JP3128393U - 枕位置を保持するシーツ - Google Patents

Abstract

【課題】 可動式ベッドにて使用する枕が上半身部の上昇時に滑落する問題があり、枕の滑落防止と位置固定のための製品を提供する。
【解決手段】 シーツの頭部付近に枕保持ポケット又はマジックテープ（登録商標）による係止機能を設け、ここに枕本体を収納若しくは貼付することによって枕の滑落を防止すると共に枕カバーと一体化することによって交換作業の効率化を得るように構成されている。
【選択図】 図１

Description

本考案は、可動式ベッド等にて使用される枕の滑落を防止するために枕保持ポケット又はマジックテープ（登録商標）係止機能を設けたシーツに関する。

従来より敷き布団若しくは平台型ベッドにおいて使用される枕とシーツは別個であって、枕は就寝の際、頭部付近に置くだけか固定する場合は紐状のものにて結束した状態で使用されていた。
特開２００５−２８７５４５

最近の可動式ベッドにおいては、上半身部の上下動時などには枕がずり落ちたり、落下してしまう問題があり、またベッドメーキング時においても個人的な好みの位置が変わってしまったりする問題があった。

また、簡易に紐状のもので縛っても布団がよれたり、上下の動きには効果が薄く、可動式ベッドにおける使用には耐えなかった。

本考案は、可動式ベッド等において使用するシーツに枕を保持するためのポケット又はマジックテープ（登録商標）による係止機能等を設け、そこへ枕本体を収納保持して枕位置を固定させ、ベッドの上下稼働時においても枕の滑落を防止するよう手段を講じたものである。

この考案は前記のように構成されており、以下に記載のような効果を有する。

近年では、病院のみならず家庭においても電動式手動式を問わず上半身及び下半身部分の上下動が出来るベッドが普及し始めており、ベッド上においての食事や読書の際には、上半身部分の仰角を上げて頭部を起こして使用する機会がある。

ベッドの上半身部を起こして使用する際には、当然頭部付近も持ち上がるため就寝時に使用している枕も急傾斜の位置に残され、ずり落ちまたは落下してしまう問題があった。

本考案製品は、可動式ベッド等において使用されるシーツに枕本体の位置を固定させるポケット又はマジックテープ（登録商標）による係止機能を設け、そこに枕を収納若しくは貼付することによりベッドの上半身部分が仰角上昇しても、枕位置を保持しズレ、滑落を防止する構造となっている。

なお、枕を保持するポケットに枕を収納する場合には枕全体が収納され、直接人体頭部に触れないので枕自体が汚れにくく、シーツ交換の際には一緒に枕カバーも交換される利点がある。

一方、マジックテープ（登録商標）による係止の場合には、より枕位置の微調整が可能であり、使用者の好みに応じて調整することが出来る利点がある。

また、可動式ベッドの上半身部仰角上昇時の使用において、例えばテレビ視聴時には頭部付近に保持された枕はヘッドレストの役目を果たすことができる。

シーツの頭部付近にずり落ち・落下防止のための枕保持用のポケット又はマジックテープ（登録商標）係止機能を設け、ここへ枕本体を収納若しくは貼付する事により枕位置が固定される。

枕の保持ポケットでは、枕本体を全周全体に及んで包むことにより枕カバーの役目も兼ねる事が可能となり、シーツ取り替えの際に同時に交換され効率的な交換作業の効果も得る。

マジックテープ（登録商標）での係止においては、枕裏面とシーツの頭部付近にマジックテープ（登録商標）を施して脱着式とする。

本考案に基づく一例を示す図１は、シ−ツと本考案製品の枕保持ポケットとを組み合わせた状態を示す。

図１では、シーツ４の頭部付近に枕本体の保持ポケット１を設けており、このポケットに枕本体３を収納することにより枕を使用者の頭部付近に保持固定させる。

ポケットの形状は例えば上部開口２のものであっても、両端横開口式の筒状の構造であっても構わない。

また、簡易式としてはシーツ部と枕側とにマジックテープ（登録商標）等の脱着式の固定具を施して、枕の固定位置の微調整が可能な構造とする方法もある。

なお、枕保持ポケットはシーツに縫合されたものに限らず、ポケットの縁が脱着自在なマジックテープ（登録商標）、ジッパー若しくはホック止め方式等とすることにより、ポケット内部の清掃洗濯を容易とし、枕保持ポケット部のみの取り替えにも対応することが出来る。

また、季節に応じて保持ポケットの布素材を例えば夏には麻など通気性の良いもの、冬には起毛状の保温性素材などに取り替えることにより、使用者が快適に利用できるようになる。

本考案の製品は、最近では病院・介護施設等および一般家庭においても広く普及している可動式ベッドにおいて、上半身部の仰角上昇時に枕位置を保持でき、毎食時や読書、面会者との会話時等には枕の滑落を気にせずに上半身部を起こすことが出来るので、可動式ベッドの利点を有効且つ簡便に利用することが出来る。

また、枕の保持方法が固定器具等を用いないので、寝返りなどの際に固定金属部等が顔や頭に触れることもなく安全で、更に価格的にも縫製の範囲で対応できるので、製造コストも特段に要せず製造することが出来る利点がある。

更に、枕自体は保持ポケット内に余裕を持って収納されているので、高さの調整や枕の形状・大小に制約が生じず使用者の好みに応じて柔軟に対応することが可能である。

なお、マジックテープ（登録商標）による係止方法であれば、枕位置の固定が簡単に実現できると共に脱着が自由であるから、ベッドの使用状態に応じて例えば上半身部を起こして読書時には枕を立て状態で背当てとしたり、一時的に取り除いてしまうことが容易である。

本考案製品の枕保持ポケットとシーツを組み合わせた状態の一例図

符号の説明

１…枕保持ポケット
２…開口部
３…枕
４…シーツ

Claims (2)

1. 枕位置に袋状・筒状等の保持ポケットを形成し、枕を当該保持ポケット内に収納することにより可動式ベッド等において滑落を防止し枕位置を固定する機能を特徴とするベッドシーツ。
2. 枕位置の固定方法を枕とシーツ間に脱着式のマジックテープ（登録商標）加工したことを特徴とする請求項１に記載のベッドシーツ。

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