JP3120296U - 化粧コンクリート体 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な施工により適宜の色調や模様等を有する良好な仕上がりの化粧面を有するコンクリート構造物を効率よく構築することが可能な化粧コンクリート体を提供する。
【解決手段】コンクリート本体2の主面を被覆しかつその外周部に突出する突出縁部3a〜3dを有してレジンコンクリートを素材とした化粧レジンコンクリート体3が一体化される。接合面間を両面接着型テープ11に接合されて多数個が組み合わされ、突出縁部3a〜3dにより接合部位が目隠しされ化粧レジンコンクリート体3が化粧面を構成するコンクリート建造物7を構築する。
【選択図】図1

Description

本考案は、例えばブロック塀或いはピンコロ(小舗石)等のコンクリート構造物を構築するコンクリートブロック或いはコンクリートパネル等に用いて好適な化粧コンクリート体に関する。
セメントコンクリート又はモルタルによりブロック状に成形されたコンクリート体は、多数個を並べて組み合わせるとともに互いに接合することによりブロック塀、外壁或いは門柱やピンコロ等のコンクリート構造物を構築する。例えばブロック塀を構築するコンクリートブロックは、下地や基礎部を形成するとともに所定の間隔を以って鉄筋を立設し、この鉄筋をそれぞれの空洞部に貫通させて高さ方向及び横方向に並べて設置される。コンクリートブロックは、モルタルにより相対する接合面において互いに接合されるとともに主面側から目地均しが行われ、さらに空洞部内にモルタルが充填されて所定高さのブロック塀を構築する。なお、ブロック塀は、天端に笠部材等が設置されて仕上げが行われる。
ところで、コンクリート体は、一般にその色調がセメントの原料である石灰岩の色調である見栄えのしないグレー色を呈しているため、例えば街並み景観をカラー化により向上を図る場合にそぐわないものとなっている。コンクリート体においては、例えば生コンクリートに適宜の色調の着色剤を添加して形成したり、形成後にエアーガン等による吹き付け塗装を行ってカラー化の対応が図られる。コンクリート体においては、かかるカラー化の対応が、樹脂製品のように平滑で仕上がりが良好な表面を有しかつ光沢、色合い等の特性を得ることが困難であるとともに、色落ち等の問題もあった。
コンクリート製品としては、セメントやモルタルに代えて或いはセメントに加えてエポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂或いはポリエステル系樹脂が結合材として用いられるいわゆるレジンコンクリートにより形成したレジンコンクリート製品も提供されている(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照)。レジンコンクリート製品は、耐久性、耐食性、耐候性、高強度或いは軽量であるといった種々の特性とともに、顔料や骨材の混合により適宜のカラー化或いは模様形成も容易である。
しかしながら、かかるレジンコンクリート製品は、結合材として用いる樹脂材がセメントと比較して高価であるとともに適宜の着色或いは模様を施す場合に着色剤や模様骨材も高価であることから、全体として高額であった。このため、レジンコンクリート製品においては、セメントコンクリートによって所定形状のセメントコンクリート製芯成形体を形成するとともに、この芯成形体の外周面をレジンコンクリート層によって被覆したレジン被覆コンクリート製品が提供されている(特許文献1及び特許文献2を参照)。かかるレジン被覆コンクリート製品は、芯成形体をセメントコンクリート製とすることで機械的強度を保持してレジンコンクリートの使用量を低減して低コスト化を図り、この芯成形体を被覆するレジンコンクリート層により上述したレジンコンクリートの特性が発揮される。
特開2002−248611公報。
特開2003−41897公報。
表面をレジンコンクリート層によって被覆したレジンコンクリート製品は、上述したように平滑で光沢があり仕上がりが良好な表面を有しかつ濁りや色落ちも無い適宜の色調或いは模様を有して形成され、例えばブロック状に形成したレジンコンクリートブックを積み上げることにより街並み景観を向上させるブロック塀等を構築することを可能とする。かかるレジンコンクリートブロックも、セメントコンクリートブロックと同様の施工手順により積み上げられ、モルタルによる接合や目地均しが行われる。
しかしながら、レジンコンクリートブロックにおいては、レジンコンクリート層により適宜の色調を有して仕上がりのよい化粧面を有するブロック塀を構築するが、それぞれが目地により縁ち取られることで折角の化粧面の印象を損なわせてしまう。また、レジンコンクリートブロックにおいても、相互の接合面にある程度の厚みでモルタルを塗ってこれを調整することで相互の水平調整を行うことから、積み上げ工程がいぜんとして面倒でありかつ熟練が必要とされる。レジンコンクリートブロックにおいても、充分な接合強度とはみ出し等が発生しないようにしてモルタルの練り具合を調整する必要がある。
なお、上述した特許文献1に開示された複合化セメントコンクリート製品は、コアを構成するセメントコンクリート成形物の外側に成形後には消滅する消失部材を介してシェルを構成するレジンコンクリート層が被覆一体化される。複合化セメントコンクリート製品は、外郭成形用一次金型と二次金属金型と中子とガイド金型とが用いられ、一次成形工程によりレジンコンクリート層を成形した後に二次成形工程によりセメントコンクリート成形物を成形する。かかる複合化セメントコンクリート製品においては、上述したように複雑な構造で高価な成形金型を用いることから、新規の設備投資を必要とする。また、複合化セメントコンクリート製品においては、1個の成形工程毎に成形金型内に発泡スチロール等の消失部材をその都度セットする工程を必要とするとともに、水分の存在により硬化が劣化するレジンコンクリートの特性からレジンコンクリート層が硬化した状態のタイミングでセメントコンクリートの成形を行わなければならず生産成形効率が悪いといった問題がある。
また、特許文献2に開示されたレジン被覆セグメントは、表面を粗面化した鉄筋コンクリートセグメント芯体と、この芯体の外表面6面を全面的に被覆するレジンモルタルとから構成される。レジン被覆セグメントは、コンクリートセグメント芯体を成形した後に、この芯体を遠心成型ドラム内に設置される遠心成型型枠内に取り付け、遠心成型ドラムを駆動して遠心力を加えながら型枠内にレジンモルタルを注入し、レジンモルタルの硬化後に脱型することによって芯体の外表面6面にレジンモルタル層が形成される。かかるレジン被覆セグメントの製造方法においては、遠心成型ドラムが大きな設置スペースを必要とするとともに、大型のレジン被覆セグメントを成形する場合には大きな駆動源も必要とすることで設備負担が極めて大きい。また、かかるレジン被覆セグメントの製造方法においては、高速回転状態で遠心成型型枠内にレジンモルタルを注入することから、型枠構造が複雑かつ高価となる。
従来のレジン被覆コンクリート製品においては、上述したようにレジンコンクリートの使用量を低減するとともにセメントコンクリートとレジンコンクリートのそれぞれの特性が発揮されたコンクリート製品を構成するが、成型金型や遠心成型型枠等の高額でかつ大型の新たな製造設備を必要とするとともに一般的なコンクリート製品と比較して生産性も悪いことから、結果としてさほどのコスト低減が達成できないといった問題があった。また、従来のレジン被覆コンクリート製品においては、セメントコンクリートとレジンコンクリートとの収縮率の差が大きいために、レジンコンクリート層の剥離やひび割れ等が発生する虞があるとともに、セメントコンクリートの水分によってレジンコンクリートの未硬化が生じる虞もある。
したがって、本考案は、組み合わせ工程を簡易化して仕上がりが良好でありかつ化粧レジンコンクリート体により構成される適宜の色調や模様等を有する化粧面を一層強調するコンクリート構造物を効率よく構築することが可能な化粧コンクリート体を提供することを目的に提案されたものである。
上述した目的を達成する本考案にかかる化粧コンクリート体は、セメントモルタルコンクリートにより所定の形状に形成され主面との直交面を接合面として複数個が組み合わされるコンクリート本体と、レジンコンクリートを素材としてコンクリート本体に対して少なくとも一方の主面の全体を被覆するとともに少なくとも1つの接合面から突出する突出縁部を有して一体に形成された化粧レジンコンクリート体と、コンクリート本体の接合面に接合される接着テープ体とから構成される。化粧コンクリート体は、接着テープ体が、化粧レジンコンクリート体の突出縁部の突出量よりも大きな厚みを有するブチルゴム系両面接着型テープと、この両面接着型テープの一方接着面を被覆する剥離自在な剥離テープとから構成される。
化粧コンクリート体においては、例えばコンクリート本体の接合面に予め接着テープ体を接合した状態で供給され、施工現場で組み合わせ工程を行う際に剥離テープを剥離して両面接着型テープの接着面が露出される。化粧コンクリート体においては、この状態で相対する接合面を突き合わせて組み合わせることにより、両面接着型テープが圧縮されて接合面間を接合されてコンクリート構造物を構築する。化粧コンクリート体においては、化粧レジンコンクリート体が、コンクリート構造物の主面を化粧面として構成する。
化粧コンクリート体においては、それぞれの接合状態やモルタルの練り具合等の調整を不要として順次組み合わせる簡易な工法により、良好な仕上がりのコンクリート構造物を効率よく構築する。化粧コンクリート体においては、組み合わせ状態で上述したように両面接着型テープが圧縮されて相対する化粧レジンコンクリート体の突出縁部が突き合わされて接着テープ体による接合部位を目隠しすることにより、縁取りが目立たない平滑な化粧面を有するコンクリート構造物を構築する。
また、本考案にかかる化粧コンクリート体は、コンクリート本体が表面の空隙率を1%乃至30%、好ましくは3%乃至15%に調整されて形成され、このコンクリート本体の主面に化粧レジンコンクリート体が一体化されて形成される。化粧コンクリート体は、コンクリート本体の表面に形成された微小な凹凸にレジンコンクリートが含浸して硬化することによりコンクリート本体に対して化粧レジンコンクリート体が強固に一体化される。
本考案にかかる化粧コンクリート体によれば、熟練を要するモルタルの厚み調整や練り調整等の工程を不要として順次組み合わせる簡易な工程により接着テープ体を介して接合された仕上がり精度の良好なコンクリート構造物を形成することを可能とする。化粧コンクリート体によれば、組み合わせ状態で突き合わされる相対する化粧レジンコンクリート体の突出縁部により接着テープ体による接合部位を目隠しすることにより、縁取りが目立たない平滑な化粧面を有するコンクリート構造物を構築することを可能とする。
以下、本考案の実施の形態として図面に示した化粧コンクリートブロック体1について詳細に説明する。化粧コンクリートブロック体1は、図1及び図2に示すように、コンクリートブロック本体2と、このコンクリートブロック本体2と一体に形成された一対の化粧レジンコンクリート体3A、3B(以下、個々に説明する場合を除いて化粧レジンコンクリート体3と総称する。)と、コンクリートブロック本体2の後述する所定位置に予め接合された接着テープ体4A、4B(以下、個々に説明する場合を除いて接着テープ体4と総称する。)とから構成される。化粧コンクリートブロック体1は、詳細を後述するように、基礎5に立設された鉄筋6に沿って高さ方向及び横方向に多数個が組み合わされてブロック塀等のコンクリート構造物7を構築する。
コンクリートブロック本体2は、セメントモルタルコンクリートを素材とし従来の空洞コンクリートブロックと同様に、所定の厚みを有して板状に形成された相対する一対のフェイスシェル8A、8B(以下、個々に説明する場合を除いてフェイスシェル8と総称する。)と、それぞれの間に空洞部10を構成して各フェイスシェル8間を所定の間隔を以って連結する複数個のウェブ9とから構成される。コンクリートブロック本体2には、詳細を後述するようにフェイスシェル8の各主面8a、8bを被覆してそれぞれ化粧レジンコンクリート体3が一体に形成される。
コンクリートブロック本体2は、フェイスシェル8の各上端面8c、8dと、各下端面8e、8fと、一方の側縁面8g、8h及び他方の側縁面8i、8jが、それぞれコンクリート構造物7を構築する際に相手方と突き合わされて接合される接合面として構成される。コンクリートブロック本体2には、詳細を後述するようにフェイスシェル8A側の上端面8cと側縁面8gとに跨って接着テープ体4Aが接合されるとともに、フェイスシェル8B側の上端面8dと側縁面8hとに跨って接着テープ体4Bが接合される。
化粧コンクリートブロック体1は、上述した形状のキャビティを有する成形金型によりコンクリートブロック本体2を成形した後に、化粧レジンコンクリート体3が一体化される。コンクリートブロック本体2は、生コンクリートと比較して流動性が小さな硬練りコンクリート、例えばスランプ0cmの即脱コンクリートが用いられ、表面に微小な凹凸が形成される粗い仕上がり表面を以って形成される。コンクリートブロック本体2は、即脱コンクリートを用いることにより、硬練りコンクリートを型枠に投入して締め固めを行った後に直ちに脱型を行って取り出すことが可能であるため成形時間の短縮化による多サイクル化の実現が図られる。なお、コンクリートブロック本体2は、硬練りコンクリートを用いることから、必要に応じて型枠に対して加圧振動を加えて締め固めを行ってもよい。
コンクリートブロック本体2は、表面の空隙率が1%乃至30%、好ましくは3%乃至15%に調整されて形成される。コンクリートブロック本体2は、上述したように表面に形成された微細な凹凸に化粧レジンコンクリート体3を形成するレジンコンクリートが含浸して硬化することにより、フェイスシェル8の各主面8a、8bに対して化粧レジンコンクリート体3が密着度を高めて一体化され剥離等の発生が抑制される。
化粧コンクリートブロック体1は、図1及び図2に示すように、コンクリートブロック本体2に対して化粧レジンコンクリート体3が、フェイスシェル8の各上端面8c、8dと一方の側縁面8g、8hからそれぞれ所定の突出量を以って突出する突出縁部3a〜3dを有して一体化される。化粧レジンコンクリート体3は、各突出縁部3a〜3dが、詳細を後述する接着テープ体4の厚みよりもやや小さな突出量を以って形成され、組み合わせ状態において相対する部位が突き合わされて接合部を目隠しする作用を奏する。
化粧レジンコンクリート体3は、フェイスシェル8の各主面8a、8bに対して、厚みが0.5mm〜5.0mm、また1.0mm以上の深さまで含浸して硬化することにより形成される。化粧レジンコンクリート体3は、厚みを5.0mm以下とすることにより収縮量が抑制されるようにするとともに、1.0mm以上含浸して硬化することでアンカ効果によるコンクリートブロック本体2からの剥離が抑制されるようにする。
化粧レジンコンクリート体3には、基本配合として不飽和ポリエステル樹脂等の樹脂材を20重量%〜50重量%、硬化剤を0.5重量%〜2.0重量%、炭酸カルシウムを20重量%〜50重量%、2mm以下の細骨材を20重量%〜50重量%としたレジンコンクリートが用いられる。化粧レジンコンクリート体3には、化粧コンクリートブロック体1の外観仕様を決定する化粧骨材や着色剤(顔料)、或いは耐候性向上材として紫外線吸収剤、硬化遅延剤或いは機械的強度を向上させるナイロン繊維やアクリル繊維等の繊維が適宜添加される。なお、化粧レジンコンクリート体3には、作業性、経済性或いはひび割れ抵抗性等を考慮して上述した添加物の添加量を適宜決定したレジンコンクリートが用いられる。
化粧レジンコンクリート体3は、化粧コンクリートブロック体1の形状に対応したキャビティを有する型枠が用いられて、キャビティ内に予め所定量のレジンコンクリートが充填されて成形される。化粧レジンコンクリート体3は、コンクリートブロック本体2を設置した型枠が振動機構により振動させてレジンコンクリートをコンクリートブロック本体2の所定位置に回り込ませ、加圧機構によって型枠内に空気圧を加えて成形される。
化粧コンクリートブロック体1は、上述したようにコンクリートブロック本体2のフェイスシェル8Aにその上端面8cと側縁面8gとに跨って接着テープ体4Aを接合するとともに、フェイスシェル8Bにその上端面8dと側縁面8hとに跨って接着テープ体4Bを接合する。なお、各接着テープ体4は、上端面から側縁面に跨る長さを有する必要は無く、上端面及び側縁面にそれぞれ接合してもよく、或いは上端面及び側縁面に複数片をそれぞれ接合するようにしてもよい。
接着テープ体4は、全体が上述した化粧レジンコンクリート体3の各突出縁部3a〜3dの突出量よりも大きな厚みを有し、両面接着型テープ11と、この両面接着型テープ11の少なくとも一方接着面を被覆する剥離自在な剥離テープ12とから構成される。接着テープ体4には、従来シーリング用として用いられている、例えば吾嬬ゴム工業(株)製の「シーラテープ」が用いられる。「シーラテープ」は、両面接着型テープ11がブチルゴムを主成分とし、単独或いは特殊合成ゴムとの混合体、合成ゴムスポンジとの複合体或いは合成ゴムソリッドとの複合体により構成される。「シーラテープ」は、コンクリート材やスチール材或いはガラス材やプラスチック材のシーリング用として用いられており、耐候性、耐久性に優れるとともに接着性や復元性が大きく、シーリング箇所に簡易に接合することが可能である。
接着テープ体4は、剥離テープ12を剥離した一方の接着面をコンクリート本体2の上述した接合面を構成するフェイスシェル8A側の上端面8cと側縁面8g及びフェイスシェル8B側の上端面8dと側縁面8hとに接合される。接着テープ体4は、上述した厚みを有することで、図2に示すように化粧レジンコンクリート体3の各突出縁部3a〜3dからやや突出した状態でコンクリート本体2に接合される。接着テープ体4は、両面接着型テープ11の表面に剥離テープ12を接合した状態で化粧コンクリートブロック体1が提供されるようにすることで取り扱いを簡便化する。接着テープ体4は、その弾性特性により化粧レジンコンクリート体3の各突出縁部3a〜3dを保護する作用も奏する。
接着テープ体4は、施工現場において化粧コンクリートブロック体1を順次組み合わせる際に、表面から剥離テープ12が剥離されて両面接着型テープ11を露出させる。接着テープ体4は、組み合わされた化粧コンクリートブロック体1が押し付けられることにより両面接着型テープ11が弾性変形しながら相対する接合面間を接合する。接着テープ体4は、各化粧コンクリートブロック体1が化粧レジンコンクリート体3の各突出縁部3a〜3dを相手側の接合面に突き当てるまで押し付けるようにして組み合わされることにより、各突出縁部3a〜3dによって目隠しされる。
以上のように構成された化粧コンクリートブロック体1は、図3に示すように下地施工を施した後に所定の間隔を以って多数本の鉄筋6を立設した基礎5上に、高さ方向と横方向に並べて組み合わすことによりブロック塀(コンクリート構造物7)を構築する。第1段目の化粧コンクリートブロック体1Aは、接着テープ体4を接合していないフェイスシェル8の下端面8c、8dを載置面として空洞部10に鉄筋6を貫通させて基礎5上に設置される。化粧コンクリートブロック体1Aには、鉄筋6を貫通させた空洞部10内にモルタルが充填される。
コンクリート構造物7においては、化粧コンクリートブロック体1Aの上端面8c、8d及び側縁面8g、8hに接合された接着テープ体4から剥離テープ12が引き剥がされる。コンクリート構造物7においては、第1段目の化粧コンクリートブロック体1Aに対して、第2段目の化粧コンクリートブロック体1Bが組み合わされる。化粧コンクリートブロック体1Bも、下端面8c、8dを載置面として空洞部10に鉄筋6を貫通させ、第1段目の化粧コンクリートブロック体1Aの上端面8c、8d上に設置される。なお、化粧コンクリートブロック体1Bにも、鉄筋6を貫通させた空洞部10内にモルタルが充填される。
コンクリート構造物7においては、第1段目の化粧コンクリートブロック体1Aに対して化粧コンクリートブロック体1Bを強く押し付けることにより、両面接着型テープ11を厚み方向に圧縮させて接合面を構成する相対する化粧コンクリートブロック体1Aの上端面8c、8dと下端面8c、8dとの接合が行われるようにする。コンクリート構造物7においては、この状態で第1段目の化粧コンクリートブロック体1Aに形成された化粧レジンコンクリート体3の突出縁部3a、3bが第2段目の化粧コンクリートブロック体1B側の化粧レジンコンクリート体3の下端縁と突き当てられる。
コンクリート構造物7においては、上述したように化粧レジンコンクリート体3の突出縁部3a、3bにより、化粧コンクリートブロック体1A、1Bが接着テープ体4による接合部位を目隠しされて縁取りが目立たない平滑な化粧面が構成される。コンクリート構造物7においては、以下同様の工程により所定個数の化粧コンクリートブロック体1が積み重ねられるとともに、横方向にも化粧コンクリートブロック体1が組み合わされる。コンクリート構造物7においては、隣り合う化粧コンクリートブロック体1の接合部位が化粧レジンコンクリート体3の突出縁部3c、3dにより目隠しされる。
コンクリート構造物7においては、上述したように各化粧コンクリートブロック体1を接着テープ体4により接合することから、従来のように水平状態を合わせて厚みを調整したり練り具合の調整が必要であり熟練を要するモルタル塗りの工程が不要となり接合工程の簡易化と効率化を図って良好な仕上がりで構築される。コンクリート構造物7においては、化粧レジンコンクリート体3によって化粧表面を構成することから、平滑で光沢があり仕上がりが良好な表面を有しかつ濁りや色落ちも無い適宜の色調或いは模様を有して形成することが可能となる。コンクリート構造物7においては、各化粧コンクリートブロック体1の接合部位が化粧レジンコンクリート体3の突出縁部3a〜3dにより目隠しされることで、縁取りが目立たない平滑な化粧面が構成されて化粧面が一層強調される。
コンクリート構造物7においては、上述したように各化粧コンクリートブロック体1がコンクリートブロック本体2に対して化粧レジンコンクリート体3を強固に一体化した構造であることから、化粧レジンコンクリート体3の剥離等の発生が抑制されるとともにレジンコンクリートの特性が発揮されて耐久性や耐候性の向上が図られる。コンクリート構造物7においては、化粧コンクリートブロック体1が低コストで製造され、上述したように簡易な施工により構築することが可能であることから、コスト低減が図られる。
上述した実施の形態においては、化粧コンクリート体としてカラーブロック塀を構築するブロック状の化粧コンクリートブロック体1を示したが、本考案はかかる実施の形態に限定されずパネル状に形成される化粧コンクリートパネルであってもよい。また、本考案は、例えば多数個を組み合わせて構築する門柱、外壁、ピンコロ或いは花壇等の土留め等の各種コンクリート建造物用にも適用され、それぞれ所定の形状を以って形成される。化粧コンクリートブロック体1においては、接着テープ体4を接合した状態で提供されるように説明したが、現場において接着テープ体4を所定の長さに切断してコンクリートブロック本体2に接合してもよいことは勿論である。
本考案の実施の形態として示す化粧コンクリートブロック体の斜視図である。 同化粧コンクリートブロック体の側面図である。 同化粧コンクリートブロック体を組み合わせたコンクリート建造物の要部説明図である。
符号の説明
1 化粧コンクリートブロック体(化粧コンクリート体)、2 コンクリートブロック本体(コンクリート本体)、3 化粧レジンコンクリート体、3a〜3d 突出縁部、4 接着テープ、7 コンクリート建造物、8 フェイスシェル、9 ウェブ、10 空洞部、11 両面接着型テープ、12 剥離テープ

Claims (3)

  1. セメントモルタルコンクリートにより所定の形状に形成され、主面との直交面が接合面とされるコンクリート本体と、
    レジンコンクリートを素材とし、上記コンクリート本体に対して、少なくとも一方の上記主面の全体を被覆するとともに少なくとも1つの接合面から所定の突出量を以って突出された突出縁部を有して一体に形成された化粧レジンコンクリート体と、
    上記化粧レジンコンクリート体の上記突出縁部の突出量よりも大きな厚みを有するブチルゴム系両面接着型テープと、この両面接着型テープの一方接着面を被覆する剥離自在な剥離テープとからなり、上記コンクリート本体の上記接合面に接合される接着テープ体と
    から構成したことを特徴とする化粧コンクリート体。
  2. 上記接着テープ体の上記剥離テープを剥離した状態で上記コンクリート本体の接合面が突き合わせて組み合わされることにより上記両面接着型テープを介して互いに接合されてコンクリート構造物を構築し、このコンクリート構造物の主面を上記突出縁部が接合部位を目隠しして上記化粧レジンコンクリート体により化粧面として構成することを特徴とする請求項1に記載の化粧コンクリート体。
  3. 上記化粧レジンコンクリート体が、表面の空隙率を1%乃至30%とされて形成された上記コンクリート本体の主面に対して一体化されて形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の化粧コンクリート体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012161784A (ja) * 2011-01-17 2012-08-30 Okura Toso Kogyo:Kk 化粧コンクリートブロックの製造方法、化粧ブロック塀の構築方法及び化粧コンクリートブロック積層体

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