JP3128187U - 大腿部安定化用装着具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 特に女性が長時間椅子に座る時などに、大腿部が開いて、大腿部の姿勢が崩れるのを防いで、常時、正しい姿勢に安定に保持することができる簡易な大腿部安定化用装着具を提供する。
【解決の手段】 大腿部安定化用装着具10が、大腿部の下に敷く帯状の座面部2と、座面部2の両端にそれぞれ続き、大腿部の側方への移動を制止するようにして形成されたL字状折曲部1とを有している。L字状折曲部1の角部の内側面の形状は、側面視して滑らかな曲線により形成され、少なくとも座面部2は、折り畳み可能な弾性材料もしくは可撓性材料を用いて形成されている。L字状折曲部1の内部には、硬質L字型部材5が埋め込まれている。
【選択図】 図1

Description

本願の考案は、大腿部安定化用装着具に関し、特に女性が長時間椅子に座る時などに、大腿部の姿勢が崩れ勝ちになるのを防いで、常時、正しい姿勢に安定に保持することができるようにした大腿部安定化用装着具に関する。
会議中、授業中、観劇中等において、特に女性が長時間椅子に座る時など、大腿部が開いて、正しい姿勢が崩れ勝ちになる。そこで、正しい姿勢を保つため、大腿部を閉じるのに長時間の足組み動作、尻ずり下げ動作等を行わなければならず、両足、骨盤等に強い負担が掛かり、苦労している。従来は、このような苦労を解消して呉れる器具が無く、長時間椅子に座る者は、疲れていた。
本願の考案は、前記のような従来の問題点を解決して、簡易な器具を使用し、特に女性が長時間椅子に座る時などに、大腿部の姿勢が崩れるのを防いで、常時、正しい姿勢に安定に保持することができるようにした大腿部安定化用装着具を提供することを課題とする。
前記のような課題は、本願の各請求項に記載された次のような考案により解決される。 すなわち、その請求項1に記載された考案は、大腿部の開きを防止して、大腿部の姿勢を正しく、安定に保持するための大腿部安定化用装着具であって、大腿部の下に敷く帯状の座面部と、前記座面部の両端にそれぞれ続き、大腿部の側方への移動を制止するようにして形成されたL字状折曲部とを有することを特徴とする大腿部安定化用装着具である。
請求項1に記載された考案は、前記のように構成されているので、着座時、この装着具の座面部を大腿部の下に敷き込み、大腿部を両端のL字状折曲部で挟み込むようにして座ると、長時間座る姿勢が続いて、大腿部が開こうとしても、L字状折曲部の垂直部がこれを制止するので、大腿部の開きが防止され、大腿部の姿勢が崩れることがなく、大腿部を常時正しい姿勢に安定に保持することができる。しかも、座る者の疲れも軽減される。
特に、近年、女子学生のスカート丈が短く、着席時の足のやり場に苦慮しているが、この装着具を使用することにより、大腿部の姿勢が崩れないので、前向き姿勢を保持できて、集中力向上に繋がる効果が期待できるとともに、その美感を通じて、美的教育効果も期待できる。
また、その請求項2に記載された考案は、請求項1に記載の大腿部安定化用装着具において、そのL字状折曲部の角部の内側面の形状が、側面視して滑らかな曲線により形成されていることを特徴としている。この構成により、大腿部の側部をL字状折曲部の角部の内側面に沿わせて座ることができ、安定に座ることができて、座る者の疲れをさらに軽減することができる。
また、その請求項3に記載された考案は、請求項1又は2に記載の大腿部安定化用装着具において、そのL字状折曲部の上端部が、円弧状に形成されていることを特徴としている。この構成により、座る者の手がL字状折曲部の上端部に触れた時など、外傷を受ける虞が解消されて、身体の保護を図ることができるとともに、美感を向上させることができる。
さらに、その請求項4に記載された考案は、請求項1ないし3のいずれかに記載の大腿部安定化用装着具において、その座面部の前後端部が、角を持たない形状に形成されていることを特徴としている。この構成により、座る者の大腿部が座面部の前後端部に鋭角で接することがなくなるので、大腿部の保護を図ることができるとともに、座る者の疲れをさらに軽減することができる。
また、その請求項5に記載された考案は、請求項1ないし4のいずれかに記載の大腿部安定化用装着具において、少なくともその座面部が、折り畳み可能な弾性材料もしくは可撓性材料を用いて形成されていることを特徴としている。この構成により、収納、携帯が容易になり、外出時の使用が便利になる。
また、その請求項6に記載された考案は、請求項1ないし5のいずれかに記載の大腿部安定化用装着具において、その座面部が、クッション性のある弾性材料もしくは可撓性材料を用いて形成されていることを特徴としている。この構成により、座面の異なる形状に対しても、それに接する座面部の底面が適宜変形するので、着座時の違和感が解消される。
さらに、その請求項7に記載された考案は、請求項1ないし6のいずれかに記載の大腿部安定化用装着具において、そのL字状折曲部の内部に硬質L字型部材が埋め込まれていることを特徴としている。この構成により、大腿部安定化用装着具の折り畳みを可能に維持しながら、L字状折曲部の強度を向上させることができ、大腿部の開きをより確実に規制することができる。
さらに、また、その請求項8に記載された考案は、請求項7に記載の大腿部安定化用装着具において、その硬質L字型部材の折曲部が切断されて分離させられた両部材片同志が、蝶番により連結されていることを特徴としている。この構成により、L字状折曲部の角部の折り畳みが可能になるので、大腿部安定化用装着具全体を平板状に折り畳むことが可能になり、収納、携帯がさらに容易になり、外出時の使用がさらに便利になる。
前記のとおり、本願の考案の大腿部安定化用装着具によれば、着座時、この装着具の座面部を大腿部の下に敷き込み、大腿部を両端のL字状折曲部で挟み込むようにして座ると、長時間座る姿勢が続いて、大腿部が開こうとしても、L字状折曲部の垂直部がこれを制止するので、大腿部の開きが防止され、大腿部の姿勢が崩れることがなく、大腿部を常時正しい姿勢に安定に保持することができる。しかも、座る者の疲れも軽減される。
また、そのL字状折曲部の角部の内側面の形状が、側面視して滑らかな曲線により形成されているので、大腿部の側部をL字状折曲部の角部の内側面に沿わせて座ることができ、安定に座ることができて、座る者の疲れをさらに軽減することができる。
また、そのL字状折曲部の上端部が、円弧状に形成され、その座面部の前後端部が、角を持たない形状に形成されているので、手や大腿部などの身体の保護を図ることができ、座る者の疲れを軽減することができるとともに、美感を向上させることができる。
さらに、少なくともその座面部が、折り畳み可能な弾性材料もしくは可撓性材料を用いて形成されているので、収納、携帯が容易になり、外出時の使用に便利になる。加えて、これらの材料にクッション性も付与されれば、座面の異なる形状に対しても、それに接する座面部の底面が適宜変形するので、着座時の違和感が解消される。
また、そのL字状折曲部の内部に硬質L字型部材が埋め込まれているので、大腿部安定化用装着具の折り畳みを可能に維持しながら、L字状折曲部の強度を向上させることができ、大腿部の開きをより確実に規制することができる。
その他、前記したような効果を奏することができる。
大腿部の開きを防止して、大腿部の姿勢を正しく、安定に保持するための大腿部安定化用装着具を、大腿部の下に敷く帯状の座面部と、該座面部の両端にそれぞれ続き、大腿部の側方への移動を制止するようにして形成されたL字状折曲部とにより構成する。L字状折曲部の角部の内側面の形状は、側面視して滑らかな曲線により形成し、L字状折曲部の上端部は、円弧状に形成し、座面部の前後端部は、角を持たない形状に形成する。
少なくとも座面部は、折り畳み可能な弾性材料もしくは可撓性材料を用いて形成し、好ましくは、これらの材料は、クッション性のあるものとする。L字状折曲部の内部には、硬質L字型部材を埋め込む。
次に、本願の考案の一実施例(実施例1)について説明する。
図1は、本実施例1の大腿部安定化用装着具の全体斜視図、図2は、同大腿部安定化用装着具の使用時の断面図、図3は、同大腿部安定化用装着具を折り畳んだ状態を示す図、図4は、同大腿部安定化用装着具の使用時の斜視図である。
本実施例1の大腿部安定化用装着具10は、特に女性が長時間椅子に座る時などに、大腿部が開いて、大腿部の姿勢が崩れ勝ちになるのを防いで、常時、正しい姿勢に安定に保持するために使用されるものであって、その全体構成は、あらまし、図1に図示されるように、大腿部6(図2参照)の下に敷く帯状の座面部2と、該座面部2の両端にそれぞれ続き、大腿部6の側方への移動を制止するようにして形成されたL字状折曲部1とから成っている。
この装着具10は、ユーザの体型に対応させて、最高の快適性が確保されるようにして製作される。具体的には、L字状折曲部1の垂直部の高さは、略大腿部6の高さとし、L字状折曲部1の水平部の長さと座面部2の長さとを加えた長さ及びそれらの幅は、大腿部6の太さの横方向長さと、大腿部6が座面部2に座するに適した幅とに適宜設定される。また、L字状折曲部1の水平部の厚みと座面部2の厚みとは、いずれも1cm以内の範囲とされるのが良い。
これら座面部2とL字状折曲部1とは、折り畳み可能で、好ましくは、クッション性のあるゴム、合成皮革等から成る弾性材料もしくは可撓性材料を用いて、成型加工により一体に形成される。L字状折曲部1の内部には、その成型加工に際して鋳込まれた硬質L字型部材5が埋め込まれている。この硬質L字型部材5の素材は、金属素材であっても、また、硬質の合成樹脂素材であっても良い。
L字状折曲部1の角部の内側面3の形状は、大腿部6の形状に合わせ、側面視して滑らかな曲線により形成されていて、丸みが付与されている。また、L字状折曲部1の上端部4も、図4に図示されるように、円弧状に形成されて、滑らかな丸みが付与されるのが良い。さらに、座面部2の前後端部(座る方向から見て前後端部)7も、角を持たない形状に形成されるのが良い。このようにして、装着具10全体の角部や端部が丸く縁取られることにより、安定に楽に座ることができて、座る者の疲れを軽減することができる。また、手や大腿部6などの身体の保護を図ることができるとともに、美感を向上させることができる。
本実施例1の大腿部安定化用装着具10は、前記のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
着座時、この装着具10の座面部2を大腿部6の下に敷き込み、大腿部6を両端のL字状折曲部1で挟み込むようにして座ると、長時間座る姿勢が続いて、大腿部6が開こうとしても、L字状折曲部1の垂直部がこれを制止するので、大腿部6の開きが防止され、大腿部6の姿勢が崩れることがなく、大腿部6を常時正しい姿勢に安定に保持することができる。しかも、座る者の疲れも軽減される。
特に、近年、女子学生のスカート丈が短く、着席時の足のやり場に苦慮しているが、この装着具10を使用することにより、大腿部6の姿勢が崩れないので、前向き姿勢を保持できて、集中力向上に繋がる効果が期待できるとともに、その美感を通じて、美的教育効果も期待できる。
また、そのL字状折曲部1の角部の内側面3の形状が、側面視して滑らかな曲線により形成されているので、大腿部6の側部をL字状折曲部1の角部の内側面3に沿わせて座ることができ、安定に座ることができて、座る者の疲れをさらに軽減することができる。
また、そのL字状折曲部1の上端部4が、円弧状に形成され(図4参照)、その座面部2の前後端部7が、角を持たない形状に形成されているので、手や大腿部6などの身体の保護を図ることができ、座る者の疲れをさらに軽減することができるとともに、美感を向上させることができる。
さらに、その座面部2が、折り畳み可能な弾性材料もしくは可撓性材料を用いて形成されているので、収納、携帯が容易になり、外出時の使用に便利になる。加えて、これらの材料にクッション性も付与されれば、椅子等の座面の異なる形状に対しても、それに接する座面部2の底面が適宜変形するので、着座時の違和感が解消される。
また、そのL字状折曲部1の内部に硬質L字型部材5が埋め込まれているので、大腿部安定化用装着具10の折り畳みを座面部2の部分で可能に維持しながら(図3参照)、L字状折曲部1の強度を向上させることができ、大腿部6の開きをより確実に規制することができる。
次に、本願の考案の他の実施例(実施例2)について説明する。
図5は、本実施例2の大腿部安定化用装着具のL字状折曲部部分を中心とする部分斜視図、図6は、同大腿部安定化用装着具の大腿部と接する側の面に弾性材料を敷き込んだ状態を示す、L字状折曲部部分を中心とする部分断面図である。
本実施例2の大腿部安定化用装着具10においては、そのL字状折曲部1の角部の内部に蝶番8が埋め込まれている。
この蝶番8は、90度開閉可能な蝶番から成り、そのL字状折曲部1の角部の内部への埋め込み方としては、先ず、硬質L字型部材5の折曲部を切断して分離して得られた両部材片5a、5b同志をこの蝶番8で連結して、硬質L字型部材組立体5’を用意しておく。次いで、L字状折曲部1の角部の表層を前記組立体5’を埋め込む分だけ削り取り、そこに、その組立体5’を接着剤等を使用して埋め込む。この状態でも使用可能であるが、好ましくは、その上から、装着具10全体に亘って別個の弾性材料層9を貼り付ける。このようにして、蝶番8をL字状折曲部1の角部の内部に埋め込むことができる。あるいは、座面部2とL字状折曲部1とを成型加工により一体に形成するに際して、そのL字状折曲部1の内部に前記組立体5’を鋳込むようにして埋め込んでも良い。
このようにすれば、L字状折曲部1の角部の折り畳みが可能になり、装着具10全体を二重〜四重に平板状に折り畳むことが可能になる。これにより、収納、携帯がさらに容易になり、外出時の使用がさらに便利になる。
なお、硬質L字型部材組立体5’としては、当初から全体が蝶番として形成されたものが使用されても良い。
なお、本願の考案は、以上の実施例に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。
本願の考案の一実施例(実施例1)の大腿部安定化用装着具の全体斜視図である。 同大腿部安定化用装着具の使用時の断面図である。 同大腿部安定化用装着具を折り畳んだ状態を示す図である。 同大腿部安定化用装着具の使用時の斜視図である。 本願の考案の他の実施例(実施例2)の大腿部安定化用装着具のL字状折曲部部分を中心とする部分斜視図である。 同大腿部安定化用装着具の大腿部と接する側の面に弾性材料を敷き込んだ状態を示す、L字状折曲部部分を中心とする部分断面図である。
符号の説明
1…L字状折曲部、2…座面部、3…内側面、4…上端部、5…硬質L字型部材、5’…硬質L字型部材組立体、5a、5b…硬質L字型部材の分割部材片、6…大腿部、7…前後端部、8…蝶番、9…弾性材料層、10…大腿部安定化用装着具。





Claims (8)

  1. 大腿部の開きを防止して、大腿部の姿勢を正しく、安定に保持するための大腿部安定化用装着具であって、
    大腿部の下に敷く帯状の座面部と、
    前記座面部の両端にそれぞれ続き、大腿部の側方への移動を制止するようにして形成されたL字状折曲部と
    を有することを特徴とする大腿部安定化用装着具。
  2. 前記L字状折曲部の角部の内側面の形状が、側面視して滑らかな曲線により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の大腿部安定化用装着具。
  3. 前記L字状折曲部の上端部が、円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の大腿部安定化用装着具。
  4. 前記座面部の前後端部が、角を持たない形状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の大腿部安定化用装着具。
  5. 少なくとも前記座面部は、折り畳み可能な弾性材料もしくは可撓性材料を用いて形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の大腿部安定化用装着具。
  6. 前記座面部は、クッション性のある弾性材料もしくは可撓性材料を用いて形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の大腿部安定化用装着具。
  7. 前記L字状折曲部の内部に硬質L字型部材が埋め込まれていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の大腿部安定化用装着具。
  8. 前記硬質L字型部材の折曲部が切断されて分離させられた両部材片同志が、蝶番により連結されていることを特徴とする請求項7に記載の大腿部安定化用装着具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013106746A (ja) * 2011-11-21 2013-06-06 Aron Engineering Ltd 座位状態における支持具

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