JP3121408U - 直径巻尺 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の直径巻尺の利便性を更に高め、生立木の幹や丸太の周りにテープを巻き回して測定することで、これらの直径を知ることができると同時に括約値を知ることができる、立木の樹幹の胸高直径の測定作業、更には丸太の商取り引きをも視野に入れた作業に有効に使用できる実用価値の高い直径巻尺を提供すること。
【解決手段】生立木の幹や丸太の周りにテープを巻き回すことでこれらの直径を測定することができる直径巻尺であって、テープの一方の面に、上記巻き回されたテープの長さを円周率で割った直径目盛りが付され、且つ、テープの他方の面に、該直径目盛りを括約した括約目盛りと、普通の長さを示す普通目盛りの2種類の目盛りが付されていることを特徴とする直径巻尺。
【選択図】図1
【解決手段】生立木の幹や丸太の周りにテープを巻き回すことでこれらの直径を測定することができる直径巻尺であって、テープの一方の面に、上記巻き回されたテープの長さを円周率で割った直径目盛りが付され、且つ、テープの他方の面に、該直径目盛りを括約した括約目盛りと、普通の長さを示す普通目盛りの2種類の目盛りが付されていることを特徴とする直径巻尺。
【選択図】図1
Description
本考案は、生立木の幹や、伐採された丸太の周りにテープを巻き回すことで、これらの直径を測定することができる直径巻尺に関し、更に詳しくは、立木や丸太の括約値を直ちに知ることができる直径巻尺に関する。
林業において樹木の成長経過の調査や伐採時期を決定する等の目的で、或いは人工林や保存林に対する学術調査等を目的として、生立木の寸法を測定することが行われている。樹木の幹は、根元部分が最も太く梢端に向かって細くなっていくため、通常、胸高直径を測定し、かかる値を基準として用いることが行われている。又、木材業者が丸太材積を求めるため、伐採した丸太の直径を計測することもある。用材のJIS規格では、直径の計測を2cm括約で読み取るように定められているので、丸太の直径の場合は勿論、生立木の直径も2cm括約で表示されることが一般的である。その際に使用される測定器具としては、樹木の幹の幅(直径)を直接測定することができる輪尺や、間接的に直径を求める直径巻尺が知られている(特許文献1及び2参照)。
直径巻尺とは、テープ状の物差しの目盛りとして、円周と同じ長さにテープを引き出して、引き出した位置の目盛りを読んだ場合に、その目盛りが、テープの長さを予め円周率で割った値、即ち、その円周をもつ円の直径を表示する値となる「直径目盛り」が付されているものである。このため、直径巻尺を使用すれば、樹木の幹周りにテープ状の物差しを巻き回して測定することで、煩雑な円周から直径への換算作業が省略されて、瞬時に直径を知ることができ便利である。直径巻尺は、樹木表面の凸凹を含むため、輪尺に比べてやや過大な値を示しやすい傾向があるものの、繰り返しの測定精度においては、輪尺に比べて優れている。これは、輪尺は、特に樹木の横断面が楕円に近いような場合には、測定角度による影響が大きく繰り返し精度に劣る傾向があるのに対して、樹木の幹周りにテープ状の物差しを巻き回す直径巻尺では、同じ部位を測定している限り測定値はほとんど変わらないからである。このことは、直径巻尺による測定は、個人差による測定誤差を少なくできることを意味している。2cm括約で行う商取引等の実務上の測定では、輪尺或いは直径巻尺のどちらを使用しても問題ないが、試験研究のためのmm単位の測定や、生長量を査定する場合においては、測定精度の高い直径巻尺を使用することが有効である。又、直径巻尺は、携帯に便利であり、小径木から大径木までの広い範囲の直径の測定を1つの直径巻尺で対応可能であるといった利点もある。先に挙げた特許文献1及び2で提案されている直径巻尺は、いずれも、直径を表示する目盛りと普通の長さ目盛りとを対比して表示させており、通常の直径巻尺としても使用できる凡用性に優れたものである。
しかしながら、従来の直径巻尺は、立木等の直径を直ちに知ることができるものであるが、前記した、林業において一般的な括約で直径を読み取ることができるものではなかった。このため、直径巻尺で得た値を括約値にし、その後に材積の計算等をすることが行われていた。
従って、本考案の目的は、従来の直径巻尺の利便性を更に高め、生立木の幹や丸太の周りにテープを巻き回して測定することで、これらの直径を知ることができると同時に括約値を知ることができる、立木の樹幹の胸高直径の測定作業、更には丸太の商取り引きをも視野に入れた作業に有効に使用できる実用価値の高い直径巻尺を提供することである。
上記の目的は以下の本考案によって解決される。即ち、本考案は、生立木の幹や丸太の周りにテープを巻き回すことでこれらの直径を測定することができる直径巻尺であって、テープの一方の面に、上記巻き回されたテープの長さを円周率で割った直径目盛りが付され、且つ、テープの他方の面に、該直径目盛りを括約した括約目盛りと、普通の長さを示す普通目盛りの2種類の目盛りが付されていることを特徴とする直径巻尺である。
その好ましい形態としては、下記のものが挙げられる。上記において、上記括約目盛りは、普通目盛りに対峙する位置に設けられており、且つ、該活約目盛りは、直径目盛りを2cm括約した2cm括約目盛りであって、その値に括約される長さの範囲を直線の目盛りで示し、更に、該目盛りと目盛りの間に括約値が付されている直径巻尺が挙げられる。又、上記において、更に、テープの引き出し口が設けられた自動巻取り機構を有するケースに収納され、且つ、該ケースに、引き出されたテープを任意の位置で巻取られずに固定することができる自動巻取り停止機構が設けられている直径巻尺が挙げられる。又、上記において、ケースの表面に、ケースを衣服等に固定するための留め具が取り付けられている直径巻尺が挙げられる。
本考案の直径巻尺によれば、普通の長さを示す「普通目盛り」と「直径目盛り」とが併記されているだけでなく、直径目盛りを括約した「括約目盛り」が普通目盛りと同一面上に付されているので、生立木の幹や丸太の周りにテープを巻き回して測定することで、周長及び直径のみならず、その直径を括約で読み取ることができる。しかも、この際に、直径目盛りと、該直径を括約で読み取るための括約目盛りとは、テープの異なる面にそれぞれ付されているので、両者を読み違える恐れはなく、測定ミスの発生を防ぐことができるという効果がある。更に、本考案の直径巻尺によれば、生立木の幹や丸太の周りにテープを巻き回した状態で、その直径を括約で読み取ることができるので、生立木の樹幹の胸高直径の測定作業や、丸太の商取り引きの際の材積を求める作業の煩雑さが解消されるという効果も得られる。
次に、図面を参照して本考案を更に詳細に説明する。図1(a)は、本考案の直径巻尺の好ましい実施形態の概略を示す斜視図である。この例では、直径巻尺が、テープの引き出し口が設けられた自動巻取り機構を有するケースに収納された形態をしている。図1(b)及び(c)は、本考案の直径巻尺であるテープ部分の拡大図である。以下、このような形態の直径巻尺を例に挙げて、本考案を説明する。該形態の直径巻尺を用いる場合には、ケースの引き出し口から目盛りが付されたテープを引き出して測定をするが、測定後に手を離すと、テープは自動巻取り機構によってケース内に収納されるようになっている。この際の自動巻取り機構としては、従来知られている板ばねを利用した自動巻取り機構等をいずれも使用できる。更に、図示した例では、調節ロックによって、引き出されたテープを任意の位置で巻取られずに固定することができる自動巻取り停止機構が設けられているが、かかる機構も従来知られているものをいずれも使用できる。
本考案の直径巻尺は、テープ面に設けられた目盛りに特徴があり、これによって有用なテープ状の物差しとして機能し、先に述べた種々の効果が発揮される。先ず、テープの一方の面には「直径目盛り」が付されている[図1(c)参照]。「直径目盛り」は、テープを引き出して測定する場合に、引き出されたテープの位置の目盛りの表示が、テープの長さを円周率で割って得られた値となるものである。具体的には、例えば、長さが3.14cmあるテープの位置に「直径目盛り」の1cmが付され、長さが6.28cmあるテープの位置に「直径目盛り」の2cmが付されている。
更に、テープの他方の面には、図1(b)に示したように、テープの長さをそのまま表示した「普通目盛り」と、上記の「直径目盛り」を括約で読み取ることができる括約目盛りが付されている。「普通目盛り」と、直径の「括約目盛り」との位置関係は、テープの長手方向に、2つの目盛りが対峙した状態となるようにテープの両端にそれぞれ設けることが好ましい。「括約目盛り」としては、例えば、用材のJIS規格では、直径の計測を2cm括約で読み取るように定められているので、図示したように、2cm括約の目盛りを付すことが好ましい。2cm括約の目盛りでは、直径1〜3cmの範囲が2cm、3〜5cmの範囲が4cm、5〜7cmの範囲が6cm、7〜9cmの範囲が8cmとなる。図示した例では、図1(b)に示したように、テープの一方の面の上段側に「括約目盛り」が付されている。そして、目盛りの形態は、その値に括約される直径の範囲を直線の目盛りによって区画し、更に、この目盛りと目盛りの間に、その括約値を表示したものとすることが好ましい。
上記したような構成とすることで、本考案の直径巻尺によれば、テープを生立木の幹や丸太の周りに巻き回すことで、その周長を「普通目盛り」で実測できることは勿論、その部分の直径を「直径目盛り」によって直ちに知ることができる。更に、本考案の直径巻尺によれば、「直径目盛り」で直径を知ると同時に、「括約目盛り」によって、その2cm括約値を直ちに知ることができる。例えば、本考案の直径巻尺の「直径目盛り」を用いて直径を測定し、その状態でテープを裏返せば、直ちに2cm括約値を知ることができる。特に、「括約目盛り」が図示した例のように付されていると非常にわかり易く、丸太の周長や直径とともに、丸太の商取引等の実務上において重要な値である括約値を、間違うことなく容易に知ることができるので、材積等を算出する場合に非常に有用である。尚、本考案の直径巻尺は、「普通目盛り」と「直径目盛り」とを有するため、2cm括約目盛りを使用しない学術的な樹木の生育調査の際に樹木の直径を測定する場合は勿論のこと、例えば、円柱状の木材のなどの直径測定にも有効に使用することができる凡用性に優れるものである。
上記した3種類の目盛りの単位は、限定されるものではないが、通常はメートル単位である。更に、その最小目盛りについても特に限定されず、生立木の幹や丸太の直径を測定する目的や要求される測定精度、対象とする樹木の大きさ等によって適宜に決定すればよい。
本考案の直径巻尺の本体となるテープは、物差しとしての本来の機能を損なわないような材質で作製された長尺のものであれば、いずれのものであってもよい。即ち、従来からある巻尺と同様に、伸縮せず且つ薄くて丈夫な可撓性の、表面をコーティングした布や合成樹脂等の材料からなる長尺のテープを使用すればよい。テープの表面に施される目盛りの印刷も、従来の巻尺と同様の手法で行えばよい。又、長尺のテープの全長は特に規制はないが、本考案品の用途からして2〜18m程度とすることが好ましい。又、特に、小径用と大径用のもので、異なる全長のものをそれぞれ作製すれば、使い勝手に優れた製品とでき、好ましい。
本考案の直径巻尺は、勿論、長尺のテープのままで製品としてもよいが、その携帯性や利便性を考慮すると、先に述べたように、図1(a)に示したように、収納ケース内に巻き取られる形態の製品とすることが好ましい。図1に示した例では、作業性の向上を考慮してテープ先端に、引っ掛け具が取り付けられている。更に、図1(a)に示した例では、ケースの表面に、ケースを衣服等に固定するための留め具が取り付けられている。このようにすれば、森林等における測定作業の際に、本考案の直径巻尺を使用しない場合には、直径巻尺を衣服やカバン等に取り付けた状態にしておくことができるので便利である。
本考案によれば、長さを示す普通目盛りと直径目盛りとが併記されているだけでなく、直径目盛りを括約した括約目盛りが付されているので、周長を測る要領で括約直径を容易に知ることができ、立木の樹幹の胸高直径の測定作業、更には丸太の商取り引きをも視野に入れた作業に特に有効に使用できる実用価値の高い直径巻尺が提供される。
Claims (4)
- 生立木の幹や丸太の周りにテープを巻き回すことでこれらの直径を測定することができる直径巻尺であって、テープの一方の面に、上記巻き回されたテープの長さを円周率で割った直径目盛りが付され、且つ、テープの他方の面に、該直径目盛りを括約した括約目盛りと、普通の長さを示す普通目盛りの2種類の目盛りが付されていることを特徴とする直径巻尺。
- 前記括約目盛りは、普通目盛りに対峙する位置に設けられており、且つ、該括約目盛りは、直径目盛りを2cm括約した2cm括約目盛りであって、その値に括約される長さの範囲を直線の目盛りで示し、更に、該目盛りと目盛りの間に括約値が付されている請求項1に記載の直径巻尺。
- 更に、テープの引き出し口が設けられた自動巻取り機構を有するケースに収納され、且つ、該ケースに、引き出されたテープを任意の位置で巻取られずに固定することができる自動巻取り停止機構が設けられている請求項1又は2に記載の直径巻尺。
- ケースの表面に、ケースを衣服等に固定するための留め具が取り付けられている請求項1〜3の何れか1項に記載の直径巻尺。
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CN113959300B (zh) * | 2021-05-31 | 2023-09-12 | 河南省林业科学研究院 | 一种智能三角卡尺树干直径测量装置及其测量方法 |
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