JP3119481U

JP3119481U - 手指介護用予防具

Info

Publication number: JP3119481U
Application number: JP2005010517U
Authority: JP
Inventors: 静子西條
Original assignee: 静子西條
Priority date: 2005-11-14
Filing date: 2005-11-14
Publication date: 2006-03-02
Anticipated expiration: 2015-11-14

Abstract

【課題】使用者に負担をかけることなく、介護側にも手軽に使用でき、衛生的継続使用が可能であり、入浴時の使用も可能な手指介護用予防具を提供する。
【解決手段】手の平の一部に当接する塊部３と、塊部にそれぞれの基部が連結され、隣り合う手の指の付け根部分の間に嵌入する突出部４，５，６，７とを有する手指介護用予防具であって、塊部及びこれに連結される突出部の表皮材は、通気性、吸汗性を有する織布材（綿素材）からなっており、突起部の先の内部と手の平の一部に当接する塊部の内部には使用者にやさしい、クッション性のある発泡剤が内蔵されている。
【選択図】図１

Description

本考案は、手指介護用予防具に関するものである。

体の拘縮した人は、手を握りこむ習性があるのが一般的である。このまま手の平を握りこんだままにしておくと、握りこんだ手、指の拘縮が進行し、手、指を広げること、また爪の処理が困難になる。伸びた爪は手の平に食い込み、手、指の変形の進行を早める。また、手の平の通気が悪くなり、汗、臭いが生じ、爪白癬菌の繁殖により水虫となり、苦痛を生じる。そこで特開平１０−９４５６９号公報に記載には爪白癬菌が繁殖を防ぐものとする介護用品が提案されている。

福祉用具総合カタログＡｌｌＬＩＦＥＶＯＬ−１４Ｐ４６の右上の欄、ビーズスティックには硬直予防と手の平に衛生的である介護用品が提案されている。
特開平１０−９４５６９福祉用具総合カタログＡｌｌＬＩＦＥＶＯＬ−１４Ｐ４６ビーズスティック

しかしながら、前記公報記載の介護用品は、指と指の間に介護用品を挟みこむと指と指の間隔が開きすぎるため、指や関節へ負担がかかる。拘縮が進行した使用者に、指と手の平を開いた状態まで広げることは困難である。また、塊部が手の平を覆い隠してしまうため、使用者の手の平の状態を随時、観察することが難しい。よって、指、関節へ負担がかからず、手、指にやさしく、衛生的で、手の観察が容易にでき、手、指の洗浄が可能な手指介護用予防具を提供することを目的とする。

カタログ掲載の介護用品は、指の部分がはめ込み式となっているため、拘縮した指を一本、一本はめ込むには困難がある。また、塊部は丸みを持たないため、使用者の手、指にとって楽な状態を保ちにくい。指にはめやすく、抜脱しにくく、また、手、指にとって、無理のない楽な使用が継続できる手指介護用予防具を提供することを目的とする。

考案を解決するための手段

本考案の請求項１の考案は、手の平の一部に当接する塊部と、塊部にそれぞれの基部が連結され、隣り合う手の指の付け根部分の間に、嵌入する突出部とを有する手指介護用予防具であるため、手の平にかかる負担も少なく、爪の状態も随時観察でき、爪、指の変形を防げることにより、上記目的を達成するものである。

塊部、及びこれに連結される突出部の表皮材は、吸汗性を有する織布材（綿素材）からなっており、手、指にやさしく、吸汗性があるので衛生的であり、爪白癬菌の発生を防げることで、上記目的を達成するものである。

突起部の先の内部と、手の平の一部に当接する塊部の内部の先には発泡剤が内蔵されているため、手、指にとって安心、且つ楽な状態を保ち、使用者の指にはめやすく、また、突出部の先の発泡剤により突出部が抜けにくくなる。このことにより、上記目的を達成するものである。

クッション製のある発泡剤が内蔵してあるため、塊部が手の平の一部に当接した際、塊部の丸みにより、軽く手を握る状態が保てる。使用者の手、指に負担がかかることがない。このことにより、上記目的を達成するものである。

本考案の請求項２の考案は、隣り合う手の指の付け根部分の間に嵌入する突出部及び、表皮材は、入浴時、拘縮して洗浄が困難であった手の平の部分は塊部を、左右に動かすことで容易に洗浄することが可能であり、指の間の部分は、指と指の間にある、突出部の先に内蔵されている発泡剤を持って前後に動かすことで、容易に洗浄することが可能である。このことにより、上記目的を達成するものである。

洗浄後は、簡単に取り外し、取替えることが可能。介護用品、手指予防具は手洗いでき、使用者には常に清潔な状態で継続使用することができるため、衛生的である。このことにより、上記目的を達成するものである。

考案の効果

上述した如く、本考案の手指介護用予防具は、指、関節、爪、手に負担がかからず使用でき、優しい防具であり、通気性、吸汗性を有する織布材（綿素材）は、衛生的で、爪白癬菌の発生を防ぎ、指、爪の拘縮に依る変形を防ぐ。クッション性のある発泡剤は、使用者の困難であった手の平、指の間を洗浄することを可能にしたという利点を有するものである。

手の平の一部に当接する塊部は、手の平全体を覆わないので、衛生的で、手の平、指、爪の観察が容易にできることを特徴とする請求項１または請求項２の手指介護用予防具。

指と指の間の付け根の部分から、指と指の間の部分を当接する突出部の織布材（綿素材）の部分には発泡剤が内蔵されていないことを特徴とする請求項１または請求項２の手指介護用予防具。

手の平の一部に当接する塊部には、ゴム製バンドが継合され、両手の使用ができることを特徴とする手指介護用予防具。

以下本考案の実施の形態について、図面を参照して説明する。ただし当然のことではあるが、本考案は図示実施の形態例に限定されるものではない。

本考案の好ましい−実施形態例を図面に示した。図１は本例の介護用品おもに手指予防具を正面図で示すものである。図２は背面図、図３は手指介護用予防具の使用状態を示すものである。

図１において本考案の手指介護用予防具の塊部３は手の平２に軽く握れる程度で、使用者に負担のかからない形となっており、これに４〜６ｃｍの突出部４〜７が設けられている。図３に示すように突出部４〜７は人差し指と８中指９、中指９と薬指１０、薬指１０と小指１１の間には、突出部の内部の発泡材１４を使用することで、拘縮した指の間にも簡単にはめることができる。

前記塊部３、突出部４〜７は一体的に構成され、塊部３の表皮は吸汗性ある織布材（綿素材）からなって、内部にはクッション性のある発泡材１３が、使用者に優しく使用できる。

突出部４〜７各々の先端部分には、突出部４〜７の先端を持ちやすく、使用者の手の間から抜脱しにくいよう１０ｍｍ程度の発泡材１４を使用する。

本考案の手指介護用予防具は、入浴の際、今まで困難であった手の平２、指８〜１１の間を優しく、簡単に洗浄ができる。指と指の８〜１１までをそれぞれの突出部４〜７で、前後に洗える。その際、突出部の内部の先端のクッション性のある発泡材を持つことで容易に洗浄することが可能である。また手の平塊部３も左右に動かすことで容易に洗浄することが可能である。

指と指の間の付け根の部分から、指と指の間の部分を当接する突出部の織布材（綿素材）の部分には、織布材（綿素材）のみで、発泡材１４が内蔵されていないため、指と指の間の付け根の部分から、指と指の間の部分を当接する洗浄において、使用者の手、指、皮膚に負担をかけず、今まで困難であった部位、狭い部位にも容易に洗浄することが可能である。

指と指の間の付け根の部分から、指と指の間の部分を当節する突出部の織布材（綿素材）の部分には、織布材（綿素材）のみで、発泡剤１４が内蔵されていないため、手の平の一部に当接する塊部で、洗浄する際、突出部の先の発泡剤により、指と指の間から外れることなく、手の平全体を容易に洗浄することが可能である。

図２において、塊部３の部分には、手指介護用予防具をより安定させるために、ゴム製バンド１２を継合する。使用者により、ゴムなしも使用も可能である。

本考案の手指介護用予防具を正面図で示すものである。同例の手指介護用予防具を背面図で示すものである。同例の手指介護用予防具の実施の形態を示すものである。

符号の説明

１．手指介護用予防具
２．手の平
３．塊部
４．突出部
５．突出部
６．突出部
７．突出部
８．人差し指
９．中指
１０．薬指
１１．小指
１２．ゴム製バンド
１３．塊部の内部に使用の発泡剤
１４．突出物の内部の先の発泡剤

Claims

手の平の一部に当接する塊部と、塊部にそれぞれの基部が連結され、隣り合う手の指の付け根部分の間に嵌入する突出部とを有し、塊部及び、これに連結される突出部の表皮材は、吸汗性を有する織布材からなっており、突出部の内部の先と、手の平一部に当接する塊部の内部には発泡材が内蔵されていることを特徴とする手指介護用予防具。
手の平の一部に当接する塊部は、手の平全体のうち一部を覆う寸法であることを特徴とする請求項１に記載の手指介護用予防具。
指と指の間の付け根の部分から、前記突出部のうち、装着時に指と指の間に位置しない部分にのみ発泡材が内蔵されていることを特徴とする請求項１または請求項２の手指介護用予防具。
手の平の一部に当接する塊部には、ゴム製バンドが継合されることを特徴とする請求項１〜３のいずれか一つに記載の手指介護用予防具。