JP3116645U - 棚装置 - Google Patents

Abstract

【課題】本考案は施工が簡便で脱落の危険が少ない構造を備えた棚装置を提供する。
【解決手段】本考案はネジ又はピンＦによって壁面Ｗに固定され且つ上縁に上向きの凹条又は凸条ｓ１を形成し且つ上面がほぼ水平な凸条ｓ２を手前方向に突設する垂直支持片Ｓに、壁面方向基端に下向きの凸条又は凹条ｔ１を形成する棚板Ｔを上方より凹凸嵌合させることにより完成する。施工作業を上方よりの嵌合とし、施工が簡便でありながらも棚板の脱落を防いでいる。また、嵌合部を壁面方向基端に設けることと、上面がほぼ水平な凸条ｓ２により嵌合部を下方向からの打撃より保護することでも、棚板の脱落を防いでいる。
【選択図】図１

Description

本考案は、壁面に固定して使用する棚装置に関するものである。

従来からネジ又はピンによって壁面に固定した支持部材に棚板を戴置又ははめ込んで使用する棚装置は公知であるが、ネジ又はピン又は隙間埋めパッキンなどで棚板を支持部材に固定しなければ、棚板が手前に引かれたり上方に跳ね上げられた際に棚板が脱落する危険があった。

前記公知の技術によれば、棚板に手前又は上方向きの力が加わると、脱落してしまうという問題を回避する為に、ネジ又はピン又は隙間埋めパッキンなどを用いて棚板を支持部材へ固定する必要があり、施工段階での時間的、労働的負担やネジ又はピン又は隙間埋めパッキンなどが棚の美観を損なうことが問題であった。以上の課題を解決するために、本考案は、施工が簡便で脱落の危険が少なくネジやピンなどが見えない構造をあらかじめ備えたことを特徴とする棚装置を提供するものである。

本考案の棚装置は上方よりの凹凸嵌合により支持部材と棚板を一体化させているため、凹凸嵌合部に真上方向の力が加わらない限り棚板が脱落しない。また凹凸嵌合部を壁面方向基端に配したことにより、棚板の下面に上向きの力がかかっても凹凸嵌合部にかかる力は凹凸嵌合部を中心としたモーメントとなり、棚板は脱落しない。また支持部材に突設された水平な上面を持つ凸条が、棚板への荷重を支えるだけでなく、凹凸嵌合部付近への下方向からの打撃を遮り、凹凸嵌合部に真上方向の力がかかることを防いでいる。また施工に使用するネジやピンなどは、支持部材と棚板が一体化することで隠れる為美観を損ねることが無い。

上述の様に本考案の棚装置は、支持部材への棚板の取り付けが上方より嵌め込むだけと言う施工の簡便さと、棚板が全体的に真上方向に持ち上げられない限り外れず脱落しにくいという安全性と、取り付けネジなどが完全に隠れる良好な美観を提供する。

支持部材はネジ又はピンで壁面に固定され、棚板は壁面方向の基端で支持部材に上方より嵌め込まれ凹凸嵌合する。支持部材に手前方向に向かって突設された上面がほぼ水平な凸条は、凹凸嵌合時に棚板の下面と密着し棚板への荷重を支えるとともに、凹凸嵌合部付近への下方向からの打撃を遮る。凹凸嵌合部は棚板の壁面に平行な長手方向全長に渡って形成すれば、最も効果的に荷重や衝撃による棚板の脱落を防ぐことが出来る。棚板と支持部材は、ネジやピンや間隙を隠す為の覆片やサイドキャップ等を不要とすべく、壁面と平行な長手方向の全長がほぼ等しく、間隙なく一体化する様にする。

この考案の一実施形態を、図１に示す。ネジＦによって壁面Ｗに固定された垂直支持片Ｓは押し出し型材からなり、上縁に凸条ｓ１、中央付近にほぼ水平な上面を持つ凸条ｓ２をそれぞれ垂直支持片Ｓの長手方向全長に渡って形成している。棚板Ｔは押し出し型材から成り、壁方向基端に下向きの凹条ｔ１を棚板Ｔの長手方向全長に渡って形成している。本考案の棚装置はｓ１にｔ１を上方より嵌め込む事で完成する。棚板Ｔへの荷重は凹凸嵌合部と、垂直支持片Ｓの凸条ｓ２付近で支えられる。

実施形態の効果

この実施形態によれば、棚板に上方向や手前方向への力がかかっても嵌合部が止めとなり棚の脱落を防ぐ。支持部材に手前方向に向かって形成された上面がほぼ水平な凸条は、凹凸嵌合時に棚板の下面と密着し、棚板への荷重を支えるとともに、凹凸嵌合部付近への下方向からの打撃を遮り、棚の脱落を防ぐ。壁面に平行な長手方向全長に渡って形成された凹凸嵌合部は、広い範囲で荷重や衝撃による棚板の脱落を防ぐ。棚板と支持部材は、壁面と平行な長手方向の全長がほぼ等しく、間隙なく一体化する為、ネジやピンや間隙を隠す為の覆片やサイドキャップ等が不要である。

他の実施形態

図３、４の実施形態では、基部Ｋと板Ｂは狭持、又は接着で一体化しているが、強度向上の為ネジなどで固定し一体化してもよい。基部Ｋに隠れる場所にネジを配すれば、美観を損なうことも無く、製造工場でアッセンブリング時に行っておけば施工現場での負担は無い。

請求項１、２、３の考案を示す側面図である。 請求項１、２、３の考案を示す斜視図である。 請求項４の考案を示す側面図である。 請求項４の考案を示す斜視図である。

符号の説明

Ｆ ネジ
Ｗ 壁面
Ｓ 垂直支持片
Ｔ 棚板
Ｋ 基部
Ｂ 板
Ｃ 複合棚板

Claims (4)

1. ネジ又はピンＦによって壁面Ｗに固定され、且つ上縁に上向きの凹条又は凸条ｓ１を形成し、且つ上面がほぼ水平な凸条ｓ２を手前方向に形成する垂直支持片Ｓに、壁面方向基端に下向きの凸条又は凹条ｔ１を形成する棚板Ｔを上方より凹凸嵌合することを特徴とする棚装置。
2. 請求項１の棚装置にあって、垂直支持片Ｓの凹条又は凸条ｓ１と凸条ｓ２と棚板Ｔの凹条又は凸条ｔ１が壁面に平行な長手方向のほぼ全長に渡って形成されることを特徴とする請求項１記載の棚装置。
3. 請求項１、２の棚装置にあって、垂直支持片Ｓと棚板Ｔの壁面に平行な長手方向の全長がほぼ等しく、且つ凹凸嵌合時に生じる垂直支持片Ｓと棚板Ｔの対辺間の距離が０．００５ｍ以下であることを特徴とする請求項１、２記載の棚装置。
4. 請求項１の棚装置にあって、複合棚板Ｃが、壁面方向基端に下向きの凸条又は凹条ｋ１を壁面に平行な水平方向に向かって形成し、且つ手前方向に二本の凸条ｋ２、ｋ３を形成した金属性の基部と、上面の壁面方向基端に前記凸条ｋ２と同じ深さの凹条ｂ１を設けた板Ｂより成り、前記凸条ｋ２と、板Ｂの凹条ｂ１が嵌合し一体化することで平滑な棚上面を形成することを特徴とする、請求項１記載の棚装置。

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