JP3123331U

JP3123331U - 電動入れ歯クリーナー

Info

Publication number: JP3123331U
Application number: JP2006003451U
Authority: JP
Inventors: 満松村
Original assignee: 松村満
Priority date: 2006-04-07
Filing date: 2006-04-07
Publication date: 2006-07-20
Anticipated expiration: 2016-04-07

Abstract

【課題】入れ歯をスライド式固定具で固定して、ブラシ部で自動的にブラッシングを行って洗浄する電動入れ歯クリーナーを提供する。
【解決手段】本考案は、装置内に入れ歯の大きさによって調整可能な固定部を設けると共に、上部方向に位置するように設けた上蓋に配設したブラシ部で左右、及び上下に移動可能な機構を設けることによって、洗浄効果に優れた新規な入れ歯クリーナー。
【選択図】図１

Description

本考案は、入れ歯材を掃除する電動入れ歯クリーナーに関し、更に詳しくは、入れ歯をスライド式固定具で固定して、ブラシ部で自動的にブラッシングを行って洗浄する電動入れ歯クリーナーを提供するものである。

従来、入れ歯材を洗浄する場合には、歯ブラシでブラッシングするか、専用洗浄剤を溶かした容器に付けて洗浄するのが通常である。

また、入れ歯を磨く装置としては、入れ歯を歯磨きケース内の洗浄液に浸漬し、液等を超音波振動させて、表面に付着する汚れを除去する超音波洗浄を利用する装置が知られているが、装置が小さい場合には、超音波出力が小さいために入れ歯の表面の汚れを除去することは難しかった（特開２００４−１７４１８４号公報）。

ブラシを利用して入れ歯を洗浄する装置として、特開平１０−２０８号「入れ歯の歯磨き装置」は、「入れ歯を入れる水密構造の歯磨ケースと、この歯磨ケース内に自在回転に配設されて入れ歯を歯磨きするブラシと、前記歯磨ケースを着脱自在に装着して、装着された歯磨けーすに内臓されるブラシに連結されてブラシを回転させる駆動機構を内蔵する本体とを備え、歯磨ケースを本体から分離して洗浄し、歯磨ケースを本体に装着をしてブラシを回転させて入れ歯を歯磨きするように構成された入れ歯の歯磨き装置」が開示されている。
特開２００４−１７４１８４号公報特開平１０−２０８号公報特開平１１−１５１２５７号公報

上記の装置において、超音波洗浄の装置の場合には、洗浄効果を高める為に大型の装置を要し、個人向けの携帯型には向かない装置であった。

回転ブラシを用いる装置の場合には、回転ブラシが接触した位置での洗浄はある程度の洗浄効果を有するものの、接触しない個所での洗浄に課題があった。

また、装置内における入れ歯自体を固定する固定部は、一定の大きさを有する入れ歯のみの固定は可能であるが、所謂部分入れ部等の小さな部位の入れ歯を固定できないという課題があった。

本考案者は、掛かる課題を解決するために鋭意研究したところ、装置内に入れ歯の大きさによって調整可能な固定部を設けると共に、上部方向に位置するように設けた上蓋に配設したブラシ部で左右、及び上下に移動可能な機構を設けることによって、洗浄効果に優れた新規な入れ歯クリーナーを開発することができた。

すなわち本考案の第一は、本体部及び蓋部とから成る開閉型の箱体であって、本体部には入れ歯固定部を、蓋部には入れ歯洗浄ブラシを備えてなる洗浄部とを有することを特徴とする電動入れ歯クリーナーである。

本考案の第二は、前記入れ歯固定部は、一端部に入れ歯を固定する固定部と、相対峙する他端部にスライドして入れ歯を固定するスライド固定部とを有することを特徴とする請求項１記載の電動入れ歯クリーナーである。

本考案の第三は、前記スライド固定部は、スライド部近傍に設置されるダイヤル部の回転操作によって本体部の左右に移動することを特徴とする請求項１及び請求項２記載の電動入れ歯クリーナーである。

本考案の第四は、前記洗浄部には、左右上下に移動可能な複数のブラシ部を設けていることを特徴とする請求項１記載の電動入れ歯クリーナーである。

本考案の第五は、前記ブラシ部は、蓋部内面に配設された駆動機構に接続してなることを特徴とする請求項１及び請求項４記載の電動入れ歯クリーナーである。

本考案の電動入れ歯クリーナーは、従来薬剤のみでは落ちなかった歯垢が電動歯ブラシの作用によって取れやすくなり、また、直接手作業で洗浄しないためにお年寄りでも簡易に操作可能となっている。

本クリーナーでは、ダイヤル部の回転操作によって本体部の左右に移動するスライド部の働きによって、洗浄対象物である入れ歯の大きさが異なってもスライド調整ができるために、部分入れ歯や一対の総入れ歯であっても取付が容易にできるようになっている。

以下、図面を参照して本考案の詳細を説明するが、本考案の範囲はこれらに限定されないものである。

図１は、本考案の電動入れ歯クリーナーを示す斜視図である。該クリーナーは、本体部１及び蓋部２とから成る開閉型の透明樹脂製の防水加工を施した箱体であって、本体部１には、入れ歯固定部３ａ、３ｂとスライド固定部４とを、蓋部２には、入れ歯を洗浄するブラシ部９を備えてなる洗浄部５とを有している。

前記入れ歯固定部３ａ、ｂは、一端部に上下の入れ歯を固定する２個の歯固定部を有し、相対峙する他端部にスライドして入れ歯を固定する２個のスライド固定部４とを有し、前記スライド固定部４は、該固定部部近傍に設置される固定ダイヤル５ａ、５ｂの回転操作によって本体部の左右に移動するように設計されている。

洗浄部５には、図２の展開図に示すように左右上下に移動可能な複数のブラシ部９を設けており、このブラシ部９は、蓋部２内面に配設された駆動機構（図示せず）に接続している。

この洗浄部１０には、ブラシ部９の電源として蓄電池１１を入れる電池部１２と、直接電源（図示せず）から電力を受けることができるコンセント１３が蓋部２の外面に配設されている。

この洗浄部１０内には、操作台１４が設けられており、この操作台１４を介してブラシ部９の２個のブラシを作動させるためのＯＮ−ＯＦＦスイッチボタンの他に、左右・前後・上下に移動させるための操作ボタン１６ａ、ｂ、ｃが上蓋２の側面１７に位置するように設置されている。

本実施例においては、先ず上下の入れ歯７，８を本体部１の入れ歯固定部３ａ、ｂとスライド固定部４との間に置いて、固定ダイヤル５ａ、ｂを回転させることによってスライド固定部４を前方方向に押出してそれぞれの入れ歯の端部を押すようにして固定している。

この場合、本体部１には、本体部の壁高さの約２／３位まで洗浄水を入れた後に、上部の蓋を閉めて、蓋部２内に設けたブラシ部９が上下の入れ歯７，８の上に相対峙して位置するようになっている。

洗浄部１０におけるそれぞれのブラシ部９の操作は、図３に示すように操作ボタン１６に設置される左右ボタン１６ａ、前後ボタン１６ｂ、上下ボタン１６ｃの作動で動くように設計され、特に部分入れ歯の場合には、固定位置に沿ってブラシ部９がそれぞれ部分入れ歯の上に移動できるように調整可能に設置されている。

本装置では、洗浄時に洗浄水を入れた状態で洗浄を行うが、この場合、洗浄剤を入れて先に入れ歯をある程度洗浄するとなお好ましく、洗浄後は、本体部を傾けて洗浄水を流出させるか、或は、本体部に蓋付きの排水穴を設けて流出させることもできる。

本考案の電動入れ歯クリーナーを示す斜視図である。図１の展開図である。蓋部における操作ボタンを示す正面図である。

符号の説明

１・・・本体部
２・・・蓋部
３ａ・・入れ歯固定部（上の歯用）
３ｂ・・入れ歯固定部（下の歯用）
４・・・スライド固定部
５ａ・・固定ダイヤル（上の歯用）
５ｂ・・固定ダイヤル（下の歯用）
６・・・ダイヤル固定台
７・・・下入れ歯
８・・・上入れ歯
９・・・ブラシ部
１０・・洗浄部
１１・・蓄電池
１２・・電池部
１３・・コンンセント
１４・・操作台
１５・・スイッチボタン
１６ａ・操作ボタン
１６ｂ・操作ボタン
１６ｃ・操作ボタン
１７・・蓋部側面

Claims

本体部及び蓋部とから成る開閉型の箱体であって、本体部には入れ歯固定部を、蓋部には入れ歯洗浄ブラシを備えてなる洗浄部とを有することを特徴とする電動入れ歯クリーナー。
前記入れ歯固定部は、一端部に入れ歯を固定する固定部と、相対峙する他端部にスライドして入れ歯を固定するスライド固定部とを有することを特徴とする請求項１記載の電動入れ歯クリーナー。
前記スライド固定部は、スライド部近傍に設置されるダイヤル部の回転操作によって本体部の左右に移動することを特徴とする請求項１及び請求項２記載の電動入れ歯クリーナー。
前記洗浄部には、左右上下に移動可能な複数のブラシ部を設けていることを特徴とする請求項１記載の電動入れ歯クリーナー。
前記ブラシ部は、蓋部内面に配設された駆動機構に接続してなることを特徴とする請求項１及び請求項４記載の電動入れ歯クリーナー。