JP3123959B2 - 大容量・小容量混在セルハンドオーバ方式 - Google Patents

大容量・小容量混在セルハンドオーバ方式

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JP3123959B2 JP30316597A JP30316597A JP3123959B2 JP 3123959 B2 JP3123959 B2 JP 3123959B2 JP 30316597 A JP30316597 A JP 30316597A JP 30316597 A JP30316597 A JP 30316597A JP 3123959 B2 JP3123959 B2 JP 3123959B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、簡易型携帯電話シ
ステムにおける大容量・小容量混在セルハンドオーバ方
式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の簡易型移動端末に代表される簡易
型移動体通信システムにおいては、通信中の下り受信電
界を測定し、当該受信電界が所定の電界を下回る場合、
周辺セルの受信電界を測定し、当該周辺セルの中から所
定の通信許容最小受信電界を越えるセルを選択してハン
ドオーバする。
【0003】また、簡易型移動体通信システムにおいて
は、異なる送信電力を有する無線装置で、それぞれ大容
量、小容量セルを構成し、大容量セルが1つまたは複数
の小容量セルの一部または全部を包括する大容量・小容
量混在セルハンドオーバ方式が知られている。
【0004】この場合、例えば、大容量セルのカバレッ
ジが小容量のカバレッジの一部あるいは全部と重複する
場合、大容量セルの下り受信電界と小容量受信電界が等
しくなる境界は、両セルの中心と中心の内側にあって等
距離の線に必ずしも一致しない。このため、移動端末が
通信中の下り受信電界を測定し、当該受信電界が所定の
電界を下回る場合、周辺セルの受信電界を測定し、当該
周辺セルの中から所定の通信許容最小受信電界を越える
セルを選択してハンドオーバするハンドオーバ方式で
は、最適なセルへのハンドオーバが困難になり、無線チ
ャネルの利用効率を低下させるという欠点があった。
【0005】ここで、図1は、異なる送信電力を有する
無線装置で、それぞれ大容量、小容量セルを構成し、大
容量セルが1つまたは複数の小容量セルの一部または全
部を包括する大容量・小容量混在セルハンドオーバ方式
が適用される簡易型移動体通信システムの構成を説明す
るための概念図である。図において、無線装置R1、R
2、R3は、各々、セル1、セル2、セル3のカバレッ
ジエリアを有し、セル1の下り受信電界とセル2の受信
電界が一致する境界線C12は、無線装置R1と無線装
置R2の距離の中心線B12より無線装置R1側へずれ
ている。また、セル2の下り受信電界とセル3の受信電
界が一致する境界線C23は、無線装置R2と無線装置
R3の距離の中心線B23より無線装置R3側へずれて
いる。移動端末M1は、この位置で待ち受け状態へ移行
し、セル1で通信を開始する。その後、セル1から位置
L2へと移動する。
【0006】移動端末M1は、セル1のカバレッジから
離れる過程で、通信チャネルの下り受信電界が所定の電
界を下回り、セル2の受信電界が所定の通信許容最小受
信電界を越えると判断し、セル2の無線チャネルハンド
オーバする。さらに、移動端末M1は、無線装置2と無
線装置3の距離境界B23を越え、セル3のカバレッジ
エリアに進入し、位置L3へと移動する。移動端末M1
は、既にセル3のカバレッジエリア内で通信中である
が、セル2とセル3の下り受信電界の境界C23をまだ
越えていないため、セル2の無線チャネルで通信を継続
する。
【0007】また、この種の大容量・小容量混在セルハ
ンドオーバでは、送信電力を低減して、干渉電力を低減
し、加入者容量を増大するとともに、ハンドオーバのば
たつきを抑えて制御にかかる付加を低減した移動通信ハ
ンドオーバ方法および移動局装置と基地局装置が提供さ
れている。
【0008】このため、従来は、例えば特開平7−29
8333に示されるように、複数のセルのそれぞれに基
地局が設けられ、各基地局は同一周波数で変調され、そ
れぞれ異なる、割り当てられた独自の拡散符号で拡散さ
れ、送信電力制御を行わない送信電力一定の止まり木チ
ャネルを常時送信する符号分割多元接続方式の移動通信
システムにおける移動通信ハンドオーバ方法を採用して
いる。
【0009】上記移動通信ハンドオーバ方法では、受信
レベルのうち、第1の所定の受信レベルを越える受信レ
ベルと通信中の最大受信レベルとのレベル差が第1の所
定レベル差より小さい受信レベルを有するセルを新たに
移動局に接続して同時通信モードに入る。
【0010】また、移動局における同時通信中の複数の
セルの受信レベルのそれぞれと該受信レベルのうちの最
大の受信レベルとのレベル差が上記第1の所定のレベル
差よりも大きい第2の所定のレベル差より大きくなった
場合、または同時通信中の受信レベルが上記第1の所定
の受信レベルより小さくなった場合、当該セルに対する
回線を切断していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、移動端末M1は、図1に示すように、セル
1のカバレッジから離れる過程で、通信チャネルの下り
受信電界が所定の電界を下回り、セル2の受信電界が所
定の通信許容最大受信電界を越えると判断し、セル2の
チャネルへハンドオーバする。これに対して、移動端末
M1が無線装置R2と無線装置R3の距離境界B23を
越え、セル3のカバレッジエリアに進入し、位置L3へ
と移動した場合、既にセル3のカバレッジエリア内で無
線装置R3と通信可能であるにもかかわらず、セル2と
セル3の下り受信電界の境界C23をまだ越えていない
ため、セル2の無線チャネルで通信を継続してしまい、
大容量のセル2の無線チャネルが不足し、小容量のセル
1およびセル3の無線チャネルの利用効率が低下すると
いう問題がある。
【0012】また、上述した特開平7−298333に
よる従来の移動通信ハンドオーバ方法においても、移動
端末M1が位置L2からL3へと移動した後、セル3の
カバレッジエリア内でセル2およびセル3の無線チャネ
ルで通信してしまうため、大容量のセル2の無線チャネ
ルが不足し、小容量のセル1およびセル3の無線チャネ
ルの利用効率が低下するという問題がある。
【0013】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、大容量セルのカバレッジから当該大容量セルに
重複する小容量セルのカバレッジに移動した移動端末
に、当該小容量セルの無線チャネルにすみやかに切り替
える(ハンドオーバさせる)ことによって、大容量セル
の無線チャネル効率を向上させることができ、小容量セ
ルの無線チャネルの輻輳を防止することができる大容量
・小容量混在セルハンドオーバ方式を提供することを目
的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、請求項1記載の発明では、異なる送信電力を
有する無線装置で、それぞれ大容量、小容量セルを構成
し、大容量セルが一つまたは複数の小容量セルの一部ま
たは全部を包括する簡易型移動体通信システムにおける
大容量・小容量混在セルハンドオーバ方式において、大
容量セルの下り受信電界から所定の電界を引いて大容量
セルの送信出力を小容量セルの送信出力に補正するか、
あるいは小容量セルの下り受信電界に所定の電界を加え
て小容量セルの送信出力を大容量セルの送信出力に補正
し、補正した値に基づいて前記無線装置を変更すること
を特徴とする。
【0015】また、上述した問題点を解決するために、
請求項2記載の発明では、異なる送信電力を有する無線
装置で、それぞれ大容量、小容量セルを構成し、大容量
セルが1つまたは複数の小容量セルの一部または全部を
包括し、移動端末の移動に伴って使用する無線装置を変
更する大容量・小容量混在セルハンドオーバ方式におい
て、前記移動端末は、待ち受けセルの受信電界強度と周
辺セルの受信電界強度との差分が第1の電界差より小さ
い周辺セルの制御チャネル周波数を補正対象周波数と
し、通話中セルの制御チャネル周波数が補正対象周波数
に一致した場合には、周辺セルの受信電界強度からプラ
スまたはマイナスの補正電界を減算した値が通話中セル
の受信電界強度より大であるとき、あるいは通話中セル
の制御チャネル周波数が補正対象周波数に一致しない場
合には、周辺セルの受信電界強度が通話中セルの受信電
界強度より大であるとき、該当する周辺セルヘハンドオ
ーバすることを特徴とする。
【0016】また、請求項3記載の発明では、請求項2
記載の大容量・小容量混在セルハンドオーバ方式におい
て、前記移動端末は、通信中セルの制御チャネル周波数
が前記補正対象波数と一致した場合、前記通信中セル
の受信電界強度を補正することを特徴とする。
【0017】また、請求項4記載の発明では、請求項2
記載の大容量・小容量混在セルハンドオーバ方式におい
て、前記大容量セルおよび小容量セルの無線装置を制御
する無線制御装置であって、各セル毎に、周辺セルの制
御チャネル周波数と周辺セルの補正電界とを有する補正
テーブルを備え、前記移動端末は、前記補正テーブルに
従って、周辺セルの受信電界強度から補正電界を減算し
た値が通話中セルの受信電界強度より大であるか否かを
判断し、該判断結果に基づいて、該当する周辺セルへハ
ンドオーバすることを特徴とする。
【0018】本発明では、待ち受けセルの受信電界強度
と周辺セルの受信電界強度との差分が第1の電界差より
小さい周辺セルの制御チャネル周波数を補正対象周波数
とし、通話中セルの制御チャネル周波数が補正対象周波
数に一致した場合には、周辺セルの受信電界強度から補
正電界を減算した値が通話中セルの受信電界強度より大
であるとき、あるいは通話中セルの制御チャネル周波数
が補正対象周波数に一致しない場合には、周辺セルの受
信電界強度が通話中セルの受信電界強度より大であると
き、該当する周辺セルへハンドオーバする。したがっ
て、大容量セルのカバレッジから当該大容量セルに重複
する小容量セルのカバレッジに移動した移動端末に、当
該小容量セルの無線チャネルにすみやかに切り替える
(ハンドオーバさせる)ことが可能となるので、大容量
セルの無線チャネル効率を向上させることが可能とな
り、小容量セルの無線チャネルの輻輳を防止することが
可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0020】A.簡易型移動体通信システムの構成 まず、本発明による大容量・小容量混在セルハンドオー
バ方式が適用される簡易型移動体通信システムについて
前述した図1を用いて補足説明する。図において、中心
線B12は、無線装置R1と無線装置R2の距離の中間
を示す。中心線B23は、無線装置R2と無線装置R3
の距離の中間を示す。等電界線C12は、セル1とセル
2に重複するカバレッジエリア内で無線装置R1と無線
装置R2の制御チャネルの受信電界が等しくなる位置を
示す。等電界線C23は、セル2とセル3に重複するカ
バレッジエリア内で無線装置R2と無線装置R3の制御
チャネル受信電界が等しくなる位置を示す。位置L2
は、移動端末M1が移動する軌跡のセル2における位置
を表し、位置L3は、セル3における位置を表してい
る。等電界線C12は、中心線B12よりも無線装置R
1側に設定されており、等電界線C23は、中心線B2
3よりも無線装置R3側に設定されている。無線制御装
置80は、無線装置R1、R2、R3を制御し、交換機
90を介して一般公衆網と通信を行う。
【0021】図示する大容量・小容量混在セルハンドオ
ーバ方式では、移動端末M1は、小容量セルで待ち受け
状態になり、周辺の受信電界を測定し、待ち受け受信電
界との電界差が第1の所定の電界差よりも小さいセルを
検出すると、このセルの周波数を記憶する。
【0022】また、移動端末M1は、通信中、通信チャ
ネルおよび周辺セルの受信電界を測定し、受信電界が、
セルごとに所定の通信に許容可能な最小受信電界以上で
あり、通信中の制御チャネル周波数が上記記憶した周波
数であれば、通信中の下り受信電界から第2の所定の電
界を引いた値を通信中の下り受信電界とする。
【0023】また、移動端末M1は、周辺セルの下り受
信電界が通信中の下り受信電界を越え、かつ当該周辺セ
ルの周波数が上記記憶した周波数と一致し、当該周辺セ
ルの下り受信電界から第2の所定の電界を引いた電界が
通信中の電界を越える場合には、当該周辺セルへハンド
オーバし、さらに、周辺セルの下り受信電界が通信中の
下り受信電界を越え、かつ当該周辺セルの周波数が上記
記憶した周波数と一致しない場合には、当該周辺セルへ
ハンドオーバするようになっている。
【0024】移動端末M1は、上記システム内で等電界
線C12より無線装置R1寄りでは無線装置R1の制御
チャネルの電界を最も強く受信する。このとき、周辺セ
ルの受信電界を測定すると、無線装置R1からの受信電
界と無線装置R2からの受信電界との差は第1の所定の
電界差よりも小さい。
【0025】移動端末M1は、受信等電界線C12より
無線装置R2寄りであってセル1内であれば、無線装置
R2の制御チャネルの受信電界を最も強く受信する。こ
のとき、無線装置R2からの受信電界と無線装置R1か
らの受信電界との差は第1の所定の電界差よりも小さ
い。
【0026】移動端末M1は、矢印Y12に沿って位置
L2に移動すると、無線装置R2の受信電界を最も強く
受信する。このとき、無線装置R1および無線装置R3
の受信電界との差は第1の所定の電界差よりも大きい。
【0027】移動端末M1は、矢印Y23に沿ってセル
3内の位置L3に移動しても、等電界線C23を無線装
置R3側に越えなければ、無線装置R2の受信電界を最
も強く受信する。
【0028】移動端末M1は、位置L3で、周辺セル3
の受信電界を測定し、セル2で通信中の受信電界と無線
装置R3の制御チャネルの下り受信電界との差が第1の
所定の電界差より小さいことを検出する。
【0029】B.第1の実施形態の動作 次に、本発明の実施の形態の動作について図1と図2を
参照して説明する。ここで、図2は、本発明の一実施例
に関わる大容量・小容量混在セルハンドオーバ方式を示
すフローチャートである。図2において、移動端末M1
は、まず、待ち受け状態へ移行後、周辺セルnの制御チ
ャネルの受信電界L(n)を順次測定する(ステップS
110)。
【0030】次に、待ち受け中チャネルの受信電界L1
0と測定した周辺セルnの受信電界L(n)の差D
(n)を算出し、この電界差D(n)と、第1の所定の
電界差D1とを比較する(ステップS120)。そし
て、この電界差D(n)が第1の所定の電界差D1より
も小さい周辺セルnの周波数F(n)を記憶する(ステ
ップS130)。
【0031】以上の関係を図1を参照して説明する。ま
ず、移動端末M1は、セル1内で電源を投入されると、
待ち受け許可レベル以上の制御チャネルの周波数を有す
るセル1を検索し、セル1で待ち受け状態に入る。次
に、周辺セル2、3の受信電界を測定し、待ち受け中の
受信電界L10とセル2、セル3の受信電界L(2)、
L(3)との差D(2)、D(3)を算出する。ここで
は、D(2)<D1、D(3)>D1の関係が成立し、
移動端末M1は、周波数F(2)を補正対称周波数Fx
として記憶する。
【0032】図2に戻って、移動端末M1は、発信要求
を受け接続動作を開始する。移動端末M1は、待ち受け
中のセルで空きの無線チャネルを検索して発信する。移
動端末M1は、現在の無線装置を介して、公衆網と一連
の手順を実施して接続相手と通信中状態となる。移動端
末M1は、通信中のセルおよび周辺セルの受信電界を測
定している。
【0033】移動端末M1は、通信中、セル1の制御チ
ャネル周波数が補正対象周波数Fxであるかを判断し
(ステップS140)、そうであれば通信中受信電界L
20から第2の所定の補正電界Lxを引いた値をL20
として更新する(ステップS150)。
【0034】周辺セルnの周波数F(n)が補正対象周
波数Fxであるかどうかを上記記憶した記憶メモリを参
照して判断し(ステップS160)、F(n)=Fxを
満足すれば、さらに周辺セルnの受信電界L(n)から
第2の所定の補正電界Lxを引いた値が上記通信中の受
信電界L20より大きいかを判断し(ステップS17
0)、L(n)−Lx>L20も満足すれば、移動端末
M1は、セルnへハンドオーバする(ステップS18
0)。満足しなければ、ハンドオーバを実行しない。
【0035】ステップS160を満足しない場合は、周
辺セルnの受信電界L(n)が通信中の受信電界より大
きいかを判断し(ステップS190)、L(n)>L2
0を満足すれば、セル(n)へハンドオーバを実行する
(ステップS180)。満足しなければハンドオーバを
実行しない。
【0036】以上の関係を図1を参照して説明する。通
信中状態に移行した移動端末M1は、通信中チャネルの
受信電界L20および周辺セルの電界L(2)、L
(3)を測定している。移動端末M1が矢印Y12に沿
って位置L2へ移動を開始し、等電界線C12を越え
て、セル1からセル2へ移動する。等電界線C12を越
えるまでは、通信中セル1の制御チャネル周波数は、セ
ル2を指定する補正対象周波数Fxと異なるためL20
の更新は行わない。
【0037】次に、移動端末M1が等電界線C12を越
えると、F(2)が上記記憶した補正対象周波数Fxで
あると判断し、受信電界L(2)から第2の所定の補正
電界Lxを引き、電界L20と比較する。当該比較後、
L(2)−Lx>L20と判断し、移動端末M1は、セ
ル2の空き無線チャネルを検索し、当該チャネルへハン
ドオーバ要求信号を送信し、セル2の無線チャネルに切
り替える。移動端末M1は、位置L2へ到達する。
【0038】次に、移動端末M1は、セル2とセル3の
中心線B23を越えて、位置L2から矢印Y23に沿っ
て位置L3へ移動する。移動端末M1は、セル3のカバ
レッジエリア内に進入するが、等電界線C23をまだ越
えていない。移動端末M1は、通信中セル2の制御チャ
ネル周波数が上記記憶メモリを参照して補正対象周波数
Fxであると判断する。次に、通信中の受信電界L20
から第2の所定の補正電界Lxを引いた値でL20を更
新する。
【0039】次に、周辺セル3の周波数F(3)が補正
対象周波数であるかどうかを上記記憶メモリを参照して
判断するが、ここでは補正対象周波数FxはF(2)で
あり、F(3)には一致しない。そこで、移動端末M1
は、周辺セル3の受信電界L(3)と上記更新した通信
中の受信電界L20と比較する。このとき、補正された
L20のほうが小さくなる。移動端末M1は、セル3の
空き無線チャネルを検索し、当該チャネルへハンドオー
バ要求信号を送信し、セル3の無線チャネルに切り替え
る。
【0040】C.第2の実施形態 次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して
詳細に説明する。ここで、図4は、本発明の第2の実施
形態による大容量・小容量混在セルハンドオーバ方式を
実施する無線制御装置の処理手順を示すフローチャート
である。図4を参照すると、本発明の第2の実施形態で
は、図2に示す移動端末M1のフローチャートのステッ
プS120、S130の代わりに、ステップS220
で、移動端末M1が無線制御装置80から待ち受けセル
の周辺セルの制御チャネル周波数毎に設定される補正電
界Lx群のリストを受信すること、および図2に示す移
動端末M1のフローチャートのステップS140、S1
50、S160、S190の代わりに、ステップS23
0で、移動端末M1が通信中に無線装置から通信中セル
の周辺セルの制御チャネル周波数毎に設定される補正電
界Lx群を受信することが異なる。
【0041】次に、本第2の実施形態の動作について図
面を参照して詳細に説明する。なお、図4は、無線制御
装置80が移動端末M1に、待ち受け中あるいは通信中
セルの周辺セルの制御チャネル周波数毎に設定される補
正電界Lx群のリストを送信するフローチャートであ
る。また、図5は、周辺セルの制御チャネルの周波数毎
に設定される補正電界Lx群のリストを、各セル毎に示
したものである。
【0042】図1において、移動端末M1は、セル1内
で電源が投入されると、図3のステップS110を実行
し、周辺セルであるセル2、セル3の受信電界を測定す
る。次に、図4のステップS310で、無線制御装置8
0は、セル1の周辺セルの制御チャネル周波数の補正電
界リストを送信し、移動端末M1は、図3のステップS
220で、待ち受けを開始したセル1の無線制御装置8
0から無線装置R1を経由して、周辺セルの制御チャネ
ル周波数の補正電界リストを受信する。
【0043】次に、移動端末M1は、発信要求を受け接
続動作を開始する。移動端末M1は、待ち受け中のセル
1で空きの無線チャネルを検索して発信する。移動端末
M1は、無線装置R1を介して、公衆網と一連の手順を
実施して接続相手と通信中状態となる、移動端末M1
は、通信中、通信中のセルおよび周辺セルの受信電界を
測定する。
【0044】また、移動端末M1は、通信中、図3のス
テップS230で、無線制御装置80から通信中セル1
の周辺セル制御チャネル周波数の補正電界Lx群を受信
する。ここで、セル2の補正電界Lx(2)は、セル1
に対してプラスの補正値を有している。通信中状態に移
行した移動端末M1は、通信中のチャネルの受信電界L
20および周辺セルの電界L(2)、L(3)を測定す
る。
【0045】移動端末M1が矢印Y12に沿って位置L
2へ移動を開始し、等電界線C12を越えて、セル1か
らセル2へ移動する。ここで、移動端末M1は、セル2
を指定する補正電界Lx(2)を上記補正電界Lx群リ
ストから抽出する。次に、移動端末M1は、図3のステ
ップS170で、F(2)の補正電界であるLx(2)
を使って、電界L(2)から上記補正電界Lx(2)を
引き、電界L20と比較する。当該比較後、L(2)−
Lx(2)>L20と判断し、移動端末M1は、セル2
の空き無線チャネルを検索し、当該チャネルへハンドオ
ーバ要求信号を送信し、セル2の無線チャネルに切り替
える(図3のステップS180)。そして、移動端末M
1は、位置L2へ到達する。
【0046】通信中状態に移行した移動端末M1は、通
信中、通信中のチャネルの受信電界L20および周辺セ
ルの電界L(1)、L(3)を測定する。図4のステッ
プS310で、無線制御装置80は、セル2の周辺セル
の制御チャネル周波数の補正電界リストを送信し、移動
端末M1は、図3のステップS220で、セル2の無線
装置R2を制御する無線制御装置80から、通信中セル
2の周辺セルの制御チャネルの補正電界Lx群を受信す
る。ここで、セル3の補正電界Lx(3)は、セル2に
対してマイナスの補正値を有している。
【0047】移動端末M1は、セル2とセル3の中心線
B23を越えて、位置L2から矢印Y23に沿って位置
L3へ移動する。移動端末M1は、セル3のカバレッジ
エリア内に進入するが、等電界線C23をまだ越えてい
ない。移動端末M1は、ここでセル3を指定する補正電
界Lx(3)を上記補正電界Lx群リストから抽出す
る。次に、移動端末M1は、図3のステップS170
で、F(3)の補正電界であるLx(3)を使って、電
界L(3)から上記マイナスの補正電界Lx(3)を引
き、電界L20と比較する。当該比較後、L(3)−L
x(3)>L20と判断し、移動端末M1は、セル3の
空き無線チャネルを検索し、当該チャネルへハンドオー
バ要求信号を送信し、セル3の無線チャネルに切り替え
る(図3のSステップ180)。
【0048】移動端末M1は、セル3へハンドオーバし
た後、通信中に無線制御装置80から通信中セル3の周
辺セルの制御チャネル周波数の補正電界Lx群を受信す
る。このとき、セル2の補正電界Lx(2)は、セル3
に対してプラスの補正値を有している。
【0049】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、大容量セルの下り受信電界から所定の電界を引いて
大容量セルの送信出力を小容量セルの送信出力に補正す
るか、あるいは小容量セルの下り受信電界に所定の電界
を加えて小容量セルの送信出力を大容量セルの送信出力
に補正することによって、大容量セルと小容量セルが重
複するカバレッジエリアにおいても、移動端末がすみや
かに大容量セルから小容量セルあるいは小容量セルから
大容量セルへハンドオーバするようにしたので、移動端
末が大容量セルで通信中に、小容量セルのカバレッジエ
リア内に移動した場合、すみやかに小容量セルで通信を
開始でき、大容量セルの無線チャネルの利用効率を向上
させ、小容量セルの無線チャネルの輻輳を防止すること
ができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 異なる送信電力を有する無線装置で、それぞ
れ大容量、小容量セルを構成し、大容量セルが一つまた
は複数の小容量セルの一部または全部を包括する簡易型
移動体通信システムの構成を説明するための概念図
【図2】 本発明の第1の実施形態による大容量・小容
量混在セルハンドオーバ方式の処理手順を示すフローチ
ャート
【図3】 本発明の第2の実施形態による大容量・小容
量混在セルハンドオーバ方式の処理手順を示すフローチ
ャート
【図4】 本発明の第2の実施形態による大容量・小容
量混在セルハンドオーバ方式を実施する無線制御装置の
処理手順を示すフローチャート
【図5】 第2の実施形態での各セルに設定された周辺
セルの制御チャネル周波数毎の補正電界Lx群リストの
例を示す概念図
【符号の説明】
1〜3 セル 80 無線制御装置 90 交換機 B12 セル間中心線 B23 セル間中心線 C12 セル間等電界線 C23 セル間等電界線 L2 移動端末の位置 L3 移動端末の位置 M1 移動端末 R1〜R3 無線装置 Y12 移動端末M1の移動軌跡 Y23 移動端末M1の移動軌跡

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる送信電力を有する無線装置で、そ
    れぞれ大容量、小容量セルを構成し、大容量セルが一つ
    または複数の小容量セルの一部または全部を包括する簡
    易型移動体通信システムにおける大容量・小容量混在セ
    ルハンドオーバ方式において、 大容量セルの下り受信電界から所定の電界を引いて大容
    量セルの送信出力を小容量セルの送信出力に補正する
    か、あるいは小容量セルの下り受信電界に所定の電界を
    加えて小容量セルの送信出力を大容量セルの送信出力に
    補正し、補正した値に基づいて前記無線装置を変更する
    ことを特徴とする大容量・小容量混在セルハンドオーバ
    方式
  2. 【請求項2】 異なる送信電力を有する無線装置で、そ
    れぞれ大容量、小容量セルを構成し、大容量セルが1つ
    または複数の小容量セルの一部または全部を包括し、移
    動端末の移動に伴って使用する無線装置を変更する大容
    量・小容量混在セルハンドオーバ方式において、 前記移動端末は、待ち受けセルの受信電界強度と周辺セ
    ルの受信電界強度との差分が第1の電界差より小さい周
    辺セルの制御チャネル周波数を補正対象周波数とし、通
    話中セルの制御チャネル周波数が補正対象周波数に一致
    した場合には、周辺セルの受信電界強度からプラスまた
    はマイナスの補正電界を減算した値が通話中セルの受信
    電界強度より大であるとき、あるいは通話中セルの制御
    チャネル周波数が補正対象周波数に一致しない場合に
    は、周辺セルの受信電界強度が通話中セルの受信電界強
    度より大であるとき、該当する周辺セルヘハンドオーバ
    することを特徴とする大容量・小容量混在セルハンドオ
    ーバ方式
  3. 【請求項3】 前記移動端末は、通信中セルの制御チャ
    ネル周波数が前記補正対象波数と一致した場合、前記
    通信中セルの受信電界強度を補正することを特徴とする
    請求項2記載の大容量・小容量混在セルハンドオーバ方
  4. 【請求項4】 前記大容量セルおよび小容量セルの無線
    装置を制御する無線制御装置であって、各セル毎に、周
    辺セルの制御チャネル周波数と周辺セルの補正電界とを
    有する補正テーブルを備え、 前記移動端末は、前記補正テーブルに従って、周辺セル
    の受信電界強度から補正電界を減算した値が通話中セル
    の受信電界強度より大であるか否かを判断し、該判断結
    果に基づいて、該当する周辺セルヘハンドオーバするこ
    とを特徴とする請求項2記載の大容量・小容量混在セル
    ハンドオーバ方式
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