JP3115747U - 虹彩レトラクター - Google Patents
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Abstract
【課題】鋼製の虹彩フックは虹彩を移動操作時に使用され、柔軟な合成樹脂の虹彩レトラクターは虹彩を牽引しその位置に留め置く場合に使用される。虹彩を牽引しその位置に留め置く虹彩レトラクターは可撓性な方が眼内組織を損傷せず又眼内に挿入し易いことが特徴である。可撓性合成樹脂の虹彩レトラクターは柔軟が故に難症例では眼内での操作性が難しい場合があり、フックや鑷子での補助が必要となる。特に小瞳孔で浅前房患者に、より安全な白内障手術を提供すること。
【解決手段】眼科手術時に患者の虹彩組織を牽引するために患者眼内に挿入される先端が可撓性な鉤の根部を硬性な支持棒に接合固定した虹彩レトラクターにより眼内操作性の良い手術を提供する。位置決めストッパーSを硬性支持棒Y上に設けた、可撓性合成樹脂R及び硬性支持棒Yよりなる虹彩レトラクターを提供する。
【選択図】図3
【解決手段】眼科手術時に患者の虹彩組織を牽引するために患者眼内に挿入される先端が可撓性な鉤の根部を硬性な支持棒に接合固定した虹彩レトラクターにより眼内操作性の良い手術を提供する。位置決めストッパーSを硬性支持棒Y上に設けた、可撓性合成樹脂R及び硬性支持棒Yよりなる虹彩レトラクターを提供する。
【選択図】図3
Description
本考案は、白内障患者の白内障摘出手術時に虹彩を牽引するための牽引器具に関する。
ヒト水晶体は加齢や外傷により白濁し、白内障となり、一般にその多くは白内障手術により眼内透明性を得た後、視力矯正のため眼内レンズが元の水晶体の位置に移植される。白内障手術時に患者が小瞳孔であると水晶体前嚢切開に始まる水晶体摘出手術が困難となる。患者の瞳孔を拡大するために鋼製の虹彩フック或いは可撓性合成樹脂の虹彩レトラクターが使用される。
鋼製の虹彩フックは虹彩を移動操作時に使用され、合成樹脂の虹彩レトラクターは虹彩を牽引しその位置に留め置く場合に使用される。虹彩を牽引しその位置に留め置く虹彩レトラクターは可撓性な方が眼内組織を損傷せず又眼内に挿入し易いことが特徴である。可撓性合成樹脂の虹彩レトラクターは可撓性が故に眼内での操作性が難しく、フックや鑷子での補助が必要となる場合がある。一般的手術としては、鋼製の虹彩フックを虹彩の移動操作時に使用し、虹彩レトラクターで虹彩をその部位で留め置く方法が取られる。続いて水晶体前嚢切開や水晶体超音波乳化吸引が行われる。特に小瞳孔、浅前房、虹彩後癒着、チン小帯脆弱な兆候のある患者に、より安全な白内障手術を提供すること。
眼科手術時に患者の虹彩組織を牽引するために患者眼内に挿入される先端が可撓性な鉤の根部を硬性な支持棒に接合固定したことを特徴とする可撓性合成樹脂の鉤及び硬性支持棒よりなる虹彩レトラクターにより眼内操作性の良い手術を提供する。位置決めストッパーを硬性支持棒上に設けた、可撓性合成樹脂及び硬性支持棒よりなる虹彩レトラクターを提供する。虹彩レトラクターの可撓性合成樹脂が、ポリプロピレン、ナイロン、シリコーン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニル、ポリメチルメタクリレート、ポリアミド、形状記憶樹脂から選ばれ、硬性な支持棒はステンレス鋼やデルリン、ポリイミド、プラスチック等の硬性合成樹脂から選ばれた支持棒であることが好ましい。虹彩レトラクターの先端が可撓性の鉤である合成樹脂の太さが直径0.05〜0.25mmで、硬質支持棒の太さが直径0.1〜0.9mmの支持棒が好ましい。
本考案の虹彩レトラクターを白内障患者の眼内に挿入する時に硬性の支持棒を鑷子で把持し操作するので、しっかりと把持でき、操作がし易く、更に眼内に入った先端部の操作性が器具全体が柔軟な合成樹脂でできているものより格段に操作性が良くなりより手術が安全に施行される。
本考案の虹彩レトラクターを白内障患者の眼内に挿入した後に続く前嚢切開や超音波乳化吸引及び眼内レンズ移植を施行しても安定して虹彩を捕らえており、信頼性の高い白内障・眼内レンズ移植手術が施行できる。チン小帯が脆弱な場合や前房が浅い場合そして小瞳孔や虹彩後癒着の場合に本考案の虹彩レトラクターの支持棒が虹彩を安定して牽引し、虹彩レトラクター先端挿入時、や虹彩縁を掛ける時に支持棒操作で簡便に瞳孔拡張が行える。全体が柔軟な虹彩レトラクターは柔軟な故に操作し辛く、全体が硬い虹彩レトラクターでは操作は簡単だが、先端が接触するかも知れない角膜内皮や虹彩を損傷する可能性が高くなる。本考案の虹彩レトラクターはそれら軟硬の両方の利点を兼ね添えている。
前嚢AE切開を完成しないと眼内レンズが偏位して水晶体嚢C内に移植されたり、水晶体超音波乳化吸引術がうまく行かないと水晶体Lが硝子体V内に落下したりして白内障・眼内レンズ移植に影響を及ぼす。本考案の虹彩レトラクターは安定して虹彩を牽引し、下方に押さえ、以降の手技を成功させ得る。
図1の斜視図及び図2の断面図は考案の実施例の一つであり、虹彩レトラクター先端Rが鉤となる。この最先端Rの曲がり部Tで虹彩縁を牽引する。虹彩レトラクター支持棒Yは構成の金属或いは合成樹脂で虹彩レトラクターの術者の操作性を高めている。図2では虹彩レトラクター先端Rの根部が支持棒Yの先端に嵌められ、かしめ部Qでかしめられ固定されている。図1及び図2の虹彩レトラクターの術者手元側Pが眼外で術者が操作する。図1及び図2の位置決めストッパーSは虹彩牽引位置が決まった後に虹彩レトラクターが動かないように固定するためにある。虹彩レトラクターを使用すると図3の前嚢AEが大きく露出し、チン小帯Zが脆弱な場合や前房Acが浅い場合そして小瞳孔や虹彩後癒着の場合に前嚢AE切開や続く手術が行い易くなる。
図1及び図2は考案の実施例であり、虹彩レトラクター先端Rは太さ直径0.15mmの28ゲージのナイロン糸で支持棒Y先端から鉤となる先端Tまで1.5mmとした。支持棒Yは長さ6.5mm、太さ0.2mmステンレス鋼棒を使用し、虹彩レトラクター全長8.0mmとした。支持棒Y先端に直径0.16mmの穴を設け、この穴に最先端Rの根部を嵌め、図1及び図2のようにかしめ部Qでかしめ、虹彩レトラクター先端Rを支持部Yに固定した。かしめはステンレス鋼で行えるが、支持棒Yが合成樹脂では熱融着や接着剤での先端R根部固定が選択される。曲がり部Tは半径0.5mmで虹彩縁を牽引する。図1及び図2の支持棒Y上で位置決めのため摺動する位置決めストッパーSは軟性シリコーンを用いた。
屠殺後の摘出豚眼を用い、実施例1で製作した虹彩レトラクターを図3のように試用した。強角膜縁に幅1mmで穿刺し、創口Wを作成し、虹彩レトラクターの支持棒術者側Pを鑷子で把持し虹彩レトラクター先端部Rより前房Ac内に先端部Rを挿入した。次に図1や図2のように先端部Rの最先端部Dより鉤となるTで虹彩Iuを捕らえ、図3のように手前に虹彩Iuを牽引した。充分牽引し、ストッパーSで虹彩レトラクターを固定した。同様な操作を市販のポリプロピレン製の虹彩レトラクターで行なった。操作性は本考案の虹彩レトラクターの方が眼内で補助となるフックや鑷子に頼る必要が感じられず、格段に操作し易かった。本考案の虹彩レトラクターは小瞳孔や浅前房のような白内障手術が困難な症例により有効であると考えられた。
上述したように本発明の虹彩レトラクターは、白内障手術時の虹彩をしっかりと牽引するとともに、本器眼内挿入時の操作性を高めることができ、特に小瞳孔や浅前房のような症例に対して安全度の高い白内障・眼内レンズ移植手術を提供できる。
Ac 前房
AE 水晶体前嚢
C 水晶体嚢
D 虹彩レトラクターの鉤の最先端
K 角膜
L 水晶体
P 虹彩レトラクター手元側
R 可撓性合成樹脂の虹彩レトラクター先端部
Id 下部虹彩
Iu 上部虹彩
S 位置決めストッパー
T 鉤となる湾曲部
V 硝子体
W 切開創
Y 硬性支持棒
Z チン小帯
AE 水晶体前嚢
C 水晶体嚢
D 虹彩レトラクターの鉤の最先端
K 角膜
L 水晶体
P 虹彩レトラクター手元側
R 可撓性合成樹脂の虹彩レトラクター先端部
Id 下部虹彩
Iu 上部虹彩
S 位置決めストッパー
T 鉤となる湾曲部
V 硝子体
W 切開創
Y 硬性支持棒
Z チン小帯
Claims (4)
- 眼科手術時に患者の虹彩組織を牽引するために患者眼内に挿入される先端が可撓性合成樹脂よりなる鉤の根部を硬性な支持棒に接合固定したことを特徴とする可撓性合成樹脂の鉤及び硬性支持棒よりなる虹彩レトラクター。
- 位置決めストッパーを硬性支持棒上に設けた、可撓性合成樹脂の鉤及び硬性支持棒よりなる請求項1に記載の虹彩レトラクター。
- 可撓性合成樹脂が、ポリプロピレン、ナイロン、シリコーン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニル、ポリメチルメタクリレート、ポリアミド、形状記憶樹脂から選ばれ、硬性な支持棒はステンレス鋼やデルリン、ポリイミド、プラスチックの硬性合成樹脂から選ばれた可撓性合成樹脂の鉤及び硬性支持棒よりなる請求項1に記載の虹彩レトラクター。
- 先端の可撓性合成樹脂の太さが直径0.05〜0.25mmで、硬質な支持棒の太さが直径0.1〜0.9mmの支持棒であることを特徴とする可撓性合成樹脂の鉤及び硬性支持棒よりなる請求項1に記載の虹彩レトラクター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005006603U JP3115747U (ja) | 2005-07-19 | 2005-07-19 | 虹彩レトラクター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005006603U JP3115747U (ja) | 2005-07-19 | 2005-07-19 | 虹彩レトラクター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3115747U true JP3115747U (ja) | 2005-11-17 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3115747U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015053945A (ja) * | 2013-09-10 | 2015-03-23 | 高島産業株式会社 | 手術用器具および手術用器具システム |
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2005
- 2005-07-19 JP JP2005006603U patent/JP3115747U/ja not_active Expired - Fee Related
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