JP3120194U - リング状宝飾品 - Google Patents

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Abstract

【課題】リングの表面に石を点字を表現するように配列することにより、宝飾品としてより綺麗なリング状宝飾品を提供すること。
【解決手段】指輪10は、表面にダイヤモンドカットした石を表側16あるいは裏側15が露出するように点字規則に従って規則的に配列されている。指輪10の両側に隆起した縁11を結ぶ面が石15、16の突出部よりも高くなっている。また、表側が露出するように装着される石16と裏側が露出するように装着される石16とを異なる色としてもよい。点字の凹凸を石で表現する事によって視覚障害者の人でもメッセージが読めると共に、点字自体が輝き、本来の装飾品としての美観を保ちつつ、点字を表現する事が出来る。縁11により指輪10を物にこすった場合などに石が離脱し難くなると共に突起が他の指に当たって不快な感触を与えることを防止する。
【選択図】図1

Description

本考案は、リング状宝飾品に関するものであり、特にリングの表面に石を点字を表現するように配列したリング状宝飾品に関するものである。
例えば下記特許文献1には、点字を表現した指輪が提案されている。この指輪は、指輪本体と点字部分は共に金属、合成樹脂、ゴム素材又は木などで一体化して形成されているか、あるいは、金属、合成樹脂、ゴム素材又は木で形成された指輪本体の表面に金属、合成樹脂又はゴム素材で形成された凸型の点字を施した帯状のテープに接着剤、両面テープなどで貼り付けたものであった。
登録実用新案3078432号公報
上記したような従来の点字指輪においては、一体成形するためには製造に手間がかかり、かつ単一の金属により形成した場合に見た目が地味になる、点字部分が摩耗し易いなどの問題点があった。
本考案は、従来の問題点を解決し、リングの表面に石を点字を表現するように配列することにより、宝飾品としてより綺麗なリング状宝飾品を提供することを目的とする。
本考案のリング状宝飾品は、リングの表面にダイヤモンドカットした石を表側あるいは裏側が露出するように規則的に配列したことを主要な特徴とする。また、上記したリング状宝飾品において、前記配列および石の表裏が点字規則に従って決定される点にも特徴がある。
また、上記したリング状宝飾品において、リングの両側に隆起した縁が設けられ、前記縁を結ぶ面が前記石の突出部よりも高くなっている点にも特徴がある。また、上記したリング状宝飾品において、表側が露出するように装着される石と裏側が露出するように装着される石とを異なる色とした点にも特徴がある。
本考案のリング状宝飾品によれば、点字の凹凸部分を石で表現する事によって視覚障害者の人でも指で触ってメッセージが読めると共に、点字文字自体が輝き、本来の装飾品としての美観を保ちつつ、点字の凹凸を表現する事が出来、点字のイメージをより明るく親しみやすいものにすることができるという効果がある。
また、点字の突起としてダイヤモンドカットされた石の裏側をそのまま利用することにより、作成が容易であるという効果もある。更に、リングの両側に縁を設けることにより、リング状宝飾品を物にこすった場合などに石が離脱し難くなると共に、指輪を装着した場合に、突起が他の指に当たって不快な感触を与えることを防止し、装着感を改善するという効果もある。
以下、図面を参照して実施例を説明する。なお、本明細書において「リング状宝飾品」とは、指輪、ブレスレット、リング状ペンダントなど円筒形状の宝飾品全般を指すが、実施例としては指輪について説明する。また、本明細書において「石」とは、任意の宝石、鉱石、ガラス、金属あるいはこれらに類似する任意の固体を指す。
図1は、本考案の一実施例である指輪の構造を示す斜視図である。また、図2は、本考案の一実施例である指輪の構造を示す断面図である。指輪10は例えば金や白金により製造されたリング形状(円筒形状)のものである。指輪10の両方の端部には盛り上がった縁11が設けられている。この縁は11は、縁を結ぶ面が石15の突出部よりも高くなっている。
縁11を設けることにより、指輪を物にこすった場合などに石が離脱し難くなると共に、指輪を装着した場合に、突起が他の指に当たって不快な感触を与えることを防止し、装着感を改善する。
指輪10の表面には、点字の表現単位であるマス12を区切る溝17が等間隔で施され、例えば10個のマス12のそれぞれの内部には石15、16が3行×2列(6点点字の場合)に配置されている。石15、16は例えば図2に断面を示すように周知のダイヤモンドカットされた同じ大きさのダイヤモンドである。
石15、16の色は同色でもよいし、表側(頂部が平らになっている面)が露出するように配置される石16と裏側(頂部が多角錐である面)が露出するように配置される石15とを異なる色としてもよい。石15、16は指輪10に設けられた1マス当たり6カ所の窪み21に嵌合させて例えば4カ所の爪20により固定する。
各マス12内の石の裏表の配置は表現したいメッセージ文字列を周知の点字規則に従って6点点字に変換することによって決定される。そして、点字の突起に対応する位置には石15が裏側(頂部が多角錐である面)が露出するように配置され、点字の突起以外の位置には石16が表側(頂部が平らになっている面)が露出するように配置されるか、あるいは石を装着しない。宝飾店においては、客の要望に基づいて石を指輪に装着することによって、明確なメッセージを備えたオーダーメイドの世界に1つしかない指輪を提供することができる。
本考案の指輪は、点字の凹凸部分を石で表現する事によって視覚障害者の人でも指で触ってメッセージが読めると共に、点字文字自体が輝き、本来の装飾品としての美観を保ちつつ、点字の凹凸を表現する事が出来、点字のイメージをより明るく親しみやすいものにすることができる。これにより、通常点字を必要としない人も点字の存在を認識し、日常生活の中で視覚障害者への意識向上につながる。
図3は、本考案の実施例2である指輪の構造を示す断面図である。図2の実施例1はマス12内はほぼ平坦である例であったが、図3に示す実施例2はマス32が凹面で形成されている例である。この例においては縁31とマス32との明確な境界は無く、連続した曲面で構成されている。実施例2の方が実施例1よりも指輪の幅をより狭くできる。
この他、本考案の指輪には以下のような実施例も考えられる。石のカットの形状としては、ダイヤモンドカットの例を開示したが、裏面と表面で指で触った場合に突起があるか無いかが判別できれば、形状は任意であり、例えば球面などでもよい。実施例においては、6点点字の場合、6カ所全てに石を配置する例を開示したが、突起の必要な部分のみに石を配置してもよい。
本考案のリング状宝飾品は宝飾品として産業上利用可能である。
本考案の一実施例である指輪の構造を示す斜視図である。 本考案の一実施例である指輪の構造を示す断面図である。 本考案の実施例2である指輪の構造を示す断面図である。
符号の説明
10…指輪
11…縁
12…マス
15…石(裏側)
16…石(表側)
17…溝

Claims (4)

  1. リングの表面にダイヤモンドカットした石を表側あるいは裏側が露出するように規則的に配列したリング状宝飾品。
  2. リングの表面にダイヤモンドカットした石を表側あるいは裏側が露出するように規則的に配列し、前記配列および石の表裏は点字規則に従って決定されることを特徴とするリング状宝飾品。
  3. リングの表面にダイヤモンドカットした石を表側あるいは裏側が露出するように規則的に配列し、前記配列および石の表裏は点字規則に従って決定され、かつリングの両側に隆起した縁が設けられ、前記縁を結ぶ面が前記石の突出部よりも高くなっていることを特徴とするリング状宝飾品。
  4. リングの表面にダイヤモンドカットした石を表側あるいは裏側が露出するように規則的に配列し、前記配列および石の表裏は点字規則に従って決定され、かつ表側が露出するように装着される石と裏側が露出するように装着される石とを異なる色としたことを特徴とするリング状宝飾品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180076818A (ko) * 2016-12-28 2018-07-06 한국복지대학교 산학협력단 점자 교체형 쥬얼리

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