JP3127549B2 - 鍛造工具 - Google Patents

鍛造工具

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JP3127549B2
JP3127549B2 JP04060867A JP6086792A JP3127549B2 JP 3127549 B2 JP3127549 B2 JP 3127549B2 JP 04060867 A JP04060867 A JP 04060867A JP 6086792 A JP6086792 A JP 6086792A JP 3127549 B2 JP3127549 B2 JP 3127549B2
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Inventor
俊彦 小幡
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被鍛造棒材を回転送り
しながら鍛造して、その棒材が横断面円形になるように
鍛造する鍛造工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の鍛造工具は、たとえば、
図7または図8に示すような横断面形状からなってい
る。図7および図8において、1は一方の金型鍛造工
具、2は他方の金型鍛造工具、3は被鍛造棒材である。
そして、前記両鍛造工具1,2は、対をなして作動し、
横断面形状は対称になっているので、一方の金型鍛造工
具1について説明すると、横断面形状に凹円弧部分6を
有し、その円弧の一端の切線7と他端の切線8とのなす
開き角αが、どこの断面でも一定であって、図7に示し
たものは開き角αが140゜であり、図8に示したもの
は開き角αが60°である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7お
よび図8に示した従来の金型鍛造工具1,2において
は、開き角αが、どこの断面でも一定であるため、次の
ような問題点があった。すなわち、図8のように、開き
角αが60°というように、初めから小さいと、入口部
での最初の圧下時に被鍛造棒材3の幅方向に流れた部分
がバり9,10となり、その後は、このバり9,10の
修正が不可能である。したがって、開き角αが初めから
小さいと、最初とその付近の圧下量および送り量を小さ
くしなければならないという問題点があった。また図7
のように、開き角αが140゜というように大きいと、
被鍛造棒材3の幅方向に流れた部分が流れ込むスペース
ができて、バりができなくなるが、該棒材3の回転送り
の回転角を大きくとると、正確な円形断面にならないの
で、その送り量を小さくしなければならないという問題
点があった。
【0004】本発明は、上記のような問題点を解決しよ
うとするものである。すなわち、本発明は、バリの発生
がなく、大きな送り量をとることができて、かつ、精度
の高い断面円形の鍛造物を得ることができる鍛造工具を
提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、横断面形状に凹円弧部分を有し、かつ、
被鍛造棒材の入口部でのその凹円弧の内径が出口部での
内径より大きい鍛造工具において、その円弧の一端の切
線と他端の切線とのなす開き角および縦断面における凸
状曲線またはストレート部も含めて少なくとも3つの直
線から構成される凸形状多角線の切線と被鍛造棒材の送
り方向の直線とのなす傾斜角が、ともに、前記入口部か
ら出口部付近に行くに従って漸減しているものとした。
【0006】
【作用】本発明によれば、横断面形状の凹円弧部分の円
弧の一端の切線と他端の切線とのなす開き角が、どこの
断面でも一定としないので、入口部から出口部付近に行
くに従って漸減しているので、入口部では縦断面におけ
る傾斜角が大きく、図9に示すように、被鍛造棒材の送
り量bに対し、圧下量Sが大きくなり、横方向に流れる
材料の量も多くなるが、横断面における開き角が比較的
大きいため、バリの発生がない。また出口方向に行くに
従って縦断面における傾斜角が小さくなっているので、
圧下量Sが小さくなり、横方向に流れる材料の量も少な
くなり、横断面における開き角が小さくなっていてもバ
リは出ない。このように、両角度が関係づけられている
ため、直線方向の送り量および回転方向の送り量ともに
大きくしても、バリのない正確な円形断面の鍛造物を、
容易に、かつ、能率よく鍛造できる。
【0007】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示した断面側面図
であり図2、図3、図4、図5、図6は、それぞれ、図
1の切断線A−A、B−B、C−C、D−D、E−Eに
沿う断面正面図である。図1において、1は一方の金型
鍛造工具、2は他方の金型鍛造工具、3は被鍛造棒材
で、両鍛造工具1,2は対をなして作動し、横断面形状
および縦断面形状は対称になっているので、主として、
一方の金型鍛造工具1について説明する。図1におい
て、4は縦断面における凸形状曲線部分、5は該被鍛造
棒材3の送り方向の直線、βは前記凸形状曲線部分4の
切線と該直線5とのなす傾斜角である。
【0008】そして、傾斜角βは、切断線ABの間がβ
、切断線BCの間がβ、切断線DCの間がβ、切
断線DEの間がβで0°(ストレート)であり、これ
らの値は、βが一番大きく、順に、β,β
β,と小さくなっており、つまり、入口部から出口方
向に行くに従って漸減している。また図2ないし図6に
おいて、6は凹円弧部分、αは該凹円弧部分6の一端の
切線7と他端の切線8とのなす開き角であり、この開き
角αは、図2でα、図3でα、図4でα、図5で
α、図6でαである。これらの値は、αが一番大
きく、順に、α,α,α,α,αと小さくな
っている。すなわち、前述の傾斜角βと同じように、開
き角αは、入口部から出口部付近に行くに従って漸減し
ている。なお前記傾斜角βが0の所(ストレートの所)
の開き角αは、入口側で、その前の開き角に一致し、出
口側に従って漸減し、ほぼ0になるようにすることが望
ましい。
【0009】図1ないし図6に示すように構成された鍛
造工具においては、開き角αおよび傾斜角βが、とも
に、入口部から出口部付近に行くに従って漸減している
ので、入口部では、その開き角αが比較的大きいため、
バリの発生がなく、また出口部付近では、開き角αおよ
び傾斜角βが、ともに、小さいため、必然的に精密な鍛
造がなされ、全体の送り量を比較的大きくしても、正確
な円形断面の鍛造棒を得ることができる。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
横断面形状の凹円弧部分の円弧の一端の切線と他端の切
線とのなす開き角αおよび縦断面における凸形状曲線ま
たはストレート部も含めて少なくとも3つの直線から構
成される凸形状多角線の切線と被鍛造棒材の送り方向の
直線とのなす傾斜角βが、ともに、入口部から出口部付
近に行くに従って漸減しているので、入口部では、その
開き角αが比較的大きいため、バリが出なく、また出口
部付近では、開き角αおよび傾斜角βが、ともに、小さ
いため、必然的に精密な鍛造がなされ、全体の送り量お
よび回転角度などを比較的大きくしても、正確な円形断
面の鍛造物を得ることができ、生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示した断面側面図であ
る。
【図2】 図1の切断線A−Aに沿う断面正面図であ
る。
【図3】 図1の切断線B−Bに沿う断面正面図であ
る。
【図4】 図1の切断線C−Cに沿う断面正面図であ
る。
【図5】 図1の切断線D−Dに沿う断面正面図であ
る。
【図6】 図1の切断線E−Eに沿う断面正面図であ
る。
【図7】 従来の技術の1つの例を示した断面正面図で
ある。
【図8】 従来の技術のもう1つの例を示した断面正面
図である
【図9】 本発明の作用についての説明図である。
【符号の説明】
α:開き角 β:傾斜角 1,2:金型鍛造工具 3:被鍛造棒材 4:凸形状曲線部分 5:送り方向の直線 6:凹円弧部分 7,8:切線

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横断面形状に凹円弧部分を有し、かつ、
    被鍛造棒材の入口部でのその凹円弧の内径が出口部での
    内径より大きい鍛造工具において、その円弧の一端の切
    線と他端の切線とのなす開き角および縦断面における凸
    形状曲線またはストレート部も含めて少なくとも3つの
    直線から構成される凸形状多角線の切線と被鍛造棒材の
    送り方向の直線とのなす傾斜角が、ともに、前記入口部
    から出口部付近に行くに従って漸減していることを特徴
    とする、鍛造工具。
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