕立てか2枚重ね仕立てかが変わる。この場合には表だけを見せるのかどうか考慮して、のれん棒にかける方法が変わってくる。図4は1枚仕立てで、のれん棒に三角形をまきこむ方法であり、図5は2枚仕立てで、のれんの縦横を縫い合わせる方法である。
のれんの長さが足りないときは、1枚仕立てにし、図6のように上部には別の布を少し足してその部分をのれん棒に巻き、さらに他の布をかぶせ、帯状の飾り布やひも飾りや房飾りをつけて仕上げる。
上部にかぶせる布や帯状の飾り布、ひも飾りや房飾りは、色、材質、太さや結び方、房の大きさなどでお客様の多様なご要望にお応えすることができ、世界に1つだけののれんとなる。手作りのちりめん細工のつるし飾りもつけることができるため、さらに季節感の演出も可能となる。
きもの自体の消費が低迷している現状を、画期的に打破する。本考案は和服に携わる業界の方に朗報といえる。今まで伝統を受け継いできた加賀友禅の花嫁のれんを決してないがしろにするものではない。むしろのれんの需要が増えてくると、目の肥えた本物志向の方は本格的なのれんが欲しいというニーズも増えてくるはずである。ただ、多くの方に伝統文化としてのきものに目を向けていただくために、手軽に、もっと安価でオリジナルなものを提供していく必要があると考えたものである。そこで、ゆかたの生地でも、ポリエステルのような化繊でものれんを作ってみてはどうかと考案した次第である。
子供、独身女性、祖母、母からきものを通して絆を深めていく時、周りの男性も着物に興味がわいてくるはずである。若い女性に特に浴衣の人気が出てきていたが、今度はもっと着物を身近に感じていただけるチャンスと考える。振袖、小紋、訪問着、色無地とどんなきものでもこののれんにしていただけるので、和の癒しが広まると同時に、きものを愛好する方の人口も増え、きもの需要が増え売り上げが増加する。和裁の需要も増えて、和裁の仕事をする方も増加する。結婚式場をはじめホテルなどイベントを開催する場所でも人手が必要となり、活気にあふれる。またのれんを展示するための衣桁を製作する木工所も仕事が増える。
世界に目を向けると、日本の文化に親しむ方も多く、インテリアとして、おみやげとしても需要は多い。たんすに眠っている着物を再利用でき、資源を大切にする、もったいない意識も目覚め、内に秘めた宝を掘り起こすチャンスが到来したといえる。
2枚の生地を使用したのれんを示した平面図である。 4枚の生地を使用したのれんを示した平面図である。 5枚分の生地を使用したのれんを示した平面図である。 1枚仕立てで、のれん棒に三角形をまきこむ方法を示した平面図である。 2枚仕立てで、のれんの縦横を縫い合わせる方法を示した平面図である。 のれんの長さが足りないとき、別の布を足して長さを調節する方法を示した平面図である。
符号の説明
1a 房かざり
2a 別布その1
3a 別布その2
4a ひもかざり
5a 落款
6a つけたし布

Claims (3)

  1. 正絹や化繊を問わず、新品および中古の反物や未仕立ての着物の生地、浴衣の生地および洋服の生地を使用して作るのれんである。花嫁のれんや普通ののれんとして使用後は、着物として再生させることができる。
  2. 正絹や化繊を問わず、使用済みの着物や譲られた着物、子供の頃の着物などを使用して作るのれんである。花嫁のれんや普通ののれんとして使用後は、着物として再生させることもできるが、タペストリーや小物などにリフォームできる。
  3. のれんの保護とインテリア性もかねて別の布や房かざりや紐かざり等をつけて几帳風アレンジもでき、個性的な演出ができる。
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