JP3115827U - ２サイクルエンジン二次吸気装置 - Google Patents

Abstract

【課題】製造を容易とし、これにより製造コストを低減し、製品の競争力を増すことができる２サイクルエンジン二次吸気装置の提供。
【解決手段】２サイクルエンジンのシリンダにオイルガスバルブ本体が接続され、該オイルガスバルブ本体にオイルガスバルブが設けられ、キャブレータに外接方式で空気バルブ本体が設けられ、該空気バルブとオイルガスバルブが回転ロッドによって連接され、これにより、オイルガスバルブが牽引され回転して開放すると、空気バルブも回転させられ開放され、空気とオイルガスが所定のタイミングで燃焼室に進入する。
【選択図】図１

Description

本考案は一種の２サイクルエンジン二次吸気装置に係り、特に２サイクルエンジンをシンプルにできるキャブレータの設計に関する。

エンジン技術者であれば周知のことであるが、２サイクルエンジンの作用原理は、吸気と圧縮動作が１行程中で実行され、燃焼と排気動作がもう一つの行程中に完成する、というものである。２サイクルエンジンの最大の長所は、構造が簡単で、ガスバルブ構造がなく、ピストン自身により制御されることである。ガスバルブがないため、高い回転速度を容易に達成できる。但し、その欠点は回転速度が低い時の力が弱く、トルクが小さく、且つ排気と同時に吸気するため、未燃焼のオイルガスが排出されやすく、更に２行程ガソリン燃焼中に潤滑剤が加えられるため、空気汚染を発生しやすく燃料の浪費も形成する。

伝統的な２サイクルエンジンの汚染程度が高く且つ燃料を浪費する欠点を改善するため、現在２サイクルエンジンの特性に対して設計された二次吸気構造が提出されている。この二次吸気構造により、燃料が更に完全に燃焼し、且つ未燃焼のオイルガスが排ガスと共に排出されない。

上述の二次吸気構造の主要な特徴は、２サイクルエンジンの燃焼／排気の行程中に、オイルガスが燃焼室に吸入される前に、新鮮空気が燃焼室内に導入され、オイルガスが更に空気に共に燃焼室に吸入されることで、排ガスと共に未燃焼のオイルガスが排出されるのを防止し、これにより燃料の浪費を防止し、排ガスの汚染を低減することにある。

図５は周知の２サイクルエンジン二次吸気装置の平面断面図である。図示されるシリンダ３の側辺にキャブレータＡが結合され、該キャブレータの本体に空気入口Ａ１とオイルガス入口Ａ２が設けられ、該空気入口Ａ１内に空気バルブＡ１１とオイルガスバルブＡ２１が設けられ、且つ空気バルブＡ１１とオイルガスバルブＡ２１はキャブレータＡ内部に設けられる。オイルガスバルブＡ２１が牽引されて開放或いは閉合すると、それに協動して空気バルブＡ１１が開放或いは閉合し、これにより空気とオイルガスが所定のタイミングでシリンダの燃焼室内に進入する。

上述の周知の二次吸気構造は、オイルガスバルブと空気バルブが一体に設計され並びにキャブレータ内部に取り付けられ、これによりその製造難度は比較的高く、ゆえに製造コストを下げることができない。

本考案の主要な目的は、２サイクルエンジン二次吸気装置の製造を容易とし、これにより製造コストを低減し、製品の競争力を増すことにある。

本考案の主要な技術特徴は以下のとおりである。２サイクルエンジンの包含する空気バルブとオイルガスバルブが別個に製造され、空気バルブとオイルガスバルブがそれぞれ空気バルブ本体とオイルガスバルブ本体に取り付けられ、更に空気バルブ本体とオイルガスバルブ本体が相互に結合され、且つ空気バルブとオイルガスバルブも回転ロッドで相互に連接され、オイルガスバルブが牽引されて開放或いは閉合する時、それに協動してオイルガスバルブが開放或いは閉合し、これにより空気とオイルガスが所定のタイミングでシリンダの燃焼室内に進入し、並びにこのような設計によりキャブレータの製造が容易となり、生産コストが低減される。

本考案の構造が周知のものよりも低コストで製造できる理由は、空気バルブとオイルガスバルブが別個に製造されることにあり、このため型形成が容易で、且つ取り付けが容易であるために、全体の製造コストを低減し、製品に競争力を持たせることができるのである。

請求項１の考案は、２サイクルエンジン二次吸気装置において、
オイルガスバルブ本体であって、オイルガス入口、オイルガス出口、及びオイルガスバルブを具え、該オイルガスバルブがオイルガス入口とオイルガス出口が連通するか否かを制御し、該オイルガスバルブに連接棒が設けられた、上記オイルガスバルブ本体と、
空気バルブ本体であって、空気入口と、空気出口を具え、該空気バルブ本体に空気入口と空気出口が連通するか否かを制御する空気バルブが設けられた、上記空気バルブ本体と、
両端に上述のオイルガスバルブと空気バルブが結合された、回転ロッドと、
シリンダであって、空気入口とオイルガス入口を具え、該シリンダの空気入口と空気バルブ本体の空気出口間がホースで接続され、且つ該シリンダのオイルガス入口とオイルガスバルブ本体のオイルガス出口が接続された、上記シリンダと、
を包含したことを特徴とする、２サイクルエンジン二次吸気装置としている。

本考案の主要な特徴は外接方式で設置され空気バルブ本体がオイルガスバルブ本体に結合されたことにあり、各部品がいずれも簡易化され製造が容易とされ、これにより生産コストを下げることができる。

図１から図３に示されるように、本考案の提供する二次吸気構造は、２サイクルエンジンのシリンダ３側辺のキャブレータ１に結合される。上述の二次吸気構造の好ましい実施例は、オイルガスバルブ本体１０と空気バルブ本体２を包含する。該オイルガスバルブ本体１０の両端には相互に連通するオイルガス入口１１とオイルガス出口１４が設けられ、該オイルガス入口１１とオイルガス出口１４の間のオイルガスバルブ本体１０内にオイルガスバルブ１３が設置され、該オイルガスバルブ１３は延伸されてオイルガスバルブ本体１０上端の所定位置で連接ロッド１２に接続され、該連接ロッド１２は制御ハンドルに接続されたケーブルに固定可能であり、使用者がハンドルを操作し、ケーブルを制御して作動させる時にオイルガスバルブ１３が回転し、該オイルガスバルブ１３が回転する時にオイルガス入口１１とオイルガス出口１４の間の連通或いは非連通が制御される。オイルガスバルブ本体１０がシリンダ３に固定される時、そのオイルガス出口１４はシリンダ３のオイルガス入口３１と接続される。

上述の空気バルブ本体２の両端には相互に連通する空気入口２１と空気出口２２が設けられ、該空気入口２１と空気出口２２の間の空気バルブ本体２内に空気チャネル２３１を具えた空気バルブ２３が設けられる。該空気バルブ２３とオイルガスバルブ１３の間は回転ロッド２５で連接される。これにより、オイルガスバルブ１３が回転すると、空気バルブ２３もそれに伴い回転し、これにより空気チャネル２３１が空気入口２１と空気出口２２に対応するか否かが制御される。上述の空気出口２２に更に軟管２４が接続され、該軟管２４が更にシリンダ３の空気入口３２に接続される。

前述の本考案の二次吸気構造により、使用者がハンドルを操作してケーブルを作動させる時、オイルガスバルブ１３を回転させることができ、該オイルガスバルブ１３が回転させられる時、オイルガス入口１１とオイルガス出口１４の間が不連通の閉合状態に制御可能とされ、また空気バルブ２３も閉合状態とされる（図３）。或いはオイルガス入口１１とオイルガス出口１４の間が連通する開放状態とされ、また空気バルブ２３も開放状態とされ（図４）、これによりオイルガスがオイルガス入口３１よりシリンダ３内の燃焼室に進入し、空気もまた所定のタイミングで空気入口３１より燃焼室内に進入し、２サイクルエンジンを運転させて動力を発生させる。

本考案の二次吸気構造の外観形態の立体図である。 本考案の二次吸気構造の主要部品の組合せ関係を示す立体分解図である。 本考案の二次吸気構造の空気バルブとオイルガスバルブ閉合状態の側面断面図である。 本考案の二次吸気構造の空気バルブとオイルガスバルブ開放状態の側面断面図である。 周知の２サイクルエンジン二次吸気装置の側面断面図である。

符号の説明

１ キャブレータ
１０ オイルガスバルブ本体
１１ オイルガス入口
１２ 連接ロッド
１３ オイルガスバルブ
１４ オイルガス出口
２ 空気バルブ本体
２１ 空気入口
２２ 空気出口
２３ 空気バルブ
２３１ 空気チャネル
２４ 軟管
２５ 回転ロッド
３ シリンダ
３１ オイルガス入口
３２ 空気入口

Claims (1)

1. ２サイクルエンジン二次吸気装置において、
   オイルガスバルブ本体であって、オイルガス入口、オイルガス出口、及びオイルガスバルブを具え、該オイルガスバルブがオイルガス入口とオイルガス出口が連通するか否かを制御し、該オイルガスバルブに連接棒が設けられた、上記オイルガスバルブ本体と、
   空気バルブ本体であって、空気入口と、空気出口を具え、該空気バルブ本体に空気入口と空気出口が連通するか否かを制御する空気バルブが設けられた、上記空気バルブ本体と、
   両端に上述のオイルガスバルブと空気バルブが結合された、回転ロッドと、
   シリンダであって、空気入口とオイルガス入口を具え、該シリンダの空気入口と空気バルブ本体の空気出口間がホースで接続され、且つ該シリンダのオイルガス入口とオイルガスバルブ本体のオイルガス出口が接続された、上記シリンダと、
   を包含したことを特徴とする、２サイクルエンジン二次吸気装置。

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