JP3130919B2 - パルス幅変調増幅器 - Google Patents

パルス幅変調増幅器

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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/20Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers
    • H03F3/21Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/217Class D power amplifiers; Switching amplifiers

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はオーディオ再生装置等に用いられるパルス
幅変調(PWM)増幅器に関し、特に大出力時の復調出力
の歪が低減されたパルス幅変調増幅器に関するものであ
る。
〔従来の技術〕 第4図は例えば特開昭60−89109号公報に示された従
来のパルス増変調増幅器の回路図である。なお、この第
4図は上記公報における従来例のものであるが、この公
報における実施例もこの従来回路を用いており、後述す
る問題点を解決するものではないので、ここでは第3図
の従来例で説明する。第4図において、1は増幅すべき
音楽信号などの入力信号、2は入力信号1をパルス幅変
調するためのキャリア信号を発生するキャリア発生回
路、3は入力信号1と上記キャリア信号との電圧比較を
行う電圧比較器、4は電圧比較器3の出力により下記パ
ワースイッチング素子をON/OFFさせるスイッチ駆動回
路、5はパワースイッチング素子としてのNチャネルMO
S型FET、6はパワースイッチング素子としてのPチャネ
ルMOS型FET、7は復調出力を得るローパスフィルタ、8
は復調出力を音声化するスピーカである。
次にこの従来例の動作について説明する。第5図に示
すように入力信号ei(1)とキャリア発生回路2からの
キャリア信号ecとを電圧比較器3で比較して、その電圧
比較器3の出力に入力信号eiのレベルに比例したPWM信
号esを得て、このPWM信号でスイッチ駆動回路4を駆動
させる。スイッチ駆動回路4はFET5,6をON/OFFし,FET5,
6の接続点からは電力変換されたPWM信号es′を得る。こ
のPWM信号es′をローパスフィルタ7に通すことによ
り,キャリア信号ecが取り除かれた入力信号eiとほぼ同
等な復調出力eoを得る。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来のパルス幅変調増幅器は以上のように構成されて
いるので,例えば平均出力電圧が小さくても瞬時電圧が
大きい鐘やドラムの音や爆破音などが含まれる音楽信号
(入力信号ei)の振幅は、キャリア信号ecの振幅より大
きくなることがあり、次のような問題点があった。即
ち、第6図に示すように入力信号eiの方がキャリア信号
ecの振幅より大きくなると、PWM信号のパルス幅は入力
信号eiの振幅に比例せずキャリア信号ecの周期と同じ幅
で一定値になり、PWM信号の振幅は入力信号eiの振幅が
キャリア信号ecの振幅より小さい場合と同様にハイレベ
ルあるいはローレベルになり、このため復調出力eoは電
源電圧でクリップされてしまうという問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解決するためになさ
れたもので,電源電圧と電圧利得を入力信号レベルに応
じて切り換えることで,瞬時電圧が大きい音楽信号など
に対してもクリップされることなく復調でき、更に電源
電圧と電圧利得の切換え時のスイッチングノイズを低減
できるパルス幅変調増幅器を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係るパルス幅変調増幅器は、増幅すべき入
力信号をパルス幅変調する変調回路16と、この変調回路
16でパルス幅変調された変調信号から復調出力を得る復
調回路(ローパスフィルタ7)と、上記変調回路16の前
段に設けられ、利得可変回路(FET14)を備えた前置増
幅回路15と、上記入力信号の瞬時値又は上記復調回路の
出力信号の瞬時値が所定レベルより大きいか小さいかを
検出するレベル検出回路18と、上記入力信号をパルス幅
変調するためのキャリア信号がピーク値付近であること
を検出して、かつ、上記入力信号の瞬時値又は上記復調
回路の出力信号の瞬時値が上記所定レベルより小さい場
合には、上記前置増幅回路の利得を大きくするための制
御信号を出力するとともに、上記キャリア信号がピーク
値付近であることを検出して、かつ、上記入力信号の瞬
時値又は上記復調回路の出力信号の瞬時値が上記所定レ
ベルより大きい場合には、上記前置増幅回路の利得を小
さくするための制御信号を出力する制御信号出力回路50
と、上記制御信号の出力レベルに応じて上記変調回路の
出力段素子への電源電圧を変える電源電圧可変回路17と
を備えたものである。
〔作用〕
変調回路16は増幅すべき入力信号をパルス幅変調す
る。復調回路(ローパスフィルタ7)は変調回路16でパ
ルス幅変調された変調信号から復調出力を得る。前置増
幅回路15は利得可変回路(FET14)を備え、上記変調回
路16の前段に設けられている。レベル検出回路18は上記
入力信号の瞬時値又は上記復調回路の出力信号の瞬時値
が所定レベルより大きいか小さいかを検出する。制御信
号出力回路50は、上記入力信号をパルス幅変調するため
のキャリア信号がピーク値付近であることを検出して、
かつ、上記入力信号の瞬時値又は上記復調回路の出力信
号の瞬時値が上記所定レベルより小さい場合には、上記
前置増幅回路15の利得を大きくするための制御信号を出
力するとともに、上記キャリア信号がピーク値付近であ
ることを検出して、かつ、上記入力信号の瞬時値又は上
記復調回路の出力信号の瞬時値が上記所定レベルより大
きい場合には、上記前置増幅回路15の利得を小さくする
ための制御信号を出力する。電源電圧可変回路17は上記
制御信号の出力レベルに応じて上記変調回路16の出力段
素子(FET5,6)への電源電圧を変える。
〔実施例〕
第1図はこの発明の一実施例によるパルス幅変調増幅
器の回路図である。第1図において、変調回路16は増幅
すべき入力信号(音楽信号)1をパルス幅変調するもの
で、前述したようにキャリア発生回路2、電圧比較器
3、スイッチ駆動回路4、及びFET5,6を備えている。ロ
ーパスフィルタ7は変調回路16でパルス幅変調された変
調信号から復調出力を得る復調回路である。スピーカ8
は上記復調出力を音声化するものである。電圧レベル検
出回路18は上記入力信号1の瞬時電圧値を検出するもの
で、整流用ダイオード18a〜18d、抵抗20a〜20d、差動増
幅器20,21、及び直流電圧源19を備えている。制御信号
発生回路50は、分圧抵抗50a,50bによる分圧回路、半波
整流ダイオード50d,コンデンサ50d、差動増幅器50f、ス
イッチング用FET51、抵抗52a〜抵抗52d、及び差動増幅
器52eより構成される。この制御信号発生回路50は、分
圧抵抗50a,50bによる分圧回路、ダイオード50d,コンデ
ンサ50d、差動増幅器50fにより、キャリア信号のピーク
値付近を検出し、FET51をOPENとする。そして、入力信
号の瞬時値レベルが所定レベルより小さい場合には、差
動増幅器52eの出力(制御信号)をローレベルとして、
利得を大きくし(A1とし)、入力信号の瞬時値レベルが
所定レベルより大きい場合には、差動増幅器52eの出力
をハイレベルとし、利得を小さくする(A2とする)もの
である。前置増幅回路15は、変調回路16の前段に設けら
れ制御信号発生回路50の出力レベルに応じて利得が変わ
るもので、抵抗10〜13、差動増幅器9、及びNチャネル
MOS型FET14を備えている。この前置増幅回路15はこの実
施例の場合2つの電圧利得をとる。抵抗11は入力信号1
に接続されている。R1は抵抗12の抵抗値、(n−1)R1
は抵抗11の抵抗値、R2は抵抗13の抵抗値、R3は抵抗10の
抵抗値を示す。電源電圧可変回路17は制御信号発生回路
50の出力レベルに応じて変調回路16の出力段素子である
FET5,6への電源電圧を変えるものである。電源電圧可変
回路17において、Vccは電源電圧であり、n=2の場合
の詳細な回路図を第2図に示す。第2図において、22は
制御信号発生回路50の差動増幅器52eの出力端子に接続
される制御信号入力端子、38は入力端子22に接続される
NチャネルMOS形FET、23,24は抵抗、25はPチャネルMOS
形FET27とNチャネルMOS形FET28を駆動させる駆動回
路、26はPチャネルMOS型FET29とNチャネルMOS型FET30
を駆動させる駆動回路、39,40はダイオード、31,32は直
流電源、33,34はコンデンサ、35は変調回路16のFET5に
接続される出力端子、36は変調回路16のFET6に接続され
る出力端子である。
次にこの実施例の動作について説明する。前置増幅回
路15は、例えば2つの電圧利得A1とA2を切り換えて用
い、A1>A2の関係がある。電圧利得A1とA2の切り換え
は、入力信号としての音楽信号ei,キャリア信号の振幅
をEcとしたときei×A1<Ecのとき電圧利得A1に切り換
え,ei×A1≧Ecのとき電圧利得A2に切り換る。ここで、
変調回路16に入力される音楽信号eiがキャリア信号の振
幅Ecより大きくならないように電圧利得A2を決めるとPW
M信号のパルス幅は常に音楽信号eiに比例する。
ここで、PWM(パルス幅変調)増幅器の電圧利得につ
いて考える。PWM増幅器出力段スイッチ素子(変調回路1
6のFET5,6)のPWM信号の振幅をEs′とすればPWM増幅器
の電圧利得は第(1)式で示せる。
このPWM増幅器をオーディオ用アンプとして用いる場
合、G1=G2でなければならない。しかし、A1≠A2かつ
Es′が一定のため、G1≠G2である。そこで、G1=G2にな
るようにEcを切り換える。出力段のPWM信号は電源電圧
まで振れるので電源電圧がEs′になる。前置増幅回路15
の電圧利得がA1のときの電源電圧をVcc1,前置増幅回路1
5の電圧利得がA2のときの電源電圧をVcc2とすればG1=G
2と置くことにより、次の第(2)式の関係を満足させ
ればよいことがわかる。
A1×Vcc1=A2×Vcc2 …(2) 以上のようにA1×ei>EcのときA2×ei<Ecを満すA2
切り換え,第(2)式を満す電源電圧Vcc2に切り変える
ことにより、クリップによる復調出力の歪をなくするこ
とができる。
次に、電源電圧可変回路17の出力電圧と前置増幅回路
15の電圧利得を切り換えるタイミングを説明する。
第3図(a)はキャリア発生回路2と前置増幅器15の
電圧利得がA1とA2のときの電圧比較器3の入力電圧であ
る。第3図(a)に基づいて電源電圧可変回路17の出力
電圧がVcc1のときのFET5とFET6の接続点のPWM波形を第
3図(b)に示す。eiが直流電圧だとすれば、第3図
(b)のPWM波がローパスフィルタ7を通過したときの
電圧は、第3図(b)のPWM波の周期T内での電圧が正
のときのプラスの斜線の部分の面積と電圧が負の時の斜
線の部分のマイナスの面積の和で決まる。第3図(b)
の場合について斜線部分の面積を計算すると(ei/Ec
×A1×Vcc1で示せる。
一方、電源電圧可変回路17の出力電圧がVcc2で前置増
幅器15の電圧利得がA2のときのFET5とFET6の接続点のPW
M波形を第3図(c)に示し、この面積の和を計算する
と、(ei/Ec)×A2×Vcc2である。ここで前述した第2
式から第3図(b)と第3図(c)の面積の和が等しい
ことがわかる。
ここで第3図(b)から第3図(c)のPWM波に切り
換る場合を第3図(d)と(e)に示しており実線がFE
T5とFET6の接続点の電圧波形を示している。第3図
(d)は時刻t1で切り換った場合を示している。これは
第3図(b)と比べると斜線の部分だけ面積が大きいこ
とがわかる。つまり時刻t1で切り換えると斜線の部分の
面積だけのノイズが出る。
第3図(e)はt2=1/2Tで切り換った場合である。こ
の場合は、第3図(b)と(c)の面積と(d)の面積
は等しい。これについて説明する。第3図(b)と
(c)は、t2=1/2Tの右側と左側の波形が線対称であり
右側と左側が同じ面積である。第3図(e)において
は、t2=1/2Tより左側は第3図(b)で右側は第3図
(c)と右側と同じ波形をしている。ここで第3図
(b)の左側と第3図(c)の右側の面積は等しいの
で、第3図(e)の面積は(b)と(c)に等しくな
る。よって、t2=1/2Tで第3図(b)と第3図(c)の
波形を切り換えると、FET5とFET6の接点で、スイッチン
グノイズは発生しない。
更にこのような動作について詳しく説明する。
入力信号(音楽信号)1の電圧レベルが所定レベルよ
り小さいとき、電圧レベル検出回路18内の差動増幅器20
の出力電圧の大きさは直流電源19の電圧Vsよりも小さ
い。よって、差動増幅器21の出力電圧はローレベルであ
る。
次に入力信号(音楽信号)1の電圧レベルが大きくな
ると差動増幅器20の出力電圧が大きくなり、ついにはキ
ャリア信号の振幅よりも大きくなる。Vs=Ecに設定すれ
ば、このとき差動増幅器21の出力電圧はハイレベルにな
る。
次に制御信号発生回路50の動作について説明をする。
キャリア発生回路2の出力信号電圧を抵抗50aと抵抗5
0bで分圧する。この分圧された電圧がコンデンサ50dの
電圧より大きい時ダイオード50cを通してコンデンサ50d
が充電される。つまりコンデンサ50dの電圧は、抵抗50a
と抵抗50bで分圧された電圧の最大値である。キャリア
発生回路2の出力電圧は、ピーク付近のときのみコンデ
ンサ50dの電圧より大きくなり、差動増幅器50fの出力電
圧はローレベルになる。差動増幅器50fの出力はFET51に
接続されており、FET51はゲートがローレベルのとき、O
PEN状態になる。このとき差動増幅器52eのプラス入力端
子電圧V+但しV021は差動増幅器21の出力電圧、V052は差動増幅器
52eの出力電圧である。
R10≫R11≫R12,R12≪R13とすれば ここでV021とV052の絶対値を等しくし、R10<R13とすれ
ば、V+はV021と同じ符号になり、差動増幅器52eの出力
電圧V052は差動増幅器21の出力電圧V021と同じ電圧レベ
ルに更新される。またキャリア信号の瞬時値がピーク値
付近でない時コンデンサ50dの電圧よりキャリア信号の
瞬時値の方が小さいので差動増幅器50fの出力電圧はハ
イレベルになり、FET51は短絡状態になるので抵抗52bは
アースに接続される。このため差動増幅器21の出力は、
差動増幅器52eのプラスの入力端子に入力されない。よ
ってこのときの差動増幅器52eのプラスの入力端子V+となる。
よってV+とV052とは同じ符号なのでV052は変化しな
い。よって制御信号発生回路50の出力電圧は、キャリア
信号の瞬時値がピーク値付近のとき、電圧検出回路18の
出力電圧レベルに更新される。
次に前置増幅回路15の動作について説明する。入力信
号1のレベルが小さいとき差動増幅器52eの出力電圧が
ローレベルになり、これにより前置増幅回路15内のNチ
ャネルMOS型FET14のゲート電圧はローレベルとなり、ス
イッチとしてはOFF状態として働く。よってこのとき前
置増幅回路15の電圧利得A1は次の第(6)式で示せる。
ここでR2≫R1に選べば第(6)式は第(7)式で近似
できる。
また、差動増幅器52eの出力がローレベルのとき電源
電圧可変回路17は、±Vccの値をとる。このときの第
(2)式の左辺A1×Vcc1は、第(7)式とVcc1=2Vcc
となる。
入力信号1が大きくなると差動増幅器52eの出力はハ
イレベルになり、これによりNチャネルMOS型FET14のゲ
ート電圧がハイレベルになり、スイッチとしてON状態で
働く。このため抵抗12はアースに接続され、入力信号
(音楽信号)1はR1≪R2とすれば、抵抗11と抵抗12によ
り分圧されて抵抗13に入力される。このため前置増幅回
路15の電圧利得A2は第(9)式で示せる。
また、差動増幅器52eの出力電圧がハイレベルになる
と、前置増幅回路15の電圧利得がA1からA2に変わると同
時に、電源電圧可変回路17のスイッチが切換りFET5と6
に接続された直流電圧源が±nVccの値をとるのでVcc2
2nVccである。このとき第(2)式の右辺A2×Vcc2は、V
cc2=2nVccと第(9)式より第(10)式で示せる。
よって第(8)式と第(10)式から第1図の回路は、
第(2)式を満足している。
次に第1図の電源電圧可変回路17でn=2の場合につ
いて説明する。第1図の差動増幅器52eの出力は第2図
の制御信号入力端子22に入力されている。制御信号入力
端子22にローレベルの電圧が入っていると、Nチャネル
MOS型FET38はOFF状態になるので抵抗23と24で電圧降下
が生じない。ここで、駆動回路25と26は、例えば非反転
増幅器を用いるとする。駆動回路25の入力はハイレベル
なので、出力はハイレベルとなり、PチャネルMOS型FET
27はOFF状態に、NチャネルMOS型FET28はON状態にな
り、コンデンサ33はマイナス端子がアース電位になる。
このときコンデンサ33は、直流電源31によりダイオード
39を通してほぼ電圧Vccに充電される。このとき出力端
子35の電圧はVccになる。また駆動回路26の入力はロー
レベルになるので、出力電圧はローレベルになりPチャ
ネルMOS型FET29はON状態に、NチャネルMOS型FET30はOF
F状態になり、コンデンサ34はプラス端子がやはりアー
ス電位になる。このときコンデンサ34は直流電源32によ
りダイオード40を通してほぼ電圧Vccに充電される。こ
のとき出力端子36の電圧は−Vccになる。
次に制御信号入力端子22にハイレベル信号が入るとN
チャネルMOS型FET38はON状態になり、抵抗23と24はアー
ス電位になる。駆動回路25にはローレベルの信号に入力
されるので出力はローレベルになり、PチャネルMOS型F
ET27はON状態に、NチャネルMOS型FET28はOFF状態にな
るため、コンデンサ33の−側が直流電源31の+側に接続
される。このときコンデンサ33は電圧Vccの直流電源と
考えられるので電圧Vccの直流電源が2つ直列に接続さ
れたのと同じであるから、出力端子35には2Vccの電圧が
生じる。このときダイオード39は逆バイアスになってい
るので、コンデンサ33は直流電源31に電流を流し込まな
い。
また駆動回路26の入力がハイレベルなので出力はハイ
レベルであり、PチャネルMOS型FET29はOFF状態に、N
チャネルMOS型FET30はON状態になるので、コンデンサ34
の+側は直流電源32の−側に接続される。コンデンサ34
を電圧Vccの直流電源と考えられるので、Vccの電圧源が
2つ直列に接続されたので同じであるから、出力端子36
には−2Vccの電圧が生じる。このときダイオード40は逆
バイアスなので、コンデンサ34は直流電源32に電流を流
し込まない。このような動作により得られた出力端子3
5,36の電圧は、変調回路16のFET5,6に与えられ、FET5,6
の電源電圧として作用する。
以上説明したように、この実施例のパルス幅変調増幅
器は、入力信号1の瞬時電圧値を電圧レベル検出回路18
で検出し、入力信号1の瞬時電圧値が電源電圧の大きさ
になると、前置増幅回路15の電圧利得を小さくすると同
時に、変調回路16のFET5,6に接続された電源電圧を昇圧
して電源電圧以上の電源電圧を出せるようにし、また入
力信号1の瞬時電圧値が昇圧する前の電源電圧の大きさ
よりも小さくなると、前置増幅回路15の電圧利得と電源
電圧を元に戻すように動作する。なお、上記実施例では
電圧レベル検出回路18の入力を入力信号(音楽信号)1
に接続したがローパルフィルタ7の出力端子、即ちパル
ス幅変調増幅器の出力端子に接続してもよい。このと
き、電圧レベル検出回路18内の直流電源19はVs=Vcc
設定する。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、変調回路の前段に設け
られ、利得可変回路を備えた前置増幅回路と、入力信号
の瞬時値又は上記復調回路の出力信号の瞬時値が所定レ
ベルより大きいか小さいかを検出するレベル検出回路
と、上記入力信号をパルス幅変調するためのキャリア信
号がピーク値付近であることを検出して、かつ、上記入
力信号の瞬時値又は上記復調回路の出力信号の瞬時値が
上記所定レベルより小さい場合には、上記前置増幅回路
の利得を大きくするための制御信号を出力するととも
に、上記キャリア信号がピーク値付近であることを検出
して、かつ、上記入力信号の瞬時値又は上記復調回路の
出力信号の瞬時値が上記所定レベルより大きい場合に
は、上記前置増幅回路の利得を小さくするための制御信
号を出力する制御信号出力回路と、上記制御信号の出力
レベルに応じて上記変調回路の出力段素子への電源電圧
を変える電源電圧可変回路とを設けて構成したので、電
源電圧と電圧利得を入力信号レベルの大小に応じて切り
換えることができ、これにより瞬時電圧の大きい音楽信
号などに対してもクリップされることなく復調でき、更
に電源電圧と電圧利得の切換え時のスイッチングノイズ
を低減できる。したがって、本発明によれば、復調出力
の歪率が少なくなり、精度の高い音声などを出力できる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例によるパルス幅変調増幅回
路の回路図、第2図は第1図中の電源電圧可変回路の詳
細な回路図、第3図(a)〜(e)は第1図中の変調回
路出力段素子のスイッチングノイズの発生を説明するた
めの信号波形図、第4図は従来のパルス幅変調増幅器の
回路図、第5図(a)〜(c)は第4図の回路の動作を
説明するための信号波形図、第6図(a)〜(c)は第
4図の回路でクリップを生じる場合の動作を説明するた
めの信号波形図である。 1……入力信号、5,6……FET(出力段素子)、7……ロ
ーパスフィルタ(復調回路)、15……前置増幅回路、16
……変調回路、17……電源電圧可変回路、18……電圧レ
ベル検出回路、50……制御信号発生回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】増幅すべき入力信号をパルス幅変調する変
    調回路と、この変調回路でパルス幅変調された変調信号
    から復調出力を得る復調回路とを備えたパルス幅変調増
    幅器において、 上記変調回路の前段に設けられ、利得可変回路を備えた
    前置増幅回路と、 上記入力信号の瞬時値又は上記復調回路の出力信号の瞬
    時値が所定レベルより大きいか小さいかを検出するレベ
    ル検出回路と、 上記入力信号をパルス幅変調するためのキャリア信号が
    ピーク値付近であることを検出して、かつ、上記入力信
    号の瞬時値又は上記復調回路の出力信号の瞬時値が上記
    所定レベルより小さい場合には、上記前置増幅回路の利
    得を大きくするための制御信号を出力するとともに、上
    記キャリア信号がピーク値付近であることを検出して、
    かつ、上記入力信号の瞬時値又は上記復調回路の出力信
    号の瞬時値が上記所定レベルより大きい場合には、上記
    前置増幅回路の利得を小さくするための制御信号を出力
    する制御信号出力回路と、 上記制御信号の出力レベルに応じて上記変調回路の出力
    段素子への電源電圧を変える電源電圧可変回路とを設け
    たことを特徴とするパルス幅変調増幅器。
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