JP3130586U - 測量絵柄付き容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 所定の絵柄の上端から下端さらには容器底面までの無柄部分まで含めた測量絵柄を、複数通りの比率で拡大したものをそれぞれ側壁に描いたことを特徴とする。例えば、測量絵柄101cを樹状の絵柄とする。2倍に希釈する場合には基準サイズ5倍の樹状絵柄の喫水線から基準サイズ10倍の樹状絵柄において相当する位置となるまで希釈液を注ぐ。
【選択図】図8
Description
例えば、第1の液体を注いだ後に第2の液体を注ぎ足すことにより、第1の液体を第2の液体により所定割合に簡単に希釈する容器に関する。また、本考案は、液体を注いだ後にその液体の所定量を注ぎ出すことにより所定割合に簡単に等分する容器に関する。
この方法によれば、正確に希釈する場合に用いる方法であり、メスシリンダーや計量カップなどのツールが必要となる。
例えば、飲食店や自宅などでウイスキーあるいは焼酎などを飲むときに水やお湯で割ることがあるが、この場合、正確に希釈する必要はないものの、1:1のお湯割り、2:3のお湯割りなど、ある程度は計量して希釈する必要がある。
すなわち、注ぐお酒の量や温度、さらにはそのアルコール度数等をおおまかなところ理解したうえで高温に熱せられたお湯を注ぎ込んで作っている。
この方法も正確に分割する場合に用いる方法であり、メスシリンダーや計量カップなどのツールが必要となる。
従来、液体を分割する際には、グラスやカップなど同じ大きさのものを用意し、それぞれに注ぎ入れることにより目分量で分割するのが一般的であった。
簡単にお酒などを割る目盛付きの容器として特開2002−199977号公報、特開2002−186477号公報などが知られている。
このように、完成したお湯割りのアルコール度数や温度を把握することができないまま飲用されているのが現状であり、適切なアルコール度数や温度での飲用が困難な状況にある。
しかし、特開2002−199977号公報の技術では、お酒、お湯とも決まった量のものしか作れない。例えば、30%の濃さとする場合、30%と書かれた酒目盛り12に丁度注ぎいれ、その後総量目盛り14になるまで注ぎ入れる必要があり、決まった量のものしか作れず、自由な量のお酒を作ることができない。
しかし、特開2002−186477号公報の技術では、お酒を自由に注ぎ、自由な濃度のお酒を作ることができるが、これは、表示目盛2を手掛かりにして計算する必要がある。例えば、2:3のお湯割りを作ろうとする場合は以下の手順となる。最初に自由にお酒を注ぎ込んでその量を測量する。例えば、70ccであったとする。ここで、2:3のお湯割りを作ろうとする場合、70ccに対して2:3となる量を計算する必要があり、それは105ccと計算される。この105ccのお湯を注ぎ足すと総量が175ccとなるので、お湯を175ccの表示目盛2まで注ぎ入れる必要がある。このように自由な量のお酒を希望の濃度に割ることはできるが、計算する必要がありとても煩雑である。
上記構成により、同じ絵柄ではあるが、拡大比率の違う複数の測量絵柄が描かれており、希望する濃度で割ることができる測量絵柄2つを選び、まず、原液を注ぎ入れて小さい方の測量絵柄における位置を見て、大きい方の測量絵柄において対応する位置までお湯を注ぎ込めば簡単に希望する濃度に割ることができる。また、従来のように目盛が多数並んだ目盛線とは異なり、絵柄における喫水線で一目瞭然に把握することができる。
なお、注ぎ入れた液体を測量絵柄における喫水線が把握しやすいように、測量絵柄が多数の目盛線を有する絵柄であることが好ましい。
このような構成とすれば、補助線を目印とすれば、1倍から10倍まで整数に限らず連続した比率にて自由に割ることができる。
測量絵柄付き容器が円柱型のグラスであれば、飲食店などで用いるのに便利である。
本考案の測量絵柄付き容器は、グラス、コップ、計量カップなど注ぎ込んだ液体を希釈する入れ物である容器、または、注ぎ込んだ液体の一部を注ぎ出して液体を分ける器具としての容器として用いられるものである。
なお、以下は測量絵柄付き容器の一例を取り上げたものであり、本考案の測量絵柄付き容器は多様なサイズ、多様な形状への適用が可能であり、これらの実施例に限定されるものではない。
以下の説明において測量絵柄は説明の便宜上、すべて展開された平面図で描いているが、実際には円柱のグラスなどの側壁に描かれる。
注ぎ入れる液体は特に限定されないが、一例として第1の液体として焼酎を注いだ後に、第2の液体としてお湯を注ぎ足すことにより、焼酎をお湯割する容器として説明する。
図2において、「水割り」という文字の測量絵柄101は横方向には等間隔に並べられているが、その大きさが、左から1倍サイズ、2倍サイズ、3倍サイズ、4倍サイズ、5倍サイズとなっている。なお、一目でサイズが分かり易いように上部にはサイズが(1)、(2)、(3)、(4)、(5)とそれぞれ書き込まれている。
なお、測量絵柄101は、所定の絵柄の上端から下端さらには容器底面までの無柄部分まで含めた絵柄全体を言う。この例では、「水割り」の下端が容器底面と同じ位置となっており、無柄部分がないものとなっている。そのため、「水割り」の下端は同じ高さに揃っている。
図3に示すように、まず焼酎を自由に測量絵柄付き容器100に注ぎ入れる。今、図3に示す焼酎の喫水線まで入ったとする。この例では拡大率2倍の絵柄の「水割り」の字の「割」の上部付近に喫水線がある。この状態の焼酎に対して2倍(1:1)に薄める場合、拡大率4倍の測量絵柄101の「水割り」の字において喫水線が「水割り」の字の「割」のほぼ同じ上部付近にくるまでお湯を足して行けば良い。
同様に、もし焼酎を2:1に薄めたい場合であれば、図4に示すように、拡大率3倍の測量絵柄の「水割り」の字において喫水線が「水割り」の字の「割」のほぼ同じ上部付近にくるまでお湯を足して行けば良い。
なお、図2の測量絵柄101は、小さいサイズの絵柄(拡大率1倍)が容器高さに比べて小さく、最初に注いだ焼酎の高さを測量するにはその高さが十分ではない場合もあり得る。そこで、図5の測量絵柄101aのように「水割り」の字を連続して容器の上の方まで連続させておくことは好ましい。このように連続させておくことにより、最初に注いだ焼酎の量が多い場合に小さい測量絵柄を超えて測量することができないという不具合を避けることができる。また、図5ではそれぞれの拡大率の測量絵柄において対応し合う文字同士が分かり易いように補助線を入れている。このように補助線を入れておけば測量絵柄の対応が分かり易くなる。
なお、使用の手順は図2に示した場合と同様で良い。
上記の例では、1倍から5倍までの拡大比率の測量絵柄の例であるが、例えば、1倍から10倍までの拡大比率の測量絵柄を用いる例とすることが想定される。また、1倍、2倍、3倍、5倍、7倍など任意の拡大比率の測量絵柄を描いても良い。
図7は測量絵柄101cが目盛線を有する絵柄の一例を示す図である。図7に示すように、樹状の絵柄の枝に多数の葉柄がついているような絵柄としている。一つ一つの葉柄が目盛線となっている。従来の目盛線のように直線上に多数並んでいるものであれば、喫水線がどの目盛線に相当しているかを把握するためには目盛線を読み取る必要があり直感的に把握することが難しい。一方、本発明の実施例2にかかる測量絵柄の目盛線であれば樹状の測量絵柄101cのうちどの部分に喫水線があるのかはイメージとして直感的に把握することができる。
本発明は簡単に希釈したり等分したりするものであるので、同じ樹状の測量絵柄を複数通りの拡大率で描いておく必要がある。図7の例では、基準サイズの樹状の測量絵柄(1倍)に対して、4倍、5倍、10倍の拡大率で拡大されたものが描かれている。なお、この例では、基準サイズの樹状の測量絵柄(1倍)は描かれていない。
次に、1:1のお湯割りであるので、10倍の樹状の測量絵柄において喫水線の位置が概ね左側の枝の下から2番目の枝のうち先端の葉柄あたりに来るまでお湯を注ぎ入れれば良い。
もちろん、図7の例では樹状の測量絵柄を3つしか描かなかったが、用途や必要に応じて多数の拡大率の樹状の測量絵柄を描けば良い。
ここでメッシュ状の測量絵柄101dとは、図9に示すように、m(1≦m<10)倍からn(m<n≦10)倍までの連続したn−m+1個の比率の目盛線を容器の側壁周囲に等間隔に並べ、目盛線のうち対応し合うもの同士を結ぶ補助線を設けたものである。図9の例は、m=5、n=10とした例である。
このようにメッシュ状としておけば、拡大率を細かく見立てることができ、希釈の割合を任意のものとすることができる。
まず、自由に焼酎を注ぎ入れる。ここでは、図10に示す焼酎の喫水線まで注がれたものとする。7:3のお湯割りを作るので、拡大比率7の目盛線にて概ねの位置を把握する。
ここでは7:3のお湯割りを作るので、拡大比率10の目盛線にて対応する一の喫水線となるようにお湯を注ぎ入れれば良い。ここでは、補助線が多数引かれているので、お湯を注ぎ入れる位置が簡単に直感的に把握することができる。
つまり、7:3のお湯割りであれば、自由に焼酎を注ぎ入れた後、拡大比率7の目盛における喫水線を見て、その補助線を目で辿り、拡大比率10における当該補助線のところまでお湯を注ぎ入れれば良い。
上記のように、本発明の測量絵柄付きの容器を用いれば、液体を注いだ後にその液体の所定量を注ぎ出すことにより所定割合に簡単に等分することができる。
101,101a,101b,101c,101d 測量絵柄
Claims (5)
- 所定の絵柄の上端から下端さらには容器底面までの無柄部分まで含めた測量絵柄を、複数通りの比率で拡大したものをそれぞれ側壁に描いたことを特徴とする測量絵柄付き容器。
- 前記複数通りの比率が1倍から10倍までの中から選択された複数個の比率である請求項1に記載の測量絵柄付き容器。
- 前記測量絵柄が目盛線を有する絵柄である請求項1または2に記載の測量絵柄付き容器。
- 前記複数通りの比率がm(1≦m<10)倍からn(m<n≦10)倍までの連続したn−m+1個の比率とし、それら測量図柄を前記側壁周囲に等間隔に並べ、前記目盛線のうち対応し合うもの同士を結ぶ補助線を設けた請求項3に記載の測量絵柄付き容器。
- 前記測量絵柄付き容器が円柱型のグラスである請求項1から4のいずれかに記載の測量絵柄付き容器。
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JP2007000251U JP3130586U (ja) | 2007-01-20 | 2007-01-20 | 測量絵柄付き容器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0894775A (ja) * | 1994-09-21 | 1996-04-12 | Seikosha Co Ltd | 時計機械体 |
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