JP3124901B2 - 液体濾過フィルターエレメント - Google Patents

液体濾過フィルターエレメント

Info

Publication number
JP3124901B2
JP3124901B2 JP07010608A JP1060895A JP3124901B2 JP 3124901 B2 JP3124901 B2 JP 3124901B2 JP 07010608 A JP07010608 A JP 07010608A JP 1060895 A JP1060895 A JP 1060895A JP 3124901 B2 JP3124901 B2 JP 3124901B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
filter element
gap
filter
filtration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP07010608A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08196821A (ja
Inventor
耕一 加藤
弘 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MONOBE ENGINEERING CO., LTD.
Original Assignee
MONOBE ENGINEERING CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MONOBE ENGINEERING CO., LTD. filed Critical MONOBE ENGINEERING CO., LTD.
Priority to JP07010608A priority Critical patent/JP3124901B2/ja
Publication of JPH08196821A publication Critical patent/JPH08196821A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3124901B2 publication Critical patent/JP3124901B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は濾過助剤を用い、液体中
に存在している不純物を濾過するフィルターエレメント
である。その用途は例えば、飲料水や酒、油等の微細な
懸濁物の濾過を必要とする製品、またはジュース、醤油
等の粗粒濾過で「濁り」を必要とする製品等の製造に利
用できるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コイルバネ型のフィルターエレメ
ントとしては下記のものが知られている。 1)液体が流入するような小さな孔を多数あけた中空管
を芯金とし、その外周に、円形断面の線材をコイル状に
中空管に密着し、かつ、線材同士は微小な間隙を保つよ
うに巻回したフィルターエレメントで、コイルの外周に
濾過助剤をプリコートしたものがある。これはコイルの
外面から濾過しようとする液体を通し、中空管の小さな
孔から濾液を流入させるものである。この装置は、芯金
となる中空管の加工工程が多く、製造費が大きいうえ
に、芯金とコイルを分離することが不可能であるので中
空管とコイル状エレメントとの間に付着したものを除く
には特別な洗浄装置が必要である。
【0003】2)円形断面の線材を、線材同士が密着す
るようにコイルに巻回し、このコイルの両端に取付金具
を備え、中心に密着コイルの全長よりやや長い芯金を入
れて、コイルを僅かに伸長させて芯金に固定することに
よって線材同士の間に生じた70μm位の微小な間隙を
つくり、これを濾液通路としたフィルターエレメントで
ある。濾過される液体は、コイルの外側から入り、線材
同士の微小な間隙で濾過され、濾液は芯金とコイルの間
を通って流出するようになっている。このエレメントは
コイルバネ状のものを、その両端部だけで固定していて
中間は浮いているので、線材同士の微小な間隙を全長に
わたり均一に維持するのが困難であるばかりでなく、振
動が伝わるとコイルが動揺し、吸着されていた濾過助剤
が落下したり、線材の間隙から漏れてくるという現象が
あった。また、長期間使っているとコイル材の自重によ
って、線材同士の間隙が変動し、濾過助剤が漏れること
があった。
【0004】3)断面が三角形の線材を用い、芯金とな
る中空管表面に、線材に合わせた所定のピッチでラセン
状の溝を設け、それをガイド溝にして断面が三角形の線
材をコイル状に巻きつけ、線材同士の間隙をミクロン単
位の微細な状態に維持している。これは、正確に製造で
きた場合は、線材同士の間隙の寸法精度がよいはずであ
るが、実際には素材の内部応力の変化によってコイルバ
ネ状に真円に巻くことが困難であるため、微細な間隙を
一定の値に揃えることが困難である。また、中空管のラ
セン溝にコイルを取り付ける時にも微細な間隙を一定の
値に取付けることが困難であるために寸法精度を目的の
とおりに維持するのが困難であるという問題があった。
更に、従来のフィルターの欠点は、フィルターの表面積
に対して濾過能力が低く目詰まりが早く、又、フィルタ
ーに不純物が付着した場合に洗浄作業や保守がめんどう
で使い勝手が悪いという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、濾液の通路
となる線材同士の隣接する外周面を円弧形状にすること
によりフィルターエレメントの表面全体を濾過面積とす
ることができ、かつ間隙の形状が円弧のために使用中の
逆洗浄や保守が容易であるフィルターエレメントを提供
しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は線材同士の間隙を保つために線材自身に微細な
突起を設けたものを用いる。すなわち、本発明の構成
は、円弧状外面とそれに続く平面部を有し、円弧状外面
に突起部を有する素材がコイル状に巻回され、この突起
部が隣接輪との間に介在することによって隣接輪相互間
に間隙が形成され、この間隙部に濾過助剤が付着して
り、コイル中心部に、縁部がコイル内部の平面部に接す
る支持板を有する液体濾過フィルターエレメントであ
る。図面を参照して具体的に説明すると、図3に側面の
一部分を示し、そのXX線断面を図4に示すように、上
面(下面でも同じ)に突起部Aを有し、側面に直線部C
を有する素材を、図5に側面の一部分を示し図6にその
左端面を示すようにコイル状に巻回する。コイルの各隣
接輪の間には、突起部Aが介在するので、各隣接輪の間
には図4に示す上輪と下輪との高さの差B(突起部Aの
高さ)に当る間隙が形成されている。
【0007】これに図8のaおよびbに示すような形状
の芯金2を通し、図1に縦断面、図2の平面図を示すよ
うに、一端にボトム金具4、反対端にトップ金具3を嵌
め、それ等の外側からナット5およびナット6で固定
し、管板7に取付けたものが液体濾過装置である。この
濾過装置のフィルターエレメントの1周囲に濾過助剤8
を付着させた後、濾過しようとする液体を図1の矢印で
示すように通過させる。すなわち、濾液はフィルターエ
レメントの外側から濾過助剤8の層を通り、エレメント
1の素材の間隙からエレメントの内側に入り、エレメン
トと芯金2との間を通り、トップ金具3の開口部から管
板7の上部へ流出する。上記濾過助剤として用いられる
材料としては、ケイソウ土及びケイソウを主剤として濾
過しようとする液体や濾過の目的に合せた添加物とし
て、パルプ粉末、活性炭粉末、麦飯石粉末等が用いられ
る。
【0008】
【作用】本発明のフィルターエレメントはコイルを形成
する素材同士が上輪・下輪の突起部Aを介して隣接して
いるのでその濾過能力と逆洗浄の能力が上輪・下輪の突
起部Aの形状によって決まり、かつ、芯金2によって隣
接輪同士が接するように固定しているのでコイルが間隙
を有する筒状となり安定する。更にコイルの内側に接す
る支持板9を有する芯金を用いた場合には、フィルター
エレメントの形状が一層安定になり、高圧濾過が可能と
なる。また、突起部Aの寸法を変えることによって、そ
れぞれ微細濾過や粗粒濾過に適したフィルターエレメン
トの作用をさせることができる。
【0009】フィルターエレメント1は、取付けた状
態、図1において、トップ金具3にフィルターエレメン
ト1を取付けて、落下防止の芯金2にボトム金具4を取
付けてナット5で締付けて固定させるとコイル間に隙間
のあるピッチ巻でも密着状態になるためである。また、
フィルターエレメントに使用する線材は隣接する円弧面
に突起があるので濾過助剤8を付着させた後の液体の流
通面積が大きく濾過効率が優れている。以下、実施例に
よって本発明を具体的に説明する。
【0010】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の縦断面図で、図
2は図1の平面図である。トップ金具3にフィルターエ
レメント1を取付けて、落下防止の芯金2にボトム金具
4を取付けて、ナット5で固定させ、トップ金具3に差
し込み、芯金2の上方向からナット6で締め付け濾過タ
ンク管板7に取付けてある。図3はフィルターエレメン
ト1の素材形状で、ある間隙を置いて同一の辺に連続し
て突起部Aがある。図4は素材断面図でR形状部の外周
部の一辺に上輪と下輪からなる突起部Aがある素材であ
る。
【0011】図5は図3の素材をコイル状態に密着する
ように成形した図で、線と線が当接すると突起部Aの上
輪と下輪によりミクロンの隙間Bが形成される。また図
6は図5の右側面図で突起部Aはコイルの円周上に数箇
所できるように成形されている。図7は図5の密着コイ
ル部を伸ばした図で、これはフィルターエレメント1が
不純物で目詰まりを起したとき、芯棒2、トップ金具
3、ボトム金具4を外して、密着コイル部を伸ばして洗
浄することができる。図4の素材断面の両側面は、平
滑でコイル状に巻く際のガイドとなり、上輪部、下輪部
により形成される隙間の位置方向が正確に保持された
円成形を容易にする。
【0012】
【発明の効果】以上、説明したように本発明はコイルバ
ネ状に密着に成形した固体で、フィルターエレメントと
なるために中空管や、芯金・中空管にラセン状の溝が不
要であり、フィルターエレメントを何回着脱しても液体
流入隙間は変化しない。また洗浄のために密着コイル部
を伸ばしてもその性能を維持でき、食品加工の分野で使
用した場合は洗浄が確実に行えるために雑菌が繁殖しに
くい。さらに液体流入の隙間がコイル全円周に及ぶため
濾過面積が大となり、流量能力の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィルターエレメントを備えた濾過装
置の縦断面による内部の説明図、
【図2】同じく、平面図、
【図3】本発明のフィルターエレメントを形成する素材
の形状の説明図、
【図4】同、針金のXX線断面図、
【図5】本発明のフィルターエレメントの一部の縦断面
説明図、
【図6】同、フィルターエレメントの一部の左端面説明
図、
【図7】同、フィルターエレメントを延伸した状態の一
部説明図、
【図8】a.同フィルターエレメントを固定する芯金の
正面図、b.その左端面図。
【符号の説明】
1 フィルターエレメント 2 芯金 3 トップ金具 4 ボトム金具 5 ナット 6 ナット 7 管板 8 濾過助剤 9 支持板 A 突起部 B 隣接輪との間隙C 平面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−139110(JP,A) 特開 昭52−90871(JP,A) 実開 平5−63605(JP,U) 特公 昭45−19677(JP,B1) 特表 平5−503028(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 29/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円弧状外面とそれに続く平面部を有し、
    円弧状外面に突起部を有する素材がコイル状に巻回さ
    れ、この突起部が隣接輪との間に介在することによって
    隣接輪相互間に間隙が形成され、この間隙部に濾過助剤
    が付着しており、コイル中心部に、縁部がコイル内部の
    平面部に接する支持板を有することを特徴とする液体濾
    過フィルターエレメント。
JP07010608A 1995-01-26 1995-01-26 液体濾過フィルターエレメント Expired - Lifetime JP3124901B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07010608A JP3124901B2 (ja) 1995-01-26 1995-01-26 液体濾過フィルターエレメント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07010608A JP3124901B2 (ja) 1995-01-26 1995-01-26 液体濾過フィルターエレメント

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08196821A JPH08196821A (ja) 1996-08-06
JP3124901B2 true JP3124901B2 (ja) 2001-01-15

Family

ID=11754964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07010608A Expired - Lifetime JP3124901B2 (ja) 1995-01-26 1995-01-26 液体濾過フィルターエレメント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3124901B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100355668B1 (ko) * 1997-01-14 2002-12-11 이광재 연속사용가능한필터
JP3069955B2 (ja) * 1998-12-15 2000-07-24 東芝プラント建設株式会社 濾過装置および濾過方法
JP4746300B2 (ja) * 2004-10-01 2011-08-10 株式会社ニクニ 濾過方法および濾過装置
JP5134390B2 (ja) * 2008-02-18 2013-01-30 株式会社ダイセル フィルタ用成形体
JP5385647B2 (ja) * 2009-03-16 2014-01-08 株式会社モノベエンジニアリング フィルターエレメント
JP5953027B2 (ja) * 2011-10-28 2016-07-13 日鉄住金Sgワイヤ株式会社 ばね式フィルター用鋼線材
JP5782621B2 (ja) * 2012-12-18 2015-09-24 株式会社モノベエンジニアリング フィルターエレメント
JP6961024B2 (ja) * 2016-04-04 2021-11-05 清水建設株式会社 地下水リチャージシステム
JP6907353B2 (ja) * 2016-04-04 2021-07-21 清水建設株式会社 地下水リチャージシステム
JP6675638B2 (ja) * 2016-04-04 2020-04-01 清水建設株式会社 地下水リチャージシステム
JP6675639B2 (ja) * 2016-04-04 2020-04-01 清水建設株式会社 地下水リチャージシステム
JP6773284B2 (ja) * 2016-11-28 2020-10-21 清水建設株式会社 藻類含有液の濃縮方法、藻類回収方法、藻類濃縮システム、及び藻類回収システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08196821A (ja) 1996-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3124901B2 (ja) 液体濾過フィルターエレメント
JPH0314483B2 (ja)
US4446019A (en) Magnetic filtration in a spin-on fluid filter
JP4002611B2 (ja) 流体処理媒体の支持装置
EP0335571A2 (en) Spiral wrapped fluid treatment element
US3348695A (en) Filter material
EP1863583A1 (de) Filterelement
US3685657A (en) Filter underdrain assembly and method of producing same
US3288299A (en) Oil filter cartridge
US3149072A (en) Liquid clarification apparatus
GB2197802A (en) Filter
JPH0611371B2 (ja) 瀘過ないし分離用円筒状素子の製造方法
CA1304007C (en) Filter leaf
JPH1057720A (ja) 清澄ろ過用のら旋形のフィルタキャンドル及びその製造方法
US5766467A (en) Backflushable filter arrangement and filter candle
JPH0446170B2 (ja)
JP2605200Y2 (ja) 濾材支持体
EP1092462A1 (en) High capacity filter
JPH07323217A (ja) カートリッジフィルター
CN203321626U (zh) 一种机油滤芯
JP5334510B2 (ja) 濾過フィルター材およびそれを用いた濾過方法
DE3741952C2 (ja)
JPS6134012Y2 (ja)
RU2140316C1 (ru) Щелевой фильтровальный патрон
CN218188255U (zh) 便于更换的大流量滤芯

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091027

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091027

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151027

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term