JP3130070B2 - 三糖単位を含む炭水化物誘導体 - Google Patents

三糖単位を含む炭水化物誘導体

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JP3130070B2
JP3130070B2 JP03119186A JP11918691A JP3130070B2 JP 3130070 B2 JP3130070 B2 JP 3130070B2 JP 03119186 A JP03119186 A JP 03119186A JP 11918691 A JP11918691 A JP 11918691A JP 3130070 B2 JP3130070 B2 JP 3130070B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、一般式I
【0002】
【化5】 [式中、Rはアルキル、アリールまたはアルアルキルで
あり;Qはアルキル、アリール、アルアルキルまたはS
3 - あり;A及びBは独立して水素、アルキル、アリ
ール、アルアルキルまたは炭水化物基から選択され;電
荷を有する部分は対イオンで相殺される]の三糖単位を
含む炭水化物誘導体に関する。
【0003】本発明はまた、前記炭水化物誘導体の製
法、及び前記炭水化物誘導体を含有する薬剤組成物にも
関する。
【0004】本発明の炭水化物誘導体は抗血栓症活性を
有し、特にアンチトロンビンIII (AT−III)を介して
トロンビンを活性化することなく強力な抗Xa活性を有
し、平滑筋細胞の増殖を妨げる。
【0005】関連の炭水化物は欧州特許出願0,30
1,618から公知である。前記出願に記載の化合物は
硫酸化した五糖類DEFGH(文字コードはEP0,3
01,618に従う)である。本発明の三糖単位は従来
技術の化合物のEFG部分に対応しているが、ウロン酸
E及びGの遊離ヒドロキシ基はアルキル化、アリール化
またはアルアルキル化されているところが異なる。
【0006】本発明化合物では、アンチトロンビンIII
に対する結合親和性が改善され、そのため薬動力学的プ
ロフィールが改善されており、半減期がより長く、特異
性がより高く、治療用量が少なく、そのため副作用が減
少したことが発見された。さらに、本発明化合物はヘパ
リン補助因子II(HCII)を介した抗トロンビン活性が
実質的に改善されており、従って、従来技術の化合物と
比べトロンビン生成阻害剤としての活性はより高い。ア
ルキル、アリールまたはアルアルキル官能基を有するウ
ロン酸を含有させると、従来技術の化合物よりも非常に
重要な合成上の利点を有するようになる。ヒドロキシ基
をアルキル、アリールまたはアルアルキル基で官能化す
ると、多くの場合、一次的に保護された炭水化物を製造
することが多く、合成経路をかなり短縮し、簡略化する
が、一方、グルコサミン単位Fをグルコース単位で置換
すると三糖単位の合成を顕著にさらに簡略化する。さら
に、本発明化合物合成の他の利点は、硫酸化すべきヒド
ロキシ基の保護に必要な一時的保護基の性質が重要では
ないということである。この点について、Qがアルキ
ル、アリールまたはアルアルキルである化合物とQがS
3 - である化合物の生物学的活性はほぼ等しく、従っ
て、例えばグルクロン酸残基の2位にベンジルまたはア
シル保護を使用することが余り重要ではないことに気付
くことが大切である。グルクロン酸を2−アシル保護す
るとグルコース残基へのこの残基のβ結合が促進される
ため、QがSO3 - である式(I)の化合物が好ましい
ことが多い。
【0007】R、Q、A及びBの定義におけるアルキル
基は炭素原子数1〜20の分枝または非分枝アルキル基
である。異なる基Rについてのアルキル基は異なってい
てよい。例えば、メチル、エチル、イソプロピル、ブチ
ル、sec−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシ
ル、オクチル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデ
シル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、オ
クタデシル及びエイコシルである。炭素原子数1〜6個
のアルキル基が好ましい。炭素原子数1〜4個のアルキ
ル基がより好ましく、メチルが最も好ましい。好適な基
QはメチルまたはSO3 - である。
【0008】R、Q、A及びBの定義におけるアリール
という用語は芳香族基、好ましくはフェニル基を意味
し、これはOH、炭素原子数1〜4個のアルキル、炭素
原子数1〜4個のアルコキシ、ハロゲン(好ましくはフ
ッ素、塩素または臭素)またはNR’R”(ここで、
R’及びR”は独立に水素、炭素原子数1〜4個のアル
キル、CF3 、ベンジルオキシカルボニル、カルボキシ
ル及びSO3 - から選択する)で置換されていてもよ
い。
【0009】アルアルキルという用語は、アルキル部分
が炭素原子数1〜4個のアルキル基であり、アリール部
分が前記定義のアリール基であるアルアルキル基を意味
する。
【0010】炭素原子数1〜4個のアルキル基はメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec
−ブチルまたはtert−ブチルであり、炭素原子数1
〜4個のアルコシキ基のアルキル部分も同様の意味を有
する。
【0011】A及びBの定義における炭水化物という用
語は単糖または二糖を意味し、これは適宜硫酸化されて
いてもよく、または前記定義のアルキル、アリールまた
はアルアルキル基で保護されていてもよい。好適炭水化
物基は例えばグルコース、マンノース、ガラクトース、
グルコサミン、ガラクトサミン、グルクロン酸、イズロ
ン酸、キシロース、アラビノースまたはその二糖類の官
能化されていないもの(free)、硫酸化、アルキル化、ア
リール化またはアルアルキル化された誘導体である。好
ましくは、Aは構造II:
【0012】
【化6】 を、Bは構造III :
【0013】
【化7】 [式中、R1 、R2 、R3 、R4 及びR5 は独立に水
素、アルキル、アリール、アルアルキルまたはSO3 -
から選択され、このうち、アルキル、アリール及びアル
アルキルは前記と同義である]を有するグルコース誘導
体または電荷を有する部分が対イオンで相殺されている
誘導体を表す。非常に好適な誘導体II及びIII は、
1 、R2 及びR3 がメチルであり、R4 及びR5 がS
3 - であり、OR3 が好ましくはα−配置を有するも
のである。もう一つの好適な基Aは、R1 がメチルであ
り、R2 がSO3 - である構造IIを有し、もう一つの好
適基Bは、R4 及びR5 がSO3 - であり、R3 が炭素
原子数6〜20のアルキル基である構造III を有する。
【0014】一般に、非共有的分子会合での選択性を確
実に高めるためには分子生物学全体にわたりマルチポイ
ントキー極性相互作用(multipointkey polar interacti
ons) が本質的に重要であること、及びオリゴ糖の主要
なヒドロキシ基の1つだけを疎水性基で置換する(常
に、多くのヒドロキシ基が複合体形成に極めて重要であ
ることが証明されてる)と蛋白質による親和性が完全に
消失しうることが一般に信じられている。しかしなが
ら、顕著なことに、O−アルキル基及びO−硫酸基を有
し、官能化されていない(free)ヒドロキシ基は持たない
本発明の好適化合物はまだ完全な活性を示す。
【0015】電荷を有する部分を相殺する対イオンは水
素、より好ましくはアルカリまたはアルカリ土類金属例
えばナトリウムまたはカルシウムのような医薬的に許容
される対イオンである。
【0016】本発明の炭水化物は、多糖類の合成に関し
て記載されたり使用されているよく知られている方法で
製造することができる。この点に関しては、特に多糖類
の合成法を開示している前述の欧州特許0,301,6
18を参照する。
【0017】単糖と基A及びBを段階的に縮合すること
ができる。しかし、一般には、所望のアルキル、アリー
ルもしくはアルアルキル基または一時的保護基で好適に
官能化したD−グルコース、L−イドース、D−グルク
ロン酸またはL−イズロン酸からなる構成ブロックを所
望の順序で縮合させる。この方法で(保護した)三糖単
位を製造することができ、これをA及びBまたはその保
護誘導体と結合させることができる。また、三糖単位の
一部をBまたはその保護誘導体と縮合させ、次に得られ
た化合物を既に基Aまたはその保護誘導体を有していて
もよい三糖の残りの部分と結合させることもできる。A
が三糖の残部に結合していなければ、得られた縮合糖を
それ自身公知の方法でA(またはその保護誘導体)と結
合させることができる。同様に、Aを含有する(保護し
た)三糖単位の一部を、B(またはその保護誘導体)を
有していてよい他の部分と結合させることができ、Bが
存在していないときには、次に、結合生成物をBまたは
その保護誘導体と縮合させる。好適保護基は炭水化物の
化学でよく知られている。好適保護基としては、ヒドロ
キシ基についてはベンジルまたはアセチル、ウロン酸の
カルボン酸基についてはメチル及びベンジルが挙げられ
る。レブリノイル、クロロアセチル、トリチル、ベンゾ
イル等のような他の保護基も同様に良好に使用できる。
当業界で公知の方法、例えばグリコシル供与体の1位の
脱保護、(例えば、臭化物、ペンテニル、フッ化物また
はトリクロロアセトアミド誘導体の生成による)この部
位の活性化、及び活性化したグリコシル供与体を適宜保
護したグリコシル受容体と結合させることにより糖を結
合できる。
【0018】この段階的またはブロック形成による合成
法は、一般式IV:
【0019】
【化8】 [式中、Rは前記定義のアルキル、アリールまたはアル
アルキルであり、P1 は酸保護基(好ましくはメチルま
たはベンジル)であり、P2 はヒドロキシ保護基(好ま
しくは、ベンジルまたはアセチル)であり、P3 はヒド
ロキシ保護基または必要なアルキル、アリールまたはア
ルアルキル基であり、A’及びB’は各々A及びBまた
はその保護誘導体である]の三糖単位を含む保護炭水化
物誘導体を与える。式Iの炭水化物誘導体を得るため
に、前記EP0,301,618に記載の方法で炭水化
物誘導体IVを脱保護、硫酸化してよい。好適な脱保護法
は例えば、アセチルエステル及びメチルエステルについ
ては塩基性加水分解、ベンジルエーテルについては水素
添加分解である。硫酸化は、好適溶媒中で、三酸化硫黄
とトリメチルアミン、トリエチルアミンまたはピリジン
のような塩基との複合体を使用するとうまくいく。
【0020】静脈の血栓症の治療または平滑筋細胞の増
殖阻害には、本発明化合物を腸内または非経口的に投与
することができ、人への1日投与量は0.001〜10
mg/kg体重が好ましい。化合物を医薬的に好適な助
剤と混合し、圧縮して丸剤または錠剤のような固体の投
与単位に、または加工してカプセルまたは座薬にするこ
とができる。化合物は、医薬的に好適な液体を使用して
溶液、懸濁液、エマルジョンの形の注射用製剤として、
あるいは鼻用スプレーのようなスプレーとして使用する
ことができる。
【0021】次の実施例により本発明をさらに説明す
る。
【0022】実施例1 メチル O−3,4−ジ−O−メチル−2,6−ジ−O
−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−O
−2,3−ジ−O−メチル−β−D−グルコピラヌロノ
シル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−スルホ
−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−O−3−O
−メチル−2−O−スルホ−α−L−イドピラヌロノシ
ル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−スルホ−
α−D−グルコピラノシド ウンデカキス ナトリウム
塩 a) EP84,999に記載の方法で製造したメチル
6−O−アセチル−3,4−ジ−O−メチル−2−O
−フェニルメチル−α−D−グルコピラノシル−(1→
4)−O−(メチル 2,3−ジ−O−メチル−β−D
−グルコピラノシルウロネート)−(1→4)−O−
3,6−ジ−O−アセチル−2−O−フェニルメチル−
α−D−グルコピラノシル−(1→4)−O−(メチル
2−O−アセチル−3−O−メチル−α−L−イドピ
ラノシルウロネート)−(1→4)−O−2,3,6−
トリ−O−アセチル−α−D−グルコピラノシド(0.
061mmol)をクロロホルム4.2mlに溶解し、
クロロホルム3ml、メタノール18ml及び4N水酸
化ナトリウム3.7mlの混合物に加えた。混合物を室
温で20時間撹拌し、希塩酸水溶液で中和した後、蒸発
乾固させた。残渣をメタノールで処理し、不溶性の塩を
濾別した。濾液を蒸発乾固させると、メチルO−3,4
−ジ−O−メチル−2−O−フェニルメチル−α−D−
グルコピラノシル−(1→4)−O−2,3−ジ−O−
メチル−β−D−グルコピラヌロノシル−(1→4)−
O−2−O−フェニルメチル−α−D−グルコピラノシ
ル−(1→4)−O−3−O−メチル−α−L−イドピ
ラヌロノシル−(1→4)−O−α−D−グルコピラノ
シド 二ナトリウム塩が得られた。
【0023】b) 粗製メチル O−3,4−ジ−O−
メチル−2−O−フェニルメチル−α−D−グルコピラ
ノシル−(1→4)−O−2,3−ジ−O−メチル−β
−D−グルコピラヌロノシル−(1→4)−O−2−O
−フェニルメチル−α−D−グルコピラノシル−(1→
4)−O−3−O−メチル−α−L−イドピラヌロノシ
ル−(1→4)−O−α−D−グルコピラノシド 二ナ
トリウム塩を水3mlとメタノール1mlとの混合物に
溶解し、50mgの10%Pd/Cを加えた。混合物を
室温、水素雰囲気下で24時間撹拌した。濾過後、濾液
を蒸発乾固させ、水に溶解し、Sephadex G-25 で脱塩し
た。五糖類を含有する画分を合わせて、蒸発乾固させる
と、メチル 3,4−ジ−O−メチル−α−D−グルコ
ピラノシル−(1→4)−O−2,3−ジ−O−メチル
−β−D−グルコピラヌロノシル−(1→4)−O−α
−D−グルコピラノシル−(1→4)−O−3−O−メ
チル−α−L−イドピラヌロノシル−(1→4)−O−
α−D−グルコピラノシド二ナトリウム塩が得られた。
【0024】c) メチルO−3,4−ジ−O−メチル
−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−O−2,3
−ジ−O−メチル−β−D−グルコピラヌロノシル−
(1→4)−O−α−D−グルコピラノシル−(1→
4)−O−3−O−メチル−α−L−イドピラヌロノシ
ル−(1→4)−O−α−D−グルコピラノシド 二ナ
トリウム塩を乾燥ジメチルホルムアミド2.5mlとト
リエチルアミン−三酸化硫黄複合体1.4mmolとの
混合物に溶解させた。混合物を50℃で20時間撹拌
し、その後混合物を室温まで冷却し、水7ml中の炭酸
水素ナトリウム500mgの混合物を加えた。混合物を
30分間撹拌してから、蒸発乾固させた。残渣を水に溶
解させ、Sephadex G-25 で脱塩し、次に合わせた画分を
凍結乾燥させて得られたのが、非結晶性のメチル O−
3,4−ジ−O−メチル−2,6−ジ−O−スルホ−α
−D−グルコピラノシル−(1→4)−0−2,3−ジ
−O−メチル−β−D−グルコピラヌロノシル−(1→
4)−O−2,3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グ
ルコピラノシル−(1→4)−O−3−O−メチル−2
−O−スルホ−α−L−イドピラヌロノシル−(1→
4)−O−2,3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グ
ルコピラノシド ウンデカキス ナトリウム塩である。
[α]D 20=+51.3゜(c=0.4、水)。アノマ
ープロトン化学シフト:4.68;5.14;5.2
5;5.28及び5.40ppm。
【0025】実施例2 実施例1と同様の方法で次のものを製造できる:メチル
O−2,3,4,6−テトラ−O−スルホ−α−D−
グルコピラノシル−(1→4)−0−2,3−ジ−O−
メチル−β−D−グルコピラヌロノシル−(1→4)−
O−2,3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピ
ラノシル−(1→4)−O−3−O−メチル−2−O−
スルホ−α−L−イドピラヌロノシル−(1→4)−O
−2,3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラ
ノシド トリデカキス ナトリウム塩。[α]D 20=+
44.5゜(c=1;水)。アノマープロトン化学シフ
ト:4.52;4.79;4.97;5.36及び5.
48ppm。
【0026】メチル O−2,3,4,6−テトラ−O
−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−O
−3−O−メチル−2−O−スルホ−β−D−グルコピ
ラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O
−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−O
−3−O−メチル−2−O−スルホ−α−L−イドピラ
ヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−
スルホ−α−D−グルコピラノシド テトラデカキス
ナトリウム塩。[α]D 20=+45.1゜(c=1;
水)。アノマープロトン化学シフト:4.76;5.1
4;5.15;5.48及び5.64ppm。
【0027】メチル O−3,4−ジ−O−テトラデシ
ル−2,6−ジ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシ
ル−(1→4)−O−2,3−ジ−O−メチル−β−D
−グルコピラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6
−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1
→4)−O−3−O−メチル−2−O−スルホ−α−L
−イドピラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6−
トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシド ウンデ
カキス ナトリウム塩。[α]D 20=+39.0゜(c
=1;水)。アノマープロトン化学シフト:4.66;
5.09;5.24;5.47及び5.57ppm。
【0028】メチル O−3,4−ジ−O−n−ヘキシ
ル−2,6−ジ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシ
ル−(1→4)−O−2,3−ジ−O−メチル−β−D
−グルコピラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6
−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1
→4)−O−3−O−メチル−2−O−スルホ−α−L
−イドピラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6−
トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシド ウンデ
カキス ナトリウム塩が得られた。[α]D 20=+4
0.8゜(c=1;水)。アノマープロトン化学シフ
ト:4.68;5.14;5.16;5.52及び5.
56ppm。
【0029】メチル O−3,4−ジ−O−メチル−
2,6−ジ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−
(1→4)−O−3−O−メチル−2−O−スルホ−β
−D−グルコピラヌロノシル−(1→4)−O−2,
3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル
−(1→4)−O−3−O−メチル−2−O−スルホ−
α−L−イドピラヌロノシル−(1→4)−O−2,
3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシド
ドデカキス ナトリウム塩。[α]D 20=+38.5
゜(c=1;水)。アノマープロトン化学シフト:5.
13;5.14;5.31及び5.56ppm。
【0030】メチル O−[(4−フェニルメトキシカ
ルボニルアミノ)フェニル)]−2,3,6−トリ−O
−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−O
−2,3−ジ−O−メチル−β−D−グルコピラヌロノ
シル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−スルホ
−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−O−3−O
−メチル−2−O−スルホ−α−L−イドピラヌロノシ
ル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−スルホ−
α−D−グルコピラノシド ドデカキス ナトリウム
塩。[α]D 20=+56.0゜(c=1;水)。アノマ
ープロトン化学シフト:4.69;5.16;5.54
及び5.67ppm。
【0031】メチル O−(4−アミノフェニル)−
2,3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノ
シル−(1→4)−O−2,3−ジ−O−メチル−β−
D−グルコピラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,
6−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−
(1→4)−O−3−O−メチル−2−O−スルホ−α
−L−イドピラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,
6−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシド ド
デカキス ナトリウム塩。[α]D 20=+56.0゜
(c=1;水)。アノマープロトン化学シフト:4.6
9;5.14;5.16;5.52及び5.65pp
m。
【0032】メチル O−(4−スルホンアミノフェニ
ル)−2,3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グルコ
ピラノシル−(1→4)−O−2,3−ジ−O−メチル
−β−D−グルコピラヌロノシル−(1→4)−O−
2,3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノ
シル−(1→4)−O−3−O−メチル−2−O−スル
ホ−α−L−イドピラヌロノシル−(1→4)−O−
2,3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノ
シド トリデカキス ナトリウム塩。[α]D 20=+5
7.0゜(c=1;水)。アノマープロトン化学シフ
ト:4.69;5.13;5.13;5.53及び5.
67ppm。
【0033】実施例3 メチル O−3,4−ジ−O−メチル−2,6−ジ−O
−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−O
−2,3−ジ−O−メチル−β−D−グルコピラヌロノ
シル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−スルホ
−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−O−3−O
−オクチル−2−O−スルホ−α−L−イドピラヌロノ
シル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−スルホ
−α−D−グルコピラノシド ウンデカキス ナトリウ
ム塩 a) メチル O−6−O−アセチル−3,4−ジ−O
−メチル−2−O−フェニルメチル−α−D−グルコピ
ラノシル−(1→4)−O−(フェニルメチル2,3−
ジ−O−メチル−β−D−グルコピラヌロノシルウロネ
ート)−(1→4)−O−3,6−ジ−O−アセチル−
2−O−フェニルメチル−α−D−グルコピラノシル−
(1→4)−O−(フェニルメチル 2−O−ベンゾイ
ル−3−O−オクチル−α−L−イドピラヌロノシルウ
ロネート)−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−
ベンゾイル−α−D−グルコピラノシド(0.051m
mol)をメタノールに溶解し、触媒(10% Pd/
C)を加えた。混合物を室温、水素雰囲気下で、2日間
撹拌し、次に濾過した後、溶媒を蒸発乾固させると、メ
チル O−6−O−アセチル−3,4−ジ−O−メチル
−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−O−2,3
−ジ−O−メチル−β−D−グルコピラヌロネート−
(1→4)−O−3,6−ジ−O−アセチル−α−D−
グルコピラノシル−(1→4)−O−2−O−ベンゾイ
ル−3−O−オクチル−α−L−イドピラヌノネート)
−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−ベンゾイル
−α−D−グルコピラノシドが得られた。
【0034】b) メチル O−6−O−アセチル−
3,4−ジ−O−メチル−α−D−グルコピラノシル−
(1→4)−0−2,3−ジ−O−メチル−β−D−グ
ルコピラヌロネート−(1→4)−O−3,6−ジ−O
−アセチル−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−
O−2−O−ベンゾイル−3−O−オクチル−α−L−
イドピラヌロネート)−(1→4)−O−2,3,6−
トリ−O−ベンゾイル−α−D−グルコピラノシドをメ
タノール(8ml)に溶解し、水酸化ナトリウム(5N
溶液)(0.9ml)を加えた。室温に15分間置いた
後、Dowex-50-H+ 樹脂で中和し、濾過し、蒸発乾固させ
ると、メチル O−3,4−ジ−O−メチル−α−D−
グルコピラノシル−(1→4)−O−2,3−ジ−O−
メチル−β−D−グルコピラヌロネート−(1→4)−
O−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−O−3−
O−オクチル−α−L−イドピラヌロネート)−(1→
4)−O−α−D−グルコピラノシド(48mg)が得
られた。
【0035】c) メチル O−3,4−ジ−O−メチ
ル−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−O−2,
3−ジ−O−メチル−β−D−グルコピラヌロネート−
(1→4)−O−α−D−グルコピラノシル−(1→
4)−O−3−O−オクチル−α−L−イドピラヌロネ
ート)−(1→4)−O−α−D−グルコピラノシド
(48mg)をジメチルホルムアミド(1.4ml)に
溶解し、三酸化硫黄−トリエチルアミン複合体(1.8
mmol)を加えた。55℃で一晩置いた後、混合物を
室温まで冷却し、炭酸水素ナトリウム(500mg)と
水(2ml)の混合物を加えた。蒸発させた後、残渣を
Sephadex G25カラムの上部に重ね、水で溶出した。適切
な画分を合わせ、凍結乾燥させると、メチル O−3,
4−ジ−O−メチル−2,6−ジ−O−スルホ−α−D
−グルコピラノシル−(1→4)−O−2,3−ジ−O
−メチル−β−D−グルコピラヌロノシル−(1→4)
−O−2,3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グルコ
ピラノシル−(1→4)−O−3−O−オクチル−2−
O−スルホ−α−L−イドピラヌロノシル−(1→4)
−O−2,3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グルコ
ピラノシド ウンデカキス ナトリウム塩が得られた。
[α]D 20=+40゜(c=1.2;水)。アノマープ
ロトン化学シフト:4.68;5.12;5.13;
5.52及び5.53ppm。
【0036】実施例4 実施例3に記載の方法と同様にして次のものを製造し
た:メチル O−3,4−ジ−O−メチル−2,6−ジ
−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1→4)
−O−2,3−ジ−O−メチル−β−D−グルコピラヌ
ロノシル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−ス
ルホ−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−O−3
−O−ブチル−2−O−スルホ−α−L−イドピラヌロ
ノシル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−スル
ホ−α−D−グルコピラノシド ウンデカキス ナトリ
ウム塩。[α]D 20=+40゜(c=0.86;水)。
【0037】メチル O−3,4−ジ−O−メチル−
2,6−ジ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−
(1→4)−O−2,3−ジ−O−ブチル−β−D−グ
ルコピラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6−ト
リ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1→
4)−O−3−O−オクチル−2−O−スルホ−α−L
−イドピラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6−
トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシド ウンデ
カキス ナトリウム塩。[α]D 20=+38゜(c=
0.95;水)。
【0038】メチル O−3,4−ジ−O−メチル−
2,6−ジ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−
(1→4)−O−2,3−ジ−O−ブチル−β−D−グ
ルコピラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6−ト
リ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1→
4)−O−3−O−メチル−2−O−スルホ−α−L−
イドピラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6−ト
リ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシド ウンデカ
キス ナトリウム塩。[α]D 20=+43゜(c=0.
92;水)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08B 37/00 C08B 37/00 H (72)発明者 コンスタント・アドリアーン・アント ン・フアン・ブツケル オランダ国、5345・エル・イツクス、オ ツス、メルクリウスストラート・32 (72)発明者 モーリス・プテイトウ フランス国、75013・パリ、リユ・ド ユ・ジヤブロ・65 (56)参考文献 特開 昭64−40492(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07H 15/04 A61K 31/7028 A61K 31/737 C08B 37/00 CA(STN) CAOLD(STN) CAPLUS(STN) REGISTRY(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式I 【化1】 〔式中、Rは炭素数1〜6のアルキルであり; Qは炭素数1〜6のアルキルまたはSO であり; A及びBは各々 【化2】 及び 【化3】 を表し(ここで、Rはアリール、炭素数1〜20のア
    ルキル及びSO から成る群より選択され; Rは炭素数1〜20のアルキル又はSO であり; Rは炭素数1〜6のアルキルであり; R及びRはSO である);かつ電価を有する部
    分は対イオンで相殺される〕の五糖。
  2. 【請求項2】 R及びQがメチルを表すことを特徴とす
    る請求項1に記載の五糖。
  3. 【請求項3】 Rがメチルを表し、QがSO を表す
    ことを特徴とする請求項1に記載の五糖。
  4. 【請求項4】 R、R及びRがメチルであり、O
    がα−配置を有することを特徴とする請求項3に記
    載の五糖。
  5. 【請求項5】 一般式IV 【化4】 [式中、Rは炭素数1〜6のアルキルであり、P1は酸
    保護基であり、Pはヒドロキシ保護基であり、P
    ヒドロキシ保護基又は炭素数1〜6のアルキル基であ
    り、A′及びB′は各々A 【化5】 及びB 【化6】 またはその保護された誘導体である]を含む保護された
    炭水化物誘導体を脱保護し、硫酸化することを特徴とす
    る請求項1に記載の五糖の製法。
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