JP3122002B2 - 対話型情報提供装置 - Google Patents

対話型情報提供装置

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JP3122002B2
JP3122002B2 JP07050346A JP5034695A JP3122002B2 JP 3122002 B2 JP3122002 B2 JP 3122002B2 JP 07050346 A JP07050346 A JP 07050346A JP 5034695 A JP5034695 A JP 5034695A JP 3122002 B2 JP3122002 B2 JP 3122002B2
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雅貴 杉浦
康浩 中村
武司 長尾
一晃 山口
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Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CATVなどの映像情
報提供システムにおいて、画面に映る映像の中からユー
ザにより対話的に指定された対象物の付属情報を提供す
る対話型情報提供装置に関し、特に、中継映像に対して
指定対象物の付属情報を提供するサービスを可能にした
ものである。
【0002】
【従来の技術】映像情報提供システムでは、例えば、画
面に映像表示された立ち並ぶビル群の中から、ユーザが
一つのビルをマウスで指定すると、指定されたビルの階
数や建築年月、空室率など、そのビルに関する付属情報
を画面に文字で表示したり、または音声で表示するシス
テムが開発されている。
【0003】このように、映像上の対象物を指定するユ
ーザの操作に対応して、その対象物に関する付属情報を
提供する対話型情報提供装置は、図7に示すように、映
像を作成するとともに、その映像上の対象物の位置と付
属情報との対応関係のデータを作成する映像タイトル作
成手段41と、映像タイトル作成手段41により作成された
映像を蓄積する映像蓄積手段42と、映像タイトル作成手
段41により作成された映像上の対象物の位置と付属情報
との対応関係を蓄積する対応関係蓄積手段43と、映像や
付属情報を表示する表示手段44と、画面に表示された映
像中の特定の対象物を指定するマウスなどの画面内特定
対象物位置入力手段45と、複数の対象物に関する付属情
報を蓄積する付属情報蓄積手段47と、指定された対象物
の付属情報を付属情報蓄積手段47に蓄積された付属情報
の中から検索する付属情報検索手段46とを備えている。
【0004】この対話型情報提供装置では、映像タイト
ル作成手段41が、録画した映像と、この映像上の対象物
の位置情報と対象物の付属情報との対応関係を記述した
データとを含む映像タイトル(ハイパーメディア)を作
成し、この映像タイトルの映像情報が映像蓄積手段42に
蓄積され、また、映像上の対象物の位置と付属情報との
対応関係のデータが対応関係蓄積手段43に蓄積される。
【0005】ユーザが、画面内特定対象物位置入力手段
45を用いて、表示手段44に表示された映像タイトル中の
特定の対象物を指定すると、その対象物の位置情報が付
属情報検索手段46に入力し、付属情報検索手段46は、対
応関係蓄積手段43に蓄積された位置情報と付属情報との
対応関係を参照して、指定された対象物の付属情報を付
属情報蓄積手段47から検索し、表示手段44へ伝える。表
示手段44は、この検索された指定対象物の付属情報を画
面に表示する。
【0006】このように、対話型情報提供装置は、ユー
ザが画面に表示された映像中の対象物を指定したとき、
その対象物に関する付属情報を提供することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の対話型
情報提供装置では、予め作成されたハイパーメディア的
な映像タイトルからしか、ユーザに付属情報を提供する
ことができない。
【0008】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、予め作成された映像タイトルだけでな
く、スポーツの実況中継番組や、演劇、ドラマ番組など
においても、ユーザがスポーツ選手や俳優など映像上の
対象物を指定したときに、その対象物に関する付属情報
を対話的に提示することができる対話型情報提供装置を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、映
像画面に映る対象物を指定する操作に対応して、指定さ
れた対象物の付属情報を提示する対話型情報提供装置に
おいて、撮影される各対象物の実空間における位置情報
を入力する実対象物位置入力手段と、各対象物を撮影す
るカメラの視野情報を入力するカメラ視野情報入力手段
と、実対象物位置入力手段から入力された各対象物の位
置情報とカメラ視野情報入力手段から入力されたカメラ
の視野情報と映像画面の指定された位置を示す位置情報
とから指定された対象物が実空間のどの対象物に該当す
るかを決定する対象物特定手段とを設け、決定された対
象物の付属情報を提示するように構成している。
【0010】また、実対象物位置入力手段から入力され
た情報を蓄積する実対象物位置情報蓄積手段と、カメラ
視野情報入力手段から入力された情報を蓄積するカメラ
視野情報蓄積手段と、映像画面の指定位置を示す位置情
報及び映像の伝送に要する時間を測定する伝送時間測定
手段とを設け、対象物特定手段が、実対象物位置情報蓄
積手段及びカメラ視野情報蓄積手段に蓄積された情報の
中から、伝送時間測定手段によって測定された伝送時間
だけ溯った情報を読出して、実空間の対象物を決定する
ように構成している。
【0011】また、対象物特定手段によって決定された
対象物がカメラの視野に常に入るように、カメラの位
置、方向または視野角を制御するカメラ視野制御手段を
設けている。
【0012】また、複数台のカメラの内、対象物特定手
段によって決定された対象物を視野に納めているカメラ
を選定するカメラ選定手段と、伝送する映像をカメラ選
定手段によって選定されたカメラの映像に切替える映像
切替手段とを設けている。
【0013】また、複数台のカメラの撮影した映像を蓄
積する映像蓄積手段と、実対象物位置入力手段から入力
された情報を蓄積する実対象物位置情報蓄積手段と、カ
メラ視野情報入力手段から入力された情報を蓄積するカ
メラ視野情報蓄積手段と、対象物特定手段によって決定
された対象物が撮影されている映像を映像蓄積手段に蓄
積されている過去の映像から抽出する特定映像抽出手段
とを設け、抽出された映像を映像画面に表示できるよう
に構成している。
【0014】
【作用】そのため、ユーザが表示画面に映る対象物の一
つを指定すると、対象物特定手段は、各対象物の実空間
における位置情報と、各対象物を撮影するカメラの位置
・方向・視野角情報とに基づいて、画面上で指定された
対象物が実空間のどの対象物に対応しているかを判定す
る。そして、実空間の各対象物の付属情報が蓄積されて
いるデータベースの中から該当する対象物の付属情報が
検索され、ユーザに提示される。従って、ユーザは、ス
ポーツ中継のような実時間の映像を基に、対象物を指定
して付属情報を得ることが可能になる。
【0015】また、表示端末が遠隔地にある場合には、
カメラによって撮影された映像が表示端末に達するまで
の伝送時間、及び、対象物を指定する信号が表示端末に
入力されてから対象物特定手段に達するまでの伝送時間
がともに無視できない大きさとなり、対象物特定手段
が、対応する対象物を判定するに当たって、対象物を指
定する信号の入力時点における「各対象物の実空間にお
ける位置情報」及び「各対象物を撮影するカメラの位置
・方向・視野角情報」を用いたのでは、判定結果に誤り
を生じることになる。
【0016】実対象物位置情報蓄積手段と、カメラ視野
情報蓄積手段と、伝送時間測定手段とを設けた装置で
は、対象物特定手段が、カメラの映像が表示端末に達す
るまでの伝送時間と、対象物を指定する信号が表示端末
から対象物特定手段に達するまでの伝送時間とを加えた
時間分だけ過去の「各対象物の実空間における位置情
報」及び「各対象物を撮影するカメラの位置・方向・視
野角情報」を用いて、実空間の対象物を判定しているた
め、伝送時間差による影響を受けずに、指定された対象
物を正確に決定することができる。
【0017】また、カメラ視野制御手段を設けた装置で
は、対象物特定手段によって特定された対象物が、常に
映像内に捉えられるようにカメラの制御が行なわれ、表
示画面には、指定した対象物が常に映る。
【0018】また、カメラ選定手段を設けた装置では、
複数台のカメラのうち、対象物特定手段によって特定さ
れた対象物を視野に納めているカメラの映像が表示手段
に送られる。そのため表示画面には、指定した対象物が
常に映る。
【0019】また、特定映像抽出手段を設けた装置で
は、対象物特定手段によって特定された対象物が撮影さ
れている過去の映像が映像蓄積手段から読出され、現在
の映像と切替って、またはウィンドウのように複数の映
像として画面に表示される。
【0020】
【実施例】
(第1実施例)第1実施例の対話型情報提供装置は、図
1に示すように、撮影の対象となる全ての対象物の実空
間における位置情報を入力する実対象物位置入力手段1
と、撮影時のカメラ8の3次元的な位置・方向・視野角
を入力するカメラ視野情報入力手段2と、カメラ8で撮
影された映像や付属情報を表示する表示手段3と、画面
に表示された映像中の特定の対象物を指定する画面内特
定対象物位置入力手段4と、画面内特定対象物位置入力
手段4により指定された対象物を特定する対象物特定手
段5と、複数の対象物に関する付属情報を蓄積する付属
情報蓄積手段7と、特定された対象物の付属情報を付属
情報蓄積手段7の蓄積情報から検索する付属情報検索手
段6とを備えている。
【0021】実対象物位置入力手段1は、撮影の各対象
物が実空間中に3次元的に分布しているときは、各対象
物の位置情報として3次元座標を入力し、また、各対象
物の位置が平面上に制約されているときは、各対象物の
位置情報として2次元座標を入力する。各対象物の位置
が時間的に一定である場合は、予め定められた位置情報
を入力し、また、対象物が動きを伴い、その位置が時間
的に不定である場合は、全対象物に発振周波数を異にす
る無線発振器を取付けるなどの方法で各対象物の位置を
測定し、位置座標を入力する。
【0022】カメラ視野情報入力手段2は、撮影時のカ
メラ8の3次元的な位置及び方向を得るために、カメラ
8の駆動機構の機械的な変動を電気信号に変換し、カメ
ラの3次元座標及び3次元ベクトルのデータとして入力
する。また、カメラレンズの焦点距離を基に視野角に対
応する値を求めて入力する。
【0023】カメラ8で撮影された映像は、通信装置及
び伝送路を経由して、表示手段3に送られ、ユーザに提
示される。伝送路は、同軸ケーブル、光ファイバケーブ
ル、電話線、LANなどであり、それぞれの伝送路に応
じた通信装置が送出側と受信側との双方に設置される。
【0024】ユーザは、表示手段3に表示された映像を
見ながら、画面内特定対象物位置入力手段4を通じて、
画面上の指定する対象物の位置情報を入力する。この画
面内特定対象物位置入力手段4としては、計算機の入力
装置として普及しているマウスやタッチパネルなどが用
いられ、マウスでは画面上の対象物の上にカーソルが位
置しているときにクリックし、また、表示ディスプレイ
前面に設置されるタッチパネルでは、その対象物を指で
直接指示することによって、対象物の位置情報を入力す
る。この位置情報は、画面上の2次元座標として入力さ
れる。
【0025】画面内特定対象物位置入力手段4を通じて
入力された位置情報は、通信装置及び伝送路を経由し
て、対象物特定手段5に送られる。この位置情報は、周
波数多重などの方法により、映像と同一の通信装置及び
伝送路を用いて、映像と重畳して伝送してもよいし、異
なる通信装置及び伝送路を用いて伝送してもよい。
【0026】対象物特定手段5は、実対象物位置入力手
段1によって入力された実空間中の全対象物の位置情報
と、カメラ視野情報入力手段2によって入力されたカメ
ラの視野情報とに基づいて、画面内特定対象物位置入力
手段4から入力された位置が実空間上のどの対象物に対
応しているかを判断する。
【0027】そのために、例えば、実対象物位置入力手
段1から入力された実空間中での各対象物の位置情報
と、カメラ視野情報入力手段2から入力されたカメラの
視野情報とから、映像として送られた画面中での全対象
物に関する配置図を構築し、この配置図を参照しなが
ら、画面内特定対象物位置入力手段4から入力された位
置座標の近傍(一定距離以内)に存在する対象物を求め
る。対象物特定手段5は、こうして特定した対象物の識
別記号(ID番号など)を付属情報検索手段6に伝え
る。
【0028】付属情報検索手段6は、対象物特定手段5
から送られた特定対象物の識別記号に基づいて、付属情
報蓄積手段7に蓄積されている全対象物に関する付属情
報の中から該当するものを検索し、検索結果を表示手段
3に伝送する。この伝送方法は、カメラ映像や画面内特
定対象物位置入力手段4から入力された位置情報の伝送
方法と同じである。表示手段3は、送られて来た付属情
報を表示する。なお、付属情報蓄積手段7には、現在一
般に普及しているデータベースシステムなどを利用する
こともできる。
【0029】図2は、この装置を用いてサッカー試合の
中継映像をユーザに提供するときのイメージを示してい
る。この図により、対象物を特定するときの動作手順に
ついて説明する。
【0030】カメラ11の撮影対象12であるサッカー選手
は、それぞれの実空間中での位置を測定するために、各
々、発振周波数の異なる無線発振器を携帯している。サ
ッカーグラウンドの複数の場所に設置された無線受信器
13は、各選手の発する無線信号を受けて位置測定装置14
(実対象物位置入力手段1に相当)に伝え、位置測定装
置14は、各選手の無線信号の位相差から各選手ごとの位
置座標を計算する。位置測定装置14で求めた全ての撮影
対象12の実空間中での位置データ{(x,y)}は計算
機15に送られ、計算機15の対象物特定プログラム16に入
力する(この例では、撮影対象12の動きが平面的である
ので、その位置データとして2次元座標を用いれば十分
であるが、対象物が3次元的に動く場合には、この位置
データを3次元座標で表現する)。
【0031】カメラ11からは、撮影された映像データ
と、その実空間中での視野データ(位置・方向・視野角
データ)とが出力され、映像データはセンタ側通信装置
22、伝送路24、端末側通信装置23を経由して、ユーザ端
末17まで送られ、また、視野データは計算機15に送ら
れ、計算機15中の対象物特定プログラム16に入力する
(このとき、撮影対象の位置データの表現座標系と視野
データの表現座標系とを同じにし、あるいは、2つの表
現座標系が異なるときは、それらの間の変換行列を確定
しておく)。
【0032】ユーザ端末17は、送られてきた映像を表示
画面18に出力する。ユーザは、画面を見ながら、入力装
置20(画面内特定対象物位置入力手段4に相当)を用い
て画面の対象物19の上までカーソル21を移動し、この対
象物19を指定する。このときユーザ端末17は、カーソル
の画面中の位置座標(X,Y)を検出し、この位置デー
タを、端末側通信装置23、伝送路24、センタ側通信装置
22を経由して、計算機15に送る。送られた位置データ
は、計算機15の対象物特定プログラム16に入力する。
【0033】対象物特定プログラム16は、ユーザ端末17
から画面中の位置座標データ(X,Y)が入力された時
点で、実空間中での撮影対象12の位置データ{(x,
y)}と、撮影時のカメラの視野データとから、画面に
現われる筈の全ての撮影対象12の配置図を構成する。具
体的には、各撮影対象の位置座標(x,y)を、カメラ
の視野に現れる画面の座標系に変換した(x’,y’)
を計算し、全対象物に関する画面配置データ{(x’,
y’)}を求める。次いで、この画面配置データ
{(x’,y’)}の中から、ユーザ端末17から入力さ
れた位置データ(X,Y)との距離が閾値以下である点
(x1’,y1’)を抽出し、この画面配置データに該
当する撮影対象物を、ユーザが指定した対象物として特
定する。
【0034】その後、特定された対象物の付属情報が付
属情報蓄積手段から読出され、ユーザ端末に伝送され
る。
【0035】このように、第1実施例の対話型情報提供
装置は、スポーツ中継などの実時間の映像を基に、指定
された対象物の付属情報を提示するサービスを行なうこ
とができ、スポーツ番組を見ているユーザは、画面に映
る選手(対象物)を直接指示することによって、その選
手の成績や身長・体重など、対象物の付属情報について
知ることができる。
【0036】なお、画面内特定対象物位置入力手段4
は、例示したマウスやタッチパネルだけに限らず、その
他の入力手段を用いることもできる。また、対象物の実
空間における位置の測定には、各種の方法を用いること
ができる。
【0037】また、指定された対象物の付属情報は、映
像情報だけでなく、音声などによって表示することもで
きる。
【0038】(第2実施例)第2実施例の対話型情報提
供装置は、伝送遅延の影響を除いて、ユーザの指示する
対象物を正確に特定できるように構成している。この装
置は、図3に示すように、実対象物位置入力手段1から
入力された実空間中での全対象物の位置情報を時系列情
報として逐次蓄積する実対象物位置情報蓄積手段31と、
カメラ視野情報入力手段2から入力されたカメラ視野情
報を時系列情報として逐次蓄積するカメラ視野情報蓄積
手段32と、映像のカメラ8から表示手段3までの伝送時
間T1及び位置情報の画面内特定対象物位置入力手段4か
ら対象物特定手段5までの伝送時間T2を測定する伝送時
間測定手段33とを備えている。その他の構成は第1実施
例の装置(図1)と変わりがない。
【0039】この装置において、ユーザが画面内特定対
象物位置入力手段4を通じて画面上の位置情報を入力し
たときに表示手段3に表示されている映像は、映像の伝
送時間T1だけ過去にカメラによって撮影された映像であ
り、また、対象物特定手段5が画面内特定対象物位置入
力手段4から入力された位置情報を受取る時点は、ユー
ザが入力してから位置情報の伝送時間T2分だけ後になっ
てからである。
【0040】従って、対象物特定手段5が、ユーザの指
示した画面上の対象物を正確に特定するためには、画面
内特定対象物位置入力手段4から入力された位置情報を
受取った時点よりも、伝送時間の合計T1+T2だけ過去の
データを参照して、対象物を特定する処理を行なわなけ
ればならない。
【0041】伝送時間測定手段33は、例えばパイロット
信号を用いて、カメラ8から表示手段3までの伝送時間
T1と、画面内特定対象物位置入力手段4から対象物特定
手段5までの伝送時間T2とを測定し、測定結果を対象物
特定手段5に通知する。この測定のために、パイロット
信号を所定時間間隔で流し、伝送時間測定手段33は伝送
路の状態を常時モニタリングする。また、伝送時間が伝
送路の状態に左右されないならば、一度測定した固定的
な値を伝送時間T1、T2として永続的に使用しても良い。
【0042】対象物特定手段5は、画面内特定対象物位
置入力手段4から位置情報が入力すると、実対象物位置
情報蓄積手段31に蓄積された実空間中での全対象物の位
置情報及びカメラ視野情報蓄積手段32に蓄積されたカメ
ラ視野情報の中から、伝送時間測定手段33の測定した伝
送時間の合計T1+T2だけ過去のデータを読出し、第1実
施例で述べた手法で対象物の特定を実行する。
【0043】このように、第2実施例の対話型情報提供
装置は、対象物の特定に当たって、映像やデータの伝送
時間を加味しているため、ユーザが画面上で指示した対
象物を正確に特定することができる。
【0044】(第3実施例)第3実施例の対話型情報提
供装置は、ユーザが指定した対象物を表示装置の画面の
一定位置に表示する機能を持つ。この装置は、図4に示
すように、カメラの位置・方向・視野角を制御するカメ
ラ視野制御手段34を備えている。その他の構成は第1実
施例の装置(図1)と変わりがない。
【0045】この装置の対象物特定手段5は、ユーザに
より指定された対象物を特定すると、その特定した対象
物の識別番号をカメラ視野制御手段34にも通知する。こ
の通知を受けたカメラ視野制御手段34は、実対象物位置
入力手段1から入力された全対象物の実空間中での位置
情報の中から、この特定された対象物の位置情報を参照
し、この位置の対象物が画面の一定の位置に一定の大き
さで撮影されるように、カメラ8の雲台駆動装置及びズ
ーミング装置を制御し、カメラ8の位置・方向・視野角
を自動調整する。
【0046】その結果、画面内特定対象物位置入力手段
4によってユーザが指定した対象物は、表示手段3の画
面上で、常に一定の位置及び一定の大きさで表示され
る。
【0047】(第4実施例)第4実施例の対話型情報提
供装置は、ユーザの指定した対象物が常に表示装置の画
面に現れるようにカメラの切替えを行なうことができ
る。この装置は、図5に示すように、対象物を撮影する
複数台のカメラ81〜8nと、特定対象物を映しているカメ
ラを選定するカメラ選定手段25と、表示手段3に送る映
像を切替える映像切替手段26とを備えている。その他の
構成は第1実施例の装置(図1)と変わりがない。
【0048】この装置では、実空間の対象物の撮影が複
数台のカメラ81〜8nを使って行なわれ、その中から、カ
メラ選定手段25が選定した一台のカメラの映像が、映像
切替手段26を介して表示手段3に送られる。また、各カ
メラ81〜8nのカメラ視野情報は、カメラ視野情報入力手
段2に入力され、カメラ視野情報入力手段2は、その中
から、カメラ選定手段25が選定したカメラのカメラ視野
情報を対象物特定手段5に通知する。
【0049】この装置の対象物特定手段5は、ユーザに
より指定された対象物を特定すると、その特定した対象
物の識別番号をカメラ選定手段25にも通知する。
【0050】これを受けたカメラ選定手段25は、実対象
物位置入力手段1から入力される実空間中での特定対象
物の位置情報と、カメラ視野情報入力手段2に入力する
各カメラ81〜8nの視野情報とに基づいて、その視野が、
特定対象物を所定の位置・大きさで撮影できるように設
定されているカメラを選定し、そのカメラ番号を映像切
替手段26に渡す。映像切替手段26は、カメラ選定手段25
からカメラ番号を受け取ると、選定されたカメラからの
映像が表示手段3まで伝わるように伝送路を切り替え
る。
【0051】カメラ選定手段25は、カメラを選定したと
きには、そのカメラ番号をカメラ視野情報入力手段2に
も伝える。これを受けてカメラ視野情報入力手段2は、
対象物特定手段5に対して、対象物を特定するための処
理に必要なカメラ視野情報として、このカメラの視野情
報を渡す。
【0052】このように、第4実施例の対話型情報提供
装置では、ユーザが指定した対象物の映っている映像
が、常に表示手段3に送られ、画面に表示される。
【0053】(第5実施例)第5実施例の対話型情報提
供装置は、ユーザの指定した対象物が撮影されている過
去の映像を表示装置に表示することができる。この装置
は、図6に示すように、対象物を映す複数台のカメラ81
〜8nと、実対象物位置入力手段1から入力する実空間中
での全対象物の位置を時系列情報として逐次蓄積する実
対象物位置情報蓄積手段31と、カメラ視野情報入力手段
2に入力される各カメラの視野情報を時系列情報として
逐次蓄積するカメラ視野情報蓄積手段32と、各カメラに
よって撮影された映像を時系列情報として逐次蓄積する
映像蓄積手段36と、映像蓄積手段36に蓄積されている複
数のカメラの撮影した過去の映像の中から特定対象物の
写っている映像を抽出する特定映像抽出手段35とを備え
ている。その他の構成は第1実施例の装置(図1)と変
わりがない。
【0054】この装置では、実空間の対象物の撮影が複
数台のカメラ81〜8nを使って行なわれ、各カメラ81〜8n
の映像が映像蓄積手段36に蓄積されるとともに、その中
の一台のカメラの映像が表示手段3に送られる。また、
各カメラ81〜8nのカメラ視野情報は、カメラ視野情報入
力手段2に入力され、カメラ視野情報入力手段2は、そ
の中から、映像が表示手段3に送られているカメラのカ
メラ視野情報を対象物特定手段5に通知し、また、各カ
メラの視野情報をカメラ視野情報蓄積手段32に通知す
る。カメラ視野情報蓄積手段32は、送られた各カメラ81
〜8nの視野情報を蓄積する。なお、図6では、表示手段
3に映像を送るカメラを選択するための手段について、
その図示を省略しているが、この手段としては、図5に
おけるカメラ選定手段25及び映像切替手段26を用いるこ
とができる。
【0055】この装置の対象物特定手段5は、ユーザに
より指定された対象物を特定すると、その特定した対象
物の識別番号を特定映像抽出手段35にも通知する。
【0056】これを受けた特定映像抽出手段35は、実対
象物位置情報蓄積手段31に蓄積されている過去の特定対
象物に関する位置情報と、カメラ視野情報蓄積手段32に
蓄積されている過去の各カメラの視野情報とから、特定
対象物を視野に納めて撮影することのできたカメラ(複
数の場合もあり得る)を特定し、映像蓄積手段36に蓄積
されている各カメラの過去の映像の中から、特定対象物
を撮影したカメラによる映像を抽出して表示手段3に送
る(但し、その映像がカメラから表示手段3に現在送ら
れているときは、重複を避けるために送らない)。
【0057】表示手段3は、画面を切替えたり、また
は、ウィンドウのように複数の映像を同時に表示するこ
とによって、特定映像抽出手段35から送られてきた映像
をユーザに提示する。
【0058】このように、第5実施例の対話型情報提供
装置は、ユーザが対象物を指定した場合に、その対象物
の付属情報を提示するだけでなく、その指定した対象物
を撮影したカメラの過去の映像をユーザに提示すること
ができる。
【0059】
【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなよう
に、本発明の対話型情報提供装置は、スポーツ中継のよ
うな実時間の映像が表示された画面の中から対象物が指
定された場合でも、その指定された対象物に関する付属
情報を提示することができ、今までに無い新しい対話型
映像サービスを実現することができる。
【0060】また、映像やデータの伝送時間を加味して
指定された対象物を特定するように構成した装置では、
端末が遠隔地に置かれている場合でも、指定された対象
物を正確に特定することができ、指定された対象物の正
確な付属情報を提示することができる。
【0061】また、カメラ視野制御手段を備える装置で
は、付属情報を提示するだけでなく、指定された対象物
を常に画面上の一定の位置に、一定の大きさで映すこと
ができる。
【0062】また、複数台のカメラと、カメラ選定手段
とを備える装置では、付属情報を提示するだけでなく、
指定された対象物を映しているカメラを選択することに
よって、その対象物の映像を常に画面上に表示すること
ができる。
【0063】また、特定映像抽出手段を備える装置で
は、指定された対象物に関する付属情報の提示と併せ
て、その対象物を別の位置・方向・視野角から撮影した
過去の映像を提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における対話型情報提供装
置の構成を示すブロック図、
【図2】第1実施例の対話型情報提供装置を用いて中継
するときのイメージ図、
【図3】本発明の第2実施例における対話型情報提供装
置の構成を示すブロック図、
【図4】本発明の第3実施例における対話型情報提供装
置の構成を示すブロック図、
【図5】本発明の第4実施例における対話型情報提供装
置の構成を示すブロック図、
【図6】本発明の第5実施例における対話型情報提供装
置の構成を示すブロック図、
【図7】従来の対話型情報提供装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 実対象物位置入力手段 2 カメラ視野情報入力手段 3、44 表示手段 4、45 画面内特定対象物位置入力手段 5 対象物特定手段 6、46 付属情報検索手段 7、47 付属情報蓄積手段 8、11、81〜8n カメラ 12 撮影対象 13 無線受信器 14 位置測定装置 15 計算機 16 対象物特定プログラム 17 表示端末 18 表示画面 19 画面上の対象物 20 入力装置 21 カーソル 22 センタ側通信装置 23 端末側通信装置 24 伝送路 25 カメラ選定手段 26 映像切替手段 31 実対象物位置情報蓄積手段 32 カメラ視野情報蓄積手段 33 伝送時間測定手段 34 カメラ視野制御手段 35 特定映像抽出手段 36、42 映像蓄積手段 41 映像タイトル作成手段 43 対応関係蓄積手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 7/081 H04N 7/18 G 7/173 7/08 Z 7/18 (72)発明者 山口 一晃 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 11/80 G06F 17/30 380 G06T 1/00 280 G06T 13/00 H04N 7/18 JICSTファイル(JOIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像画面に映る対象物を指定する操作に
    対応して、指定された対象物の付属情報を提示する対話
    型情報提供装置において、 撮影される各対象物の実空間における位置情報を入力す
    る実対象物位置入力手段と、 前記各対象物を撮影するカメラの視野情報を入力するカ
    メラ視野情報入力手段と、 前記実対象物位置入力手段から入力された各対象物の位
    置情報と、前記カメラ視野情報入力手段から入力された
    カメラの視野情報と、前記映像画面の指定された位置を
    示す位置情報とから、指定された対象物が実空間のどの
    対象物に該当するかを決定する対象物特定手段とを設
    け、決定された前記対象物の付属情報を提示することを
    特徴とする対話型情報提供装置。
  2. 【請求項2】 前記実対象物位置入力手段から入力され
    た情報を蓄積する実対象物位置情報蓄積手段と、前記カ
    メラ視野情報入力手段から入力された情報を蓄積するカ
    メラ視野情報蓄積手段と、前記映像画面の指定位置を示
    す位置情報及び映像の伝送に要する時間を測定する伝送
    時間測定手段とを設け、前記対象物特定手段が、前記実
    対象物位置情報蓄積手段及びカメラ視野情報蓄積手段に
    蓄積された情報の中から、前記伝送時間測定手段によっ
    て測定された伝送時間だけ溯った情報を読出して、実空
    間の前記対象物を決定することを特徴とする請求項1に
    記載の対話形情報提供装置。
  3. 【請求項3】 前記対象物特定手段によって決定された
    対象物がカメラの視野に常に入るように、前記カメラの
    位置、方向または視野角を制御するカメラ視野制御手段
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載の対話型情報
    提供装置。
  4. 【請求項4】 複数台のカメラの内、前記対象物特定手
    段によって決定された対象物を視野に納めているカメラ
    を選定するカメラ選定手段と、伝送する映像を前記カメ
    ラ選定手段によって選定されたカメラの映像に切替える
    映像切替手段とを設けたことを特徴とする請求項1に記
    載の対話型情報提供装置。
  5. 【請求項5】 複数台のカメラの撮影した映像を蓄積す
    る映像蓄積手段と、前記実対象物位置入力手段から入力
    された情報を蓄積する実対象物位置情報蓄積手段と、前
    記カメラ視野情報入力手段から入力された情報を蓄積す
    るカメラ視野情報蓄積手段と、前記対象物特定手段によ
    って決定された対象物が撮影されている映像を前記映像
    蓄積手段に蓄積されている過去の映像から抽出する特定
    映像抽出手段とを設け、抽出された前記映像を映像画面
    に表示できるようにしたことを特徴とする請求項1に記
    載の対話型情報提供装置。
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