JP3123208U7 - - Google Patents
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Description
本考案はダーツ、特にソフトダーツに関する。
ダーツとは、壁などに用意されたダーツボードにダーツを当てて得点を競うスポーツであり、使用するダーツの矢先やダーツボードの形状等によって「ハードダーツ」と「ソフトダーツ」に大別される。
ハードダーツは、ブリッスルボードと呼ばれる麻の繊維などを圧縮して整形したダーツボードに対して金属性の針を取り付けたダーツを投じるものである。
このハードダーツに使用する矢(以下、ハードダーツをいう。)は、図5に示すとおり、矢先部31、バレル部32、シャフト部33、フライト部34の各部で構成され、その特徴は矢先部31が金属製の鋭利な針で構成された点にある。
具体的には、細長針状の金属製の矢先部31が金属製のバレル部32の先端に取り付けられている。
他方、ソフトダーツは、プラスティック製の複数の穴(ビット)が空いているダーツボードに対してプラスティック製の矢先を取り付けたダーツを投じるものであり、得点の計算やゲームの進行等はダーツボードに組み込まれたコンピュータが自動的に行うものである。
このソフトダーツに使用する矢(以下、ソフトダーツをいう。)は、図3および4に示すとおり、矢先部21、バレル部22、シャフト部23、フライト部24の各部で構成され、その特徴は、ダーツボードに形成された複数の穴(ビット)に挿入し得るように、また安全性にも配慮して、矢先部21の先端を丸くした細棒状のプラスティック製チップで構成した点にある。
具体的には、先端を丸く面取りした細棒状体であり、後端に円柱状の部分を有するプラスチティック製の矢先部21であって、円柱状の部分21aにねじ山を形成し、他方、金属製の円筒状バレル部22の内側にねじ溝を形成して、前記プラスチィック製の円柱状部分21aをバレル22内部にねじ込んで取り付けたものである。
ところで、ハードダーツとソフトダーツとでは矢先部の構成が異なる等の事情により、その使用感に顕著な相違がある。たとえば、ハードダーツの矢先を構成する金属製の針と、ソフトダーツの矢先を構成するプラスティック製のチップとでは重量に顕著な相違があり、この相違がダーツ全体のバランスに少なからず影響を及ぼす結果、両者の使用感に相違を生じさせる。
つまり、ソフトダーツはハードダーツに比較して矢先の重量が軽く、ダーツ全体のバランスが異なるので、同じスローイングによって放たれたダーツであっても、ハードダーツとソフトダーツとではその軌道が異なり、いずれかにおいて適度なスローイングであっても、他方においては適度なスローイングには決してならないという問題が生じる。ハードダーツにおいて、ダーツボードの中心にある二重の円(ブル)に当たるようなスローイングであったとしても、ソフトダーツにおいてはそのようにならない。
そこで、本考案は、ソフトダーツであっても可及的にハードダーツに近似した使用感を得ることができる新規な構造のソフトダーツを提供することを目的とする。
本考案は、一軸方向へ矢先形状に伸長してなる樹脂製の矢先部(11)と、一軸方向へ柱状に伸長してダーツ(10)の本体を構成するタングステン金属製のバレル部(12)と、バレル部(12)の後端側に同軸伸長してフライト部(14)を取り付けるためのシャフト部(13)と、ダーツ(10)の羽根を構成するフライト部(14)とからなるソフトダーツ(10)において、バレル部(12)の先端には、バレル部(12)先端の直径よりも小さい直径の突起(12a)が、バレル部(12)と同素材でバレル部(12)の軸方向先側へ一体的に形成されると共にその外周面にねじ山が形成されており、矢先部(11)の後端には、前記突起(12a)を挿入し得る挿入孔(11a)が、矢先部(11)の柱状外形と同軸に形成されると共にその内周面に前記ねじ山に対応するねじ溝が形成されており、前記ねじ山を前記ねじ溝と螺合して、前記挿入孔(11a)に対して前記突起(12a)を挿入して成ることを特徴とするソフトダーツである。
また、本考案は、前記突起(12a)のねじ山を形成した外周面部分より先側に、円錐状に窄まる面取り部を形成すると共に、前記挿入孔(11a)のねじ溝を形成した内周面部分より奥側に、前記面取り部に対応して内円錐状に窄まる断面傾斜部を形成して、前記挿入孔(11a)に対して前記突起(12a)を挿入して成ることを特徴とするソフトダーツである。
本考案に係るソフトダーツであれば、バレル部(12)の先端に金属製の突起(12a)を形成すると共に矢先部の後端に挿入孔(11a)を形成し、前記挿入孔(11a)に対して前記突起(12a)を挿入して成ることを特徴とするソフトダーツ(10)であるから、矢先部の重量が増加する結果、矢先方向にバランス(重心)が移行する。言い換えれば、従来のソフトダーツよりも矢先部が重くなる結果、従来のハードダーツのバランスに比較的近似するようになるので、可及的にハードダーツの使用感を得ることができる。
本考案は、上述のとおり、ソフトダーツであっても、可及的にハードダーツに近似した使用感を得ることができる新規な構造のソフトダーツである。
以下、本考案を実施するための最良の形態を、実施例として示す各図と共に説明する。
図1ないし図2は本考案の実施例であり、図4ないし図5は従来例である。
本実施例に係るソフトダーツ10は、樹脂製の矢先部11と、ダーツ10の本体を構成する金属製のバレル部12と、フライト部14を取り付けるためのシャフト部13と、ダーツ10の羽根を構成するフライト部14とからなるソフトダーツ10において、バレル部12の先端に金属製の突起12aを形成すると共に矢先部11の後端に挿入孔11aを形成して、挿入孔11aに対して突起12aを挿入して成ることを特徴とするソフトダーツ10である。仔細には、突起12aの外周面にねじ山を形成すると共に、挿入孔11aにねじ溝を形成したことを特徴とするソフトダーツである。以下、各構成要素について説明する。
(矢先部11)
矢先部11は、ソフトダーツ10の先端を構成するものであり、ダーツボードに空いている複数の穴(ビット)に突き刺さる(嵌まり込む)部分である。その材質は金属以外であれば特に問わないが主に樹脂(プラスチティック)である。矢先部11の後端には挿入孔11aが形成されており、挿入孔11aには後述する円柱状の突起12aが挿入される。挿入孔11aは矢先部11の後端を掘り込んだ円筒状の孔であり、その外周面にはねじ溝が刻設されている。
矢先部11は、ソフトダーツ10の先端を構成するものであり、ダーツボードに空いている複数の穴(ビット)に突き刺さる(嵌まり込む)部分である。その材質は金属以外であれば特に問わないが主に樹脂(プラスチティック)である。矢先部11の後端には挿入孔11aが形成されており、挿入孔11aには後述する円柱状の突起12aが挿入される。挿入孔11aは矢先部11の後端を掘り込んだ円筒状の孔であり、その外周面にはねじ溝が刻設されている。
(バレル部12)
バレル部12は、ダーツ10の本体を構成する金属製の部分であり、通常、このバレル部12を掴んで投げるものである。その材質は通常は金属であり、特に密度の高いタングステンが使用されている。また、その外周面には滑り止め用の凹凸が形成されている。
バレル部12は、ダーツ10の本体を構成する金属製の部分であり、通常、このバレル部12を掴んで投げるものである。その材質は通常は金属であり、特に密度の高いタングステンが使用されている。また、その外周面には滑り止め用の凹凸が形成されている。
バレル部12の先端には円柱状の突起12aが形成されている。突起12aはバレル部12と同素材で一体的に形成されると共に、その外周面にはねじ山が形成されており、前記挿入孔11aに形成されたねじ溝と螺合するものである。突起12aの直径はバレル部12先端の直径よりも若干小さく、突起12aの長さは矢先11全長の約3分の1程度である。
(シャフト部13・フライト部14)
シャフト部13はフライト部14を取り付けるための部分であり、フライト部14はダーツの羽の部分である。シャフト部の長さやフライトの形状はダーツの直進性に影響を及ぼすので重要な部分である。
シャフト部13はフライト部14を取り付けるための部分であり、フライト部14はダーツの羽の部分である。シャフト部の長さやフライトの形状はダーツの直進性に影響を及ぼすので重要な部分である。
本実施例のソフトダーツ10であれば、ハードダーツとソフトダーツにおける使用感の相違を可及的に解消できる。つまり、本実施例のソフトダーツ10はハードダーツの矢先を構成する金属製の針の重量に近似させることにより、ダーツ全体のバランスをハードダーツに近似させているのである。したがって、従来のハードダーツとソフトダーツでは、同じスローイングによって放たれたダーツであってもその軌道が異なり、いずれかにおいて適度なスローイングであっても、他方では適度なスローイングにはならないが、本実施例のソフトダーツ10であれば、ハードダーツの軌道に比較的近似した軌道を描くことができる。
10 ソフトダーツ
11 矢先部
11a 挿入孔
12 バレル部
12a 突起
13 シャフト部
14 フライト部
11 矢先部
11a 挿入孔
12 バレル部
12a 突起
13 シャフト部
14 フライト部
Claims (2)
- 一軸方向へ矢先形状に伸長してなる樹脂製の矢先部(11)と、一軸方向へ柱状に伸長してダーツ(10)の本体を構成するタングステン金属製のバレル部(12)と、バレル部(12)の後端側に同軸伸長してフライト部(14)を取り付けるためのシャフト部(13)と、ダーツ(10)の羽根を構成するフライト部(14)とからなるソフトダーツ(10)において、バレル部(12)の先端には、バレル部(12)先端の直径よりも小さい直径の突起(12a)が、バレル部(12)と同素材でバレル部(12)の軸方向先側へ一体的に形成されると共にその外周面にねじ山が形成されており、矢先部(11)の後端には、前記突起(12a)を挿入し得る挿入孔(11a)が、矢先部(11)の柱状外形と同軸に形成されると共にその内周面に前記ねじ山に対応するねじ溝が形成されており、前記ねじ山を前記ねじ溝と螺合して、前記挿入孔(11a)に対して前記突起(12a)を挿入して成ることを特徴とするソフトダーツ。
- 前記突起(12a)のねじ山を形成した外周面部分より先側に、円錐状に窄まる面取り部を形成すると共に、前記挿入孔(11a)のねじ溝を形成した内周面部分より奥側に、前記面取り部に対応して内円錐状に窄まる断面傾斜部を形成して、前記挿入孔(11a)に対して前記突起(12a)を挿入して成ることを特徴とする請求項1記載のソフトダーツ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006003176U JP3123208U (ja) | 2006-04-26 | 2006-04-26 | ソフトダーツ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006003176U JP3123208U (ja) | 2006-04-26 | 2006-04-26 | ソフトダーツ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP3123208U JP3123208U (ja) | 2006-07-06 |
JP3123208U7 true JP3123208U7 (ja) | 2011-12-22 |
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ID=43473222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006003176U Expired - Lifetime JP3123208U (ja) | 2006-04-26 | 2006-04-26 | ソフトダーツ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3123208U (ja) |
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2006
- 2006-04-26 JP JP2006003176U patent/JP3123208U/ja not_active Expired - Lifetime
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