JP3130418B2 - 地下電磁探査方法および装置 - Google Patents

地下電磁探査方法および装置

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JP3130418B2
JP3130418B2 JP27791393A JP27791393A JP3130418B2 JP 3130418 B2 JP3130418 B2 JP 3130418B2 JP 27791393 A JP27791393 A JP 27791393A JP 27791393 A JP27791393 A JP 27791393A JP 3130418 B2 JP3130418 B2 JP 3130418B2
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electromagnetic
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秀浩 石川
一成 和田
章 斎藤
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Mitsui Mineral Development Engineering Co Ltd
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Mitsui Mineral Development Engineering Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地下電磁探査方法およ
び装置、特に、時間領域の電磁探査原理を用い、地下構
造を求める地下電磁探査方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁誘導現象を利用して地下探査を行う
電磁探査法は、本世紀の初めに開発されて以来今日ま
で、鉱山、地熱、石油等の資源探査や地下構造調査に広
く用いられてきた。このような電磁探査法として、従来
より各種の手法が開発されており、特に今日では、地下
に人工的に電磁場を発生させ、地下探査を行う手法が実
用化されている。
【0003】このような手法として、電磁応答を周波数
の関数として扱う周波数領域の電磁探査法と、電磁応答
を時間の関数として扱う時間領域の探査法とが知られて
いる。周知のように、周波数領域と時間領域とは、フー
リエ変換の対であり、理論的には等価である。特に、後
者は送信電流の遮断した後の電磁場のない状態で、その
測定を行うものである。このため、近年、送信ループか
ら直接入射する一磁場の影響のない、時間領域の電磁探
査法が注目されている。
【0004】図1〜図3には、この時間領域の地下探査
法の原理が概略的に示されている。
【0005】測定に際しては、まず図1に示すよう、地
表に送信ループ10を設置すると共に、測定ポイントに
受信ループを設置する。そして、送信ループ10に送信
電流を流し、この送信電流を図3(A)に示すよう急激
に遮断する。これにより、図3(B)に示すよう、電磁
誘導の法則により遮断前と同じ磁場を維持しようとする
逆起電力が発生し、地表面に渦電流が発生する。この地
表面の渦電流は、大地の比抵抗に応じて減衰するが、こ
の電流の変化を妨げるような新しい渦電流が地中に生ず
る。このプロセスが繰り返され、あたかも渦電流100
が、地下深部に伝播していくような現象が発生し、この
現象はスモークリング現象と呼ばれる。
【0006】図2(A)〜(D)には、このときの地下
の電流密度分布が時系列的に示されている。時間ととも
に、電流密度の最大値を示す部分が地下深部に浸透して
いくことが判る。
【0007】これらの渦電流は、経路地層の比抵抗に応
じて減衰する。このため、探査位置に対応して地表に設
置された受信ループを用い、前記渦電流の減衰を電磁場
の時間関数の変化として図3(C)に示すよう検出し、
地下の比抵抗分布を知ることができる。例えば、地下が
高比抵抗の時は、渦電流は急速に減衰して行くが、低比
抵抗のときはゆっくり減衰する。
【0008】したがって、前記受信ループを、探査位置
に応じて次々と移動させながら、受信データを集め、こ
の受信データを分析することにより、例えば図4に示す
ような地下の比抵抗分布を求めることができ、この比抵
抗分布に基づき、地下構造を知ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の時間領
域の電磁探査法では、次のような問題があった。
【0010】 前記従来の探査法では、地形、地表付
近の構造の影響が大きく、所定深度の地下構造を必ずし
も正確に測定できないという問題があった。
【0011】即ち、探査深度より浅い領域に、比抵抗の
小さな断層等が存在すると、受信データはこの断層領域
の影響を大きく受け、正確な地下構造を測定できないと
いう問題があった。
【0012】特に、高速道路、整備新幹線等の長大トン
ネルの施工を行う場合に、このトンネル深度に合わせて
地下の探査領域を設定することが望まれる。しかし、従
来の技術では、地形、地表付近の構造の影響が大きく、
トンネルの深度に合わせて探査深度を設定し、正確な測
定を行うことはできないという問題があった。
【0013】 受信データに外来ノイズ、環境ノイズ
等のベースノイズが含まれてしまうという問題があっ
た。
【0014】例えば、測定領域付近に、送電線等による
外来の電磁ノイズが存在すると、その影響が測定データ
に含まれ、測定誤差を引き起こす原因となるという問題
があった。
【0015】 送信源の付近の影響(ソースオーバー
プリント)が大きいという問題があった。
【0016】即ち、送信ループ10の近く、例えば直下
の領域に比抵抗の小さな領域が存在すると、送信電流遮
断時に、この領域に大きな渦電流が発生し、これが受信
側の受信ループに大きなピーク電圧を発生させる。この
ため、受信側の測定器では、このピーク電圧に合わせて
測定レンジを大きく設定する必要があるため、データの
測定感度が著しく低下し、正確な測定を妨げる大きな原
因となっていた。
【0017】このような問題は、ダイナミックレンジが
広く、しかも値の小さな受信データに対しても、感度が
良い測定器を用いることにより解消できるが、このよう
にすると、測定器自体のコストが各段に高くなり、現実
的ではない。
【0018】このように、時間領域の探査原理を用いた
地下探査方法は、優れた特徴を有するものの、前述した
問題点をも内包しているため、その改良が望まれてい
た。
【0019】特に最近、高速道路、整備新幹線などで
は、長大トンネルが数多く設計施行されている。これら
のトンネルでは、工期短縮によるコストダウンを図るた
め、急速施工が重要な課題である。そこで、地山状況を
迅速かつ客観的に評価できる技術の確立が必要となって
いる。その技術の一つとして、地表から百数十メートル
の深度間での比抵抗構造を正確に求め、地質構造の評価
をすることを目的とした時間領域の電磁探査方法の実現
が望まれている。
【0020】本発明は、このような従来の課題に鑑みな
されたものであり、その目的は、地形、地表付近の構造
の影響が小さく、しかも外来、環境ノイズによる影響が
小さく、さらには、ソースオーバープリントを小さく
し、地下構造を正確に測定することができる電磁探査方
法および装置を得ることにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、地表面側に設置されるスモークリング発
生用電流源と、地表面側の測定ポイントに設置される複
数の電磁波受信部と、を用い地下の比抵抗分布を電磁探
査する方法であって、前記スモークリング発生用電流源
に調整用交流電流を通電し、このとき前記各電磁波受信
部から得られる調整用出力を検出し記憶する調整工程
と、前記スモークリング発生用電流源に送信電流を通電
し、この送信電流を遮断することにより、地下に渦電流
が伝播して行くスモークリング現象を発生させ、前記渦
電流の減衰を前記各電磁波受信部を用い電磁場の時間関
数の変化として検出し記憶する時間領域の地下電磁探査
工程と、を、各測定ポイント毎に繰返し行い、各測定ポ
イント毎に、記憶された各電磁波受信部の調整用出力が
互いに相殺されるよう各電磁波受信部の出力合成手法を
決定し、前記探査工程で得られた各電磁波受信部の各検
出出力を前記出力合成手法により合成し電磁場の時間関
数の変化をとらえ、各測定ポイント毎の合成出力データ
に基づき地下の比抵抗分布を演算することを特徴として
いる。
【0022】また、請求項2の発明は、地表面側に設置
されたスモークリング発生用電流源と、地表面側の測定
ポイントに設置される複数の電磁波受信部と、を用い地
下の比抵抗分布を電磁探査する方法であって、前記スモ
ークリング発生用電流源に調整用交流電流を通電し、こ
のとき前記各電磁波受信部から得られる調整用出力が互
いに相殺されるよう各電磁波受信部の出力を合成する出
力合成回路を形成する調整工程と、前記スモークリング
発生用電流源に送信電流を通電し、この送信電流を遮断
することにより、地下に渦電流が伝播して行くスモーク
リング現象を発生させ、前記渦電流の減衰を前記出力合
成回路の出力から電磁場の時間関数の変化として検出し
記憶する、時間領域の地下電磁探査工程と、を、各測定
ポイント毎に繰返して行い、各測定ポイント毎の記憶デ
ータに基づき地下の比抵抗分布を演算することを特徴と
している。
【0023】また、請求項3の発明は、請求項2におい
て、前記調整工程では、調整用出力の正負の極性が反転
して合成されるよう前記各電磁波受信部を接続して前記
出力合成回路を形成し、かつ前記出力合成回路の出力が
0となるよう各電磁波受信部の位置調整を行うことを特
徴としている。
【0024】また、請求項4の発明は、請求項2,3の
いずれかにおいて、前記調整工程では、調整用出力の正
負の極性が反転して合成されるよう前記各電磁波受信部
を接続し、かつ所定の電磁波受信部の出力段に出力調整
部を設けることにより前記出力合成回路を形成し、前記
出力合成回路の出力が0となるよう前記出力調整部を調
整することを特徴としている。
【0025】また、請求項5の発明は、請求項1〜4の
いずれかにおいて、前記調整工程では、地下の探査深度
に応じて、前記調整用交流電流の周波数を設定すること
を特徴としている。
【0026】また、請求項6の発明は、請求項1〜5の
いずれかにおいて、前記スモークリング発生用電流源と
して、送信ループを用いたことを特徴としている。
【0027】また、請求項7の発明は、請求項1〜6の
いずれかにおいて、前記各電磁波受信部として、受信ル
ープを用いたことを特徴としている。
【0028】また、請求項8に記載の地下電磁探査装置
は、地表面側に設置されるスモークリング発生用電流源
と、地表面側の測定ポイントに設置される複数の電磁波
受信部と、前記スモークリング発生用電流源に任意の周
波数の調整用交流電流および送信電流を選択的に通電す
る通電手段と、前記調整用交流電流の通電時に、前記各
電磁波受信部から得られる調整用出力が互いに相殺され
るよう各電磁波受信部の出力を合成する出力合成回路
と、前記送信電流の通電遮断時に発生するスモークリン
グ現象に起因する地下の渦電流の減衰を、各測定ポイン
ト毎に前記出力合成回路の出力から電磁場の時間関数の
変化として検出し、得られた電磁場の時間関数の変化に
基づき、地下の比抵抗分布を演算する地下構造演算手段
と、を含み、前記地下の比抵抗分布に基づき地下構造を
求めることを特徴としている。
【0029】また、請求項9の発明は、請求項8におい
て、前記スモークリング発生用電流源として、送信ルー
プを用いたことを特徴としている。
【0030】また、請求項10の発明は、請求項8,9
のいずれかにおいて、前記各電磁波受信部として、受信
ループを用いたことを特徴としている。
【0031】
【作用】本発明では、地表面側の所定位置に、スモーク
リング発生用電流源を設置するとともに、探査位置に対
応した測定ポイントに複数の電磁波受信部を設置する。
【0032】そして、測定開始に先立って、前記各電磁
波受信部の出力の合成手法を決定する調整を行う。この
調整工程では、まず前記スモークリング発生用電流源に
調整用交流電流を通電し、このとき各電磁波受信部から
得られる調整用出力を検出する。次に、各電磁波受信部
の調整用出力が互いに相殺されるよう、各電磁波受信部
の出力合成手法を決定する。
【0033】このときの出力合成手法の決定は、各電磁
波受信部の調整用出力をあらかじめメモリ等に記憶して
おき、測定終了後に、記憶されたデータに基づき行って
もよい。
【0034】また、請求項2に記載のように、各電磁波
受信部の調整出力を互いに相殺されるよう、各電磁波受
信部の出力を合成する出力合成回路を形成するようにし
てもよい。
【0035】前者の手法を用いる場合には、前記、
の問題を解決することができるが、の問題は引き続き
存在することになる。これに対して後者の手法(出力合
成回路を形成する)を用いる場合には、ソースオーバー
プリントにより発生するピーク電圧が、初め相殺される
ことになるため、前述したの問題も解決することがで
きる。
【0036】そして、次に地下電磁探査工程を行う。こ
の工程においては、まず前記スモークリング発生用電流
源に送信電流を送信し、この送信電流を遮断することに
より、地下に渦電流が伝播していくスモークリング現象
を発生させる。そして、前記渦電流の減衰を、前記各電
磁波受信部を用い電磁場の時間関数の変化として検出
し、前記検出出力を前記出力合成手法により合成し、電
磁場の時間関数の変化として捉らえる。
【0037】このような調整工程、探査工程からなる測
定動作を複数の測定ポイントに対し繰返し行い、各測定
ポイント毎に得られる電磁場の時間関数の変化に基づ
き、地下の比抵抗分布を演算する。
【0038】このように、本発明では、複数の電磁波受
信部を用い、しかも周波数領域の電磁探査技術を用い、
地形、地表付近の構造の影響を小さくし、かつ外来、環
境ノイズの影響が小さくなるように、各電磁波受信部の
出力合成手法を決定することができる。
【0039】特に、調整用交流電流の周波数を地下の探
査深度に応じて設定することにより、その深度より浅い
領域の影響を低減し、目標深度の地下構造を正確に測定
することができる。
【0040】これに加えて、請求項2に記載のように、
各電磁波受信部の出力を合成する出力合成回路を形成す
ることにより、この出力合成回路からは、ソースオーバ
ープリントに起因するピーク電圧が低減された合成出力
が得られるため、受信側測定器に入力されるピーク電圧
が著しく低減され、ダイナミックレンジ等の小さな測定
回路でも、感度の高い地下探査を行うことができる。
【0041】なお、前記スモークリング発生用電流源と
しては、請求項6に記載のように、送信ループを用いる
こともできるが、これ以外の電流源、例えば、調整用交
流電流、送信電流等を通電できる接地タイプのラインア
ンテナ等を用いてもよい。
【0042】同様に、電磁波受信部としては、請求項7
に記載のように、受信ループを用いてもよく、またこれ
以外の電磁波受信部、例えば、接地タイプのラインアン
テナ等を用いてもよい。
【0043】また、前記スモークリング発生用電流源
と、電磁波受信部との相対配置は、スモークリング発生
用電流源内に電磁波受信部を設置するインループ型とし
ても良く、また、スモークリング発生用電流源の外部に
電磁波受信部を設置するアウトループ型としてもよい。
【0044】
【実施例】次に、本発明の好適な実施例を図面に基づき
詳細に説明する。
【0045】図5には、本発明に係る時間領域の地下電
磁探査装置の好適な実施例が示されている。
【0046】実施例の装置は、送信ループ10と、複数
の受信ループ20−1,20−2とを含む。
【0047】前記送信ループ10は、スモークリング発
生用電流源として機能するものであり、地表面の任意位
置に設置できるように構成されている。実施例では、縦
100メートル、横100〜200メートルのループ形
状に構成されている。そして、送信用通電装置30か
ら、前記送信ループ10に、任意周波数の調整用交流電
流と、送信電流とが選択的に通電されるよう構成されて
いる。
【0048】前記各受信ループ20−1,20−2は、
電磁波受信部として機能するものであり、地表面の任意
位置に設置できるように構成されている。そして、その
出力は出力合成回路40で合成され、受信装置50へ入
力されるようになっている。
【0049】この装置を用いて、地下電磁探査を行う場
合には、探査領域に対し、地表面上における送信ループ
10の設置位置と、複数の調査ライン110とをあらか
じめ設定しておく。さらに各調査ライン110上に、受
信ループ20を設置する測定ポイントP1,P2…をあ
らかじめ設定しておく。
【0050】そして、前記一組の受信ループ20−1,
20−2を用いた測定を、各測定ポイント毎に行い、得
られた測定データを受信装置50内のメモリへ記憶す
る。
【0051】そして、各測定ポイント毎に得られた測定
データに基づき、地下の比抵抗分布を演算し、得られた
比抵抗分布に基づき、地下の構造を求める。
【0052】図6には、前記送信用通電装置30と、受
信側の出力合成回路40および受信装置50との具体的
な構成が示されている。
【0053】前記送信用通電装置30は、クロック3
2、送信電流供給部34、送信制御部36を含んで構成
されている。
【0054】前記送信電流供給部34は、送信ループ1
0へ任意周波数の調整用交流電流と、図3(A)に示す
送信電流とを、送信制御部36からの指令により、選択
的に通電するように形成されている。
【0055】このとき、送信電流供給部34から供給さ
れる調整用交流電流の周波数は、送信制御部36により
任意の値に設定できるように構成されている。
【0056】また、前記出力合成回路40は、アンプ4
2を含む。そして、各受信ループ20−1,20−2の
出力が逆極性になるようにアンプ42へ入力されてい
る。
【0057】また、前記受信回路50は、クロック52
と、A/D変換器54と、CPU56と、メモリ58
と、入出力部60とを含む。前記A/D変換器54は、
アンプ42から出力される受信ループ20−1,20−
2の合成出力をアナログ/デジタル変換し、CPU56
へ入力する。CPU56は、入出力部60からの指令に
基づき、A/D変換器54から入力されるデータを、メ
モリ58に記憶させるように構成されている。
【0058】また、前記送信用通電装置30と、受信装
置50は、クロック32,52で相互に同期を取りなが
ら動作するように構成されている。具体的には、通電装
置30と受信装置50とは別体に形成されているため、
測定開始に先立って、両クロック32,52が完全に同
期するように調整をしておく。これにより、その後、両
装置32,52が、完全に離れた状態になっても、両装
置は完全に同期を取って動作するようになる。
【0059】図7には、地表面上の所定位置に送信ルー
プ10を設置し、一組の受信ループ20−1,20−2
を、各測定ポイントP1,P2…毎に設置する様子が模
擬的に示されている。
【0060】図8には、受信ループ20−1,20−2
を所定測定ポイントに設置した場合における測定手順の
フローチャートが示されている。
【0061】まず、受信ループ20−1,20−2を、
例えば最初の測定ポイントP1に設置する場合を考える
(ステップS1)。
【0062】この場合には、測定開始に先立って、ステ
ップS2,S3,S4からなる調整を行う。
【0063】この調整は、前述した従来の電磁探査の問
題点〜を解決するために、周波数領域の電磁探査の
手法を用いてなされるものである。
【0064】まず、ステップS2において、探査深度に
合わせて調整用交流電流の周波数fを設置する。このと
きの周波数fは、スキンディプス法によって、地表面か
らどの程度の深さまでの影響を無視できるようにするか
に基づき決定される。具体的には、電磁場が、地表面の
電磁場の1/e(約37%)になる深度を表皮深度(ス
キンディプス)と定義し、δで表す。そして、このδを
探査深度に応じて設定し、次式に基づき周波数fを求め
る。ここにおいて、ρは、媒質の比抵抗であり、単位は
Ω・mである。 δ=503(ρ/f)1/2 メートル …(1) 例えば、図7において、探査深度をトンネル200の通
過予定領域210付近に設定する場合には、この深度L
1に応じてδを設定する。そして、媒質の比抵抗ρを推
定あるいはあらかじめ測定しておき、これらの値を前式
に代入することによりfを求めればよい。
【0065】次に、ステップS3において、送信ループ
10へ、設定された周波数fの調整用交流電流を通電す
る。
【0066】このとき、測定ポイントP1では、各受信
ループ20−1,20−2から調整用出力が検出され、
各検出出力はアンプ42で合成され、A/D変換器50
に入力されている。実施例では、このアンプ42から合
成出力される調整用出力が0となるよう、各受信ループ
20−1,20−2の相対位置を調整する(ステップS
4)。
【0067】即ち、この一連の調整工程では、周波数領
域の技術で所望の探査深度より浅い部分の地下構造の影
響および連続的にある環境電磁場の影響を消すような受
信ループ20−1,20−2の配置を決定するのであ
る。
【0068】このために、まず調整用交流電流の周波数
fの設定の仕方によって、地表付近の影響を消す深度を
コントロールする(ステップS2)。
【0069】さらに、受信ループとして、複数のループ
20−1,20−2を用意し、送信源に近い側のループ
20−1は、遠い側のループ20−2よりも受信モーメ
ントを小さくし、かつ各ループの出力は逆向きに接続す
る(ループ20−1,20−2が同じ単数の場合は、ル
ープ20−1のループ面積をループ20−2のループ面
積より小さく形成する)。
【0070】そして、送信ループ10へ調整用交流電流
を通電し(ステップS3)、このときアンプ42の出力
が0となるよう、ループ20−1,20−2の間隔を調
整する(ステップS4)。
【0071】このようにして、周波数領域の手法で設定
探査深度より浅い部分の地下構造の影響および連続的に
ある環境電磁場の影響を消すことにより、数学的には時
間領域の測定手法を用いても前記影響を消すことができ
ることになる。この結果、後述する実際の探査工程にお
いても、探査深度より浅い領域の影響を大幅に低減する
ことができる。
【0072】このようにして、一連の調整工程が終了す
ると、次に、ステップS5,S6で、実際の探査動作を
行う。
【0073】まず、送信源側において、送信ループ10
へ、図3(A)に示す送信電流を通電する(ステップS
5)。
【0074】そして、この送信電流が遮断されると、図
1,図2に示すよう、地下に渦電流が伝播していくスモ
ークリング現象が発生する。このとき、前記渦電流の減
衰は、測定ポイントP1に設置された各受信ループ20
−1,20−2から、電磁場の時間関数の変化として図
3(C)に示すように検出される。そして、各受信ルー
プ20−1,20−2で検出された出力は、出力合成回
路40で合成され、アンプ42から出力され、この合成
出力はA/D変換器54でデジタル信号に変換され、C
PU56を用いメモリ58へ記憶される(ステップS
6)。
【0075】図9には、地下の測定モデルの一例が示さ
れ、図10には、前記探査モデルから得られる受信波形
の一例が示されている。
【0076】図9に示す測定モデルでは、測定ポイント
P付近に、比抵抗の小さな断層210が存在する場合を
想定している。
【0077】この場合、送信ループ10に、図10
(A)に示すよう、送信電流を通電した後遮断すると、
前述したようなスモークリング現象が発生する。
【0078】このとき、受信側の出力合成回路40から
得られる検出出力は、比抵抗の小さな断層210が存在
しない場合には、図10(B)に示すような出力波形と
なるが、断層210が存在する場合には、図10(C)
に示すよう、波形の減衰率が小さくなる。特に、この小
さな断層210が存在する深度、位置に応じて検出波形
の減衰カーブが変動する。
【0079】実施例では、送信電流を遮断した時点をt
=0とし、t=0.1m/sec〜10m/secの時
間範囲内で出力合成回路40から得られる検出波形をメ
モリ58へデジタルデータとして記憶する。
【0080】このようにして記憶された検出データは、
浅い領域から、深い領域間での地質データをまんべんな
く含むことになる。特に、tが小さいほど浅い領域、t
が大きいほど深い領域のデータを含む。
【0081】このような調整工程および探査からなる一
連の測定動作を、図5または図7に示す全ての測定ポイ
ントP1,P2…に対し繰返し行う。
【0082】そして、全ての測定ポイントの測定が終了
すると(ステップS7)、CPU56は、地下構造演算
手段として機能し、メモリ58内に記憶された各測定ポ
イントでの測定データに基づき、地下の比抵抗分布を演
算し、例えば、図4に示すような地下構造モデルを作成
する(ステップS8)。
【0083】特に、実施例のような時間領域の地下電磁
探査方法では、最少自乗インバーションや、変形マルカ
ート法インバーション、その他の手法を用い、このよう
な各測定ポイントの測定データから地下構造モデルを推
定演算する。このような演算手法は、周知であり従来の
技術と変わるところはない。
【0084】実施例の地下探査方法で特徴的なことは、
複数の受信ループ20−1,20−2を設け、通常の時
間領域の電磁探査に先立って、ステップS2〜S4から
なる調整工程を行うことにある。
【0085】前述したようにこの調整工程では、調整用
交流電流の周波数を探査深度に合わせて設定することに
より、探査深度より浅い領域の影響を低減することがで
き、特に浅い領域に比抵抗率の小さな断層等が存在する
場合でも、その影響を極力小さくすることができ、誤差
の小さな地下探査を行うことができる。
【0086】なお、目的とする探査領域が深すぎ、調整
用交流電流の周波数が測定機器の許容上限周波数を上回
った場合には、前記調整用交流電流の周波数は、機器の
上限値に合わせてセットする。この場合でも、従来の手
法に比べ、地下構造の測定誤差を大幅に小さくすること
ができる。
【0087】また、前述した調整工程を行うことによ
り、地表に存在する外来ノイズ、環境ノイズを除去する
ことができるため、例えば周囲に送電線などが存在する
場合でも、この送電線等に起因する外来の電磁ノイズの
影響を極力低減し、正確な地下探査を行うことができ
る。
【0088】これに加えて、前述した調整工程を行うこ
とにより、送信源付近の影響(ソースオーバープリン
ト)を大幅に小さくすることができる。
【0089】すなわち、例えば、図11に示すよう、送
信ループ10の直下に比抵抗率の小さな断層230が存
在する探査モデルを想定する。この場合、図12(A)
に示すよう、送信ループ10の送信電流を遮断すると、
断層230の影響により、各受信ループ20−1,20
−2からは図12(B)に実線で示すよう、高いピーク
電圧を持つ検出波形が出力される。従来の手法では、こ
の検出波形をそのまま測定器へ入力していたため、ピー
ク電圧に対応した広いダイナミックレンジを設定する必
要が生じ、これが検出感度の低下を引き起こす原因とな
っていた。また、広いダイナミックレンジの測定器を用
いた場合でも、測定器自体の品質を高めれば、その検出
感度を高めることができる。しかし、このようにする
と、測定器自体のコストが大幅に増大し、現実的ではな
いという問題があった。
【0090】これに対し、実施例では、複数の受信ルー
プ20−1,20−2の出力を、その出力の極性が反転
するようにして出力合成回路40で合成している。した
がって、合成回路40から得られる検出出力は、図12
(B)において一点破線で示すよう、そのピーク値が極
めて小さなものとすることができる。したがって、送信
源の付近の影響(ソースオーバープリント)が大幅に小
さくなり、通常の測定器を用い、感度の高い地下探査を
行うことが可能となる。
【0091】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で各種の変形実施が
可能である。
【0092】例えば、前記実施例では、調整工程におい
て、各受信ループ20−1,20−2の間隔を調整する
ことによって、アンプ42から出力される各ループ20
−1,20−2の合成出力が0になるようにその調整を
行っていた。本発明はこれに限らず、例えば、図13に
示すよう、一方の受信ループ20−1の出力側に出力調
整部として機能する分圧回路44を設け、調整工程にお
けるアンプ42の出力が0になるよう分圧回路44の分
圧比を設定してもよい。このようにしても、前記実施例
と同様な測定精度を得ることができる。
【0093】また、前記実施例では、2個の受信ループ
20−1,20−2を用いる場合を例にとり説明した
が、本発明はこれに限らず、必要に応じ3個以上の受信
ループを用い、その測定を行うこともできる。この場
合、前述した調整工程において、出力合成回路40は、
各受信ループから出力される調整用出力が互いに相殺さ
れるよう、各ループの間隔や、分圧比の設定を行えばよ
い。
【0094】なお、前記実施例では、受信ループ20−
1,20−2を、送信ループ10の外部に設置し、その
測定を行うといういわゆるアウトループ法を例にとり説
明したが、本発明はこれに限らず、例えば送信ループ1
0の内側に、受信ループ20−1,20−2を設置し、
これらの受信ループ20−1,20−2を送信ループ1
0と共に、各測定ポイント毎に移動する、いわゆるイン
ループ法を用いてその測定を行ってもよい。
【0095】また、前記実施例では、各受信ループ20
−1,20−2の出力を出力合成回路40を用いて合成
する場合を例にとり説明したが、必要に応じ、出力合成
回路40を用いることなく、調整工程で得られた各調整
用出力と、探査工程で得られた各出力を、メモリ58へ
記憶するようにしてもよい。この場合には、前述したソ
ースオーバープリントの問題は解決できないが、測定終
了後、得られた調整用出力から各受信ループ20−1,
20−2の出力合成手法を決定することにより、前記実
施例と同様にして、問題点,を解決し、地下の正確
な電磁探査を行うことができる。
【0096】また、前記実施例では、スモークリング発
生用電流源として、図5に示すような送信ループ10を
用い、電磁波受信部として、受信ループ20−1,20
−2を用いる場合を例にとり説明した。しかし、本発明
はこれに限らず、例えば、スモークリング発生用電流源
として、図14に示すような、ライン状の送信源12を
用いてもよい。この場合には、ライン状の送信源12の
両端を地表に接地し、その途中に調整用交流電流と、送
信電流とを選択的に通電する通電装置30を設ければよ
い。このような構成の送信源を用いても、送信電流を遮
断すると、地下にスモークリング現象を発生させること
ができる。
【0097】また、電磁波受信部として、図15に示す
よう、地表に両端を接地したライン状の受信部を用いて
もよい。この場合には、スモークリング現象で発生した
電場の変化を電流変化として検出することができるた
め、ライン状の受信部の途中に電流計を直列に接続して
おくことにより、渦電流の減衰を電流変化として検出す
ることができる。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電磁波受信部を複数設け、周波数領域の手法で設定深度
より浅い部分の地下構造の影響および連続的にある環境
電磁場の影響を消すようにして、各電磁波受信部の出力
を合成するため、精度の高い時間領域の電磁探査を行う
ことができる。
【0099】特に、調整工程で使用する調整用交流電流
の周波数を探査深度に合わせて設定することにより、当
該探査深度より浅い領域における影響を大幅に低減し、
探査深度に対し極めて精度の高い時間領域の電磁探査を
行うことができる。
【0100】これに加えて、請求項2の発明によれば、
各電磁波受信部の出力を合成する出力合成回路を用いる
ことにより、スモークリング発生用電流源の付近に比抵
抗の小さな領域が存在する場合でも、受信側で発生する
ピーク電圧を大幅に低減し、感度の高い地下探査を行う
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スモークリング発生原理の概略説明図である。
【図2】同図(A)〜(D)は、時間の経過とともに、
地下に渦電流が拡がっていく様子を示す説明図である。
【図3】時間領域の電磁探査を行う場合のタイミングチ
ャート図である。
【図4】時間領域の地下電磁探査方法を用いて得られた
地下構造の説明図であり、横軸は水平方向の長さ、縦軸
は海抜をそれぞれ表している。
【図5】本発明の地下電磁探査装置の好適な実施例の概
略説明図である。
【図6】図5に示す地下電磁探査装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図7】実施例の装置を用いて地下電磁探査を行う場合
の概略説明図である。
【図8】本実施例における地下電磁探査方法のフローチ
ャート図である。
【図9】比抵抗率の小さな断層が存在する探査モデルの
説明図である。
【図10】同図(A)は、送信ループ10の送信電流の
波形図、同図(B)は、図9に示す探査モデルにおい
て、比抵抗率の小さな断層が存在しない場合に出力合成
回路から得られる検出出力の波形図、同図(C)は、非
導電率の小さな断層が存在する場合に出力合成回路から
得られる波形図である。
【図11】送信源の付近に導電率の小さな断層が存在す
る探査モデルの説明図である。
【図12】図11に示す探査モデルを対象として測定を
行った場合の、回路各部の波形図である。
【図13】図5に示す出力合成回路の変形例を示す説明
図である。
【図14】スモークリング発生用電流源の他の一例を示
す説明図である。
【図15】電磁波受信部の他の一例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10 送信ループ 20−1,20−2 受信ループ 30 送信用通電装置 40 出力合成回路 42 アンプ 44 分圧回路 50 受信装置 100 渦電流
フロントページの続き (72)発明者 請川 誠 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田 建設株式会社内 (72)発明者 石川 秀浩 東京都品川区大井1丁目23番1号 三井 金属資源開発株式会社内 (72)発明者 和田 一成 東京都品川区大井1丁目23番1号 三井 金属資源開発株式会社内 (72)発明者 斎藤 章 東京都品川区大井1丁目23番1号 三井 金属資源開発株式会社内 (72)発明者 大屋 峻 東京都品川区大井1丁目23番1号 三井 金属資源開発株式会社内 (56)参考文献 『図解物理探査」平成4年6月1日発 行 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01V 3/08

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地表面側に設置されるスモークリング発
    生用電流源と、 地表面側の測定ポイントに設置される複数の電磁波受信
    部と、 を用い地下の比抵抗分布を電磁探査する方法であって、 前記スモークリング発生用電流源に調整用交流電流を通
    電し、このとき前記各電磁波受信部から得られる調整用
    出力を検出し記憶する調整工程と、 前記スモークリング発生用電流源に送信電流を通電し、
    この送信電流を遮断することにより、地下に渦電流が伝
    播して行くスモークリング現象を発生させ、前記渦電流
    の減衰を前記各電磁波受信部を用い電磁場の時間関数の
    変化として検出し記憶する時間領域の地下電磁探査工程
    と、 を、各測定ポイント毎に繰返し行い、 各測定ポイント毎に、前記調整工程で記憶された各電磁
    波受信部の調整用出力が互いに相殺されるよう各電磁波
    受信部の出力合成手法を決定し、前記探査工程で得られ
    た各電磁波受信部の各検出出力を前記出力合成手法によ
    り合成し電磁場の時間関数の変化をとらえ、 各測定ポイント毎の合成出力データに基づき地下の比抵
    抗分布を演算することを特徴とする地下電磁探査方法。
  2. 【請求項2】 地表面側に設置されたスモークリング発
    生用電流源と、 地表面側の測定ポイントに設置される複数の電磁波受信
    部と、 を用い地下の比抵抗分布を電磁探査する方法であって、 前記スモークリング発生用電流源に調整用交流電流を通
    電し、このとき前記各電磁波受信部から得られる調整用
    出力が互いに相殺されるよう各電磁波受信部の出力を合
    成する出力合成回路を形成する調整工程と、 前記スモークリング発生用電流源に送信電流を通電し、
    この送信電流を遮断することにより、地下に渦電流が伝
    播して行くスモークリング現象を発生させ、前記渦電流
    の減衰を前記出力合成回路の出力から電磁場の時間関数
    の変化として検出し記憶する、時間領域の地下電磁探査
    工程と、 を、各測定ポイント毎に繰返して行い、各測定ポイント
    毎の記憶データに基づき地下の比抵抗分布を演算するこ
    とを特徴とする地下電磁探査方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記調整工程では、 調整用出力の正負の極性が反転して合成されるよう前記
    各電磁波受信部を接続して前記出力合成回路を形成し、
    かつ前記出力合成回路の出力が0となるよう各電磁波受
    信部の位置調整を行うことを特徴とする地下電磁探査方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項2,3のいずれかにおいて、 前記調整工程では、 調整用出力の正負の極性が反転して合成されるよう前記
    各電磁波受信部を接続し、かつ所定の電磁波受信部の出
    力段に出力調整部を設けることにより前記出力合成回路
    を形成し、前記出力合成回路の出力が0となるよう前記
    出力調整部を調整することを特徴とする地下電磁探査方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記調整工程では、 地下の探査深度に応じて、前記調整用交流電流の周波数
    を設定することを特徴とする地下電磁探査方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかにおいて、 前記スモークリング発生用電流源として、送信ループを
    用いたことを特徴とする地下電磁探査方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、 前記各電磁波受信部として、受信ループを用いたことを
    特徴とする地下電磁探査方法。
  8. 【請求項8】 地表面側に設置されるスモークリング発
    生用電流源と、 地表面側の測定ポイントに設置される複数の電磁波受信
    部と、 前記スモークリング発生用電流源に任意の周波数の調整
    用交流電流および送信電流を選択的に通電する通電手段
    と、 前記調整用交流電流の通電時に、前記各電磁波受信部か
    ら得られる調整用出力が互いに相殺されるよう各電磁波
    受信部の出力を合成する出力合成回路と、 前記送信電流の通電遮断時に発生するスモークリング現
    象に起因する地下の渦電流の減衰を、各測定ポイント毎
    に前記出力合成回路の出力から電磁場の時間関数の変化
    として検出し、得られた電磁場の時間関数の変化に基づ
    き、地下の比抵抗分布を演算する地下構造演算手段と、 を含み、前記地下の比抵抗分布に基づき地下構造を求め
    ることを特徴とする地下電磁探査装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記スモークリング発生用電流源として、送信ループを
    用いたことを特徴とする地下電磁探査装置。
  10. 【請求項10】 請求項8,9のいずれかにおいて、 前記各電磁波受信部として、受信ループを用いたことを
    特徴とする地下電磁探査装置。
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