JP3124887B2 - データ圧縮・復号方式 - Google Patents

データ圧縮・復号方式

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JP3124887B2
JP3124887B2 JP06090976A JP9097694A JP3124887B2 JP 3124887 B2 JP3124887 B2 JP 3124887B2 JP 06090976 A JP06090976 A JP 06090976A JP 9097694 A JP9097694 A JP 9097694A JP 3124887 B2 JP3124887 B2 JP 3124887B2
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  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ユニバーサル符号を用
いたプリンタやファクシミリ等の印刷画像におけるデー
タ圧縮及び復号方式に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、計算機や画像入出力機器の発展に
より、OAの分野でも、テキスト、図形、網点・ディザ
画像等の多様な画像が混在したデータを取り扱うように
なってきた。また、画像の高解像度化も進み画像データ
量は莫大なものとなってきている。そのため、多様かつ
高解像な画像データを圧縮するためのデータ圧縮方式
が、現在求められている。上述のような画像データでは
局所的にデータの統計的性質が異なるため、データ圧縮
処理の進行とともにデータの統計的性質が変動してもデ
ータ圧縮効率が極端に低下することのないユニバーサル
符号によるデータ圧縮方式が望まれている。そのような
データ圧縮方式として、入力データの既に処理し終えた
部分から入力データに最適になるような参照辞書を逐次
構成していくことにより、データの統計的性質に依存せ
ず最適な圧縮が可能なLempel−Zivの符号化方
法が提案されている。
【0003】Lempel−Zivの符号化方法は、参
照辞書の作成方法によって動的辞書方式とスライド辞書
方式に分類されている( 詳しくは、インターフェース1
992年 vol.8No.183”データ圧縮アルゴ
リズムとその実現”を参照)。動的辞書方式は、入力デ
ータ列を増分分解といわれる方法で部分データ列に分解
し、その部分データ列を辞書に登録していき、その辞書
を参照しながら入力データの符号化処理を進めていくア
ルゴリズムである。また、スライド辞書方式は、符号化
済データ列を順次参照バッファに蓄えていき、参照バッ
ファを辞書として参照しながら入力データの符号化処理
を進めていくアルゴリズムである。動的辞書方式はアル
ゴリズムの容易さでスライド辞書方式に勝っているが、
逆にスライド辞書方式は圧縮率で動的辞書方式に勝ると
いわれており、それぞれデータ圧縮の分野で広く使われ
ている。さらに、動的辞書方式の改良としてLZW(L
empel−Ziv−Welch)符号、スライド辞書
方式の改良としてLZSS(Lempel−Ziv−S
torer−Szymanski)符号が提案されてい
る。
【0004】LZW方式の符号化・復号化処理を図4を
用いて説明する。ここで、入力画像データ中の個々のワ
ード単位を文字と呼び、文字が任意の数だけ連なったも
のを文字列と呼ぶことにする。
【0005】LZW方式の符号化処理の流れを図4
(a)に示す。まず、参照辞書の初期化を行う(S40
1)。参照辞書の初期化は入力画像データ中でとりうる
全ての文字を辞書のエントリに登録することにより行わ
れる。次に、画像データを入力し(S402)、入力文
字列と一致する最長の文字列を辞書から探索する(S4
03)。そして、探索された文字列に付されているイン
デックスを符号化して出力する(S404)。このと
き、符号は辞書のエントリを完全に識別できなければな
らないので、現在の辞書のエントリ数をMとすると、符
号長は最低でもlog(M)以上の整数値でなければな
らない。ただし、このときの対数の底は2である。次
に、辞書に新たな文字列を登録することになるが、一般
にハードウェア規模の制約から辞書に登録されるエント
リ数は上限が決められている。普通その数は2の12乗
から16乗程度である。そこで、辞書のエントリ数がそ
の所定の大きさに達したか否かを判定し(S405)、
エントリ数が最大のときはS401に戻り、辞書を再初
期化してから符号化処理を進める。また、エントリ数が
最大に達していないときは、新たな文字列を辞書に登録
する(S406)。ここで登録される文字列は、直前に
符号化された文字列の最後尾に次に入力される文字を1
文字繋げたものである。そして、辞書の更新が済んだな
らば、再びS402に戻り、順次符号化処理を継続し、
処理すべき画像データが無くなるまで処理を続ける。
【0006】LZW 方式の復号化処理の流れを図4
(b)に示す。まず、符号化処理のときと同様に画像デ
ータ中でとりうる全ての文字を辞書のエントリに登録す
ることにより参照辞書の初期化を行う(S411)。次
に、圧縮された符号を入力し(S412)、その符号か
ら辞書のインデックスを求める。求めたインデックスか
ら辞書に登録されている文字列を検索し(S413)、
その文字列を画像データとして出力する(S414)。
次に、復号化された文字列をもとに辞書に新たな文字列
を登録することになるが、符号化処理のときと同様に辞
書のエントリ数が最大か否かを判定し(S415)、エ
ントリ数が最大のときはS411に戻り、辞書を再初期
化してから復号化処理を進める。また、エントリ数が最
大に達していないときは、新たな文字列を辞書に登録す
る(S416)。ここで登録される文字列は、直前に復
号化された文字列の最後尾に現在復号化された文字列の
先頭の文字1文字繋げたものである。そして、辞書の更
新が済んだならば、再びS412に戻り、順次復号化処
理を継続し、処理すべき圧縮符号が無くなるまで処理を
続ける。
【0007】ここで、LZW方式では符号の形式として
可変長符号と固定長符号がある。LZW方式の最小符号
値は辞書のエントリ数にしたがって決まるが、辞書のエ
ントリ数は符号化処理が進むにしたがって増大する。そ
のため、符号長を最小にすると、辞書のエントリ数が増
えるに従って符号長も大きくしていく必要があり、可変
長符号となる。また、辞書のエントリ数に関係なく辞書
の最大エントリ数で定まる符号長以上の一定の符号長で
符号化を行うと固定長符号となる。可変長符号は未使用
になる無駄なビットが無くなるので固定長符号より圧縮
率は高くなるが、固定長符号はビット詰めの操作が不用
になるので可変長符号より処理が高速になる。
【0008】以上で説明したLZW方式を画像データに
適用するとき次のような問題が生じる。すなわち、LZ
W方式は符号化処理を行いながら辞書のエントリを追加
していくことにより充分時間が経過すると最適な辞書が
構築され、高圧縮が可能となるものであった。しかし、
画像データは一般に非常に高いデータ間の相関を有し、
印刷用の2値画像においては非常に長い白画素の連続
(白ラン)や黒画素の連続(黒ラン)が発生する。
【0009】このような問題の解決方法として、特開平
5-176187に開示されている方法がある。その符号化方式
を図5(a)に示し、復号化方式を図5(b)に示す。
【0010】ここで開示されている符号化方式は、画像
データを入力し、中間データ変換手段501によりパタ
ーンレングス処理等により画像データの相関性を除去し
た中間データに変換した後、符号化手段502により中
間データをLZW 方式で符号化を行い、圧縮符号を出
力している。また、ここで開示されている復号化方式
は、圧縮符号を入力し、復号化手段511によりLZW
方式で復号化を行い、元の中間データを作成した後、中
間データ逆変換手段512により中間データを画像デー
タに復元し、出力するものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術においては、符号化処理においては中間データ変換手
段とLZW方式による符号化手段が直列に配置され、ま
た、復号化手段においてはLZW方式による復号化手段
と中間データ逆変換手段が直列に配置されているため、
特にソフトウェアにより従来技術の構成を実現しようと
するとユニバーサル符号化及び復号化を単体で行う場合
に比較して圧縮処理速度が低下するという問題があっ
た。特にプリンタ等の印刷分野ではエンジン部分の処理
速度に対して伸長速度が遅れることは致命的であり、デ
ータ復号部の高速性が問題となる。本発明はこのような
点に鑑み、データ圧縮及び復元の処理速度を低下させる
ことなく相関性の高い画像データを良好に圧縮すること
ができるデータ圧縮復元方式を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明はこれらの課題を
解決するためのものであり、符号化された画像データに
もとずいて作成された辞書を参照して入力画像データを
符号化し第1の圧縮符号を出力する第1の符号化部と、
入力画像データの白画素または黒画素の連続数を前記第
1の圧縮符号と識別可能となるように符号化し第2の圧
縮符号を出力する第2の符号化部と、入力画像データの
白画素または黒画素の連続数を計数する計数部と、前記
計数部により計数された計数値と所定のしきい値を比較
する比較部とから構成され、前記比較部による比較結果
にもとずいて前記第1の符号化部または前記第2の符号
化部を選択し、前記選択された符号化部によって入力画
像データを圧縮符号化するデータ圧縮方式を提供する。
【0013】また、前記圧縮符号化された符号化部が前
記第1の符号化部または前記第2の符号化部を解析する
解析部と、前記解析部によって前記第1の符号化部によ
って符号化されたデータを復号化する第1の復号化部
と、前記第2の符号化部によって符号化されたデータを
復号化する第2の復号化部とから構成され、前記選択さ
れた復号化部によって圧縮符号を伸長復号化するデータ
復元方式を提供する。
【0014】さらに、前記第1の符号化部は固定長圧縮
符号を生成するLZW(Lempel−Ziv−Wel
ch)符号化部から構成され、前記第1の圧縮符号化部
と第2の圧縮符号化部は前記解析部によってどちらの圧
縮符号化部で生成された符号であるかを識別するための
識別符号を前記第1の圧縮符号と前記第2の圧縮符号に
付与する請求項1記載のデータ圧縮方式を提供する。
【0015】
【作用】本発明の構成によれば、白ラン長又は黒ラン長
の計数値によりユニバーサル符号とランパック符号を切
り換えることにより、簡単な構成によりテキスト等の長
いランを持つ画像も網点・ディザ画像等の細かく変化す
る画像も良好に圧縮することができる。
【0016】
【実施例】以下の実施例において画像データは8bit
で表され、画素値を16進数(数値の前に0×を付けて
表す。)で表したとき0×00を白画素、0×ffを黒
画素とする。
【0017】本発明のデータ圧縮及び復号方式の実施例
を図面をもとにして説明する。図1は、本発明のデータ
圧縮及び復号方式の最も基本的な構成である。まず、デ
ータ圧縮方式の基本構成について図1(a)を用いて説
明する。白/黒ラン計数部101は入力画像データDに
白又は黒画素が現れたときに、白又は黒画素のランが連
続する長さを計数する。そして、その計数値Nと計数さ
れた画素が白であるか黒であるかを示す判別符号W/B
が出力される。比較部102は計数値Nが入力され、計
数値Nと予め定められたしきい値Nthを比較する。
【0018】そして、計数値Nがしきい値Nth以下の
ときは制御コードUが出力され、計数値Nがしきい値N
thより大きいときは制御コードRが出力される。デー
タの符号化は制御コードU/Rによってユニバーサル符
号化部103又はランパック符号化部104のいずれか
が選択されて行われる。制御コードがUのときはユニバ
ーサル符号化部103が選択され、入力画像データD及
び判別符号W/B、計数値Nがユニバーサル符号化部1
03に入力され、それぞれの入力値をもとに符号化が行
われる。制御コードがRのときはランパック符号化部1
04が選択され、判別符号W/B、計数値Nがランパッ
ク符号化部104に入力され、それぞれの入力値をもと
に符号化が行われる。それぞれの符号化部で生成された
符号は出力符号Cとして出力される。ここで、ユニバー
サル符号化部103およびランパック符号化部104で
はどちらの符号化方式で符号化されたか識別するための
識別符号が符号Cの先頭に付与される。
【0019】次に、データ復号方式の基本構成について
図1(b)を用いて説明する。解析部111は入力符号
Cに含まれる識別符号を解析し、入力符号Cがユニバー
サル復号化部112で復号化されるべき符号かランパッ
ク復号化部113で復号化されるべき符号かを識別す
る。そして、識別結果に従って制御コードU/Rを出力
し、また、復号に必要な入力符号Cを出力する。データ
の復号化は制御コードU/Rによってユニバーサル復号
化部112又はランパック復号化部113のいずれかが
選択されて行われる。制御コードがUのときはユニバー
サル復号化部112が選択され、入力符号Cがユニバー
サル復号化部112に入力され、復号化が行われる。制
御コードがRのときはランパック復号化部113が選択
され、入力符号Cがランパック復号化部113に入力さ
れ、復号化が行われる。それぞれの復号化部で復元され
た画像データが出力データDとして出力される。
【0020】次に、LZW方式を用いて本発明を実現し
た場合の実施例について、図2及び図6を使って符号化
処理の流れを説明する。ここで、参照辞書の最大エント
リ数は2の14乗個とし、出力符号は2バイト(=16
ビット)の固定長で出力されるものとする。最初に、符
号化処理の初期化が行われる(S201)。ここでは、
LZW符号化のための参照辞書の初期化を行い、入力画
像データの先頭にポインタnをセットする。そして、画
像データをn番目から順次入力していく(S202)。
次に、白又は黒のランを計数する(S203)。ここで
は、画像データDnが白画素ならば判別符号Wをセット
し、黒画素ならば判別符号Bをセットする。そして、白
画素又は黒画素の連続を計数し、その計数値をNに代入
する。次に、S203で得た計数値Nを所定のしきい値
Nthと比較し(S204)、計数値Nがしきい値Nt
hより小さいときはLZW符号化を行い(S205)、
計数値Nがしきい値Nth以上のときはS203により
計数された白/黒画素のランをパックすることによりラ
ンパック符号化を行う(S206)。また、符号化され
たデータ数だけ入力画像データのポインタnを増加さ
せ、再びS202に戻り、処理を継続する。このS20
2からS206までのステップを入力画像データが無く
なるまで継続することにより画像データの圧縮が行われ
る。
【0021】さらに、LZW符号化処理及びランパック
符号化処理の詳細を図6を用いて説明する。まず、LZ
W符号化処理の詳細を図6(a)により説明する。LZ
W符号化処理部にはメインルーチンから白/黒ランの計
数値Nと現在の入力画像データのポインタnが渡され
る。最初に、符号化した画像データ長を記憶しておくた
めのテンポラリ変数Lを用意し、その値を0に初期化し
ておく(S601)。そして、画像データをポインタ値
nで示されるものから順次入力していく(S602)。
次に、入力文字列と一致する最長の文字列を辞書から探
索し、その最長一致文字列長をLDとして、テンポラリ
変数Lの値をLDだけ増加させる(S603)。次に、
参照辞書の中で探索された最長一致文字列に付されてい
るインデックスを符号化して出力する。このときの符号
長は、辞書のエントリ数に関わらず2バイトとする。符
号の構成は図8(a)に示すように符号の第1ビット及
び第2ビットは0でマスクし、残りの14ビット(Xで
示してある)で辞書のインデックスを表す符号となって
いる。また、最長一致文字列長LDは符号化される画像
データ長に等しいので、次に符号化する画像データのポ
インタとしてポインタnの値をLDだけ増加させる(S
604)。
【0022】次に、参照辞書の更新を行う。辞書の更新
は、従来技術でも説明したように、辞書に登録されてい
るエントリ数がその辞書に登録できる最大数に達してい
るか否か比較することにより行われる。すなわち本実施
例では辞書のエントリ数と最大エントリ数2の14乗こ
と比較し(S605)、エントリ数が最大でないときは
新たな文字列を登録し(S606)、エントリ数が最大
のときはそれ以上文字列を登録することができないので
辞書を初期化する(S607)。次に、テンポラリ変数
Lと計数値Nを比較する。テンポラリ変数Lは1回のL
ZW 符号化処理ルーチンで符号化された画像データ長
を表しており、テンポラリ変数Lが計数値Nより小さけ
ればNthより小さな白/黒ランが残っていることにな
る。よって、メインルーチンに戻って白/黒ラン計数を
行うまでもなくLZW符号化処理が行われることは明ら
かである。そのため、テンポラリ変数Lが計数値Nより
小さければ再びS602へ戻りLZW符号化処理を続
け、そうでなければLZW符号化処理を終了しメインル
ーチンへ戻る(S608)。
【0023】また、ランパック符号化処理の詳細を図6
(b)により説明する。ランパック符号化処理部にはメ
インルーチンから白/黒ランの計数値Nとそのランの判
別符号W/Bが渡される。最初に、ここで符号化される
画像データ長は計数値Nに等しいので、次に符号化する
画像データのポインタとしてポインタnの値をNだけ増
加させる(S611)。次に、判別符号の値を調べ(S
612)、判別符号がWならばマスクMに0x8000
をセットし、符号化できるランの最大値を表す変数NM
に2の15乗をセットする(S613)。また、判別符
号がBならばマスクMに0×4000をセットし、変数
NMに2の14をセットする(S614)。このときの
マスクにより白ランを符号化するときの符号の構成は図
8(b)に示すように符号の第1ビットは1となり、残
りの15ビット(Xで示してある)で白ラン長を表すこ
とになる。また、黒ランを符号化するときの符号の構成
は図8(c)に示すように符号の第1ビットは0、第2
ビットは1となり、残りの14ビット(Xで示してあ
る)で黒ラン長を表すことになる。一般に印刷画像では
黒ランより白ランが長い傾向があるので、このように白
ランがより長くパックできる構成とする。
【0024】次に、白/黒ランを符号化するが、本実施
例では一つの符号にパックできるラン長が最大NM個な
ので、それより計数値Nが大きいときはラン長を幾つか
に分割して符号化する。そのため、計数値Nと変数NM
の比較を行う(S615)。そして、計数値Nが変数N
Mより大きいときは、ラン長を表すテンポラリ変数cに
NMー1を代入し、テンポラリ変数cとマスクMの論理
和(記号|で表す)をとり合成した符号Cを出力する。
そして、ここで符号化したラン長NMの分だけ計数値か
ら減算し、再びS615へ戻る(S616)。また、計
数値Nが変数NM以下のときは、ラン長を表すテンポラ
リ変数cにNー1を代入し、テンポラリ変数cとマスク
Mの論理和をとり合成した符号Cを出力する(S61
7)。ここで、実際のラン長から1を引いた値を符号と
するのは1個から2の15乗個又は2の14乗個の白又
は黒ランを0x0000から0x7fff又は0x3f
ffに対応させるためである。そして、ランパック符号
化処理を終了しメインルーチンへ戻る。以上のように生
成された符号は識別符号として、図8に示すように、L
ZW方式により符号化されたときは00、ランパックに
より白ラン長が符号化されたときは1、黒ラン長が符号
化されたときは01がそれぞれ付されているので、それ
ぞれを一意に識別することができる。
【0025】次に、LZW方式を用いて本発明を実現し
た場合の実施例について、図3及び図7を使って復号化
処理の流れを説明する。最初に、復号化処理の初期化と
して、LZW方式の参照辞書の初期化や入力される圧縮
符号列の先頭へのポインタのセット等が行われる(S3
01)。n番目の圧縮符号Cnを入力すると(S30
2)、まず、圧縮符号Cnを0xc000との論理積
(記号&で表す)をとることにより第1ビットと第2ビ
ットの値を取り出し、その値を調べる(S303)。圧
縮符号の構成は図7に示した通りになっているので、圧
縮符号がLZW 方式により符号化されたものならば上
記の論理積の値は0になり、ランパックにより符号化さ
れたものならば論理積の値は0以外になる。よって、論
理積値が0のときはLZW 復号化を行い(S30
4)、論理積値が0以外のときはランパック復号化を行
う(S305)。こうして、一つの圧縮符号が画像デー
タに復元されたならば、再びS302へ戻り次の圧縮符
号を入力し、順次復号処理を圧縮符号が無くなるまで継
続することにより、画像データの復号化が行われる。
【0026】さらに、LZW復号化処理及びランパック
復号化処理の詳細を図7を用いて説明する。まず、LZ
W復号化処理の詳細を図7(a)により説明する。LZ
W復号化処理部にはメインルーチンから圧縮符号Cnが
渡される。まず、圧縮符号から参照辞書のインデックス
を求め、そのインデックス値から参照辞書に登録されて
いる文字列を検索する(S701)。そして、その文字
列を画像データとして出力し、次に処理する圧縮符号に
ポインタを移動するためにnの値を1だけ増加させる
(S702)。次に、辞書の更新を行うため、辞書のエ
ントリ数が最大エントリ数2の14乗個に達したか判定
し(S703)、エントリ数が最大に達していないとき
は、従来技術で述べたのと同様の手法で新たな文字列を
辞書に登録し(S704)、エントリ数が最大のときは
辞書の初期化を行う(S705)。以上の一連の処理を
行った後にメインルーチンへ戻る。
【0027】また、ランパック復号化処理の詳細を図7
(b)により説明する。ランパック復号化処理部もまた
メインルーチンから圧縮符号Cnが渡される。まず、圧
縮符号の第1ビットを調べることにより、この圧縮符号
が白ランをパックしたものか黒ランをパックしたものか
を判定する(S711)。すなわち、圧縮符号の構成は
図8に示した通りなので、白ランをパックしたときは第
1ビットは1であり、黒ランをパックしたときは第1ビ
ットは0となるので、上記の判定を行うことができる。
ここで、第1ビットが1のときは白ランがパックされて
おり、そのときの圧縮符号の構成は図8(b)に示して
あるとおり第2ビットから第16ビットまでで表されて
いるので、圧縮符号Cnを0x7fffとの論理積をと
ってマスクし、その値に1を加えた値NCがラン長とな
る。よって、白画素0x00をNC個出力することによ
り画像データを復元できる。また、次に処理する圧縮符
号にポインタを移動するためにnの値を1だけ増加させ
る(S712)。S711で第1ビットが0のときは同
様に、圧縮符号Cnを0x3fffとの論理積をとって
マスクし、その値に1を加えた値NCだけ黒画素0xf
fを出力することにより画像データを復元でき、また、
次に処理する圧縮符号にポインタを移動するためにnの
値を1だけ増加させておく(S713)。以上の一連の
処理を行った後にメインルーチンへ戻る。
【0028】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
画像の統計的性質に依存しないユニバーサル符号化部に
ランパック符号化部を組み合わせることにより、符号化
部のユニバーサル性を保存したままテキスト等の白/黒
の長いランを有するデータをより高圧縮することができ
る。
【0029】また、ランパック符号化・復号化部は簡単
な構成で実現可能でまた、2つの符号化部の切り換えを
行う計数部と比較部は一つのカウンタと比較器で構成さ
れ、2つの復号化部の切り換えを行う解析部は一つの比
較器で構成されるので、ユニバーサル符号化・復号化処
理を単体で行うことに比べて処理量はほとんど増加せ
ず、処理速度の劣化がない。特に、プリンタ等の印刷処
理で要求される復号化処理の高速性が劣化することな
く、画像データの圧縮・復号を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ圧縮及び復号方式の基本構成を
示す図
【図2】LZW方式を利用した符号化処理の流れを示す
【図3】LZW方式を利用した復号化処理の流れを示す
【図4】LZW符号化及び復号化処理の流れを示す図
【図5】従来のデータ圧縮及び復号方式の構成を示す図
【図6】LZW方式を利用したときの各符号化部の処理
の流れを示す図
【図7】LZW方式を利用したときの各復号化部の処理
の流れを示す図
【図8】LZW方式を利用したときの符号の構造を説明
する図
【符号の説明】
101 白/黒ラン計数部 102 比較部 103 ユニバーサル符号化部 104 ランパック符号化部 111 符号解析部 112 ユニバーサル復号化部 113 ランパック復号化部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/41 - 1/419 G06T 9/00 H03M 7/48

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】符号化された画像データにもとずいて作成
    された辞書を参照して入力画像データを符号化し第1の
    圧縮符号を出力する第1の符号化部と、入力画像データ
    の白画素または黒画素の連続数を前記第1の圧縮符号と
    識別可能となるように符号化し第2の圧縮符号を出力す
    る第2の符号化部と、入力画像データの白画素または黒
    画素の連続数を計数する計数部と、前記計数部により計
    数された計数値と所定のしきい値を比較する比較部とか
    ら構成され、前記比較部による比較結果にもとずいて前
    記第1の符号化部または前記第2の符号化部を選択し、
    前記選択された符号化部によって入力画像データを圧縮
    符号化することを特徴とするデータ圧縮方式。
  2. 【請求項2】前記圧縮符号化された符号化部が前記第1
    の符号化部または前記第2の符号化部を解析する解析部
    と、前記解析部によって前記第1の符号化部によって符
    号化されたデータを復号化する第1の復号化部と、前記
    第2の符号化部によって符号化されたデータを復号化す
    る第2の復号化部とから構成され、前記選択された復号
    化部によって圧縮符号を伸長復号化することを特徴とす
    るデータ復号方式。
  3. 【請求項3】前記第1の符号化部は固定長圧縮符号を生
    成するLZW(Lempel−Ziv−Welch)符
    号化部から構成され、前記第1の圧縮符号化部と第2の
    圧縮符号化部は前記解析部によってどちらの圧縮符号化
    部で生成された符号であるかを識別するための識別符号
    を前記第1の圧縮符号と前記第2の圧縮符号に付与する
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ圧縮方式。
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