JP3126883U - ゴルフスイング練習具 - Google Patents

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Abstract

【課題】反復練習により、ゴルフスイング時のそれぞれの姿勢による両足間の体重の移動に伴って発生する両足のつま先側および踵側との間における重心の移動の変化を体感して学習することにより、ボールの飛距離を伸ばすことができる効率的なゴルフスイングを容易に身につけることができるゴルフスイング練習具を提供する。
【解決手段】ゴルフプレーヤーがゴルフスイング練習の際に使用しうるスイング練習具であって、接地面上に設置され、ゴルフプレーヤーが足を載せた状態でゴルフスイング練習を行いうる足載置板を備え、上記足載置板にはつま先側と踵側とが互いに反対方向へ上下動させうる突起部が裏面に設けられている。
【選択図】図6

Description

本考案は、ゴルフスイング練習具に係り、特に、テークバック、インパクト、フォローからフィニッシュにかけてのゴルフスイングにおける体重移動のコツを練習により容易に体得することができるゴルフスイング練習具に関する。
一般に、ゴルフスイングにおいて身体の動かし方に関し最も重要な要素は、体重移動であるといわれている。自分の体重を活かし、体重移動により生ずるエネルギーをボールに満遍なく伝達することができれば、ショットによるボールの飛距離を伸ばすことができる。また、体重移動が正しく行われた場合には、身体の無駄な動きがなくなり、ボールへの正確なインパクト率も向上する。
従って、テークバック、トップオブザスイング、ダウンスイング、インパクトおよびフォロー、フィニッシュの間において、両足間における正しい体重移動が行われる必要がある。
この場合、一般的には、「テークバックからトップオブザスイングにかけては、後ろ足である右足のみに体重を乗せる」旨指摘されることが多いが、一方で、身体の中心軸を両足方向において大きく移動させないことも重要である。
従って、テークバック時には、身体を右方向に捻った際に左足の拇指球にも体重は残存していることが必要となる。
従って、ゴルフスイングとは、後ろ足である右足から前足である左足方向への単純な体重の移動と身体の回転運動により成立するのではなく、ゴルフクラブを握りボールを捕らえる状態でのアドレス時における前傾姿勢を基礎とした身体の上下方向の動きと、身体の中心軸を回転中心とする回転運動と、後ろ足である右足から前足である左足への体重の移動とを含んだ、複雑な複合的な運動であり、これらの諸要素が円滑に合一した場合に良好なショットの結果につながるものである。
しかしながら、従来から、このようなゴルフ理論は議論されていたが、一般のゴルフプレーヤーが容易に利用でき、正しい効率的なゴルフスイングを手軽に体得することができる練習用具は存在しなかった。
そこで、本考案の課題は、反復練習により、ゴルフスイング時のそれぞれの姿勢による両足間の体重の移動に伴って発生する、両足のつま先側および踵側との間における重心の移動の変化を体感して学習することにより、ボールの飛距離を伸ばすことができる効率的なゴルフスイングを容易に身につけることができるゴルフスイング練習具を提供することにある。
本件実用新案登録出願人は、関連する先行技術を認識していない。
このような課題解決のため、請求項1記載の考案にあっては、ゴルフプレーヤーがゴルフスイング練習の際に使用しうるスイング練習具であって、接地面上に設置され、ゴルフプレーヤーが足を載せた状態でゴルフスイング練習を行いうる足載置板を備え、上記足載置板にはつま先側と踵側とが互いに反対方向へ上下動させうる突起部が裏面に設けられていることを特徴とする。
従って、請求項1記載の考案にあっては、ゴルフプレーヤーは、例えば、2器の本請求項記載の考案に係るゴルフスイング練習具を接地面上に設置し、ゴルフプレーヤーは上記足載置板上にそれぞれの足を乗せた状態でゴルフスイング練習を行うように構成されている。
この場合、本願考案に係るゴルフスイング練習具の足載置板は、上記突起部を介してつま先側と踵側とが自由に上下動しうるように構成されていることから、ゴルフスイング時におけるそれぞれの姿勢により、足のつま先側と踵側とへの重心の移動の変化を、つま先または踵の上下方向の変化により、明確に体感して把握することができる。
また、請求項2記載の考案にあっては、上記足載置板は平面略長方形状に形成され、ゴルフプレーヤーの足よりも大型に形成されると共に、上記突起部は長さ方向の略中間部に形成されていることを特徴とする。
従って、請求項2記載の考案にあっては、足載置板は一般のゴルフプレーヤーの足の大きさよりも大型に形成されていることから、上記のつま先側および踵側への重心の移動の変化により生ずるつま先側端部または踵側端部の上下動を把握しやすい。
従って、請求項1記載の考案にあっては、上記のように、本願考案に係るゴルフスイング練習具の足載置板は、つま先側と踵側とが反対方向に上下動しうるように構成され、ゴルフスイングの姿勢により、つま先側と踵側とがどのように姿勢変化するかを明確に把握することができることから、アドレス、テークバック、トップオブザスイング、ダウンスイング、インパクト、フォロー、フィニッシュの各段階における両足間における体重の移動、および、上記体重の移動に伴う、足のつま先側および踵側方向における重心の所在を、明確に把握して体感することが可能となる。
その結果、本考案に係るゴルフスイング練習具を反復して使用することにより、より正確な体重の移動のコツを、背骨を中心軸とする身体の回転運動の中で、容易かつ明確に把握することができる。
また、請求項2記載の考案にあっては、ゴルフスイングを行う際に変化する体重の移動により生ずる、足のつま先側および踵側における重心の移動を明確に把握することができ、効率的なスイングを行うための身体の使い方を容易に体得することができる。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づき、本考案を詳細に説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係るゴルフスイング練習具10は、平面略長方形状に形成され、接地面上に設置され、ゴルフプレーヤーが足を載せた状態でゴルフスイング練習を行いうる足載置板11を備えている。
本実施の形態にあっては、上記足載置板11は若干のアールを伴った輪郭形状となっている。
図1、図3および図4に示すように、この足載置板11には裏面側Aに、長さ方向略中間部に、幅方向に沿って、2器の直方体状の突起部12,12が直線状に固定されている。また、四隅部には上記突起部12,12よりも突出量の小さい突起13,13,13,13が設けられている。この突起13は、足載置板11がシーソー運動を行う場合に、接地面に接する脚部として機能する。
また、表面部Bにおいては、ゴルフ靴で乗った場合に滑らないように所定の厚さ寸法のゴム被覆材20が張設されている。上記突起部12,12に対応する部位には、幅方向に沿ってセンター位置表示ライン14が付されている。
以下、本実施の形態に係るゴルフスイング練習具10を使用してゴルフクラブのスイング練習を行う方法について説明する。
まず、図5に示すように、例えば、2器の本実施の形態に係るゴルフスイング練習具10を準備し、これら2器のゴルフスイング練習具10a,10bを、接地面17上において、ゴルフプレーヤー15の足のスタンスに合わせて載置する。
その後、上記2器のゴルフスイング練習具10a,10bの足載置板11,11上に、片足をそれぞれ、土踏まずをセンター位置表示ライン14に合わせて中央に載せ、ゴルフクラブ21を保持してゴルフスイング練習具10a,10b上に立ち、ボール16に対してアドレスする。
この場合、上記のように、上記足載置板11の裏面側には、長さ方向中間部に突起部12,12が幅方向に直線状に固定されていることから、上記足載置板11は、ゴルフプレーヤーが足のつま先側端部18に重心をかければつま先側端部18側が接地面に接地すると共に、踵側端部19に重心をかければ踵側端部19が接地するように、重心のかけ方により上記突起部12,12を支点としてシーソー状に回動するように構成されている。
図5に示すように、アドレス時においては、一般には、両足の土踏まずに重心が位置する状態となるが、本ゴルフスイング練習具10を利用してスイング練習を行う場合には、体重移動に伴う両足の踵つま先方向における重心の移動を明確に把握するために、左足においては、踵側に重心を移し、左足を乗せた足載置板10aの踵側端部19aを接地面17に当接させると共につま先側端部18aを離間させ、右足においては、つま先側に重心を移動し、右足を乗せた足載置板10bのつま先側端部18bを接地させると共に踵側端部19bを離間させた状態としておく。
次に、テークバックを行う際には、図6に示すように、まず、左足に関しては、踵側からつま先側へ重心を移し、左足の上記足載置板10aに関しては、つま先側端部18aを接地させると共に踵側端部19aを離間させ、上記右足に関しては、つま先側から踵側へ重心を移し、右足の足載置板10bに関しては、踵側端部19bを接地させると共につま先側端部18bを離間させる。
従って、両足は、上記アドレス時とは逆の状態となるが、この変更動作は左右同時にテークバック動作の開始時に行い、この状態を維持してトップオブザスイング位置にまでゴルフクラブ21を振り上げる。
従って、このテークバック時においては、身体を右に捻りつつトップオブザスイングの位置に至るものであるが、完全に右足に体重を移動させるのではなく、左足の拇指球に体重を残しつつ、身体を右方向へ捻るようにする。
そして、トップオブザスイングの位置に至った時点では、左足の拇指球と右足の踵の双方に体重が5分5分の状態で乗っているように意識して練習することが必要である。また、この意識により、右ひざ、右腰、および状態が右方向へスウェーしてスイング姿勢が崩れてしまう事態を防止することが可能となる。
次に、ダウンスイングを行う際には、図7お及び図8に示すように、ダウンスイング動作の開始時に、上記左足の足載置板10aに関しては、踵側に重心を移動させて、踵側端部19aを降下させて接地させると共につま先側端部18aを離間させる。一方、右足の上記足載置板10bに関しては、つま先側に重心を移動させて、つま先側端部18bを降下させて接地させると共に踵側端部19bを離間させる。
従って、ダウンスイング時には、トップオブザスイング時に左足拇指球上にあった重心は踵側へ移動し、右足にあっては、踵側にあった重心は拇指球側に移動する。この移動のタイミングは左右同時に行われることが必要である。
また、この状態で、トップオブザスイング時に形成した腕の形、リストのフェース角度を変えないように固定して、下半身から左方向への身体の回転運動を開始する。このように下半身からダウンスイングの回転運動を開始することにより、下半身の動きに上半身が追随し、自然かつ効率的な身体動作を行うことが可能となる。
次に、インパクト時には、図9に示すように、上記動作の延長上で、左足の足載置板10aに関しては踵に重心を置き続け、踵側端部19aがしっかりと接地すると共につま先側端部18aが離間するようにし、膝は軽く伸びた状態とする。また、右足の足載置板10bに関してはつま先側端部18bを接地させると共に踵側端部19bを離間させた状態で膝と腰を身体中央に寄せるようにする。
従って、左足においては、左足の裏側全体から踵側にかけて接地面への圧迫力が発生し、右足にあっては、拇指球側に接地面への圧迫力が発生することとなる。但し、この場合の左右の足の間における体重配分のバランスは5分5分であることが必要である。
インパクトの際には、両足を介して身体全体で接地面を押さえつけるようにして、接地面からの反撥力をゴルフクラブを介してボールに伝達することが必要である。
従って、このような意識を持って練習を行うことにより、上体の伸び上がりや腰の位置のずれの事態を防止することができ、効率的なインパクトの状態を現出させることが可能となる。
その後、フォローからフィニッシュにかけては、図10に示すように、左足の踵側で接地面を押させるようにして左足の足載置板10aの踵側端部18aが接地面に接地すると共につま先側端部19aが離間した状態とし、右足は足載置板10bの上で、つま先側端部18bが接地した状態で、踵は上がり、つま先立ちになるようにする。
従って、フィニッシュにおいては、左右の足の間では、全体重は略、左足上にあり、右足との間の体重配分比率は、左足:右足で略9:1となる。
本実施の形態に係るゴルフスイング練習具10を使用してスイング練習を行った場合には、上記のように、テークバックからフォロースルーまでのスイングのリズムを足のつま先方向と踵方向での重心移動により形成することができるため、スイング全体のリズムを身体で覚えやすい。
また、このリズムを下半身でとることから、上半身の無駄な力みがなくなり、よりリラックスした状態でスイングできることから、身体全体の力を無駄なくゴルフクラブのスイングに使用することが可能となる。
また、上記のように適切なリズムに乗って身体全体を動かすことができるため、スイングという回転運動の中心となる身体の軸中心が変位してしまい正しいスイングがされない、という事態を有効に防止することができる。
また、本実施の形態に係るゴルフスイング練習具10にあっては、突起部12を有する足載置板11により形成されていることから、シーソー感覚により足のつま先方向および踵方向への重心の移動を大きくかつ明確に把握できるように構成されていることから、所定時間の練習後に、ゴルフスイング練習具10を使用しなくなった場合であっても、重心移動に関するリズムおよび、インパクト時に足裏に作用する地面の反撥力を容易に再現することができる。その結果、有効なスイングに必要な動作、動きのみを習得することができる。
また、スイング中においては、大臀筋、大腿四頭筋、ハムストリングス、下腿三等筋が主に使用されるものであるが、本実施の形態に係るゴルフスイング練習具10を使用することにより、足のつま先方向および踵方向への重心の移動を大きく練習することから、上記各筋肉の存在、働きをより明確に認識することが可能となる。
さらに、上記のように、ゴルフスイングは、前傾姿勢を基礎とした身体の縦の動きと、身体の中心軸を回転中心とする回転運動と、後ろ足から前足への体重の移動との複合的な運動であり、これらの要素が円滑に合一した場合に良好なショットの結果につながるものであるが、前傾姿勢状態での身体の軸を回転中心とする円運動を容易に行うことが可能となる。
なお、本実施の形態にあっては、2器のゴルフスイング練習具10を使用して両足をゴルフスイング練習具10,10上にそれぞれ載置した状態でスイング練習を行う場合を例に説明したが、上記例に限定されず、図11及び図12に示すように、1器のゴルフスイング練習具10のみを使用し、左右いずれかの足のみを乗せて練習することもできる。
また、ゴルフスイング練習具10の具体的構成に関しては、本実施の形態には限定されない。
本考案に係るゴルフスイング練習具は、広く、スイングの矯正に適用することができる。
本考案に係るゴルフスイング練習具の一実施の形態を示す背面図である。 本考案に係るゴルフスイング練習具の一実施の形態を示す平面図である。 本考案に係るゴルフスイング練習具の一実施の形態を示す側面図である。 本考案に係るゴルフスイング練習具の一実施の形態を示す側面図である。 本考案に係るゴルフスイング練習具を使用してセットアップを行っている状態を示す斜視図である。 本考案に係るゴルフスイング練習具を使用してスイングを行い、テークバックからトップオブザスイングとなった状態を示す説明図である。 本考案に係るゴルフスイング練習具を使用してトップオブザスイングからダウンスイングスイングに至った状態を示す説明図である。 本考案に係るゴルフスイング練習具を使用してダウンスイングスイングを行っている状態を示す説明図である。 本考案に係るゴルフスイング練習具を使用してボールへのインパクトを行っている状態を示す説明図である。 本考案に係るゴルフスイング練習具を使用してインパクト後のフォロースルーを行い、フィニッシュに至った状態を示す説明図である。 本考案に係るゴルフスイング練習具を1器のみ右足で使用している状態を示す説明図である。 本考案に係るゴルフスイング練習具を1器のみ左足で使用している状態を示す説明図である。
符号の説明
10 ゴルフスイング練習具
11 足載置板
12 突起部
13 突起
14 センター表示ライン
15 ゴルフプレーヤー
16 ボール
17 接地面
18 つま先側端部
19 踵側端部
20 ゴム被覆材
21 ゴルフクラブ

Claims (2)

  1. ゴルフプレーヤーがゴルフスイング練習の際に使用しうるゴルフスイング練習具であって、
    接地面上に設置され、ゴルフプレーヤーが足を載せた状態でゴルフスイング練習を行いうる足載置板と、上記足載置板の裏面側に設けられ、つま先側と踵側とが互いに反対方向へ上下動させうる突起部とを有することを特徴とするゴルフスイング練習具。
  2. 上記足載置板は平面略長方形状に形成され、ゴルフプレーヤーの足よりも大型に形成されると共に、上記突起部は長さ方向の略中間部に形成されていることを特徴とする請求項1記載のゴルフスイング練習具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0610898A (ja) * 1992-06-25 1994-01-21 Agency Of Ind Science & Technol ブタン液送システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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