JP3117550U - 人工藻場形成材の固定器具及び人工藻場形成装置 - Google Patents
人工藻場形成材の固定器具及び人工藻場形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3117550U JP3117550U JP2005008453U JP2005008453U JP3117550U JP 3117550 U JP3117550 U JP 3117550U JP 2005008453 U JP2005008453 U JP 2005008453U JP 2005008453 U JP2005008453 U JP 2005008453U JP 3117550 U JP3117550 U JP 3117550U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- artificial seaweed
- artificial
- bed forming
- fixing device
- seaweed bed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
Landscapes
- Artificial Fish Reefs (AREA)
- Cultivation Of Seaweed (AREA)
Abstract
【解決手段】人工藻場形成材の固定器具10は、竹又は木からなる人工藻場形成材11を水底12に固定するための鉄又はステンレスを主体とする器具であって、干潟を含む水底12に打ち込み固定される補助部材13と、補助部材13に隙間14、15を有して実質的に同一軸心上に固着された複数のパイプ16〜18とを有し、パイプ16〜18に装着された人工藻場形成材11の基側柱状部22を、隣り合うパイプ16、17、18間で露出させてバンド20、21で補助部材13に緊結させる。人工藻場形成装置23は、固定器具10が水底12に複数固定され、それぞれの固定器具10に人工藻場形成材11が取付けられ、かつ、人工藻場形成材11は伐採材からなっている。
【選択図】図1
Description
そこで、例えば、特許文献1には、海藻の種子又は胞子を付着したロープを巻き付けた木矢を、海中の構造物に形成した小溝に打ち込む方法が、また特許文献2には、海水に浸水する沿岸土に植物材料を設け、植物材料の自然分解による生成物を沿岸土上に堆積させる方法が開示され、海洋環境の修復への取り組みが行われている。
一方、森林においては、竹林域の拡大又は植林域の間伐のような森林管理が必要とされている。
なお、森林資源の維持管理においては、伐採又は間伐した竹又は木の処分に際し、その有効利用を図ることが課題となっている。
干潟を含む水底に直接嵌入されるパイプの途中位置に、該パイプに装着された前記人工藻場形成材の基側柱状部を、前記パイプの途中から露出させてバンドで該パイプに緊結させるための1又は2以上の切欠きを設ける。
干潟を含む水底に打ち込み固定される補助部材と、該補助部材に隙間を有して実質的に同一軸心上に固着された複数のパイプとを有し、該パイプに装着された前記人工藻場形成材の基側柱状部を、隣り合う前記パイプ間で露出させてバンドで該補助部材に緊結させる。
第2の考案に係る人工藻場形成材の固定器具において、前記補助部材は山形鋼であって、前記補助部材の谷部に前記パイプが並べて溶接されていることが好ましい。
第3の考案に係る人工藻場形成装置において、前記人工藻場形成材の固定器具は、干潟上に1.5m以上2.5m以下の間隔で碁盤目状に配置されていることが好ましい。
特に、請求項1〜3記載の人工藻場形成材の固定器具は、簡単な構成で人工藻場形成材を水底に固定できる。
また、人工藻場形成材は伐採材からなっているので、森林管理及び保全を行うと共に、資源の有効利用を図ることができる。
特に、請求項5記載の人工藻場形成装置は、人工藻場形成材の固定器具を干潟上に整列配置するので、人工藻場形成材を干潟上に均等に配置でき、少ない数で最大限の効果を得ることができる。
ここで、図1は本考案の第1の実施の形態に係る人工藻場形成材の固定器具の使用状態の説明図、図2(A)、(B)はそれぞれ同人工藻場形成材の固定器具の正面図、側面図、図3は同人工藻場形成材の固定器具に装着した竹を干潟に複数固定した人工藻場形成装置の平面図、図4は同人工藻場形成材の固定器具の他の使用状態の説明図、図5(A)、(B)はそれぞれ本考案の第2の実施の形態に係る人工藻場形成材の固定器具の正面図、側面図である。
固定器具11の山形鋼(アングルともいう)13は、二辺の長さ及び厚さが各々等しくなっているが、異なってもよく、またこの二辺のなす角度が90度となっているが、鋭角又は鈍角でもよい。なお、補助部材は、山形鋼以外の例えば、鉄又はステンレスからなる板材又は棒材を使用することもできる。
このように、山形鋼13の上側は、竹11を支持するため干潟12表面から突出し、他の部分は、竹11が倒れないように干潟12内に差し込まれている。このため、山形鋼13の突出長さL1を、例えば、竹の全長Hの20%以上30%以下程度とし、差し込み長さL2を、例えば、竹の全長Hの30%以上50%以下程度とする。従って、竹の全長Hが2mの場合、突出長さL1は0.4m以上0.6m以下(ここでは0.5m)、差し込み長さL2は0.6m以上1.0m以下程度となる。
隣り合うパイプ16、17の間、及びパイプ17、18の間には、バンド20、21が設けられている。このバンドとしては、水に濡れることを考慮すれば、例えば、魚網又はロープに使用するポリビニル−アルコール系の合成繊維、ポリアミド樹脂、又はポリプロピレンで構成されるひも、好ましくは幅広のバンド(例えば、インシュロック(結束具):タイトン(株)製)を使用できる。これにより、使用にあっては、正立状態(通常の生育時の状態)で各パイプ16〜18に挿入された竹11の基側茎部22を、隣り合うパイプ16、17の間、及びパイプ17、18の間で露出させて、山形鋼13に各バンド20、21で巻く(緊結する)ことができるので、竹11を各バンド20、21で山形鋼13に確実に固定できる。
なお、竹11の下端は、干潟12面の上方に位置しているが、干潟12面上に接してもよく、また、干潟12内部に入り込んでもよい。
ここで、干潟12に固定器具10を配置するに際しては、隣り合う固定器具10の間隔Dを、例えば、1.5m以上2.5m以下(ここでは2m)にし、碁盤の目状に規則的に配置することが好ましいが、不規則に配置してもよい。
なお、使用によって竹11が枯れてきた場合は、各バンド20、21を切断し、固定器具10の各パイプ16〜18から竹11を抜き取る。そして、未使用の竹の下部を各パイプ16〜18に挿入した後、山形鋼13と竹とを未使用のバンドで縛り、竹の基側茎部を山形鋼13に固定する。
なお、人工藻場形成装置は、図4に示すように、倒立(反転)状態の竹11の基側茎部(基側柱状部の一例)24を固定器具10に装着し、これを複数干潟12に配置して構築してもよい。このとき、干潟12面上に竹11の笹の葉及び枝を近づけることで、又は接触させることで、例えば、魚介類の産卵に適した環境を整備することもできる。
固定器具30は、干潟12に直接嵌入されるパイプ31を有するものであり、このパイプ31は前記した山形鋼13と同様の素材で構成できる。
このパイプ31の上側途中位置には、その高さ方向に間隔(例えば、10cm以上20cm以下程度)を有して複数(ここでは2個)の切欠き32、33が設けられ、この各切欠き32、33から、パイプ31に装着された竹11の基側茎部22が露出する。そして、各切欠き32、33にバンド20、21を取付け、このバンド20、21で竹11をパイプ31に固定(緊結)する。
従って、切欠き32、33は、パイプ31の軸心を中心として、パイプ31の周方向に、例えば、90度以上180度以下の範囲に渡って設け、その高さ方向の内幅を、バンド20、21の幅より広くする。なお、切欠きは1個でもよい。
このように、パイプ31の上側は、竹11を支持するため干潟12表面から突出し、他の部分は、竹11が倒れないように干潟12内に差し込まれているので、その突出長さL3及び差し込み長さL4は、前記した山形鋼13と同じでよい。
これにより、使用にあっては、竹11の基側茎部22をパイプ31に挿入した後、切欠き32、33から露出する竹11とパイプ31をバンド20、21で縛る。このときバンド20、21を更に強く縛ることで、バンド20、21が切欠き32、33から、パイプ31内に入り込むので、竹11の側面をパイプ31の内面に押し付け、竹11にパイプ31を固定できる。
高さ2mの正立状態の竹の基側茎部を人工藻場形成材の固定器具に取付け、これを干潟に設置して人工藻場形成装置を構築し、生物の生態の変化について調査した。また、倒立状態の竹の基側茎部を人工藻場形成材の固定器具に取付け、これを干潟に設置して人工藻場形成装置を構築した場合についても調査した。なお、干潟は、本考案の作用効果を調査するに際し、守秘義務がある特定人以外の人からは確認できない場所である。
4ヶ月後の調査では、いずれの人工藻場形成装置についても、竹のの転倒及び埋没は確認されなかった。特に、倒立状態の竹を使用した場合では、干潟面に接する笹枝部にコウイカ類の産卵が確認された。
各区画に、アサリ種苗をそれぞれ散布し、1年後の生存率を比較したところ、トビエイ対策区は27%であったのに対し、比較対照区は3%であった。
以上のことから、本考案により、自然環境の管理及び修復を図ることができ、資源の有効利用にも対応できることを確認できた。
また、前記実施の形態においては、人工藻場形成材として竹を使用した場合について説明したが、例えば、伐採材等の木を使用することも可能である。
更に、前記実施の形態においては、山形鋼又はパイプの突出長さ及び差し込み長さについて説明したが、この長さに限定されるものではなく、例えば、人工藻場形成材の固定器具を設置する環境、又は水底の特性(底質又は硬度)に応じて、適宜変更できる。
Claims (5)
- 竹又は木からなる人工藻場形成材を水底に固定するための鉄又はステンレスを主体とする器具であって、
干潟を含む水底に直接嵌入されるパイプの途中位置に、該パイプに装着された前記人工藻場形成材の基側柱状部を、前記パイプの途中から露出させてバンドで該パイプに緊結させるための1又は2以上の切欠きを設けることを特徴とする人工藻場形成材の固定器具。 - 竹又は木からなる人工藻場形成材を水底に固定するための鉄又はステンレスを主体とする器具であって、
干潟を含む水底に打ち込み固定される補助部材と、該補助部材に隙間を有して実質的に同一軸心上に固着された複数のパイプとを有し、該パイプに装着された前記人工藻場形成材の基側柱状部を、隣り合う前記パイプ間で露出させてバンドで該補助部材に緊結させることを特徴とする人工藻場形成材の固定器具。 - 請求項2記載の人工藻場形成材の固定器具において、前記補助部材は山形鋼であって、前記補助部材の谷部に前記パイプが並べて溶接されていることを特徴とする人工藻場形成材の固定器具。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の人工藻場形成材の固定器具が水底に複数固定され、それぞれの前記固定器具に前記人工藻場形成材が取付けられ、かつ、該人工藻場形成材は伐採材からなっていることを特徴とする人工藻場形成装置。
- 請求項4記載の人工藻場形成装置において、前記人工藻場形成材の固定器具は、干潟上に1.5m以上2.5m以下の間隔で碁盤目状に配置されていることを特徴とする人工藻場形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005008453U JP3117550U (ja) | 2005-10-13 | 2005-10-13 | 人工藻場形成材の固定器具及び人工藻場形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005008453U JP3117550U (ja) | 2005-10-13 | 2005-10-13 | 人工藻場形成材の固定器具及び人工藻場形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3117550U true JP3117550U (ja) | 2006-01-05 |
Family
ID=43467873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005008453U Expired - Fee Related JP3117550U (ja) | 2005-10-13 | 2005-10-13 | 人工藻場形成材の固定器具及び人工藻場形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3117550U (ja) |
-
2005
- 2005-10-13 JP JP2005008453U patent/JP3117550U/ja not_active Expired - Fee Related
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Zhou et al. | Restoring eelgrass (Zostera marina L.) habitats using a simple and effective transplanting technique | |
KR101415493B1 (ko) | 바다숲 조성을 위한 수중 저연승 시설 및 이를 이용한 바다숲 조성방법 | |
KR20130085267A (ko) | 해중림 조성을 위한 해조류 이식방법 | |
CN102138511B (zh) | 一种大叶藻移植方法与装置 | |
KR102487951B1 (ko) | 바다숲 조성을 위한 해조류 이식판 설치방법 | |
KR100720121B1 (ko) | 해중림조성용 반원통상 조림초 | |
JP4358833B2 (ja) | 植栽基盤 | |
KR101927799B1 (ko) | 말잘피 종자의 종묘판 | |
Boderskov et al. | Upscaling cultivation of Saccharina latissima on net or line systems; comparing biomass yields and nutrient extraction potentials | |
KR20110101729A (ko) | 대나무 지주식 잘피 이식장치 | |
JP3117550U (ja) | 人工藻場形成材の固定器具及び人工藻場形成装置 | |
KR102011244B1 (ko) | 부자를 사용하지 않는 해조장 복원을 위한 수중 저연승 장치 | |
KR20130060686A (ko) | 해중림 조성용 어초 | |
CN215836569U (zh) | 一种带种植基床的树型鱼礁装置 | |
KR20110101724A (ko) | 매트식 잘피 이식장치 | |
KR101748240B1 (ko) | 계단식 피라미드형 해중림초 | |
KR101955644B1 (ko) | 말잘피 종자의 발아 생육 기구 | |
JP2005040062A (ja) | 木灰セラミックスを取り付けた浮上式昆布養殖棚 | |
KR102599261B1 (ko) | 말잘피 이식장치 및 이를 이용한 말잘피 이식방법 | |
KR100720124B1 (ko) | 해중림조성용 계단식 조림초 | |
CN214653956U (zh) | 一种组合式生态沉床 | |
KR200477377Y1 (ko) | 바다숲 조성용 상자형 해중림초 | |
KR101414575B1 (ko) | 해초류 고정 도구 및 이를 이용한 해양 생태계 복원 방법 | |
Rajasuriya | Status of Coral Reefs in the Northern, Western and Southern Coastal Waters of Sri Lanka | |
KR20240110684A (ko) | 해조류 바다숲 및 저연승 조성장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
A623 | Registrability report |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A623 Effective date: 20080714 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081130 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091130 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121130 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131130 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |