JP3124338U - 自動車メーカーエンブレムアンテナ装置 - Google Patents

Abstract

【課題】自動車のエンブレム内に隠されて完全に外部に露出されず、自動車の外観に対する影響を効果的に回避することができる自動車メーカーエンブレムアンテナ装置の提供。
【解決手段】アンテナ片１と、自動車メーカーエンブレム２とを備え、アンテナ片１の表面には、無線信号を受信可能なプリントアンテナ１１と、位置決め孔１２とが穿設されており、自動車メーカーエンブレム２の背面側には、位置決め孔１２に対応する嵌合突起部２１が設けられており、嵌合突起部２１をアンテナ片１の位置決め孔１２に穿通した後、さらに自動車シートメタルの予め設けた部位の表側に嵌置することによって、アンテナ片１は自動車メーカーエンブレム２によって挟み込まれて自動車シートメタル表側に位置決めされ、プリントアンテナ１１と自動車内部の無線装置間４３とを信号伝送ケーブル３で接続し、無線信号の伝送を行う自動車メーカーエンブレムアンテナ装置。
【選択図】図１

Description

本考案は自動車メーカーエンブレムアンテナ装置に関し、詳細には、自動車メーカーエンブレム内にプリントアンテナを結合し、外部無線信号受信機能を備えた自動車メーカーエンブレムアンテナ装置に関する。

従来の自動車のラジオ（または無線通話装置）のアンテナは、比較的古いものでは、外部に露出した状態または隠した状態の伸縮式棒状アンテナの構造が主であった。このような従来のアンテナの構造は、使用時に長く伸ばす必要があり、また収容時に収縮させる必要がある。これでは使用上不便であるだけでなく、自動車全体の外観にも影響を与えるため、すでに徐々に淘汰されてきている。

また別のものでは、自動車のリアウィンドウ上に設置するプリントアンテナがある。これは従来の伸縮アンテナの使用上の不便性、外観への影響という欠点を効果的に改善している。しかしながら、上記プリントアンテナを設置するためには、リアウィンドウに加工を施す必要があり、リアウィンドウのコスト増加につながるという欠点がある。また、プリントアンテナがリアウィンドウと一体となっている構造であるため、リアウィンドウが破損すると、アンテナも同時に交換する必要がある（このとき修理部品がプリントアンテナ機能を備えているか考慮しなければならない）。したがって、リアウィンドウが破損した場合には、元のプリントアンテナを使用することはできないという大きな欠点を有している。

従来の自動車無線アンテナには上述のような欠点があり、本考案はこれら欠点に鑑みて改善するべく研究改良を経て生まれたものである。

本考案の主な目的は、自動車のエンブレム内に隠されて完全に外部に露出されず、自動車の外観に対する影響を効果的に回避することができる、自動車メーカーエンブレムアンテナ装置を提供することにある。

本考案の別の目的は、その正常な使用下ではほとんど完全に破損することがなく、且つ、自動車のシートメタルを交換するときも取り外して繰り返し使用することができ、使用上優れた経済的効果を備えた、自動車メーカーエンブレムアンテナ装置を提供することにある。

本考案が上述の目的及び効果を達するために採用する技術手段には、以下が含まれる。自動車メーカーエンブレムの背面側に少なくとも１つの嵌合突起部を設け、アンテナ片上に前記自動車メーカーエンブレムの嵌合突起部に対応する位置決め孔を設け、且つ、前記アンテナ片表面に無線信号を受信可能なプリントアンテナを設置し、前記自動車メーカーエンブレムの嵌合突起部を前記アンテナ片の位置決め孔に穿通し、さらに自動車のシートメタルの予め設けた部位の表側に嵌入する。

自動車メーカーエンブレムにアンテナ片を挟み込み、自動車のシートメタル表面に固定することで、信号伝送ケーブルを介して、アンテナ片上に設置されたプリントアンテナが受信する無線信号を、自動車内部の無線装置に伝送することができる。

本考案の詳細な構造、応用原理、作用及び効果について完全な理解を促すため、以下、図面に基づき詳細に説明する。

実施の形態１

図１、図２に本考案の実施例１の構造分解図、及び組み立て後の断面図を示す。これら２つの図からはっきりとわかるように、本考案の実施の形態１の構造は主に、アンテナ片１、及び自動車メーカーエンブレム２の２つの部分を含んでいる。

アンテナ片１の表面には、プリントアンテナ１１が設けられており、プリントアンテナ１１によって無線信号の受信を行う。また、アンテナ片１上には、少なくとも１つの位置決め孔１２が、アンテナ片１を貫通するように設けられている。

信号伝送ケーブル３の一端は、アンテナ片１のプリントアンテナ１１に接続されており、信号伝送ケーブル３の他端は、必要に応じて信号増幅器４に接続される（または、直接自動車内部の無線装置に接続される）。

信号増幅器４は、プリントアンテナ１１が受信する無線信号を増幅し、信号出力ケーブル４２を介して自動車内部の無線装置４３に出力する（図５、図６参照）。この信号増幅器４が必要とする電源は、電源線４１から導入することができる。

自動車メーカーエンブレム２の背面側には、アンテナ片１の位置決め孔１２に対応する嵌合突起部２１が設けられている。この嵌合突起部２１を位置決め孔１２に穿通し、さらに自動車のシートメタルの予め設けた部位に嵌入する。これにより、アンテナ片１は、自動車メーカーエンブレム２に挟み込まれ、自動車のシートメタルの表側に位置決めされる。

実施の形態２

図３、図４に本考案の実施の形態２の構造分解図、及び組み立て後の断面図を示す。これら２つの図からわかるように、本考案の実施の形態２の構造は主に以下の構成を含んでいる。

アンテナ片１の背面側には、別途背面カバー５が設けられている。この背面カバー５上には、自動車メーカーエンブレム２の嵌合突起部２１に対応する位置決め孔５１が開設されている。

自動車メーカーエンブレム２の嵌合突起部２１を、順次、アンテナ片１の位置決め孔１２、背面カバー５の位置決め孔５１に穿通し、さらに自動車のシートメタルの予め設けた部位に嵌入する。

これにより、アンテナ片１は、自動車メーカーエンブレム２と背面カバー５との間に挟みこまれることになる。したがって、アンテナ片１に対して優れた保護効果が形成される。

図５、図６に本考案の応用例を示す。これら２つの図に示すように、上述の実施形態１及び実施形態２は、各自動車メーカーの仕様に合わせて、自動車のボンネット６上（図５参照）または後部ハッチ７（または後部トランク蓋）上（図６参照）に設置することができる。自動車メーカーエンブレム２は、自動車外表に設置されるので、アンテナ片１は、優れた信号受信効果を得ることができる。

上述から分かるように、本考案の自動車メーカーエンブレムアンテナ装置は、確実に適切な隠密性と優れた信号受信効果を得ることができ、産業上の利用性、新規性及び進歩性を備えていることは明白である。

以上で述べた説明は、本考案の最良の実施形態に基づくものであり、本考案の実施範囲を制限するものではなく、本考案の範囲に基づくあらゆる変化や修飾はすべて本考案の範囲に含まれる。

実施の形態１の構造を示す分解図である。 実施の形態１の組み立て後の状態を示す断面図である。 実施の形態２の構造を示す分解図である。 実施の形態２の組み立て後の状態を示す断面図である。 本考案の実施状態を示す立体図である。 本考案の別の実施状態を示す立体図である。

符号の説明

１ アンテナ片
１１ プリントアンテナ
１２、５１ 位置決め孔
２ 自動車メーカーエンブレム
２１ 嵌合突起部
３ 信号伝送ケーブル
４ 信号増幅器
４１ 電源線
４２ 信号出力ケーブル
４３ 無線装置
５ 背面カバー
６ ボンネット
７ 後部ハッチ

Claims (3)

1. 少なくとも、自動車メーカーエンブレムと、アンテナ片と、信号伝送ケーブルとを含み、
   前記自動車メーカーエンブレムは、その背面側に少なくとも１つの嵌合突起部を備え、
   前記嵌合突起部は、自動車のシートメタルの予め定めた部位の表側に嵌置するために用いられ、
   前記アンテナ片の表面には、無線信号の受信に用いるプリントアンテナが設けられていると共に、
   前記アンテナ片上には、前記嵌合突起部に対応する位置決め孔が穿設されており、
   前記嵌合突起部を前記位置決め孔に穿通することによって、前記アンテナ片は、自動車メーカーエンブレムに挟まれて前記自動車シートメタル表側に位置決めされ、
   前記信号伝送ケーブルは、前記プリントアンテナと自動車内部の無線装置とに接続されて該二者間の無線信号伝送に用いられることを特徴とする自動車メーカーエンブレムアンテナ装置。
2. 前記アンテナ片の背面側に、別途背面カバーが設けられており、
   前記背面カバー上には、前記自動車メーカーエンブレムの嵌合突起部に対応する位置決め孔が設けられており、
   前記背面カバーと前記自動車メーカーエンブレムとで前記アンテナ片を挟み込むことを特徴とする請求項１に記載の自動車メーカーエンブレムアンテナ装置。
3. 前記アンテナ片と自動車内部の無線装置との間に信号増幅器が設けられており、
   前記信号増幅器は、前記プリントアンテナが受信する無線信号を増幅し、前記自動車内部の無線装置に出力することを特徴とする請求項１または２に記載の自動車メーカーエンブレムアンテナ装置。