JP3116202U - 簡易和室用畳枠 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数枚の畳を敷き詰めて簡易な和室を造るときに使用できる分解と持ち運びの容易な簡易和室用畳枠を提供すること。
【解決手段】 複数枚の畳を互いに密接して方形に配置した簡易和室用畳の全外周縁にあてがって固定するための複数本の枠部材と、これらの枠部材を互いに順次連結する連結具とを具備し、前記連結具は、互いに連結される一方の枠部材の連結面に形成されるほぞと、他方の枠部材の連結面に形成され、前記ほぞと係脱自在に連結するほぞ穴とからなる簡易和室用畳枠で、連結具を構成するほぞは、枠部材と別体に構成するだけでなく、枠部材をプラスチックやアルミニウムなどで成型するときに一体に構成することもできる。
【選択図】 図1

Description

本考案は、板の間、フローリング床、じゅうたんを敷いた洋室等の室内のみならず、室外の平坦な場所に複数枚の畳を敷き詰めて簡易な和室を造るときに使用できる分解と持ち運びの容易な簡易和室用畳枠に関するものである。
畳は、特有の香り、断熱性、弾力性、蝕感性等に優れ、正座したり、横になったりするときに極めて好ましい敷物である。室内のみならず、室外で野立てをしたりするとき等にも欠かすことができない。
このようなときに使用される分解と持ち運びの容易なユニット畳とその連結具がすでに提案されている(特許文献1)。
これは、畳の裏面の角隅部分に第1の面ファスナを取り付けておく。また、数10cm角の薄板状連結板の上に第2の面ファスナを隣接する畳の枚数分だけ取り付けておき、この連結板を複数枚の畳が1点に集中して接合する部分に配置し、畳を載せて第1の面ファスナと第2の面ファスナとを結合させて畳のずれを防止しようとするものである。
特開平7−259305号公報
上記従来方法では、複数枚の畳を相互に連結するものであるから、1枚ずつ順次畳を連結して行くため、途中で合わなくなったりして畳同士をぴったりと隙間なく連結する操作が面倒で、また、連結した後で畳の位置を移動しようとすると連結したすべての畳を一体に移動しなければならないので連結部分が外れたり、使用中に位置ずれを生じて隙間が生じたりする。また、連結具を畳の裏側に取り付けるので、畳に盛り上がりが生じ、これを防ぐために連結具以外に補助スペーサを用意しなければならない、などの問題点があった。
本考案は、板の間などの室内のみならず、室外の平坦な場所に複数枚の畳を敷き詰めて簡易な和室を造るときに使用できる分解と持ち運びの容易な簡易和室用畳枠を提供することを目的とするものである。
本考案は、複数枚の畳を互いに密接して方形に配置した簡易和室用畳の全外周縁にあてがって固定するための4本の枠部材と、これらの枠部材を互いに順次連結する連結具とを具備し、前記連結具は、互いに連結される一方の枠部材の連結面に穿設されたほぞ取付け穴に基端部を圧入固着し、先端部を外方へ突出させた棒状のほぞと、他方の枠部材の連結面に穿設されたほぞ穴の内部に固着され、前記ほぞの先端突出部を係脱自在に嵌合連結するほぞ受け筒とからなり、前記ほぞは、弾性材料からなり、先端近くの外周に係止用膨出部を形成するとともに、先端から先端突出部の途中までスリットを形成し、前記ほぞ受け筒の内壁部に前記ほぞの嵌合時に係止用膨出部と弾性をもって係合する係止溝を形成したことを特徴とする簡易和室用畳枠である。
連結具を構成するほぞは、枠部材と別体に構成するだけでなく、枠部材をプラスチックやアルミニウムなどで成型するときに一体に構成するようにしてもよい。
請求項1記載の考案によれば、複数枚の畳を互いに密接して方形に配置した簡易和室用畳の全外周縁にあてがって固定するための複数本の枠部材と、これらの枠部材を互いに順次連結する連結具とを具備し、前記連結具は、互いに連結される一方の枠部材の連結面に形成されるほぞと、他方の枠部材の連結面に形成され、前記ほぞと係脱自在に連結するほぞ穴とで構成したので、分割可能な簡易和室用畳枠によって、いつでもどこでも簡易和室を構成できる。複数枚の畳は相互に連結せずに、畳枠で固定するため、途中で畳同士が合わなくなったりせず、常に畳同士がぴったりと隙間なく連結する。また、畳同士を連結する操作がない。固定した後で畳の位置を移動しようとするときは、畳枠を移動するだけですべての畳が一体に移動できる。下面に滑り止め材を貼り付ければ、使用中に位置ずれを生じて隙間が生じたりすることがない。また、連結具は、畳枠の連結端面に取り付けるので、畳に盛り上がりが生じたりすることがない。
請求項2記載の考案によれば、複数枚の畳を互いに密接して方形に配置した簡易和室用畳の全外周縁にあてがって固定するための4本の枠部材と、これらの枠部材を互いに順次連結する連結具とを具備し、前記連結具は、互いに連結される一方の枠部材の連結面に穿設されたほぞ取付け穴に基端部を圧入固着し、先端部を外方へ突出させた棒状のほぞと、他方の枠部材の連結面に穿設されたほぞ穴の内部に固着され、前記ほぞの先端突出部を係脱自在に嵌合連結するほぞ受け筒とで構成したので、畳枠の組み立てがいずれか一方の枠部材の端部に形成した連結具のほぞを他方の枠部材の端部に形成したほぞ受け筒に嵌合するだけで簡単にしかも確実に畳を保持できる。また、連結具を構成する棒状のほぞとほぞ受け筒は、枠部材とは別体で構成するので、寸法が正確になり、係脱を繰り返しても確実に保持できる。
請求項3記載の考案によれば、複数枚の畳を互いに密接して方形に配置した簡易和室用畳の全外周縁にあてがって固定するための4本の枠部材と、これらの枠部材を互いに順次連結する連結具とを具備し、前記連結具は、互いに連結される一方の枠部材の連結面に穿設されたほぞ取付け穴に基端部を圧入固着し、先端部を外方へ突出させた棒状のほぞと、他方の枠部材の連結面に穿設されたほぞ穴の内部に固着され、前記ほぞの先端突出部を係脱自在に嵌合連結するほぞ受け筒とからなり、前記ほぞは、弾性材料からなり、先端近くの外周に係止用膨出部を形成するとともに、先端から先端突出部の途中までスリットを形成し、前記ほぞ受け筒の内壁部に前記ほぞの嵌合時に係止用膨出部と弾性をもって係合する係止溝を形成したので、連結具を構成する棒状のほぞは、スリットで弾性を持ち、ほぞ受け筒への係脱が円滑になる。また、ほぞの係止用膨出部がほぞ受け筒の内壁部の係止溝に弾性をもって係合するので、係合時のクリック感が得られ、無理な係脱をする必要がなく、誰にでも簡単にかつ確実に係脱できる。
請求項4記載の考案によれば、複数枚の畳を互いに密接して方形に配置した簡易和室用畳の全外周縁にあてがって固定するための弾性を有する4本の枠部材と、これらの枠部材を互いに順次連結する連結具とを具備し、前記連結具は、互いに連結される一方の枠部材の連結面に、先端突出部を枠部材と一体に外方へ突出させて形成した棒状のほぞと、他方の枠部材の連結面に穿設され前記ほぞの先端突出部を係脱自在に嵌合連結するほぞ穴とからなり、前記ほぞは、先端近くの外周に係止用膨出部を形成するとともに、先端から先端突出部の途中までスリットを形成し、前記ほぞ穴の内壁部に前記ほぞの嵌合時に係止用膨出部と弾性をもって係合する係止溝を形成したので、枠部材をプラスチックやアルミニウムで成型するときにほぞとほぞ穴とを同時に形成でき、安価に提供することができる。
請求項5記載の考案によれば、4本の枠部材のうちのいずれかの枠部材を長さ方向に複数本に分割し、分割された端面間をヒンジで屈折可能に連結したので、枠部材を連結する連結具を二つ折りするものと係脱可能に連結するものとによって連結でき、組み立てと分解が容易で、また、運搬時の収納が畳1枚分の広さで済み、取り扱いが容易である。
請求項6記載の考案によれば、簡易和室用畳は、縦と横の長さの等しい畳を複数枚組み合わせて互いに密接して方形に配置し、この簡易和室用畳の全周囲を固定するようにしたので、4枚の畳をイ草の向きや縁布の位置によって、縦方向のみ、横方向のみ、縦と横の組み合わせた市松模様など容易に趣を変えることができる。
請求項7記載の考案によれば、簡易和室用畳は、縦と横の長さの等しい畳と縦と横の長さの異なる畳とを複数枚組み合わせて互いに密接して方形に配置し、この簡易和室用畳の全周囲を固定するようにしたので、畳の並べ方の種類をより多く設定することができる。
本考案は、複数枚の畳を互いに密接して方形に配置した簡易和室用畳の全外周縁にあてがって固定するための4本の枠部材と、これらの枠部材を互いに順次連結する連結具とを具備する。
前記連結具は、互いに連結される一方の枠部材の連結面に穿設されたほぞ取付け穴に基端部を圧入固着し、先端部を外方へ突出させた棒状のほぞと、他方の枠部材の連結面に穿設されたほぞ穴の内部に固着され、前記ほぞの先端突出部を係脱自在に嵌合連結するほぞ受け筒とからなる。
前記ほぞは、ナイロンなどの弾性材料からなり、先端近くの外周に係止用膨出部を形成するとともに、先端から先端突出部の途中までスリットを形成し、前記ほぞ受け筒の内壁部に前記ほぞの嵌合時に係止用膨出部と弾性をもって係合する係止溝を形成する。
連結具を構成するほぞは、枠部材と別体に構成するだけでなく、枠部材をプラスチックやアルミニウムなどで成型するときに一体に構成するようにしてもよい。
連結具は、互いに連結される2個の前記枠部材の一方端部を二つ折りに連結し、互いに連結される2個の前記枠部材の他方端部を連結具により係脱自在に枠組みして畳枠とするものであってもよい。
図1において、10は、正方形の畳で、一辺の長さは、82cm,88cm,100cmの3種類とし、また、厚さは、15〜30mm程度とする。これらの長さと厚さは、使用目的により上記以外とすることもできる。
この畳10は、図5に示すように、畳床12の表面を畳表13で覆い、この畳表13の一辺には、縁布14が巻き付け固定され、他の三辺は、畳表13を畳床12の裏まで巻き込んで縫い付け固定する。
前記畳床12は、藁を使用したものでもよいが、軽量化、害虫防止、長期弾力性保持などのために、発泡体、しゅろ繊維、インシュレーションマット、多孔質ゴムマットなどの単独又は組合せとすることができる。
このように構成された畳10は、4枚を正方形に並べて配置し、外周に本考案の畳枠11を配置して固定される。
さらに詳しくは、図1において、前記畳枠11は、その全周に4本の枠部材15を配置して、互いに連結具17で係脱自在に連結する。この枠部材15は、桐材などの木材を用いてもよいし、プラスチック、アルミニウムなどであってもよい。この枠部材15の幅は、40mm、60mm、120mmなど、敷き詰める畳10の枚数、厚さ、使用目的などによって適宜決定される。長さは、敷き詰めた畳10の幅に枠部材15の幅分のコーナー枠部16を加えた長さとする。また、枠部材15の下面には、厚さ2mm程度の滑り止め材27を貼着することもでき、その場合は、枠部材15に滑り止め材27を加えた全体の厚さが畳10の厚さと一致するように設定される。
前記枠部材15のコーナー枠部16は、角部に丸みをもたせ、また、枠部材15とコーナー枠部16の上面の外周縁部分は、つまずき防止のためやや丸みをもった傾斜面25とする。また、これら枠部材15とコーナー枠部16の下面に貼着された前記滑り止め材27は、軟質ゴムなどの滑り止め作用と弾力性を持ち合わせた材料が用いられる。
前記4本の枠部材15は、互いに接する面で連結具17により係脱自在に連結されて畳枠11が構成される。
前記連結具17は、図2乃至図4に示すように、枠部材15の連結面に2個のほぞ取付け穴34を一定間隔で水平に穿設し、また、この枠部材15に連結しようとする他の枠部材15におけるコーナー枠部16の内側面の対応する連結面に2個のほぞ取付け穴34を水平に穿設する。枠部材15の端面側のほぞ取付け穴34には、連結具17を構成するほぞ29の基端部が接着剤37をもって圧入固着される。また、コーナー枠部16の連結面のほぞ取付け穴34には、前記ほぞ29を嵌合するためのほぞ受け筒35が接着剤37をもって圧入固着される。前記ほぞ29とほぞ受け筒35は、弾力性があり、折れにくいナイロンその他のプラスチック材料で構成されるが、アルミニウムなどの金属製、木製などであってもよい。
前記ほぞ29は、円形棒状をなし、先端には、挿入を案内する先端テーパー部33が形成され、この先端の先端テーパー部33からやや距離をおいて外周に係止用膨出部31が形成され、さらに、突出部分の先端から根元に近い部分までスリット32が形成されている。前記ほぞ受け筒35は、前記ほぞ29を圧入できる大きさで、内部には、前記係止用膨出部31を係止する係止溝36が形成されている。
以上のように構成された畳枠11を用いて簡易和室とするときの組み立て順序を説明する。
図1において、4枚の畳10は、正方形の状態に並べる。この並べ方は、図1の例では、イ草の方向がすべて一方向(縦方向)を向き、かつ、縁布14が上下に位置するようにした。この4枚の畳10の外側周縁部に、本考案の4本の畳枠11をあてがって4個所の連結具17で順次連結する。この連結具17は、枠部材15の端面側のほぞ29を対峙する枠部材15のコーナー枠部16に取り付けたほぞ受け筒35に圧入する。ほぞ29は、先端テーパー部33で案内されてほぞ受け筒35に挿入され、係止用膨出部31がほぞ受け筒35の入口に当接するが、ほぞ29の先端がスリット32を狭めるように湾曲しながら圧入される。さらに圧入すると、一方の枠部材15の連結面とコーナー枠部16の連結面とが当接すると共に、ほぞ29の係止用膨出部31がほぞ受け筒35の係止溝36に係止して固定的に連結される。他の3個所の連結具17でも同様に順次連結して4枚の畳10の全外周縁側からしっかりと支えて簡易和室が形成される。
簡易和室を分解するときには、ほぞ29をほぞ受け筒35から抜き取って、各枠部材15に分解し、4枚の畳10とともに、収納箱に収納して運搬し、保管する。
図2に示す実施例では、2本のほぞ29の太さを同一としたが、枠部材15の幅が広いときには、外側のほぞ29の太さを内側よりやや太くしてしっかりと固定するようにしてもよい。また、枠部材15の幅に応じてほぞ29の本数を3本以上とすることもできる。
連結具17を構成するほぞ29は、図4(a)に示すように、円形棒状とし、ほぞ受け筒35は、ほぞ29と嵌合するように円筒形としたが、図4(b)に示すように、ほぞ29は、3角、4角、5角、6角等の角柱状とし、ほぞ受け筒35は、これと嵌合するように角筒形とすることもできる。
図1乃至図3に示した実施例では、一方の枠部材15の端面とコーナー枠部16の内側面とが当接するように、ほぞ29とほぞ受け筒35嵌合して固定的に連結したが、これに限られるものではない。
図6に示すように、枠部材15における両端面を45度に切断して4本の枠部材15を連結具17により額縁のように連結することもできる。
図1及び図6では、4本の枠部材15を同一形状としたので、製造が単一化できると共に、組立位置の間違いもない。しかし、これに限られるものではなく、一方の枠部材15の両端部を直角に切断してコーナー枠部16を形成せず、他方の枠部材15の両端部にコーナー枠部16を形成して、コーナー枠部16のない一方の枠部材15を、コーナー枠部16を有する他方の枠部材15で両側から挟みつけるように連結してもよい。
前記枠部材15は、図1及び図6の例では、その長さが畳10の2倍としたが、図7に示すように畳10と同じ長さの2本とし、途中の下面をヒンジ19で屈曲自在に連結するようにしてもよい。このヒンジ19は、図8(a)に示すように、軸20を支点として屈曲する蝶番型としたり、図8(b)に示すように、V字溝26を有する屈曲可能な合成樹脂等からなる屈曲板型とすることができる。これらの例では、互いに連結された枠部材15は、不使用時の収納・運搬時に二つ折り可能となり、梱包や運搬の利便性にすぐれている。
4枚の畳10の正方形の配置は、図1の例に限られるものではなく、図9(a)〜(i)のように種々配列することができる。
具体的には、上左をA、上右をB、下左をC、下右をDとしたとき、(a)は、図中、A,Bの畳表13を縦向きで、C,Dの畳表13を横向きで、かつ、縁布14を全て外側に位置させた例である。
(b)は、A,B,C,Dの畳表13を縦・横・横・縦と市松模様で、かつ、縁布14を全て外側に位置させた例である。
(c)は、A,B,C,Dの畳表13を縦・横・縦・横とし、かつ、縁布14を外、外、内、外に位置させた例である。
(d)は、A,B,C,Dの畳表13を横・横・縦・縦とし、かつ、縁布14を全て内側に位置させた例である。
(e)は、A,B,C,Dの畳表13を全て立て縦向きとし、かつ、縁布14を全て内側に位置させた例である。
(f)は、A,B,C,Dの畳表13を全て立て縦向きとし、かつ、縁布14を外、内、内、外に位置させた例である。
(g)は、A,B,C,Dの畳表13を縦・横・縦・縦とし、かつ、縁布14を全て外側に位置させた例である。
(h)は、A,B,C,Dの畳表13を縦・横・横・縦と市松模様で、かつ、縁布14を中央に十文字に位置させた例である。
(i)は、A,B,C,Dの畳表13を全て横向きとし、かつ、縁布14を縦方向の外側と内側に位置させた例である。
4枚の畳10の配置は、これらの例に限られるものではなく、適宜変更することができる。
前記実施例では、正方形の畳10を4枚並べて正方形とした場合を例示したが、本考案はこれに限られるものではなく、正方形の9枚の畳10を正方形に並べ、かつ、枠部材15を付加することで、広さの異なる簡易和室とするなど、使用目的に応じて適宜配置することができる。
前記実施例では、畳10が正方形である場合を例示したが、本考案はこれに限られるものではなく、図10に示すように、縦・横の長さの比が2倍の長方形畳10bを3枚使用してもよいし、また、図11に示すように、縦・横の長さの比が2倍の長方形畳10bを4枚と、正方形の畳10aを1枚使用して組み合わせてもよく、使用目的に応じて適宜配置することができる。さらに、4枚の正方形の畳10は、正方形の配置に限られるものではなく、図12に示すように横1列に並べた長方形に配置することができる。
これら図10乃至図12において、畳枠11の構成は、図1、図6、図7の例に従がい適宜採用することができる。
前記実施例では、畳10の縁布14は、イ草の切り口側の一辺のみ巻き付け固定したが、本考案は、これに限られるものではなく、イ草の切り口側の二辺に巻き付け固定するようにしても良い。
本考案による簡易和室用畳枠の一実施例を示す平面図である。 図1の一部切り欠いた部分拡大平面図である。 図2のA―A線断面図である。 (a)(b)は、それぞれほぞの異なる例を示す斜視図である。 図1にて使用される畳の断面図である。 畳枠の連結面の異なる例の正面図である。 畳枠を二つ折りする例の正面図である。 (a)(b)は、それぞれ二つ折り用ヒンジの異なる例を示す断面図である。 (a)〜(i)は、それぞれ4枚の畳の異なる配置例を示す平面図である。 縦と横の長さの比が2倍の畳を配置した例を示す平面図である。 縦と横の長さの比が2倍の畳と、縦と横の長さが等しい畳とを組み合わせて配置した例を示す平面図である。 正方形の畳4枚を長方形に配置した例を示す平面図である。
符号の説明
10…畳、11…畳枠、12…畳床、13…畳表、14…縁布、15…枠部材、16…コーナー枠部、17…連結具、19…ヒンジ、20…軸、25…傾斜面、26…V字溝、27…滑り止め材、29…ほぞ、30…ほぞ穴、31…係止用膨出部、32…スリット、33…先端テーパー部、34…ほぞ取付け穴、35…ほぞ受け筒、36…係止溝、37…接着剤。

Claims (7)

  1. 複数枚の畳を互いに密接して方形に配置した簡易和室用畳の全外周縁にあてがって固定するための複数本の枠部材と、これらの枠部材を互いに順次連結する連結具とを具備し、前記連結具は、互いに連結される一方の枠部材の連結面に形成されるほぞと、他方の枠部材の連結面に形成され、前記ほぞと係脱自在に連結するほぞ穴とからなることを特徴とする簡易和室用畳枠。
  2. 複数枚の畳を互いに密接して方形に配置した簡易和室用畳の全外周縁にあてがって固定するための4本の枠部材と、これらの枠部材を互いに順次連結する連結具とを具備し、前記連結具は、互いに連結される一方の枠部材の連結面に穿設されたほぞ取付け穴に基端部を圧入固着し、先端部を外方へ突出させた棒状のほぞと、他方の枠部材の連結面に穿設されたほぞ穴の内部に固着され、前記ほぞの先端突出部を係脱自在に嵌合連結するほぞ受け筒とからなることを特徴とする簡易和室用畳枠。
  3. 複数枚の畳を互いに密接して方形に配置した簡易和室用畳の全外周縁にあてがって固定するための4本の枠部材と、これらの枠部材を互いに順次連結する連結具とを具備し、前記連結具は、互いに連結される一方の枠部材の連結面に穿設されたほぞ取付け穴に基端部を圧入固着し、先端部を外方へ突出させた棒状のほぞと、他方の枠部材の連結面に穿設されたほぞ穴の内部に固着され、前記ほぞの先端突出部を係脱自在に嵌合連結するほぞ受け筒とからなり、前記ほぞは、弾性材料からなり、先端近くの外周に係止用膨出部を形成するとともに、先端から先端突出部の途中までスリットを形成し、前記ほぞ受け筒の内壁部に前記ほぞの嵌合時に係止用膨出部と弾性をもって係合する係止溝を形成したことを特徴とする簡易和室用畳枠。
  4. 複数枚の畳を互いに密接して方形に配置した簡易和室用畳の全外周縁にあてがって固定するための弾性を有する4本の枠部材と、これらの枠部材を互いに順次連結する連結具とを具備し、前記連結具は、互いに連結される一方の枠部材の連結面に、先端突出部を枠部材と一体に外方へ突出させて形成した棒状のほぞと、他方の枠部材の連結面に穿設され前記ほぞの先端突出部を係脱自在に嵌合連結するほぞ穴とからなり、前記ほぞは、先端近くの外周に係止用膨出部を形成するとともに、先端から先端突出部の途中までスリットを形成し、前記ほぞ穴の内壁部に前記ほぞの嵌合時に係止用膨出部と弾性をもって係合する係止溝を形成したことを特徴とする簡易和室用畳枠。
  5. 4本の枠部材のうちのいずれかの枠部材を長さ方向に複数本に分割し、分割された端面間をヒンジで屈折可能に連結したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の簡易和室用畳枠。
  6. 簡易和室用畳は、縦と横の長さの等しい畳を複数枚組み合わせて互いに密接して方形に配置し、この簡易和室用畳の全周囲を固定するようにしたことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の簡易和室用畳枠。
  7. 簡易和室用畳は、縦と横の長さの等しい畳と縦と横の長さの異なる畳とを複数枚組み合わせて互いに密接して方形に配置し、この簡易和室用畳の全周囲を固定するようにしたことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の簡易和室用畳枠。
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