JP3121106B2 - 交流駆動型プラズマディスプレイパネル用ドライバ - Google Patents

交流駆動型プラズマディスプレイパネル用ドライバ

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JP3121106B2
JP3121106B2 JP9389392A JP9389392A JP3121106B2 JP 3121106 B2 JP3121106 B2 JP 3121106B2 JP 9389392 A JP9389392 A JP 9389392A JP 9389392 A JP9389392 A JP 9389392A JP 3121106 B2 JP3121106 B2 JP 3121106B2
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plasma display
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茂樹 亀山
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、書込みパルス生成回路
を改良した交流駆動型プラズマディスプレイパネル用ド
ライバに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、面放電・交流駆動型プラズマデ
ィスプレイ装置の全体構成を示す。
【0003】プラズマディスプレイパネル(PDP)1
0は、その一方の面に、互いに平行なY電極Y1〜Yn
及びX電極Xが設けられ、対向面にこれら電極と直角な
方向にアドレス電極A1〜Anが設けられている。X電
極Xは、各Y電極Y1〜Ynに対応してこれに接近して
設けられ、一端が互いに共通に接続されている。
【0004】図4は、1画素である、第i行第j列のセ
ルCijを示す。X電極X及びY電極Yiはガラス基板
11上に形成され、その上に壁電荷保持用の誘電体層1
2が被着され、さらにその上にMgO保護膜13が被着
されている。一方、アドレス電極Aiは、ガラス基板1
1と対向配置されたガラス基板14上に形成され、その
上に蛍光体15が被着されている。また、ガラス基板1
4及びアドレス電極Ai上には、画素境界に仕切り16
が形成されている。MgO保護膜13と蛍光体15との
間の放電空間17には、Ne+Xeペニングガスが封入
されている。
【0005】図3において、X電極XはXドライバ20
の出力端に接続され、Y電極Y1〜YnはYドライバ3
0の出力端に接続され、アドレス電極A1〜Anはアド
レスドライバ40の出力端に接続されている。これらX
ドライバ20、Yドライバ30及びアドレスドライバ4
0は制御回路50により制御され、制御回路50には、
表示データD、表示データDの読込みタイミングを示す
クロックCLK、水平同期信号HS及び垂直同期信号V
Sが外部から供給される。
【0006】図5は、面放電・交流駆動型プラズマディ
スプレイパネルの駆動方法の一例を示す電圧波形図であ
り、1フレーム分を示している。この1フレームは、全
面書込み期間と、アドレス期間と、維持放電期間とに区
分される。
【0007】最初の全面書込み期間では、Y電極Y1〜
がグランドレベルGNDにされ、この状態でX電極
Xが書込み電圧VWにされて、X電極XとY電極Y1〜
Ynとの間で、すなわち全セルで、書込み放電が行われ
る。次に、Y電極Y1〜Ynが維持電圧VSにされ、X
電極XがグランドレベルGNDにされて、X電極XとY
電極Y1〜Ynとの間で維持放電が行われ、これにより
壁電荷が安定化される。
【0008】次のアドレス期間では、表示データの書込
みが線順次に行われる。すなわち、まずY電極Y1がグ
ランドレベルGNDにされて選択され、第1表示行の消
灯しようとするセルに対応したアドレス電極に電圧Va
が印加されて、両電極間で自己消去放電が行われる。以
下、第2〜n表示行についてこの順に、上記同様の動作
が行われる。
【0009】次の維持放電期間では、Y電極Y1〜Yn
が共に維持電圧VSの状態でX電極Xがグランドレベル
GNDにされて、アドレス期間で自己消去放電を行わな
かったセルにおいて維持放電が行われ、画像が表示され
る。次に、X電極Xを維持電圧VSに戻した状態でY電
極Y1〜Ynが共にグランドレベルGNDにされて、ア
ドレス期間で自己消去放電を行わなかったセルにおいて
維持放電が行われ、画像が表示される。以下、このよう
な動作が交互に繰り返される。すなわち、X電極XとY
電極Y1〜Ynとの間に交流維持パルスが供給されて、
画像が表示される。
【0010】図6は、従来のXドライバ20の要部構成
を示す。
【0011】このXドライバ20は、X電極Xに図5中
の維持電圧VS、書込み電圧VW及びグランドレベルGN
Dを印加するものであり、プッシュ側スイッチとプル側
スイッチとを備えている。
【0012】このプッシュ側スイッチは、pMOSトラ
ンジスタT3のソースが維持・書込み電圧線VWSに接続
され、pMOSトランジスタT3のドレインがアノー
ド、カソードの順の保護用ダイオードD4を介してX電
極Xに接続され、pMOSトランジスタT3のゲートと
ソースとの間に抵抗R1と電圧制限用ツェナーダイオー
ドD5とが並列接続されており、負パルスS3がコンデ
ンサC1を介してこのゲートに供給される。ツェナーダ
イオードD5は、カソードが維持・書込み電圧線VWS
である。
【0013】一方、プル側スイッチは、nMOSトラン
ジスタT4のドレイン及びソースがそれぞれX電極X及
びグランド線に接続されており、nMOSトランジスタ
T4のゲートに正パルスS4が供給される。
【0014】この構成において、コンデンサC1の入力
端を高レベル、nMOSトランジスタT4のゲートを低
レベルにすると、pMOSトランジスタT3及びnMO
SトランジスタT4がオフ状態となる。維持・書込み電
圧VWSは通常、維持電圧VSになっている。
【0015】図5の維持放電期間では、X電極X及びY
電極Y1〜Ynに維持電圧VSが印加された状態でnM
OSトランジスタT4のゲートを高レベルにすると、n
MOSトランジスタT4がオン状態になって蓄積電荷移
動に基づく電流がX電極XからnMOSトランジスタT
4を介しグランド線側に流れ、X電極XとY電極Y1〜
Yn間で維持放電が生ずる。nMOSトランジスタT4
のゲートを低レベルにしてnMOSトランジスタT4を
オフ状態にし、次にコンデンサC1の入力端を低レベル
すると、抵抗R1に電流が流れてpMOSトランジスタ
T3のゲート電位が低下しpMOSトランジスタT3が
一定時間オン状態になり、電流が維持・書込み電圧線V
WSからpMOSトランジスタT3及びダイオードD4を
介してX電極Xに流れる。
【0016】全面書き込み期間では、X電極Xに維持電
圧VSを印加した状態でY電極Y1〜Ynがグランドレ
ベルGNDにされ、次に維持・書込み電圧VWSが書込み
電圧VWに昇圧された後、コンデンサC1に負パルスS
3が供給されてpMOSトランジスタT3が一定時間オ
ン状態になり、電流が維持・書込み電圧線VWSからpM
OSトランジスタT3及びダイオードD4を介してX電
極Xに流れ、X電極XとY電極Y1〜Yn間で全面書込
み放電が生ずる。
【0017】維持電圧VSは160〜170V程度であ
り、書込み電圧VWはVS+105V程度である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、維持・書込み
電圧VWSを維持電圧VSから書込み電圧VWに昇圧する際
又は書込み電圧VWから維持電圧VSに降圧する際に、抵
抗R1に電流が流れてコンデンサC1にパルスS3を供
給したのと同様になり、pMOSトランジスタT3がオ
ン状態になることがある。この場合、nMOSトランジ
スタT4がオン状態であると、維持・書込み電圧線VWS
からpMOSトランジスタT3及nMOSトランジスタ
T4を通して、つつ抜け電流が流れることになる。
【0019】本発明の目的は、このような問題点に鑑
み、スイッチ素子の誤動作を防止して書込みパルスを正
確に生成することができる交流駆動型プラズマディスプ
レイパネル用ドライバを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段及びその作用】本発明に係
る交流駆動型プラズマディスプレイパネル用ドライバ
を、実施例図中の対応する構成要素の符号を引用して説
明する。
【0021】第1発明では、例えば図1に示す如く、書
込みパルスを生成して、交流駆動型プラズマディスプレ
イパネルに供給する交流駆動型プラズマディスプレイパ
ネル用ドライバにおいて、書込みパルスのための書込
み電圧(VW)を生成する維持・書込み電圧生成回路
(26)と、書込み電圧(VW)を、該書込みパルス
として該プラズマディスプレイパネルに供給する書込み
パルス生成用スイッチ回路(25)とを有し、 該書込み
パルス生成用スイッチ回路(25)は、該維持・書込み
電圧生成回路(26)の出力電圧の値とは無関係に制御
されることを特徴とする。
【0022】この第1発明によれば、維持・書込み電圧
生成回路(26)の出力電圧の値とは無関係に書込みパ
ルス生成用スイッチ回路(25)が制御されて書込み電
圧(V W )が生成されるので、維持・書き込み電圧が変
動しても書込みパルス生成用スイッチ回路(25)の誤
動作が防止され、したがって書込みパルスを正確に生成
することができる。
【0023】第2発明では、上記書込みパルス生成用ス
イッチ回路(25)は、例えば図1に示す如く、予め生
成され、ドレインに印加された上記書込み電圧(V W
を、ゲート電圧に応じてソースを介し該プラズマディス
プレイパネルに供給する第1スイッチ素子(T5)と、
固定電圧線と該第1スイッチ素子(T5)のゲートとの
間に接続された第2スイッチ素子(T7)と、該第1ス
イッチ素子(T5)のゲートとソースとの間に接続され
た第3スイッチ素子(T8)とを有し、制御信号(S
6)に応答して、該第2スイッチ素子及び該第3スイッ
チ素子の一方がオン状態にされ、他方がオフ状態にされ
る。
【0024】この第2発明によれば、第2スイッチ素子
(T7)がオフ状態、第3スイッチ素子(T8)がオン
状態のとき、第1スイッチ素子(T5)がオフ状態にな
る。この状態は、維持・書込み電圧VWSが、維持電圧V
Sから書込み電圧VWに昇圧しても、逆に書込み電圧VW
から維持電圧VSに降圧しても変化しない。この状態で
第2スイッチ素子(T7)をオン状態、第3スイッチ素
子(T8)をオフ状態にすると、第1スイッチ素子(T
5)がオン状態になる。
【0025】第3発明では、例えば図1に示す如く、
込みパルスを生成して、交流駆動型プラズマディスプレ
イバネルに供給する交流駆動型プラズマディスプレイパ
ネル用ドライバにおいて、 該書込みパルスのための書込
み電圧(V W )を生成する維持・書込み電圧生成回路
(26)と、 該書込み電圧(V W )を、該書込みパルス
として該プラズマディスプレイパネルに供給する書込み
パルス生成用スイッチ回路(25)と、 維持電圧
(V S )に基づき、プラズマディスプレイパネルへ維
持パルスを供給する維持パルス生成用プッシュプルスイ
ッチ回路(24)とを備えている。この第3発明によれ
ば、維持パルス生成用プッシュプルスイッチ回路(2
4)と独立に備えられた維持・書込み電圧生成回路(2
6)で書込み電圧(V W )が生成され、書込みパルス生
成用スイッチ回路(25)によりこの書込み電圧
(V W )から書込みパルスが生成されるので、維持・書
き込み電圧が変動しても書込みパルス生成用スイッチ回
路(25)の誤動作が防止され、したがって書込みパル
スを正確に生成することができる。
【0026】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。
【0027】図1は、Xドライバの要部回路構成を示
す。図6と同一構成要素には、同一符号を付してその説
明を省略する。
【0028】Xドライバ20Aは、X電極Xの充放電の
際に消費する無駄な電力を回収するために、回収用コン
デンサ21を備えている。回収用コンデンサ21は、そ
の一端がグランド線に接続され、他端が相方向スイッチ
回路22及びコイル23を介してX電極Xに接続されて
いる。また、維持パルス生成用プッシュプルスイッチ回
路24と別個に、書込みパルス生成用スイッチ回路25
が設けられている。
【0029】相方向スイッチ回路22は、回収電荷放電
用スイッチと回収電荷充電用スイッチとからなる。この
回収電荷放電用スイッチは、nMOSトランジスタT1
のドレインが回収用コンデンサ21の一端に接続され、
nMOSトランジスタT1のソースが、アノード、カソ
ードの順の逆流防止用ダイオードD1を介しコイル23
の一端に接続され、かつ、カソード、アノードの順のダ
イオードD3を介しグランド線に接続されている。ま
た、回収電荷充電用スイッチは、nMOSトランジスタ
T2のドレインが、カソード、アノードの順の逆流防止
用ダイオードD2を介してコイル23の一端に接続さ
れ、かつ、アノード、カソードの順のダイオードD3’
を介して維持電圧線VS に接続され、nMOSトランジ
スタT2のソースが回収用コンデンサ21の一端に接続
されている。
【0030】維持パルス生成用プッシュプルスイッチ回
路24は、図6のXドライバ20と同一構成であるが、
pMOSトランジスタT3のソースが固定の維持電圧線
Sに接続されている点で図6と異なる。
【0031】書込みパルス生成用スイッチ回路25は、
書込み電圧V W をオン・オフするものであり、nMOS
トランジスタT5のドレインが保護用ダイオードD13
のカソードに接続され、nMOSトランジスタT5のソ
ースがアノード、カソードの順の保護用ダイオードD6
を介してX電極Xに接続されている。nMOSトランジ
スタT5のドレイン及び保護用ダイオードD6のカソー
ドにはそれぞれ保護用ダイオードD7のカソード及びア
ノードが接続されている。また、nMOSトランジスタ
T5のソース及びnMOSトランジスタT2のドレイン
にはそれぞれ保護用ダイオードD8のアノード及びカソ
ードが接続され、nMOSトランジスタT5のドレイン
及びnMOSトランジスタT2のドレインにはそれぞれ
保護用ダイオードD9のカソード及びアノードが接続さ
れている。nMOSトランジスタT5のゲートには、維
持・書込み電圧VWSが維持電圧VSから書込み電圧VW
上昇した時にnMOSトランジスタT5を安定に動作さ
せるために子スイッチ回路251が接続されている。
【0032】子スイッチ回路251は、18V程度の電
圧線Veとグランド線との間に抵抗R2と抵抗R3とn
MOSトランジスタT6とが直列接続され、電圧線Vと
nMOSトランジスタT5のソースとの間にnMOSト
ランジスタT7とnMOSトランジスタT8とが直列接
続されている。抵抗R2と抵抗R3の接続点は、nMO
SトランジスタT7のゲートに接続され、かつ、インバ
ータ252を介してnMOSトランジスタT8のゲート
に接続されている。また、nMOSトランジスタT7の
ソースは、抵抗R4を介しnMOSトランジスタT5の
ゲートに接続されている。nMOSトランジスタT7の
ドレイン及びソースにはそれぞれ保護用ダイオードD1
0のカソード及びアノードが接続され、nMOSトラン
ジスタT8のドレイン及びソースにはそれぞれ保護用ダ
イオードD11と電圧制限用ツェナーダイオードD12
のカソード及びアノードが接続されている。
【0033】この子スイッチ回路251は、次のように
動作する。
【0034】nMOSトランジスタT6のゲートが低レ
ベルのとき、nMOSトランジスタT6はオフ状態であ
り、nMOSトランジスタT7のゲートが高レベルとな
ってnMOSトランジスタT7がオン状態、nMOSト
ランジスタT8のゲートが低レベルとなってnMOSト
ランジスタT8がオフ状態になっている。したがって、
nMOSトランジスタT5のゲートが高レベルとなって
nMOSトランジスタT5がオン状態になっている。こ
の状態は、維持・書込み電圧VWSが、維持電圧VSから
書込み電圧VWに昇圧しても、逆に書込み電圧VWから維
持電圧VSに降圧しても変化しない。
【0035】この状態でnMOSトランジスタT6のゲ
ートが高レベルになると、nMOSトランジスタT6が
オン状態となり、nMOSトランジスタT7のゲートが
低レベルとなってnMOSトランジスタT7がオフ状
態、nMOSトランジスタT8のゲートが高レベルとな
ってnMOSトランジスタT8がオン状態になる。した
がって、nMOSトランジスタT5のゲートが低レベル
となってnMOSトランジスタT5がオフ状態になる。
この状態は、維持・書込み電圧VWSが、維持電圧VS
ら書込み電圧VWに昇圧しても、逆に書込み電圧VWから
維持電圧VSに降圧しても変化しない。
【0036】維持・書込み電圧生成回路26は、垂直同
期信号VSに基づいて生成されたタイミング信号に応答し
て、昇圧回路261で維持電圧V S を昇圧し、これをコ
ンデンサC2を介し保護用ダイオードD13のカソード
電位に積み上げて書込み電圧V W を生成する。この結
果、維持・書込み電圧V WS は、維持電圧V S から書込み
電圧V W に上昇する。なおダイオードD13のアノード
は、維持電圧線VSに接続されている。したがって、維
持・書込み電圧VWSは通常は維持電圧VSになって
る。
【0037】次に、上記の如く構成された本実施例の全
面書込み付近の動作の一例を図2に基づいて説明する。
【0038】最初、回収用コンデンサ21の端子間電圧
はVS/2になっているとする。回収用コンデンサ21
の容量は、X電極XとY電極Y1〜Ynとの間の容量よ
りも充分大きく、例えばX電極XとY電極Y1〜Ynと
の間の容量の100倍以上、具体的には10μFであ
り、以下の充放電による電圧変化は無視できるものとす
る。また、X電極X及びY電極Y1〜Ynはグランドレ
ベルGND、nMOSトランジスタT1〜T5は共にオ
フ状態、nMOSトランジスタT6及びT8はオン状態
になっているとする。
【0039】(1)この状態でnMOSトランジスタT
1のゲートに正パルスS1を供給してnMOSトランジ
スタT1を一定時間オン状態にすると、回収用コンデン
サ21に蓄積された電荷がnMOSトランジスタT1、
ダイオードD1及びコイル23を通ってX電極Xに充電
され、コイル23のインダクタンス作用でX電極Xの電
圧は維持電圧VS近くまで上昇する。この電流経路の抵
抗成分の電力消費により、X電極Xの電圧は維持電圧V
Sまで上昇しきらない。そこで、回収電荷でX電極Xに
充電中に、コンデンサC1に負パルスS3を供給してp
MOSトランジスタT3を一定時間オン状態にし、電荷
を維持電圧線VSからpMOSトランジスタT3及びダ
イオードD4を介してX電極Xに補給する。この補給
は、X電極XとY電極Y1〜Ynとの間で放電が生ずる
前に行う。この放電は、X電極Xの電圧立ち上がり開始
後200〜300ns経過した時に生ずる。前記補給の
際、維持電圧線VS 、pMOSトランジスタT3、ダイ
オードD4、コイル23、ダイオードD2、ダイオード
D3’及び維持電圧線VS の回路により、コイル23の
端子間電圧が0に収束する。図2ではnMOSトランジ
スタT1とpMOSトランジスタT3を同時にオフにし
ているが、これは同時でなくてもよい(以下同様)。
【0040】(2)次に、nMOSトランジスタT2の
ゲートに正パルスS2を供給してnMOSトランジスタ
T2を一定時間オン状態にすると、X電極Xに蓄積され
た電荷が、コイル23、ダイオードD2及びnMOSト
ランジスタT2を通って回収用コンデンサ21に回収さ
れる。この回収においても、抵抗成分の電力消費により
X電極Xの電圧はグランドレベルGNDまで低下しきら
ない。そこで、X電極X放電中に、正パルスS4をnM
OSトランジスタT4のゲートに供給してnMOSトラ
ンジスタT4を一定時間オン状態にし、X電極X上に残
った電荷をnMOSトランジスタT4を介しグランド線
側に放電させる。この際、グランド線、ダイオードD
3、ダイオードD1、コイル23、nMOSトランジス
タT4及びグランド線の回路により、コイル23の端子
間電圧が0に収束する。
【0041】(3)次に、上記(1)と同様にして、回
収用コンデンサ21に回収された電荷をX電極Xに供給
し、かつ、維持電圧線VSからpMOSトランジスタT
3及びダイオードD4を介してX電極Xに補給する。
【0042】(4)垂直同期信号VSに基づいて生成さ
れたタイミング信号により前記(3)の開始時点から一
定時間後に昇圧回路261を作動させて、nMOSトラ
ンジスタT5のドレイン電圧を書込み電圧VWまで昇圧
させる。次に、nMOSトランジスタT6のゲートに負
パルスS6を供給してnMOSトランジスタT6を一定
時間オフ状態にする。これにより、nMOSトランジス
タT7がオン状態、nMOSトランジスタT8がオフ状
態となって、nMOSトランジスタT5がオン状態にな
り、維持・書込み電圧VWSがnMOSトランジスタT5
及びダイオードD6を介してX電極Xに供給される。こ
れにより、X電極Xが維持電圧VSから書込み電圧VW
で急に立ち上がり、X電極XとY電極Y1〜Ynとの間
で書込み放電が生ずる。
【0043】(5)次に、上記(2)と同じ動作によ
り、X電極Xに蓄積された電荷を回収用コンデンサ21
に回収し、X電極X上に残った電荷を、nMOSトラン
ジスタT4を介しグランド線側に放電させる。
【0044】本実施例によれば、維持・書込み電圧VWS
が維持電圧VSから書込み電圧VWに昇圧した際にnMO
SトランジスタT5が誤ってオン状態になることはな
く、したがって、上述のようなつつ抜け電流がなくな
り、また、書込みパルス生成用スイッチ回路25から出
力される書込み電圧VWの立ち上りが急になり、X電極
XとY電極Y1〜Ynとの間で充分な書込み放電を行わ
せることができる。
【0045】なお、本発明には他にも種々の変形例が含
まれる。例えば、本発明は回収用コンデンサ21、相方
向スイッチ回路22及びコイル23を備えない構成にも
適用可能である。また、図3に示す駆動方法以外の方
法、例えば、全面書込み後全面消去を行い、アドレス期
間において点灯しようとするセルに書込み放電を行う駆
動方法にも適用可能であることは勿論である。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るXドライバの要部回路を
示す図である。
【図2】図1の動作を説明する電圧波形図及びタイミン
グチャートである。
【図3】面放電・交流駆動型プラズマディスプレイ装置
の概略構成図である。
【図4】セル断面構成図である。
【図5】面放電・交流駆動型プラズマディスプレイパネ
ルの駆動方法の一例を示す電圧波形図である。
【図6】従来のXドライバの要部回路を示す図である。
【符号の説明】
10 面放電・交流駆動型プラズマディスプレイパネル 20、20A Xドライバ 21 回収用コンデンサ 22 相方向スイッチ回路 23 コイル 24 維持パルス生成用プッシュプルスイッチ回路 25 書込みパルス生成用スイッチ回路 251 子スイッチ回路 252 インバータ 26 維持・書込み電圧生成回路 261 昇圧回路 30 Yドライバ 40 アドレスドライバ 50 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書込みパルスを生成して、交流駆動型プ
    ラズマディスプレイパネルに供給する交流駆動型プラズ
    マディスプレイパネル用ドライバにおいて、 書込みパルスのための書込み電圧(VW)を生成する
    維持・書込み電圧生成回路(26)と、 書込み電圧(VW)を、該書込みパルスとして該プラ
    ズマディスプレイパネルに供給する書込みパルス生成用
    スイッチ回路(25)とを有し、 該書込みパルス生成用スイッチ回路(25)は、該維持
    ・書込み電圧生成回路(26)の出力電圧の値とは無関
    係に制御される ことを特徴とする交流駆動型プラズマデ
    ィスプレイパネル用ドライバ。
  2. 【請求項2】 上記書込みパルス生成用スイッチ回路
    (25)は、 予め生成され、ドレインに印加された上記書込み電圧
    (VW)を、ゲート電圧に応じてソースを介し該プラズ
    マディスプレイパネルに供給する第1スイッチ素子(T
    5)と、 固定電圧線と該第1スイッチ素子(T5)のゲートとの
    間に接続された第2スイッチ素子(T7)と、 該第1スイッチ素子(T5)のゲートとソースとの間に
    接続された第3スイッチ素子(T8)とを有し、 制御信号(S6)に応答して、該第2スイッチ素子及び
    該第3スイッチ素子の一方がオン状態にされ、他方がオ
    フ状態にされることを特徴とする請求項1記載の交流駆
    動型プラズマディスプレイパネル用ドライバ。
  3. 【請求項3】 書込みパルスを生成して、交流駆動型プ
    ラズマディスプレイバネルに供給する交流駆動型プラズ
    マディスプレイパネル用ドライバにおいて、 該書込みパルスのための書込み電圧(V W )を生成する
    維持・書込み電圧生成回路(26)と、 該書込み電圧(V W )を、該書込みパルスとして該プラ
    ズマディスプレイパネルに供給する書込みパルス生成用
    スイッチ回路(25)と、 維持電圧(VS)に基づき、プラズマディスプレイパ
    ネルへ維持パルスを供給する維持パルス生成用プッシュ
    プルスイッチ回路(24)を有すること特徴とする 交流駆動型プラズマディスプレ
    イパネル用ドライバ。
  4. 【請求項4】 上記維持・書込み電圧生成回路(26)
    は、上記維持電圧(V S )を昇圧して上記書込み電圧
    (Vw)を生成する昇圧回路(261)を備えている、 ことを特徴とする請求項3記載の交流駆動型プラズマデ
    ィスプレイパネル用ドライバ。
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