JP3116610U - 水中球体循環玩具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 水中に構築された立体軌道上を、ガスの浮力により動作する昇降機構によって、球体が循環する玩具を提供する。
【解決手段】 水中球体循環玩具は、所定の寸法の直径の球体4を、塔1の上端部へガスの浮力を用いて浮上させる球体上昇機構と、この機構にガスを供給するためのガス供給パイプ、塔1の上端部に連結され、着脱自在に互いに連結される複数の断片からなり、球体4を滑降させるための立体軌道3、および、この立体軌道3を支持するための支柱10、を有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本考案は、自由落下による降下と、ガスの浮力を用いた上昇により、球体が軌道を循環する水中玩具に関する。
従来の球体循環玩具としては、旋回落下するよう設けた軌道を球体が降下し、手やモータの動力によって再び高所へ復帰し循環する玩具がある。
従来の玩具は、いずれも大気中で実施するものであり、球体の運動速度が速く、モータの動作音も耳障りで、鑑賞に不向きであった。
本考案は、上記のような課題に対処してなされたものであり、球体の運動速度を抑え、モータを用いない循環玩具の提供を目的としている。
上記目的を達成するために、本考案による球体循環玩具は、球体の運動速度を抑えるため、実施環境を水中とし、球体を高所へ復帰させる手段には、ガスの浮力を利用することを特徴とする。
また、球体が循環するために設ける軌道を、互いに着脱自在に連結される複数の断片で構成し、方向・傾斜の変更を自在に構築可能であることを特徴とする。
本考案によれば、水中球体循環玩具は、球体が軌道上を滑降する際に、水の抵抗作用により運動速度が抑えられる。水中では、大気中よりも大きな抵抗作用が働くため、球体は緩慢な速度で軌道上を滑降することになり、より鑑賞に適した運動速度が得られる。
また、水中でモータを使用するには、モータや配線の防水加工が必要となり、浸水時には電気配線の短絡事故が懸念されるが、本考案では、球体を高所へ復帰させる手段にガスの浮力を利用するため、その危険性がない。
さらに、モータを使用しないことは、消音化に優れた効果がある。
図1および図2は、本考案の水中球体循環玩具の全体を示すものであり、主として本体基板9、昇降部5および塔1を含む球体上昇機構、塔1の上端部から下端部まで球体4を滑降させるための、互いに着脱自在な複数の断片を組み合わせて連結した立体軌道3、この立体軌道3を支持するための支柱10からなっている。本考案の主要部である昇降部5および塔1を含む球体上昇機構の動作原理を、図3および図4に示す。
図3は昇降部5が塔1の下端部にある状態を示す。この水中球体循環玩具では、ガスがガス供給口6から常に一定の割合で供給されるよう設定されている。球体4が立体軌道3上にあるとき、ガス供給口6から供給されるガスは、昇降部5上部に設けたガス排出口12より、そのまま排出される。そのため、ガスによる浮力は生じず、昇降部5は塔1の下端部にとどまる。
図3に示すように、球体4が立体軌道3を滑降し、昇降部5の上部に収容されたとき、球体4は昇降部5上部のガス排出口12を塞ぐように設定されている。これにより、ガスは排出口から排出されなくなり、昇降部5内に蓄積され、浮力を発生させる。
図4(a)に示すように、昇降部5内のガスが所定量に達したとき、昇降部5は球体4を収容した状態を維持し、塔1の上端部へ浮上するよう設定されている。このとき、昇降部5は垂直方向に移動するよう、案内溝2と案内板11により姿勢を保持されている。
図4(b)は球体4を収容して浮上した昇降部5が塔1の上端部に到達した状態を示す。昇降部5が塔1の上端部にあるとき、球体4は塔1に連結された立体軌道3に滑降するように設定されている。このとき、球体4に塞がれていた昇降部5の上部にあるガス排出口12は解放され、昇降部5内に蓄積されていたガスは排出される。
図4(b)に示すように、所定量のガスを排出した昇降部5は、自らの重量により沈降するように設定されている。ガスは常に一定の割合で供給されるよう設定されているが、ガス排出口12が解放されているため、昇降部5内にガスはとどまらず、そのまま排出され、昇降部5は塔1の下端部まで沈降する。そしてこの浮上・沈降の動作が繰り返し行われることになり、結果、球体4が水中立体軌道上を循環する。
また、球体が循環するために設ける軌道は、互いに着脱自在に連結される複数の断片で構成されており、方向・傾斜の変更を自在に構築可能であるため、さまざまな経路の軌道を創作し、構築することが可能である。
なお、本考案はこれら実施例に限定されることなく、種々の改変が可能である。例えば昇降部5および塔1を含む球体上昇機構を階段状に複数設けたり、水車、シーソー、獅子脅しなど、球体4の動作に変化を与える作動体を設けたりすることも可能である。
このように本考案は、球体4を高所へ復帰する手段としてモータを使用しないため、消音化に優れた効果がある。また本考案による水中球体循環玩具は、水中にて実施されるため、水槽などに設置し、外部よりガスを供給する手段をとるが、このとき同水槽内において観賞魚を飼育することも可能である。
本考案の一実施形態である水中球体循環玩具を示す全体の斜視図である。 本考案の一実施形態である水中球体循環玩具を示し、(a)はその全体の側面図、そして(b)は同じく全体の平面図である。 本考案の一実施形態である水中球体循環玩具における主要部分の作動体の一実施例である球体上昇機構を示し、その下端部における球体と球体上昇機構を、球体の移動方向に対して垂直な角度からみた断面図である。 本考案の一実施形態である水中球体循環玩具における主要部分の作動体の一実施例である球体上昇機構を示し、(a)はその上昇中における球体と球体上昇機構を球体の移動方向に対して垂直な角度からみた断面図、そして(b)は同じく上端部における球体と球体上昇機構を球体の移動方向に対して垂直な角度からみた断面図である。
符号の説明
1 塔
2 案内溝
3 立体軌道
4 球体
5 昇降部
6 ガス供給口
7 ガス供給パイプ
8 脚
9 本体基板
10 支柱
11 案内板
12 ガス排出口
13 ガス

Claims (1)

  1. 互いに着脱可能に連結される複数の断片で構成し、方向・傾斜の変更が自在に構築可能な水中軌道、該軌道を滑降する所定の寸法の直径の球体、該球体を前記軌道上端部に復帰させるガスの浮力により動作する昇降機構、を有することを特徴とする水中球体循環玩具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007061404A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Staff:Kk 玩具

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