JP3130403U - ルアー - Google Patents
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Abstract
【課題】豚の脂身と皮からなるルアーに、簡単な構成で一層自然な動きを付与し、これを捕食する魚からより認識されるようにする。
【解決手段】豚の脂身と皮からなるルアーにおいて、アーム部2は皮のみを残して脂身を削ぎ落とし、アーム先端部は脂身1bと皮1aを残す。これにより当該アーム先端部に浮力が付与され、ルアーの動きが一層自然となる。
【選択図】図1
【解決手段】豚の脂身と皮からなるルアーにおいて、アーム部2は皮のみを残して脂身を削ぎ落とし、アーム先端部は脂身1bと皮1aを残す。これにより当該アーム先端部に浮力が付与され、ルアーの動きが一層自然となる。
【選択図】図1
Description
本考案はルアーに関し、特に、動物の皮とこれに付随する皮からなるルアーに関する。
スポーツフィッシングは、娯楽や趣味、スポーツとして若者から大人まで幅広い層で支持され、楽しまれている。なかでも、バス(ブラックバスの略称)釣りなどで知られているルアーフィッシングは人気が高い。ルアーとは、本物の餌ではなく人工的に作られた疑似餌のことであり、小魚や昆虫類、ザリガニなどの甲殻類を模したものがある。また、その素材も様々で、ハードベイトと呼ばれる硬質性プラスチック樹脂や木材、金属等を素材にしたルアーや、ソフトベイトと呼ばれる軟質性プラスチック樹脂等で作られたルアーがある。さらに、最近では、ポークラインドと呼ばれる豚の皮と脂身で作られたルアーもある。このポークラインドは、プラスチック樹脂等からなるハードベイトやソフトベイトに比べ、柔軟で食感も良く、魚が食い付いたときに違和感を覚えることがない。そのため、魚にすぐに吐き出されてしまうことが少なく、魚の食い付きが良い。また、ポークラインドはソフトベイトより耐久性が高いため人気が高い。
例えば、ポークラインドには、ザリガニの形状を模したものがある。(例えば、非特許文献1)。
Uncle Josh Balt Company、New! Phantom Craw、[online]、Uncle Josh Balt Company、[平成18年11月15日検索]、インターネット<URL:http://www.unclejosh.com/unclejosh/modules/cart/products.php/navi_id/1/page/1/id/7/name/NEWPhantomCraw>
Uncle Josh Balt Company、New! Phantom Craw、[online]、Uncle Josh Balt Company、[平成18年11月15日検索]、インターネット<URL:http://www.unclejosh.com/unclejosh/modules/cart/products.php/navi_id/1/page/1/id/7/name/NEWPhantomCraw>
しかしながら、非特許文献1のルアーは、ザリガニの爪をイメージしたアーム部分が薄く、皮のみからなり、水中でルアーを引っ張った場合にひらひらする効果があるが、この部分は浮力を有さない。一方、実際のザリガニは水中で爪を立てる場合がある。しかしながら、非特許文献1のルアーは、アーム部分に浮力がないため、ザリガニが爪を立てている様子とはならない。このためアピールに欠け、これを捕食する魚(ブラックバス、スモールマウスバス、または雷魚等)から十分に認識されないという欠点がある。したがって、簡単な構成でザリガニの爪に浮力を付与できれば爪を立てたザリガニとすることができ、釣果を期待できる。
この課題を解決すべく、本考案にかかるルアーは、動物の皮とこれに付随する脂身とで構成され、本体部と、当該本体部から延在しそれぞれアーム先端部を有する2本のアーム部とを具え、前記アーム先端部に所定厚さの脂身を残して前記アーム部の脂身が削ぎ落とされ、前記アーム先端部に浮力を持たせることを最も主要な特徴とする。
また、このルアーにおいて、前記本体部が所定厚さの脂身を設けて構成されていることを特徴とする。
さらに、このルアーにおいて、前記アーム先端部に前記本体部および前記アーム部と異なる色が付されていることを特徴とする。
さらに、このルアーをラバージグまたはスピナーベイトに装着してなることを特徴とする。
本考案によれば、ルアーが醸し出すザリガニの自然な動きによって飛躍的な釣果を達成することができる。すなわち、ザリガニの爪をイメージしたルアーのアームの先端部に脂身を残すことで当該アーム先端部に浮力が働き、皮のみが残されたアーム部自体の柔軟性と相まって、ザリガニが爪を立てたかの如く、ルアーが水中でゆらゆらうごめく。さらに、このルアーの本体部に釣り針を付けて釣り糸で引っ張ると、アーム部に水の抵抗力が加わり、アーム先端部が水底方向へ沈んでいく。ここで、釣り糸の張力を緩めると、アーム先端部を沈まさせる水の抵抗力がなくなり、当該アーム先端部に働く浮力により、アーム部が再び浮上し、ゆらゆらとうごめく。これにより、あたかもザリガニが水底を移動して爪を立てた様子を醸し出し、ザリガニを捕食する魚にルアーを本物のザリガニと誤って認識させ、ターゲットとする魚を誘き寄せることができる。
また、本考案にかかるルアーは動物の皮とこれに付随する脂身からなるため、プラスチック樹脂等の人工素材からなるルアーに比べて柔らかく、魚が食い付いたときの違和感がない。そのため、魚が、食い付いた餌を吐き出すことが少なくなり、釣果を向上させることができる。
さらに、ルアーのアーム先端部にアーム部および本体部と異なる色を付すことにより、当該アーム先端部を強調し、ターゲットとする魚の色覚に訴え、前記ルアーがより識別され易くなる。
本考案の実施の形態を、添付の図面を参照しながら以下に詳細に説明する。
図1は、本考案にかかるルアーの一実施例を示す斜視図であり、図2は、当該実施例をを示す底面図である。図1に示すように、本実施例のルアーは、概略楕円形の本体部1と、当該本体部1の一方の端部からV字方向に延在する2つのアーム部2とを具えている。本実施例は、豚の皮およびこれに付随する脂身からなる。図1および図2を参照すると、本体部1は皮1aに約5mm程度の脂身1bを残して構成され、釣り針を刺して水中で引っ張っても容易に損傷しないように強度を確保している。本体部1はまた、長径が約3.5cm程度、短径が約3.0cm程度である。アーム部2はアーム先端部3を具え、図1によく示すように、アーム先端部3に同じく5mm程度の脂身を残してそれ以外の部分の脂身を削ぎ落としている。アーム部2は、長さが約6.0cm程度、幅が約1.8cm程度であり、アーム先端部3の長さは約1.0cm程度である。図1に示すように、アーム先端部3のみ他の部分と異なる着色が施されている。
図3は、前記ルアーのアーム先端部3の拡大斜視図である。アーム部2は、豚の脂身がそぎ落とされ皮のみが残されているため柔軟性があり、アーム先端部3は、豚の脂身3bが残されているため浮力を有する。このアーム部2の柔軟性とアーム先端部3の浮力とにより、アーム部2が水中でゆらゆらとうごめく。また、アーム先端部3はアーム部2および本体部1と異なる色が付されており、当該アーム先端部3が強調され、これを捕食する魚の色覚に訴え、ターゲットとする魚から識別され易くなっている。
図4は、本考案にかかるルアーの使用状態を示す図である。本考案は、ラバースカートと呼ばれる細く加工された革やシリコン等が装着されたラバージグと呼ばれる錘の付いた釣り針に、アピール力を高めるためにラバージグ等に取り付けられるトレーラと呼ばれるルアーとして使用する。ラバージグは根がかりしにくく、湖底や葦際を狙う場合に最も適したルアーである。
図4に示すように、ラバージグ4の針6を本体部1に刺してトレーラ5をラバージグ4に装着する。ラバージグ4はザリガニの胴体、トレーラ5はザリガニの爪をイメージしている。前述のように、本体部1は皮と脂身が残っているため、針6を刺して引っ張っても容易に本体部1が損傷しないように強度が確保されている。
図5は、本考案の一実施例にかかるルアーの使用状態を示す図である。図5aは、ラバージグ4に緊結された釣り糸8でルアー7を引っ張り始める様子を示している。図5aに示すように、釣り糸8で水底9を這わせるようにルアー7を引っ張ると、引っ張り方向10と逆方向の水の抵抗力11がアーム部2に加わる。この水の抵抗力が11がアーム部2を沈ませる力となり、図5bに示すように、アーム先端部3が水底9へ沈んでいく。その後、ルアー7を引っ張るのを止めるとアーム部2を沈ませる力がなくなり、図5cに示すように、アーム先端部3に働く浮力により、当該アーム先端部3が水面方向へ再び浮かび上がり、水中でゆらゆらとうごめくようになる。これにより、あたかもザリガニが水底を移動して爪を立てた様子となり、これを捕食する魚を効果的に誘き寄せることができる。
本考案にかかるルアーはまた、これを捕食する魚の種類や大きさに応じて、様々な寸法としてもよい。
本考案にかかるルアーはまた、豚だけではなく、その他の動物、例えば、猪、牛、馬、鹿、山羊、羊、狸、狐、イタチ、蛇、熊、鶏、鴨、鵞鳥、鳩、雀、烏、ツチクジラ、ゴンドウクジラ、ハナゴンドウ等から作成してもよい。
本考案にかかるルアーはまた、「く」の字状のワイヤの一方に薄い金属片が具えられ他方には錘と針が具えられたスピナーベイトと呼ばれる釣り針に装着してもよい。さらに、本考案にかかるルアーをその他の釣り針に装着してもよい。
本考案にかかるルアーはまた、アーム先端部が本体部およびアーム部と同色であってもよい。
なお、ルアー各部の寸法は上述した例に限定されるものではなく、適宜変更することができる。特に、アーム先端部の脂身の厚みは、所望の浮力が得られる限りにおいて、例えば0.3〜2.0cmとすることができる。
本考案にかかるルアーは、釣具業界、特にルアー業界に利用することができる。
1 本体部
1a 皮
1b 脂身
2 アーム部
3 アーム先端部
3a 皮
3b 脂身
4 ラバージグ
5 トレーラ
6 針
7 ルアー
8 釣り糸
9 水底
10 引っ張り方向
11 水の抵抗力
1a 皮
1b 脂身
2 アーム部
3 アーム先端部
3a 皮
3b 脂身
4 ラバージグ
5 トレーラ
6 針
7 ルアー
8 釣り糸
9 水底
10 引っ張り方向
11 水の抵抗力
Claims (4)
- 動物の皮とこれに付随する脂身とで構成され、本体部と、当該本体部から延在しそれぞれアーム先端部を有する2本のアーム部とを具え、前記アーム先端部に所定厚さの脂身を残して前記アーム部の脂身が削ぎ落とされていることを特徴とするルアー。
- 請求項1に記載のルアーにおいて、前記本体部が、所定厚さの脂身を設けて構成されていることを特徴とするルアー。
- 請求項1に記載のルアーにおいて、前記アーム先端部に、前記本体部および前記アーム部と異なる色が付されていることを特徴とするルアー。
- 請求項1乃至3に記載のルアーをラバージグまたはスピナーベイトに装着してなることを特徴とするルアー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006009645U JP3130403U (ja) | 2006-11-28 | 2006-11-28 | ルアー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006009645U JP3130403U (ja) | 2006-11-28 | 2006-11-28 | ルアー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3130403U true JP3130403U (ja) | 2007-03-29 |
Family
ID=43281264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006009645U Expired - Fee Related JP3130403U (ja) | 2006-11-28 | 2006-11-28 | ルアー |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3130403U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114946783A (zh) * | 2021-02-24 | 2022-08-30 | 古洛布莱株式会社 | 路亚用软质部件及路亚 |
-
2006
- 2006-11-28 JP JP2006009645U patent/JP3130403U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114946783A (zh) * | 2021-02-24 | 2022-08-30 | 古洛布莱株式会社 | 路亚用软质部件及路亚 |
CN114946783B (zh) * | 2021-02-24 | 2024-01-12 | 古洛布莱株式会社 | 路亚用软质部件及路亚 |
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Legal Events
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